SSブログ

屍鬼 第17話  第悼と弑魑話 の感想 [屍鬼]

・・・静信、もういやだと屍鬼の沙子の方に行ってしまう。裏切り。
   敏夫は千鶴に襲われて、いいように操られる。
   夏野、暗躍するが、見張られている辰巳(狼男)に。
   正志郎、人間だが、一体いくつ?

---------------------------------------------------------------------------

(信明)あれが村にまん延している。
(静信)《「理由のない殺意はない」》

(徹)俺は また 人を殺したよ。

(沙子)あなたなら分かってくれそうな気がしたからかしら。

(敏夫)やつらが勝利を確信する寸前か。

♪~


。。。荒れ野
(静信)あぁ…。

(物音)

(敏夫)《どうすればお気に召す?》

ああ。

《俺は選択し、決断した》
《じゃあ お前はどうなんだ?》
♪~

削っている敏夫。杭を。
♪~


♪~
。。。夜道を静信。
《僕は… どうすれば…》

(物音)
。。。隠れている徹。

(静信)どなたです?道に迷われたんですか?

(静信)それとも…。

(徹)行ってください。若御院!来ては駄目です。俺を見ないでください。
(静信)君は…。まさか。武藤さんの…。
(徹)それ以上は言わないで!

(静信)出てきてくれませんか?
(徹)駄目です…。とても顔を合わせられない。俺は… 夏野を…。
   親友を殺しました。

   殺したくなんてなかった。だけどあいつらが…。
   夏野を襲わないと家族を襲うって。
(静信)強要されたのですね。
(徹)でも、襲ったのは俺です。あいつは「逃げよう」って言ってくれたのに。
(徹)いや!!全ては言い訳です!今だって人を襲った帰りなんだ!!

(徹)殺したくなかった。でも、腹がすくんです。何か食わないと死んでしまうって
   思ったら 我慢できなくて自分から殺しに行きました。
   腹がすくと人殺しが何だ!って気になるんです。
   だって、もう夏野さえも殺したんだしって。
   殺したくなかったはずなのに…!
(静信)あなたは…。
(徹)行ってください。若御院!そして俺を忘れてください。
   じゃないと俺は、あなたまで…。

(静信)あなたのしたことを人は罪と呼ぶのかもしれない。
    ですがあなたが生きたいと願う本能を責められる人がいるでしょうか。
    誰にとっても 死は等しく…。

(沙子)《ひどいことなのよ》
《若くても老いても善人も悪人も同じ》

(徹)うっ。 くぅぅ…。


(沙子)《死は平等なの特別にひどい死はない》
(静信)《特別にひどい死はない》


。。。朝。
(光男)若御院!
(静信)どうしました?
(光男)鶴見君が亡くなったそうです。
(静信)鶴見さんが!?
(光男)今、奥さんから電話があって。
(光男)実は肝臓を壊していたと。
(静信)そうだったんですか。
    では すぐ鶴見さんのお宅に…。
(光男)それが…。うう。

(鶴見)《いいか。寺は、今 大変だから共済病院に入院してることは言うな》
(鶴見)《あと、俺が死んだら葬儀社に頼んでくれ》

(光男)水くさいですよ。最後くらい手伝わせてくれりゃいいのに。
(静信)そうですね。

。。。(美和子)静信!!

(静信)お母さん!?
(美和子)あぁ…。
(静信)どうしました!? お母さん。

(光男・静信)あっ!
(美和子)信明さんが…。
(光男)俺 辺りを見てきます!
(静信)いえ 待ってください。体の悪い父が遠くに行けるとは思えません。
    警察に連絡してください。
(光男)は… はい!


。。。静信、ワープロをつける。
(信明)「面識も得ませんうちに突然のお便り失礼します」
「お手紙を差し上げたのは一度拙宅にお招きいたしたく思ったからです」
「妻の部屋も息子の部屋もご勘弁ください」
「どうぞ愚僧の部屋においでください」
「いつなりともご遠慮なく。お待ちしております」

(静信)これは…。
。。。封筒。

(信明)《単なる あいさつ状だ》
(静信)《招待状だ!》

(美和子)静信。そこに何か?
(静信)いえ、別に。


。。。夜。
(清美)ねえ。昨日、聞いたんだけど安森本家の淳子さん亡くなったらしいわよ。
(律子)えっ? でも、淳子さんうちの病院には来てませんでしたよね。
(清美)うん。最近は国道の江渕クリニックに行く人の方が多いみたいよ。
    患者さんがそれを希望するらしくって。
(律子)そうなんですか。

