SSブログ

妖狐×僕SS 第8話 お茶と距離 [TVアニメ]

。。。家。
♪~
。。。コーヒーを入れる凜々蝶。
♪~

(村井)クェ~ クェ~
♪~

。。。試飲する。
(白鬼院凜々蝶)うん 完璧。
♪~
♪~



。。。校門にて
(御狐神双熾)お待ちください 凜々蝶様。
 靴に汚れが。

(女子)何 何? 
(女子)白鬼院さんよ。
(女子)あれ 誰? 彼氏? 
(女子)すご~い!

(凜々蝶)ちょっ  そんなの自分で。
(御狐神)いいえ。 凜々蝶様のお手を煩わせるわけにはまいりません。
 すべての煩わしいことはすべて僕がいたします。
 凜々蝶様の手となり足となり。
(凜々蝶)もういい 早くしろ!
(御狐神)できました。
(凜々蝶)ふん。ご苦労だったな。
 じゃあ。もう行くから。あ。
(御狐神)あぁ  今日も完璧です。
 もっとこうして 凜々蝶様を見ていたい。
。。。手をつかむ犬。
(凜々蝶)そうか 行かせる気ないな? ・・・カンカン。
 君に構っていたら遅刻する。

(御狐神)凜々蝶様。
 申し訳ありません。凜々蝶様を困らせてしまって。

(凜々蝶)えっ?
(御狐神)本当はわかっているのです。少しでも長くご一緒したいなんて
 犬の身には過ぎた願いであると。
 凜々蝶様にお仕えできるだけでも光栄だと思わなければいけないのに。
 僕は卑しい家畜です。

(凜々蝶)なっ。何も そこまで。
(御狐神)では、願ってもいいのですか?
(凜々蝶)よい。
。。。ファンタジーフィールド
(御狐神)授業が終わりしだいすぐ出てきてくださいますか?
(凜々蝶)問題ない。
(御狐神)そのあとは ずっと一緒にいてくださいますか?
(凜々蝶)朝飯前だな。
。。。しつこく手を取る犬
(御狐神)凜々蝶様は本当にお優しい すばらしいお方。
(心の声)≪なんか 思うツボ感が≫   ・・・罠か?

・カキーン!(ボールを打つ音)

・(男子)危ない!

パシッ! ・・・手でつかむ御狐神
(凜々蝶)あっ!


(男子)すみません!

(御狐神)いいえ。 。。。なにもなかったと

(男子)ありがとうございました。



(凜々蝶)君 手は?
(御狐神)大丈夫です。
(凜々蝶)大丈夫って。
(御狐神)ご心配は無用です。
 こんなときのためのシークレットサービスですし。
 凜々蝶様の盾になることこそ 僕の喜びなのですから。
(凜々蝶)あ。ああ。



。。。教室で
≪それにしても なぜ彼はああもかしこまるのだろう≫
(カルタ)渡狸。今日も修行してきたの?
(卍里)ああ。学校まで走ってきてやったぜ。
(カルタ)走ってきただけ?
(卍里)えっ!? いや すごい走っ。

≪ほかのシークレットサービスとパートナーたちは
 もっと気心が知れた仲のように見えるのに≫

。。。英語の授業。

(カルタ)もぐもぐもぐ。

(男性教師)この問題 わかる者。

(卍里)はい! はい! はい!

(凜々蝶)ずいぶん熱心に 」授業に参加するんだな不良なのに。
(卍里)なっ!




。。。ハンカチ落とす女の子。それを見る渡狸。

(卍里)あっ。
 落としたぞ。 

あっ。

ありがとうございます。

(凜々蝶)ずいぶん親切だな 不良なのに。
(卍里)うっ!



。。。購買で昼飯。
(購買のおばちゃん)はい 。おつり。
(卍里)おう。
(購買のおばちゃん)はい。
(卍里)あっ。おつり10円多いぜ。
(購買のおばちゃん)あららら~。

(凜々蝶)ずいぶん正直だな。不良なのに。
(卍里)くっ! 何言ってんだ!

≪彼はあの男に仕えていた≫
≪だから 僕のことを知っていた≫
≪僕があの男の婚約者だから≫


。。。英語の授業
(卍里)「Life is full of compromises.Just because」。
≪僕に救われたとも言っていた≫
≪そのことと何か関係あるのだろうか?≫



。。。体育の授業。
(女性教師)次 白鬼院さん。

ピッ(ホイッスル)
。。。あざやかにこなす跳び箱、

(女性教師)次 髏々宮さん。

・ピッ

。。。飛んで、回転して着地するカルタ。

(女子たち)おお~! すご~い!

