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屍鬼 第21話  第腐汰悼と悲屠話 の感想 [屍鬼]

あっという間に狩られてしまう屍鬼。

静信、沙子を落ち着かせて眠らせる。自分がなんで自殺をしようとしたのか?
それであの兄弟の話を。。。実は一人しかしいなかった?
演じていた一人二役。
自分も演じることに絶望を。。。御院の父も。
。。。ペルソナですか。なんかと一緒だよね。仮面を被ること。いろいろな?
   出来ない者は、疲れて死にたがり屋になる?

最後の抵抗も。。。日が昇るまでには。。。前回の銃をもっていった原因?
正志郎のみょうな行動?どうでもよくなった。

やすよ、いってしまう。山入に起きあがりが隠れていることを。
最後の砦も狩られて。。。後は?桐敷の連中はと。
地下室のがあることが気づかれる。
逃げ出す静信。沙子を隠して。辰巳がおとりになって。
逃げても追われる静信。寺の人を犠牲にしながら、山に逃げ込む。
。。。どこまでも沙子をかばう静信。なにに義務を?

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。。。たたずんでいる敏夫。村人が屍鬼を狩るのを見ている。


(正志郎)屍鬼になりたいんですよ。


。。。逃げる正雄
(正雄)冗談じゃないよ!


。。。やすよ。徹に感謝する。
(やすよ)律ちゃんに親切にしてくれてありがとうね。


。。。敏夫に銃を向ける村人を
(富雄)協力者ですよ。


(トラックのバックする音)
。。。屍鬼の遺骸を運ぶ車。屍鬼を車から降ろす。

(智寿子)わたしが。
(女性)智寿子ちゃん。まだまだ元気あるわね。やっぱり若いっていいわ。
(智寿子)若いなんて。わたし家でお米の配達手伝ってたし。
重いものに慣れてるだけです。もうオバサンです。
(女性)あら。やだ。智寿子ちゃん、オバサンだったら。
わたしたちどうなっちゃうのよ。
(女性)わたしはまだオバサンかしら。
(女性)あら。やだ。

(女性)ねえねえ。これまだ動いてるわよ。
(智寿子)あっ。わたしがやります。

。。。杭を押し込む智寿子

。。。にやとするおばちゃん。
お茶にしましょ。


(智寿子)あー。おいしそう。わたし、もうおなかぺこぺこ。あら?
。。。手に血がついているのを少し払って、おにぎりを。
♪~



。。。野犬に追われるやすよ。
(野犬の吠え声)

(やすよ)ああっ!!嫌ーっ!
ああ。



。。。桐敷の屋敷。
(沙子)うぅ。眠りたくない。
(静信)大丈夫だよ。僕も辰巳さんもいるから。
(沙子)うぅ。きっと朝になったら村の人たちがここへなだれ込んでくるわ。
そして、わたしたちおしまいなの。
(辰巳)逃がしてあげるから心配しないでおやすみ。
(沙子)嫌!!
これがお別れかもしれないの!辰巳にも室井さんにも会えないかもしれないの!
これっきりなんて、嫌!!
(辰巳)大丈夫だよ。
(沙子)嘘よ!信じない!
眠ってお別れなんて、嫌!
その瞬間まで起きていたいわ。どうして!
。。。辰巳。これまでかと

(静信)沙子。
(沙子)なあに?
(静信)僕は君のおかげで少しだけ自分のことが分かったように思う。
(沙子)自分のこと?
(静信)そう。
(沙子)じゃあ教えて。
なぜ自分を殺そうとしたの?
。。。沙子、静信の手を見て。リストカット。
(静信)絶望していたからだよ。
(沙子)そんなこと、答えにならないわ。駄目よ。
(静信)でも  彼は絶望によって弟を殺した。
(沙子)彼?
(静信)弟は彼と世界との接点だった。
そしてそれと同時に彼の絶望の接点だった。

「お前が憎かったわけではない」と彼は空洞の目をした弟に言った。
「知っています」と弟は答えた。その屍鬼は初めて口を開いた。
(弟)あなたはわたしをあの丘から解放したのです。あの丘は結局のところ神の
支配下にあります。だから、わたしは神に気に入られるよう善き人間を演じてきた。
(静信)「自分を押し殺し、丘を嫌悪し、侮蔑しながら。
     わたしにはそう生きるしかできなかった」
(弟)その生き方を心の底から憎んでいたくせに。あなたはそんなわたしとは
   正反対で自由だった。
(沙子)それが理由だわ。弟が兄についていった。
(静信)そうだね。弟は兄と共にあるため、ただそれだけのために。
(沙子)でも。どうして兄は絶望したの?

