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テガミバチ REVERSE #04 「荒野幻灯台」 [テガミバチ]

。。。蒸気の調整?なぜかいるラグ。
   幻に取り込まれて、ニッチが暴れる?
   ジギー・ペッパーが鎧虫を倒す。


ここを…。
離れろ。


整備姿も様になってきたな。
幻灯冷却水は6刻分まで入ったよ。
お前と2人で飲もうと。よい葉をとっておいたんだ。
お茶にしよう。ルーグ。

(ラグ)うん。おじいちゃん。


。。。幻灯台
ルーグ。お前は筋がいい。
大したもんだ。
この荒野幻灯台で育っただけのことはあるな。
生まれ持っての幻灯台守かもしれん。
わしに似てな。
お前はわしの宝だよ。
やめてよ。おじいちゃん。
僕。早くおじいちゃんみたいな幻灯台守になりたいのに。
まだ火を安定させることもできないんだもん。ちぇっ!
ハハハハッ。まだまだ、これからだよ。
焦ることはない。

ルーグ。
あっ。

今日は風が強いな。
どうした。ルーグ?
最近なんかおかしいんだ。
幻灯台に僕らの他にも誰かいるような。
なに侵入者か!?どこで見た?
あっ。そうじゃなくて人っていうか。その…。
何かがそこにいる気配っていうか。
でも、それはこの世界の生き物とは違うような。
なんと… 何かと思えば幽霊話か。
そのくらいでわしを怖がらせようなどと。
違うよ。よく聞きとれないけど声も聞こえるんだ。
ん?
ここを離れろ…そんなふうに聞こえるんだ。
ルーグ!
うっ。
冗談でも悲しいことを言ってくれるな。
このリキッド・サンド・リバーは砂嵐もひどく訪れるのは BEEくらいなものだ。
幻灯台を守る我々は命が尽きるまで塔の中で暮らすことになる。
それが嫌でお前の父と母は出ていったんだよ。
ルーグ。お前をひとりわしのもとに残してな。
おじいちゃん…。
幻灯台守は町と町とをつなぎ旅人の命綱となる誇り高い仕事だ。
だが、お前がいなくなったら、わしひとりではもう続けられないだろう。
どこへも行ったりしないよ。そんな顔しないでおじいちゃん。
そうか。それならいいんだが。
さて、わしは日誌の続きを書かんとな。
ルーグももう休みなさい。
うん。


。。。ベッドの中のラグ
《すごい風だ。
 紫鉄の窓扉がきしんでる。
 まるで生き物の声みたい》
ここを離れろ。
え?うわぁ~!!



はぁ…。
気を失ったまま眠っちゃった。
あれは何だったんだろう?
《僕はおかしくなってしまったんだろうか?》


。。。おじいちゃんを捜しに
おじいちゃん。お湯だよ。
ルーグか。上だ。
また日誌!?よくそんなに書くことがあるね。
えっ!? お… おじいちゃん。
これ、全部記録日誌?
ああ。ハハハハ。そういや、ルーグは この部屋に入ったことがなかったか。
日誌はわしの人生そのものだからな。
ああ。
さあ、ここへおいで。茶をいれよう。
よい葉をとっておいたのさ。お前と飲みたくてな。
うん。



。。。服を着替えるラグ。体に痕が。
えっ!?
なんだ。この痣。
なんだろう?
何かを思い出すような…。
あれ?変だな急に寒く…。
あ。

。。。はいってくるおじいちゃん。
お、おじいちゃん?



幻灯台にむかうジギー・ペッパー



。。。ラグ。おじいちゃん。
憎い。殺したい。憎い!憎い!
憎い 憎い 憎い。
お… おじいちゃん。
憎い 憎い 憎い!
待てよ。僕… 僕におじいちゃんはいない!
僕はいつからここに?
あなたは… 誰!?

ラグ…。
うわ~っ!



。。。ここまでの前のこと。
(ザジ)そんで?書けたのかよ。ゴーシュさんへのテガミは。
ううん… 僕 絵テガミはダメだったし。下手すぎて。
(ザジ)ふ~ん。ラグ。お前速達専用のBEEには会ったことないだろ?
ジギー・ペッパー?うん。まだ。
でも、ジギーさんの妹にはキリエの町で会ったよ。
(ザジ)えっ 妹!? 妹いんの!?
(コナー)ジギーさん。今日あたりユウサリ西北のリキッド・サンド・リバーを通るらしいよ。
リキッド… 僕。これからその手前の町まで配達なんだ。
(コナー)めったに会えない人だし。足のばしてみたら?
何か参考になる話が聞けるかも。
(ザジ)ジギーさん。かっこいいんだよな!
そんでもってあの鉄の馬!
あれ、心弾みたいにこころを燃料にして走らせてるんだぜ!俺も走らせてみてえ!
(コナー)長い時間 こころを継続して使わないといけないからね。
短気なザジには 無理 無理。
(ザジ)うるせえ!コナー!
あ~あ。俺も配達がなきゃ。会いにいくのになぁ!


《そうか 僕は…》
(ニッチ)ラグ。
ラグ。ここを離れろ!
ニッチ!?

誇りある仕事を捨てなぜ出ていった?
孫はわしの宝だった。
なぜ連れ去ってしまったのだ!
ああ。

(ジギー)幻灯台守の綴った日誌?
(ジギー)なるほどお前がこの搭の中に溢れさせているのは日誌に込められたこころか。

。。。幻灯台守の上に
(ジギー)鎧虫コロナ。
デザートの時間だ。
心弾 群青!


