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三国演義 第24話 赤壁・苦肉の計 の感想 [三国演義]

はぁ…うん
。。。目が冷める孔明

(足音)
(魯粛)諸葛亮先生!大都督が軍議を開きます
先生もご参加ください。
(孔明)仰せのままに


(周瑜)100万と称する曹操軍だが実は…わずか20万に過ぎない。
とはいえすぐに撃退できるとも思えない
おのおの方にはまず3カ月分の食糧を持って…持久戦の準備を始めてもらいたい
(黄蓋)お待ちを!
大都督に申し上げたいことがあります!

(周瑜)…言ってみたまえ。
(黄蓋)曹操の大軍が長江のほとりに着いたとき、
われわれは相手に落ち着く暇を与えずすぐに攻撃すべきだったのです。
もはや3カ月引き延ばしても意味はありません。
こうなった以上はいっそ潔く曹操に投降すべきです

(ざわめき)

(周瑜)かねてより申し渡してある通り投降を口にした者は…切る!

(ざわめき)

(黄蓋)わしは3代前の孫将軍の時代から戦場を駆け巡ってきた!
そのすべては江東の長老たちのため!
おのれのような青二才の指示に従えるか!
(周瑜)こやつを引き出して切れ!

。。。ひったてられる黄蓋

お待ちください。大都督!
黄蓋どのは長らく孫家に仕えた功労者。どうか。お許しを!
(周瑜)お前までそんなことを言うか!早く黄蓋を切れ!

(一同)大都督!大都督!

今一度 お考え直しを!どうか。お許しを!

(周瑜)お前たちがそこまで言うのなら棒たたき100回の刑で許してやる!
準備せよ!
(魯粛)ああ

(一同)ありがとうございます。大都督。


。。。棒たたき100回の刑
早くやれ!
(悲鳴)

。。。目を見張る周瑜。なにもいいわない孔明。
大都督!黄蓋どのは年老いております!
これ以上は耐えられません!
(一同)大都督。どうか お許しください!
(周瑜)よし分かった!残りの50回は預かりにしてやる。

。。。曹操の密偵、目を会わせて。。。


孔明、川を見ている
(魯粛)諸葛亮先生
(孔明)ん?
(魯粛)先生。あなたはなぜ黄蓋どのに助け船を出してくださらなかったのです?
(孔明)私には何も言えません。
一方は打ちたがり。もう一方は打たれたがっていたのですから…
(孔明)黄蓋どののお気持ちはお分かりですよね?
(魯粛)え?気持ちとは?
(孔明)黄蓋どのの主君孫権さまに対する忠誠心には私も本当に心を打たれましたということは…
(孔明)シ~ッ!
このことは絶対 大都督の耳に入れてはいけませんよ。


(周瑜)黄蓋が棒打ちされた後、諸葛亮に会ったか?
(魯粛)はい。会いました。
(周瑜)何と言っていた?
大都督は少し薄情すぎるのではないかと…
(周瑜)ハハハハハハ…
魯粛。それは作り話だろう
(魯粛)あ。いや…その…
(周瑜)曹操をだますことはできても、諸葛亮をだますことはできんな
(魯粛)…たしかに
(周瑜)魯粛。分かってほしい。
諸葛亮を始末するのはずべて呉の将来のためなのだ。
(魯粛)しかし、大都督。今は目前の敵曹操を倒すことが先決です。
(周瑜)安心しろ。大局に影響を与えず諸葛亮をあの世へ送ってやる。


(黄蓋)ウッ。アァァァァ…
(闞沢)黄蓋将軍
(黄蓋)今。君を呼びにやろうと思っていたところだ。
(闞沢)御用は分かっています。
    黄蓋将軍。無理をなさらずに。
(黄蓋)これが大都督とわしの芝居だということも知っているのか?
(闞沢)はい。将軍が演じられた役には本当に心が痛みました…
(黄蓋)はぁ…そうだったのか。では曹操に知らせに行く役を君に頼みたい。
(闞沢)はい。喜んで。
(黄蓋)うむ!
(黄蓋)これを…
(闞沢)ここまで用意されていたとは…
(黄蓋)曹操はずるいだけでなく、うたぐり深い。
    くれぐれも用心するのだ。
(闞沢)ご安心ください。必ずご期待に応えます


