ギルティクラウン 第９話 捕食 prey

。。。教会の屋根裏。

そこに。
（潤）あ　あぁ　あ。

。。。戻ってくるあに。
（谷尋）潤！
（谷尋）大丈夫か？

（潤）ハァ。　あ　あ。
（潤）あー！

（谷尋）うん？　何だ？

・（物音）

（谷尋）はっ！


。。。シスターに脅迫する嘘界。
（嘘界）ありがとうございます。

ああ、

（嘘界）自分を責めることはありません。
（嘘界）しょせん人間でしょう？


。。。上に上がるが。誰もいず。

（嘘界）残念。
　　　　逃しましたか。

。。。手にする破片。キャンサーの結晶。セクリッドセブン？
（嘘界）フフフフ。どうやらビンゴですかね。

♪～



。。。学校。

（颯太）それじゃ撮るよー！ヒロインが恋人の死を知るシーン
　　　　テーク５！


（集）１週間？リーダーがそんなに不在なのってまずいんじゃない？
（涯）「俺が行かないとまとまらない話もある」
　　　「しばらくは　おとなしく　学校を楽しんでろ」
（集）はいはい。
　　　いい子にしてますよ。

。。。集をみて、唖然とする祭

（いのり）「嘘よ。信じられないわ」

（颯太）カット　カットー！



。。。教室。
（祭）最近の集。何か違うの。
（祭）堂々としてるっていうかさ。
　　　何か別人みたい。
（花音）大島で何かあったのかもね。
（祭）えっ？
（花音）南の島のバカンス。ひと夏のアバンチュール！
　　　　そして　少年は大人への階段を。
（祭）やーめーてー！
（花音）ウフフ。
　　　　でも　ホント人生望んだようにはいかないよね。
　　　　はあ。

（祭）谷尋君のこと？
（花音）施設にも行ってみたけど　顔出してないって。
　　　　昔はよく一緒に遊んだのにな。
　　　　おっ。
。。。占い。
（花音）探し物は水族館にあり？
　　　　探してるのは魚じゃないんだけどな。
。。。。隠れている場所？
（祭）ウフフ。

（花音）そっちは？

（祭）えっと　恋のラッキーアイテムは虎じまのやかん。
（花音）はあ？
　　　　そんなものどこにあるのよ！

。。。転がってくるラッキーアイテム

（祭）あ。これって。

（花音）虎じまのやかん。

（祭）だよね。

・すいませーん！

（祭）あ。集！
（集）何だ。２人ともまだ帰ってなかったんだ。
（花音）これ　桜満君の？
（集）颯太が撮影で使ってるんだ。
（集）恋人の形見？
とにかくいのりに持たせるんだって。

。。。花音、夜間を取り上げる。
（花音）あー！！
部室に忘れ物しちゃった！
これ私が持っていってあげるから、代わりに祭の買い物に付き合ってあげて。
（集）えっ？　いいけど。

