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シャングリ・ラ 第18話  双頭奇譚 [シャングリ・ラ]

国子「東京を焼き払うわ!」
香凛「はあ?東京を焼き払うって?」
「ダイダロスを駆除するためにね。このままじゃあ。東京は。
 ううん。日本はあの植物に飲み込まれてしまう。」
「で、本気なの?あんた達」
「う!」
「はあ。無理よ。」
「え」
「さすがにそれだけのものを揃えるとなると、国家予算並の
 お金が必要ね。」
「それじゃあ。」
モモコ「ダイダロスをこのままにしとっけというの?
 あんたも少しは協力しなさいよ。」
香凛「ビジネスは。ビジネス。
   うちは、ボランティアやってるんじゃあないんだから。」
モモコ「ううん。どうする?」
国子「う」
香凛「そうね。」
国子「あ」
香凛「レンタルって、手もあるけど。うん。」
・・・そんなものレンタルなんて、どういうレベルだよ。


「レンタル」
「そ、外国の軍隊を兵士ごと借りちゃうの。
 買うより、相当安上がりよ。」
モモコ「そんなことできるの?」
香凛「この世の中に、お金でできないことなんかないわ。
。。。コンピュータで通院をする
   本来仲介業はしてないんだけどね。今回は特別。
   そこかわり条件があるわ。」
国子「ああ」
香凛「、まずは爆撃の正確な日時を前もって教えておくこと。」
「え、ええ。それはもちろん。」
「もう一つ。それ」国子の短剣を指さす。
「そのつるぎをもらえないかしら。」
国子、つるぎを握って。
「これを?どうして?」
「そういうのって、以外と値打ち物だったりするじゃない。
 それをつけてくれたら。ううん。
 爆撃機1機分くらいうちでサービスしてあげるけど。」
「わかった。」
つるぎをだして。「え」
差し出す。
香凛「まいどあり。いひ。」・・・いいものいただいた。
                アトラスへの扉の証
モモコ「本当にいいの?」
国子「この作戦は絶対成功させなきゃならないからね。」
モモコ「でお、あれは、風子から。」
国子「つるぎがあろうとなかろうと、あたしは、あたし。
 関係ないってね。」
モモコにウィンクをする国子
「じゃあ。頼んだわよ。」
香凛「了解。準備でき次第、連絡するわ。」
国子とモモコがでていく。
モモコの勾玉がクローズアップされる。
香凛。それをみて「ああ」
モモコ「うん」
国子「あ」
モモコ「なに?」
香凛「そのイヤリング。」
国子「うん、イヤリング。」
モモコ「あ」
香凛「ぎく」
モモコ「このイヤリングも、値打ち物なの?」
香凛「別に。なんでもないわ。」とぼける香凛。
モモコ「ううん。そう。うふふ。」
モモコ、香凛の横にすわって「お邪魔します。」
香凛「うわああ」いやがる香凛。
モモコ「話す気になるまで、いろんなこと
    教えてあげちゃおうかなあ。」
耳に口から吹きかけるモモコ
香凛「うぇー。ああ。ああ。」


別の部屋の前
香凛にモモコ「早く。」
香凛「うわああ。にいい」
中への扉を開く。
メイド達が「お帰りなさいませ。お嬢様」
国子「え」
モモコ「悪趣味」
香凛「あたしの趣味ではないからね。」
国子「うう」
見ると奥に、美邦と小夜子がいる。
美邦「香凛、なんじゃあその者達は?」
国子、モモコ「ええ」
小夜子「ああ」
国子。モモコ「ああー」
国子「あの子、あのときの」
モモコ「サディスト」
小夜子「オカマ」
美邦「おかま?あの者達は、おかまなのか?」
国子「あ、あたしは違うって。」
小夜子「なぜ、おまえがここに?」
モモコ「こっちのセリフよ!秋葉系の趣味まであったなんて、
    知らなかったわ。
国子「ねえ。なんなの?あの子?」
香凛「美邦様。アトラスのさる高い地位にいっらしゃる方よ。」
国子「そんな子がどうして。」
小夜子「香凛、なぜ、そのような者達をつれてきた。」
香凛「いばるなっての。実はこちらの物が、あるものを持っていま
 して。」
美邦「あるもの?」
モモコ、美邦様にイヤリングを見せる。
小夜子「あっ」
美邦「ああ、それは!うう。」
降りようとする美邦様。
小夜子「ああ。美邦様。」
よく見ようと寄ってくる。
美邦、自分のイヤリングと比べる。・・・同じ物。
美邦「やはりじゃあ。わらわのものと同じじゃあ。」
国子「ええ」
近寄って見てみる国子。
「ほんとだ。それって。」
美邦「これは、母じゃの形見の耳飾りじゃ。」
国子「ええ、お母さんの?」
モモコ「ううん。そういうこと。」
モモコ、小夜子を見つめる。
美邦「なぜじゃ。なぜ、そなたが、母じゃの形見のそれを
 もっておるのじゃ。」
国子「ちょっと待って。ということは、まさかこの子のお父さん?」
モモコ「え、冗談じゃないわよ。気持ち悪いこといわないで。
   だれが、女となんか。せめて、お母さんといってよ。」
・・・あはははは。
国子「でも」
モモコ「このイヤリングはね。風子からもらったの。」
国子「ばあちゃんから。」

