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三国演義 第30話 周瑜の死 の感想 [三国演義]

。。。曹操、大軍を目をして。
曹操さまよりのご命令~!!
的の中心を射ぬいた者には錦のひたたれを与える!
。。。皆、弓を射る。
(かけ声)
(馬の走る音)
(馬の走る音)
(弓を引く音)
(歓声)
(歓声)
(矢を射る音)
(歓声)
(矢を射る音)
(兵士たち)あっ…あぁ!?
(枝が折れる音)
ウオォー!!
それは わしのものだ!
(かけ声/馬の走る音)
(笑い声)
これは…一体何事が起こっているのですか?
(曹操)命令を伝えよ。ひたたれは全員に1着ずつ与えると。
はっ!
(曹操)何かあったのか?
わが将軍たちはひたたれを取り合っていますが、孫権と劉備も荊州を取り合っています。
(曹操)その情報はたしかか?
はい。孫権は劉備から荊州を取り返したいのですが。
曹操さまに隙をつかれるのを恐れています。
(曹操)よし!ならばすぐに朝廷を通じて周瑜を南郡太守に程普を江夏太守に任じよう。
そうすれば周瑜と劉備の間に争いが起き、われわれは居ながらにして漁夫の利を得られる
ことでしょう。



。。。周瑜のもと
(琴の音)
大都督…
魯粛。どうしたのだ。
曹操が皇帝の名のもとに大都督を…南郡太守に。
南郡太守?
小喬…曹操はどうしてこんなことをしたのだろうか?
あなたと劉備を戦わせて漁夫の利を得ようというつもりではないかしら?
曹操の思惑などわが妻にさえお見通しだ。
だが この任命書は皇帝陛下の名で発行されたもの。
出兵の大義名分になる。
殿は、できるだけ劉備との戦は避けたいというお考えです。
私にもう一度荊州へゆけと仰せになりました。
まず礼を尽くして交渉するわけだな。
荊州を取りもどせるかは君の双肩にかかっている。



。。。荊州の劉備
(諸葛亮)やはりそのようにされるのが良いかと思います。
殿。呉の魯粛さまがおいでになっております。
また荊州を返せと言いに来たか…
魯粛が荊州のことを持ち出したら、とにかく大声で泣いてください。
わ、分かった。



魯粛どの。
劉備さま。
ささ、どうぞお入りください。
はい。

さっそくですが私はわが殿の命を受け荊州のことを議論しに参りました。
劉備さまは長らく荊州を呉から借りておいでですが早く…
(泣き声)
あぁ!?ウワァ~!ウゥ…ウゥ…!!
劉備さま…一体 どうなさった!?
(泣き声)
劉備さま。劉備さま!?
(孔明)魯粛どの
(足音/泣き声)
わが殿がなぜ泣いているかお分かりになりますか?
殿は西川を取ったら荊州を返すと約束しました。
しかし劉璋とわが殿とは親戚の間柄。
兵を起こして西川を取るに忍びないお気持ちなのです
ですがこのまま荊州を返したら身を置く場所がなくなってしまいます。
…かといって返さなければ義理の兄の孫権さまに申し訳ないと…
うぅぅ…うぅぅ…!
あちらを立てればこちらが立たず泣くほかないほど苦しんでおいでなのです…
うう…私は どうしたらよいのだ~
もうお泣きにならないでください。
(孔明)フッ…
孫権さまに殿のこの苦しみをお伝えいただき、もう少し日を延ばしてはいただけませんか?
(魯粛)もし殿がお聞き入れにならなければ?
(孔明)孫権さまは妹君をわが殿に嫁がせるほど心の広いお方。
私に代わってうまく申し上げてください。
(魯粛)あ?…うーん…
・・・泣き落とし作戦


(兵士たち)エイッ ヤッ!エイッ ヤッ!…
(魯粛)大都督
ん?また諸葛亮にだまされて帰ってきたのか!?
諸葛亮が言うには劉備と劉璋は親戚同士だから西川を取るのは忍びない。
もうしばらく荊州を貸してほしいと…
フン!かつて劉表に頼っていたときでさえ荊州を合併しようとしたではないか!
何の付き合いもない劉璋を討つのに忍びないなどうそに決まっている!う~ん…
魯粛。そんなに心配するな私に1つ策がある
大都督。どんな策です!?
いいかもう一度荊州に行ってこう言うのだ…


