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三国演義 第28話 劉備の結婚(前編) の感想 [三国演義]

。。。。荊州を渡さない劉備に、にえをきらしている周瑜。
    魯粛、孔明に翻弄される。
    周瑜に休養をあたえて、交渉にあたる。半年後にはと。
    失敗してまた言い逃れされて、劉備が妻をなくしたことを周瑜に伝える。
    それを理由に一計をはかる周瑜。全てお見通しの孔明。
    孫権の妹との婚姻を受ける劉備。孔明、超雲に策を与えて、劉備に随行させる。
    孫権、おかんに知られて、たじたじ。言うことをきかずにいられない。
    あたまの上がらない男。



。。。周瑜目覚める。
ん?
(一同)おお…
(周瑜)程普 魯粛 南郡を取りもどすのだ。協力してくれ。
(程普)ご安静に傷にさわります。
(周瑜)諸葛亮め。このうらみ生涯 忘れてなるものか!
(魯粛)大都督。今は劉備と連合して曹操と戦っている最中です。
孫権さまが攻めておられる合肥もまだ落ちておりません。
劉備と争っているすきをもし曹操軍につかれたらどうするのです?
(周瑜)くっ…!
では言ってみろ!多くの人馬を失い銭や食料を持ちだして曹操と戦ったのに
我々には何ひとつ残らないというのか!
(魯粛)なにも我々の元手を手放せと言っているのではありません。
ただ。今劉備を追い込むのは得策ではないと言っているのです
(周瑜)もしヤツが領地を曹操にくれてやり、一緒になって攻めてきたらどうするのです?
劉備や諸葛亮のごとき無頼のやからには力でいうことをきかせる以外方法はない!
(魯粛)いえ。まず私が劉備に道理を説きます。
それでも荊州と襄陽がもどらなければそのときは武力で。
(一同)はい。それがよいかと。
(周瑜)うん。


<魯粛は孫権 周瑜の特使として劉備が守る荊州におもむいた>
<そこで魯粛は心のこもったあついもてなしをうけた>
(魯粛)貴軍のようすを拝見しましたが。軍師どのが実に優れた指導をなさったと見えます。
(孔明)恐れ入ります。魯粛どの。せっかく来ていただいたのです。
他人行儀はやめて率直に話しましょう
(魯粛)わかりました。ならば率直に申しましょう。
私はわが荊州九郡を返還していただくために参りました。
(劉備)魯粛どの。私には今ひとつあなたの話がわかりかねるのですが。
なぜ 荊州九郡が呉の領地だといえるのですかな?
(魯粛)う~む…曹操が兵を率いて劉備どのを攻撃しましたが。
わが呉の力によって追い払うことができたのです。
荊州九郡が呉に属するのは当然でしょう。
(孔明)曹操をうちやぶった第一の功労者が呉だということに異論はありません。
しかし荊州九郡が呉のものだという理屈にはなりません。
(魯粛)ものは持ち主に返すべきだという道理をご存じないわけではないでしょうな!
(孔明)おっしゃるとおり。ものはその持ち主に返すべきです。
(魯粛)それでは、お言葉どおり返還していただきたい。
(孔明)しかし、もともと荊州九郡は…劉きさまのものです。
これについてはあなたも否定できないでしょう?
(魯粛)ん…?
(劉備)私は劉きのおじとして、もともとの領地を取りもどしてやったまでです。
(魯粛)ああ…
しかし、劉きどのは荊州ではなく江夏においでだ。
結局 荊州を占領しているのは劉備どのなのでは?
(孔明)いいえ。
(魯粛)ん!?
(孔明)ここを治めているのは劉きさまです。
(魯粛)なんですと!?
(孔明)劉きさまをここへ。
(魯粛)ああ…ん?
(足音)
(劉き)病のため、ごあいさつもできませんでした。
(魯粛)ああ…
(劉備)劉き。もう良い早くもどって休みなさい。
(劉き)それでは…
(魯粛)劉きどののご病気はひどく重いように見えます。
劉きどのが万が一のときは…
(孔明)もちろん荊州の九郡は呉の元にもどるでしょう。
(魯粛)たしかに今そうおっしゃいましたな。
まちがいはないのでしょうな!?
(劉備)あははは…
(魯粛)ん!?
(劉備)あはははは!
魯粛どのは…われらの実に良き友人。
今日 ここまでお訪ねくださったとはうれしいかぎりです。



