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テガミバチ REVERSE #16 「ロダ、彷徨う」 [テガミバチ]

(ラグ)ゴーシュ。おはよう。ああ
(ニッチ)もうおでかけか?ラグ。
。。。たちぼうけのラグと



。。。飛び出すシルベット。
(ラグ)シルベット 待って!
(シルベット)お兄ちゃんが黙っていなくなるはずない!!
(ラグ)だからっ急に飛び出しても…。
(シルベット)ハチノスに戻ったのかもしれないでしょ?
(ラグ)あ… ああ そっか…。
待ってよ!
シルベット!!
ああ。

ヌニー



(ラグ)博士!
(サンダーランド)おはよう シーイング。スエードとは楽しく過ごせたかね?
(ラグ)そのゴーシュが… ゴーシュがいなくなってしまったんです!
(サンダーランド)なんだって?

(ハント)ラグ。
(ラグ)あっ… ハントさん!
(ハント)久しぶりだね。
(ラグ)どうして… ここに?

(ラグ)博士の助手に?
そうだったんですか。
(ハント)少しでも君たちの役に立てるようにと思ってね。
(サンダーランド)なかなか有能な助手でね。
(ラグ)サラさんはお元気なんですか?
(ハント)ああ。サラは 今 ユウサリセントラルの職業斡旋所で働いているんだ。
(ラグ)斡旋所?
(ハント)日雇いディンゴを紹介する施設さ。
(ラグ)ディンゴを?
(ニッチ)いやといディンゴ?
ヌニ?

(ラグ)あっ… そ、それで ゴーシュは?
(サンダーランド)いや。ここには来てないが。
(ラグ)そうですか…。すみません。またあとで!


(サンダーランド)いなくなった… か。



。。。斡旋所。
見かけねえ顔だな。
今朝、サラが連れてきたらしいぜ。
あんな華奢な体でディンゴなんぞできるのか?
ディンゴって仕事をナメてんじゃねえのか?
まあ。鎧虫退治にゃ役に立たなくたって。あんなきれいな娘なら連れて歩きてぇ
BEEもいるだろうぜ。
あっ。なるほど。お飾りに雇うってことか。
ハハハハ!

(サラ)ちょっと アンタら。
うん?
(サラ)あの子になんか文句あるってのかい?
サラ。別に 文句なんかねえよ。 ヘヘヘヘ…。
う。


気にするんじゃないよ。
アンタがディンゴだっていうから連れてきちゃったけど迷惑だった?
(ロダ)別に。


真彷徨うロダ。回想

君が ノワールを守るのも。きっとゴーシュのことを覚えているからなんだ。
君が いなくなったら、ゴーシュが悲しむ

ノワール…。


ユウサリの街…。
あそこに ノワールが。

ん?
な~に? あれ。
汚ねえナリだな。
おい。こんなところに座られちゃ、通行の邪魔なんだがな。

おいおい。無視かよ。

おっ!女じゃねえかよ。
なんでそんなボロ着てんだ?
きれいな顔が台無しじゃねえか。
なぁ。俺たちと一杯やろうぜ。
。。。刃物を
おお。



(サラ)やめなさい!
なんだ。お前!
文句でもあるってのか?
文句ねぇ…。
ねぇ。何かある?
うわっ!
そうだな… これから考えようか。
ハハハ… べ 別に…。い… 行こうぜ。相棒!
だな…。 さいなら!
ったく…。
あなた。もしかして行くとこないの?
え?


(サラ)たいしたもんじゃないけど…。
ほら!遠慮しなくていいのよ。

(お腹が鳴る音)
あ。
アハハハ! お腹は正直ね。さぁどうぞ。

うふ。よっぽどお腹すいてたんだね。
うん。
どうして…。
どうしてこんなことをする?
見ず知らずの私に。
(サラ)あ~あ…。
口の周りそんなに汚して。

(サラ)私たちも昔、アンタみたいな ボロボロの格好で行くあてもなくて。
だから事情は聞かないよ。
誰だって話したくないことはあるもんね。

(ハント)ベッドの用意ができたよ。
(サラ)ああ。自己紹介がまだだったわね。
私は サラ。こっちは 夫のハント。

。。。眼が手に行くロダ。

(ハント)この手が気になるのかい?
あっ。いや…。
気味が悪かったら申し訳ない。
そんなことはない。
(サラ)私は…。 今 言ったでしょ?
誰にだって人に話したくないことはあるのよ。あ。

(ロダ)そうじゃない。
私は… いや 私も同じだと…。

(ハント)とにかく今晩はゆっくり休むといい。
そういえばあの男が目覚めたそうだ。
(サラ)ああ。ラグが連れてきたゴーシュっていう…。
(ロダ)えっ!?