(やすよ)大丈夫。いつまでもこのままじゃないわよ。若先生も頑張ってるんだ
     し。 ねっ。

。。。妙
この症状はいつから?
(加奈美)けさ、起きたら…。

(加奈美)先生。あの… 噂で聞いたんですけど。伝染病ってことは…。
(敏夫)それは ない。
(律子)《えっ?伝染病じゃないって。じゃあ…》

(加奈美)先生。母は…。
(敏夫)《あと何人だ?あと何人犠牲者が出る?》
《いつまで待てばいい!》


。。。中庭で敏夫。
(律子)先生…。
(敏夫)どうした?
(律子)妙さんが伝染病じゃないって。どういう意味なんですか?
(敏夫)あ。いや…。 意味?

(敏夫)特に何もない。
(律子)先生。もしかして妙さんは…。
(敏夫)うん?
(律子)うっ。
。。。思い出す奈緒さんのこと。

(敏夫)律ちゃん?
(律子)いえ。何でもありません。失礼します。



。。。お寺
(静信)《おそらく 父は 桐敷家が何者かを察知していたのだ》
《あのとき事が起き上がりによるものなのかを確認して…》

(かおり)あの… すみません。

。。。したにいるかおる。泥まみれ。
(静信)君は確か。清水 恵さんのお友達の…。
(かおり)そうです。田中かおりといいます。あの若御院にお願いがあって
     来ました。
(静信)僕に?何でしょうか?

(かおる)わたしに戒名をもらえませんか?


(静信)どういうことです?

。。。悲惨な目をしているかおる。
(かおる)母が死にました。その前に父が。弟ももう帰ってきません。

(かおり)きっと 次はわたしです。
(静信)あ。
(かおる)だから自分の戒名が必要なんです。
いつ死んでもいいようにしないといけないんです。
そういうのって無理ですか?
(静信)いえ。生前に戒名を受ける方もおられますが。
(かおり)じゃあ。下さい!!
(静信)あ。
(かおり)恵ちゃんは何か分からないけど怒ってるの!
     だから 絶対に次はわたしなの!
(静信)恵ちゃんが…!?
(かおる)はい。

(かおり)自分のお墓は掘ってきました。でもお墓には戒名を書かなくちゃいけ
   なくて…。
   自分じゃ戒名の付け方が分からなくて。
   それで… それで…。

(静信)人はいつ死ぬか分からぬものです。
    僕もあなたももういくらも生きられないかもしれない。
(かおり)はい…。
(静信)けれどいつ死んでもいいと投げ出して構わないほど安い命など
    ないのですよ。
(かおり)はい…。
(かおりの泣き声)

(静信)《こんなの僕が言っていい せりふではない》

回想
(敏夫)《お前は村が死に絶えてもいいのか!?》

《このまま 汚染の拡大を放置することはできない》

(静信)《沙子。君が ひどく孤独に見える》

(静信)《僕が…》


。。。寺からどこかへ向かう静信。

(沙子)《本当に 室井さんはロマンチストだわ》
♪~


。。。病院
♪~
。。。静信、敏夫を見ている。

なにかに気づいて、敏夫、外をみるが、いなくなっている静信、

(清美)先生。お電話です。
    お寺の奥さまから。
(敏夫)ああ。
お待たせしました。
℡(美和子)あっ。敏夫さん?
℡(美和子)あの… 静信はそちらに伺っておりません?
(敏夫)静信が?
℡(敏夫)いえ。こっちには。どうしました?
(美和子)それが…。

(敏夫)静信がいなくなった?いえ俺の所には…。いえ。では。

(敏夫)静信…。
。。。あの場所に向かう。
(敏夫)それが… お前の出した答えか。


。。。森を走る夏野。


(小池)いやぁ。疲れた 疲れた。霜月神楽の練習もほどほどにせんといかんなぁ。
こんな遅いと 人っこ一人おらん。

(笑い声)

(康幸)こっちがびっくりしたよ。
(高俊)俺も あのときは焦った。
(小池)おお…。
(高俊・康幸)こんばんは!
(小池)ああ こんばんは。

《快活な若者たちだ》
《誰だっけ?》


(律子)はい 国広です。
℡(清美)律ちゃん。助けて!
(律子)清美さん?
℡(清美)家で誰かに捕まってるの!!
(律子)えっ!? 捕まってるって…。
℡(通話の切れる音)
(律子)清美さん!? 清美さん!!


