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三国演義 第32話 張松の地図 の感想 [三国演義]

。。。馬超にみつかった密会
(2人)あっ!!
(馬超)やはり裏切ったな!
覚悟しろ!
(どよめき)
(馬超)ぬぉ~~~!!
ぐふっ
(2人)あぁっ!うおおお。
。。。打ち合う。逃げ出す。


(馬超)待て!
。。。馬に乗ってにげる韓遂
(馬の鳴き声/かけ声)
(馬超)逃がすな!追え!

。。。背後からものを投げられて馬かららくごする韓遂
(韓遂)ぐあぁっ!!

。。。戦い。
ぐおぉっ
うおぉぉ~~~~!!

。。。ここぞとばかりに攻め込んでくる曹操。
(気合/馬の鳴き声)
兄者 やりだ!
(口笛)

。。。混戦に
(馬超/許チョ)ぬぅぅ…!!

(兵士たちのかけ声)

(許チョ)ハハハハ…おい!馬超!
お前の陣営は火の海だまだ降参せぬか!

(馬の鳴き声)
ヤァ~~~~!!
。。。戦いに

。。。かこまれる馬超
打ち合いに

ヤァ~~~~!!

(馬の鳴き声)
(矢が飛ぶ音)

将軍!撤退を!
(矢が飛ぶ音)


(許チョ))逃がすか!
(馬超)ぬおぉ~~~!!
(馬の鳴き声)
。。。逃げ出す馬超


(許チョ)ぬぅぅ!

。。。大敗する馬超




。。。韓遂、曹操の元に
(韓遂)助けていただきありがとうございます。
(曹操)君に西涼を治めてもらおう。
これで失ったその腕も無駄にはなるまい。
(韓遂)馬超を信頼していたわたしが愚かでした…
(曹操)義理堅いことは悪いことではない。
やつはそれに値しなかったのだ。
わしはこれから許都へ戻る。
君は長安で ゆっくり休みたまえ。
(韓遂)恐れ入ります。



<敗れた馬超はホウ徳 馬岱らと隴西の地へ逃れた>
<韓遂は曹操の配下となり。曹操は劉備や孫権が動き出すのを怖れ許都へ戻った>



。。。荊州
(劉備)軍師どの荊州領内の視察ご苦労でした。
(孔明)恐れ入ります。殿。鳳雛先生は到着されましたか?
(劉備)鳳雛?龐統と名乗る人が来ただけだ。
ただし誰の紹介で来たかも分からなかったゆえ、ひとまず耒陽県の県令に任じておいた。
(孔明)その鳳雛こそ鳳雛先生ですよ!
(劉備)そうなのか?だが彼は県令さえもまともには務まらん。
もう1カ月になるが、酒ばかり飲んで仕事は何もしていないそうだ…
(孔明)鳳雛先生にはそんな細かい仕事は向きません。
ですが、才能はわたし以上。
(劉備)なに?報告を受け怒った張飛が昨日会いに行ったところだ。
(孔明)なんと!もし張飛どのが督郵の時のように鳳雛先生に乱暴を働いたら面倒なことに…
なりますぞ!
(劉備)さて、どうしたらよいものだろう。
(孔明)あれは…

。。。帰ってくる張飛
(笑い声)
(孔明)宝だ。宝を見つけたぞ!

(劉備)張飛。耒陽へ行ったのでは?
(町費)行ったさ!龐統はまさしく天才だよ!
(劉備)えぇ!?
(孔明)フッ

(張飛)役所へ行ってみたがホウ統は酔いつぶれていた。
(劉備)そこではり倒してやろうと思った。
(劉備)はり倒したのか?
(笑い声)


・・・こうむいんでもこんなのはいないですね。できないれんちゅうですもの。

。。。
《(張飛)あぁ?》
(いびき)
(いびき)
《給金泥棒め!この1カ月間飲んで酔いつぶれるほかに何もしていないだろう!》
《慌てることはない。》
《こんな豆粒みたいな役所の事務など一時もあればできてしまうわ。》
《できなかったら どうする!?》
《できないはずがない。ハハハ…》


。。。仕事を始める龐統
(ざわめき)
(張飛)フン…優に百件以上はあるぜ。どうするつもりか見物だな…
。。。積み上げられている対応する巻物。
♪~


。。。あっさりこなしてしまう。
いろいろなことを
へっていく陳情書

《うう~ん…》
《いいっ!?》
《張飛どの!全部解決したぞ、》


(張飛)それはもう見事なものだった。
(劉備)それは素晴らしい!鳳雛先生を早くお招きしなくては!
(龐統)いや。もう参りましたぞ。

(龐統)どうも。またお会いしましたな!
(劉備)鳳雛先生…先日の失礼をお詫びします。
(龐統)とんでもない。
(孔明)殿。先生の才能はわたし以上…
ですから軍師の地位をお譲りしたいと思います。
(龐統)君は立派にやっているではないか。
(劉備)では副軍師 兼 中郎将の職に就いていただけませんか。
(龐統)はい。お受けいたしましょう。

殿!
(劉備)ん?
殿。西川の張松がたった今…あ…!
(劉備)言いなさい。この方は副軍師だ。
張松が境界を越えて許都に向かいました。
(龐統)劉備さま。許都に人をやり張松を見張るべきです。
(劉備)張松をご存じなのか?
(龐統)ハハハハ…世捨て人とはいえ天下の…形勢は存じています。
(孔明)先生のおっしゃるとおり張松の動向を見張るのです。
(張飛)張松って誰だ?オレたちの敵になるようなやつなのか?
(孔明)西川の領主… 劉璋の参謀ですよ。
劉璋が張松を許都に派遣したのはおそらく曹操に救援を頼むためなのだろう。



。。。曹操の元へ行く張松。
(足音)
ん~?
(張松)西川の張松です。曹操さまにお取りつぎください。
今なんどきだと思っているのだ?
曹操さまはもう仕事を終えられている。
(張松)大変急ぎの用事があるのです。
ん~
(張松)んん?う~ん…ふぅ
。。。わいろを渡してなんとかなかにいれてもらえう。・・・少し前の日本
よ~し。入れ。
♪~


。。。舞に興じている曹操。
(曹操)ハハハハハ…ん?
なぜ物乞いがここにいる!?
(張松)西川の特使 張松でございます。
(曹操)西川の…劉璋はこの数年どうして年貢を納めない?
(張松)中原では戦が頻発し、盗賊も暴れ回っています。
貢ぎ物も途中で奪われかねません。
(曹操)ううん。中原はわしが平定した。どこにも盗賊などおらん!
(張松)南に孫権、北に張魯、西に劉備。何で平定と申せましょう。
(曹操)うん
。。。後に残して。
♪~

(楊修)曹操さまにお願いがあって来たのだろう?
怒らせてどうするつもりなのだ?
(張松)我々 西川の人間は小人物にはへつらわないのだ。
(楊修)我々 中原の人間は小人物にへつらっていると言いたいのか?
(張松)あなたは丞相府の楊修どのですな?
(楊修)いかにも。
(張松)あなたの家系は代々 朝廷に仕える立派な将軍職だったと聞いている。
ところがあなたときたら皇帝陛下をお助けするでもなく、
丞相府で金勘定をしているとは。
(楊修)わたしは曹操さまの教えを受けている。
得るところは少なくない
(張松)ハハハハハ…
曹操さまは礼儀というものを知らず軍事的な知恵も策略もない。
そんな人間から一体何を学ぶのだ?
(楊修)お前は井の中のかわずだ。
(張松)ふん。

。。。楊修、書を持ってくる。
(張松)ん?
(楊修)曹操さまがお書きになった兵法書だ。
。。。
(張松)…これが「孟徳新書」か?ハハハハ…
戦国時代の兵法書の写しではないか。
これぐらい西川では子どもでも暗記しているぞ!
(驚きの声)おお
(楊修)何だと!
。。。そらんじはじめる張松。
(張松)兵は国の大事なり。将たる者は兵を用いるに善く更に兵を養うに善きなり。
(張松)兵を用いるのは一時にして兵を養うのは千日なり。
将の名常無からば兵の勢い常無し。


。。。曹操にいいにいく小役人楊修
(足音)
(楊修)曹操さま。あの張松には一度見たものは忘れないという特技があります。
何と「孟徳新書」を一目見ただけで全部覚えてしまいました。
(曹操)う~
(楊修)あぁっ
(曹操)昔の人もわしと同じようなことを書いていたのだろうよ。
こんなものとっておいて何になる!
・・・嘘です。レプリカですよ。知らないと思って、まとめただけ。
。。。いまいましいので燃やします。
(楊修)あっ
(曹操)あの不作法者め!明日 練兵場に連れて来い!
我が軍のすごさを見せてやる!
♪~


。。。練兵場にて
(兵士たち)曹操さま!曹操さま!
オォ~!
(ほら貝の音)

(曹操)西川にはこのような精鋭はいるかな?
(張松)西川には武器や馬はありません。
ただ「仁義」の二文字があるのみです。
(曹操)我が精鋭たちは…常に負け知らずだ。
いずれ南を平定した後には西川もわしに従うことになるだろうな。
(張松)曹操さまの強さは天下に鳴り響いておりますからな。
濮陽で呂布を攻め、宛城で張繍と戦い、
赤壁で周瑜にまみえ、華容道で関羽に会う。
潼関ではひげを切りひたたれをすて、渭水では船に隠れて矢を避ける。
いずれの戦いでも曹操さまは天下無敵です。
・・・全て知っているよのいいかた。黙っているのもいいかも。
(曹操)おのれ無礼者め!こやつを切り捨てよ!
はっ!
ほら来い。
(楊修)曹操さま!張松は切られて当然ですが。このことが漏れたら天下の人々は何と思うでしょう!
曹操さま。楊修の言うとおりです。
フン!ならば打ち据えて放り出せ!

。。。張松を打ち据えて放り出す。人が見えない曹操
(悲鳴)


。。。。外に出される張松
(足音)
(張松)ウァァァ…
(笑い声)
(張松)ウァッ ウ~ウ~

情けないやつめ。曹操さまに追い出されたようだな。
二度とここへ来るな!

(張松)ウ~ウ~

《場合によっては西川を献上してもよいと思ったが。
 曹操は仁義を軽んじる人間だやつに天下は任せられぬ。》

何を見ている?出て行け!

《だが…殿の前で大口をたたいて出て来たのだ。》
《これで帰ったら笑い者だ。》



。。。帰り道
荊州へ道

(張松)おぉっ
劉備は誠実で温厚な人柄だと聞く…
荊州に行って会ってみるか…ん?


(張雲)張松先生でいらっしゃいますか?私は趙雲と申します。
我が殿 劉備の命によって先生をお迎えに参りました。
どうか荊州でお休みください。
(張松)あぁ…
♪~


。。。その夜。丁重なおむかえ
(関羽)関羽と申しますお迎えにあがりました。
♪~

(関羽)遠くからよくおいでになりました。粗末な酒ですが。どうぞ!
(張雲)遠慮なくお飲みください。
(張松)はぁ…
《劉備が人を重んじるという話は本当なのだな。》
♪~


。。。張雲と関羽に連れられて、劉備に会う。
(張松)…おぉ
(劉備)かねてからお名前はお伺いしておりました。
先生…ゆっくりとご滞在ください。
いろいろとお教えいただきたいことが…
(張松)ご丁寧なおもてなし…恐れ入ります!



(足音)
(劉備)先生。聞くところでは呉と蜀の間では交易が盛んだそうで。
(張松)はぁ
(劉備)どんなものを売り買いするのですか?
(張松)はい。呉の人は…蜀の絹が蜀は呉の漬物が好きです。
(劉備)蜀の絹は天下一品ですな!
(張松)そのほかにも…我が西川には天下に聞こえる唐辛子もございます。
(劉備)もちろん知っていますとも!
(張松)そうですか。
唐辛子は西川という温暖で豊かな土地であってこそ育ちます。
別の所では育たないのです。
(劉備)ハハハ。蜀は人材も土地も豊かなところですな!
さぁ。もう一杯!
(張松)あぁっ。ああっ。
(笑い声)
♪~


。。。宴もたけなわ


(劉備)先生。どうぞ…
(張松)心からのもてなし感激です。
昨日も思ったのですがこの酒はどうして甘いのですか?
(劉備)酒に荊州特産の百花蜜を加えてあるのです。
荊州は農産物に乏しいゆえ、山海の珍味をそろえるというわけにはいきません。
先生、どうかご勘弁ください。
(張松)とんでもありません。わたしは劉備さまの人柄に本当に感激しているのです。
ところで…荊州にはいくつの郡や県をお持ちでしょうか?
(劉備)荊州は孫権さまから借りている土地です。
毎月 呉から誰かが来て荊州を返せと言われる始末です。
(張松)なんと!劉備さまのような偉いお方がご自分の領地をお持ちでないとは。
(劉備)領地はなくとも民が安心して暮らせるならば。
(張松)劉備さまは…本当に仁義に厚いお方だ!



(張松)1つ お聞きしたいのですが。劉備さまはここで満足しておいでですか?
北には…曹操がおり、東には…ご存じのとおり孫権がいます。
失礼ながらこの荊州は長くお住まいになる土地とは思えないのですが…
(劉備)とはいえほかに行くところもないのです。
(張松)西川は肥沃な土地で民の数も多うございます。
劉備さまのものになさってはいかがですか?
(劉備)劉璋どのはわたしと同族の兄弟だ。
どんな事情があろうともそんなことは…できない。
(張松)主人を売って出世しようというのではありません。
ただ劉璋さまでは国は守れません。
曹操と張魯が西川を奪おうと狙っている今、劉備さまが西川に入ってくだされば
民もみな喜びます。
(劉備)その件はいずれまた…
(張松)明日の朝には西川に帰ります。
(劉備)いや。せっかくだからもうしばらく滞在なさればよい。
(張松)張魯が近づいています。猶予はありません。
。。。Sなんとかかいが乗っ取りを。なんとかでなければ、人でなしというところ。
(劉備)ん~
♪~


。。。帰る張松
(張松)劉備さま。またお会いしましょう先生…お元気で!
♪~
。。。すぐ戻ってきて
(劉備)ん?
(張松)差し上げたいものがございます。
(劉備)お?
(張松)西川の地図です。
(劉備)おお…
(張松)どうか漢王朝再興を念頭におかれまして、お納めください。では。
(劉備)う~ん
♪~

。。。帰る張松

。。。孔明。にやり。
ふん。・・・(うまくいきました。)



次回「劉備、蜀に入る」
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三国演義 第31話 馬超起つ の感想 [三国演義]

<曹操は周瑜の死を知るとふたたび南へ攻め込もうと考えた>
<だが、その前に反乱の可能性がある西涼の馬騰を許都へ誘い込んで殺害した>
<馬騰の子 馬超はその知らせを受けると父のかたきをとるべく西涼の全軍を率いて立ち上がった>
<馬騰の義兄である韓遂も馬超とともに挙兵した>

(曹操)韓遂をたぶらかし馬超を叩く計画を立てたのだが。
義理堅い男よ思い通りには動かぬようだ
ともかくまず南への出兵を延期して、馬超の反乱をくい止めなくてはなりません。
(曹操)ウム…
曹操さま!
曹洪将軍より急報です
韓遂と馬超が20万の連合軍となり潼関に迫っているとのこと!
(曹操)ウム…韓遂めとうとう馬超と手を組んだか。
防ぎきれないのでは…
(曹操)潼関は堅固なところだ。そう簡単には落とされまい。
守りに徹し決して打って出るなと伝えよ。
10日後にわしが軍を率いていく。それまで潼関を守り抜くのだ!
(みんな)はっ!
(曹操)挙兵して潼関へ向かうぞ!
♪~


ん!?(馬が走る音)
(曹操)…曹洪!?
(曹洪)潼関をうばわれました!
(曹操)守りに徹すれば落とされるはずはない!
(曹洪)守って9日目に敵にゆるみが見えたので、打って出ましたが待ちぶせされました。
(曹操)大将のくせにだまし討ちの戦法も知らぬのか!

(曹操)ふん!!
うわっ!うわっ!うう…
(曹操)こやつを引きずっていって切れ!!
(兵士たち)おお…
曹操さま!曹洪将軍は武勲を上げようとなさったのです。
どうか今一度機会をお与えください!
お願いします!曹操さまどうかお慈悲を!
(曹操)フン…!
・・・後で命拾い。。。
♪~


。。。城の前に
(曹操)馬騰の兵はよく鍛えられておるな…ん?
ヤツらは何者だ?
(賈ク)あの連中は匈奴の一部族で、投げヤリが得意だと聞いておりますが。
あの装束からするとローマ軍の末えいではないでしょうか。
(曹操)ローマ軍の?
(賈ク)はい。かつてローマ軍がペルシャの攻略に失敗し一部隊だけが包囲を突破して逃げました。
その部隊が匈奴軍に編入されてしゃけん城に住むようになったと聞いています。
(曹操)ん?
(馬の足音)


。。。馬超を見る曹操
(曹操)あれが馬超か父親より男前だな。
(馬超)曹操!父と兄のため貴様を血まつりにあげてやる!
やあ!!
(馬が走る音)

ウオォォォ!!
ふん!!うおおおおおおお!!
。。。将軍とやり合う。
ああっ!!
どあ~!!
(悲鳴)
はあ~!!

(掛け声/ヤリが飛ぶ音)
(ヤリが飛ぶ音/悲鳴)
ぬおおおおお~!!うおおおお!!


