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三国演義 第23話 赤壁・十万本の矢 の感想 [三国演義]

(魯粛)諸葛亮先生ここに おいででしたか。
風流ですな景色を見ておいでとは。
(孔明)魯粛どのちょうど良いところへお祝いを申し上げます。
(魯粛)一体何の祝いですか?
(孔明)あの老練狡猾な曹操がまんまと大都督の術中にはまり…
水上戦に欠かせない蔡瑁と張允を処刑してしまうとはわが軍にとって
この上なくめでたい出来事です。
ぜひお祝いせねばなりません。
(魯粛)かしこまりました。大都督に伝えておきましょう。
(孔明)しかし曹操はかしこい男。決してあなどれません。
(孔明)すでに策略に気づいているでしょう。
単にメンツがあるから誤りを認めないだけです。
(魯粛)大都督もそう申しておりました。
(孔明)よろこばしいことはもうひとつあります。
毛カイと于禁が水軍都督に昇進したとか。
これで曹操軍は弱体の一途をたどるでしょう。
(魯粛)あぁ?
(孔明)今、言ったことは大都督には内密にお願いしますよ。
。。。やくそくできない愚純な魯粛
(魯粛)なぜです?
(孔明)わからないのですか?
(魯粛)あぁ?


(周瑜)諸葛亮は蔡瑁と張允が切られたことを知っているのだな。
(魯粛)はい。
(周瑜)ほかに何と言っていた?
(魯粛)その…ううん。
喜ぶべきことは曹操が…
水上戦を知らない毛カイと于禁を水軍都督にしたことだと…
(周瑜)う
(魯粛)諸葛亮はそのように言っておりました。
(周瑜)やはり奴にはこの世から消えてもらうしかない!
(魯粛)大都督 我々の戦いはまだ始まったばかりです。
もし今そんなことをしたらかえって曹操の側が有利になるだけです。
(周瑜)では、今やらねば一体いつやるのだ!?
(魯粛)殿のお望みは劉備と同盟を結び…曹操軍を打ちやぶることです。
今 諸葛亮を殺してしまったら何の申し開きもできません。
(周瑜)いや。殿はわかってくださる。諸葛亮は曹操よりおそろしい。
殿はきっと私を支持してくださるはずだ。
(魯粛)しかし、今は目の前の曹操こそが我々の大敵です。
劉備はもう樊口で部隊を配置につけています。
(周瑜)うむ…
(魯粛)我々とは牛の2本の角のような関係。
もうすぐ戦が始まるという時になって大都督がそんなことをすれば…
(周瑜)うう。うまくやってみせる!
誰にも文句を言われない方法で始末してやる!
♪~


。。。訓練を見せる周瑜
(周瑜)今日は諸葛亮先生にわが水軍の弓矢の技を見ていただきご指導願いたい
(孔明)私ごときが教えるなどとんでもありません。
♪~

(兵士たち)はあ~!!
放て!
(矢が飛ぶ音)

(孔明)ふうん…

(矢が飛ぶ音)
(矢が飛ぶ音)

(周瑜)うん。
水上戦で両軍の船が対峙したときには最初に弓矢で戦います。
だから、こうして波に揺れながらでも矢を当てる訓練に力を入れているのです。
(孔明)なるほど。しかし大都督が私をお呼びになったのはこの弓の技術を
見せてくださるためだけではないのでしょう?
(周瑜)そうです。聞くところによると先生は軍師になられる前
先進的な農具をいろいろ発明されたとか。
(孔明)たしかに。
(魯粛)あ?
(周瑜)現在。わが軍には矢が不足しています。
(孔明)私に矢を作れとおっしゃるのですか?
(周瑜)まさに。どうかお知恵を貸していただきたい。
(孔明)大都督のお頼みとあれば力を尽くさぬわけにはいきません。
いかほど必要なのですか?
(周瑜)十万本!
(孔明)いつまでにお納めしましょう?
(周瑜)では10日で。
(孔明)10日?その前に曹操軍が攻めてきたら全滅しますよ。
(周瑜)たしかに そのとおりだ。
(魯粛)大都督…
(周瑜)待て。魯粛。先生の話を…聞こう
。。。手で示す孔明
(周瑜)なに!?3日…?
(孔明)はい。3日で。
3日後に十万本の矢をおとどけいたしましょう
(周瑜)先生。3日で十万本などとご冗談はいけません。
(孔明)いいえ。私は本気ですよもし必要でしたら誓約書を書きましょうか?
(魯粛)いや…
(周瑜)先生は自信がおありになるのだ。筆と墨を持て!
♪~

・・・マニフェスト。じ?んとうにはできないこと。
。。。サインをさせる周瑜
(周瑜)すばらしい字だ…
(孔明)恐れ入ります。


(足音)
大都督。お呼びでしょうか。
(周瑜)諸葛亮は3日で十万本の矢を作ると言った信じられるか?
(丁奉)たとえ神の助けがあっても3日で十万本は無理です。
もっとも諸葛亮に神様の知りあいなどいないでしょうが。
(周瑜)できなければ、やつは…どうするだろうか?
(丁奉)逃げ出す以外ないでしょうな
(周瑜)そのとおり。
今夜、沙灘湾あたりから長江を渡って逃げるだろう。
君はこの一帯の地形に詳しい。この機会に諸葛亮を始末するのだ。
(丁奉)はっ!