(サラ)どうしたんだい?
(ロダ)どこにいるの?そのゴーシュっていう人。
(ハント)ハチノスの研究所さ。
(サラ)知り合い?
(ロダ)別に…。


。。。上に上がるロダ
ノワール…。



。。。ハチノスから出るのを見るロダ。ラグと
ノワ…。

(ピサロ)あっ BEEのボウズやないか。
(ラグ)ピサロさん。
(ピサロ)今日はディンゴの妖精さん一緒やないんか?
(ロダ)えっ。あ…。
(ゴーシュ)今日は僕が彼のディンゴなんです。
(ラグ)えっ!

(ロダ)
《そんなはずない。ノワールがBEEのディンゴになるなど!》



。。。屋根に上がるロダ。おもいおこす。
《今日は 僕が彼のディンゴなんです》
う。



(サラ)あ~ アンタ!

(サラ)勝手に出てっちゃって。
お礼くらい言ってほしかったな。
(ロダ)ご、ごめんなさい。ありがとう…。
(サラ)フフフ… それにしてもさっきのすごいじゃない。
(ロダ)えっ?
(サラ)屋根の上を動物みたいにピョンピョンって跳んじゃってさ。
アンタっていったい今まで…。
(ロダ)私は… ディンゴ。
(サラ)ディンゴ!?
アハハハ! それ、先に言ってよ。

(ロダ)ディンゴの斡旋所?
(サラ)私、そこで働いてるの。
ディンゴならそこで仕事を探せるわよ。
(ロダ)いや、私は…。
(サラ)いいから。いいから。
あんなところで座ってるよりはマシでしょ?
うふふ。
(ロダ)あ。



1万リンで雇われてやるぜ。
高いな。
安い。安い。

(サラ)BEEの経費は自腹だから、ああいった交渉ごともあるけど
アンタは特別に高い値で交渉してあげるからさ。
あっ。そういえば名前を聞いてなかったわね。

。。。回想。ノワールに
《そういえば聞いてなかったな。君の名前。
 名はありません。
 じゃあ 僕と同じだ)

名前は ない。
(サラ)えっ?



(シルベット)お兄ちゃんが何も言わずにいなくなるなんて…。
う。

(アリア)回想
《もう 拾い集めることなどできはしないのだ》

《アリア:ゴーシュ やはり あなたは…》

(ラグ)失礼します。
(シルベット)ラグ。博士のところは?
(ラグ)戻ってないって…。

(ラルゴ)他のテガミバチにも声をかけてユウサリ全域を捜してみよう。
(ラグ)僕も捜しに行きます。行こう。ニッチ。
ヌニッ!


。。。ラグは捜しに
《ゴーシュ いったいどこに…》
あっ… 職業斡旋所。
そういえば、ハントさんの言ってたサラさんが働いてるところって。
(ニッチ)ここにいやといディンゴがいるのだな。



(ラグ)こんにち… ゲホッ ゲホッ!

(ロダ)《ラグ・シーイング!》

《うわっ。なんだ。ここは…》
(ニッチ)ラグ。コイツらがいやといディンゴなのか?
(ラグ)そ… そうみたいだね。
《僕に ニッチがいてくれて ホントによかった》

(サラ)いらっしゃい!
(ラグ)あっ!
(サラ)あれ。坊や! BEEの坊やじゃないの。
(ラグ)サラさん!
(サラ)ヤッホー。


(ラグ)ハニーウォーターズのときと全然違うので一瞬 わかりませんでした。
(サラ)フフフ! 似合う?
(ラグ)はい。とても!でも、すごいや。
ハントさんもハチノスの職員になってるし。
(サラ)アイツ。サンダーランド博士に見込まれちまったみたいでさ。
独学でずっとやってきた学問は無駄じゃなかったんだ。
(ラグ)有能な助手だって、博士も言ってました。
(サラ)私まで仕事を世話して、もらっちゃって 頑張らなきゃ。
ガラの悪い連中の世話を焼くなんて、私ちっとも向いてないけど。

よお。サラ! 仕事紹介するか。オッパイ揉ませて!
いや むしろ。オッパイのほうで!
(サラ)テメエら!ここ来るときは酒抜いてこいって言ってんだろうが! えぇ!?
(ラグ)《むしろ向いてる…》

(サラ)ったく!
で? ここに何の用?
(ラグ)あっ。実はゴーシュが…。
(サラ)ハントから聞いたわ。 やっと目が覚めたらしいじゃない。
よかったわね。
(ラグ)でも いなくなってしまったんです。

(ロダ)あ。

(サラ)いなくなった?
(ラグ)朝起きたらどこにもいなくて…。
それであちこち捜し回ってるんです。

。。。たちあがるロダ
(ニッチ)う。


(ラグ)ニッチ?
(ニッチ)誰かラグとニッチを見てた。
(ラグ)誰かって?

