シドニアの騎士第九惑星戦役 #08 再会

（纈）どどうしたんですかそれは!?
（科戸瀬イザナ）べ別に僕の意思で決めたわけじゃ。

（纈）私のより大きい。

（つむぎ）相手に合わせて性が変化するんですよね？


。。。丸聞こえの長道
・つがいの男性が見つかったということですか？
（谷風長道）ぶぅ！
・先に上がるね！
・わぁい！


ん？
・私キノコトランプ持ってるんですよ。
・お風呂から出たらみんなでやりましょう。
何？
な長道とはトランプをしないから！
えっ!?

熱ゃ！熱ゃ熱ゃちゃちゃ！



（植民者）移住船は無事シドニアに戻れたかしら？
（植民者）シドニアがまだあればな。
（植民者）こちら惑星セブン第二衛星基地本部。降下艇応答せよ。
（植民者・通信）聞こえているわ。こちらは天国のよう。
（植民者）ん？どうした？
（植民者・通信）きゃあ!!
（植民者）おい。どうしたんだ!?

あっあっああっ。
（植民者・通信）本部！こちら降下班！緊急事態発生！
（植民者）きゃあ!!
（植民者・通信）ガガウ。

・・・はいよるなんとか。キムチの具材。



。。。ＴＶを見ている

（霧亥）俺は
ネット端末遺伝子を探してる。

（つむぎ）霧亥はこのあとどうなってしまうんですか？
うぅ。

（纈）みんなの応援しだいよ。

（操縦士・通信）その構造材は横に配置してください。
了解です。

（通信）ふっ！
（通信）うわっ！

ちょっとつむぎ！ぶつかったらどうするんだよ！

（通信）大丈夫です。私はぶつからないですよ。


（弦打・通信）それもう少し後ろで。

（通信）通ります！

（煉）きゃあ！
（焔）煉！

（弦打）あっあっ。あっ。

（操縦士たち・通信）おいおい！
（弦打・通信）ああ。

ああ。

（通信）ごごめんなさい！


。。。落ち込んでいるつぐみ
（通信）あっ谷風さん。
（通信）衛人はつむぎみたいに飛べないんだよ。みんな無事だったからよかったけどこれからは気をつけないと駄目だからね。
（通信）あ。はい。

じゃあいつまでもそんな悲しそうな顔をしないで戻って手伝おう。
（通信）あっ。あ。あの。谷風さんどうして私の表情が分かったんですか？

今は驚いてるね。
知らなかったの？つむぎは結構顔に出る方だよ。
（通信）えっ？あっ。　ふふっ。
少し笑った？
（通信）えっ！あっ。もう見ないでください！
きゃあ！

（通信）つつむぎ？

あぁ。


（イザナ）ようやくの引っ越し祝いだね。
ああ。最近バタバタしてたから。
今日はいい食材もそろったしおばあちゃん直伝の鍋だから自信あるんだ。
へえ楽しみだな。
ふふっ。
。。。新妻


ただいま。
おかえりなさい。
ただいま。つむぎ。
纈さん帰って来ましたよ！

・（纈）えっ？もうちょっと待ってもらって！

あれ？
纈が来てるの？
あっ。うわっ！あっちょっと！
なっ。
２階はまだ駄目なんです。
下にいてください。
（２人）えっ？
どうして？


・もう何言ってるんだよ。
・あっ。ちょっとイザナさん！谷風さん！


あれ？どうして僕の荷物が全部出されてるの？
あっ。これはその。


つむぎもういいよ。
失礼します。
うわっ！
えっ？ちょっと。つむぎ？
さあ。こっちです。

。。。目隠し
どうしたの？
何？何？

はい。いいですよ。目を開けてください。
何なんだよ？もう。

（纈）ジャン！
わ。はい！

何、これ？
（纈）コタツです！ヒ山さんが一式持っていけって。
これがコタツだってことぐらい知ってるさ。
僕が知りたかったのは僕の部屋の中身がどうしてコタツだけになってるのかってことだよ。
（纈）和室がここだけだったものですから。
イザナさんはほかの空き部屋に移ってくださいね。
ちなみに谷風さんの部屋の隣は私が頂きました。
はっ？