。。。帰ってくる魯粛
(周瑜)うん。
(魯粛)大都督。
(周瑜)ん?
…まさか手ぶらで帰ったのか!
(魯粛)今のところは
(周瑜)ん!?どういう意味だ。
(魯粛)劉備は劉きが亡くなったらすぐに荊州を呉に返すと約束しました。
(周瑜)フン!劉きはまだ若いさかりではないか!
我々の方が先に死んでしまうわ!
その後で荊州を返してもらっても何にもならん。
(魯粛)劉きは重い病で長くても半年くらいでしょう。
(周瑜)魯粛。人の寿命は見た目だけだはわからないものだ。
医者に余命いく日と宣告された病人がそのあと何年も生きながらえるという例はいくらでもある。
(魯粛)しかし、劉きの病は相当に重く半年以上は持ちません。
(周瑜)それより私の命の方が半年も持つかどうか…

大都督!
うん。
殿の合肥攻めが残念ながら失敗に終わったそうです。
(ため息)

(魯粛)荊州のことはひとまず置いて柴桑で療養してください。
救援は程普将軍に行ってもらいます。
(程普)それが良いかと。
(ため息)



<程普が軍を率いて孫権の救援に向かったのち
 周瑜は妻 小喬につきそわれ山間の地で静かに療養生活をおくっていた>
あ…
。。。花がおちてくる。
ん?
(周瑜)ほら…これを
うふっ…どうしたの?
この花は…君にとてもよくにあう今日は特別 美しい。
でも私のことは毎日見ているでしょう?
いや一生見ていてもたりないくらいだ…
♪~


あ。ああ。
。。。遠くをいている周瑜
はあ…
ん?
行かれるのですね。
(周瑜)私もずっと君とこうしていたい。
だが むこうでは緊急事態が続いている…だから…

うっ…
(馬の足音)
大都督。おむかえに参上しました。
ウム
小喬…
早く行ってください皆が待ってますわ。
ウム!
♪~

うん。
(掛け声/馬の足音)
ああ…
♪~



・・・戻る周瑜
(周瑜)合肥の戦況はどうだ。
進軍は阻止され、すでに兵は退いています。
(周瑜)ほかに何か報告は?
劉備が趙雲 張飛と関羽を遣わし、桂陽 武陵 長沙をうばいました。
関羽は さらに長沙で黄忠を取りこみました。
(周瑜)なに!?黄忠がヤツらの手下になった!?
はい…
(周瑜)なぜ、もっと早く報告しないのだ!
(魯粛)彼らを責めないでください。
(周瑜)なに!?
(魯粛)私がそうさせたのです。
大都督の療養をじゃましてはいけないと思いまして。
(周瑜)きみは劉きは半年以上生きられないと言ったが。もう半年は過ぎたどうなった!?
(魯粛)あの時から5カ月目で亡くなりました。
(周瑜)では、劉備に会って約束を実行するように言ってきたらどうだ!
(魯粛)先ほど劉備に会って帰ってきたところです。
(周遊)フン!また遠まわしに断られたのではないか?
(魯粛)約束を取りつけました。
(周瑜)…ん?
(魯粛)西川を手に入れたら、かならず荊州と襄陽および南郡を返すと。
(周瑜)西川を…手に入れたら返すだと?
…また だまされたな。
(魯粛)ん…?
(周瑜)おそらくヤツらは西川を取るまで言いのがれを続ける気だぞ。
私が出陣しないかぎり荊州九郡は永遠に戻ってこないようだな…
(魯粛)実は劉備は自分の女房が死んだことを口実に話し合いに出てこようとしないのです。
(周瑜)なに?劉備の女房が死んだのか!?
(魯粛)はい。
大都督。もう一度 談判に行きます出兵はお待ちください。
(周瑜)いいや、もう行く必要はない。
出兵しなくても荊州を取りもどせる妙案をたった今思いついた!
(魯粛)ああ?