はっ!!はああああ!!
うおおおおおおおお
。。。違う将軍とやり合う。
やあっ!!うわあああ~!!
うう…
(馬超)ふんっ!!
(気合/悲鳴)
(兵士たち)ワーーー!!
う…うわあ!
♪~


・・・敗退する曹操軍。
(掛け声/馬が走る音)
うあああああ!!
てやあっ!!うおっ!?
。。。曹操を守る将軍。
はっ!!
(馬が走る音)
♪~

(馬が走る音)
(馬超)あの赤いひたたれが曹操だ!
(馬超)とらえた者には褒賞をあたえるぞ!
うう…
ん~…ああっ!
(曹操)ふん!。。。ひたたれを捨てる。
(馬超)ひたたれを捨てたぞ!
(馬超)逃がすな!

(馬超)見失うな!ひげの長いヤツが曹操だ!
(馬超)絶対 逃がすな!!
♪~

。。。曹操ひげを切る。
(馬超)曹操!観念しろ!えやあっ!!
曹操 覚悟!でやあ~!!
。。。逃げる曹操達に場帳の兵が
。。。伏兵。
ああっ!?
♪~

やあ!!うおおおおおおおああ!
やあ~!!
ぬあ~!!
(曹操)…曹洪!!
(曹洪)早くお逃げください!

でやあ!!うおお~!!
(馬超)おぬしは敗軍の将ではないか!じゃまをするな!
。。。戦う曹洪
はあ~…たあっ!!
(気合)
やあ!!
♪~
。。。曹操、なんとか自軍の兵に帰る。

(馬超)うう…
。。。ここまでと馬超。



。。。その夜。
(曹洪)曹操さま。ご無事で!
(曹操)ウム。もし昨日おまえを切っていた、今ごろ わしの命はなかっただろう。
(曹洪)汚名返上の機会をいただきありがとうございます。

報告します!
(曹操)ん?
羌族の兵 2万が馬超軍に合流しそれにくわえ…
5万がこちらに向かっております!
おお…
(笑い声)
あっ…
(笑い声)
(曹操)敵が多いとはけっこうなことだ!
(曹洪)しかし。曹操さま。敵の軍勢はどんどん増えるばかりです。
許都から援軍を呼ぶべきでは…?
(曹操)分からんのか?…曹洪
(曹洪)え…?お教えください
(曹操)馬超の援軍が増えればそれだけ本拠地の西涼が手うすになる。
つまり敵の後方はガラ空きだこれは我々にとって好機なのだ!
(曹洪)さすがは曹操さま!ぜひ私を行かせてください!
馬超軍を迂回して西涼へ向かいます。
(曹操)よし。曹洪。2万の兵を率いて西涼に行きヤツらの本拠を突くのだ!
(曹洪)はっ!
(徐晃)馬超軍は全員関上に駐屯しています。
別の隊でヤツらの退路を断ち、曹操さまが渭水を渡って出撃なされば
敵は分断され窮地に陥ることでしょう!
(曹操)ウム。徐晃。わしも同じ考えだ。


。。。船で渭水を渡る準備。
(波の音)
(曹操尾)よし。わしらも船に乗るぞ…ん?
オーッ!!
オーッ!!
(矢が飛ぶ音)
はっ!!
(馬の鳴き声)
うわあ!
(悲鳴)
(曹操)あっ!ああ…
(馬超)曹操!今日こそ逃がさんぞ!!
(曹操)むう…
♪~


(ヤリが飛ぶ音)
はあ~っ!!
(兵士たち)うわ~!
放て!!
(矢が飛ぶ音)
(矢が飛ぶ音)
・・・逃げる曹操。



…ん?
(曹操)于禁…
(于禁)資材はすべて馬超に燃やされてしまいました。
土でとりでを築こうとしているのですが。
このあたりの土は砂が多くすぐにくずれてしまいます。
うむ…この寒さには兵士たちも たえられまい。
(曹操)残念ながら退くほか無さそうだな…

曹操さま。お伝えします。
曹操さまに提言があるとご老人がたずねてきております。
うむ…よかろう。お入りいただけ。


(曹操)…して。先生のお名前は?
この世では名前など単なる記号にすぎません。
(曹操)すでに世を捨てていらっしゃるのか。
何かお教えいただけるとか?
日が暮れて兵士たちは寒風のなかでふるえています。
なぜとりでを築こうとなさらない。
(曹操)築こうとしているのですがなかなかうまくできないのです。
ホッホッホッ… 兵法を熟知しておいでのはずのあなたがこれくらいのことをご存じないとは…
夜 気温が低いうちに土でとりでを築き、水をかければ凍りつくのが道理
(曹操)…そうか!
すばらしい!先生。どうかもう数日ここへとどまって、教えをたまわれませんか?
だれか金貨を持ってまいれ!
(老人)お言葉はありがたいが…
(曹操)ん?
(老人)曹操さま。私が来たのは、はやく天下を統一し、
民を救っていただきたいからです。
そのためにぜひ力を尽くしてください!
・・・ああ、はやく残党を排除して、誇りのある日本を作って下さい。誰が?
(曹操)ああ…
それでは


。。。砦ができる。
曹操さま!!おもどりください!
危険です!おまちください!
(曹操)許チョひとりいればじゅうぶんだ!
(馬が走る音)
(馬超)また会ったな!曹操!!
(許チョ)お気をつけを!!
(馬の鳴き声)
(許チョ)殿。お逃げくださいここは私におまかせを!
(曹操)ここは我々の陣地だ。おそれることはない。
(馬超)むう~!
    やあ!!曹操!かくごはいいか!?
(曹操)わしには天の助けがある。
    これを見てみるがいい!一夜のうちにとりでを築いたのだ。
(馬超)だまれ!曹操!天はかならず父のかたきをうたせてくださる。
そして、おまえという悪党を地獄に落とすだろう!
。。。曹操、許チョにしんがりを
(曹操)たのむぞ!
(許チョ)殿を傷つけることはオレが許さん!
(馬超)ハッ!猛獣と呼ばれる。許チョか!
(許チョ)いかにも!おそろしくなったか!
(馬超)ハッ!ほざくがいい。オレに怖いものなどない!…あっ
(馬の足音)
。。。逃げ出す馬超
(許チョ)はっ!!
(曹操)追うな!
(曹操)馬超は無敵の勇者だ。おまえたちではかなうまい。
(許チョ)私が馬超の首を献上いたします!
(曹操)よかろう。」では明日 馬超に挑戦状を出そう。
ヤツと一騎打ちするがよい!


(馬超)うう…曹操のヤツ私をバカにしくさりおって!
(韓遂)おちつけ馬超よ。曹操の挑発になど乗ってはならぬぞ。
おまえは全軍の指揮官だ。軽率な行動はつつしまねばならぬ。
それが命取りになるぞ。
(馬超)おじ上。ご安心を私を負かすような人間はこの世の中には存在しません!
(韓遂)ああ…
・・・バカ息子でした。


。。。一騎打ち
(馬超)おい 飼いネコ!遊んでやるから出てこい!

(曹操)馬超の武勇は 呂布に劣らぬな!

ぬおおおおお~!!
ハハン!やあ!!
(気合)
ぬおお~!!はあ~!!
(気合)
♪~

。。。やりあい。

(馬の鳴き声)
(気合)
(うなり声)
(馬超)…おい 馬をかえて続きをやろう
・・・悠長なもの。


(掛け声/馬が走る音)
(兵士たち)おお…
(馬超)水を!

(許チョ)馬超!はやく出て来い!

(曹操)賈ク許チョは馬超に勝てるか?
(許チョ)いえ 許チョは勝てません。馬超に勝つのは曹操さまです。
(曹操)馬超は強いが策略を持たぬ。
呂布には陳宮という軍師があったが。馬超にはそれさえもない…ふふふ…
(許チョ)馬超にも韓遂がおります。しかし1たす1が2とはならぬもの。
(曹操)そのとおりだ…
・・・どこかの党もおなじ。雑魚が残ったあの党。


うあああああ!!
ん?

。。。一騎打ち
たあ~~~~!!
あっ!!おお!?

(うめき声)
やあ!!うおお!!


突撃~っ!
(兵士たち)ワ~!
(矢が飛ぶ音)
退却だ!
うわあ!
(兵士たち)ワ~!
(気合)
(許チョ)うわっ!
(馬超)フッ。ハハハハハ!



(許チョ)ううう…
(曹操)これは、裸で戦場に出たむくいだ。

曹操さま!
(曹操)ん?
曹洪将軍が西涼軍の封鎖線を越え西涼に進軍されました!
そうか!よし。次は韓遂と旧交をあたためよう。
ん?


(韓遂)馬超よ!
(馬超)おじ上!しらせがありましたか?
(韓遂)今あった。曹操の一部隊が西涼に攻め入ったということだ。
(馬超)それは本当ですか!?
(韓遂)本当だ。曹操は許チョに決闘を申し込ませ、我々の注意をひきつけそのすきに乗じたのだ。
(馬超)なんと悪がしこい悪党なのだ!
(韓遂)ここから先はどうしたらよかろう…
(馬超)どうもこうもありませんこうなったら戦うのみです!
(韓遂)まだ曹操を倒してもいないのに西涼に攻め込まれてしまったのだぞ。
(馬超)わが軍の士気は高い。それなのに撤退するというのですか!
(韓遂)士気が高いだけでは戦えないのだ。わかるだろ!
(馬超)…わかります。
(韓遂)ここは曹操と講和をむすび来年の春を待つべきだ。
(馬超)もう一度…考えてみます。
・・・いや、バカにはわかりませんでしたね。


。。。次の日の合戦。
(曹操)韓遂将軍!出てきたまえ話がある!
(韓遂)ああ?


(曹操)私と将軍は同じ年に任官したが。あっというまに年月がたってしまった。
して、将軍は いくつになられた…
(韓遂)それがなにか?
(曹操)時の流れは早いな。
(曹操)あの時、洛陽で我々はまだ何も知らない若者だった。
(曹操)子どもはいるのか?
(韓遂)一男と一女がいるが…?
(曹操)それはけっこう!では。
(韓遂)お…
・・・話をすることが重要。内容はなんでもいい。バカの馬超を疑心暗鬼に
   させることがねらい。


(馬超)一体何を話したのですか?
(韓遂)ただの昔話だ。
(馬超)おじ上。なぜ戦いのことを話さないのです?
(韓遂)私にも わけがわからぬ…うう…
・・・仲たがいを。


(曹操)すでに韓遂の部下を買収した。
ヤツらが韓遂と馬超の決裂をお膳立てしてくれるはずだ。
では、フッとひと吹きするだけで大火事になる炎が燃え上がるわけですな?
(曹操)なにか妙案があるようだな。
ええ。あります
。。。文を書く。
(曹操)これを…韓遂に送ってどうするのだ?
おそらく馬超はこの手紙を見たがるはずです。
・・・バカだから、こういう上司もいるいね。人を信じない上司。
(曹操)それで?
韓遂が書き換えたと思うでしょう
(曹操)なるほど!それは妙案だ!
・・・バカにしかきかない策。けんさつもした?


(韓遂)うーん…
(馬超)おじ上!ん?  曹操から手紙がきたとか
(韓遂)うむ これなのだが…
(馬超)ん?このぬりつぶしは…なんです?
(韓遂)私にもわけがわからぬ。
まちがえて下書きを よこしたのだろうか…
(馬超)おじ上。曹操は慎重な男です。
まちがっても下書きを送ってくるはずなどありません。
きのう話したことは…なんです!?
・・・まじめですね。それがあだですね。匹夫の才とはこういうエリート的な
   バカのこと。でったいに筋を通して、罠もわからない。
(韓遂)あっ…馬超 誤解するな!
(馬超)フン!

(韓遂)馬超!まて!馬超!


(武将)馬超は、韓遂将軍のことをうたがっています。
(武将)今やらなければ不利になります。
(韓遂)馬超の父とは義兄弟のちぎりをかわした仲なのだ…
将軍。もはや迷っているひまなどはありません!
(韓遂)う~む…
(武将)ひと声、命令をくだされば、われわれがすぐに馬超をとらえて
曹操に送りとどけます
(馬超)いや。もうおそい!
(韓遂)ん!?
おお…
・・・曹操方のわなにはまる。。。日本でもけんさつがよくすること。
                隠匿。情報操作。けんさつは、まえの血脈


次回「張松の地図」 
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三国演義 第30話 周瑜の死 の感想 [三国演義]

。。。曹操、大軍を目をして。
曹操さまよりのご命令~!!
的の中心を射ぬいた者には錦のひたたれを与える!
。。。皆、弓を射る。
(かけ声)
(馬の走る音)
(馬の走る音)
(弓を引く音)
(歓声)
(歓声)
(矢を射る音)
(歓声)
(矢を射る音)
(兵士たち)あっ…あぁ!?
(枝が折れる音)
ウオォー!!
それは わしのものだ!
(かけ声/馬の走る音)
(笑い声)
これは…一体何事が起こっているのですか?
(曹操)命令を伝えよ。ひたたれは全員に1着ずつ与えると。
はっ!
(曹操)何かあったのか?
わが将軍たちはひたたれを取り合っていますが、孫権と劉備も荊州を取り合っています。
(曹操)その情報はたしかか?
はい。孫権は劉備から荊州を取り返したいのですが。
曹操さまに隙をつかれるのを恐れています。
(曹操)よし!ならばすぐに朝廷を通じて周瑜を南郡太守に程普を江夏太守に任じよう。
そうすれば周瑜と劉備の間に争いが起き、われわれは居ながらにして漁夫の利を得られる
ことでしょう。



。。。周瑜のもと
(琴の音)
大都督…
魯粛。どうしたのだ。
曹操が皇帝の名のもとに大都督を…南郡太守に。
南郡太守?
小喬…曹操はどうしてこんなことをしたのだろうか?
あなたと劉備を戦わせて漁夫の利を得ようというつもりではないかしら?
曹操の思惑などわが妻にさえお見通しだ。
だが この任命書は皇帝陛下の名で発行されたもの。
出兵の大義名分になる。
殿は、できるだけ劉備との戦は避けたいというお考えです。
私にもう一度荊州へゆけと仰せになりました。
まず礼を尽くして交渉するわけだな。
荊州を取りもどせるかは君の双肩にかかっている。



。。。荊州の劉備
(諸葛亮)やはりそのようにされるのが良いかと思います。
殿。呉の魯粛さまがおいでになっております。
また荊州を返せと言いに来たか…
魯粛が荊州のことを持ち出したら、とにかく大声で泣いてください。
わ、分かった。



魯粛どの。
劉備さま。
ささ、どうぞお入りください。
はい。

さっそくですが私はわが殿の命を受け荊州のことを議論しに参りました。
劉備さまは長らく荊州を呉から借りておいでですが早く…
(泣き声)
あぁ!?ウワァ~!ウゥ…ウゥ…!!
劉備さま…一体 どうなさった!?
(泣き声)
劉備さま。劉備さま!?
(孔明)魯粛どの
(足音/泣き声)
わが殿がなぜ泣いているかお分かりになりますか?
殿は西川を取ったら荊州を返すと約束しました。
しかし劉璋とわが殿とは親戚の間柄。
兵を起こして西川を取るに忍びないお気持ちなのです
ですがこのまま荊州を返したら身を置く場所がなくなってしまいます。
…かといって返さなければ義理の兄の孫権さまに申し訳ないと…
うぅぅ…うぅぅ…!
あちらを立てればこちらが立たず泣くほかないほど苦しんでおいでなのです…
うう…私は どうしたらよいのだ~
もうお泣きにならないでください。
(孔明)フッ…
孫権さまに殿のこの苦しみをお伝えいただき、もう少し日を延ばしてはいただけませんか?
(魯粛)もし殿がお聞き入れにならなければ?
(孔明)孫権さまは妹君をわが殿に嫁がせるほど心の広いお方。
私に代わってうまく申し上げてください。
(魯粛)あ?…うーん…
・・・泣き落とし作戦


(兵士たち)エイッ ヤッ!エイッ ヤッ!…
(魯粛)大都督
ん?また諸葛亮にだまされて帰ってきたのか!?
諸葛亮が言うには劉備と劉璋は親戚同士だから西川を取るのは忍びない。
もうしばらく荊州を貸してほしいと…
フン!かつて劉表に頼っていたときでさえ荊州を合併しようとしたではないか!
何の付き合いもない劉璋を討つのに忍びないなどうそに決まっている!う~ん…
魯粛。そんなに心配するな私に1つ策がある
大都督。どんな策です!?
いいかもう一度荊州に行ってこう言うのだ…


(諸葛亮)殿
どうした?
魯粛がまた来ました。今 客間で待っています。
こんなに早く戻ってきたのは孫権ではなく周瑜にだけ会ったからでしょう。
うーん…今度は どうやって追い返したら良いだろうか…
魯粛のいうことにわたしがうなずいたら2つ返事で受け入れてください。
あぁ、分かった。そうしよう。
♪~


お話をわが殿に伝えたところ劉備さまはやはり徳のある方だと感心されました。
ほう…
殿は劉備さまが西川に出兵しにくいということなら
われわれが代わりに西川を攻め落とし荊州をお返し願おうかと。
西川は姫君の持参金がわりに差し上げます。
…はぁ。そういうことですか…
フム…
ハッ!?…ハハハ 結構 結構!それは感謝にたえません…
わが軍は長旅で食料が…足りなくなる。
それを補給していただきたいのです。
それはもちろんです。
では呉の大軍が来たあかつきにはねぎらいの大宴会を開くとしましょう。
殿に報告しましょう!
♪~


。。。魯粛、いく。
(劉備)周瑜は一体どんな手を使うつもりだろうか?
(孔明)「途を仮て、カクを滅ぼす」の計です
ん?
われわれのために西川を取るといって途中の荊州を奪い取る寸法です。
ということは宴会のときにわれわれを一網打尽にするつもりなのだな。
まさに…しかしそんな計略には子どもでもだまされません。
軍師どのにはそれを破る秘策があるのだな?
もちろんです。
♪~


<周瑜は魯粛を孫権のもとに遣わし「途を仮てカクを滅ぼす」の計を報告させた>
<そして自ら4万の兵を率い水陸両面から荊州を目指した>
♪~


(足音)
大都督。もうすぐ夏口に着きます
劉備が糜竺を遣わして来ましたが乗せてよろしいでしょうか?
うむ。乗船させたらここへ連れて来い。
はっ。
この地図を外して西川の地図に掛け替えろ。
。。。荊州から西川へ地図を変える。
はっ
(足音)
大都督。わが殿の命によりお知らせにあがりました。
歓迎の宴の準備は整っております。
殿は荊州の東門の外でお迎えなさるとのことです。
ご覧なされ、今 西川奪取の作戦を立てていたところです。
西川の地形は複雑でわれわれの作戦には困難が予想されますゆえ
十分な食料を提供していただきたい。
かしこまりました。


。。。上陸する周瑜
全軍 進め!
♪~


。。。荊州へ。
ん?
大都督のお着きだ!城門を開けろ!
(ざわめき)
(超雲)大都督。何の御用ですかな?
無礼な!お前の主人に代わって西川を取るという計画を知らぬのか!
フン 「途を仮てカクを滅ぼす」の計などわが軍師はとうにお見通しだ!
何だとぉ!?
殿からの伝言だ。殿と劉璋は漢王室に連なる同族。
同族同士が戦うなど断じてありえぬ!分かったか!?
ウ~攻撃せよ~!!
(兵士たち)ワ~~~!!
(矢を射る音)
(悲鳴)
(矢を射る音/悲鳴)
大都督!
ん!?
四方から軍勢が近づいています!
それは どういうことだ!
江陵より関羽、シ帰より張飛、公安より黄忠、孱陵より魏延が攻めてきます。
何!?