(孔明)魯粛どの。あなたに言ったはずです
くれぐれもあの話は大都督に内密にするようにと…
なのに言いましたね?
(魯粛)ああ。それにしても何だって十万本の矢を作るだなんて言ったのです。
しかも3日以内に約束をたがえたら、殺されますぞ!
(孔明)何が何でも私を殺すつもりでしょう。
10日であろうが、3日であろうが同じことです。
(魯粛)では、どうなさるおつもりですか?
(孔明)どうしたらいいとお思いです?
(魯粛)三十六計逃げるにしかずです。
(孔明)フン…
♪~


。。。みはっているアホ!!
(丁奉)ん?
こっちだ!
(丁奉)おっ…!
さあ!
(丁奉)ハッ!
よーし。逃がすな!諸葛亮の首を取るのだ!
ん?あぁっ!
ああ…
うわあ!
ひい…
ん?ああっ!?
ひい~!
(丁奉)お前たちは何者だ!ここは立ち入り禁止だぞ!
このへんが立ち入り禁止になったので
むこう岸までわたって商いをしないわけにはいかなくなったのです。
それでこの入り江を選んでこっそり舟でわたろうと…
(丁奉)勝手にここに入った罰だ!
全員…罰金を払え!


。。。酒を飲む孔明
(魯粛)先生。結局どうされるのです?逃げないのですか!?
(孔明)まだ死にたくはありませんからね。
大都督は私を逃げ道の途中でつかまえて殺すつもりでしょう。
わざわざ自分から…そこへ行く気にはなれません。
(魯粛)では、ここで座して死を待つのですか?
(孔明)いや、それも困りますどうか助けてください。
(魯粛)どうやって?
(孔明)ここに書いた物を用意してほしいのです。
(魯粛)ん…?これが必要なのですか?
(孔明)時が来ればわかりますよ。
ただ本当に助けてくださる気なら、もう大都督には言わないでくださいね?
(魯粛)はぁ…わかりました。



(足音)
(周瑜)どうした?諸葛亮を始末できたのか?
(丁奉)いいえ。密航者たちを捕まえただけです
(周瑜)何?直ちにすべての護岸を封鎖するのだ。絶対に諸葛亮を逃がすな!
(丁奉)はっ

(周瑜)本当に何もしないで死を待つつもりか?


(孔明)魯粛どの。
(魯粛)先生。何をしているんです。遅いですよ。
(孔明)ところで…昨日 頼んだ20艘の船とワラは用意してもらえましたか?
(魯粛)あちらに。
大都督の目を盗んでこっそり準備しました。
(孔明)お見事ですね。
(魯粛)でも明日までに十万本の矢を用意しなければ先生の首が飛ぶんですよ
(孔明)では、もう少し手伝ってください。
あのワラを人の形にして、船のへりに縛りつけていただきたいのです。
(魯粛)そんなことをして一体何の意味があるのですか?
私には先生の考えがわかりませんが…
(孔明)魯粛どのの協力には感謝します。ですが、今は言えません。
(孔明)でも、もう一度言いたいのは私の首をつなぎ留めておくにはこれが最善の方法だということです。
それから船ごとに20人の兵士を選び。
命令できるようにここで待たせてください。
(魯粛)わかりましたそれで先生の命が助かるのなら。
(孔明)あっははは


(丁奉)大都督!
(周瑜)諸葛亮が動いたのか?
(丁奉)いいえ
(周瑜)よく監視するのだ
何かあったらすぐ報告せよ。
(丁奉)はっ!
《諸葛亮は一体何を考えている?まったく先が読めん》
♪~
・・・あかんさんです。


  。。。。霧が出だす。
。。。起き上がる孔明
軍師どの。霧が出ました
何歩か先すらも見えないぐらいです
(孔明)よし。君は先に行きなさい
外の見張り番にわざと見つかるように
♪~

(丁奉)よしっ。後をつけろ。
は。
(丁奉)絶対に見失うんじゃないぞ。
ん…
あっ
♪~

(丁奉)やはりさっきのはおとりだな!
♪~


(足音)
(丁奉)これは諸葛亮先生。十万の矢はどこですかな?
フッ
。。。これも違う。
あぁっ!
(丁奉)諸葛亮はどこへ行った!?
矢を取りに行かれました

。。。孔明はいない。



(魯粛)先生。どうやら助かりましたね。
3日目がこんな霧になるとは、逃げるには打ってつけです。
(孔明)逃げる必要はありません。
(魯粛)えっ?一体どういうことですか?
(孔明)船に乗れば、わかりますよ。
さぁ。どうぞ。
(魯粛)はぁ…