（纈）この前の事故による供給制限でできるだけまとまって生活するように呼びかけてるんですよ。
というわけで今日から私もここに住むことにしました。

ええっ!?
あっあぁ。

イザナさん！

。。。がっくし




はぁ。
（纈）すごい！片手で皮がむけちゃうんですね。

。。。こたつ
ぱっ！
（纈）つむぎ！出たり入ったりするのやめなさい！
纈さんって、いちいちうるさいんですね。
（纈）うっ！



。

（イザナ）おはようございます。
（佐々木）おはよう。義手には慣れた？
（イザナ）はい。少しは。
（佐々木）じゃあ。そろそろ１０本指用の操縦桿を試してみよっか。

。。。操縦
（佐々木）人間の脳ってすごいわね。
はい。初めから１０本指だったような気さえしています。
指の接続線を操縦桿の端子に接続してみて。
はい。

。。。操作。つぐみが
あっ！
（佐々木）衛人の視覚情報を直接脳に送れるのよ。
目をつぶれば自分が衛人になったように感じるはずよ。

は　ははっ。
これはまだちょっと慣れないかな。




（イザナ）ただいま。
あっ。おばあちゃんいたんだ。珍しいね。
あっちょっとその目どうしたの!?腕も！
（ユレ）この前の重力障害でぶつけちゃったの。
ええ！もう気をつけなきゃ駄目だよ。
（ユレ）大したケガじゃないから大丈夫よ。どうしたの？今日は。
うん。残ってる服を取りに来たんだ。
（ユレ）新居の方はどうなの？
あ。あ。ははっ。
まあ昨日から同居人も増えてにぎやかだよ。
ふふっ。ちょっと見ない間にすっかり女の子らしくなっちゃって。
やっぱり原因は谷風君かしら？
なっ！　違うよ！
ふふ！あ。そうだ。イザナこっちに来て。
ん？


（ユレ）ここにあるのはおばあちゃんが若かったころに着てた服よ。
どれでも好きなの持っていっていいわ。
あ。あ。
すごい趣味だねおばあちゃん。

（ユレ）これなんてどうかしら？
ん？うわ！

（ユレ）ああなんてことなの！
私の若いころにそっくりじゃない！
ねえ。今すぐ着替えて一緒に出かけましょう。
ええ!?　絶対に嫌だよ。こんな服！
恥ずかしくて着られないよ。

あっ。そっかごめんね。
昔を思い出してちょっとはしゃぎ過ぎちゃったわ。
あ。んん。
しょうがないなぁちょっとだけだよ。



。。。街中に
う。うぅ。
おばあちゃん。もう帰ろうよ。
うふふ。もうちょっといいじゃない。
あ。あのお店まだあったんだ。うふふっ！
ああ。ちょっとおばあちゃん！

もう。


今日はありがとうつきあってくれて。私の友達はほとんど寿命を迎えちゃったから
こんなことするのは久しぶりよ。
おばあちゃんすごい長生きだものね。
まあ。今日はうれしそうな顔が見られてよかったよ。
ふふふ。



。。。約束の時間
ん？

あ。ごめんイザナ！
今すぐ仕事場に戻らないといけなくなっちゃった。
えっ！僕一人で帰るの？
ごめんね。

ああっ。
ええ？
。。。まずいことに



。。。おそるおそる移動。
ふぅ。
（心の声）≪知り合いだけには会いませんように≫


（長道）イザナ？
はうっ！
何してるの？
あ。あぁ。　う。はぁ。





（イザナ）あ　あ　あの　これはおばあちゃんに無理やり着せられて！
僕は嫌だって言ったんだよ。

う。うん。

長道こそ何してるんだよ？

俺は帰るところだけど。
ああ。そそっか。

。。。買い物
（纈）キット化が頓挫してから１００年ついに出ましたね一七式継衛！
製造再開の発表を知ったときは涙が止まらなかったですよ！
ああ。早く白月四機掌位を再現。
はは。ん？

（纈）ふふふっ！
（店主）あれは操縦士の谷風長道じゃないかい？
えっ？
すごい格好の女の子を連れてるな。

女の子!?　くっ！
あっ！ほんとだ。谷風さんだ。
隣にいるのは。んん！
誰よ!?



。。。
（ユレ）はぁはぁはぁ。
（佐々木）呼びつけておいて忘れるなんて相変わらずね。科戸瀬。
（ユレ）ごめんなさい。
どうしたの？その格好。
ちょっとね。大昔一緒に遊んでたときを思い出した？
（佐々木）ふっ。

（佐々木）で？何よ？用事ってのは。
こっちよ。見てもらいたいものがあるの。


（佐々木）これってまさかあの爆発事故。あんた！
分かっているわ。だけど艦長の指示でどうしても完成させなければならないのよ。
科戸瀬
（ユレ）お願い佐々木。
力を貸して。



うう。はぁ。
今日はこっちから帰ろう。
えっ？あっああ。

。。。帰り道
うわぁ
あぁ。

。。。あれなかんじ。
はっ！
ん？

ううっ！
ひっ！なっ何してるんだよ長道！
いやだって。
先行って！
わ分かった。っと。

。。。はずいイザナ



（纈）はぁ。
≪谷風さんいつの間にあんな女性と。まさか！いやでも≫
纈さん！
うわっ！
ん？何か落ちましたよ。

あっ！こ股関節破損。くっ！うう。つむぎ!!
あっ。きゃあ！


あっ！
（長道・イザナ）ええっ!?

