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テガミバチ REVERSE #15 「おかえりなさい」 [テガミバチ]

(ゴーシュ)シルベット。大きくなたな。
(シルベット)じゃ?
(サンダーランド)スエード… なのか?
(ラグ)ゴーシュ…。
(ゴーシュ)ラグ… ラグ・シーイングなのですね。
キミに会いたかった。

。。。とびこむラグ
(ラグ)ゴーシュ!


(ラグ)お願いします。館長!
早くゴーシュとシルベットを一緒に住まわせてあげたいんです。
(ラルゴ)だ。そうだけど?
(サンダーランド)なぜ 私に振りますか?
(ラルゴ)だって、ほら… こういうことって。医者の許可次第じゃない?
(ラグ)サンダーランド博士。お願いします!
(サンダーランド)うん?
(ラグ)博士?
(サンダーランド)シーイング… キミの気持はよくわかる。
だが。目覚めたばかりのスエードにはまだ 安静が必要だ。
(ラグ)はい…。
(サンダーランド)それにスエードが失ったこころを取り戻せてるかどうかもまだ 確認できてはいない。
(ラグ)そんなことありません!
ゴーシュは僕の手紙弾でこころを取り戻しています。

回想
《込めすぎてこころをなくすな。すべてを失うことになるぞ。
 キミの大切な人を悲しませるな》

あれは僕の知っている。強くて優しい人でした。

だから お願いします。シルベットは待っています。
あの家で兄妹一緒に暮らせる日を。



(シルベット)お兄ちゃんが戻ってきたら
ラグとニッチの寝るところどうしよう…。


(サンダーランド)だがな シーイング…。
キミの言うとおり。スエードが本当にこころを取り戻せているとしたらなおさら 帰宅させるわけにはいかない。
(ラグ)え?
(サンダーランド)スエードには受けてもらわねばならない検査が山ほどある。 それに…。
(ラルゴ)記憶が混乱しているようだから、今はまだ控えているが
ゴーシュ・スエードには聞かねばならないことも山積しているからね。
(ラグ)聞かねばならないこと?
(ラルゴ)そう。なぜ 彼はアンバーグラウンド反政府組織 リバースに加担したのか?
そもそも テガミの強奪という犯罪に手を染めたのは彼自身の意思なのかどうか…。
(ラグ)そ… それはこころを失ったところをリバースに利用されてただけ!
だと… 思います。
(ラルゴ)ならば5年前 アカツキで何があって、彼はこころを失ったと思う?
(ラグ)え?
(ラルゴ)キミだって知りたいはずだよ。少年。
(ラグ)はい…。
(ラルゴ)そのためにもゴーシュにはまだ ハチノスにいてもらわねばならない。
(ラグ)そう… ですよね。
(サンダーランド)そういうことだ。
悪く思わないでくれよ。シーイング。
(ラルゴ)ただし…。
(サンダーランド)あ
今晩だけは特別だ。
家に戻ることを許可しよう。
(サンダーランド)か… 館長!
(ル呉)1日くらいいいじゃない。家に戻ることで記憶の混乱が早く解消する可能性だって あるわけだし。
(サンダーランド)まぁ…可能性は…。
(ラグ)本当ですか!?
(ラルゴ)あぁ。
今日には摩訶の少女とアリア君も配達から戻ってくるはずだ。
すごいお祝い  やるんだろ?
(ラグ)え?
(ラルゴ)ね
(ラグ)は… はい!
ありがとうございます。館長!僕。ゴーシュに伝えてきます。
(ラルゴ)今晩だけだよ。
(ラグ)はい!

(サンダーランド)理解ある上司のつもりか?
(ラルゴ)何か問題があるかい?
(サンダーランド)はぁ…。



。。。走るラグ。ゴーシュの元へ
(ラグ)ゴーシュ!
(ゴーシュ)ラグ・シーイング。
どうしたんですか?そんなに慌てて。
(ラグ)か… 館長が今日だけ家に戻っていいって!
ゴーシュ?

(ゴーシュ)シルベットを喜ばせてあげよう。
(ラグ)ええ。
じゃあ。あとで迎えにくるね。
(ゴーシュ)えっ?
(ラグ)僕、これから配達なんだ。
(ゴーシュ)そうなんですか。
(ラグ)近場をまわるだけだから、18刻までには戻れると思うけど。
(ゴーシュ)う。 でしたら…。
その配達、僕もつきあいます。
(ラグ)えっ?



。。。一緒に
《ゴ… ゴーシュと一緒に配達だなんて、どうしよう…》

(ゴーシュ)うん
(ゴーシュ)どうかしました?
(ラグ)なんでもない…。


。。。
(ピサロ)あっ。BEEのボーズやないか。
(ラグ)ピサロさん。
(ピサロ)今日はディンゴの妖精さん、一緒やないんか?
(ラグ)えっ? あ…。

(ゴーシュ)今日は僕が彼のディンゴなんです。
(ラグ)えっ!?
(ピサロ)ふ~ん。妖精さんはお休みかいな。
ボーズ?

《ゴ… ゴーシュが 僕のディンゴ…》
(ゴーシュ)ラグ・シーイング?
迷惑でしたか?
(ラグ)そ。そんなことない!
《あっ。そうだ。せっかくゴーシュと一緒なんだ。
テガミバチとして一人前にやれるところを見せなきゃ!》
(ゴーシュ)ラグ・シーイング?
(ラグ)わかったよ。ゴーシュ。
今日は一日ディンゴとして僕につきあってもらうね。
(ゴーシュ)はい。


~配達
 どっこけ。


。。。テガミを渡して。

(ゴーシュ)あの… ラグ・シーイング。
(ラグ)なに?
(ゴーシュ)受け取りにサインをもらわなくてよかったんですか?
(ラグ)うん?  ああ!

すみません!サインお願いします!



。。。くたびれるラグ
(ゴーシュ)どうしたんですか?
(ラグ)えっ?
(ゴーシュ)見るからに元気がないですが。
(ラグ)うん…。
(ゴーシュ)ひょっとして僕が配達についてきてしまったせいですか?
(ラグ)そんなこと… な、なくもないのかな…。
僕。自分がテガミバチとして一人前にやれてるところをゴーシュに見てもらう気でいたんだ。
それなのに…。
(ゴーシュ)大丈夫ですよ。
(ラグ)えっ?
(ゴーシュ)キミが一人前のテガミバチだということはすでに僕のこころに
しっかりと届いています。
(ラグ)あ
僕がなくしたこころを取り戻せたのはキミのおかげなのですから。
(ラグ)ゴーシュ…。う。

(ゴーシュ)思い出しますね。
(ラグ)えっ?
僕がゴーシュに配達されたときのこと?
(ゴーシュ)ええ。
(ラグ)けどあのときの場所はジョゼの白砂漠の近くだし。これとは違って…。
(ゴーシュ)チップ花の綿毛。
でしたよね?
(ラグ)うん!

。。。見ている綿毛。
(ゴーシュ)ラグ・シーイング。
話しておかなければならないことがあります。
(ラグ)なに?
(ゴーシュ)キミとの約束を守れませんでした。
(ラグ)僕との約束?
(ゴーシュ)アカツキに行ったらキミのお母さんのことを調べてみるという。
(ラグ)覚えててくれたの?
(ゴーシュ)ええ。

 すみません。

(ラグ)
《まさかゴーシュはそのことを僕に伝えて謝るために
 配達につきあってくれたんじゃ…》
。。。泣き出すラグ
(泣く声)

(ゴーシュ)ど… どうしました?

(泣き声)

(ラグ)ゴーシュ…。
ゴーシュ!
。。。抱き付くラグ
(泣き声)
(ラグ)戻ってきたんだ。
ホントに僕の… 僕のゴーシュ・スエードが…。
(泣き声)
ゴーシュ! ゴーシュ…。
(泣き声)


。。。帰路のラグとゴーシュ
(ゴーシュ)うん? 何かついてますか?
(ラグ)えっ… ううん。
こうしてゴーシュと一緒にシルベットの待つ家に戻れるなんてなんだか夢みたいで…。
(ゴーシュ)あっ!
(ラグ)ゴーシュ。急ごう!
。。。見ているロダ。
(ゴーシュ)あっ ちょ… ちょっと!
ラグ・シーイング!