（祭）ちょっ。花音ちゃん！

（花音）ラッキーチャンス！！
　　　　がんば。

（花音）がんば　がんばー！
　　　　ラッキーチャ～ンス。

（集）ラッキーチャンスって？
（祭）何　だろうね。　アハ。




。。。問いただされるおっさん。
（ヤン）幽霊が出たそうだよ。

。。。みせる。
（ヤン）大島の研究所に桜満クロス博士のＩＤで入った人間がいる。

？？？

（ヤン）何か釈明があるかね？
　　　　クロス博士のかつての同僚
　　　　茎道　修一郎博士。

（茎道）いいえ　ありません。




。。。電車。
祭、集を横目に。
顔が赤い。告白タイム。

（ため息）

（集）ねえ。
（祭）えっ？
（集）どこで降りるの？　買い物。
　　　荷物いっぱいあるの？
（祭）ああ。　うん。そうなの。
。。。悩む祭。

（集）持ちきれるかな。

（集）あの！

・（ブレーキ音）

（祭）あっ！
。。。集に抱きつく祭。

あ。
ああ。
。。。扉が開いて。

（集）祭。　大丈夫？
（祭）集。　私ね。


。。。。走って乗ってくる谷尋。


（祭り）私　あなたのこと。

。。。飛び込む谷尋。

（谷尋）うわっ！
。。。こけて、薬剤をこぼす。


・（扉の閉まる音）

あ？

・（男性）くそっ！


（ざわめき）

（集）谷尋。

（祭）えっ？



（谷尋）ああ。集。
　　　　何だ。お楽しみか。
（祭）違うの。谷尋君！
　　　これは。

（集）谷尋。
　　　他に言うことはないの？
（祭）あ。
（谷尋）何を言わせたい？
　　　　全てをここでぶちまけるか？


（集）祭。　買い物は１人でお願い。
（祭）えっ？　でも。

（集）谷尋と話したいことがあるんだ。

。。。再会する２人。



（嘘界）桜満　集君。
　　　　あなたを張っていて正解でしたね。
・・・ピエロのおじさん。




。。。谷尋に連れられて、廃棄された建物へ。
（谷尋）あいつら　潤を処分するって言ったんだ。

（谷尋）だから　俺たちはあのどさくさに紛れて逃げてきた。
　　　　あれ以上　潤をあそこには置いておけないと思ったから。

（谷尋）笑えよ。お前を売った代償に手に入れたのに結局逃げ出してきた。

。。。後を追う祭。

（谷尋）潤。
あ。また落ちたのか。
どこか痛い所はないか？　潤。
（潤）あっ！

（谷尋）大丈夫だよ　潤。

（谷尋）兄ちゃんの友達だ。
。。。外からの目？



。。。報告
（兵士）「逃亡中のキャンサーを捕捉しました」
（ダン）いいぞ！
　　　　ナイスガッツだ！　・・・ばかものです。
（ダリル）たかがキャンサー狩りくらいで僕のエンドレイヴが本当に必要なの？
（ダン）違うな。ボーイ。ドラゴンはスライムを倒すときでも全力を尽くすと言うだろう。
（ダリル）ドラゴンがスライム食べるかよ。
（ダン）というわけだ。スカーフェース！

（嘘界）「ＯＫ　ダン！」。。。元気いっぱいで、スマイル。マクドナルド。
「ここからは俺に任せてくれ。　ガッツでミッションクリアだ！」


。。。通信を切って
（嘘界）処世術だ。・・・おつきあい。



。。。水槽。書籍、

（谷尋）金　貸せないか？
（集）あ。
（谷尋）逃げるにも　食べるにも　金が要るんだ。

（集）そのために　わざわざ　潤君を　僕に見せたの？
（谷尋）頼む。集。潤を守れるのはもう俺しかいないんだ。
　　　　頼む。

ああ。う。


。。。連絡する集
（受信音）

。。。編み物をする綾瀬・・・陽毬？

（綾瀬）集？
「涯は？」
（綾瀬）もう出たけど。


。。。
（集）保護してほしい人がいるんだ。
アポカリプスの患者。
もうキャンサー化が始まってる。
（綾瀬）「ちょっと待ってよ。
　　　　　四分儀さんに連絡してこっちから指示を」
これから　ポイントイエローワンに向かう。
１時間後にピックアップよろしく。
（通信を切る音）


（谷尋）集。お前。

（集）君がしたことを許したわけじゃない。
　　　でも　　潤君に罪はないだろ。


。。。なにかをみせる。いのりに。
（涯）見ておけ。
　　　もうすぐこれを使うことになる。
（いのり）違う。この歌はもう違うの。
。。。なにかのケース？





（潤）お　い　て。

（谷尋）ごめんな。潤。
　　　　ちょっとだけ我慢してくれよ。

・（ドアの開く音）


。。。見張っている嘘界と兵士達。
（嘘界）ようやく出てきましたか。
　　　　遺伝子キャプチャの準備は？
（ダリル）「動作確認は済んでる。けど、何でこんなものを？」
（嘘界）恋した相手を知りたいと思うのはいけないことですか？
（通信を切る音）