。。。弟は兄に答える。
(弟)ありがとう。わたしはあなたに殺されたかったのです。

(静信)彼は弟を見詰め。そして弟は消えた。まだ屍鬼が墓に戻る刻限ではない。
にもかかわらず。彼の弟は姿を消してしまった。彼は弟を呼んだ。
初めて声にして。
彼は思い出した。この名は自分の名。彼には弟がなかった。
殺したのは彼。
殺されたのも、また彼自身だった。
弟は絶望の中から生まれ。
そして、彼は
その絶望によって弟と自身を殺傷したのだ。
。。。寝てしまっている沙子。

(静信)父も  住職を演じることに絶望していたのか。




。。。さがしている村人達。川沿いを逃げる正雄
(正雄)ここも駄目か。

ヤバいよ。このまま眠っちまったら。
あぁ。
。。。寝てしまう。
駄目だ。 眠っちゃ。
駄目なんだ。
殺されちゃう。みんなみたいに。
。。。その場を見てきたような映像。

冗談じゃないよ。
清水。お前も殺されちゃったんだろうなぁ。
俺といりゃ。助けてやったのに。

あ。うぐぐぐぐ!
何でだよ!
何で俺がこんな目に。ぶはっ!!

俺だけがこんな目に。
あっ。そうだ!



。。。正雄。自分の家に戻る。村迫米穀店。智寿子のもとへ行く

着替えている智寿子。

(物音)

(智寿子)ハッ。誰?

(正雄)姉さん。俺だよ。正雄だよ。
助けてよ。俺、殺されちゃう。
。。。外の正雄をうかがっている姉。
中へ入れて。姉さんしか助けてくれる人いないんだ。
お願いだよ。
俺、おとなしくしてるからさ。
俺、いつだってそうしてたろ?
もちろん誰も襲ったりしないよ。
そう!智香だって襲わない。
約束すると。絶対。
俺、言ったとおりにするだろ?
だから、姉さん。お願い。

(鍵の開く音)

(智寿子)いいわ。

(正雄)姉さん!

(智寿子)正雄君。入ってらっしゃい。
。。。叩くものをもって待ち受けている智寿子




。。。村を見回る村人
(男性)そろそろ夜明けだな。
(男性)ああ。もうどっかに隠れちまったのかな。
。。。襲われる三人。
こいつ!?あ…。


(佳枝)わたしたちを狩ろうとしてる連中を襲いなさい。
(老婆)ジジイもババアもやっちまうんだ。
(少女)わたしたちのためにやってね。

。。。一人残った松村。逃げる。
(松村)あっ。ヒィ…!
。。。追われる松村。やっぱ、噛まれます。


(佳枝)あんたたちはもう戻りなさい。
村のやつらが山入に気付くのは時間の問題だから。
厳重にふさいで。簡単に破られないようにするの。
(少女)佳枝さんは?
(佳枝)わたしは人狼だから大丈夫。
1人でも多く片付けるわ。
昼の方がやつら油断するから逆にやりやすいかも。
さっ。早く!日が出ちゃうよ。
。。。いってしまう屍鬼。


。。。松村を襲って、佳枝、指示を出す。
(佳枝)あんたは神社へ行って若先生をやりなさい。
。。。懐から銃を取り出す佳枝。
(佳枝)いい?
若先生に向けて撃てばいいの。
できるだけ近づいて。


。。。その場を去る佳枝。待ち受けている正志郎。

(佳枝)ハッ。
正志郎。何をしてる?

(正志郎)待っていた。

(佳枝)何?

。。。銃を向ける正志郎。
(正志郎)人狼が通るのを。
(佳枝)あ。

(正志郎)フッ。
(銃声)
。。。獣は撃たれて死にましたとさ。
   銃をもって、敏夫の方へいく松村。
♪~



。。。木に登っているやすよ。村に戻ろう。
(やすよ)《村に帰れる。でも》。。。気になる二人のこと。



。。。村人、屍鬼を処分している。もう埋めきれない
どうする?
もう埋める場所がないぞ。
若先生が何か考えてくれるはずだよ。村の外に出すわけにいかねえしな。



(女性)先生は?
(女性)地獄穴見に行ってるって。
(女性)地獄穴?
(女性)本殿の裏の方にあるんだって。
(女性)へぇー。聞いたことない。
(女性)あるんだってよ。



。。。地獄穴にて
(宗秀)ここに死体を落として上を崩してしまったらどうじゃろ?
(敏夫)ああ。
死体の処理が格段に楽になるな。
墓地へ行ってる連中に伝えてくれ。

(田代)敏夫!
やすよさんが会いに来た。

(敏夫)やすよさんが…?