。。。家に。
(ラグ)ただいま!

(ニッチ)ラグよ!ニッチも帰ったぞ!
ニッチはラグのディンゴとして約束ったぞ!
(ステーキ)ヌフゥ!
(アリア)シーッ!
(ニッチ)うん?


(シルベット)お兄ちゃん…。

(ゴーシュ)シルベット。
(シルベット)おかえりなさい。お兄ちゃん。
(ゴーシュ)ただいま。シルベット。
。。。なきだすシルベット
(シルベット)おかえりなさい!お兄ちゃん!
(泣き声)

(シルベット)よかった… 本当に よかった。
ありがとう。ラグ。
ラグを信じてて本当によかった。
もう一度 お兄ちゃんにおかえりなさいって 言うことができた…。
(ラグ)シルベット…。
(シルベット)本当に 本当にありがとう!
(ラグ)うっ… うぅ…。
(泣き声)


(ニッチ)ラグもシルベットもいたいのか?
(アリア)そうじゃないの。
(ニッチ)う~ん…。


。。。夕食
(シルベット)えっ。お兄ちゃんと?
(ラグ)うん。配達に行ったんだ。
(シルベット)ずるい!その間、ラグはお兄ちゃんをひとり占めしてたってことよね?
だからそんなに嬉しそうなんだ。
(ラグ)えっ?いや。違わ  ないけど。

(シルベット)ラルゴさんもこんな日くらい配達をお休みにしてくれれば
よかったのに。

(ラグ)それは違うよ。シルベット。
(シルベットとアリア)えっ?
(ゴーシュ)離れて暮らす人々にとってテガミは書く人のこころ そのものなんだ。
それを首を長くして待っている人がいる以上そう簡単には休めない。
テガミバチってそういう仕事だから。

(シルベット)お兄ちゃんみたい。
(ゴーシュ)えっ?
(シルベット)ラグったら、お兄ちゃんが帰って来たからって。もう。
(ラグ)そう言えばゴーシュが教えてくれたことだった。
(ゴーシュ)今はもうキミ自身がそう思ってるはずです。
(ラグ)うん。ゴーシュ。

(ニッチ)ゴーシュはラグの喜びなのだな。
(ラグ)えっ?
(ニッチ)そうか 喜びか。
(ラグ)ああ


(シルベット)はい。お兄ちゃんの大好物 私の特製スープ。
(ラグ)いただきます!

(シルベット)おかわりしてね。
(ラグ)う。うん。
いただきます。

(ラグ)
《ゲボマズッ!
 シ シルベットには悪いけどこれをおいしいって 
 食べられるのはゴーシュだけだよ。 あっ。でも…》

(アリア)
《フランクリン:かわいそうになアンタの大切な人。
 そのこころも光の一部となって世界に散らばってしまった。
 もう 拾い集めることなど できはしないのだ》
う。


(ゴーシュ)こんなにこころが温かくなるのは何年ぶりかな。
(ラグ)ああ。
(アリア)ああ
(ゴーシュ)おいしいな。シルベットは天才だ。
(シルベット)あ。ああ。
。。。なきだすシルベット
   アリア、飲んで。ああと。

(ゴーシュ)シルベット。おかわり入れてくれるかい。
(シルベット)うん。お兄ちゃん。
(ラグ)僕もおかわり!
(シルベット)えっ。ラグも?
アリアさんもいかがですか?
(アリア)えっ。私も?・・・いやよ。こんなの。。。。
。。。外にいるロダ。



(ラグ)おやすみなさい。ゴーシュ。
。。。あくびをするラグ。寝ているニッチ



。。。帰るアリア。
(アリア)ごちそうさま。
(シルベット)おやすみなさい アリアさん。



。。。ハチノス
(ノック)
(ラルゴ)う。博士。こんな時間に何か?
(サンダーランド)言い忘れたことがあったのでな。
(ラルゴ)ううん
(サンダーランド)今のスエードは手紙弾によってシーイングが知っている限りの記憶は
手に入れたはずだ。
だから、ノワールのままっだったとしても、ある程度装うことはできるだろう。
????



。。。朝。ゴーシュをに声をかけるシルベット
兄ちゃん。朝よ!
お兄ちゃん!


(ラグ)僕が起こしてくる。
(シルベット)うん。お願い。


(ラグ)ゴーシュ。おはよう。
。。。いない。
(ニッチ)もうおでかけか?
ラグ?
ヌニ?
(ラグ)あ。ああ。



(ガラード)ロレンス。
ハチノスからの報告によればノワールは ゴーシュ・スエードの
こころを取り戻したそうだ。
(ロレンス)こころを?
(バレンタイン)それが本当ならマローダーとしてはもう使いものにならんだろう。
このくさ酸っぱいのはクセになるな。
(ロレンス)余計なことを話されでもしたら面倒だ。
始末しろ。
(ガラード)了解した。
。。。刺客がいく。裏切り者。



次回「ロダ、彷徨う」
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テガミバチ REVERSE #14 「瞬きの日」 [テガミバチ]

(サンダーランド)気分はどうだ シーイング。
(ラグ)平気です。
ゴーシュの隣で眠ってるのが不思議ですけど。
(サンダーランド)それならいいんだ。
心量計… こいつでこころの残量をはかるんだが。
故障なのか。お前のこころがずっと メーターを振り切っていてな。
(ラグ)あの。博士。
(サンダーランド)ん?
(ラグ)アリアさん。どこに配達にいったんですか?
(サンダーランド)ああ。アストルというところに向かっている。
(ラグ)アストル。どこかで聞いたことが…。
(サンダーランド)アストルは以前政府の調査飛行船が墜落した街だ。
(ラグ)飛行船が!?
(サンダーランド)12年前…。

。。。。回想。

(サンダーランド)瞬きの日と呼ばれる出来事があった。
人工太陽が点滅し、暗闇が世界を覆った日調査に飛んだ政府の飛行船が墜落した。
人工太陽に何があったのか。その詳細は今も不明のままだ。



。。。アリア。その場所を。回想するそのときを。
(アリア)忘れられないわ あの光景は。
ここがグッバイ・アムステルダム。深い谷ね。
ヨダカ並みに暗い。
山で人工太陽の光が遮られてるせいだわ。
ユウサリにいてわざわざこの暗闇の谷を選んで越してくるなんて。
よっぽどのわけありね。
調査飛行船のエリートだったはずなのに。


。。。村で。
フランクリン?ああ。顔に傷の。
あの人なら谷のいちばん底の家だよ。
(アリア)底… ですか?
1人で暮らしていてめったに会うこともないんだ。
あの人は少し いや相当おかしいから気をつけな。


。。。底へ。

(アリア)あれだわ!

(アリア)うわ~っ!
。。。ドジッコアリア。滑る。


。。。ロックするアリア。
フランクリンさん! ホーダイ・フランクリンさん!
郵便です 開けてください。 テガミを届けにきました。
(フランクリン)テガミだと?

(フランクリン)何をしにきた。
か。帰れ!

。。。なにかを向けられる。
(ニッチ)アリア!


(フランクリン)帰れ!悪魔の手先め!
もう二度と騙されんぞ!二度と!
(アリア)何を勘違いしてるのか知りませんが…。
(フランクリン)お前らは私から眼を奪い 友人を奪い 人生を奪った。
あの あの あんな恐ろしいものを!
(アリア)恐ろしいもの? 飛行船のこと?
(フランクリン)しらばっくれるな!俺は見たんだぞ!
お前ら政府はすべて知っていて黙っているんだろう!
言えるわけないよな。
あんな恐ろしいものを空に浮かべて!
人から大切なものを奪い続けて!

(ニッチ)アリア。アイツ痛くしてくるぞ。やっつけるか?
(アリア)ニッチ。いいから。
あの瞬きの日に
空で何かを見たんですね?
(フランクリン)く、来るな!
(アリア)フランクリンさん。教えて。
フランクリンさん!
(フランクリン)もう何も  何も奪わせんぞ!
。。。。まともに受けるアリア。
ヌニー!
(ニッチ)アリア!