(カルタ)もぐもぐ。

(女子)余裕じゃ~ん。

(女子)先生! 髏々宮さんがたい焼きを食べています。

≪いや 問題は僕の方だ≫



。。。美術の時間。
≪彼はいろいろ僕のことに気付いてくれるのに僕には 彼がわからない≫

(カルタ)んん~。

(凜々蝶)何を描いてるんだ?
(カルタ)肉じゃが。

(凜々蝶)いや それはわかるが。
ふぅ。

。。。下手な絵?
≪どうしたら≫

僕も
彼のことを




。。。外で待っている犬。
キーン コーン カーン(チャイム)

。。。出迎え。

(御狐神)凜々蝶様 おかえりなさいませ。
凜々蝶様のお帰りをここでお待ちしている間この僅かな距離を千里のものと感じておりました。
(凜々蝶)まったくもって不便なことだな。。。。トーンダウン。

(凜々蝶)で どこへ行くんだ?
(御狐神)どこへ行きましょう?
(凜々蝶)学校のあとも一緒にと言うからどこかにつきあってほしいんじゃなかったのか?
 うまいように誘導しただろう。今朝。
(御狐神)ふふっ 誤解です。
 凜々蝶様を僕の用事につきあわせるなどありえません。
 ただ ただ ご一緒したいだけです。

。。。車に乗せる御狐神

また あのすごい車 止まってる。
カッコいい~!

≪狡猾なんだか。ピュアなんだか≫

(凜々蝶)君 そんなふうで一人のときはどうしてるんだ?
(御狐神)はい。 今日はお昼まで凜々蝶様から頂いたメールを読み返しておりました。
(凜々蝶)ずっと!?



。。。車の中で
(凜々蝶)うん。。。。

(御狐神)学校はいかがですか? 凜々蝶様。
(凜々蝶)問題ない。
(御狐神)そうですか。

(凜々蝶)気が付くと髏々宮さんたちといることが多い。
(回想)《みんなで食べるとおいしいね》
《ふん。味は変わりはしない》
《かわいくねぇヤツだな》
ぞろぞろ群れるのは本意じゃないがな。
(御狐神)楽しそうですね。
(凜々蝶)別に楽しくはない。 ただ 渡狸君の弁当がやたら豪勢で。

(カルタ)《渡狸のじいやが 届けてくれるの》
(凜々蝶)《ほほ~う おぼっちゃんだな》
(卍里)《なっ! 俺は不良だぞ!》

(凜々蝶)髏々宮さんが食べ物を強制シェアしてきたり。

(カルタ)《あ~ん》
(凜々蝶)《うっ》
。。。無理やりたべさせようとポッキーを。

(凜々蝶)そんなわけで決して楽しいわけではないな。
(御狐神)よかったですね。
 凜々蝶様。
。。。振り返る御狐神
(凜々蝶)あっ。
。。。出す車。

≪やっぱり気付いてたんだ学校生活に不安を抱いていたことに≫

≪髏々宮さんたちがいてくれて。本当はすごく嬉しいことも≫
≪いつも本心とは違うことを言ってしまうのに気付いてくれる≫
僕には彼のことがよくわからないのに。

≪彼に報いたい≫
≪彼に気付きたい≫

  彼のことをわかりたい



。。。お昼。
(カルタ)ちよちゃん。一緒に食べよ?
(凜々蝶)ふん。またか。
 僕と一緒に食事をして楽しいか?酔狂だな。
(卍里)って、用意してんじゃねぇか。。。。ホトトギス?お花見のような?

(凜々蝶)ふん。
 たまたま紙皿や紙コップが3つずつ あっただけだ。
(卍里)けっ! 俺だって不良だ。ちょっと通りかかっただけだぜ。
。。。?と見ているカルタ。

(凜々蝶)どうぞ。  。。。お茶を
(卍里)あっ どうも。

(カルタ)一緒に食べるとご飯がおいしくなるし仲よくなれるの。
(凜々蝶)まあ一理あるな。
 食事をしているときの人は無防備だというし。
 う。
≪そういえば 御狐神君と食事をしたことがない≫
≪いや 妖館に来て以来一度も彼が何かを口にする姿を見ていない≫

(卍里)ん? どうした?