(兵士たち)周瑜を捕まえろ!周瑜を捕まえろ!…
(兵士たち)周瑜を捕まえろ!周瑜を捕まえろ!

(周瑜)おのれ!諸葛亮め!!
ウッ…ウッ…
(うめき声)
(倒れこむ音)
大都督!!
大都督!!
全員 ひけ!!
(悲鳴)

。。。勝ちどきをあげる劉備の兵達
(兵士たち)オーーーー!!



。。。撤退して、床ある周瑜。
(琴の音)
ウッ ウゥ…(琴の音)
大都督…!
…あの琴は誰が?
琴…?
(ざわめき)
誰も弾いてはいないようですが。
いや…諸葛亮が弾いている曲は「高山流水」だ。
こんなときに琴を弾くとは私をあざ笑っているのだ!
命令を伝えよ食事のあとすぐ出発する。
ヤツに西川を取るところを見せてやる。
大都督…
諸葛亮から書状が来ました。
(ざわめき)
(周瑜)ヤツの使者ならすぐに追い返せ!

(周瑜)待て!!
書状をこれへ
(諸葛亮)紫桑でお別れして以来ずいぶん時が経ちましたが
依然お慕いいたしております。
西川を攻めるのは無理ではないかと思います。
西川の地形は険しく民も勇猛果敢です。
劉璋も領地を守る力は十分に持っています。
大都督が険しい道をたどって、遠征なさるのは戦の常道を外した行いであり。
そこに勝機はないでしょう。
一方、曹操は大都督の留守を狙って攻め入り、江東は木っ端みじんにされるでしょう。
私はそんな結末を見たくはありません…
ウッ…ウゥ…
(一同)大都督!!
(弦が切れる音)
。。。こときれる周瑜の星
♪~


(甘寧)今はお体を休めてください。それから荊州を攻めても遅くはないのですから…
(周瑜)甘寧…
私は国に忠誠を尽くしたいだが天意が許さない…
(甘寧)大都督…!
(周瑜)どうかくれぐれも殿をお助けし大業を成し遂げてくれ…

(周瑜)これを…
…この手紙を殿に…
(甘寧)はい
(うめき声)
大都督!しっかり!
(うめき声/倒れこむ音)
(一同)大都督!!
(周瑜)天はなぜこの周瑜に命を与えながらなぜ諸葛亮を~~!!
(一同)大都督!!
。。。流れる星。
♪~


。。。孔明、周瑜の魂を送る
(足音)
軍師どの
(孔明)殿…
たった今知らせを受けた。周瑜が世を去ったそうだ。
(ため息)
(孔明)すばらしい英雄でした尊敬に値する人です。
誰かをすぐに弔問に行かせなくては。
(孔明)はい。
誰がふさわしいだろう。
(孔明)…私が。
ダメだ。君が行ったらきっと呉の将軍たちに捕まってしまうぞ。
(孔明)周瑜の死に関しては呉の人々の怨みを買ってはなりません。
だから私でなくてはいけないのです。
♪~


<孫権は周瑜の死を深く悲しんだ>
<ほどなくして孫権は周瑜の遺言に従い魯粛を大都督に任命した>
<孫権は周瑜の死を深く悲しんだ>
♪~


。。。周瑜の葬儀
(足音)
大都督諸葛亮が弔問に来ました。
諸葛亮が!?
おのれ 諸葛亮!!
いかん!
止めるな!わしが切り捨てて仇を取る!!
程普どの。どうか大局を重んじてくださいませ。
アァァァァ…
♪~


。。。やってくる孔明、超雲を連れて。
(足音)
さっさとやろう
ダメだ。われわれでは趙雲は倒せない。
今は別の機会を待つのだ…
(足音)
♪~

。。。礼を尽くす孔明
(孔明)周瑜どの。その若さでなぜいってしまったのだ…
あなたは少年時代から英雄として胸に大志を抱き、呉の覇業のために力と心を尽くされた。
赤壁の戦いにおいてあなたの勇姿には知恵の光が輝き曹操の肝を冷やす働きをされた
こんなにも文武の才能を兼ね備えていたのにな、にゆえ呉の大業をすて妻子を見捨て
われわれのもとから離れていってしまうのか…
私の心がどれほど痛むかあなたは知っているのか!
やり残したことがどれほどあるかあなたは分かっているのか!
この諸葛亮には今後天下にひとりとしてあなたのように理解してくれる者はいない。
その悲しみが分かるか!
もしも、あなたの魂が天上で聞いているならば、どうかこの酒を別れの酒として受けてくれ…!
(泣き声)

。。。呉の人たち孔明に感銘
われわれは今まで…2人は仲が悪いと思い込んでいた。
諸葛亮どのはなんと情の厚いお方だったのだ。
(泣き声)
♪~


(孔明)奥方さま。どうか悲しみが過ぎませぬよう。
ありがとう。これからも世の中のためにどうかご尽力ください。
(孔明)肝に命じて尽力いたします。
ああ。奥方さまがいつもそばにいてくだされば、こんなことにはならなかったかもしれません…
こうなってしまったことはもはや取り返しがつきません。
ただ、こんなことが二度と起こらぬよう願っております…
ウム。
船にお乗りください。軍師どの。
はい。
(諸葛亮)それでは皆さま(さようなら)
♪~

・・・情に訴える孔明。それに嘘はない!?強敵(とも)を失う。



次回「馬超起つ」
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三国演義 第29話 劉備の結婚(後編) の感想 [三国演義]

・・・こざかしい周瑜の策、失敗。1年前の日本の選挙?

(賈華)これは殿のご命令である…
われわれは甘露寺で劉備を待ち伏せする。
ヤツが来たら拘束せよ。
(兵士たち)はっ!
だが趙雲には気をつけろ。あいつはかなり手強いぞ。

。。。その夜、劉備。
(劉備)ハァ…趙雲…
甘露寺で呉国太さまに対面せよとは一体どういうことだろう?
(超雲)わかりません。ですが何かイヤな予感がします。
(劉備)では、行かないほうがいいと思うか?
(超雲)行かねばなりません。殿を守るため、わたしが500の兵を率い同行します。
(劉備)よし。わかった。ではそうしてくれるか。


。。。甘露寺へ劉備。
殿。兵士たちの手配が整いました
(孫権)わしの合図を待って実行するのだ。
ハッ。分かりました!


(孫権)わらじ売りの小者と聞いておるが…
(呂範)皇族を気取りおってからに
お気になされますな。もうすぐ劉備を捕らえられます。


。。。劉備一行が甘露寺にはいる。

(超雲)では。参りましょう。
(劉備)ウム


(孫権)劉備さま。こちらが…わが殿です。
(劉備)お目にかかることができ実にうれしく存じます。
孫権どのは想像以上にご立派でいらっしゃいますな。
(孫権)恐れ入ります。劉備どの。どうぞこちらへ。
(劉備)はっ
♪~


ああ。
劉備でございます。
お招きありがとうございます。
(呉国太)ううん。お待ちしていました。婿どの。
(劉備)呉国太さま。
(喬国老)ああ…
劉備どのはなんともご立派な風采。
呉国太さま。すばらしい婿どのですな。
(呉国太)まさに喬国老のおっしゃるとおりです。
ああ。
(呉国太)婿どのの歓迎の準備はできていますか?
(孫権)とうに準備が整っております。
(呉国太)では劉備どの。こちらへ。フフ…
(孫権)フン!


。。。超雲、企み声が聞こえる。
ん?
(ひそひそと話す声)
。。。気づいてしめる。外の様子をうかがう兵。

。。。隠れている超雲。
(趙雲)フン!
♪~


(劉備)ありがとうございます。
(孫権)フン…
(呂範)ン…(咳払い)
はっ!?
♪~

。。。超雲、入ってくる
(趙雲)…された方が


(劉備)私を殺すおつもりなら、今すぐ殺してください!
(呉国太)それはどういうことです?
(劉備)この寺の中に武装した者が大勢いるのです!
(呉国太)劉備どのは娘の婿になったのだ。
もう息子も同然。なぜ闇討ちなど!?
(孫権)ム… 呂範に聞いてください。
おぉ!?わ、わたしは存じません。賈華に聞いてください。
あっ!?…
ぬぅ~…
(呉国太)フン!賈華はおるか!?
賈華!なぜわたしの婿どのに危害を加えようとするのだ!
(賈華)い、いや…それは…その…
。。。いえません。主君の命だと
(呉国太)この者を外に連れ出して切れ!
(兵士たち)ほら!来い!
うわぁ~~!!
(賈華)どうか…お許しを!!
ハッ…
(劉備)お待ちください!
(呉国太)ん?
(劉備)喜ばしい縁談のさなかで殺生はご勘弁ください。
(呉国太)…ウム。では婿どのに免じて許してやりましょう。
早く手下を連れてすぐに出ていきなさい!
(賈華)呉国太さま。ありがとうございます!
(呉国太)婿どの。今すぐに私の屋敷に引っ越しておいでなさい。
良き日を選んで娘との婚礼を挙げましょう。
(劉備)母上。ありがとうございます。
(呉国太)フフフ…
(孫権)むぅ…
・・・バカな息子、おかんに頭が上がらない。


<それから間もなくして、劉備と孫権の妹は婚礼の儀に臨んだ>
(一同)おぉ…
<周瑜の計画は完全に失敗に終わったのである>
♪~


。。。劉備、嫁のところへ
これは…これから入るのは花嫁の部屋か?
それとも兵士の部屋か?
もちろん花嫁の部屋ですわ。
では、なぜ武器を持つ者がいる?
姫さまが好んでいらっしゃるのです。
(笑い声)あっはははは。
私は花嫁の部屋で刀や槍など見たくない。
劉備さまの言うとおりになさい。
フフ…


。。。対面する劉備と嫁。
あ。
玉錦…
劉備さまはなぜ刀を怖がるのです?
怖いのではありません。嫌いなのです。
私はこれまで血なまぐさい戦場ばかり見てきましたからね。
では何がお望みなの?
天下太平です。そしてあなたと静かな一生を送りたい。
・・・いしじゅん?
しかし、それは叶わぬ夢です。
なぜ?
私には使命があるのです…
ああ。


。。。孫権と周瑜の手紙を
(周瑜)殿。劉備をおびき寄せただけでも成功といたしましょう。
目下のところは劉備を呉の国内に置き…
(咳をする音)
その機に乗じてわれわれが荊州に進軍するのです。
そうすれば大事を成し遂げることができましょう…
そのとおりです!あぁ劉備を贅沢三昧にもてなして骨抜きにしてしまったらどうでしょう?
さっそく料理人と舞姫を贈ろう。
(笑い声)わはははは。
♪~



。。。劉備をもてなす孫権。崩落される人の子 劉備
   舞姫をおどらせる孫権。
(呉国太)この子は孫権の父が西涼から連れてきた舞姫の娘です。
(劉備)おぉ…

趙雲さまがお越しです。

(劉備)また来たのか?今は忙しいと伝えてくれ。
ああ。


《もう年の瀬だというのに。殿は私に会おうとさえなさらぬ》
《どうしたものか…》
《どうやら2つ目の袋を開けるときが来たようだ…》
・・・先を読んでいる孔明。・・・これはまえのせいけんとうのばかにはできないね



(肉の焼ける音)
ん?アハハハ…
おぉ…ひとつどうだ?
ん?ふぅ…
おいしいかい?
おいしいわ。
うちのダンナさまがこんなに料理上手なんて知らなかった。
わたしは戦場以外でも苦労してきたからね。
何でもできるのさ。
外は大雪よ。明日、甘露寺へ雪見に行きましょう。
そうだ。雪だるまを作ろう。
あは。うれしい!

(趙雲)殿!火急の知らせです!
趙雲。どうしたのだ?
軍師どのから報告です。曹操軍が荊州に迫っています。
何っ!?
殿。すぐに荊州に戻りましょう。
うっ。それは妻と相談する必要がある。
ウ~ム…。
相談したら帰してもらえないでしょう!
ああ。


(足音)
あっ。
どうなさったのですか?
君との結婚を今は亡き両親の墓に報告しに…
うっ。行かねばならん…
嘘!
先ほど趙雲が荊州の危機を告げに来たから帰るのでしょう!
あぁ… あの話を聞いていたのなら本当のことを言おう。
今すぐ荊州に帰らねば、曹操にうばわれて世間の笑いものになる。
だが、帰ればあなたと別れなくてはならない…
あぁ…
では、わたくしも行きます。
母上や兄上はお許しにならないだろう。
祖先をおまつりしに行くと言って長江へ出てそのまま荊州に向かいましょう。
なんと、うれしいことを!そうしてくれるか!
ではともに参ろう。絶対にこのことは誰にも言わないでくれ。
ええ。もちろんですとも。

ああ。


。。。朝、孫権。
んん…ん…うん
(足音)
(程普)殿。今朝 姫君が劉備さまとともに長江へお出かけに。
もしや荊州へ逃げようとしているのでは。
なぜ早く知らせない!
夕べ 殿は酒をかなり飲まれており、目をお覚ましになりませんでした。
あっ… 議事堂に行くぞ!
♪~

。。。出ていく劉備と超雲。



(足音)
陳武!藩璋!
(陳武/藩璋)はい!
500の兵を与える。急いで劉備を追え!
はっ!
殿。姫君は小さいころから武芸を好まれ、将軍たちも恐れるほどの剛胆なお方です。
劉備と一緒に行かれたからにはよほどの覚悟をしておられるに違いありません。
陳武と藩璋では無理かと。
蒋欽!周泰!お前たちに命令する!
これで劉備と妹の首を取ってくるのだ!
(蒋欽/周泰)はいっ!



(斥侯)殿~!
ん?
追っ手が来ました!
何!?
(超雲)殿。わたしがしんがりを務めます。先をお急ぎください。
頼んだぞ!
やっ。
♪~



(徐盛)劉備!馬をおりて降参しろ!
われらは大都督の命によりずっとここで見張っていたのだ!

(劉備)趙雲!後ろには追っ手。前もふさがれているどうしたらよい?
(超雲)殿。どうか落ち着いてください。
軍師どのの策が入った袋があります。
2つは開けましたが、まだ1つ残っています。
ん?
これは…

んん…

ん?
兄上から遣わされた者どもがわたしを殺そうと待ち構えている。
わたくしに任せてください。
兄がわたくしを妹だと見なさない以上。わたくしも容赦しません。
ああ。
車を前に進めなさい。

(徐盛)おぉっ。あぁぁっ。
お前たちは謀反を起こすつもりか?
(徐盛)姫さま!われわれ2人は大都督の命によってここに駐屯し劉備さまを待っていたのです!
何で謀反など起こしましょう。
周瑜の裏切りものめ。国から恩恵を受けておきながら、わたくしの財産を奪うつもりかっ!
(徐盛)姫さま。われわれは本当に命令を実行しているだけなのです。
確かに周瑜にはお前たちを殺す力がある。
だが、わたくしはその周瑜を殺せるぞ!
(馬の鳴き声)
(2人)おぉっ
(2人)あぁ…
(徐盛)われらのような身分では姫を止めることはできぬ。
ああ。仕方あるまい。
・・・通してしまう。
フン。
♪~


。。。追手
(斥侯)殿!呉の追っ手が来ます!
今 一隊をかわしたばかりなのに、どうしたらよかろう。
先に行って。しんがりはわたくしが…
では長江の岸で会おう。
やっ。(掛け声)
♪~


(玉錦)陳武 藩璋。何をしに来た?
(2人)殿のご命令です。姫さま。呉にお戻りください!
(玉錦)わたくしは母上の許可を得て、夫・劉備とともに荊州に行くのです。
たとえ兄上が自らおいでになっても止めることはできません。
ましてや家族でもないお前たちが何をしようというのです!?
あぁぁ…
確かに呉国太さまの命令とあらばわれわれには何もできはしない。
まったくその通りだ。
それに殿がお母上の考えに反対されるはずがない。
あぁ。いずれ話が変わったら、われわれの責任にされてしまう。
劉備はもう逃げてしまったし、姫だけ捕まえても手柄にもならぬ。
かくなる上は戻るしかないな。
ようし。退却だ!。
(一同)ハッ!


