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テガミバチ REVERSE #20 「希望の微笑み」 [テガミバチ]

。。。心を残していたサニー。うまいということばで微笑む
   かたくななコナーに希望が。ハチノスへ帰ることに。
   でも、あのスープはよぶん。(セラさんの食べ物とおなじ)


(ラグ)けっきょくカルベネにはとどめをさせませんでした。地面にもぐって
逃げられてしまって。
(アリア)地面に?
(サンダーランド)カベルネは今まで確認されている鎧虫とは明らかにタイプが違う。
地中で傷ついた体を癒やしまた復活するかもしれん。
あ。ああ。
(アリア)復活。
(ラルゴ)博士の推測が正しければ復活する前になんとか退治しておきたいところだが…。
(アリア)ですが、相手が地中深くでは探すにしても。
(ザジ)土の中  か。
アイツなら…。
(ラグ)アイツ?
(ザジ)ガスだよ。
(ラグ)ガス?
(ザジ)ああ。
コナーがよく自慢してたんだ。
ガスの鼻は隣町のピッツァのにおいはもちろん土深く埋まってる骨だって嗅ぎ分けられるってな。
(ラグ)じゃあ。ガスがいれば!
(ザジ)ヤツがいる場所が見つかるかもしれねえ。
(ラルゴ)うむ。

(アリア)でもそれにはコナーの協力が必要ね。

(ラグ)コナー。



。。。クッキーをやいている少女。

(コナー)おはよう。キミは相変わらず早起きだね。
。。。
あ。
。。。差し出す少女。
あ ありがとう。
。。。はむはむ。はむ。。。
ああ。サニー。
ああ。




(シルベット)えっ?コナーに会いにラメントまで?
(ラグ)うん。
(シルベット)最近 見かけないと思って。
ザジに聞いたらコナーは長期休暇中だって。
ねえ、ラグ。コナーに何があったの?


。。。回想、カルベネにサニーを。コナーいかりを

《返せ! サリーのこころを!
 返せよ!》

それで帰ろうっていうときにコナーが。

《休暇願だ。
 休暇?
 う。コナー。なんで?
 すまないけど。館長に渡してほしい。
 コナー。
 僕はここに残ってサニーの面倒をみたいんだ。
 じゃあ。頼んだよ。ラグ。
 コナー!
 まさかこのままBEEを辞めちゃうなんてことないよね?
 またちゃんと戻ってくるよね?


(シルベット)そんなことがあったなんて。
(ラグ)館長は休暇願を何も言わずに受け取ってくれたんだけど
それ以降コナーからの連絡が途絶えてて。
(シルベット)ああ
(ラグ)それで僕も心配してたんだ。
だからこれもいい機会だと思って。
でも コナーが力になってくれるかまだ わからないけど。
(シルベット)なら、私が腕によりをかけてスープを作るから
。。。拒否反応のニッチ
(シルベット)ラグ。コナーに届けて!
(ラグ)えっ!?
(シルベット)そうよ!私のスープを飲めばきっと元気になってラグたちを手伝ってくれるわよ!
よ~し。頑張るぞ!うふふ。


(ラグ)い  いや。それは逆効果かも。
(ニッチ)ぎゃぐごうかだぞ。 ・・・ぎゃく!?



。。。おしきられたラグ
(ラグ)う~ん。どうしても断りきれなかったな。

(ニッチ)見えたぞ。ラグ。

(ラグ)あっ!
ラメントの街。

。。。街。

(ニッチ)ラグ コナーはどこだ?
(ラグ)というか人の姿がどこにも。
誰か いませんか?

(ステーキ)ヌニッ ヌニヌニッ!


(ニッチ)ガスだ!
。。。いってしまうガス

(ラグ)あっ。待って。ガス!
ガス!
ガス! コナーはどこにいるの?
花?


。。。コナーは墓を。
(ラグ)あっ  これは!
あっ コナー?
コナー!
(コナー)んっ?


(ラグ)コナー!
(コナー)ラグ。あ。


(コナー)ありがとう ガス。
(ラグ)ねぇ。コナー ここのお墓は。
カベルネにこころを奪われた人たちの。
元気そうだね。ラグ。
ニッチも。

(ラグ)あのね。コナー。今日、僕が来たのは。
(コナー)BEEをクビにするって伝えに来たんだろ?
(ラグ)えっ?
(コナー)覚悟はできてる。
勝手に休暇願出して何の連絡もせず。ずっとこんなところにとどまってるんだしね。
(ラグ)え、そうじゃないんだ。コナー。
館長からテガミを預かってきて。

(コナー)テガミ?