(舟をこぐ音)
。。。闞沢、曹操の元へ
♪~

(曹操)こんな見え透いた策でこのわしをだまそうというわけか…?
手始めに使いに来たお前を始末してやる。
こやつを引き出して切れ!
(闞沢)ハハハハ…ハハハハ…
(曹操)…ム
(闞沢)ハハハハハ…
(曹操)待て!
    切られるのが怖くて正気をなくしたか?
(闞沢)黄蓋の目が節穴だったのでな。
(曹操)まさに節穴だ。兵法書を読み戦いに明け暮れてきたわしをだますことなどできぬ
(闞沢)だますだと?では その書簡のどこが偽りか言ってみろ
(曹操)本当に投降する気ならなぜいつするかを書かないのだ?
(闞沢)それで本当に兵法書を熟読したというのか。
    周瑜に徹底的にたたかれる前に国に帰るが良い!
(曹操)こやつ図に乗りおって。話を聞いてやろう。
(闞沢)あるじに背いて盗みをするとき、お前はいついつと決めておくのか?
(曹操)一体…何が言いたいのだっ!!
(闞沢)これは、お前たちが外側から攻め、黄蓋将軍が内側から反乱を起こすという作戦だ。
    もしも日時を決めてしまったらこちらが行動できない場合、
    外から来る者と呼応することができない。
(曹操)ほう…
(闞沢)たくらみは状況を見て実行するもの。
    なのに密書を見るなり使者を殺してしまうようでは
    天下からは信用されまい。
(曹操)なるほど。ようやく本心を語ったな?
(闞沢)…ん?

(足音)
曹操さま!

。。。木簡と耳打ち


(闞沢)《あれは黄蓋将軍が棒で打たれたことを知らせに来たに違いない…》

拘束をはなす曹操
(曹操)先生。お許し願いたい。これは仕方なくしたこと。
この作戦が成功したらお二人に高い位をお贈りしよう。
(闞沢)私たちは位や財宝を求めているのでは、ありません
    天意に従うのみです!
    天下を統一し、江東の民を救うことが本望なのです
(曹操)ハハハ…!よく言った!
    先生には一度お帰りいただいて。黄蓋将軍と相談の上こちらに連絡してから来ていただきたい。
(闞沢)今日ここに来るにも大変でした。別の人を遣わしていただけませんか?
(曹操)秘密は信用を伴うものやはり先生に戻ってもらわねばなるまい。
(闞沢)分かりました。
♪~


(曹操)先生。褒美を!
(闞沢)曹操さま。お心だけありがたくいただきます。
作戦成功のあかつきには、改めて曹操さまと祝い酒を飲みたく存じます。
(曹操)分かった。よい知らせを待っているぞ

。。。いってしまう。
(曹操)うん。
・・・まんぞくのあかん。


(足音)
黄蓋将軍!
(黄蓋)ハッ!?
よくぞ…戻ったな…!
いけません!まだ休んでいなくては!
(黄蓋)何のこれしき。この痛みが無駄でないことが分かったのだ…
曹操のところでは別の収穫がありました
こちら側にも曹操側の人間が潜り込んでいます
(黄蓋)大都督はもう蔡兄弟がそうだと当たりをつけている
私もそう思います。
(黄蓋)ウム!
あの2人は甘寧の手下になっている
甘寧とともにやつらを引っ張り出す方法を考えてくれ


曹操さまは実に周到でいらっしゃる。黄蓋を監視せよとの仰せだ。
うむ。甘寧もいつもため息をついて大都督への不満を漏らしている…
様子を見よう。


(甘寧)…黄蓋どのは孫家3代にわたっての老臣。
殿ですら気を使っておいでなのにあの周瑜ときたら …ん?
…ん?
そうですとも!黄蓋どのだけでなく甘寧将軍まで侮辱するとは!
(甘寧)わしの我慢にも限界というものはある!
おっしゃる通りです。大都督は許せません!
(甘寧)私もそう思う…誰だ!
(咳払い)