モモコ、引き出しから取り出す、イヤリング。
「あ」見上げるとタンスの上に風子がいる。
・・・なんじゃあこりゃあ。小豆洗いか?妖怪だあ。
「うお」
「いひ」

モモコ「元々は、国子のお母さんの物だって、言ってたわよ。」
国子「えー。」
小夜子「え」
国子「あたしの?じゃあ、この子。あたしの妹。」
小夜子「おまえのような者が美邦様の姉だなんて。
   絶対にあり得ないわ。」
美邦「妹。姉。」国子を見る。
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国子も彼女を見つめる。「どういうことだろう。モモコさん。」
モモコ「さあ。」
美邦「モモコ。オカマ。ひょっとして、そちが熱帯魚のモモコ
  ママか?」
国子「え」
モモコ「そうだけど。」
美邦「ああ。やはり、そうかであったかあ。」
モモコ「なんで、あたしのこと知っているの?」
美邦「ミーコから、聞いたのじゃあ。」
モモコ「ミーコのこと、知ってるの?」
美邦「うん。わらわは、ミーコが大好きじゃあ。」
国子「で、ミーコもここにいるの?ねえ。」
うなり声が聞こえる。「うわああ」
モモコ「なに?」
美邦「ミーコじゃあ。」笑顔で答える。


ヒルコが、うなっている。
「出せ。うぬら、末代までのろってくれようぞ。おおお」
そこに香凛が、美邦、小夜子、国子、モモコを連れてくる。

香凛、部下にしっかり働きなさいとしかりつける。

国子「なに。あれ?」
小夜子「あれが、ミーコよ。」さらりという。
国子「はあ」
小夜子「ヒルコの霊に憑依されたのよ。」
国子「ヒルコ。憑依って?」
モモコ「なに。いってんの?」
小夜子「本当のことよ。これいじょう説明のしようがないわ。ふ。


国子「ああ」、モモコと顔を合わせる。

「出せ。出せ。」
美邦「ミーコ。あばれるな。わらわじゃ、美邦じゃ。
  モモコママが会いにきてくれたぞ。ミーコ」
振り返って、「ほれ。モモコママじゃあ。」
モモコ「ああ」
ヒルコ「あー」
モモコとヒルコの目が合う。
ヒルコ「ああ」おとなしくなる。
美邦「モモコママ。ちこう。ちこう。」
「え、ええ」
ヒルコに近づくモモコ。
ヒルコがおとなしくなる。
「あ」
モモコ「ああ」
「モモコねえさん。モモコねえさん。。。。」
「ミーコ」


国子「あり得ない。やっぱり、あり得ないよ。」
モモコ「そうよねえ。ありえないわよね。」
国子「あの子が、わたしの妹だなんて。」
モモコ「あの子が、ミーコだなんてねえ。」
2人「うー」
「あ」
前方で爆発が。
国子「あ、ドゥオモの方だ。」


ドゥオモ
国子とモモコが急いで帰ってくる。
モモコ「なしがあったの?」
由里「あ、国子。」
友香「大変なの。ダイダロスが。」
国子「え」
みんなで、ダイダロスを集めている。

草薙「え、それで全部か?」
「みたいだなあ。」
国子らがここにくる。
「総裁」
国子「それ」
「ドゥオモの中のダイダロスは全部始末したと思っていたのに、
 こんなところに生えてやがたんすよ。」
「こいつらが、種撃ちやがって。」
モモコ「みんなは、無事なの?」
由里「うん」
友香「大きなけがをした人はいないって。」
モモコ「そっか。」
草薙「ダイダロスも、全部刈り取っておいた。
   他に生えていないか。確認したほうがいいだろうなあ。」
国子「ありがとう。なんかいろいろ手伝ってもらったみたいだね。