。。。。
(コナー)カベルネ  あの化け物まだ生きてたのか。
(ラグ)うん。
(コナー)う。悪いけど、僕は一緒に行けないよ。ラグ。
(ラグ)えっ?ああ。


。。。とある場所へ。教会
(ラグ)ここは。
(ニッチ)ラグの知ったところか?
(ラグ)うん。 ここはリバースの隠れ家だったんだ。
あっ。待ってよ。コナー。


(ラグ)ねぇ。コナー。
(コナー)ん?
(ラグ)さっきのお墓。
カベルネに こころを奪われた人たちのって言ってたよね。
(コナー)うん。 みんな、僕が埋葬したんだ。
(ラグ)そ それじゃあ。サニーも?
(コナー)いや サニーは生きてるよ。
(ラグ)本当に?
(コナー)うん。


(ニッチ)ステーキ。おいしいにおいがいっぱいだ。
ヌニニーッ!
(ラグ)えっ?本当だ。
クッキーのにおいだ。
(コナー)来て。


。。。クッキーをやいているサニー
(ラグ)サ サニー!
そうか! サニーはカベルネにこころを食べられなかったんだね。

ああ。

よかった! よかったね。サニー!
僕だよ! ほら、コナーと一緒にいた!
僕のこと覚えて。


(コナー)ムダだよ。
(ラグ)ムダって?
(コナー)何を話しても今のサニーには聞こえてないからね。
(ラグ)えっ?
聞こえてない?



(コナー)僕は サニーの面倒をみようとこの街に残った。


。。。墓を作るコナー
《えい! これで最後だ。
 クソッ! リバースめ!
 どうして こんなひどいことを。


 あっ!
 サニー! 大丈夫なの!? サニー!!
 そ  そうか!
 気絶してただけで こころを食べられたわけじゃなかったんだ。
 本当によかった。
 キミだけでも助かってくれて。僕は本当に。

 サニー?


 どうしたんだい? 急に。
 そりゃ。キミのクッキーを食べたいけど今はそれより。
 ねぇ。サニー。
 あ。サニー キミは 》

(コナー)それか、サニーはずっとクッキーを焼き続けてる。
     毎日 毎日。
(ラグ)じゃあ。やっぱりサニーはこころを。

。。。さしだすクッキーを
(コナー)あ  ありがとう。サニー。

結局 僕にできるのは
彼女の焼いたクッキーを食べてあげることだけさ。

(ラグ)でも どうしてクッキーを。
(コナー)生きてる証しなんだよ。
(ラグ)えっ?
(コナー)ここでクッキーを焼くことだけがサニーが生きてる証しなんだ。

(ラグ)生きてる証し。
(コナー)でも僕だってBEEだ。
こころを失った者の最期はわかってる。
(ラグ)え。さ  最期?
(コナー)だから せめて一緒にいてあげたいんだ。
最期のときまでね。

(ラグ)コナー。  実は、僕心弾を撃てなくなってしまったんだ。
(コナー)えっ!? 心弾をラグが?
(ラグ)うん。 でも。
こころを信じることで僕はまた心弾を撃てるようになった。
(コナー)こころを 信じる か。
(ラグ)うん。 サニーのこころを信じようよ。
何もわからなくても
サニーはこうしてクッキーを焼いているんだから。
(コナー)ああ。
(ラグ)だから、あきらめちゃダメだよ。コナー!
(コナー)僕も そう思って努力したんだ。
今だって ずっと話しかけてるし。外にも連れ出してみたよ。
でも、サニーは表情ひとつ変えない。
できるのはここでクッキーを焼くことだけなんだ!
こころが残ってるんじゃないんだ。
クッキーを焼いてるのは結局こころが奪われる前の習慣に過ぎないんだよ!
(ラグ)そんなのまだわからないじゃないか!