（長道）どどうしたの？
なんだイザナさんだったんですか。

（長道・イザナ）ん？
（纈）はぁ。
あぁもう怒ってません？
（纈）つつむぎは私の部屋立ち入り禁止！



（通信）科戸瀬機組み付け完了しました。
（焔・通信）こちらも完了しました。
（サマリ・通信）本日の作業予定はこれで終了だ。


ふぅ。
（通信）お疲れさまでした。
（弦打・通信）お疲れ。
（つぐみ）あの谷風さん一緒に掌位して帰りませんか？
うん。いいよ。


（弦打）はは。ふふん。毎回毎回同じやり取りしやがって。


（通信）つむぎ。もっとゆっくり。
（通信）はい。

（イザナ）んん。



ふぅ。
あっ。イザナも今日は上がり？お疲れ。
んん！僕も一緒に作業を開始したじゃない！
さっ。きだって長道のすぐ後ろを飛んでたよ。
つむぎとの掌位が楽しくて気付いてなかった？ふん！
。。。嫉妬
あっ。あぁ。ふん、


何をあんなに怒ってんだろう。


科戸瀬？どした？
あっ。うんなんでもない。



（ユレ）連絡。操縦士の谷風長道至急西３番操縦士待機室に出頭しなさい。１分で来い！
ええっ！

はぁはぁはぁはぁ。
（ユレ）１分２０秒よ。
す。すみません。
あ。ユレさん！

「重要文化財調査」？俺がやるんですか？
かなり上級の船員しか入れない区画だからあなたに頼みたいのよ。
こういう任務は初めてでしょ？
難しいわよ。とても。一人でやれる自信はある？
え。どうなんでしょう。

（ユレ）しょうがないわね。分かったわ。今回だけ特別に１人だけ協力者を付けることを許可してあげるわ。
イザナが適任よ。
あ。あの一体これは。
（ユレ）つべこべ言わない！以前あなたの首を治療したときに頸椎内にこっそり爆薬を仕込んでおいたの。
もし期限内に任務を遂行できなかったら起爆させてやる。
ええっ!?
（ユレ）あ。そうそう私の名前は伏せておくように。イザナにもよ。バレた時点で失敗と見なすからね。
は。はい！
・・・所見欄。デート指示




ただいま。

（つむぎ・纈）おかえりなさい。

あ。どうしたんですか？顔色悪いですよ。
あ。いやなんでもないよ。

・イザナは？

・（纈）部屋にいると思います。

ふん。


・コンコン（ノック）
（イザナ）あっ。

・イザナ？ちょっと話があるんだけどいいかな？
うん。あ。

・嫌だ。

えっ？
大事な話なんだ。頼むよ。
何？

・あの中で話したいんだけど。

・なんだよ？めんどくさいなぁ。

極秘任務？何それ？
（谷風）明日千秋郷って所を調査しなければならないんだ。
え。千秋郷!?
知ってるの？
当たり前だよ！シドニア百景十選の殿堂だよ。
あっでも明日も船体修復作業に出ないと。
大丈夫。明日とあさっては出なくていいようになってる。

。。。纈とつむぎがそこからのぞきみ
・あさっても？
・そうなんだよ。
・あまりにも急だし宿泊の用意とか・大丈夫かなって思って。


宿泊って。
あんな景勝地で任務があるわけないじゃないか。
遊びに誘いたいならそう言えばいいのに。
遊びなんかじゃない！　俺は真剣なんだ。
イザナこの任務一緒に引き受けてくれ！


。。。纈とつぐみ
（２人）あっ！
どうしたんだよ？長道。
急にそんなこと言われたら困るよ。
あ。しまった。
ご、ごめん俺こういうの慣れてなくて。
やっぱり嫌だよねそんな古い所でひと晩過ごすなんて。

しょうがないなぁ。いいよ。
・・・まんざらでもない
ほんと!?やった！


・うわっちょっと！
・ありがとうイザナ！
あっ。

はっ！


（２人）んん。
≪谷風さんが真剣にイザナさんを一泊旅行に誘った。しかも千秋郷≫



おはようございます。
おはよう。
おはよう。

（纈）あれ？今日は早いんですね。お二人とも。
どうかしたんですか？
（イザナ）ど　どうもしないよ。
（長道）ごちそうさま！



（長道）いってきます！
（纈）ふふ。いってらっしゃい。

（イザナ）ああ忘れてた！
僕おばあちゃんと約束があるんだった。

。。。知っているとばかりの顔
（纈）ふふ。

（イザナ）いってきます！
いってらっしゃい。


（纈）ふん。なんて白々しい。
（つぐみ）私ショックです。




。。。。デート
うわぁ！
えっと予定時刻問題なしだな。


っと。こっちか。
ふふふっ。ふん。

。。。いいかんじ


へえ。これが入り口か。
楽しみだなぁ。
任務だよ。イザナ。
分かってるよ。ふふ
。
よし。
。。。扉を開く
（２人）うっ。

（長道・イザナ）あぁ。
。。。きれいさに。


うわぁ。
すごい！
（長道）これが千秋郷。

来て！長道！
あっ。


ほら近くで見るともっときれいだよ。
。。。長道はイザナを

あ。長道？
うん。

。。。手を繋ぐ
イザナ。
な長道。
・・・策略だった。ユレの。