(アリア)あなただけじゃない。
あの日 私の大切な人も瞬く光を見て
心の一部をなくしました。
好きだった母の記憶を。
あの人の人生はあの日から変わっていった。
無くした心の隙間を埋めるのに必死になるうちに
いつか心のすべてまでも失ってしまった。
政府の発表した飛行船の墜落は人工太陽とは無関係の船体事故。
それをすべて信じているわけではないけれど。
瞬きの日に何があったのか。
私たちには何も知らされていないんです。
だから、何か知っているのなら教えてほしい。

けど これだけは信じてください。
私たちはあなたの敵じゃない。
。。。おろす。フランクリン
大切な あなたへのテガミを届けに来たんです。
ホーダイ・フランクリンさん。
(フランクリン)差出人は?
(アリア)ネギッシという方からです。
あのとき私をかばって死んだ友人の遺族だ。
私は片目を失い
無事だった もう片方も病でほとんど見えなくなった。
読んでもらえると助かるのだが。
代わりにあの飛行船で私が見たものの話をしよう。
すまなかった。
傷の手当てをしないとな。入ってくれ。

(ステーキ)ヌニッ!
(アリア)ステーキよ。シルベットの強さはラグの100倍の強さだがアリアは もっと 強さが強いのかもしれぬ。
ヌニ!
(ニッチ)ラグの500倍くらい。


(フランクリン)飛行船プログレは人工太陽調査の目的で建造され
ユウサリの西 ホールデン・コールフィールドで数百日をかけて建造された。
私のような ユウサリの住人が労働者として大勢働いていたんだ。
私は友人のカマハン・ネギッシとともに元素気体圧係として乗船することになった。
あのときはやりがいのある仕事につけたと有頂天だったが
今思えばあんな恐ろしいものを調査する船に首都の要人を乗せるわけがない。


。。。回想
(フランクリン)使い捨てられるユウサリの人間で構成されていただけだ。
首都からはたった1人バロールと呼ばれる男が総司令として乗船した。

□バロール:出せ。
はっ!

ひけ~っ!
それ。それ。
(ネギッシ)いよいよだな。ホーダイ!
ああ!
おい。ネギッシ。あれ見ろよ!
(フランクリン)子供も乗るんだ。三つ子か?
あれはBEEだろ?BEE?
プログレの3機のプロペラを回すのは精霊琥珀で増幅された彼らのこころだからな。
おかげで楽に目的の場所まで運んでもらえる。

(エレナ)カミュ!
(カミュ)エレナ!
来てくれたのかい。エレナ!ダーウィンも!
(エレナ)もちろんよ。カミュ!おめでとう!
すごいわね。これが空を飛ぶなんて。
(カミュ)ロイドは?
(エレナ)家には いなくて…。
許してあげて。アイツ なんでもない顔してやっぱりつらいのよ。
許すも何も 持病さえなければプログレに乗るのはロイドだったんだし
僕のほうが申し訳ない気持だ。
でも、おかげでセインとジャンとともにいられる!
(エレナ)そうよ!この調査が終わったら兄弟で首都に入れるんでしょ。
3人ともラルゴの分まで頑張ってね!
(セイン)うん!
(ジャン)ありがとう。エレナ・ブラン。
ヴッ!

(サンダーランド)なんだろう?あのシッポの生物。
解剖したい。



(ラグ)博士も飛行船に乗ってたんですか?
(サンダーランド)ああ。私は急病の父に代わって乗り込んだ… らしい。
(ラグ)らしい?
(サンダーランド)聞いたのは病院のベッドの上。
私にはあの日の記憶がないんだ。
この眼と一緒に持っていかれたらしい。
私だけではない。その後の調査で太陽を見ていた者は全員。
こころや体の一部を削り取られていることがわかった。
(ラグ)それ、ゴーシュもです!
その瞬きを丘から見ていたゴーシュも自分のお母さんの記憶をなくしてしまったって。
あの光に… 人工太陽にこころを取られたってことですか?
博士! 人工太陽っていったい?
。。。ラグの異変が。
(サンダーランド)シーイング!
いかん 熱が高すぎる!
(ラグ)博士…。
(サンダーランド)もうよせ!
話は今度だ。
心量計が振り切れた!? なんだ?
(ラグ)おかあ… さん…。



(アリア)調査の目的… その内容はどんなものだったのでしょうか?
(フランクリン)使私には知るよしもないがプログレ建設中気になることがあった。

《どうなってんだ?
 最近 眼が疲れてかなわん。
 ホーダイ。お前もそうか。
 それって 以前より見えないからじゃないか?
 あ? なんだそりゃ!?
 気のせいなら、いいんだが。最近光がな…。
 以前より暗くなっている気がするんだ》

(アリア)人工太陽の光が弱まっていた?まさか…。
(フランクリン)使真偽のほどはわからないが。
時を同じくして調査船の建造が始まったのは確かだ。
そして その日、飛行船プログレは飛び立った。


《前方バルブを開けろ! メモリ 2、500!
 マディウォーターズ 排出!
 前方バルブ 2、500 排出します!
。。。指導する飛行船。見ているラルゴ



《ラルゴ:あれから12年か…》
《シルベット:朝ご飯にもあまり手をつけなくておかしいと思ってたけど
 熱があったなんて。まったく ラグは お兄ちゃんみたいにすぐ無理するから》
(サンダーランド) 早くしろ!グレコとエピフォンだ!
もう5ミリずつ投薬してます!
(サンダーランド)クソッ なぜ効かないんだ!?
心量計は振り切れ続けている。
こころが溢れて止まらない。
このままだとすべて使い果たすぞ!

(シルベット)博士…。
ラ。ラグ!
。。。暴走するラグ
(ラグ)おかあ あ…。
。。。見てしまったシルベット


(ラグ)あ あ ああ あ…。
あ ああ…。
ああ あ あ…。

。。。記憶が
(サンダーランド)これは… シーイングのすべての記憶?
いや。なんだ?
この子のものとは思えない映像に。
開いてないフレームも膨大にある。
これはいったい?




(フランクリン)そして、その空で私が見たもの。
それは…。

。。。。回想。
《なんて眩しさだ。
 弱まってるどころか。まともに見たら眼が潰れるぞ。
 こんなものを首都は どうやって作ったんだ?
 あっ。太陽の下あたりに行けば上から首都がのぞけるかも。
 おい。ネギッシ!

 なんだ? 今、光が消え…。

《おかあさん おかあさん…。
《おかあさん さん さん…。

 な… なんだ これ

(フランクリン)太陽のなか眼のようなものがひとつ開いてわた… 私を見た…
見ていた。
こころをのぞき私の眼を奪った!

《うわ~! 眼が!眼が!
 ホーダイ。どうした?何があった!?
 急降下で元素圧が高くなってる…。
 しっかりするんだ!
 操縦室は何をやってるんだ!
 クソッ!

。。。おちる飛行船。

 なんだ。こりゃ…。
 何なんだよ クソッ!
 ホーダイ 。それフレームの隙間に入るんだ。
 ぬぅ!
。。。落ちる飛行船。



。。。ラグの方は。
(サンダーランド)収まったのか?
(ラグ)僕… 今 夢を見ていた。
とても長い長い夢を。
遠い昔の美しくて懐かしい この世界の風景を。
(サンダーランド)ああ
(ゴーシュ)博士。

。。。眼を覚ますゴーシュ
(シルベット)ああ。
。。。。兄の元へ

(ゴーシュ)シルベット。
大きくなったな。

(サンダーランド)スエード なのか?

(ラグ)ゴーシュ?

(ゴーシュ)ラグ…。
ラグ・シーイングなのですね。
キミに会いたかった。

(ラグ)あ。ああ。




(フランクリン)そのあと しばらく意識を失っていたが
気がついたとき…。
。。。むごいことに
生存者は6名と聞いている。
若い医師と。

(アリア)《サンダーランド博士》

首都から来た バロールという男。
プログレに乗った三つ子もひどい傷を負い
そのなかの1人は生きているのが不思議なほどだった。

《しっかりしろ ジャン!》

私はネギッシのおかげで一命を取りとめたが…。
その私の近くで彼は死んでいた。
あの恐ろしい人工太陽が乗組員を 私の眼を 友人を奪っていったんだ!
いくら叫んでも誰もわかろうとしない。
頭のおかしい男の戯れだ。
だが、違う!あんなもの崇め、祈るような代物じゃないんだ!
あの光は生きている!
人々の大切なものを食らい、世界を照らしている!
光の代償ははかりしれない!
いつかこの世界のすべてを食い尽くすまで
それは続くのだ!
(アリア)そんなバカな…。

(フランクリン)かわいそうにな アンタの大切な人。
(アリア)あ
(フランクリン)そのこころも光の一部となって世界に散らばってしまった。


。。。ラグ、ゴーシュに飛び込む
(ラグ)ゴ ゴーシュ…。
ゴーシュ!