(諸葛亮)殿
どうした?
魯粛がまた来ました。今 客間で待っています。
こんなに早く戻ってきたのは孫権ではなく周瑜にだけ会ったからでしょう。
うーん…今度は どうやって追い返したら良いだろうか…
魯粛のいうことにわたしがうなずいたら2つ返事で受け入れてください。
あぁ、分かった。そうしよう。
♪~


お話をわが殿に伝えたところ劉備さまはやはり徳のある方だと感心されました。
ほう…
殿は劉備さまが西川に出兵しにくいということなら
われわれが代わりに西川を攻め落とし荊州をお返し願おうかと。
西川は姫君の持参金がわりに差し上げます。
…はぁ。そういうことですか…
フム…
ハッ!?…ハハハ 結構 結構!それは感謝にたえません…
わが軍は長旅で食料が…足りなくなる。
それを補給していただきたいのです。
それはもちろんです。
では呉の大軍が来たあかつきにはねぎらいの大宴会を開くとしましょう。
殿に報告しましょう!
♪~


。。。魯粛、いく。
(劉備)周瑜は一体どんな手を使うつもりだろうか?
(孔明)「途を仮て、カクを滅ぼす」の計です
ん?
われわれのために西川を取るといって途中の荊州を奪い取る寸法です。
ということは宴会のときにわれわれを一網打尽にするつもりなのだな。
まさに…しかしそんな計略には子どもでもだまされません。
軍師どのにはそれを破る秘策があるのだな?
もちろんです。
♪~


<周瑜は魯粛を孫権のもとに遣わし「途を仮てカクを滅ぼす」の計を報告させた>
<そして自ら4万の兵を率い水陸両面から荊州を目指した>
♪~


(足音)
大都督。もうすぐ夏口に着きます
劉備が糜竺を遣わして来ましたが乗せてよろしいでしょうか?
うむ。乗船させたらここへ連れて来い。
はっ。
この地図を外して西川の地図に掛け替えろ。
。。。荊州から西川へ地図を変える。
はっ
(足音)
大都督。わが殿の命によりお知らせにあがりました。
歓迎の宴の準備は整っております。
殿は荊州の東門の外でお迎えなさるとのことです。
ご覧なされ、今 西川奪取の作戦を立てていたところです。
西川の地形は複雑でわれわれの作戦には困難が予想されますゆえ
十分な食料を提供していただきたい。
かしこまりました。


。。。上陸する周瑜
全軍 進め!
♪~


。。。荊州へ。
ん?
大都督のお着きだ!城門を開けろ!
(ざわめき)
(超雲)大都督。何の御用ですかな?
無礼な!お前の主人に代わって西川を取るという計画を知らぬのか!
フン 「途を仮てカクを滅ぼす」の計などわが軍師はとうにお見通しだ!
何だとぉ!?
殿からの伝言だ。殿と劉璋は漢王室に連なる同族。
同族同士が戦うなど断じてありえぬ!分かったか!?
ウ~攻撃せよ~!!
(兵士たち)ワ~~~!!
(矢を射る音)
(悲鳴)
(矢を射る音/悲鳴)
大都督!
ん!?
四方から軍勢が近づいています!
それは どういうことだ!
江陵より関羽、シ帰より張飛、公安より黄忠、孱陵より魏延が攻めてきます。
何!?

(兵士たち)周瑜を捕まえろ!周瑜を捕まえろ!…
(兵士たち)周瑜を捕まえろ!周瑜を捕まえろ!

(周瑜)おのれ!諸葛亮め!!
ウッ…ウッ…
(うめき声)
(倒れこむ音)
大都督!!
大都督!!
全員 ひけ!!
(悲鳴)

。。。勝ちどきをあげる劉備の兵達
(兵士たち)オーーーー!!



。。。撤退して、床ある周瑜。
(琴の音)
ウッ ウゥ…(琴の音)
大都督…!
…あの琴は誰が?
琴…?
(ざわめき)
誰も弾いてはいないようですが。
いや…諸葛亮が弾いている曲は「高山流水」だ。
こんなときに琴を弾くとは私をあざ笑っているのだ!
命令を伝えよ食事のあとすぐ出発する。
ヤツに西川を取るところを見せてやる。
大都督…
諸葛亮から書状が来ました。
(ざわめき)
(周瑜)ヤツの使者ならすぐに追い返せ!