(ニッチ)ニッチの知ってる見てただった。



(アリア)街中、まわってもらったんだけどそれらしい人の話は聞けなかったそうよ。
(ラグ)そうですか。
(ラルゴ)斡旋所のほうも無駄足だったようだね。
(ラグ)サラさんがディンゴの人たちに聞いてくれたんですが 結局何も。
(ラルゴ)すでに ユウサリから出てしまったと考えるべきか。
(ラグ)そんな…。
(シルベット)どこに行っちゃったの?
お兄ちゃん…。
(ラグ)ごめんね シルベット。
(シルベット)どうして。ラグが謝るのよ。
(ラグ)ごめんね…。
(シルベット)謝らないでってば。
(ラグ)ごめんね…。
(シルベット)ラグのバカ。謝らないでよ。
。。。泣き出す2人。

。。。出ていくニッチ
(ラグ)ニッチ?




(ニッチ)ラグとシルベットが悲しみなのはゴーシュがいないからだ。
ステーキ。
ヌニ!
ニッチはラグを喜びにする。
ディンゴとして!
ヌニニーッ!



(ラグ)ニッチ! ニッチ!
(シルベット)ニッチ!
(ラグ)ニッチ!
もしかして、ゴーシュを捜しに行ったのかな?
(シルベット)ねぇ、ラグ。私たちもお兄ちゃんを捜しに行きましょう。
(ラグ)そうだね。じゃあ 僕は向こうを捜すから。
(シルベット)うん。私はあっちを。



。。。探すロダ。

(シルベット)そうですか。ありがとうございます。

(ロダ)ノワールの。


(シルベット)お兄ちゃん。やっと、やっと会えたのに…。
お願い。早く… 帰ってきて。
お兄ちゃん…。



ロダの回想。
《僕は川べりに倒れていたのか。
 ロレンスがあなたは光から来たと言っていました。
 倒れていたのを私が見つけました。
 そうか。ありがとう。
 うう。
 キミのおかげでこうして生きている
 う。うう。》

(ロダ)ノワールは誰にも渡さない。
あ。



。。。ニッチが探している
ゴーシュ見えるか? ステーキ。
ヌニ。

(ロダ)誰かと思ったら、ディンゴ失格のあなた。

(ニッチ)ニッチはラグのディンゴだ! 失格のディンゴではない!
お前がゴーシュをおでかけにしたか?

(ロダ)私を倒せると思ってるの?
(ニッチ)ニッチはラグを喜びにする!
(ロダ)相変わらず。意味わかりません。

。。。戦う2人
   おいつめらるロダ

(ニッチ)なぜ本気で戦わない?お前は もっと強いお前だ。

(ロダ)
《いつの間にこんなに強く…。でも!》
私は負けない!

あ。
ヌニッ!?

(ロダ)私はロダ! ノワールのディンゴだ。

ヌニー!

(ロダ)
《そして、ノワールは私だけの…》


。。。まけるロダ。

。。。出てくるノアール
(ロダ)ノワール!


(ニッチ)ゴーシュ!なぜ いなくなった?
ラグとシルベットが悲しみだ。ニッチと帰るぞ。
(ノワール)いや。帰れない。僕は、ゴーシュじゃない。
僕はノワールだ。
(ニッチ)ノワール。違う!ノワールはゴーシュだ。ラグが言っていた。
(ノワール)行こう。ロダ。
(ロダ)ノワール…。

。。。さっていくノワール。

(ニッチ)ノワール。違う! お前はゴーシュだ!
ノワール。違う!



。。。なにもないとラグ
(ラグ)収穫なし。か…。 ニッチもどこ行っちゃったんだろう?
えっ!? なんだこれ!

(ラグ)ニッチ!
急にいなくなって、どうしたの?
あ。

(ニッチ)ラグよ… あれはゴーシュではない。
(ラグ)えっ?もしかして、ゴーシュに会ったの?
(ニッチ)あれはゴーシュではない。 ノワールだ。
(ラグ)ニ… ニッチ? 何を言って…。
(ニッチ)ノワールだと自分で言った!
(ラグ)えっ!? どういうこと?

。。。眼でニッチの見ている先を追う。


次回「嘘と真実」
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