(フランクリン)もう 拾い集めることなどできはしないのだ。



。。。境を喜ぶ3人。ラグとシルベット ゴーシュ。


次回「おかえりなさい」
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テガミバチ REVERSE #13「紅緋色の旋律」 [テガミバチ]

。。。ラルゴに報告するザジ
(ザジ)飛行形態の鎧虫はカルベネと呼ばれていました。
東南の海岸沿いを調べましたが。見つからず。
ラグたちが羽を撃ち落としたことで飛行ルートが変わったためと思われます。
(ラルゴ)なるほど。
空から 都アカツキを襲撃するリバースの策略。
人工太陽を落とすことが目的とはね。
アンバーグラウンドを完全な闇の世界に か。
それで格差社会が消滅すると本気で思ってるのか?
想像以上の浅はかさだな。
ともかく政府はこの一件を重要視している。
政府の要請によりハチノスはカベルネ討伐にも人員を割くことになる。
キミもすぐ東へ調査に出てもらうよ。
(ザジ)はい。失礼します。

。。。出て行ってから
(ラルゴ)さて。アリア君。ちょっと配達を頼まれてほしいんだけど。
(アリア)えっ私がですか?ラグは?
(ラルゴ)それが検診中でね。
。。。別の意味で不安なアリア。ドジッコ。


。。。ラグは。
(サンダーランド)過労からくる発熱だな。
こころと体が著しく消耗している。
倒れるわけだ。
(ラグ)たしかに戻ってきてから少し調子が悪くて。
(サンダーランド)心弾も相変わらず撃ち過ぎてるな。
加減しろと言ったはずだが?
(ラグ)すみません。
(サンダーランド)しばらくは安静にしていろ。いいな?
(ラグ)あ。はい。


(ラルゴ)ラグ・シーイングもあんな調子だし。いろいろと人手不足なんだよね。
(アリア)でも、現場を退いてからけっこう経ちますし。
(辣碁)まあまあ。そう言わずにさ。
副館長として今のBEEの配達状況を知るのもいい機会だと思わない?
(アリア)はあ…。
ホーダイ・フランクリン…。
(ラルゴ)アストルから受け取り拒否で戻ってきたんだ。
ちょっと気になって調べたら、元飛行船の乗組員だったらしい。
(アリア)飛行船の!?
(ラルゴ)どう?お願いできないかな。
(アリア)わかりました。

(ラルゴ)よろしくね。
。。。見送るラルゴ


。。。昔の服を着る残念なアリア。腹が出てはけないズボン
(アリア)う~!
う。うう。
ハァ。入った…。
。。。帽子
久しぶりね。
(ボルト)ワホン。
ワホン!

(アリア)なにボルト?心配してくれるの?
ワホン ワホン!
(アリア)さすが するどいわね。
大丈夫。少し出かけてくるだけだから。
ボルト。



。。。ラルゴから聞くラグ
(ラグ)えっ。アリアさんが配達に?
(ラルゴ)そう。ちょっと行ってきてもらおうと思ってね。
人手不足だし。
(サンダーランド)いや。行ってきてもらおうって…。
(ラグ)すみません。僕が倒れたばっかりに。
(サンダーランド)大丈夫だろうか?
(ラルゴ)う~ん。普通の配達なら、問題ないと思うけど。
(ラグ)どうしてですか?
(サンダーランド)シーイングは現役の頃は知らんだろ。
彼女は…。


。。。走るアリア。、みずたまりでおける。残念な人。
うわっ!



(サンダーランド)運動神経がほぼないのだよ。
(ラグ)ほぼ。ない!?
(サンダーランド)解剖に値するほどに!
(ラグ)そんなに?

(ラルゴ)まあ。ブランクもあるからね。
(サンダーランド)ディンゴもつけてないんだろ?
(ラルゴ)ああ。
(ラグ)そうか。ディンゴ…。
ねぇ ニッチ。アリアさんについていって守ってあげられないかい?
(ニッチ)嫌だ!
(ラグ)アリアさんにはディンゴがいないんだよ。
(ニッチ)ニッチはラグのディンゴなのだぞ!ラグのディンゴしかディンゴらん!
(ラグ)ニッチ… アリアさんは僕の代わりの配達なんだ…。
ニッチは僕の配達のアリアさんを…。
アリ…
アリアさんをディンゴの僕のニッチとしてニッチのディンゴのアリアさんを守って…。
ディンゴのニッチとして…。
(サンダーランド)シーイング。大丈夫か!?
無理をするなよ。安静にしていろ。



(アリア)それで あなたたちが?
ラグについてなくていいの?
(ニッチ)あわれびと。
(アリア)あわれびと!?
(ニッチ)ニッチの名前もわからぬのほどのほどに…。
(アリア)それならラグのところへ帰ったほうがいいわよ!
私にディンゴは必要ないから。
(ニッチ)アリアのディンゴではない!
。。。ふりまわす。
(アリア)うわっ!
(ニッチ)ニッチはラグのディンゴとして、ラグの配達のアリアを…。
(アリア)はいはいはい! いいわ いいわ!
いらっしゃい! あなたがいないほうがラグもゆっくり休めるかも。

(アリア)ピョコピョコ跳ぶから落ち着かないわ。
一緒に歩きましょう。
。。。うう。胸がおおきいとニッチ。先に行ってしまう?

(アリア)あっ。ニッチ!
もう…。


。。。馬車で
(アリア)アストルからグッバイアムステルダムに引っ越していたのね。
鎧虫出現のリスクはありますが近道のブラックチェリープールの沼道を
通りましょう。
受け取り拒否に転居か…。
ちょっとやっかいかもね…。
(ニッチ)ニラグならやっかいも平気だ!絶対にテガミを届ける!
ニッチのラグがいちばんのBEEだ。
(アリア)ニッチはラグが好きでしかたないのね。
でも、シルベットがライバルだと手強いぞ。
(ニッチ)シルベットが危険な女なのは知っている。
ラグの100倍 強さが強い。
ゲボマズスープはくるおしくゲボい。
うふふ。


。。。沼へ
(アリア)ニッチ。あれがブラックチェリープールの沼道よ。
(ニッチ)沼?

。。。飛んでわたる。あぶないアリア。
(ニッチ)ニッチ! 沼道は歩ける場所が狭いから気をつけないと…。
おっ。おお… キャア!
。。。落ちました。

水かさがこんな…
うわっ!
昔はもっとちゃんと歩けたのよ…

あっ!
ニッチ 気をつけて歩くのよ。
(ニッチ)お前だけ気をつけろ!
その邪魔くさなの持ってやる。ニッチの優しみとして。
貸せ!
(アリア)私は全然大丈夫です。
あなたは自分の身を守ることに集中しなさい。
(ニッチ)ラグのディンゴのニッチとしてアリアを守るとニッチは
ラグに約束ったのだ。
守らんでどうするか。 バカ!
(アリア)バカとはなんですか!
私はあの子以外のディンゴには守られたくないのよ。
余計なお世話なの!
(ニッチ)アリアのディンゴ?
。。。出てくる鎧虫

(アリア)鎧虫 テキーラサンライズ…。
・・・お酒?



(アリア)ニッチ!
(ニッチ)みなまで言うな。わかっている。

(アリア)ぜ… 全速力で下がって。逃げますよ!
(ニッチ)なんでか!?心弾どこいった!
(アリア)私の心弾は特殊だし…。
いい?BEEの仕事はテガミを届けることよ。ニッチ。
無理して戦う必要はないわ。
そっと全速力で…。
キャーッ!
。。。こけるアリア

(ニッチ)もういい!
(ステーキ)ヌニー!

(アリア)ニッチ!ダメよ。そんな勝手に!

(ニッチ)ラグとはいつもこうやってこうでこうやる!

。。。攻撃するニッチ。

(アリア)ダメよ。ニッチ!怒らせると危険だわ!

(アリア)ニッチ!