(ラグ)コナー。 ハチノスにサニーを連れていこうよ。
(コナー)えっ!? ハチノスに?
(ラグ)うん。
サンダーランド博士に診てもらうんだ。
(コナー)診てもらう?
(ラグ)う  うん。
そしたら。そしたら、よくなるかもしれないじゃないか。

(コナー)それでも よくならなかったら?
(ラグ)あ。それでもこんなところにいるよりは。
(コナー)クッキーを焼くことはサニーの生きがいなんだ。
たとえこころを失ったとしてもね。
ここから連れ出すなんて僕にはできないよ。
(ラグ)でも コナー。
(コナー)もう。やめてくれ!!
(ラグ)あ。ああ。
(コナー)お願いだから、もう  帰ってくれ。

(ラグ)あ。わかったよ。コナー。
行こう。ニッチ。
(ニッチ)あっ  あっ。  ・・・食べたい!
。。。ふりかえるサニー?

(ラグう)あの  いろいろ勝手なこと言って ごめん。
(コナー)僕のほうこそ。
(ラグ)キャンベルにいる頃からコナーにはテガミバチのこといろいろ教えてもらったよね。
それにコナーがいなかったらニッチともこうして一緒にいられなかった。
だから 何か困ったことがあったら、僕 いつでも飛んでくるからね。

。。。出ていくラグ
(コナー)待って。ラグ!!
カベルネを探すにはガスの力が必要なんだろう?
僕の代わりにガスだけでも。
(ラグ)えっ。


。。。見送るコナー
(コナー)いいな。ガス。 ラグの言うことを よく聞くんだぞ。
(ラグ)いいの? コナー。
(コナー)ああ。


(コナー)それじゃ。行ってこい。ガス。
ラグ。頼んだよ。
(ラグ)あ  うん。
(ニッチ)コナー。
(コナー)うん?
(ニッチ)ガスはコナーのディンゴなのだぞ。 なぜ、コナーは一緒ではない。

(ラグ)ニッチ  だから、コナーは一緒に行けないんだよ。
(ニッチ)ディンゴはいつも一緒だ。 一緒のディンゴだ。
ニッチはラグのディンゴだ。 だから、ラグとニッチはいつも一緒だ。

(ラグ)ニッチ。

ヌニ?
(ニッチ)ガスは悲しみだ。

(ラグ)えっ?

(コナー)あ。
ガス。

(ガスの吠え声)


。。。出てくるサニー

(コナー)サニー。 どうして。


。。。サニーはニッチに差し出すクッキー。

(ニッチ)なんだ? ニッチにくれるのか?
ううん。

うまい!
これはうまいぞ。ラグ! ラグも食べてみろ。

(ラグ)え?

(ニッチ)ガスもコナーも食べろ。

。。。
(ラグ)うまい! ホントおいしいね ニッチ。
(コナー)あ。
サニー。
(ラグ)笑ってる。
(コナー)サニー どうして。 今までこんなこと。あ!

サニーのことを回想するコナー
《私は 人がおいしそうに食べている顔が喜ぶ顔が  私 大好き》

(コナー)そうか  そうだったのか。

(ラグ)え? どういうこと?
(コナー)ハハハ。
バカだな  僕は。
サニーの姿がつらくて。あんなに大好きだったサニーのクッキーを一度もおいしそうに
食べてあげられなかったなんて。

(ラグ)コナー。

。。。たべるコナー。
(コナー)とってもおいしいよ。サニー。
ごめんよ。 僕がもっと早くサニーのこころに気づいていれば。
。。。笑っているサニー

(ラグ)え? それじゃあ。
(コナー)うん。 サニーのこころは残ってる。
まだ残ってるんだ。
(ラグ)残って  こころが。 よかった。
よかったね。サニー。
よかったね。コナー。
(コナー)ラグ   僕もハチノスへ戻るよ。
(ラグ)え?
(コナー)サニーのこころが少しでも残ってるなら放っておくわけにはいかない。
サニーのこころは必ず戻る。 僕はそう信じるよ。
(ラグ)あ。うん!
(コナー)勝手なこと言って、ごめんよ。ガス。
よし! そうと決まったら、早速 出発の準備だ!
(ラグ)うん!



。。。戻るコナー
《サニーにもこころが残ってた。
 ゴーシュのこころだっていつかきっと》
。。。思い出す
(ラグ)あっ!
ねぇ。コナー。
(コナー)ん?
(ラグ)実はシルベットが。
。。。差し出す、あれ。
(コナー)そ  それって。ゲボマズスープ!?
(ラグ)どうしても断りきれなくて。
だから、飲んで。 お願い!
(コナー)えぇ~! なんで、僕が!?
(ラグ)お願い! コナー!
・・・拷問!?



次回「ロレンスの野望」
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