。。。警戒する集、


（嘘界）フフフ。
　　　　やってください。

。。。射撃。


（集）うわっ！　アンチボディズ！？
　　　何でもう見つかっちゃったんだ？
（谷尋）落ち着け！
　　　　分かってたことだ。
　　　　今は動け！

・（銃声）


。。。他人事
（作業員）テロか！？
また　葬儀社とか来てるんじゃないのか。ヤバいぞ！



（谷尋）あれを使おう。
（集）駄目だ！

（集）わなに決まってる。
脱出路を開けて敵を誘い出すのは基本だ。
そんな素人考えじゃ死ぬよ。

。。。ヴォイドを取り出しにかかる集。邪魔する谷尋。
（谷尋）お前　今、何をしようとした！！
（集）僕にはヴォイドがある。
人の心を武器として取り出す力だ。

（集）エンドレイヴだって倒せる！

（谷尋）ハハッ。
そんな話、信じろってのか？
。。。見ている潤。
（谷尋）外の連中だってお前が呼んだんじゃないのか？
　　　　偽善者め。
（集）黙れよ。裏切り者！
（谷尋）あ。　集！
（集）僕は君みたいに裏切ったりしない。
見捨てたりしない！
約束どおり、潤君だって逃がしてみせる！
谷尋は黙って、僕に使われてればいいんだ！！

（谷尋）うっ！　うわっ！

。。。集、取り出すヴォイド、気を失う谷尋。

（潤）あっ！

（潤）あっ！

・（落ちる音）


（集）潤君！

（集）心配しなくても大丈夫。
お兄さんは無事だから。

（潤）ち　ちが。
（集）違う？　何が？


（爆発音）

。。。出てくるエンドレイヴ

（集）あっ。



（ダリル）「フン。　またお前か。
　　　　　　顔なし野郎！」
・・・？。写らない集の顔。


（集）潤君。
　　　すぐに戻ってくるから！

。。。場所を離れる集。

（ダリル）「ハハハ！　逃げろ！逃げろ！」
　　　　　「でも　今日のは特別だぞ！」

。。。撃ち出す弾。

（ダリル）「その光を追い掛けるんだよ。こいつは」

。。。破壊する集。


（集）あぁ！あぁぁぁぁ！


（ダリル）「やるね。
　　　　　　だったら　連射でどう？」

（潤）うあぁぁぁ！

。。。異なる方に飛んで行く武器。
（ダリル）「えっ！」

。。。。潤に
（潤）うあっ！

（集）あっ！
　　　潤君！

（集）潤君！！

。。。上に突きつけられた潤。



（ダリル）「おい。嘘界！
　　　　　　どういうことだ！？」
（嘘界）予定外ですが、これはこれで興味深い。
　　　　あの物体とアポカリプスのキャンサーが同じ反応を示した。
。。。汚染を受けるダリル。
（ダリル）「うあっ！　何だ！？」