。。。
(ニッチ)ふん。
ヌニヌ ヌニニ!
(ニッチ)弱点の隙間は頭の後ろだとステーキが言っているぞ!

(アリア)えっ?

(ニッチ)心弾で倒せ! 早く!

(アリア)もう勝手なんだから!
《心弦楽器 無伴奏バイオリンソナタ 第1番ト短調。
 奏でるのは こころのカケラ》
こ、これは…。
テンポが早い。落ち着かなくちゃ。
《攻撃の心弾はいつ以来かしら?
 ああ。余計なことは考えないで。
 集中 集中!
 込めるのはこころ》

(ニッチ)響け!アリバリ!

(アリア)そ… そんな名前じゃありません!邪魔しないで!ニッチ!

(ニッチ)なんでもいいから早く撃て!

(アリア)集中しないと心弾にならないのよ。
ラグのように純粋に こころを放てる歳じゃないんだから。

。。。サポートしているニッチ?

《集中… 集中しないと。
 完璧な旋律で弾かないと鎧虫の中へは届かない》

(ニッチ)アリア!スクランブルダッシュれ!
・・・マジンガー?

(アリア)お願い。ニッチ。邪魔しないで!
集中しないと心弾にならないのよ!

あ。逃げて!ニッチ!

(ニッチ)逃げない!ディンゴとして!
ヌニー!
(アリア)ニッチ!
ヌニ ヌニ ヌニ!

・・・捕まるニッチ
(アリア)ニッチ。ムチャしないで!
《まったくもう!なにが ディンゴとして…》

(アリア)アリア!

(アリア)アリア!

ヌニー!
。。。心の
(アリア)私が名づけていいの?
ありがと。 お父さん。
《手足が大きいのね。
 見て。おでこに すごい傷があるわ。
 この傷、サンダーボルトみたい。
 決めた! あなたの名前は ボルト!
ワン!

ハァ ハァ ハァ…。
ワホン?
ん?

。。。テガミをとどけるアリア

アリア・リンクがまた配達ルートを開拓したんだって?
町から町への移動が また効率よくなるな。
彼女のおかげだ。


エイッ! わあっ!

ボルトのおかげ 間違いだろ?
アリアはディンゴに恵まれたな。
まったく。


そんなこと自分でもわかってるのよ。
ボルトもそう思ってるんでしょ?
ボルト… ごめんね。ダメな雇い主で。
ごめんなさい。
ワホン。
でもね。私はあなたに頼るしかないから。
だから。頼らせてね。ボルト。
ワホーン!!
ワン。ワン!
な… 何!?
ボルト。何よ!
ワホーン! ワン ワン!


(アリア)うわぁ~!!
こころを吸い取る触手が!
うわぁ!
うわっ。うわぁ~!
。。。助けるニッチ
(アリア)ニッチ!

(ニッチ)どんなにニッチが強くとも鎧虫は倒せない。
アイツを倒せるのはアリアだけ!
(アリア)あ
(ニッチ)ラグのディンゴのニッチでもお前の心弾に頼る他の他はない。
ボルトもそう言っていた。
(アリア)ボルト…。
あっ!ニッチ?
(ニッチ)それ以外は頼れ 頼れ 頼れ!
アリアの全部。守るぞ。守るぞ。言っていたぞ!
お前のディンゴもなかなかの なかなかだ。

(アリア)ありがとう。
ごめんなさい。私がもっと信頼しなくちゃいけなかったね。
あ。

無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番ト短調。
響け!紅緋色の旋律!

。。。三匹を倒したアリア

(ニッチ)いっぺんにやっつけた!
ヌニ!

。。。落ちるアリア
(アリア)アリア!

(アリア)《ボルト…》
あ…。
ニッチ!

(ニッチ)お前もなかなかだ。
全部いっぺんにやっつけるのはラグにもできない。

(アリア)ニッチ…。
ありがとう。
あなたもすごいディンゴよ。ニッチ。
でも、私のボルトほどではないけどね。
(ニッチ)お前も ニッチのラグほどではない!

(アリア)ゴーシュ!待って!ゴーシュ!
(ゴーシュ)アリア・リンク。

(アリア)えっ!?やだ 私の記憶!

。。。記憶の再生。
(アリア)帰還したばかりなのに。
(ゴーシュ)うん…。
(アリア)少しは休まなくちゃ。
このところ働きづめじゃない。こころがもたないよ。
あ。あのね、ゴーシュ。
今日は私の家に食事に来ない?
ちょっといろいろ作りすぎちゃって。
(ゴーシュ)それならシルベットに声をかけてやってくれるかい?
(アリア)えっ?
(ゴーシュ)僕なら大丈夫。アリアは優しいな。
ありがとう。いってきます。
。。。ふられるアリア、それとも鈍感?

ワオン。

(アリア)昇進祝い。その1。
ちゃんとしたのはまた今度ね。
(ゴーシュ)あ。ありがとう。アリア・リンク。
(アリア)寂しくなるけど、ゴーシュ。ずっと頑張ってたから。
(ゴーシュ)アリア…。
(アリア)おめでとう!


(ラルゴ)これをシルベット・スエードのところへ。
(アリア)え?
(ラルゴ)残念ながら、ゴーシュの解雇が決定した。
(アリア)そんな!


(サンダーランド)ボルトの目はほとんど見えていない。
体の衰えも激しい。
勇者ボルトも歳には勝てないよ。
そろそろ引退させてやるべきだ。
(アリア)すみません。私 まだ配達が。
(ボルト)ワン!
(アリア)あ。ボルト?
ワン! ワン ワン!
(アリア)ああ。 ボルト!
ボルト。わかってるよ。
そばにいて守ってね。
ずっとずっと私を守ってね。ボルト!
。。。記憶終わり


(アリア)あの日。私はBEEを引退したの。
ハチノスを辞めるつもりでいたけれど。ロイド館長が引き止めてくれてね。
私 事務処理のほうが得意だったみたい。
館長はあれでいて人をちゃんと見ているのよ。
(ニッチ)ボルトはどうなったか?
(アリア)守ってくれてるわ。今もずっと。
。。。なにから。ごきを?
(ニッチ)そうか。今もアリアのディンゴか!
そうか。そうか!



(ロレンス)やあ。シグナル。
ご機嫌うるわしゅう。
(シグナル)BEEがヨダカ東へ鎧虫の探索に向かったぞ。
(ロレンス)鎧虫カベルネはすでに我々リバースが発見している。
心配は無用だ。
(ロレンス)政府にそんな姿にされたキミたち兄弟の積年の恨みももうすぐ果たせるのだ。
シグナル。
いや。カミュ。
カベルネが食い尽くす。
人のこころで造られた首都の人工太陽を。・・・えっと魂の光。冒涜だね。
すべてを食い尽くしてくれるだろう。


次回「瞬きの日」
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テガミバチ REVERSE #12 「光、闇を照らす」 [テガミバチ]


。。。?

あ。
(ザジ)戻ったのか。
(ラグ)ゴーシュ
。。。去る彼。


(ラグ)ゴーシュ! 待って!あ。
(ロダ)彼は世界を救うために必要な人。
ラグ・シーイング。
お前にノワールは渡さない!
(ラグ)ロダ!あっ…。
ロダ… キミは…。
あ。あれは… 鳥?
違う 鎧虫!?
くっ! 心弾装填!

(ザジ)やめろ。ラグ!
えっ!?
(ラグ)えっ!?
(ザジ)アイツは群性型鎧虫。
ラオラオの大群だ!
くらえ。青棘!

(ザジ)チッ!2~3匹撃ち落としてもキリがねえ!
(ラグ)心弾装填 赤針!


(ガラード)結局 坊やたちの足止めも俺たちの仕事か。
(バレンタイン)うん?
なんだ そのオモチャは?
(ガラード)これはだな…。
巨大な超音波で鎧虫をコントロールする装置だ。
(バレンタイン)なんだと!貸せ!
ほい!
そして ほい!
ほい!
ハハハ!ゆかい ゆかい!
(ガラード)カベルネが飛び立つまで邪魔はさせんよ。坊や。


。。。とんでいく?ニッチ?


。。。攻撃をうけるラグ達。
(ロダ)くっ!足が!
(ザジ)クソッ!ヴァシュカを連れてくるんだった!
今度 同じ攻撃を受けたら…。
(ラッチ)《こんなときニッチがいてくれたら…》
あ。ああ。


。。。戦うニッチ。
ふん。

(ニッチ)ラグ!