先生
(諸葛亮)いかりを上げすぐに北へ向かって出航だ!
はっ!
(魯粛)先生…


。。。はしっていく丁奉。
(周瑜)ん?
大都督。諸葛亮に霧に乗じて逃げられました!
(周瑜)何?
♪~


(周瑜)ああ。
(丁奉)すぐに兵士たちを2つに分けて水陸の両方から追跡させます!
(周瑜)こんな深い霧の中見つかるはずがない。
だが、やつは…3日の内に十万本の矢を用意するという誓約書を残している。
このまま逃げたとすれば天下の笑いものだ。
♪~


(孔明)魯粛どの。どうぞ。お飲みください。
私は孫権どのとともに曹操と戦うために呉へ来たのです。
誓約書を書いたのもその決意を表すため。
どうして逃げたりできましょうか。それでは天下の笑いものです。
(魯粛)ああ。でも、十万本の矢はどうするのです?
(孔明)魯粛どの。どうやって手に入れるかあなたの目でご覧いただきたいと思います。
(魯粛)手に入れる?
(侍従)軍師どの。曹操軍の陣地に近づきました。
(魯粛)ああ!?
(孔明)よし!すぐに船のへさきを東に向け船を横一列に並べよ。
攻撃の銅鐸を鳴らすのだ!
はっ
(魯粛)ああ!?曹操軍に攻撃されますよ!?
(孔明)ハハハ…こんな霧です曹操軍は出てはこられません。
あなたは私と酒を飲んでいればいいのです。
そして霧が晴れたら帰るとしましょうか。


(銅鐸や太鼓の音)
(曹操)何事だ?
(足音)
呉の水軍が攻めてきました。
(曹操)何隻ぐらいいる?
霧がひどくてよく見えません
(曹操)ああ…。この霧に乗じて奇襲をかけてきたか。
とりでの入り口を固く閉ざし、弓矢を使って敵軍を狙撃せよ。
はっ
♪~


(毛カイ)狙え!

放て!
(矢が飛ぶ音)

(魯粛)あっ…!
(孔明)どうです?曹操が我々に矢を贈ってくれているのです、

(矢が飛ぶ音)

(孔明)天文や地理に通じていないようでは軍師として失格です。
私は3日前に今日は霧が出るとわかっていました。
・・・天気予報できる雑魚のアナウンサーと違う孔明。

(矢が飛ぶ音)

(孔明)それであえて3日以内に十万本調達する と言ったのです。
材料から作っていたのでは10日あっても足りません。
(魯粛)諸葛亮先生。あなたには敬服しました。

(矢が飛ぶ音)

軍師どの片側は矢でいっぱいになりました。
(孔明)では、反対側を向けるのです。
はっ!

(矢が飛ぶ音)

(小梅い)ハハハハ…もういいでしょう。帰還すると伝えなさい。
曹操への礼も忘れずに。
はっ!

(一同)曹操どの。矢をありがとう。曹操どの。矢をありがとう。
(一同)曹操どの。矢をありがとう。曹操どの。矢をありがとう…
・・・あほあほあほのあかん。



(周瑜)何!?
(丁奉)諸葛亮が約束通り矢を持ってまいりました。
(周瑜)やつが矢を持って来ただと?
♪~

軍師どのこれで十万本をこえました。
(魯粛)あぁっ…

(周瑜)あぁっ…
(諸葛亮)大都督。
曹操のところから十万本以上の矢を借りてきました。
どうぞ お納めください。
(周瑜)ああ…。
。。。これはすごいっと。
(周瑜)そうか。


曹操さま。まだ十万本の矢のことで怒っておいでなのですか。
(曹操)ウム…十万というのは小さな数字ではないが…諸葛亮が並の軍師ではないことも証明された。
恐らく呉を破るのは簡単なことではないだろう。
殿。ご心配には及びません。
私に策があります。
(曹操)ん?。
…ウム



(孔明)大都督。
(周瑜)ん?
(孔明)ご用ですか?
(周瑜)殿が早く兵を進めよと言っている。う~ん。
敵を倒す策を教授願いたい
(孔明)私は平凡な人間。策などありません
(周瑜)また、ご謙遜を。最近、曹操の水上とりでを見て来たのだが
力ずくで…攻めても無理だ。
実は一計があるのだが。先生はどうかと…
(孔明)シー!大都督。まだ言わないでください。
おのおのの手のひらに書いてみて、考えが同じかどうか確かめてみませんか?
(周瑜)ん…うん。
♪~

。。。手のひらに書いた字は同じ
   火
   ・・・じ?んとうのなんとかも金欠?


(周瑜/諸葛亮)あっ
(周瑜)2人の考えが一致しているとなれば安心だ。
これこそ我が方の策。
大都督蔡瑁の一族の者が2人曹操の陣地から投降してきました。
(周瑜)あぁ?
。。。これは策だなと。


。。。曹操側の罠
周瑜さま!曹操が私たちが兄と慕っていた蔡瑁を殺しました。
私たちはぜひ仇を討ちたいのです。
(周瑜)仇を討ちたいとは君の本心から出た言葉に違いない。
わかった。それでは甘寧将軍とともに先鋒を率いたまえ。
いつでも出撃できるようにな。
はい
♪~


大都督…
(周瑜)あぁっ…!?
・・・黄蓋がやってくる。


次回「赤壁・苦肉の計」
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