(玉錦)では参りましょうか。
♪~


(蒋欽)殿の佩剣をいただいておる。
戻って劉備夫婦の首を取れ!背いた者は切る!
劉備は先に行きました。
かまわん!おぬしらは急いで大都督にこのことを知らせ、船で追え!
追いついた者が始末するのだ!
(一同)はっ!
♪~


(劉備)ああ。玉錦。やっと長江に着いたぞ!
♪~



(超雲)殿。もうすぐわれわれの領地です。
軍師どのはきっと何か準備しておいででしょうからご心配には及びません
(斥侯)殿!
砂埃が見えます。追っ手が来たようです。

あぁっ。
あぁっ。
(劉備)人も馬も疲れ果てているもはや…これまでか。
(趙雲)殿!あそこに船が!

(一同)お~い
(劉備)見ろ!

。。。孔明が乗っている。

(劉備)軍師どのだ!

あぁ!
。。。船で行った後
(孔明)戻って大都督にお伝えください。またどこかで会いましょうと。
あぁ…ぐぅっ…。



(劉備)ぜいたくな生活にかまけ危うく荊州を忘れるところだった。
すまなかった。
(孔明)ハハハハハ…わたくしもお許しを乞わねばなりません。
荊州が危ないというのはうそだったのです。
ハハハハハ(笑い声)

軍師さま!すぐ後ろに呉の水軍が迫っています!
♪~


(劉備)…ム
♪~


。。。周瑜が来ている。

(孔明)北岸へ急ぎ船を捨て上陸する!
♪~

。。。上陸する劉備


。。。後を追う周瑜
(周瑜)急げ!
♪~

(周瑜)ウゥゥゥゥゥ…
♪~

。。。関羽の洗礼
(関羽)フン
(周瑜)うわっ
(どよめき)
♪~

。。。前後を囲まれて周瑜。
(周瑜)退却だ!!
(掛け声)
♪~

。。。岸からおいやったぞと。劉備軍。
(一同)オ~ッ!オ~ッ!オ~ッ!オ~ッ!オ~ッ!オ~ッ!


。。。くやしがる周瑜。(みんなのとう)
(周瑜)ウゥゥゥゥゥ…
ウッ!(咳)
大都督!大都督!

アッ。アァァ…
。。。倒れました。
大都督!大都督!
・・・バカぶち、星と散る。はやくちらないかなざこのじ×んとうと公認結社。



次回「周瑜の死」
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三国演義 第28話 劉備の結婚(前編) の感想 [三国演義]

。。。。荊州を渡さない劉備に、にえをきらしている周瑜。
    魯粛、孔明に翻弄される。
    周瑜に休養をあたえて、交渉にあたる。半年後にはと。
    失敗してまた言い逃れされて、劉備が妻をなくしたことを周瑜に伝える。
    それを理由に一計をはかる周瑜。全てお見通しの孔明。
    孫権の妹との婚姻を受ける劉備。孔明、超雲に策を与えて、劉備に随行させる。
    孫権、おかんに知られて、たじたじ。言うことをきかずにいられない。
    あたまの上がらない男。



。。。周瑜目覚める。
ん?
(一同)おお…
(周瑜)程普 魯粛 南郡を取りもどすのだ。協力してくれ。
(程普)ご安静に傷にさわります。
(周瑜)諸葛亮め。このうらみ生涯 忘れてなるものか!
(魯粛)大都督。今は劉備と連合して曹操と戦っている最中です。
孫権さまが攻めておられる合肥もまだ落ちておりません。
劉備と争っているすきをもし曹操軍につかれたらどうするのです?
(周瑜)くっ…!
では言ってみろ!多くの人馬を失い銭や食料を持ちだして曹操と戦ったのに
我々には何ひとつ残らないというのか!
(魯粛)なにも我々の元手を手放せと言っているのではありません。
ただ。今劉備を追い込むのは得策ではないと言っているのです
(周瑜)もしヤツが領地を曹操にくれてやり、一緒になって攻めてきたらどうするのです?
劉備や諸葛亮のごとき無頼のやからには力でいうことをきかせる以外方法はない!
(魯粛)いえ。まず私が劉備に道理を説きます。
それでも荊州と襄陽がもどらなければそのときは武力で。
(一同)はい。それがよいかと。
(周瑜)うん。


<魯粛は孫権 周瑜の特使として劉備が守る荊州におもむいた>
<そこで魯粛は心のこもったあついもてなしをうけた>
(魯粛)貴軍のようすを拝見しましたが。軍師どのが実に優れた指導をなさったと見えます。
(孔明)恐れ入ります。魯粛どの。せっかく来ていただいたのです。
他人行儀はやめて率直に話しましょう
(魯粛)わかりました。ならば率直に申しましょう。
私はわが荊州九郡を返還していただくために参りました。
(劉備)魯粛どの。私には今ひとつあなたの話がわかりかねるのですが。
なぜ 荊州九郡が呉の領地だといえるのですかな?
(魯粛)う~む…曹操が兵を率いて劉備どのを攻撃しましたが。
わが呉の力によって追い払うことができたのです。
荊州九郡が呉に属するのは当然でしょう。
(孔明)曹操をうちやぶった第一の功労者が呉だということに異論はありません。
しかし荊州九郡が呉のものだという理屈にはなりません。
(魯粛)ものは持ち主に返すべきだという道理をご存じないわけではないでしょうな!
(孔明)おっしゃるとおり。ものはその持ち主に返すべきです。
(魯粛)それでは、お言葉どおり返還していただきたい。
(孔明)しかし、もともと荊州九郡は…劉きさまのものです。
これについてはあなたも否定できないでしょう?
(魯粛)ん…?
(劉備)私は劉きのおじとして、もともとの領地を取りもどしてやったまでです。
(魯粛)ああ…
しかし、劉きどのは荊州ではなく江夏においでだ。
結局 荊州を占領しているのは劉備どのなのでは?
(孔明)いいえ。
(魯粛)ん!?
(孔明)ここを治めているのは劉きさまです。
(魯粛)なんですと!?
(孔明)劉きさまをここへ。
(魯粛)ああ…ん?
(足音)
(劉き)病のため、ごあいさつもできませんでした。
(魯粛)ああ…
(劉備)劉き。もう良い早くもどって休みなさい。
(劉き)それでは…
(魯粛)劉きどののご病気はひどく重いように見えます。
劉きどのが万が一のときは…
(孔明)もちろん荊州の九郡は呉の元にもどるでしょう。
(魯粛)たしかに今そうおっしゃいましたな。
まちがいはないのでしょうな!?
(劉備)あははは…
(魯粛)ん!?
(劉備)あはははは!
魯粛どのは…われらの実に良き友人。
今日 ここまでお訪ねくださったとはうれしいかぎりです。



。。。帰ってくる魯粛
(周瑜)うん。
(魯粛)大都督。
(周瑜)ん?
…まさか手ぶらで帰ったのか!
(魯粛)今のところは
(周瑜)ん!?どういう意味だ。
(魯粛)劉備は劉きが亡くなったらすぐに荊州を呉に返すと約束しました。
(周瑜)フン!劉きはまだ若いさかりではないか!
我々の方が先に死んでしまうわ!
その後で荊州を返してもらっても何にもならん。
(魯粛)劉きは重い病で長くても半年くらいでしょう。
(周瑜)魯粛。人の寿命は見た目だけだはわからないものだ。
医者に余命いく日と宣告された病人がそのあと何年も生きながらえるという例はいくらでもある。
(魯粛)しかし、劉きの病は相当に重く半年以上は持ちません。
(周瑜)それより私の命の方が半年も持つかどうか…

大都督!
うん。
殿の合肥攻めが残念ながら失敗に終わったそうです。
(ため息)

(魯粛)荊州のことはひとまず置いて柴桑で療養してください。
救援は程普将軍に行ってもらいます。
(程普)それが良いかと。
(ため息)



<程普が軍を率いて孫権の救援に向かったのち
 周瑜は妻 小喬につきそわれ山間の地で静かに療養生活をおくっていた>
あ…
。。。花がおちてくる。
ん?
(周瑜)ほら…これを
うふっ…どうしたの?
この花は…君にとてもよくにあう今日は特別 美しい。
でも私のことは毎日見ているでしょう?
いや一生見ていてもたりないくらいだ…
♪~


あ。ああ。
。。。遠くをいている周瑜
はあ…
ん?
行かれるのですね。
(周瑜)私もずっと君とこうしていたい。
だが むこうでは緊急事態が続いている…だから…

うっ…
(馬の足音)
大都督。おむかえに参上しました。
ウム
小喬…
早く行ってください皆が待ってますわ。
ウム!
♪~

うん。
(掛け声/馬の足音)
ああ…
♪~



・・・戻る周瑜
(周瑜)合肥の戦況はどうだ。
進軍は阻止され、すでに兵は退いています。
(周瑜)ほかに何か報告は?
劉備が趙雲 張飛と関羽を遣わし、桂陽 武陵 長沙をうばいました。
関羽は さらに長沙で黄忠を取りこみました。
(周瑜)なに!?黄忠がヤツらの手下になった!?
はい…
(周瑜)なぜ、もっと早く報告しないのだ!
(魯粛)彼らを責めないでください。
(周瑜)なに!?
(魯粛)私がそうさせたのです。
大都督の療養をじゃましてはいけないと思いまして。
(周瑜)きみは劉きは半年以上生きられないと言ったが。もう半年は過ぎたどうなった!?
(魯粛)あの時から5カ月目で亡くなりました。
(周瑜)では、劉備に会って約束を実行するように言ってきたらどうだ!
(魯粛)先ほど劉備に会って帰ってきたところです。
(周遊)フン!また遠まわしに断られたのではないか?
(魯粛)約束を取りつけました。
(周瑜)…ん?
(魯粛)西川を手に入れたら、かならず荊州と襄陽および南郡を返すと。
(周瑜)西川を…手に入れたら返すだと?
…また だまされたな。
(魯粛)ん…?
(周瑜)おそらくヤツらは西川を取るまで言いのがれを続ける気だぞ。
私が出陣しないかぎり荊州九郡は永遠に戻ってこないようだな…
(魯粛)実は劉備は自分の女房が死んだことを口実に話し合いに出てこようとしないのです。
(周瑜)なに?劉備の女房が死んだのか!?
(魯粛)はい。
大都督。もう一度 談判に行きます出兵はお待ちください。
(周瑜)いいや、もう行く必要はない。
出兵しなくても荊州を取りもどせる妙案をたった今思いついた!
(魯粛)ああ?


。。。孫権に奏上する。
(魯粛)劉備の女房が最近死にました。
そこで殿の妹君の婿にしてやるといって劉備を呼び寄せるのです。
(孫権)ん?
(魯粛)劉備がやってきたら…捕らえてしまい。
そして諸葛亮には劉備と荊州の交換を言い渡すのです。
(孫権)ん~…
(魯粛)人質が劉備なら…手も足も出ないでしょう。
(孫権)フン。そのとおりだ!
荊州が戻ってきても劉備を逃がしてやるものか。
よし。ではさっそく偽の縁談を持ちかけるとしよう。
さて、誰を遣わしたら良いものか。
(魯粛)大都督は呂範を推薦しました。
呂範なら誠実そうでうってつけです。
(孫権)ウム。人を騙すには誠実そうな人間を遣わすことが必要だな。



。。。劉備の。。。
(劉備)最近 眠れなくてな。
(孔明)お察しします。ですが悲しんでも亡くなった方はもう戻りません。
(劉備)ウム…
殿。呉の呂範というお方がお見えです。
(劉備)ん?何をしに来たのだろう。
(孔明)周瑜が荊州を取り戻そうと何かたくらんでいるのでしょう。
では、その呂範という人物が何を要求してきてもとりあえず受け入れてください。
(劉備)いや。しかし…
(孔明)私にお任せください。では。
。。。裏にかくれる孔明。
(劉備)ハァ…
ここにお通ししろ。
はっ
(呂範)劉備さま。
主君からのご挨拶をお伝えにあがりました。
(劉備)どうぞこちらに…お座りください。

(劉備)孫権どのからのご伝言とは何でしょうか?
(呂範)劉備さまにお祝いを申し上げます。
(劉備)私は妻を亡くしたばかりだ!祝いとは一体どういうことだ!
(呂範)そう。お怒りあそばしますな。
わが主君 孫権は劉備さまが奥さまを亡くされたと聞き、
妹君を嫁がせたいと仰せになられているのです。
(劉備)いやぁ。私はもう年です。
孫権どのの妹君といえば妙齢の姫君でしょう。
(呂範)年齢は結婚の障害にはなりません。
劉備さまが呉の親戚となってくださることが大切。
そうすれば、逆賊 曹操もこちらをうかがうことをやめるでしょう。
(劉備)ウーン…少し考えさせてください。
数日中に必ずご返答させていただきます。

誰かお送りせよ。
(呂範)それでは良い返事をお待ちしております。

(笑い声)はははは
(劉備)何がおかしいのだ。これは陰謀では?
(孔明)そうでしょう。でも私がはかりごとを仕掛ければ
殿は奥方を手に入れることもでき荊州を奪われる恐れもありません。
(劉備)それは本当か!?
(孔明)もちろんです。決まりましたな。
すぐに孫乾と相談して参りましょう。



<孫乾は諸葛亮の命により呂範とともに孫権に会い。
 劉備が喜んでこの縁談を受け入れるむねを告げた…>


(孔明)殿はまだこの縁談に警戒心をお持ちですな。
(劉備)その通りだ。

(孫乾)劉備さま。ただ今 戻りました。
(劉備)おお。ご苦労であった
(孫乾)孫権どのは心から妹君のことを殿の奥方にしたいそうで
婚礼の日を待ちわびています。
これは妹君から殿に渡すようにと。
(劉備)軍師どの…
(孔明)心配は無用です。私がすでに3つの策を練ってありますから。
ついてはぜひ趙雲どのの助けをお借りしたい。
(超雲)何なりとお申し付けを。
(孔明)それでは…
殿をお守りして、呉へ行ってください。
そしてこの袋に入っている計画を…順番に行ってくださるように。
(超雲)はい!
(劉備)なっ。
♪~


。。。船
(劉備)私が南徐へ行っているあいだこの荊州のことはすべて軍師どのに…
ゆだねる
(孔明)安心してご出発ください。
(劉備)もし、私が帰って来られなかった場合もすべておまかせします。
(孔明)それはお考えになる必要はありません。
(帆を張る音)

。。。劉備、呉に
♪~



周瑜、剣をふるう。
(気合)
大都督!南徐からの知らせです!
劉備が姫君を迎えに来ています。
(周瑜)フン。劉備がわが手に落ちさえすれば、
諸葛亮はおとなしく荊州を渡さざるを得なくなるだろう。
そう。そのときこそ劉備を倒すときだ!
(魯粛)しかし、荊州が戻ってきたら劉備を殺す必要はないでしょう。
(周瑜)いや、必要はある。
ひとたび虎を放てば…煩いは計り知れぬ…!!
(魯粛)おお…
♪~


。。。南徐につく劉備。
(劉備)見ろ。私が花嫁を迎えに来たというのに歓迎する者が誰も来ていない。
(超雲)ウーン…
。。。軍師のいいつけどおりに袋を開ける。
アッ!!そういうことなのか!
殿。軍師どのはそれをもお見通しでした。
(劉備)何!?
(超雲)いいか。岸に着いたら、3隊に分かれよ!
1隊目は町で牛・羊・豚の肉をたくさん買え。
2隊目は水や酒 茶や菓子を買うのだ。
3隊目は化粧品や布を買え。
楽師たちも連れ賑やかに音楽を奏でさせ、会う人々には祝儀を与えよ。
南徐の住民すべてに呉の姫君が殿に嫁ごうとしていることを知れ渡らせるのだ!
(兵士たち)御意!
(超雲)そして、殿は贈り物を持って、大喬 小喬の父上である喬国老のもとへお出かけください。
(劉備)行ってどうするのだ?
(超雲)ご老体にお手伝いいただくのです。


。。。進む劉備
(楽師の演奏)
(兵士)孫権さまの妹君と結婚される劉備さまからご祝儀だ!
(歓声)
(歓声)


。。。孫権のおかん。
(読経)
…ん?(足音)
(呉国太)まぁ。喬国老ここに来るとは珍しいこと。
どういう風の吹きまわし?
(喬国老)お祝いを言いに来ました。
(呉国太)祝い?何の?
(喬国老)孫権さまが妹君の婿にと劉備どのを招かれたそうで。
(呉国太)そんな大事なことをなぜこの私に相談もなく!
(喬国老)南徐の住民にこのことを知らぬ者はおりません。
(呉国太)うう。孫権を呼んでおいで!聞きたいことがある!
はっ
(喬国老)お怒りになることはありません。
劉備との連合を強くすれば呉の平和も確実になります。
(呉国太)どんな理由があろうとも姫の一生を軽く扱わせるものか!
(喬国老)ああ…
おでましです!