。。。移動するキャンサー。


（ダリル）うあぁぁぁ！！


（ローワン）移動した！
　　　　　　何が起こってるんだ！？


。。。エンドレイヴに写ってしまう順の魂
（潤）「うあぁぁぁぁ！！」

（集）どういうこと！？

・（物音）
。。。エンドレイヴが２体。
　　　そして、ふりおとされる潤。


（集）潤君！

（集）潤君！　大丈夫？
潤君！！
《こんなの谷尋に何て言えば》
はっ！
。。。キャンサーがない。


。。。変貌したエンドレイヴ。あほぼっちゃんは？



。。。見学する嘘界。目が義眼？
（嘘界）アポカリプスウイルスでマシンがゲノム共鳴を起こしたか？
では　あそこにいるのは。


（ダリル）リブート・ピンだ。
ありったけ打ち込む！

（潤）「ああっ！」

（パイロット）「おい。どうした？
　　　　　　　　何があった？」
（潤）「ああっ！！」

（パイロット）「ぐわっ！」

（パイロット）「貴様！」

。。。襲ってくるエンドレイヴ。


（ローワン）「嘘界少佐！
　　　　　　　危険です　離れてください！」
。。。嘘界、集とマシンを見ている。


（嘘界）ひとまず撤退します。　作戦中止。

（ローワン）はっ！

。。。避けていくエンドレイヴ。
　　　谷尋をつかんで。

（集）何を！？

。。。絞める。

（集）もうやめてくれ！

（集）くっ！
うっ！
。。。ヴォイドを使う集。突き刺して。


。。。潤と会う精神世界？
（集）あっ。


。。。回想。
（集）これは　六本木？
　　　ロストクリスマスの前。
（潤）そうです。
（集）あっ！
　　　君は潤君？
（潤）ようやく話せましたね。


。。。想い出。
（潤）《うわぁ！ありがとう！》

あ。

（谷尋）《特別だぞ。誕生日だから》

（潤）２０２９年１２月２４日。僕が一番幸せだった時間です。
　　　もうすぐロストクリスマスが起きる。
（集）あっ！


（潤）この幸せな思い出だけ抱いて　僕はもう旅立ちたい。
集さん。そのヴォイドで僕の命を切ってください。
（集）え
（潤）兄さんのヴォイドは命を切るヴォイド。僕を葬るためのヴォイド。
。。。？
（集）そんな　　バカな。

。。。出てくる潤の命の循環の輪。

（潤）僕の自由を奪った結晶が代わりにヴォイドが見える目をくれました。
　　　そこには僕に見せる兄さんとは別の兄さんがいた。

《今日ピザ食べような》
《ホント！？》
《お前の好きなトマトのやつ》
《兄ちゃん頼んであげるから》

。。。ハサミが、潤に向けられ。

（谷尋）《邪魔だ。お前は邪魔だ》
。。。ハサミを潤に向ける谷尋。

（潤）僕はもう何度も優しい人の優しくない姿を見ました。
友達
親戚のおばさん。
医療センターの人。
たぶん集さん。あなたも。

（集）あ。

（潤）これ以上　生きれば、何度でもこの悲しみが僕を襲う。
兄さんのことも嫌いになってしまう。
すてきな兄さんを大好きな僕のまま僕は逝きたい。
さあ早く！
（集）あっ！

（爆発音）

。。。
（集）ロストクリスマス！
。。。平成東京大災害。


（潤）《お兄ちゃん。怖い。
　　　　怖いよ！》
（谷尋）《大丈夫だ》
　　　　《兄ちゃんがついてるから！》
（潤）《うん》
（谷尋）《ずっと　　ずっとついてるから！》


（潤）お願いです。このままじゃ僕が兄さんを殺してしまう！

（集）くっ！
。。。構える集。

（潤）兄さん。
　　　僕がいて迷惑だった！？
　　　僕が兄さんの人生をめちゃくちゃにした！？僕のこと嫌いだった！？
　　　僕だって。兄さんのことなんか！！

（集）うあああっ！！

。。。命を切ってしまう集。赤い螺旋。

（潤）ありがとう。

（潤）お兄ちゃん大好き。

。。。現実。
（潤）「うわあぁぁ！！」
　　　「うわぁぁ！！」
　　　「あぁぁぁ！！」
　　　「うっ。うっ。あぁぁ」
　　　「あっ。あぁ」
。。。制止するマシン。
呆然とする集。　気絶している谷尋。
♪～



。。。水族館の花音。、
（花音）人生望んだようにはいかないよね。
うん。



。。。雨降り。目が醒める谷尋
あっ。

（谷尋）ここは？　　そうだ！　潤！
　　　　潤は？
（集）死んだよ。
（谷尋）あっ！
　　　　お前。今、何て言った！
（集）死んだんだよ。


。。。集、潤の時計を谷尋に渡す」
（谷尋）あっ！

（谷尋）集！

（集）僕が殺したんだ。
。。。目がいってます集。



。。。見てい祭。
（祭）集。
・・・なんてことを！？
♪～

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