草薙「いや。で、そっちはどうだったんだ。」
国子「うん。爆撃はなんとかなりそう。」
草薙「そうか。」
国子「急がなくちゃあ。」


アトラス内
第八層で繁殖するダイダロス。


アトラス公社
「第八層のダイダロスですが。予想を大幅に上回るスピードで、
 繁殖しています。このままでは、他の層に広がるおそれもあるか

と。」
「シオン、なにその顔。」
「あ。れ。あ」
「見苦しい下がりなさい。」
「す。すみません。」
下がっていくシオン。
「忌々しい雑草ね。」
「く」


秋葉原
小夜子が、美邦様を寝かしつける。
「のう。小夜子。」
「なんです。美邦様。」
「姉とは、なんじゃあ。妹とは、いったいなんなのじゃ。」
「ふう」
「あの国子というのは、わらわの姉で、わらわは、あの者の妹
 かも知れぬと言う話であったが。」
小夜子「同じ母親から、生まれた女子のことです。
  先に生まれたほうを姉。後から生まれた方を妹いいます。」
「では、国子とわらわは、同じ母じゃから生まれたのか。」
「あのようなげせんなものが、美邦様と同じ生まれだと
 思いたくありません。」
「しかし、母じゃの耳飾りを持っておったぞ。」
「どこで手に入れたものか、わかったものではありません。」
「母じゃのことをしっておるのかもしれん。」
「美邦様。美邦様はいずれアトラスの後継者となられるお方です。
 つまらぬ事に惑わされてはいけません。」
「ああ」


香凛
するぎを手に入れる。それを調べている。
「東京を焼き払うなんて、山猿の考えることなんて、
 わからないね。」
「でも、そうなれば、日本の炭素指数は跳ね上がる。
 爆撃の情報を事前につかんでおけば、有利に取引ができるわ。」
「やっぱり、ツキがあるみたいだね。香凛には。」
「分析結果が出た。」
「形も成分も美邦のものと同じだあ。」
「レプリカってもんじゃないわね。まったく同じものがこの世に
 二つ。間違いない。残りはあと一つ。」
草薙の写真を表示する。
・・・こいつが持っている。


草薙のつるぎ

国子「問題は、空襲の時にみんなをどこに避難させるかよね。」
草薙「地下はどうだ。」
モモコ「地上の人間すべては、はいれないでしょう。」
草薙「そうだなあ。ううん。」
国子「っていうか。いいの。」
草薙「なにが?」
国子「あんた。ここにいて。いいの?
   ここ、メタルエイジの作戦室だよ。」
「ああ」一同
草薙「そんなことよりも、避難場所はどうするんだ。」
国子「はあ。一つだけ、いい場所がある。ここよ」
指さす場所は、
草薙「アトラス!正気か?」
モモコ「無理よ。」
草薙「ああ、そんなこと政府が許すはずがない。」
国子「じゃあ。他にどこがあるっているのよ。」
草薙「うう」
。。。。。
誰かが入ってくる。
風子「おやや、まだ仕事かい。」
国子「あ」
モモコ「風子」
風子「遅くまで、ごくろうなこったね。みやげだよ。」
・・・おいおい、放逐されたんじゃないの?
ぬかをひらく。漬け物をする風子。
それを見つめる国子。
国子「モモコさんのイヤリング、あたしのお母さんのだって、
   聞いたけど」
「ちゃんとかき回していたようだねえ。」
「なにをシしに来たの?」
「昔の人は偉いもんだよ。ぬかだけでもなく。
 野菜だけでもなく。両方のいいところだけを利用して、
 こんあもんつくちまうんだから。」
「あなたは、追放したはずよ。」
「知ってるかい。古い釘を使うと、
 なすの色がきれいにでるんだよ。
 さび付いて、もう捨てちまう古い釘をねえ。」
「ばあちゃん。」
「東京を焼き払うんだろう。」
「う、どうして。秋葉原のシンジケートが、軍隊を雇うおうと
 動き回っている。だが、武器や兵士がそろえってばいいてもの
 じゃない。」
「う」
「あたしの力が必要なんじゃないのかい。
 初代アトラス公社総裁のさ。」
「あなたを信用しろってこと。」
「信用する必要なんてない。使えばいいだよ。
 このあたしをね。」
手にさび付いて釘をもつ。・・・自分と同じ。
それをぬか底に入れる。
「これは、ビジネスだ。
 互いに利用しあえばいい。
 国子は、あたしを。
 あたしは、国子を。
 それだけのことだよ。」
「ビジネスなら、あなたにどんなメリットがあるっていうの?」
「公社の中に入りたいのさ。」
「あ」
「今公社のトップにいる女は、面倒なやつでねえ。
 あたしが会いたいっていっても素直にあってはくれんだろう。
 おまえという土産があれば、あるいは。」
「なぜ、あたしが一緒なら会うの?」
「おもしろいから。そういうやつなのさ。
 おまえもすこしは知てるんじゃないのかい。
 あいつのことは。」
国子はなにもいわない。