。。。孫権に奏上する。
(魯粛)劉備の女房が最近死にました。
そこで殿の妹君の婿にしてやるといって劉備を呼び寄せるのです。
(孫権)ん?
(魯粛)劉備がやってきたら…捕らえてしまい。
そして諸葛亮には劉備と荊州の交換を言い渡すのです。
(孫権)ん~…
(魯粛)人質が劉備なら…手も足も出ないでしょう。
(孫権)フン。そのとおりだ!
荊州が戻ってきても劉備を逃がしてやるものか。
よし。ではさっそく偽の縁談を持ちかけるとしよう。
さて、誰を遣わしたら良いものか。
(魯粛)大都督は呂範を推薦しました。
呂範なら誠実そうでうってつけです。
(孫権)ウム。人を騙すには誠実そうな人間を遣わすことが必要だな。



。。。劉備の。。。
(劉備)最近 眠れなくてな。
(孔明)お察しします。ですが悲しんでも亡くなった方はもう戻りません。
(劉備)ウム…
殿。呉の呂範というお方がお見えです。
(劉備)ん?何をしに来たのだろう。
(孔明)周瑜が荊州を取り戻そうと何かたくらんでいるのでしょう。
では、その呂範という人物が何を要求してきてもとりあえず受け入れてください。
(劉備)いや。しかし…
(孔明)私にお任せください。では。
。。。裏にかくれる孔明。
(劉備)ハァ…
ここにお通ししろ。
はっ
(呂範)劉備さま。
主君からのご挨拶をお伝えにあがりました。
(劉備)どうぞこちらに…お座りください。

(劉備)孫権どのからのご伝言とは何でしょうか?
(呂範)劉備さまにお祝いを申し上げます。
(劉備)私は妻を亡くしたばかりだ!祝いとは一体どういうことだ!
(呂範)そう。お怒りあそばしますな。
わが主君 孫権は劉備さまが奥さまを亡くされたと聞き、
妹君を嫁がせたいと仰せになられているのです。
(劉備)いやぁ。私はもう年です。
孫権どのの妹君といえば妙齢の姫君でしょう。
(呂範)年齢は結婚の障害にはなりません。
劉備さまが呉の親戚となってくださることが大切。
そうすれば、逆賊 曹操もこちらをうかがうことをやめるでしょう。
(劉備)ウーン…少し考えさせてください。
数日中に必ずご返答させていただきます。

誰かお送りせよ。
(呂範)それでは良い返事をお待ちしております。

(笑い声)はははは
(劉備)何がおかしいのだ。これは陰謀では?
(孔明)そうでしょう。でも私がはかりごとを仕掛ければ
殿は奥方を手に入れることもでき荊州を奪われる恐れもありません。
(劉備)それは本当か!?
(孔明)もちろんです。決まりましたな。
すぐに孫乾と相談して参りましょう。



<孫乾は諸葛亮の命により呂範とともに孫権に会い。
 劉備が喜んでこの縁談を受け入れるむねを告げた…>


(孔明)殿はまだこの縁談に警戒心をお持ちですな。
(劉備)その通りだ。

(孫乾)劉備さま。ただ今 戻りました。
(劉備)おお。ご苦労であった
(孫乾)孫権どのは心から妹君のことを殿の奥方にしたいそうで
婚礼の日を待ちわびています。
これは妹君から殿に渡すようにと。
(劉備)軍師どの…
(孔明)心配は無用です。私がすでに3つの策を練ってありますから。
ついてはぜひ趙雲どのの助けをお借りしたい。
(超雲)何なりとお申し付けを。
(孔明)それでは…
殿をお守りして、呉へ行ってください。
そしてこの袋に入っている計画を…順番に行ってくださるように。
(超雲)はい!
(劉備)なっ。
♪~


。。。船
(劉備)私が南徐へ行っているあいだこの荊州のことはすべて軍師どのに…
ゆだねる
(孔明)安心してご出発ください。
(劉備)もし、私が帰って来られなかった場合もすべておまかせします。
(孔明)それはお考えになる必要はありません。
(帆を張る音)

。。。劉備、呉に
♪~



周瑜、剣をふるう。
(気合)
大都督!南徐からの知らせです!
劉備が姫君を迎えに来ています。
(周瑜)フン。劉備がわが手に落ちさえすれば、
諸葛亮はおとなしく荊州を渡さざるを得なくなるだろう。
そう。そのときこそ劉備を倒すときだ!
(魯粛)しかし、荊州が戻ってきたら劉備を殺す必要はないでしょう。
(周瑜)いや、必要はある。
ひとたび虎を放てば…煩いは計り知れぬ…!!
(魯粛)おお…
♪~