あなた方は呉を裏切って曹操に投降するのですか?
(甘寧)聞いていたのか!
ならば2人まとめてここで切るしかないな!
お、お待ちくださいそれでは台無しになります。
こちらの話も聞いてください!…
(甘寧)早く言え!
実は私たちは、曹操さまの密偵で黄蓋将軍の件はもう報告してあります。
(甘寧)では、黄蓋将軍が書状を送ったことも知っているのか。
先ほど知らせを受けました…
(甘寧)どうやら誤解していたようだ
さぁ。ともに酒を酌み交わし将来を語ろうではないか!
え?はい 喜んで!



(周瑜)黄蓋の偽りの投降は成功した。
だが 曹操軍の戦艦の数はあまりにも多い…
火攻めにして、すべてを焼き尽くすことはできないものだろうか
…ん?
(魯粛)大都督。まだ起きているのですか。
(周瑜)おぉ。いいところに来た頼みたいことがある。
(魯粛)何でしょうか?
(魯粛)お前に龐統のところへ行って1つ難題を解いてもらいたいのだ。


(曹操)黄蓋は棒で打たれ、甘寧もはずかしめを受けた。
カン沢 黄蓋 甘寧はわしに投降したいと言っている。
だが まだ彼らを信用できない。
誰か周瑜の陣営に行って真実を探って来てくれ。
(蒋幹)曹操さま。もう一度私に やらせてください。
先日の汚名を返上したいのです。
今度こそ必ずや本当のことを探り出し報告したいと思います。
(曹操)よかろう。頼むぞ!



(周瑜)ウ~ム
(魯粛)大都督。
(周瑜)おぉ。魯粛。龐統には会えたか?
(周瑜)はい。
彼が言うには確かに火攻めは有効な作戦だと。
しかし その効果を最大にするためには敵の戦艦を1つにつなげることが重要だと言っておりました。
(周瑜)なるほど。それはいい。しかし、どうやって曹操の戦艦を1つにつなぎ合わせるのだ。
そこが問題だぞ
(魯粛)龐統は曹操にそうさせる方法も考慮していると。
(周瑜)そうか!
報告します
蒋幹先生がおいでになりました。向こうでお待ちです
(周瑜)ん!?ははは…
わが同窓の友よ!
来てほしいときに来てくれるとはまさに天の助けだな!


(周瑜)蒋幹!
(蒋幹)周瑜どの
(周瑜)お前は私の書状を盗み、曹操に告げ口して、蔡瑁と張允を殺させた。
(蒋幹)ハッ!?
(周瑜)曹操を破る絶好の機会を台無しにしたのは、お前だ!
(蒋幹)そ そんな…言いがかりだ!
(周瑜)旧友でなければ、この場で一刀両断にしてやるところだが
    今は曹操を攻撃するための準備に忙しい。
    お前には西山にこもってもらう
(蒋幹)そ そんな…


西山にとじこめられる蒋幹。
(馬の足音)


山にて、蒋幹
フウ…ん?

・・・声が聞こえる。
(朗読する声)
(朗読する声)

…道を知るとは、上は天道を知り。下は地を知り、内に対し…
ん?

(龐統)どなたですかな?
(蒋幹)周瑜の旧友で蒋幹と申します。あなたのお名前は?
(龐統)姓はホウ 名は統です
(蒋幹)おぉっ!あの有名な鳳雛先生ではないですか!?
恐れ入ります
(龐統)私も蒋幹先生の名前は以前から…さあ。どうぞ。
(蒋幹)なぜ こんなへんぴなところにお住まいなのですか?
(龐統)周瑜は心が狭く私を受け入れません。
それゆえ ここに隠居しているのです。
(蒋幹)先生のようなお方をこんなところに閉じ込めておくとは…
(龐統)さぁ。どうぞ。
(蒋幹)周瑜に受け入れられないなら曹操のもとへ行ったらどうです?
    彼は才能ある人間をのどが渇くがごとく求めています。
(龐統)…それも考えましたが推薦してくれる人が…
(蒋幹)もし先生がお望みならこの私が推薦いたしましょう。
(龐統)しかし…
(蒋幹)お任せください。
私は曹操の命で様子を探りに来ているのです。
(龐統)そうですか…
・・・愚者の蒋幹、江東のわなにまたはまる。愚者です。