《あれは わしが葬式の采配をした広沢の…》
。。。後ろを振り返ると。いる二人。
あいやー!!

。。。走る夏野。後ろを伺う、



℡(敏夫)はい 尾崎医院。
℡(律子)先生!律子です!
(敏夫)ああ。 どうした?
℡(律子)清美さんから「助けて」って電話が!
℡(律子)わたし。行ってきます!!
(敏夫)な…!? 待つんだ 律ちゃん!くっ…!
。。。病院を出て行く敏夫


。。。犬をひく律子
(律子)お願い 一緒に来て!太郎!! 清美さんを助けたいの!
(太郎の吠え声)
(律子)ちょっ… ちょっと!


だ… 誰か…! 助けてくれ!
。。。逃げる老人
♪~

。。。犬と走るある律子、

   その後で出てくる夏野。それを伺っている誰か?


♪~
誰か… 誰か~!

もう 何の騒ぎ?

(小池)あぁ!た… 助けてくれ!あいつらは…。
あ~ら 高俊ちゃんじゃないの。
(小池)へっ?
(高俊)あっ おばさん。
(小池)えっ?


。。。律子、車が前に出て来て。


村に住み始めたの?
(高俊)ええ。 やっぱり山の中より住みやすいっす!おばさんも?
そうなのよ。幸い 亭主も起き上がってくれて。
そりゃあ。運が良かったですね!
(康幸)じゃあ。
今後は 夜歩きに気を付けるのよ。
(小池)《皆 起き上がりだったのか》
。。。泣いている小池。


。。。律子とすれちがう車
(クラクション)
。。。乗っている清美。口を縛られて。
(律子)清美さん…。

。。。ちかづく。起きあがり。
(吠え声)
。。。逃げる犬。
(律子)太郎…。

。。さっていく夏野。
  それを見ている辰巳。


(太郎の鳴き声)
。。。うなだれている律子。吸われている、
(敏夫)律ちゃん!!

(敏夫)律ちゃん。入院するんだ。
(律子)嫌です。 家に帰ります。

(律子)もう病院も辞めます。ほっといてください。

(敏夫)くっ!くぅぅ…!

。。。静信はあの館へ。沙子がお茶を入れている。


。。。病院に帰る敏夫

(物音)

(千鶴)約束どおりお邪魔してるわ。若先生。
(敏夫)俺には約束した覚えはないがね。
(千鶴)ンフフ。怖いこと考えてたのね。

。。。落ちるナイフ。
(敏夫)あっ。
(千鶴)お医者さまは廃業ってことかしら?
(敏夫)うおおおおお!!
。。。杭をうちにいくが。
(銃声)


(正志郎)妻の浮気を手伝うとは…。フッ。


(千鶴)正志郎よ。いい腕でしょ。
(敏夫)のようだな。だが、人間のあいつがなぜお前たちといる?
(千鶴)あら、気になるの?
(敏夫)いや、聞いただけだ。
(千鶴)ンフフフ。自分の意思でいるのよ。室井さんと同じ。
    驚いた?今夜 沙子を訪ねてきたわ。親友に裏切られたわね。許せない?
(敏夫)いや。そんなことだろうと思ってた。
    あいつらしいバカな選択だ。
(千鶴)強情ね。
(敏夫)静信らしい決断だ。
    よせ。
(千鶴)何よ。いまさら命ごい?
(敏夫)ああ。そうだ。まだ死にたくない。
    俺は村が滅びるところを見たい。この夏以来いったい何人死んだ?
    それに対して村の連中がしたことは何だ。
    変だ変だと言いながら誰かが答えを出すのを待つだけ。
    そして俺は答えを出した。
    だがそれをやつらは近代合理主義の洗礼がどうだとかほざきやがって
    簡単に捨てた。
    もううんざりだ。自分の頭で考えない連中には付き合いきれん。
(千鶴)それで?
(敏夫)俺は見届けたい。
    都合のいい現実しか認めない連中がどうなっていくかを。
(千鶴)ンフフフ。あなた、面白いわ。退屈させない男って好きよ。
(敏夫)で、俺は…。
。。。なんとか吸われる敏夫

(千鶴)わたしは、いい男が好き。そして、好きになった男の血はすぐに頂くこと
    にしてるの。
(千鶴)全ての資料を破棄しなさい。指示どおり患者のカルテを訂正して。
    わたしたちには絶対に従うこと。

♪~
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0