。。。やすよは、敏夫達と再会する。
(敏夫)やすよさん!そのケガは…!?
(やすよ)野犬ですよ。あとは転んだりとか。
わたしにもまだまだ運が残ってたみたいですね。
(敏夫)しかし、何だって…。
(やすよ)山入から逃げてきました。
(敏夫)山入?
(やすよ)あそこは  起き上がりが。
起き上がりたちが大勢います。
(敏夫)何だって!?
(やすよ)すみかにしてるんです!
それで、あの。
(敏夫)分かった。やすよさん。
(やすよ)あ。
(敏夫)ありがとう。みんなを集めて!
(やすよ)あの 先生。
。。。言えなかった徹と律子のこと。



。。。山入へ。道がふさがっている。
(男性)ふさがってるぞ!

(敏夫)なるほど。
山入の住人を全滅させ
最初から孤立させる計画だったのか。

(富雄)行くぞ!
(村人たち)おう!!
(富雄)安森んとこにユンボがあるはずだ。
誰か持ってきてくれ!


。。。家に押し入る村人。
(チェーンソーの音)
。。。家の閉戸を切り裂く。
   光を浴びて屍鬼。
あぁ。 あうぅぅ!

。。。引っ張り出される屍鬼。
(男性)こいつめ!!
(屍鬼)うあー!!

あっ!

。。。大勢の起きあがりがが眠っている。

。。。押し入る富雄。
(富雄)おっ!?

。。。富雄、寺の御院を見つける。
(富雄)御院! こんな所に。

(信明)大川さん。

(信明)し 死ねる。
これで死ねる。 ありがたい。おりがとう。大川さん。
ぐぅぅ。
。。。富雄。御院に杭を打つ。
♪~

。。。そこら中で駆逐される起きあがり達。
♪~


。。。山入への道は土砂がどけられて、入っていく車。


。。。山入の屍鬼を全てを田んぼに引き出して
(宗貴)若先生。
(笈太郎)こりゃあ。武藤んとこのせがれと先生んとこの律ちゃんじゃよ。

(武藤)《息子にくいを打って殺すなんてことできません!》

(律子)《もう病院も辞めます。ほっといてください》

(富雄)《てめえの息子がやらかしたこと…》

(田代)ううっ…。
(嘔吐する音)
(田代)もう駄目だ。俺は! こんなこともうやめよう。
(敏夫)正さん。
まだ桐敷の2人が残ってる。
やつらを片付けないかぎり終わるわけにはいかないんだ。
(田代)もう村を出てしまったかもしれないだろ。
(笈太郎)村から出る林道には見張りがおるし。国道も封鎖しとる。
逃げ出すのは難しいんじゃないだろうか。
(宗貴)だけど、もう山入の家は全部開けてしまった。あとはもう。
(田代)だから、もうどこもないんだろ!?
(広沢)もしかしたら。
ううん?

(敏夫)広沢さん。
(広沢)屋敷です。桐敷の。
(敏夫)えっ?あそこはもう。
(広沢)思い出しました。
あの屋敷が基礎工事のとき、
何台ものトラックで大量の土砂が運び出されてたんです。
間違いない。あそこには地下室がありますよ。隠れるための。


。。。車が桐敷の屋敷へ。


。。。村人の動きに気づいた辰巳。
(辰巳)バレたか。


。。。地下に行く辰巳
(辰巳)室井さん。ここはもう駄目です。
脱出しましょう。
(静信)脱出?
(辰巳)村の連中が突入してきます。
(静信)でも、道路は封鎖されているんだろう?