(孫権)おお。喬国老もおいでですか。
(喬国老)孫権さま。
(孫権)母上。お呼びですか
(呉国太)お前は何の権利があって勝手に姫を劉備に嫁がせるのだ!
(孫権)は。母上。それをどこで…!?
(呉国太)フン!南徐の住民はみんなとっくに知っている。
それとも私はもう死んだとでも思っているの!?
・・・ぼけてません。
(孫権)…母上!これはすべて周瑜のはかりごとなのです。
・・・ひとのせいにします。残念です。
(呉国太)何ですって!?
(孫権)周瑜は婚礼を口実に劉備をおびき寄せ、人質とし荊州と交換させるつもりなのです。
うまくいかなければ劉備を始末します。
本当に姫を結婚させるわけではありません!
だから 母上 どうか…
(呉国太)お黙りなさい!!
周瑜めは自分が荊州を取り戻せないからといって、私の大事な娘をえさに使うつもりか!
南徐の誰もが姫は劉備と結婚すると思っている。
劉備を殺したら、お前の妹は婚礼も挙げないうちに未亡人になってしまうではないか!!
(孫権)そ、それは…
(喬国老)落ち着いてください。
この年寄りが見たところ、この婚礼はもう既成事実となっております。
天下の笑いものにならないためには劉備を迎えるしかありません。
劉備は皇帝陛下の叔父です。
姫君の婿としては申し分ありません。
(呉国太)いいえ!
(喬国老)はあ!?
(呉国太)劉備と姫とでは年が違いすぎる。まずわたしが会ってみたい。
劉備がわたしのめがねにかなわなければ好きにしなさい。
もし姫にふさわしい男であれば婿にいたしましょう。
(孫権)母上。では甘露寺で劉備に会えるように準備します。
それでよろしいですか?
(呉国太)フン…ええ。そのようになさい。



(孫権)劉備め。意外な手に出たな…
おそらく諸葛亮の考えでしょう。
(孫権)あぁ…我々はどうしたらよいだろうか…
明日。賈華に300人の暗殺者をつけ甘露寺で待ち伏せしましょう。
機会をとらえて劉備を始末するのです。
(孫権)ウーン…よしわかった。そうしよう…



次回「劉備の結婚(後編)」
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三国演義 第27話 南郡進攻 の感想 [三国演義]

三国演義 第27話 南郡進攻 の感想

・・・周瑜、憤死への第一歩へ。あかんさん?


。。。。関羽。曹操を
(馬の鳴き声)
こうなっては命がけで戦うしかない。
(うめき声)
曹操さま。戦おうとしても馬が言うことを聞きません。
ぬぅぅ!
(馬の足音)
関羽は武勇だけではなく義理人情を重んじると聞いております。
殿は以前恩を施されました。
ここは見逃してくれるよう頼まれたらどうです?
曹操さま。不本意でしょうが関羽の情けを乞うしかありません。
…ウム

。。。前に出る曹操
関羽将軍。お変わりないか。
我が軍師の命によりお待ちしておりました。
わしの軍勢は戦いに敗れた見るも無残な姿だ。
どうか見逃してくれぬか。
以前はたしかにご恩を賜りました。
しかし すでにご恩返しは済ませております。
今さら何で私情に走ることができましょう。
ハァ…関羽許都の郊外で別れた日のことを覚えているか?
ん…
♪~

。。。回想
《無事を祈る》
君は信義を重んじる男だ。
何より「春秋」を熟読し大義をよくわきまえているはず。
。。。情に甘い関羽。それが後の死を招く。恩を仇で返す曹操。
(うめき声)
道を開けろ!
あぁ…!
行け!
。。。。曹操と敗退兵が
関羽さま。ありがとうございます感謝いたします。
ぬうう…
(うめき声)
むぅぅ…ハァ…
♪~
何人残っている?
27人です
ハァ…
殿。あれを
おぉ…!?
ああっ!今度こそ絶体絶命か!


曹操さま!
曹仁がお迎えに参りました!
おぉ…!!フゥ…


(曹操)ううぅ…ん?
(泣き声/机をたたく音)
曹操さま。もう心配することはありません。
それなのに一体なぜお泣きになるのですか?
(曹操)郭嘉さえ生きていたなら…絶対にこんなひどい負けかたはしなかっただろう…
あぁ!郭嘉!
あぁ!郭嘉…
(泣き声)


許都へ戻って、軍勢を立て直し報復する。
これを渡しておく緊急のときに開けるのだ。
。。。曹仁に策を渡す曹操。
♪~



(趙雲)殿!今回曹操軍から非常に多くの戦利品を奪いました!
(一同)はい。大小の戦艦 三十数隻を奪い。弓矢など武器は数えきれません。
よし…いいぞ!
軍師どの。まことに神のごとき戦略!
(張飛)兄貴!やったぜ!
曹操の野郎。尻尾を巻いて逃げて行きやがった。
軍師どの。ハハハ…オレは本当に感服した。
こんなに痛快なことはない!ハハハハ…
あぁ。関羽将軍お待ちしておりました。
この度はよくぞ逆賊曹操を蹴散らしましたな。
お出迎えもせず、失礼いたしました。
(ため息)
将軍?どうされました?顔色がすぐれませんが
(関羽)私がふがいないばかりに曹操に逃げられてしまった。
(孔明)しかし戦利品があるでしょう。
いや 何もありません。
曹操への恩義を返さなければならないと思い逃がしたのですね!?
誓約書をお書きになった以上軍法通り裁くほかありません!
誰か!外へ出して首を切れ。
軍師どの。どうか。張飛!!
(張飛)関羽の兄貴を許してください!お願いします!
(3人)軍師どの。お許しください
軍師どの。関羽は軍法を犯した
しかし今回は過ちを記録するにとどめ…今後償わせてやってはくれまいか?
…フン
功績をたて償っていただきますぞ!
感謝いたします
…フン



<赤壁の戦いが終わるとすぐ周瑜は大軍を率い曹操が占領していた南郡を手に入れようとした…>
♪~

。。。まっている人たち
我が殿の命により贈り物を持参しました。
劉備どのは今どこにおられるのだ。
油江口です。
何?諸葛亮どのもご一緒か?
そうです。
君はこれから戻って御礼を申しあげてくれ。
私は改めて油江口へうかがう。
(魯粛)大都督。劉備はなぜ油江口などに?
(周瑜)南郡を狙っているのだろうな。
あ…我々が多くの兵力をつぎこんで曹操を追い払い。
ようやく南郡を手に入れようとしているのに漁夫の利を得ようとは…
私が彼らの立場でも漁夫の利を得ようとしただろう。
では どうするおつもりですか?
明日油江口へ行ってみよう。
事と次第によっては劉備を始末してやる



<周瑜は劉備に礼を言うという口実で油江口まで兵を進めた>
<そして劉備を倒す機会をうかがった>
(周瑜)乾杯!
(劉備/諸葛亮)乾杯!
劉備どのはなぜここにおられる
南郡を奪おうとお考えなのでは?
いいえ。私は大都督の助けになろうと来たまでです。
大都督がいらないとおっしゃるならいただきますが。
フハハハ…南郡はすでに私の手の中にある。
いらないとは言いません。大都督。曹操は逃げるにあたり曹仁を南郡に置きました。
何か策略があってそうしたのではないでしょうか。
それに曹仁はかなり手強い武将。
これは かなり難しい戦になります。
(周瑜)もし 私が負けたら、そのときはご自由に お取りください
(魯粛)あっ…ああ。
(孔明)魯粛どの。軍師どの周瑜どのの今の言葉を聞きましたね?
    大都督。決して後悔なさいませんように
    男が一度口にしたことは…守ります。
    さすがは大都督。まずは…呉の軍勢が攻撃し
    万一失敗したときは我々が攻めるということですね。
(周瑜)うむ。そう取り決めよう。
(孔明)では大都督が南郡をお取りになれるよう…
(周瑜)心から願ってくださるとは思えませんが…
(諸葛亮/周瑜)乾杯
(笑い声)

(魯粛)大都督。なぜ劉備と諸葛亮に南郡を取らせてもいいと約束をしてしまったのです?
(周瑜)気にするな。私が南郡を手に入れることは確実だ。


(劉備)私はそろそろ安住の地を見つけたいと思う。
もし周瑜に南郡を取られてしまったら…再びさすらいの身となってしまう。
(孔明)殿。心配は無用です。
周瑜と曹仁を戦わせておきましょう。
南郡は殿のものになります。
ウーン…



周瑜が軍を率いてもう漢江を越えたそうだ
(曹仁)二手に分かれ、一方はまっしぐらに南郡へ向かっており、
    もう一方は甘寧が先鋒となりイ稜へと向かっている。
曹洪。君はイ稜へ向かってくれ。
(曹仁)そうすれば南郡と同じ位置関係になり援軍を送りやすい。
はっ!
南郡を守り。こちらからは手を出さないようにする。
ですが。曹仁さま。我が軍は負けたばかりですから一度 戦って士気を上げるべきです。
五百の軍勢をお貸しください
呉の軍と戦ってお見せします
よかろう!


(兵士たち)ワ~
よ~し。止まれ!
(扉が開く音)
(気合)
(刀のぶつかりあう音/気合)
あっ。あぁっ
あぁっ…
(気合)
(兵士たち)ワ~
あっ
ワ~
あぁっ
ワ~
ワ~
(悲鳴/気合)
(馬の鳴き声/気合)
ワ~
(悲鳴)



曹仁さま。イ稜を奪われました。曹洪将軍が援軍を求めています。
イ稜を奪われたら、南郡を守ることもできませんぞ。
すぐに援軍を送り奪回しましょう。
そうだな。あぁ!?


いけ~っ!
(兵士たち)ヤ~!



<曹仁はイ稜に向かう途中で周瑜の猛烈な妨害に遭い南郡へ追い返された>
《イ稜を奪われ、南郡も明日には落ちようとしている》
《曹操さまにいただいた袋を開ける時が来た》
おっ。あぁ…
殿の計略はすばらしい!



見ろ。城壁には旗がさしてあるだけで守備兵はいない
腰に荷物をつけた兵士もいる。
逃げようとしているのでは?
逃げようとしているだと?
目前で取り逃がしてなるものか突撃!


(兵士たち)オ~
(扉の開く音)
(気合)
(武器がぶつかりあう音/気合)
フン!
(気合)
ハッ!
(馬の鳴き声)
(武器がぶつかりあう音/気合)
ハッ!



突撃!
(兵士たち)ワ~!
ワ~
(悲鳴)
。。。もぬけのから。
(どよめき)
フハハハハハ…放て!
(弓矢が飛ぶ音/悲鳴)
ウッ。アァァァ…
(弓矢が飛ぶ音/悲鳴)
ドォォォォ…
♪~


フハハハハハ…フン
ん?あぁっ!?あぁっ!?
大都督~っ!
ワ~
(気合)
(気合/悲鳴)


ウゥゥゥ…
あっ。
矢には毒が塗ってありました。
治すには絶対安静にして養生するしかありません。
さもないと傷口が開いてしまいます。



ハッ。おい。周瑜!お前のとりえは火攻めと船だけか。
(牛金)馬も弓矢も知らぬのか。矢じりには毒を塗っておいた。
(牛金)お前はもう長くはないぞ。
えぇ?フッ

(足音)
(周瑜)あの太鼓はどこから聞こえるのだ?
演習を行っているところです。
嘘をつくな!曹操の兵が門前で騒いでいる。
なぜ我慢しているのだ?
軍医どのが安静にして傷を治さなくてはならぬとおっしゃいました。
それで大都督の傷がよくなってから…
(周瑜)何だと!
(一同)あぁ…
武将たるもの。戦場で死ぬのは当然ではないのか!?
(一同)あぁ…
(足音)



。。。出て来る周瑜
周瑜!お前はもうおしまいだ。
ほざけ!オレをよく見るがいいどこも痛くないぞ!
奴をののしれ!傷口が疼くように悪口を聞かせてやれ!
くたばっちまえ~(ののしる声)
呉へ帰れ。死に損ないが!
小僧!往生際が悪いぞ!
ウゥ~突撃せよ~
ウッ…ウゥ…アッ…
(一同)アァッ…
(馬から落ちる音)
突撃!
(兵士たち)ワ~
ワ~
(気合)



。。。わざと落ちた周瑜
あっ。
君たちも あれが芝居だとは気づかなかったのか。
ハハハハハハ…


(寝息)
ん?どうだ…周瑜は死んだのか?
死にました。呉の兵士数人が投降しましたが、
うち2人は捕虜にされていた我が軍の兵士です。
彼らが言うには、今日周瑜は砦の前で傷口が開き砦に戻ってすぐ息絶えたそうです。
ハッ。今夜は越せないだろうと思っていた。
だから、まだ鎧を脱がずにおいたのだ。
将軍。今夜、夜襲をかけるのですか?
もちろん。
♪~


。。。夜襲。
ウゥッ
♪~
。。。はめられた曹仁。
これは!?いかん。撤退だ。急げ!
(弓矢が飛ぶ音)
あぁっ!
(悲鳴)
あぁ!?
(兵士たち)ワ~!
あっ
ヤ~ッ!
ワ~
(悲鳴)
逃げるぞ!早く!逃げるぞ!
ハッ
(気合/悲鳴)
♪~



(曹仁)我が軍は大部分を失い。南郡はもう保てない。
まず襄陽へ戻って後のことを考えよう。
ウム。


大都督。またも曹操を破ることができました。
ウム
。それではすぐに劉備と諸葛亮を呼び寄せ我々の祝勝会に参加してもらわねばならんな。
ん?あぁっ?
んん?
(超雲)大都督。申し訳ありません。
軍師どのの命で南郡はいただきました。
そんな話があるか!突撃~っ!
♪~


フッ
ウゥ~ッ
うーん!南郡を取り返す!どんなことがあっても!
大都督。この南郡はすぐには落とせないでしょう。
まずは部隊を派遣して荊州と襄陽を奪いましょう。
大都督。やつらと小競り合いする必要はありません。
よし。いいだろう。程普。君は急いで八千を率いて…襄陽を取れ!
甘寧も急ぎ八千を率いて荊州を取れ!
いいな?すぐかかれ!
(程普/甘寧)はっ!


大都督!荊州は張飛に…襄陽は関羽に取られました。
何!本当か!?
はい。諸葛亮が曹仁の割り符を使って荊州と襄陽の兵をだまし南郡救援に向かわせたのです。
張飛と関羽はまったく戦わずして荊州と襄陽を手に入れたわけです。
なぜ諸葛亮が曹仁の割り符を持っている?
曹仁の割り符を管理していた陳矯が諸葛亮の手に落ちたということです。
ウッ。ウゥ…
大都督!
大都督!
。。。体もなおってないので倒れる周瑜。。。かーそのいっちゃんの運命。



次回「劉備の結婚(前編)」
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三国演義 第26話 赤壁・勝敗決す の感想 [三国演義]

・・・曹操を逃がすんだよね。関羽。
   ここは殺さないと。徳川のあのバカやすをね。実は関ヶ原か大阪夏の陣で。。。

   東の風、これはと程イク。黄蓋の寝返りを拒否しようと。。。失敗。
   船に火をつけてぶつけて燃え上がる曹操の船団。ここぞとばかりに呉の水軍の猛攻。
   惨敗するバカの曹操軍。ていていで逃げ出す曹操。慌てふためく。
   孔明のおはこの火計で負けて、本拠地へ逃げ出す。
   その道すがら、孔明が配置した伏兵に追われて。あたふた。
   最後に出てくる御大 関羽。。。。


。。。対戦が始まる

(曹操)みごとな月だ。
まるで我々を祝福しているようではないか。
この一戦にさえ勝てば、天下はもうわが手の中に入ったも同然だ。
みなの者!完璧な勝利を得ようぞ!
(兵士たち)オーッ!オーッ!オーッ!オーッ!…
(曹操)たとえ諸葛亮にたぐいまれなる才能があっても、わが100万の精鋭にはかなうまい!
(笑い声)

(曹操)ときどきわしはおもしろいと思う
数十万人の生死を決めるのがこんな小さな旗だとはな。
程イク、じつに おもしろいなはぁ…
(程イク)それよりも今私が考えていたことは…
その旗のなびく方向つまり東の風が吹いています。
なのに黄蓋が…投降してくるというのはおかしい。
わなではないでしょうかわな?
・・・鋭い!
(曹操)ハハハハハハ…
黄蓋が風向きを自由にあやつれるとでも言いたげだな。
(程イク)曹操さま。油断するのは禁物ですぞ。
(曹操)フン。風向きがどうであれ、この旗をひと振りすればわが軍は敵を打ち負かす!