古川、研究中
国子「古川さん。擬態装甲は?」
草薙も一緒、
OKと指さす。
国子「ありがとう。
草薙「こいつをおまえに盗まれて、大目玉くらたんだからなあ。」
国子「ああ、ごめん。
   ねえ、ほんとうにいいの。アトラスには、
   あんたのお母さんやお父さんがいるんだよ。
   本当に戦える。」
草薙「戦うわけじゃない。メタルエイジに入ると決めたわけでも。
 ただ。」
国子「あ」
草薙「できることをしたい。それだけだ。」
・・・大阪知事だ。
国子「そっか」
草薙の思いが、国子に伝わる。


アトラス
そこに向かうモモコと国子と風子。
アトラス公社の者が出迎えに来ている。
モモコ「国子」
「あ」
「女は度胸と愛嬌よ。」
「うん」

風子、アトラス公社の者に近づく。
「お待ちしておりました。北条風子様。
 リョウコ様はお待ちです。」
「ご苦労さん。初代総裁がきたっていうのに。
 さみしい出迎えだね。」


そのころ。草薙は、アトラスの中へと
ゲートでは、草薙のギーコのフィギュアが発見される。
「う。ああ」
草薙「なんか、はずかいい。」


風子と国子は、アトラス公社のものと一緒に上に行く。


草薙、ギーコのフィギュアを。。。擬態装甲だあ。
その下には、ないかがある。


アトラス公社の総裁室
リョウコの前に風子と国子がいく。
リョウコ「お久しぶりです。風子さま。」
「しばらくだったな。リョウコ。土産だよ。」
「お気遣いありがとうございます。」
「ずいぶん無茶をしているようだが。」
「すべてアトラスの、日本のためです。
 あなたが、始めたことではありませんか。」
「ふん。そうだったかね。」
「それで、今日はどういったご用件で。」
国子「東京を焼き払うわ。」
公社の人「ううん。」
リョウコ「なんですって。」
国子「東京を焼き払うっていったの。
 あんた達の作った化け物のせいで、このままじゃ地上には
 人が住めなくなる。」
リョウコ「化け物?」
国子「ダイダロスよ。」
リョウコ「ああ、あれ。作ったもののほどじゃないわ。
  ちょっと手をいれただけ。」
国子「命をもてあそぶの!」
リョウコ「もてあそばずに。命になんの価値があるの?
国子「う。
   必要な爆撃機や、爆弾はこちらで揃える。
   あんた達のかわりにあの化け物を退治してやろうと
   いうのよ。」
「ふふ、なにを言い出すかと思えば」
「そんなことをすれば、どれだけの炭素が排出されるか。」
風子「ここは。客に茶も出さないのかい。」
「あ」
風子「あんた達も同どうだい。浅漬け。うふふ」
国子「だから、そのかわりに地上の人間をアトラスに避難させて」
リョウコ「地上の人間がどうなろうと、わたしには関係ないわ。
   アトラスが無事ならね。」
国子「う」
リョウコ「この国には、あなたたちの命より、アトラスの方が
 大切なのよ。難民の受け入れなぞできないわ。」
国子とリョウコが対峙する。
国子「あ。はああ。
   やっぱり、こうなるか。」
携帯を取り出す国子。連絡をする。
リョウコ「ううん。」

国子「あ、あたし。交渉決裂。作戦B発動。」
草薙「了解」

草薙、爆弾を爆発させる。
そこにダイダロスが種を発射させる。
アトラスが、その種で被弾する。

アトラス公社
「う、なんだ。」
国子「う。ひ」
「リョウコ様」
「なに?」
「第八層のダイダロスが、種を発射させています。」
「おお」
「しかも、センターシャフトの動力ターミナルを正確に
 攻撃しているそうです。」
「ばかな。八層は無人のはずだ、熱源などあるはずが。」
国子「それがあるんだよねえ。
   アトラスの事にとっても詳しいともだちがいてさあ。」
「うあ」
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国子「いくらアトラスたって、中から攻撃くらちゃあ無事では
   いられてないわよね。」
リョウコを見る部下
リョウコ「わたしを脅すの?」
3054592
国子「まさか、取引よ。ビジネスってやつ。ふん。」
・・・風子のまねをした。
アトラス公社の人達、心配。
風子は、知らんぷりで浅漬けを食べている。
・・・それ、土産じゃん。
リョウコ「うふふふ。やっぱり、あなたは、おもしろい。」
国子「で、そうするの。」
リョウコ「いいわ。協力してあげる。」
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