(ラグ)よかった… 元気になったんだ。
戻ってきてくれたんだ… ニッチ。
髪の毛 あんなこともできたのかよ!


(ステーキ)ヌニ! ヌニ!
ステーキが隙間だらけだと言っている!
撃てラグ!


(ラグ)ありがとう。ニッチ!ステーキ!
いくぞ!ノクターン 第二十番。


(バレンタイン)う撃ちだす弾はこころのかけら。
《ディンゴが戻ってきて こころが喜びで満ち溢れてるか》



(ラグ)心弾装填! 響け 赤針!
(ザジ)一発ですべてのラオラオを貫きやがった。


。。。帰ってくるニッチ。
(ニッチ)ラグ!
(ラグ)ニッチ!
パンツはきなさい!


(ラグ)いてて…。

(ニッチ)元気はあったか?ラグ。
(ラグ)えっ。元気はあったって?
(ニッチ)ハチノスでアリアが言っていたぞ。
ニッチがいないからラグの元気がなくなったと。
(ラグ)あ。うん。
あったよ。ニッチと一緒に戻ってきた。
さすがニッチだ。

(ラグ)ニッチ? ニッチ!
ヌニ ヌニヌ。
(ラグ)ステーキ。 ニッチはどうしたの?
(ニッチ)すまぬ。ラグ。ニッチは眠い。
(ラグ)もしかしてまだ完全に体が治ってないの?
(ニッチ)まだ行くなと言われた。
だが ニッチはラグのディンゴゆえ来た。
(ラグ)ニッチ…。
。。。いているロダ。


(ロダ)ノワールは?
(ラグ)あっ!
(ザジ)おい!

。。。足場が崩れて、落ちるロダ。手をつかむラグ
(ロダ)ラグ・シーイング!?
(ラグ)ザジも手を貸して!
(ザジ)え?
おい。ラグ!ソイツは敵なんだぞ。ノワールのディンゴなんだぞ!
(ロダ)そうだ。私はお前の…。
(ラグ)キミはロダだ。
キミは首都でいくつもの生き物と融合されたと言っていた。
そのなかにきっとゴーシュのディンゴだったあのロダもいたんだ。
(ロダ)私は何も覚えていない。
(ラグ)きっとそうなんだ。
だから僕はキミの友達だ。
(ロダ)友達?
(ラグ)キミがノワールを守るのもきっとゴーシュのことを覚えているからなんだ。
キミがいなくなったら、ゴーシュが悲しむ。
(ロダ)悲しむ?
(ラグ)僕がゴーシュのこころを元に戻す。そうすれば…。

(カベルネの鳴き声)

(ザジ)チッ!
(ラグ)頑張れ!頑張れ ロダ!
(ロダ)迷惑な少年だ。
《ロダ:お前のこころは不思議と 私の胸の奥を揺らす》
。。。自ら手をはなさせるロダ。

(ラグ)えっ?
ロダ!

(ロダ)《こころの奥のほうが少しだけ あたたかくなる》
《でも私はリバースのロダ》

(ラグ)ロダ!
(ザジ)アイツ。自分から…。
(ラグ)あっ…。
(ザジ)ん?
(ラグ)手紙弾だ。
なのにどうして? ロダ…。

(ザジ)コイツは俺がなんとかする。
お前はノワール… ゴーシュさんを追え。
(ログ)ザジ…。
(ザジ)今度こそ手紙弾を撃ち込んでやるんだ。
行け!
(ラグ)うん!


。。。走る。ラグ
(ラグ)ゴーシュ!
ゴーシュ!
ゴーシュ 戻ったんだよね?
僕だよ。ラグ・シーイングだよ。ああ。
(ノワール)もう…。
友達は終わったんだよ。ラグ。
僕はリバースのマローダー。
名はノワール。
キミの命、略奪します。


(ラグ)《届かなかったのか?僕のこころが》
ゴーシュ。僕は…。
あわああ。

(ノワール)これは…。
(ラグ)黄爆…。
コナー!サニー!
。。。抱えているコナー
(ラグ)サニー?
(コナー)間に合わなかった。
助けられなかった。サニーの優しいこころ。
鎧虫に… アイツに全部…。
全部!全部!

。。。ああとラグ
(ラグ)これの…。
これのどこが世界を救うんだ?
何の罪もない人たちのこころを奪って!
(ノワール)こころよりも大切なものがある。
(コナー)お前たちにはわからないのか!
こころを失ったら悲しむ人がいるってことを!
(ノワール)悲しむ人…。
(ラグ)ノワール!
僕はリバースの記憶を見た。
もし本当ならあなたたちのすることも 少しは わかると思った。
でももう許さない。
許さないぞ!
(ノワール)許さなければどうする?
キミの心弾には殺傷力はない。
何度やっても同じだ。
僕のこころには何も響かない。
ここにはノワールしか存在しない。
ゴーシュ・スエードを取り戻すことは二度とできない。


。。。ザジ、カルベネと。
(ザジ)あっ!
うひょ~!
。。。逃げるだけで。。
(ザジ)チッ! ノワールと一戦交えたあとだっつうのに。
隙間を探すにも距離が遠すぎる。でかさも半端ねえ。
ヘッ… クソッ。やべえな。
どうやっても勝てる気がしねえ。


(ノワール)カベルネは首都攻略に十分な力を得た。
格差社会の象徴である人工太陽はまもなく消え、世界はひとつになる。
闇の中で。
。。。撃つノワール
(ラグ)はあ~!!
(ノワール)心弾をかき消した!?
なんだあの光は。

(コナー)あの全身の輝き。あれは…。
あれはまるで…。


(ラグ)ゴーシュを取り戻すんじゃない。
ノワール。お前の存在を消してやる!
。。。心弾を打ち込むラグ


。。。思い出す
《ラグは誰かにテガミを書いたことはありますか?
 では いつか書いてみてください》

。。。輝くラグ。


。。。カルベネは。
(ザジ)ん? なんだ あの光は…。
カベルネはあれを狙っているのか?


(コナー)戻ってきたんだ。ラグのこころの光にひかれて。
ここで待っていて。サニー。

そんなに人のこころが食いたいなら来い!
僕のこころがここにあるぞ!


(ザジ)バカ。よせ コナー!下からじゃ狙われるだけだ!


。。。襲われるコナー
(コナー)うわっ!


(亜愚)コナー! 心弾装填!
あれ? なんだ手が…。

(ザジ)手紙弾でこころを使いすぎたんだ!
それ以上 心弾を撃てばこころを失う!
あ。ああ

。。。捕まるノワール
(ラグ)ゴーシュ!

。。。ラグも捕まる
(ザジ)ラグ!


(ラグ)うわ~っ!


(ザジ)《精霊琥珀の光が弱い》
俺のこころの残量が… ラグ!



。。。ニッチを。。。
ヌニニ! ヌニー!


(ラグ)ゴーシュ!
目を覚まして。ゴーシュ!
あっ。ゴーシュ!
《いけない。このままだと鎧虫に こころを奪われてしまう。
 心弾を撃つしかない》
このこころのすべてを使い切っても ゴーシュ・スエードをシルベットに
アリアさんにハチノスに届けるんだ!
心弾装填… えっ!?

どこだ 弱点の隙間は!?
手が震えて…。

(ノワール)左の後ろ羽根その根元を狙うんだ。
(ラグ)え
(ノワール)カベルネの隙間は複数。まず飛行を不安定にさせる。
(ラグ)ノワール? ゴーシュ?

(ノワール)2人ともこころの残量が少ない。隙間へ2人同時に撃つんだ。
(ラグ)心弾を同時に!?
(ノワール)込めすぎて、こころをなくすな。すべてを失うことになるぞ。
キミの大切な人を悲しませるな。
いくぞ!
(ラグ)はい!
(2人)装填!
(2人)響け!こころ!

(ラグ)あっ!
。。。落ちる二人



(ザジ)ラグ!


(ラグ)うわ~っ!

。。。助けるニッチ
(ラグ)ニッチ!