(鳥の鳴き声)
(曹操)ん?
あぁっ…あぁっ…
♪~

。。。やってくる黄蓋
(曹操)黄蓋!おぉ

(曹操)呉の水軍はすごい!もし黄蓋が投降してこなかったら我々は攻めようがなかっただろう。
見ろ!天はわしに味方しているようだ!
♪~

(程イク)だめです!あの船を近づけてはいけません!
(曹操)程イク。おまえは何度わしと戦を経験しても、まだ…
    びくびくしてばかりだな…
(程イク)もし本当に食料や武器が積んであるのなら船は重く沈んでいるはずです。
しかし船は軽々と浮いています。
(曹操)では何が積んであるのだ!?
・・・わらだよ。あまん。
(程イク)船に何が積んであるかはわかりませんが。
とにかく今東の風が吹いています。
もし わなにかかったとしたら…
(曹操)あぁっ
あの船を止められる者は!?
水には慣れております!私が!
(曹操)うむ。
旗をお借りします。
♪~

(曹操)おい!旗をもどせ!…ああ
みなを動かすのはわしではなく。旗か…
♪~


曹操さまのご命令だ。
呉の船は陣営に近づいてはならぬ!
すぐに帆を下ろせ!
呉の船は陣営に近づいてはならぬ。すぐに帆を下ろせ!
曹操さまのご命令だ!
。。。弓を撃ってくる。
(曹操)あぁっ。あぁぁ…
♪~


戻るな。戦うのだ!戦え!
(おびえた声)
(曹操)あぁぁぁ…
(黄蓋)よし!火を放て!
(爆発音)
♪~

(曹操)あぁぁぁ…あぁぁぁ…
鎖をはずせ!
(旗が海に落ちる音)
(張遼)がんじょうすぎてはずれません!
♪~

。。。黄蓋の船が、曹操軍の船にぶつかる。
(衝突音/悲鳴)
(爆発音/衝突音)
(悲鳴)
(弓矢の飛ぶ音)
(悲鳴)
(爆発音/悲鳴)
(弓矢が飛ぶ音)
(悲鳴)
♪~


(曹操)あぁ。あ。あ。あぁぁぁぁ…
(悲鳴)
(曹操)あぁぁぁぁ…うぅっ
(悲鳴)
♪~

(悲鳴)
♪~


(曹操)うわぁぁぁぁぁ
(衝撃音)
(気合)
(黄蓋)曹操!
(曹操)あぁ…
(黄蓋)曹操!かんねんしろ!もう逃げられんぞ!
(黄蓋)悪党め!命はもらったぞ!
(気合)
エイヤ~!!
(曹操)あっあぁぁぁぁ…
    うぅ…う~ん。あぁ…

(曹操)張遼!
(張遼)殿。ここにいては危険です。
    殿!早く
。。。船から逃げ出す曹操


(叫び声)
(悲鳴)
(張遼)さあ。早く!
(曹操)あぁっ
。。。黄蓋をたたく曹操
    あぁぁぁぁ…


。。。撃ってくる呉の船。
(砲声)

(曹操)あれは…敵の主力艦隊か!?
(悲鳴/爆発音)

(曹操)わしの軍が!100万の兵が!
(兵士たち)あぁ… あぁ…ううっ…


あっ!黄蓋将軍!しっかり!
(黄蓋)曹操がいたぞ!

さあ乗って!
(黄蓋)ああ…ぐぅぅ…


曹操の悪党め逃がしてなるか!
ご安心を!わたしが行きます!

(馬が駆ける音)
(曹操)はぁ はぁ はぁ…
    ん?
(矢が飛ぶ音)
(曹操)あぁぁぁぁぁぁ…
うぅ…

。。。曹操の後を追う呉の将
うぅぅん
リョウ統将軍!
曹操を逃がすな!

徐晃ここにあり!曹操さまをお助けにまいった!
(掛け声)
(気合/金属音)
(徐晃)ここはおまかせを!
(掛け声)
(気合)
(金属音)
(徐晃)フッ
(掛け声)


(徐晃)撤退!


わが軍はこの先に伏兵を置いているのか?
いや!もともと徐盛と丁奉がこの先でまちぶせすることになっていたが
2人は急に諸葛亮暗殺にかりだされ作戦には間に合わなくなったなっ…
くっ!しかたない。リョウ統将軍!我々ももどるとしよう。
このまま曹操が許都へ帰ったとしても、もうやつにかつての力は残っていないだろう。


。。。逃げていく曹操

(曹操/張遼)ん?
(遠くの火災のような音)
(曹操)ハァ…
(曹操)ここは?
(張遼)烏林の西 宜都の北に当たります
用心してください。ここはまだ呉の領土です。
(笑い声)。。。曹操
(張遼)殿。どうされたのですか?
(曹操)ここの地形は実に素晴らしい
まるで天がわしを捕らえるためにつくったようではないか!
わしが笑っているのは周瑜と諸葛亮ヤツらが愚か者だからだ!
わしなら必ずここに伏兵を置いておくぞ!

趙雲ここにあり!
(曹操)あぁ?
(曹操)なに?趙雲だと?
(趙雲)逆賊曹操!覚悟!
(曹操)あぁぁ…!
(馬が駆ける音)
(張遼)ハッ!
(馬の鳴き声)
(気合/金属音)
(張遼)ウオォ!!
(趙雲)ハァ~ッ!!
(気合/金属音)
(ヤリを回す音)
(気合/金属音)

。。。曹操逃げる
立ち会う二人。超雲と張遼


ハァ…ハァ…
フン!


(荒い息遣い)
(曹操)100万という大軍をたった一夜のうちにすべて失ってしまったというわけか…
(張遼)曹操さま言うまでもないことですが戦の勝ち負けは時の運です。
・・・そうあんたもね。
ですから、この程度のことで一喜一憂していてはなりません。
たとえ何があろうとも許都に帰りさえすれば、また初めからやり直せるのです。
(曹操)はぁ…
    これが悪い夢なら早くさめてほしいものだ。
(雷鳴)
(雨音)
(張遼)あそこに村があります。ひと息ついて英気を養いましょう。
(曹操)よし
♪~

殿!?
(曹操)ハァ…
    うあ…ああ…ハァ…ハァ…
(張遼)飯を炊くぞ!火種をさがしてこい!
(曹操)アァ!!火…火…
。。。トラウマになっている曹操。
(張遼)曹操さま。しっかりしてください。ここまで来れば大丈夫です。殿!
(曹操)ハァ…ハァ…ハァ…
(張遼)ん!?あああ…
(馬が駆ける音)
(馬が駆ける音)
。。。兵が集ってくる。
(曹操)あぁ…
    程イクは?
    曹操さま。程イクどのは大やけどを負われて…
(曹操)どこにいる。程イクはどこにいる?ハッ…!?
    アァ…!!程イク。程イク…
(曹操)ああぁ…うぅ…クッ…
    わしのためにみんなをこのような目にあわせてしまった。
(泣き声)


(曹操)ん?
    ん~?ハハハ…
    ハハハハハ…!。。。笑い出す曹操。バカです。
(どよめき)
(張遼)どうされました。曹操さま。今度は一体何を?
(曹操)これが初めてのことではないのだ。
(張遼)どうされたのですか?
(曹操)この地形からすると我々は袋のネズミだな!
(2人)ハッ!?
(曹操)さっきは諸葛亮の作戦にやられた。
    ヤツは周瑜に比べると少し頭が良いがそれだけのことに過ぎぬ!
    もし わしがこの作戦を立てたならきっと、ここに伏兵を置いて待ち伏せした。
    そうすれば羽があっても逃げられぬわ!ハハハ…

(張飛)ハハハハ!本当に羽があっても逃げられぬわ!

(曹操)わしの口まねしたのは誰だ!

(張飛)イヤァ~!!我は張飛 ここに見参!
    ヤァ~~~!!
(曹操)オォ…
。。。張遼が張飛と戦う。
(張遼)フン!!
(気合)
(気合)
(気合/馬の鳴き声)
(兵士たち)アッ!?
(張遼)曹操さま!?
(馬が駆ける音)
(張飛)待てぇ。曹操!逃げるか…グァ!!
(気合)
(逃げ惑う声)


曹操さま。道が二手に分かれています。
広い方は比較的平坦ですが五十里ほど遠いようです。
細い方は華容道に繋がる近道ですがかなり険しい道です
(曹操)フム…
(張遼)殿。どちらの道を行くべきでしょうか?
(曹操)普段のわしなら決して遠まわりなどしないのだが…
(張遼)細い道にはところどころ煙が見えます
    広い方には何も見えません
(曹操)ん?
諸葛亮め。捕らぬタヌキの皮算用とはいえなかなかうまい計算だ細い道におとりを仕掛けたか?
では、裏をかいて細い道を行ってやろうではないか。
・・・わなにはまるまえのせいけんとう。
(張遼)殿。ご覧ください!
(曹操)ん?
。。。虹が見える。
(曹操)これはいい兆しだ。
    華容道を越えればもう我々の領地。
(張遼)はい。
(曹操)よし先を急ごう!
(張遼)ハッ
♪~


お待ちを!
(曹操)何だ!?どけ!
(張遼)曹操さま。ここは…
(曹操)あ?
・・・曹操(あまん。。。ほしがき)の墓
(2人)ハッ…!!
(曹操)諸葛亮がまたおとりを仕掛けてわしを脅かそうとしているのか?
    こうしておけば引き返すとでも!?
。。。おこるバカの曹操
(曹操)ぬぅ~~!!
(張遼)ああっ
(曹操)ハァッ!!
(馬の鳴き声)
(曹操)わしの墓をたてるにはまだ早いわ!
    行くぞ!
(兵士たち)はっ!
♪~


。。。また、その地形をみて笑い出す曹操。
(曹操)ん?うん?…
ハハハハハ…!!
(張遼)おぉ…!?殿。もう笑うのはよしてください。
・・・こまったちゃんだね。バカ殿。
(曹操)ハハハ…張遼。これを笑わずにいられるものか。
    墓をたてて、諸葛亮はしてやったりと思っているだろうが。何の役に立つ?
    この道はこんなに狭い!
    もし、ここに一隊を潜ませておけ、ばわしは本当におしまいだったのに。
    ハハハ…
    諸葛亮よ。上手の手から水が漏れるとはまさにこういうことを言うのだ。
    ハハハハ…
(関羽)そうですかな!?
(曹操)アワワワ…
♪~


(曹操)関羽。
(関羽)お待ちしておりました!
(曹操)あぁ…あぁぁ…
(関羽)あのとき以来お変わりありませんかな?…フッ
・・・王手!



次回「南郡進攻」
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三国演義 第25話 赤壁・東の風 の感想 [三国演義]

・・・あかんが勝った。計?司馬懿のような。ぼけてみる?


(徐庶)黄蓋は苦肉の計を用い。闞沢は偽りの書状を持ち込み。
    最後に君が船をつなげる策を仕掛けた。
    これで火攻めが失敗するはずがない。
(龐統)あっ…そなたは…
    徐庶!私の策を見抜いたというのか?
(徐庶)なぜ そんなに近寄る?私を殺して口封じか?
ハッ…
ぬぅ…
ん?

ハハハ…
ンフフ…
(笑い声)
(徐庶)やめてくれ。君はニワトリ1羽すら殺すことなどできないくせに。
    いずれ私は曹操に殺される身だ。
(龐統)ハッ!では…早くここを抜け出さなくては。
(徐庶)うむ…私は曹操にだまされてこの地へ来たが母は自殺してしまった。
    私は絶対に曹操を許さない。
    とはいえここを抜け出す方法もない。
(龐統)う~ん…あっ!
(徐庶)あ?

(龐統)ならば ちょっと耳を貸せ……あぁ!
(徐庶)それはいいぞ!
(笑い声)
♪~


。。。その晩
(曹操)ひそかに砦を見回ったら西涼の馬騰が反乱を起こしたという噂を聞いたぞ、
曹操さま。私も馬騰反乱の噂を聞きました。
気をつけるにこしたことはないと思います
(曹操)馬騰のことは気に掛けていたのだが。
(于禁)私が調べて参りましょう!
(曹操)いや。噂の真偽を確かめるだけのこと。
    于禁。君にわざわざ足を運び調べてもらうまでのことはない。
    ん?
(徐庶)私はここに来て以来何の功績も立てておりません。ぜひ私を西涼に
(曹操)君がか?う~ん…ご苦労だが行ってきてくれ。
(徐庶)承知しました


。。。
<西涼の馬騰反乱の噂は実は徐庶自らが流したものだった>
<徐庶は曹操をだまして陣営を抜け出すことに成功した>
<これが龐統が徐庶に授けた策略だった>
♪~


。。。バカの曹操出る。
江東をたたき 天下を統一!
江東をたたき 天下を統一!
江東をたたき 天下を…
・・・み?ゅをたたき、たたき、統一!

。。。船が固定される。
(鎖がきしむ音)
(曹操)ハハハハハ!龐統の策はすばらしい!
    これで船の上でも地面と同じ。
(曹操)孫権もここまでだな。
万が一…周瑜が火攻めをしたらどうします?
(曹操)フフン!あれを…見てみろ。
もう立冬は過ぎた東の風など吹くはずがない。
仮に周瑜が火攻めをしても自分を焼き殺してしまうだけだ。
少し不安なのです。
これまで何度もヤツらに火攻めをくらいましたから。
(曹操)ん?
もう二度と…同じ手などくうものか!
今夜、船の上に酒を用意し勝利を祈願し宴を開く!
みなで騒ぐがよい!
はっ!
あぁ…
・・・あほです、為替でたたこうと、じ?んとう、世界たのみ。


(太鼓/笑い声)
(曹操)みな。心をひとつにして江東をたたき天下統一をはたそう!
(兵たち)オ~~~~!!
(曹操)ゆくぞ!



(曹操)かつて、霍去病が酒を川に注ぎその川が、今 酒泉と呼ばれている。
今宵 我らは酒を長江に注ぎこの船を酒樽として大いに飲もう。
(兵たち)オー オー オー!
(銅鑼の音/笑い声)
(笑い声)
(2人)…プハァ!
ハハハハ…
どうぞ
どうぞ

どれ…
(笑い声)

美しい景色にこの満月曹操さま詩をお詠みにならないのですか?
(曹操)「酒について まさに歌うべし」
「人生 幾ばくぞ例えば朝露のごとく去日は はなはだ多し…」

ハハハハ!
フン!
(笑い声)
(鳥が飛び立つ音)

(曹操)これはどういうことだ?
多分 月があまりに明るいので、鳥が夜が明けたと勘違いして飛び立ったのでしょう
(曹操)ハハハハ!
わしの思いを よく分かっておる!わしも夜明けを待っておるぞ。
「月 明らかに 星は稀にして烏鵲 南に飛ぶ」
「樹をめぐること三匝枝の依るべき無し」
「山は高きを きらわず水は深きを厭わず」
「周公は哺を吐きて天下は心を帰す」
すばらしい!
さすがですな!
(笑い声)
天地を飲み込もうという気迫をお持ちですな。
ハハハ…
ただ「枝の依るべき無し」という句はいささか不吉ではないかと…
ん?
。。。怒って、部下をへりに追い込みおとす。
オォ…
ん~?
あぁ!!
(曹操)わしの詩の…どこが…不吉なのだ~~~っ!!
うわ~~~!!
(川へ落ちる音)

(兵たち)ああっ!
(曹操)ハァ ハァ ハァ…
・・・だめだめ指導者。



。。。周瑜、高台
大都督。奥さまがお召しものを送ってよこされました。
(周瑜)そうか。
ハッ…ゴホッゴホッ…
(周瑜)ゴホッゴホッ…
大都督!大都督!
♪~


。。。孔明へ使いが
諸葛亮さま
(孔明)一刻も早く殿に渡してくれ。

(公明)魯粛どの。どうされました?
(魯粛)この大事なときに大都督が病に倒れ…
    どうしたら、いいでしょう?
(孔明)あわてることはありません。
    大都督の病気は私にも治せます。
(魯粛)本当ですか?
(諸葛亮)私は嘘は言いません。
     参りましょう!


。。。周瑜の。。。
(うめき声)
(周瑜)うう…
(魯粛)大都督
(孔明)大都督 ご病気になられたとは知りませんでした
(周瑜)こういうことは…自分の力では何ともできないものだ。
(孔明)天気もまた同じですね。
それが一番の ご心配でしょう?
(周瑜)そ そうだ。
    私の病気のもとをご存じのようだ。
    どんな薬を飲めばいい?今は急を要するのだ。
    どうか教えてください!
♪~

。。。書き物の孔明
はっ!
(周瑜)先生 これは…
(孔明)3日間 東の風を天から借りてみましょう。
(周瑜)3日といわず1日だけ吹けば十分だ
    しかし どうやって?
(孔明)おまかせください。
(周瑜)ん?…よし!では良いしらせを待っているぞ!
♪~

。。。孔明、台に。
(古名)魯粛どの。あとは大丈夫大都督のもとへお戻りください。
もし、祈祷がうまくいかず風を借りられなくても勘弁してくださいよ。
(魯粛)はい…では
(諸葛亮)《私の予想がたしかならば…》
(太鼓/鐘)
♪~

。。。風を呼ぶ孔明
(角笛)
ふん!…
はっ!
ふん!
ん~…
♪~

ん?
ん?
♪~

ん?
ふんっ!
はっ!
ふんっ!
んん…
♪~

ん…?
ああ…
(魯粛)大都督 蔡兄弟を捕らえましたがいかが処置しましょう
(周瑜)…処刑せよはっ!

はっ…
(周瑜)フン!ヤツの言うことはデタラメだ!
真冬に東の風など吹くものか…なんだ?
(魯粛)自信がなければあんなことは言いません。
    しばし待ちましょう。
(周瑜)う~ん…
♪~


おっ…
。。。蔡兄弟を逃がす。
シッ!
ふあ~…
(うめき声)
ああ…
川辺に船を用意してありますさあ!
♪~

(矢が飛ぶ音/うめき声)


(周瑜)はっ…
    愚かだった。東の風が吹くなどと言った諸葛亮を信じてしまった!
(風の音)
…ん?ああっ!
ああ?
(風の音)
東の風が吹いているぞ!
(風の音)

(魯粛)大都督 吹きましたよ!
(風の音)
(周瑜)丁奉 徐盛!
はっ!大都督!
(周瑜)至急 壇上へ行き諸葛亮を始末せよ!
(丁奉/徐盛)はっ!
(魯粛)なぜです!?
(周瑜)今のうちにヤツを始末しておかないことにはのちのち後悔する!
(魯粛)ああ…
♪~


(丁奉/徐盛)諸葛亮は こへ行った!?
先生は たった今…下へ
(丁奉/徐盛)遠くへは行っていないはずだ!すぐ追え!
    きっと迎えが来るはずだ水路をたどって行こう。
(風の音)
(丁奉/徐盛)おい。あの船ではないか?
そうだ!
先生!大都督が相談があるとおっしゃっております!
(諸葛亮)どうか お帰りください!大都督にはしっかり兵を指揮するように伝えておいてください!
(丁奉/徐盛)もう少し近づいたら飛び乗ってやっつけてやろう!
先生 どうかお戻りください!