。。。南徐につく劉備。
(劉備)見ろ。私が花嫁を迎えに来たというのに歓迎する者が誰も来ていない。
(超雲)ウーン…
。。。軍師のいいつけどおりに袋を開ける。
アッ!!そういうことなのか!
殿。軍師どのはそれをもお見通しでした。
(劉備)何!?
(超雲)いいか。岸に着いたら、3隊に分かれよ!
1隊目は町で牛・羊・豚の肉をたくさん買え。
2隊目は水や酒 茶や菓子を買うのだ。
3隊目は化粧品や布を買え。
楽師たちも連れ賑やかに音楽を奏でさせ、会う人々には祝儀を与えよ。
南徐の住民すべてに呉の姫君が殿に嫁ごうとしていることを知れ渡らせるのだ!
(兵士たち)御意!
(超雲)そして、殿は贈り物を持って、大喬 小喬の父上である喬国老のもとへお出かけください。
(劉備)行ってどうするのだ?
(超雲)ご老体にお手伝いいただくのです。


。。。進む劉備
(楽師の演奏)
(兵士)孫権さまの妹君と結婚される劉備さまからご祝儀だ!
(歓声)
(歓声)


。。。孫権のおかん。
(読経)
…ん?(足音)
(呉国太)まぁ。喬国老ここに来るとは珍しいこと。
どういう風の吹きまわし?
(喬国老)お祝いを言いに来ました。
(呉国太)祝い?何の?
(喬国老)孫権さまが妹君の婿にと劉備どのを招かれたそうで。
(呉国太)そんな大事なことをなぜこの私に相談もなく!
(喬国老)南徐の住民にこのことを知らぬ者はおりません。
(呉国太)うう。孫権を呼んでおいで!聞きたいことがある!
はっ
(喬国老)お怒りになることはありません。
劉備との連合を強くすれば呉の平和も確実になります。
(呉国太)どんな理由があろうとも姫の一生を軽く扱わせるものか!
(喬国老)ああ…
おでましです!

(孫権)おお。喬国老もおいでですか。
(喬国老)孫権さま。
(孫権)母上。お呼びですか
(呉国太)お前は何の権利があって勝手に姫を劉備に嫁がせるのだ!
(孫権)は。母上。それをどこで…!?
(呉国太)フン!南徐の住民はみんなとっくに知っている。
それとも私はもう死んだとでも思っているの!?
・・・ぼけてません。
(孫権)…母上!これはすべて周瑜のはかりごとなのです。
・・・ひとのせいにします。残念です。
(呉国太)何ですって!?
(孫権)周瑜は婚礼を口実に劉備をおびき寄せ、人質とし荊州と交換させるつもりなのです。
うまくいかなければ劉備を始末します。
本当に姫を結婚させるわけではありません!
だから 母上 どうか…
(呉国太)お黙りなさい!!
周瑜めは自分が荊州を取り戻せないからといって、私の大事な娘をえさに使うつもりか!
南徐の誰もが姫は劉備と結婚すると思っている。
劉備を殺したら、お前の妹は婚礼も挙げないうちに未亡人になってしまうではないか!!
(孫権)そ、それは…
(喬国老)落ち着いてください。
この年寄りが見たところ、この婚礼はもう既成事実となっております。
天下の笑いものにならないためには劉備を迎えるしかありません。
劉備は皇帝陛下の叔父です。
姫君の婿としては申し分ありません。
(呉国太)いいえ!
(喬国老)はあ!?
(呉国太)劉備と姫とでは年が違いすぎる。まずわたしが会ってみたい。
劉備がわたしのめがねにかなわなければ好きにしなさい。
もし姫にふさわしい男であれば婿にいたしましょう。
(孫権)母上。では甘露寺で劉備に会えるように準備します。
それでよろしいですか?
(呉国太)フン…ええ。そのようになさい。



(孫権)劉備め。意外な手に出たな…
おそらく諸葛亮の考えでしょう。
(孫権)あぁ…我々はどうしたらよいだろうか…
明日。賈華に300人の暗殺者をつけ甘露寺で待ち伏せしましょう。
機会をとらえて劉備を始末するのです。
(孫権)ウーン…よしわかった。そうしよう…



次回「劉備の結婚(後編)」
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