(カベルネの鳴き声)


(ザジ)ラグ! ゴーシュさんは?
(ラグ)目を覚ましたのにまた意識を失ってしまって。
(ザジ)戻ったのか?
(ラグ)わからない。


(ラグ)コナーは やっぱり街に残るって。
(ザジ)ああ。
(ザジ)いつかサニーが目覚めると信じているんだな。
俺は カベルネを追う。首都には向かわなかったみたいだが放っちゃおけねえだろ。
(ラグ)うん。
(ザジ)ゴーシュさんもハチノスでサンダーランド博士に見せればすぐに目を覚ますさ。


。。。帰り道。馬車に
(ザジ)なあ。なんて書いたんだ?
(ラグ)え?
(ザジ)手紙弾に込めたゴーシュさんに宛てたテガミ。
(ラグ)ゴーシュに会いたいって。
(ザジ)えっ? まさか それだけ?

《たった一言でもいいのです。
 それでもそれを受け取って
 嬉しくて涙を流す人だって いるのですから》
(ラグ)きっと届いてる。僕のテガミ。


。。。ハチノス
(サンダーランド)反応なしか。
ラファイブを4ミリ静注。それでしばらく様子をみよう。
(ラグ)はい。
(サンダーランド)どうした?
中へ入れ シーイング。
(ラグ)あの… ゴーシュは?
(サンダーランド)まだ外からの反応には何も応じない。
こころの残量には問題ないんだが。
目覚めないのはまた別の理由からだろう。


。。。ゴーシュが戻ってきたと。。。アリア。
(アリア)ラグ・シーイング。
館長が報告をお待ちです。
(ラグ)は、はい。
アリアさん?
(アリア)また、あの人に会えるとは思わなかった…。
ありがとう。ラグ。
彼はゴーシュなのね?
(ラグ)わかりません。
(アリア)そう…。
(ラグ)でも、感じたんです。
強くて優しいこころ。
あれは…。
あれは僕のよく知っている。強くて優しい人でした。


次回「紅緋色の旋律」
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テガミバチ REVERSE #11 「カペルネ襲来」 [テガミバチ]

。。。ハチノス
(ラルゴ)足取りがつかめない。
(アリア)集荷や配達が遅れることはあります。
しかし、ラグ ザジ それにコナー 3人ものBEEがいずれも予定の村に現れないと連絡が。
(ラルゴ)ラグはブルー・ノーツ・ブルースに調査に行ったはずだが。
ザジもコナーも北の辺境に?
(アリア)う
(ラルゴ)やはりそうか。
先日来 南の辺境ばかり、襲われていたのはリバースの陽動だったということか。
彼らの真の狙いはその間に北で事を起こすこと。
このあたりで最も人口の多いのはラメントの町か。
(アリア)あの町には、ベリタブリィ修道院があり。
熱心な女帝信仰が根づいています。
天使の羽という祈りの丘のような場所もあるとか。
(ラルゴ)ううん。誰かを送れればいいんだが。割ける人員はいない。

(アリア)あっ!




。。。丘に進む連中
もうすぐこの世界は救われる。
私たちはその人柱。

。。。サニー。クッキーを焼く
(サニー)院長。すみません。
私もすぐに天使の羽に向かいます。
それでは味つけが足りません。サニー。
(サニー)えっ?

。。。葉を出す
これをクッキーにすり込みなさい。
(サニー)マジカルタトゥーの葉。それには猛毒が…。
クッキーはBEEに届けるのでしょう?
テガミバチは政府の手先。
私たちの敵なのですよ。
今 計画を邪魔されるわけにはいきません。
できますね? サニー。



(サニー)仰せのとおりに。
(バレンタイン)回りくどいやり方だな。
(ガラード)騒ぎになれば町の連中にも気づかれる。
。。。葉を診て、泣いているサニー



。。。街の外にいるザジ。
(ザジ)う~ん。アイツら2人だけで大丈夫か?


(コナー)う~ん…。
わかってるよ。ガス。
見張ってろって言うんだろ?でも…。

《おい。ちゃんと話聞けよ コナー。
 いいか。あの修道院はリバースの隠れがで…。
(コナー)そんなのあるわけない!
あんなきれいで優しそうな女の子がテガミを盗んだり…。
そんな悪いことできるはずないじゃないか》

リバースなわけないじゃないか。
あんなかわいくて、おいしいクッキーを焼ける子が。
。。。回想?
ん?
んん? あれ?
ガス?
。。。入っていくガス。
ああっ!
待ってよ ガス!


こんな地下があるなんて。
(ラグ)リバースは何をするつもりなんだ?

(コナー)あ。キ、キミは!
や、やっと会えたね。

(ロダ)テガミバチ!
。。。コナーを楯にするロダ。

(ラグ)やめろ!

(コナー)ラグ。この子なんだよ。僕の…。
って。その格好!
(ラグ)見ないで。これにはワケが…。
(コナー)か かわいい…。

。。。去っていくロダ。
(コナー)ああ。待って!
(ラグ)コナー。アイツはリバースなんだ。
ノワールと一緒にいた。


(バレンタイン)すべて なくなってしまえばアカツキへの報告書は
好きに書けるってもんだ。
(ガラード)計画どおりにいけばアカツキはなくなっているがな。
。。。導火線に火をつけ。爆破させる。


。。。逃げる2人
(コナー)嘘だよね?
あの子が リバースだなんて。だってだってあんなに かわいいのに。
(ラグ)本当だってば。
とにかく今は走って。


。。。外に出る2人。
   逃げるロダ。後を追うラグ

。。。気がつくと
(コナー)あっ。サニー?
もしかしていつものクッキー?
ありがとう。
(サニー)ああ
(コナー)ああ。おいしいなサニーのクッキーは。
いつもよりなんだかスパイシーで。
(サニー)コナーさん?
(コナー)あの子に会ったんだ。
(サニー)最初にクッキーを買ったあの子ですか?
(コナー)でも、彼女はリバースだったんだよ。
本当なのかな。ねえ、ザジの言うとおり…。
あれ?でも ザジは彼女じゃなくて。修道院がリバースだって…。
あ…。
なんか手がしびれ…。
ああ。

(サニー)《ごめんなさい。コナーさん。私は…》

。。。回想、サニー
(泣き声)
《また捨て子? しかたありません。
 女帝の思し召しです。
 貧しくとも感謝して働くのです。
 ここがお前の家なのですから。
 感謝?

 汚ねえな。近寄るなよ。修道院のガキ。

 いつまで泣いてんのよ。サニー。
 寄付を集められなかったのは自分のせいでしょ。

 祈りなさい。サニー。
 でも…。
 どうしたの?
 何を祈ればよいのかわかりません。
 町は貧しくて
 私たちはただ生きるためだけにお金を集めて…。
 いったい 何のために祈るのかわからなくなってしまいました。


 私たちは今夜もパンひとつ食べられないってのに
 腹立つったらないね。

 これからは食糧にも燃料にも
 壊れた壁の補修にも困ることはありません。
 すべて援助していただけることになりました。

 すべて政府の誤った政策のせいだ。
 リバースは女帝への信仰を正しい形へと戻し
 世界を再生しようと考えている。

 リバース。
 
 あなたたちと我々の求めるのは同じだよ。
 あなたは 世界を救うんだ
《みんながリバースを神のように崇めても私には同じようには思えなかった。
 でも あの日…》

(コナー)《クッキーください。》
《テガミバチ。リバースの敵》
(コナー)あれ?昨日の子は?
(サニー)今日はおりません。クッキーは私の仕事なので。
(コナー)へえ。そうなの。
まあ。じゃあ。全種類3袋ずつ。
(サニー)あっ。はい。
どうぞ。

(コナー)あ~ん。
(サニー)えっ!?
うま~い!
ねえ。ねえ。このクッキー、キミが作ってるの?
(サニー)えっ はい。
(コナー)へえ。本当?すごいな。
うまいよ これ》
。。。回想終わり。コナーにこころをひらくサニー



。。。丘をいくサニー


。。。コナーのはテガミ。


。。。ラグ、ロダを追う。
(ロダ)邪魔はさせない。
(ラグ)お前たちが何をするつもりか知らない。
でも絶対止めてみせる!
(ロダ)どうやって?銃もなしで。
(ラグ)返せ!それはゴーシュのノクターンだ!
(ロダ)ゴーシュはもういない。首都アカツキに こころを奪われた。
(ラグう)お前たちリバースも大切なテガミをこころを奪ってるじゃないか!
(ロダ)終わりよ。
。。。邪魔をするザジ。
(ザジ)俺のかわいこちゃんに手を出すな!
なんちって!
(ラグ)ザ… ザジ!
(ザジ)助けにきたぜ!子猫ちゃん。
(ラグ)ザジ。なんでここに?
(ザジ)ハチノスへの伝言は ヴァシュカに預けた。やっぱり俺がいねえとな。
スカートのほうがお好みか?ララちゃん!
(ラグ)しつこいよ。ザジ!
。。。ザジ、いく。

(ザジ)お~し。カッ飛べ 散弾。青棘!