(周瑜)待て!!
書状をこれへ
(諸葛亮)紫桑でお別れして以来ずいぶん時が経ちましたが
依然お慕いいたしております。
西川を攻めるのは無理ではないかと思います。
西川の地形は険しく民も勇猛果敢です。
劉璋も領地を守る力は十分に持っています。
大都督が険しい道をたどって、遠征なさるのは戦の常道を外した行いであり。
そこに勝機はないでしょう。
一方、曹操は大都督の留守を狙って攻め入り、江東は木っ端みじんにされるでしょう。
私はそんな結末を見たくはありません…
ウッ…ウゥ…
(一同)大都督!!
(弦が切れる音)
。。。こときれる周瑜の星
♪~


(甘寧)今はお体を休めてください。それから荊州を攻めても遅くはないのですから…
(周瑜)甘寧…
私は国に忠誠を尽くしたいだが天意が許さない…
(甘寧)大都督…!
(周瑜)どうかくれぐれも殿をお助けし大業を成し遂げてくれ…

(周瑜)これを…
…この手紙を殿に…
(甘寧)はい
(うめき声)
大都督!しっかり!
(うめき声/倒れこむ音)
(一同)大都督!!
(周瑜)天はなぜこの周瑜に命を与えながらなぜ諸葛亮を~~!!
(一同)大都督!!
。。。流れる星。
♪~


。。。孔明、周瑜の魂を送る
(足音)
軍師どの
(孔明)殿…
たった今知らせを受けた。周瑜が世を去ったそうだ。
(ため息)
(孔明)すばらしい英雄でした尊敬に値する人です。
誰かをすぐに弔問に行かせなくては。
(孔明)はい。
誰がふさわしいだろう。
(孔明)…私が。
ダメだ。君が行ったらきっと呉の将軍たちに捕まってしまうぞ。
(孔明)周瑜の死に関しては呉の人々の怨みを買ってはなりません。
だから私でなくてはいけないのです。
♪~


<孫権は周瑜の死を深く悲しんだ>
<ほどなくして孫権は周瑜の遺言に従い魯粛を大都督に任命した>
<孫権は周瑜の死を深く悲しんだ>
♪~


。。。周瑜の葬儀
(足音)
大都督諸葛亮が弔問に来ました。
諸葛亮が!?
おのれ 諸葛亮!!
いかん!
止めるな!わしが切り捨てて仇を取る!!
程普どの。どうか大局を重んじてくださいませ。
アァァァァ…
♪~


。。。やってくる孔明、超雲を連れて。
(足音)
さっさとやろう
ダメだ。われわれでは趙雲は倒せない。
今は別の機会を待つのだ…
(足音)
♪~

。。。礼を尽くす孔明
(孔明)周瑜どの。その若さでなぜいってしまったのだ…
あなたは少年時代から英雄として胸に大志を抱き、呉の覇業のために力と心を尽くされた。
赤壁の戦いにおいてあなたの勇姿には知恵の光が輝き曹操の肝を冷やす働きをされた
こんなにも文武の才能を兼ね備えていたのにな、にゆえ呉の大業をすて妻子を見捨て
われわれのもとから離れていってしまうのか…
私の心がどれほど痛むかあなたは知っているのか!
やり残したことがどれほどあるかあなたは分かっているのか!
この諸葛亮には今後天下にひとりとしてあなたのように理解してくれる者はいない。
その悲しみが分かるか!
もしも、あなたの魂が天上で聞いているならば、どうかこの酒を別れの酒として受けてくれ…!
(泣き声)

。。。呉の人たち孔明に感銘
われわれは今まで…2人は仲が悪いと思い込んでいた。
諸葛亮どのはなんと情の厚いお方だったのだ。
(泣き声)
♪~


(孔明)奥方さま。どうか悲しみが過ぎませぬよう。
ありがとう。これからも世の中のためにどうかご尽力ください。
(孔明)肝に命じて尽力いたします。
ああ。奥方さまがいつもそばにいてくだされば、こんなことにはならなかったかもしれません…
こうなってしまったことはもはや取り返しがつきません。
ただ、こんなことが二度と起こらぬよう願っております…
ウム。
船にお乗りください。軍師どの。
はい。
(諸葛亮)それでは皆さま(さようなら)
♪~

・・・情に訴える孔明。それに嘘はない!?強敵(とも)を失う。



次回「馬超起つ」
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