。。。沙子はアッタシュケースに入れて。辰巳。

(辰巳)抜け道があるんです。遮光が完全とはいえません。
なるべく暗い所に置いてやってください。
(静信)えっ?
(辰巳)室井さん。
この期に及んで頼み事ばかりで申し訳ありませんが。沙子を頼みます。
(静信)君は?
(辰巳)おとりになります。
(静信)あ…。聞いてもいいだろうか。
(辰巳)何でしょう?
(静信)なぜそこまでして沙子に仕えるんだい?
    僕には屍鬼よりも人狼の方が優れて見える。
(辰巳)屍鬼は不完全な人狼だと?
フフッ。千鶴が生きていたらさぞかし怒っただろうな。
沙子も今のを聞いたらどう思うでしょうね。

(辰巳)生き物としての優劣は関係ないですよ。むしろ個人的な感情の問題です。
僕にとって沙子はね。
滅びの象徴なんです。
いずれ滅びるんです。
全てのものは消えていく。
だけど沙子はそれに抵抗してあがく。
その姿が引き付けるんです。
僕は奇麗だと思う。

(静信)それだけ?
(辰巳)フフ…。

(静信)それだけで十分なんだね。
(辰巳)やっ!


。。。見張っている村人。桐敷の屋敷から
(車のエンジン音)

(村人たち)何だ?何だ?

。。。辰巳が引きつける。突然車を出す。

(村人たち)うわー!!

逃げた!追うぞー!!

国道の連中に伝えろ!

急げ!
見失うな!追え!追え!


。。。もう一台隠れていて。
   いってしまったころに車をだす静信。沙子はアッタシュケース。

(エンジンの始動音)

。。。軽快に進むが。やっぱりその先にも村人達が。

(静信)うっ。

。。。離れてうかがう静信。後戻りする。
《抜け道は駄目か…》


。。。山の中を無理して走って、道に出る静信。
   敏夫達とぶつかって、畦に落としていってしまう。
(宗貴)ああー!!
(富雄)おお!!
(敏夫)あっ…!
。。。見てしまう敏夫。静信を。


(村人たち)わあー!!
。。。車が敏夫の乗っていた車が横倒しに

(富雄)若先生。見ましたか!
(敏夫)ああ。
(富雄)わしらが後を追います。
若先生はケガ人を。
(敏夫)ああ。

(富雄)動けるやつ。行くぞ!!

。。。寺に行き着いた車。静信は、沙子を。。。


(富雄)寺か!
(武雄)間違いない!
(富雄)何人か先を捜せ!


。。。静信の沙子を寺の中に隠す。

   
。。。寺に上がってくる富雄達。


。。。寺に行ってさっきの車を見つける。
(武雄)あったぞ!さっきの車だ!


(武雄)誰も乗ってない。 
(光男)大川さん!
(富雄)寺にやつら入れねえもんだと思ってたからな。


。。。静信、沙子と共に本尊の下に隠れる?



。。。寺の人達に尋ねていく富雄。
(美和子)それが戻らないんです。
いったいどうしたのか。
(富雄)それはおかしいな。たった今、戻ってきたはずですがね。
(美和子)何をおっしゃって。
(光男)ちょっと待ってくれ。
(武雄)とぼけるな!
ここまで追ってきたんだよ!!
(富雄)奥さん。捜さしてもらいますよ。
(美和子)捜すって。
(富雄)あいつらをかくまってるな!?

(男性)寺のくせに俺たちを裏切りやがった!!
(武雄)いいかげんにしろ!

(男性)やっちまえ!

。。。それを聞いている静信。

(村人たちの怒号)

(美和子)やめてください!

(美和子の悲鳴)

(光男)美和子さーん!!

(破壊音)

。。。出てくる静信。
   荒らされる家。
   自分の母の無惨な姿を見る静信。それと寺のものと。
(静信)あっ…!

母さん…。
♪~

。。。さがしている富雄と武雄。
   静信は、母と寺の人をともらって
♪~

。。。寺を家捜しする間に
   静信。アタッシュケースを引っ張って逃げ出す。

いたぞー!

(静信)ハッ。
♪~

。。。村人と小競り合いをして殺してしまう静信。
   そして、山の中へ。
♪~



。。。村人達、後から来たものに伝える。
(宗貴)若御院は山中へ逃げ込んだらしい。大川の大将たちが後を追ってる。
(敏夫)分かった。
♪~

。。。山に逃げ込む静信。その静信も傷を負って、血を流している。

(富雄)やつは手負いだ!
血の跡を追え!

。。。血が落ちている後を追われしまう。
♪~


。。。静信、くぼみにアタッシュケースを隠して。ちょっとだけ開けて確認する。
(静信)沙子…。
♪~

。。。その場を去る静信。

♪~
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