わが名は趙雲なり!
趙雲だと?
たった1人で数十万の曹操軍とわたりあったあの趙雲か?
知ったことか!
(矢が飛ぶ音)
おお…うわあ!
(丁奉/徐盛)あっ!
♪~


(周瑜)あっ どうだ始末したか!?
(丁奉/徐盛)…いや 諸葛亮は我々の追っ手を予測しており一足先に逃げてしまいました!
(周瑜)なに?
(丁奉/徐盛)申し訳ございません!
(周瑜)う~…
(魯粛)大都督!我々の目下の敵は曹操です!
    今 東の風が吹いているのですぞ!
(周瑜)うーん…みなの者に告ぐ曹操を攻撃する!
(丁奉/徐盛)はっ!
(周瑜)う。う~ん
♪~



軍師どの。
(孔明)劉備さま。お願いしておいた馬と船は準備できましたでしょうか。
とっくにできているすぐに使えるはずだ!
それはなにより!
(笑い声)


(孔明)まもなく周瑜の攻撃が始まります。
曹操は必ず負け上陸して逃げるとき我々の領域に入ってくるでしょう
(張飛)そいつはいい!オレが曹操をしばりあげてやるぜ!
(関羽)軍師どのの話を聞け!
(張飛)うん…
(孔明)趙雲に命令する!3,000の兵を率いて素早く長江をわたり。
 烏林の細道で待ちぶせせよ!
(孔明)曹操は必ずここを通る。
半分ほど通ったところで火を放て!
(趙雲)御意!
(諸葛亮)張飛!
(張飛)ああ?
(孔明)3,000の兵を率いて長江をわたり葫蘆谷に潜め。
    そして曹操軍が食事を作り始めたら山に火を放て。
    曹操軍に痛手をあたえ十分な功労を挙げられるだろう。
(張飛)御意!

(孔明)糜竺 糜芳 劉封!敗走する兵の武器を奪いとるのだ。
(3人)御意
(関羽)うう~…
(孔明)劉キどのは武昌に戻られ残りの部隊を率いて岸で待ち受けてください。
(劉キ)御意!ウム
(孔明)殿は私とともに樊口へ行き高みから周瑜が歴史に残る一戦に勝利するのを ごらんください。
(劉備)あいわかった
(関羽)まってください!軍師どの!
(孔明)関羽どの なんですか?
(関羽)私は今だかつて 戦で遅れを取ったことはありません!
それなのに私を使おうとなさらんのはどういうことなのですか!?
(孔明)実は…関羽どのには一番重要な華容道に行っていただきたいのですが。
いささか気がかりがありお願いする気になれないのです。
(関羽)気がかりとは?言ってくだされ!
(孔明)かつて曹操は あなたを厚遇した。
今でもその恩義を忘れていない あなたはきっと曹操を逃がしてしまうでしょう。
(関羽)それは勘ぐりすぎというもの!
曹操への恩義は顔良と文醜を切ったことですでに返してある!
今度 出会っても決して手加減はしない!
(孔明)もし 取り逃がしたら…どうしますか?
(関羽)軍法どおり…裁け!
ああ…
(孔明)では 誓約書を書いてください。
(関羽)無論だ!
♪~

(関羽)もし 曹操が華容道を通らなかったら、どうする。
(孔明)では、私も誓約書を書くとしましょう。」
ああ…
(関羽)フン!
♪~

(孔明)華容道の高い場所にしばを積み上げ煙を立て曹操を引きつけてください。
(関羽)伏兵がいると思って たぶんこちらには来ないだろう
(孔明)兵法に精通している曹操は煙を見たら、それは虚勢に過ぎないと見て
必ずこちらの道に来るでしょう。
(関羽)どうかな。

弟は 義侠心に厚い…
曹操に会ったら逃がしてしまうだろう。
まだ曹操が生きている今のうちに関羽どのに昔の恩義を果たさせてやる。
これは良い機会なのかもしれません。
(ため息)
(扉が閉まる音)


。。。馬鹿笑いの曹操(じ?んとう。かきのたね)
ふっふっふっふ…はっはっ…
黄蓋からの密書だ!黄蓋は今夜投降してくる
みな わしと心を合わせ一気に江東へ攻め寄せるのだ!
(みんな)オー!!
・・・バカの曹操、風が吹いているのをしらない。
   某J国の前政権もおなじ。ばか!



次回「赤壁・勝敗決す」
・・・やっぱ、火攻めですか。
   今は、情報決戦。支持率(数字上の嘘いっぱい)。金策。
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三国演義 第24話 赤壁・苦肉の計 の感想 [三国演義]

はぁ…うん
。。。目が冷める孔明

(足音)
(魯粛)諸葛亮先生!大都督が軍議を開きます
先生もご参加ください。
(孔明)仰せのままに


(周瑜)100万と称する曹操軍だが実は…わずか20万に過ぎない。
とはいえすぐに撃退できるとも思えない
おのおの方にはまず3カ月分の食糧を持って…持久戦の準備を始めてもらいたい
(黄蓋)お待ちを!
大都督に申し上げたいことがあります!

(周瑜)…言ってみたまえ。
(黄蓋)曹操の大軍が長江のほとりに着いたとき、
われわれは相手に落ち着く暇を与えずすぐに攻撃すべきだったのです。
もはや3カ月引き延ばしても意味はありません。
こうなった以上はいっそ潔く曹操に投降すべきです

(ざわめき)

(周瑜)かねてより申し渡してある通り投降を口にした者は…切る!

(ざわめき)

(黄蓋)わしは3代前の孫将軍の時代から戦場を駆け巡ってきた!
そのすべては江東の長老たちのため!
おのれのような青二才の指示に従えるか!
(周瑜)こやつを引き出して切れ!

。。。ひったてられる黄蓋

お待ちください。大都督!
黄蓋どのは長らく孫家に仕えた功労者。どうか。お許しを!
(周瑜)お前までそんなことを言うか!早く黄蓋を切れ!

(一同)大都督!大都督!

今一度 お考え直しを!どうか。お許しを!

(周瑜)お前たちがそこまで言うのなら棒たたき100回の刑で許してやる!
準備せよ!
(魯粛)ああ

(一同)ありがとうございます。大都督。


。。。棒たたき100回の刑
早くやれ!
(悲鳴)

。。。目を見張る周瑜。なにもいいわない孔明。
大都督!黄蓋どのは年老いております!
これ以上は耐えられません!
(一同)大都督。どうか お許しください!
(周瑜)よし分かった!残りの50回は預かりにしてやる。

。。。曹操の密偵、目を会わせて。。。


孔明、川を見ている
(魯粛)諸葛亮先生
(孔明)ん?
(魯粛)先生。あなたはなぜ黄蓋どのに助け船を出してくださらなかったのです?
(孔明)私には何も言えません。
一方は打ちたがり。もう一方は打たれたがっていたのですから…
(孔明)黄蓋どののお気持ちはお分かりですよね?
(魯粛)え?気持ちとは?
(孔明)黄蓋どのの主君孫権さまに対する忠誠心には私も本当に心を打たれましたということは…
(孔明)シ~ッ!
このことは絶対 大都督の耳に入れてはいけませんよ。


(周瑜)黄蓋が棒打ちされた後、諸葛亮に会ったか?
(魯粛)はい。会いました。
(周瑜)何と言っていた?
大都督は少し薄情すぎるのではないかと…
(周瑜)ハハハハハハ…
魯粛。それは作り話だろう
(魯粛)あ。いや…その…
(周瑜)曹操をだますことはできても、諸葛亮をだますことはできんな
(魯粛)…たしかに
(周瑜)魯粛。分かってほしい。
諸葛亮を始末するのはずべて呉の将来のためなのだ。
(魯粛)しかし、大都督。今は目前の敵曹操を倒すことが先決です。
(周瑜)安心しろ。大局に影響を与えず諸葛亮をあの世へ送ってやる。


(黄蓋)ウッ。アァァァァ…
(闞沢)黄蓋将軍
(黄蓋)今。君を呼びにやろうと思っていたところだ。
(闞沢)御用は分かっています。
    黄蓋将軍。無理をなさらずに。
(黄蓋)これが大都督とわしの芝居だということも知っているのか?
(闞沢)はい。将軍が演じられた役には本当に心が痛みました…
(黄蓋)はぁ…そうだったのか。では曹操に知らせに行く役を君に頼みたい。
(闞沢)はい。喜んで。
(黄蓋)うむ!
(黄蓋)これを…
(闞沢)ここまで用意されていたとは…
(黄蓋)曹操はずるいだけでなく、うたぐり深い。
    くれぐれも用心するのだ。
(闞沢)ご安心ください。必ずご期待に応えます


(舟をこぐ音)
。。。闞沢、曹操の元へ
♪~

(曹操)こんな見え透いた策でこのわしをだまそうというわけか…?
手始めに使いに来たお前を始末してやる。
こやつを引き出して切れ!
(闞沢)ハハハハ…ハハハハ…
(曹操)…ム
(闞沢)ハハハハハ…
(曹操)待て!
    切られるのが怖くて正気をなくしたか?
(闞沢)黄蓋の目が節穴だったのでな。
(曹操)まさに節穴だ。兵法書を読み戦いに明け暮れてきたわしをだますことなどできぬ
(闞沢)だますだと?では その書簡のどこが偽りか言ってみろ
(曹操)本当に投降する気ならなぜいつするかを書かないのだ?
(闞沢)それで本当に兵法書を熟読したというのか。
    周瑜に徹底的にたたかれる前に国に帰るが良い!
(曹操)こやつ図に乗りおって。話を聞いてやろう。
(闞沢)あるじに背いて盗みをするとき、お前はいついつと決めておくのか?
(曹操)一体…何が言いたいのだっ!!
(闞沢)これは、お前たちが外側から攻め、黄蓋将軍が内側から反乱を起こすという作戦だ。
    もしも日時を決めてしまったらこちらが行動できない場合、
    外から来る者と呼応することができない。
(曹操)ほう…
(闞沢)たくらみは状況を見て実行するもの。
    なのに密書を見るなり使者を殺してしまうようでは
    天下からは信用されまい。
(曹操)なるほど。ようやく本心を語ったな?
(闞沢)…ん?

(足音)
曹操さま!

。。。木簡と耳打ち


(闞沢)《あれは黄蓋将軍が棒で打たれたことを知らせに来たに違いない…》

拘束をはなす曹操
(曹操)先生。お許し願いたい。これは仕方なくしたこと。
この作戦が成功したらお二人に高い位をお贈りしよう。
(闞沢)私たちは位や財宝を求めているのでは、ありません
    天意に従うのみです!
    天下を統一し、江東の民を救うことが本望なのです
(曹操)ハハハ…!よく言った!
    先生には一度お帰りいただいて。黄蓋将軍と相談の上こちらに連絡してから来ていただきたい。
(闞沢)今日ここに来るにも大変でした。別の人を遣わしていただけませんか?
(曹操)秘密は信用を伴うものやはり先生に戻ってもらわねばなるまい。
(闞沢)分かりました。
♪~


(曹操)先生。褒美を!
(闞沢)曹操さま。お心だけありがたくいただきます。
作戦成功のあかつきには、改めて曹操さまと祝い酒を飲みたく存じます。
(曹操)分かった。よい知らせを待っているぞ

。。。いってしまう。
(曹操)うん。
・・・まんぞくのあかん。


(足音)
黄蓋将軍!
(黄蓋)ハッ!?
よくぞ…戻ったな…!
いけません!まだ休んでいなくては!
(黄蓋)何のこれしき。この痛みが無駄でないことが分かったのだ…
曹操のところでは別の収穫がありました
こちら側にも曹操側の人間が潜り込んでいます
(黄蓋)大都督はもう蔡兄弟がそうだと当たりをつけている
私もそう思います。
(黄蓋)ウム!
あの2人は甘寧の手下になっている
甘寧とともにやつらを引っ張り出す方法を考えてくれ


曹操さまは実に周到でいらっしゃる。黄蓋を監視せよとの仰せだ。
うむ。甘寧もいつもため息をついて大都督への不満を漏らしている…
様子を見よう。


(甘寧)…黄蓋どのは孫家3代にわたっての老臣。
殿ですら気を使っておいでなのにあの周瑜ときたら …ん?
…ん?
そうですとも!黄蓋どのだけでなく甘寧将軍まで侮辱するとは!
(甘寧)わしの我慢にも限界というものはある!
おっしゃる通りです。大都督は許せません!
(甘寧)私もそう思う…誰だ!
(咳払い)

あなた方は呉を裏切って曹操に投降するのですか?
(甘寧)聞いていたのか!
ならば2人まとめてここで切るしかないな!
お、お待ちくださいそれでは台無しになります。
こちらの話も聞いてください!…
(甘寧)早く言え!
実は私たちは、曹操さまの密偵で黄蓋将軍の件はもう報告してあります。
(甘寧)では、黄蓋将軍が書状を送ったことも知っているのか。
先ほど知らせを受けました…
(甘寧)どうやら誤解していたようだ
さぁ。ともに酒を酌み交わし将来を語ろうではないか!
え?はい 喜んで!



(周瑜)黄蓋の偽りの投降は成功した。
だが 曹操軍の戦艦の数はあまりにも多い…
火攻めにして、すべてを焼き尽くすことはできないものだろうか
…ん?
(魯粛)大都督。まだ起きているのですか。
(周瑜)おぉ。いいところに来た頼みたいことがある。
(魯粛)何でしょうか?
(魯粛)お前に龐統のところへ行って1つ難題を解いてもらいたいのだ。


(曹操)黄蓋は棒で打たれ、甘寧もはずかしめを受けた。
カン沢 黄蓋 甘寧はわしに投降したいと言っている。
だが まだ彼らを信用できない。
誰か周瑜の陣営に行って真実を探って来てくれ。
(蒋幹)曹操さま。もう一度私に やらせてください。
先日の汚名を返上したいのです。
今度こそ必ずや本当のことを探り出し報告したいと思います。
(曹操)よかろう。頼むぞ!



(周瑜)ウ~ム
(魯粛)大都督。
(周瑜)おぉ。魯粛。龐統には会えたか?
(周瑜)はい。
彼が言うには確かに火攻めは有効な作戦だと。
しかし その効果を最大にするためには敵の戦艦を1つにつなげることが重要だと言っておりました。
(周瑜)なるほど。それはいい。しかし、どうやって曹操の戦艦を1つにつなぎ合わせるのだ。
そこが問題だぞ
(魯粛)龐統は曹操にそうさせる方法も考慮していると。
(周瑜)そうか!
報告します
蒋幹先生がおいでになりました。向こうでお待ちです
(周瑜)ん!?ははは…
わが同窓の友よ!
来てほしいときに来てくれるとはまさに天の助けだな!


(周瑜)蒋幹!
(蒋幹)周瑜どの
(周瑜)お前は私の書状を盗み、曹操に告げ口して、蔡瑁と張允を殺させた。
(蒋幹)ハッ!?
(周瑜)曹操を破る絶好の機会を台無しにしたのは、お前だ!
(蒋幹)そ そんな…言いがかりだ!
(周瑜)旧友でなければ、この場で一刀両断にしてやるところだが
    今は曹操を攻撃するための準備に忙しい。
    お前には西山にこもってもらう
(蒋幹)そ そんな…


西山にとじこめられる蒋幹。
(馬の足音)


山にて、蒋幹
フウ…ん?

・・・声が聞こえる。
(朗読する声)
(朗読する声)

…道を知るとは、上は天道を知り。下は地を知り、内に対し…
ん?

(龐統)どなたですかな?
(蒋幹)周瑜の旧友で蒋幹と申します。あなたのお名前は?
(龐統)姓はホウ 名は統です
(蒋幹)おぉっ!あの有名な鳳雛先生ではないですか!?
恐れ入ります
(龐統)私も蒋幹先生の名前は以前から…さあ。どうぞ。
(蒋幹)なぜ こんなへんぴなところにお住まいなのですか?
(龐統)周瑜は心が狭く私を受け入れません。
それゆえ ここに隠居しているのです。
(蒋幹)先生のようなお方をこんなところに閉じ込めておくとは…
(龐統)さぁ。どうぞ。
(蒋幹)周瑜に受け入れられないなら曹操のもとへ行ったらどうです?
    彼は才能ある人間をのどが渇くがごとく求めています。
(龐統)…それも考えましたが推薦してくれる人が…
(蒋幹)もし先生がお望みならこの私が推薦いたしましょう。
(龐統)しかし…
(蒋幹)お任せください。
私は曹操の命で様子を探りに来ているのです。
(龐統)そうですか…
・・・愚者の蒋幹、江東のわなにまたはまる。愚者です。


(曹操)機密…青州 徐州の兵は風土になれておらず。
    水上訓練も厳し過ぎるため病人が続出している…
(蒋幹)曹操さま
(曹操)ん?
    任務はうまくいったのか?
(蒋幹)いえ…まだやり遂げていないのですが…
(曹操)ん!?
(蒋幹)ひぃ。その代わり得がたい人材を連れて参りました!
(曹操)誰だ
(蒋幹)鳳雛こと 龐統先生です!
(曹操)おぉっ!!
    鳳雛先生!
    先生とこのようにしてお会いすることができて幸いです。
    どうか教えを賜りたい
(龐統)誠に恐れ入ります
私も以前から曹操さまの大陣営をぜひ拝見したいと願っておりました
(曹操)今すぐ 案内します
♪~


。。。軍勢を見せる曹操
(兵士たち)江東をたたき 天下を統一!
(兵士たち)江東をたたき 天下を統一!
江東をたたき 天下を統一!江東をたたき 天下を統一!
江東をたたき 天下を統一!江東をたたき 天下を統一!
江東をたたき 天下を統一!…
(太鼓の音)
(太鼓の音)
♪~
。。。船。運河
(龐統)素晴らしい布陣です。最高の軍師でもこうはいきません
(曹操)それは褒め過ぎというもの。やはり教えを賜りたい。
(龐統)それでは伺いますが。ここに優れた医師はいますかな?
(曹操)え!?
優れた医師が必要ですかな?
(龐統)この軍の内部では今病人が増えているのではありませんか?
(曹操)なぜ それを!? 良い治療法がおありですか?
(龐統)えぇ。根本的な解決策があります。
(曹操)どのような!?
(龐統)北方の兵士は船に乗りなれておらず。波による揺れに耐えられないのです。
そこで船同士をこのように組み合わせ10艘を1列にして船尾を鉄の輪でつなぎ木の板を渡します。
こうすれば、人も馬も行き来できどんな大波が来ても平地にいるかのごとく安定します。
(曹操)素晴らしい
これで水軍の問題が解決できたばかりか。
船の上で鉄騎兵を走らすことまでできるようになる!
夜を徹して船同士をつなぐのだ!
(一同)御意!!