≪そうだ。彼はそんなところでも僕に対して一歩下がってかしこまっていた≫
≪駄目だ!もっと対等にならないと≫
≪だから、彼のこともわからないんだ≫
≪一緒に食事  しかし 何を≫

≪そうだ。彼が僕に紅茶をいれてくれたように。
 僕も心を込めて彼にコーヒーをいれるんだ≫
≪僕の得意のコーヒーで 、彼と一緒にお茶をするのだ!≫
(凜々蝶)ふっ ふっふっふっふっ…。

(卍里)なんだぁ?

(カルタ) ちよちゃんと ご飯食べると楽しい。



。。。晩にコーヒーをいれて、試飲。
(凜々蝶)うん 完璧。

≪目的は一緒にお茶をすることだが。どうせなら喜んでほしい≫

(村井)アリガト~ アリガト~

(凜々蝶)ふん。別に僕は彼に礼など求めていない。
 よすんだ 村井。

(凜々蝶)やはりこれしかないな。
 よし早速 明日にでも 御狐神君を。
・・・ガッツ

(凜々蝶)どうやって御狐神君を誘えばいいんだろう。




御狐神くんの誘い方
 案その1

御狐神君、コーヒー豆を
海にいきたいのだが付き合ってくれるかい?

はい。凜々蝶さまは
コーヒーを御自分で
淹れられるのですか?

ああ。そうだ。
なかなか美味いぞ

それはぜひ 僕にも
飲ませて頂き


うっ。 御狐神君は こんな反応しないか。



案その2

アンドロメダエチオピア
コーヒーを知っているか?

なんでしょう?

森の中で育った100%自然の
コーヒーで、とても珍しいのだ。
手に入れたにだが


手に入れてない! うそは駄目だ!


案その3

新しいブレンドの配合比率を
開発した!
試飲に協力してくれたまへ!

「たまへ!」ってなんだ!



案その4

「君と一緒にコーヒーが飲みたい」。

あっ  うん。
って、言えるか! んん~~~っ!


。。。朝まで悩んでいた徹夜。
・チュン チュン チュン(鳥の鳴き声)

(凜々蝶)あぁ。


。。。外にでる凜々蝶
   さわやか御狐神
(御狐神)おはようございます 凜々蝶様。

(凜々蝶)おはよう。

(御狐神)どうかなさいましたか?

(凜々蝶)なんでもない。 それより御狐神君。
(御狐神)はい。
(凜々蝶)きょ  今日。

。。。心の中で 今日一緒にコーヒーを飲まないかX何回か。
(凜々蝶)今日。
(御狐神)はい。
(凜々蝶)きょ  今日 コ コ 
 コ  ココ
 コーンポタージュが飲みたいな。 ・・・あがりました

ポーン(エレベーターの音)
(御狐神)はい わかりました。

≪ラ  ラウンジで落ち着いて≫
♪~


。。。コンポタージュ。  カルタは、果物。

(御狐神)コーンポタージュのお味はいかがですか?
(凜々蝶)おいしい。
(御狐神)それは何よりです。
。。。飲んでいる凜々蝶

。。。横からカルタ、果物を凜々蝶のくちに
う?
(カルタ)あ~ん。

(野ばら)凜々蝶ちゃん。食べて!食べて!
 あ~んされるとこおねえさんに見せて~!

(連勝)あ~ん。

(野ばら)雑巾にするわよ?

(連勝)ええ~ ひどくね?


。。。マネする残夏。
(残夏)渡狸。はい。あ~ん。
(卍里)食うか!
(残夏)もう てれちゃって~。
(卍里)てれてない!
(残夏)てれちゃって~。

(連勝)あ~ん。

≪もっ もっと静かな場所で≫




。。。校門。
(凜々蝶)御狐神君。
(御狐神)はい。 

(凜々蝶)う。
≪いける!≫

(凜々蝶)御狐神君!

キーン コーン
。。。首根っこを捕まれる凜々蝶
(凜々蝶)うわっ!
(カルタ)1時間目は調理実習。遅れちゃう。
ろ 髏々宮さん!

(御狐神)いってらっしゃいませ。



。。。お昼。

重箱の卍里。

(卍里)ん? 食べねぇのか?
(カルタ)もぐもぐ…。
≪やはり他人をお茶に誘うなどという高度なコミュニケーションは
 僕には無理なのか?≫
≪いや 諦めるな≫
≪放課後 御狐神君が迎えに来た。そのとき≫



。。。放課後。

(御狐神)おかえりなさいませ。凜々蝶様。
(凜々蝶)御狐神君!
(御狐神)はい。

う。


・ゴォーー(飛行機のエンジン音)

・ゴォーー

(凜々蝶)きょ 今日。

・ゴォーーー!
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0