(ラグ)うわっ!
お、おじいちゃんが消えた?
(ニッチ)ラグ!アイツ バラバラになったぞ!
え? アイツ?
あれは、鎧虫コロナ!
あの光は心弾だ。
いったい誰が?僕はここで何をやって…。
(ニッチ)ラグよ。
なんでニッチってわからなかった?
あ~ いや…。
なめたり噛んだり、おっことしたり乗っかったり回ったり、
おっことしたりしてるのに!
ごめんよ。ニッチ。
2回もどっからおっことしたの?
うわあ。

建物が崩れてきてる。
とにかくここを脱出しよう。ニッチ。

《ひどい。どこもボロボロじゃないか。そうだ!
 僕はジギーさんに会うためにこのリキッド・サンド・リバーに来て…》
ああ。
《朽ち果てた幻灯台の上に鎧虫コロナを見つけたんだ。
 鎧虫を倒すため 塔の中へ入った。
 その瞬間…》

。。。幻の中に
あっ。あれ?僕。何をやってたんだっけ?
そうだ。冷却水のパイプ直しておかなくちゃ。

。。。直し出すラグ

ここを離れろ。


《幻灯台に漂う何かに影響され、僕は幻覚を見てしまったんだ》
《あのおじいさんはいったい…。怖い顔だった。憎いって何度も言ってたな。
 いったい誰に銃を向けていたんだろう》
あっ!
「日誌はわしの人生そのものだ」。
教えて!おじいちゃんのこころ。
赤針!
。。。日誌に心弾を撃つラグ

「日誌はわしの人生そのものと言ってよいだろう。
 父の跡を継ぎ幻灯台守になったときから。ばあさんと結婚したとき。
 息子が生まれたとき。
 父を亡くしたとき。
 ばあさんに先立たれたとき。
 息子が結婚したとき。
 そして孫が生まれたとき」
俺はこんなところなんか継がないぜ!
僕はおじいちゃんみたいな幻灯台守になる。
そうか!お前が継いでくれるか。
うん!おじいちゃん!
。。。さっていく息子夫婦
「息子夫婦が孫を連れて出ていった今日このときもわしはこうして日誌を書き続けている」
読めなくなってしまった。
これは書き直さなければ。
《憎い… 憎い…》
「今日。息子夫婦が出ていった。
 わしと孫2人が残された。
 今日からこの荒野幻灯台はわしと孫の2人で守っていかなければ…」
・・・幻想を書いている。
《憎い… 憎い…》
「幸いなことに孫はこの仕事に誇りを持ってくれている」。
《憎い… 憎い…》


。。。灯台を後にするラグ。
(エンジン音)
(ジギー・ペッパー)ひとりになった悲しみに耐えられず老人は存在しない孫との同居生活を
日誌に綴りそれを信じ込もうとしていた。
彼にとって偽りの日誌は自分を励ますもの。
自分へのテガミだったのだろう。
だが、そこに込められていたのは憎しみというこころだった。
あなたはジギー・ペッパー!?
《ほ、本物!?》

。。。墓。
老人はとっくに亡くなっていた。
継ぐ者のいない幻灯台は閉鎖されたが日誌は放置されたままだった。
鎧虫は日誌に込められたこころを食っていた。
幻灯台全体を外付けの胃袋として使い、大量のこころを食い続けようとしていたんだ。
お前は幻灯台に溢れていた老人のこころに意識を取り込まれたのだろう。
だが…。
そのディンゴの子はまったく影響を受けなかったようだな。
おかげで楽にコロナを倒せた。
礼を言う。
おお。
ラグ・シーイング。
込められたこころを感知するのはお前の持つ能力のようだが。取り込まれて戻れないのはただの弱さだ。
(ラグ)はい。ジギーさん。
僕… 僕におじいちゃん。すごく優しくしてくれて大事にしてくれて。
僕がいなくなったら、おじいちゃん。かわいそうで。

《おいで 茶を入れよう。
 よい葉をとっておいたのさ。
 お前と2人で飲みたくてな。
 お前はわしの宝だよ》

(ラグ)おじいちゃん…。
(ジギー・ペッパー)テガミは人の込めたこころの形だ。
だが一方的な思いの形でもある。
相手を思いやるテガミばかりではないことを覚えておくんだ。
善意にも悪意にも取り込まれない強いこころを持ったBEEになれ。
(泣き声)


(ラグ)僕。またひとつテガミの勉強ができました。
道草させてしまってごめんなさい。ジギーさん。
(ジギー)いいさ。俺もお前に会いたいと思っていた。
えっ!?
キリエの町の妹からテガミが届いたんだ。
え、ネリからですか?
あぁ。


(ジギー)感謝しているよ。ラグ・シーイング。
(ラグ)え?
(ジギー)お前は妹を救ってくれた。
俺たちがそれを忘れることはないだろう。
また会おう。ラグ。
(ラグ)は。はい!
ありがとうございました。ジギーさん!


。。。帰って来たラグ。ザジにジギー・ペッパーに会ったことを話す。
(ザジ)マジでぇ~っ!? マジ!?
そんで?そんで なんつって去ってった?
(ラグ)また会おう。ラグ。
(ザジ)くぅ~っ。渋い!
渋いぜ!
(コナー)シルベット。ご飯まだ?
(シルベッド)バカ?



次回「リバース・ワールド」
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