(龐統)江東には周瑜を憎んでいる者が多くいます。
私はもう一度 江東に戻り彼らを説き伏せ曹操さまに投降させましょう。
(曹操)それはいい!
(龐統)輪をつなぐように呉の人材を1人残らず奪ってしまいましょう!
(曹操)では先生。呉へお戻りください
いずれ皇帝陛下から三公の位を授けていただきましょう。
(龐統)いや、願いは ほかにあります。
(曹操)何でも おっしゃってください。
(龐統)呉の民の命は救っていただきたい。
(曹操)分かりました天に代わって約束します。
(龐統)末端の兵が命令をきかないと困ります。
立て札を書いて、民と私の一族を安心させていただきたい。
(曹操)分かりましたそのようにしましょう。
(龐統)私が向こうへ行ったら、周瑜に見破られないように素早く動いてください。
(曹操)うむ。
(龐統)それでは。
フフ…
♪~


うまく考えたものだな。
(龐統)ハッ!
黄蓋は苦肉の計を用い。カン沢は偽りの書状を持ち込み。最後に君が船をつなげる策を仕掛けた。
これで火攻めは失敗するはずがない。
(龐統)ハッ!そなたは…!?



次回「赤壁・東の風」
・・・その時期に吹くはずのない風。それを風を吹かさせる孔明!?
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三国演義 第23話 赤壁・十万本の矢 の感想 [三国演義]

(魯粛)諸葛亮先生ここに おいででしたか。
風流ですな景色を見ておいでとは。
(孔明)魯粛どのちょうど良いところへお祝いを申し上げます。
(魯粛)一体何の祝いですか?
(孔明)あの老練狡猾な曹操がまんまと大都督の術中にはまり…
水上戦に欠かせない蔡瑁と張允を処刑してしまうとはわが軍にとって
この上なくめでたい出来事です。
ぜひお祝いせねばなりません。
(魯粛)かしこまりました。大都督に伝えておきましょう。
(孔明)しかし曹操はかしこい男。決してあなどれません。
(孔明)すでに策略に気づいているでしょう。
単にメンツがあるから誤りを認めないだけです。
(魯粛)大都督もそう申しておりました。
(孔明)よろこばしいことはもうひとつあります。
毛カイと于禁が水軍都督に昇進したとか。
これで曹操軍は弱体の一途をたどるでしょう。
(魯粛)あぁ?
(孔明)今、言ったことは大都督には内密にお願いしますよ。
。。。やくそくできない愚純な魯粛
(魯粛)なぜです?
(孔明)わからないのですか?
(魯粛)あぁ?


(周瑜)諸葛亮は蔡瑁と張允が切られたことを知っているのだな。
(魯粛)はい。
(周瑜)ほかに何と言っていた?
(魯粛)その…ううん。
喜ぶべきことは曹操が…
水上戦を知らない毛カイと于禁を水軍都督にしたことだと…
(周瑜)う
(魯粛)諸葛亮はそのように言っておりました。
(周瑜)やはり奴にはこの世から消えてもらうしかない!
(魯粛)大都督 我々の戦いはまだ始まったばかりです。
もし今そんなことをしたらかえって曹操の側が有利になるだけです。
(周瑜)では、今やらねば一体いつやるのだ!?
(魯粛)殿のお望みは劉備と同盟を結び…曹操軍を打ちやぶることです。
今 諸葛亮を殺してしまったら何の申し開きもできません。
(周瑜)いや。殿はわかってくださる。諸葛亮は曹操よりおそろしい。
殿はきっと私を支持してくださるはずだ。
(魯粛)しかし、今は目の前の曹操こそが我々の大敵です。
劉備はもう樊口で部隊を配置につけています。
(周瑜)うむ…
(魯粛)我々とは牛の2本の角のような関係。
もうすぐ戦が始まるという時になって大都督がそんなことをすれば…
(周瑜)うう。うまくやってみせる!
誰にも文句を言われない方法で始末してやる!
♪~


。。。訓練を見せる周瑜
(周瑜)今日は諸葛亮先生にわが水軍の弓矢の技を見ていただきご指導願いたい
(孔明)私ごときが教えるなどとんでもありません。
♪~

(兵士たち)はあ~!!
放て!
(矢が飛ぶ音)

(孔明)ふうん…

(矢が飛ぶ音)
(矢が飛ぶ音)

(周瑜)うん。
水上戦で両軍の船が対峙したときには最初に弓矢で戦います。
だから、こうして波に揺れながらでも矢を当てる訓練に力を入れているのです。
(孔明)なるほど。しかし大都督が私をお呼びになったのはこの弓の技術を
見せてくださるためだけではないのでしょう?
(周瑜)そうです。聞くところによると先生は軍師になられる前
先進的な農具をいろいろ発明されたとか。
(孔明)たしかに。
(魯粛)あ?
(周瑜)現在。わが軍には矢が不足しています。
(孔明)私に矢を作れとおっしゃるのですか?
(周瑜)まさに。どうかお知恵を貸していただきたい。
(孔明)大都督のお頼みとあれば力を尽くさぬわけにはいきません。
いかほど必要なのですか?
(周瑜)十万本!
(孔明)いつまでにお納めしましょう?
(周瑜)では10日で。
(孔明)10日?その前に曹操軍が攻めてきたら全滅しますよ。
(周瑜)たしかに そのとおりだ。
(魯粛)大都督…
(周瑜)待て。魯粛。先生の話を…聞こう
。。。手で示す孔明
(周瑜)なに!?3日…?
(孔明)はい。3日で。
3日後に十万本の矢をおとどけいたしましょう
(周瑜)先生。3日で十万本などとご冗談はいけません。
(孔明)いいえ。私は本気ですよもし必要でしたら誓約書を書きましょうか?
(魯粛)いや…
(周瑜)先生は自信がおありになるのだ。筆と墨を持て!
♪~

・・・マニフェスト。じ?んとうにはできないこと。
。。。サインをさせる周瑜
(周瑜)すばらしい字だ…
(孔明)恐れ入ります。


(足音)
大都督。お呼びでしょうか。
(周瑜)諸葛亮は3日で十万本の矢を作ると言った信じられるか?
(丁奉)たとえ神の助けがあっても3日で十万本は無理です。
もっとも諸葛亮に神様の知りあいなどいないでしょうが。
(周瑜)できなければ、やつは…どうするだろうか?
(丁奉)逃げ出す以外ないでしょうな
(周瑜)そのとおり。
今夜、沙灘湾あたりから長江を渡って逃げるだろう。
君はこの一帯の地形に詳しい。この機会に諸葛亮を始末するのだ。
(丁奉)はっ!


(孔明)魯粛どの。あなたに言ったはずです
くれぐれもあの話は大都督に内密にするようにと…
なのに言いましたね?
(魯粛)ああ。それにしても何だって十万本の矢を作るだなんて言ったのです。
しかも3日以内に約束をたがえたら、殺されますぞ!
(孔明)何が何でも私を殺すつもりでしょう。
10日であろうが、3日であろうが同じことです。
(魯粛)では、どうなさるおつもりですか?
(孔明)どうしたらいいとお思いです?
(魯粛)三十六計逃げるにしかずです。
(孔明)フン…
♪~


。。。みはっているアホ!!
(丁奉)ん?
こっちだ!
(丁奉)おっ…!
さあ!
(丁奉)ハッ!
よーし。逃がすな!諸葛亮の首を取るのだ!
ん?あぁっ!
ああ…
うわあ!
ひい…
ん?ああっ!?
ひい~!
(丁奉)お前たちは何者だ!ここは立ち入り禁止だぞ!
このへんが立ち入り禁止になったので
むこう岸までわたって商いをしないわけにはいかなくなったのです。
それでこの入り江を選んでこっそり舟でわたろうと…
(丁奉)勝手にここに入った罰だ!
全員…罰金を払え!


。。。酒を飲む孔明
(魯粛)先生。結局どうされるのです?逃げないのですか!?
(孔明)まだ死にたくはありませんからね。
大都督は私を逃げ道の途中でつかまえて殺すつもりでしょう。
わざわざ自分から…そこへ行く気にはなれません。
(魯粛)では、ここで座して死を待つのですか?
(孔明)いや、それも困りますどうか助けてください。
(魯粛)どうやって?
(孔明)ここに書いた物を用意してほしいのです。
(魯粛)ん…?これが必要なのですか?
(孔明)時が来ればわかりますよ。
ただ本当に助けてくださる気なら、もう大都督には言わないでくださいね?
(魯粛)はぁ…わかりました。



(足音)
(周瑜)どうした?諸葛亮を始末できたのか?
(丁奉)いいえ。密航者たちを捕まえただけです
(周瑜)何?直ちにすべての護岸を封鎖するのだ。絶対に諸葛亮を逃がすな!
(丁奉)はっ

(周瑜)本当に何もしないで死を待つつもりか?


(孔明)魯粛どの。
(魯粛)先生。何をしているんです。遅いですよ。
(孔明)ところで…昨日 頼んだ20艘の船とワラは用意してもらえましたか?
(魯粛)あちらに。
大都督の目を盗んでこっそり準備しました。
(孔明)お見事ですね。
(魯粛)でも明日までに十万本の矢を用意しなければ先生の首が飛ぶんですよ
(孔明)では、もう少し手伝ってください。
あのワラを人の形にして、船のへりに縛りつけていただきたいのです。
(魯粛)そんなことをして一体何の意味があるのですか?
私には先生の考えがわかりませんが…
(孔明)魯粛どのの協力には感謝します。ですが、今は言えません。
(孔明)でも、もう一度言いたいのは私の首をつなぎ留めておくにはこれが最善の方法だということです。
それから船ごとに20人の兵士を選び。
命令できるようにここで待たせてください。
(魯粛)わかりましたそれで先生の命が助かるのなら。
(孔明)あっははは


(丁奉)大都督!
(周瑜)諸葛亮が動いたのか?
(丁奉)いいえ
(周瑜)よく監視するのだ
何かあったらすぐ報告せよ。
(丁奉)はっ!
《諸葛亮は一体何を考えている?まったく先が読めん》
♪~
・・・あかんさんです。


  。。。。霧が出だす。
。。。起き上がる孔明
軍師どの。霧が出ました
何歩か先すらも見えないぐらいです
(孔明)よし。君は先に行きなさい
外の見張り番にわざと見つかるように
♪~

(丁奉)よしっ。後をつけろ。
は。
(丁奉)絶対に見失うんじゃないぞ。
ん…
あっ
♪~

(丁奉)やはりさっきのはおとりだな!
♪~


(足音)
(丁奉)これは諸葛亮先生。十万の矢はどこですかな?
フッ
。。。これも違う。
あぁっ!
(丁奉)諸葛亮はどこへ行った!?
矢を取りに行かれました

。。。孔明はいない。



(魯粛)先生。どうやら助かりましたね。
3日目がこんな霧になるとは、逃げるには打ってつけです。
(孔明)逃げる必要はありません。
(魯粛)えっ?一体どういうことですか?
(孔明)船に乗れば、わかりますよ。
さぁ。どうぞ。
(魯粛)はぁ…

先生
(諸葛亮)いかりを上げすぐに北へ向かって出航だ!
はっ!
(魯粛)先生…


。。。はしっていく丁奉。
(周瑜)ん?
大都督。諸葛亮に霧に乗じて逃げられました!
(周瑜)何?
♪~


(周瑜)ああ。
(丁奉)すぐに兵士たちを2つに分けて水陸の両方から追跡させます!
(周瑜)こんな深い霧の中見つかるはずがない。
だが、やつは…3日の内に十万本の矢を用意するという誓約書を残している。
このまま逃げたとすれば天下の笑いものだ。
♪~


(孔明)魯粛どの。どうぞ。お飲みください。
私は孫権どのとともに曹操と戦うために呉へ来たのです。
誓約書を書いたのもその決意を表すため。
どうして逃げたりできましょうか。それでは天下の笑いものです。
(魯粛)ああ。でも、十万本の矢はどうするのです?
(孔明)魯粛どの。どうやって手に入れるかあなたの目でご覧いただきたいと思います。
(魯粛)手に入れる?
(侍従)軍師どの。曹操軍の陣地に近づきました。
(魯粛)ああ!?
(孔明)よし!すぐに船のへさきを東に向け船を横一列に並べよ。
攻撃の銅鐸を鳴らすのだ!
はっ
(魯粛)ああ!?曹操軍に攻撃されますよ!?
(孔明)ハハハ…こんな霧です曹操軍は出てはこられません。
あなたは私と酒を飲んでいればいいのです。
そして霧が晴れたら帰るとしましょうか。


(銅鐸や太鼓の音)
(曹操)何事だ?
(足音)
呉の水軍が攻めてきました。
(曹操)何隻ぐらいいる?
霧がひどくてよく見えません
(曹操)ああ…。この霧に乗じて奇襲をかけてきたか。
とりでの入り口を固く閉ざし、弓矢を使って敵軍を狙撃せよ。
はっ
♪~


(毛カイ)狙え!

放て!
(矢が飛ぶ音)

(魯粛)あっ…!
(孔明)どうです?曹操が我々に矢を贈ってくれているのです、

(矢が飛ぶ音)

(孔明)天文や地理に通じていないようでは軍師として失格です。
私は3日前に今日は霧が出るとわかっていました。
・・・天気予報できる雑魚のアナウンサーと違う孔明。

(矢が飛ぶ音)

(孔明)それであえて3日以内に十万本調達する と言ったのです。
材料から作っていたのでは10日あっても足りません。
(魯粛)諸葛亮先生。あなたには敬服しました。

(矢が飛ぶ音)

軍師どの片側は矢でいっぱいになりました。
(孔明)では、反対側を向けるのです。
はっ!

(矢が飛ぶ音)

(小梅い)ハハハハ…もういいでしょう。帰還すると伝えなさい。
曹操への礼も忘れずに。
はっ!

(一同)曹操どの。矢をありがとう。曹操どの。矢をありがとう。
(一同)曹操どの。矢をありがとう。曹操どの。矢をありがとう…
・・・あほあほあほのあかん。



(周瑜)何!?
(丁奉)諸葛亮が約束通り矢を持ってまいりました。
(周瑜)やつが矢を持って来ただと?
♪~

軍師どのこれで十万本をこえました。
(魯粛)あぁっ…

(周瑜)あぁっ…
(諸葛亮)大都督。
曹操のところから十万本以上の矢を借りてきました。
どうぞ お納めください。
(周瑜)ああ…。
。。。これはすごいっと。
(周瑜)そうか。


曹操さま。まだ十万本の矢のことで怒っておいでなのですか。
(曹操)ウム…十万というのは小さな数字ではないが…諸葛亮が並の軍師ではないことも証明された。
恐らく呉を破るのは簡単なことではないだろう。
殿。ご心配には及びません。
私に策があります。
(曹操)ん?。
…ウム



(孔明)大都督。
(周瑜)ん?
(孔明)ご用ですか?
(周瑜)殿が早く兵を進めよと言っている。う~ん。
敵を倒す策を教授願いたい
(孔明)私は平凡な人間。策などありません
(周瑜)また、ご謙遜を。最近、曹操の水上とりでを見て来たのだが
力ずくで…攻めても無理だ。
実は一計があるのだが。先生はどうかと…
(孔明)シー!大都督。まだ言わないでください。
おのおのの手のひらに書いてみて、考えが同じかどうか確かめてみませんか?
(周瑜)ん…うん。
♪~

。。。手のひらに書いた字は同じ
   火
   ・・・じ?んとうのなんとかも金欠?


(周瑜/諸葛亮)あっ
(周瑜)2人の考えが一致しているとなれば安心だ。
これこそ我が方の策。
大都督蔡瑁の一族の者が2人曹操の陣地から投降してきました。
(周瑜)あぁ?
。。。これは策だなと。


。。。曹操側の罠
周瑜さま!曹操が私たちが兄と慕っていた蔡瑁を殺しました。
私たちはぜひ仇を討ちたいのです。
(周瑜)仇を討ちたいとは君の本心から出た言葉に違いない。
わかった。それでは甘寧将軍とともに先鋒を率いたまえ。
いつでも出撃できるようにな。
はい
♪~


大都督…
(周瑜)あぁっ…!?
・・・黄蓋がやってくる。


次回「赤壁・苦肉の計」
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