(曹操)機密…青州 徐州の兵は風土になれておらず。
    水上訓練も厳し過ぎるため病人が続出している…
(蒋幹)曹操さま
(曹操)ん?
    任務はうまくいったのか?
(蒋幹)いえ…まだやり遂げていないのですが…
(曹操)ん!?
(蒋幹)ひぃ。その代わり得がたい人材を連れて参りました!
(曹操)誰だ
(蒋幹)鳳雛こと 龐統先生です!
(曹操)おぉっ!!
    鳳雛先生!
    先生とこのようにしてお会いすることができて幸いです。
    どうか教えを賜りたい
(龐統)誠に恐れ入ります
私も以前から曹操さまの大陣営をぜひ拝見したいと願っておりました
(曹操)今すぐ 案内します
♪~


。。。軍勢を見せる曹操
(兵士たち)江東をたたき 天下を統一!
(兵士たち)江東をたたき 天下を統一!
江東をたたき 天下を統一!江東をたたき 天下を統一!
江東をたたき 天下を統一!江東をたたき 天下を統一!
江東をたたき 天下を統一!…
(太鼓の音)
(太鼓の音)
♪~
。。。船。運河
(龐統)素晴らしい布陣です。最高の軍師でもこうはいきません
(曹操)それは褒め過ぎというもの。やはり教えを賜りたい。
(龐統)それでは伺いますが。ここに優れた医師はいますかな?
(曹操)え!?
優れた医師が必要ですかな?
(龐統)この軍の内部では今病人が増えているのではありませんか?
(曹操)なぜ それを!? 良い治療法がおありですか?
(龐統)えぇ。根本的な解決策があります。
(曹操)どのような!?
(龐統)北方の兵士は船に乗りなれておらず。波による揺れに耐えられないのです。
そこで船同士をこのように組み合わせ10艘を1列にして船尾を鉄の輪でつなぎ木の板を渡します。
こうすれば、人も馬も行き来できどんな大波が来ても平地にいるかのごとく安定します。
(曹操)素晴らしい
これで水軍の問題が解決できたばかりか。
船の上で鉄騎兵を走らすことまでできるようになる!
夜を徹して船同士をつなぐのだ!
(一同)御意!!


(龐統)江東には周瑜を憎んでいる者が多くいます。
私はもう一度 江東に戻り彼らを説き伏せ曹操さまに投降させましょう。
(曹操)それはいい!
(龐統)輪をつなぐように呉の人材を1人残らず奪ってしまいましょう!
(曹操)では先生。呉へお戻りください
いずれ皇帝陛下から三公の位を授けていただきましょう。
(龐統)いや、願いは ほかにあります。
(曹操)何でも おっしゃってください。
(龐統)呉の民の命は救っていただきたい。
(曹操)分かりました天に代わって約束します。
(龐統)末端の兵が命令をきかないと困ります。
立て札を書いて、民と私の一族を安心させていただきたい。
(曹操)分かりましたそのようにしましょう。
(龐統)私が向こうへ行ったら、周瑜に見破られないように素早く動いてください。
(曹操)うむ。
(龐統)それでは。
フフ…
♪~


うまく考えたものだな。
(龐統)ハッ!
黄蓋は苦肉の計を用い。カン沢は偽りの書状を持ち込み。最後に君が船をつなげる策を仕掛けた。
これで火攻めは失敗するはずがない。
(龐統)ハッ!そなたは…!?



次回「赤壁・東の風」
・・・その時期に吹くはずのない風。それを風を吹かさせる孔明!?
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