(座ザジ)ララちゃん。着替えは終わったかい?
(ラグ)お、終わったよ。
(ザジ)そらっ!
。。。ロダ、銃を離してしまう。
   ひろうラグ

(ザジ)さあ。すべて話してもらおうか。
リバースの計画を。
ああ。
(ロダ)到着したか。

。。。丘で祈っている教会の人たち。
   そこ鎧虫

(ザジ)あれだ!
(ラグ)俺がノワールの記憶で見た!
ニッチのお姉さんが封印していた鎧虫!?
(ロダ)鎧虫カベルネ 首都の光を食い尽くすもの。
(ラグ)ロダ。
キミは人柱が世界を救うと言ってた。人柱って まさかまさか
修道院の人たちのこころを 鎧虫に食わせるつもりなの?
(ロダ)こころを吸ったカベルネはより強大になる。
(ラグ)そんなこと 絶対にさせない!
会いたかったよ。ゴーシュ。

(ノワール)僕はマローダー・ノワール。
リバースの邪魔を続けるなら、キミの命。
略奪します。
(ラグ)なぜそこまでリバースに肩入れするんだ?
(ノワール)首都の光を消せ。真の闇からすべては始まる。
僕のこころがそう言っている。
今日は泣かないのですか?

(ラグ)テガミ弾で…。
えっ。テガミ弾が。
(ロダ)やはり大事なもののようね。
(ラグ)ロダ!

(ノワール)心弾装填 漆黒。
うわ~!

(コナー)ガス。あれ。僕は?
この音。鎧虫?
ああ。
あ。
サニー。
サニー!


。。。ザジの銃弾。
(ロダ)相殺した!
(ザジ)しっかりしろ ラグ!
(ラグ)ダメなんだ ザジ。テガミ弾が…。
(ザジ)だったら、俺が青棘をヤツにぶち込むぞ。
(ラグ)えっ。それは!
(ザジ)なら、援護するぜ。
(ラグ)ありがとう。ザジ。

(ザジ)走れ。ラグ!
オラ!

(ロダ)う
(ノワール)ロダ。伏せていろ。

(ザジ)くらえ!青棘の雨!

(ラグ)
《ノワールのこころの奥深くにゴーシュ・スエードは必ず存在する。
 ゴーシュのこころに届くと信じて
 ニッチのお姉さんに撃ちこんだように…》
《ありったけのこころをゴーシュの心へ》
ノクターン第20番。響け。赤針!
(ロダ)ノワール!
(ラグ)思い出せ ゴーシュ!

(ラグ)僕ら2人。
(ノワール)旅をした。
(ラグ)あのときから僕はあなたのようなテガミバチを目指そうと決めたんだ。



。。。巻き上がるテガミ。
カベルネが私たちの祈りを聞いてくださっている。
。。。出てくる触手

(サニー)院長。これは?
(悲鳴)
(委員長)ああ~!

。。。コナー、丘に進む。

《サニー:コナーさん。ごめんなさい。私は リバースの一員です。
少しの間 体がしびれる薬をクッキーに入れました。
死ぬような毒ではありません。
コナーさんを危ない目に遭わせたくなかったのです。
私は人柱になります。
最初はアンバーグラウンドをよくするためと言われてもよくわかりませんでした》

。。。鎧虫と人を見て。
(コナー)サニー!

《でも 私はコナーさんに会って…》
《おいしいな!僕。サニーのクッキー大好きだよ!
 え?私も大好きです。
 え?あっ!いえ。その私は人が おいしそうに食べている顔が喜ぶ顔が私大好き!》

。。。ハアハア言っているコナー

《サニー:みんなが幸せな顔でいられるようにコナーさんがずっと幸せでいられますように と願うようになりました》

。。。去っていくカルベネ
   サニーを見付けるコナー
(コナー)サニー。こころが…。
《サニー:やっと私は女帝様に祈ることができました。
 もし叶うのなら私の初めての恋を叶えてくださいと》

(コナー)返せ!サニーのこころを!
返せよ!
クソッ!

《サニー:私、コナーさんのことが…》

、、、泣いているコナー。サニーを失うコナー。いい相手だった。


(ラグ)はっ!
(ゴーシュ)ラグ…。
(ラグ)ゴーシュ!
。。。戻ったこころ?


次回「闇、光を照らす」
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テガミバチ REVERSE #10 「ベリタブリィー修道院」 [テガミバチ]

・・・コナーのおかしな行動!?
   ラグ、修道院に潜入。女装して、でも、見つかってしまうロダに
   首都にむかうなぞの生き物。・・・そんなもの北のあの国へしたほうが


。。。撃つノワール。
(ノワール)こころが欲しいか?チビ。
。。。与えるこころ。

そして、鎧虫倒す。。
(ロダ)ノワール!
(ノワール)大丈夫。
行きましょう。ロダ。
(ロダ)はい。


。。。気がつくザジ。
(ザジ)あれは!
(ラグ)いたたた…。
(ザジ)ラグ?
ここは?
(ラグ)ピアスの町だよ。
帰館途中に寄ったらBEEが倒れて運び込まれてるっていうから。
いったい何があったの?ザジ。
(ザジ)ノワールにテガミを奪われた。
(ラグ)ゴーシュに? ゴーシュに会ったの?
(ザジ)ああ。
そしてノワールの記憶で鎧虫を見た。
鎧虫は脱皮して空を飛んでいったように見えた。
あんなヤツ初めてだぜ。
(ラグ)そ、そMの鎧虫ってあの洞窟の氷から出てきた…。


あの生物たちはいったい?
ヤツらはこころがすべて抜け落ちたとき 変化を始める。
摩訶は世界の秩序を乱さぬようヤツらが変化をとげる前に凍らせて
この地に閉じ込めている。
あれはお前が目に宿すものと同じ精霊虫の成れの果てなのだ。
え?

はるかなる太古。
精霊虫は大地の霊的なエネルギー存在が小さな虫と融合して生まれた選ばれし生き物だった。
だが、命を終え肉体からそのこころがすべて抜け落ちたときまったく異なる生物へと変化をとげた。
なくしたこころを求めるだけの哀れな器。
鎧虫という生物に。
え?鎧虫?
そんな僕の目の中に テガミバチの天敵が…。
お、お姉さん。それは僕の精霊虫もいつか鎧虫に変化するっていうことですか?
BEEたちの持つ精霊虫も?
こころが抜け落ちる前に琥珀となれば
鎧虫には ほぼ変化しないといっていいだろう。
よかった。
ん?
この目の精霊琥珀は母がくれたものなんです。
僕が産まれたときにかかった病気を治すために。
だから僕はこの石の力をもらって生きることができた。
ずっと一緒の、母がくれた大切な目。
僕の命を救ってくれた精霊がこころを失って鎧虫になってしまったら悲しいです。
う、その精霊虫は今もお前を助けともに生きている。
よい母を持ったな。
お姉さん。
だが、琥珀化もせず。この地で眠っているすべてが鎧虫として目覚めたならば
世界が大変な混乱に陥るのは間違いない。

そうだ。ゴーシュ… えっと黒ずくめの男が洞窟へやってきませんでしたか。
ああ。
その男は何を?
幼虫を1体目覚めさせ、連れ去っていった。
えっ! 止めたりしないんですか。そういうの。
1体ごときものの数には入らん。
この地には数千からの精霊虫が眠っているのだからな。
えっ!?そんなにたくさん…。
摩訶はこの地を精霊の庭と呼んでいる。
精霊の庭…



(ザジ)まさか精霊琥珀の虫が鎧虫になるとはな。
問題はノワールが目覚めさせたあの鎧虫がどこへ飛んでいったのか。
ヤツらがテガミを略奪していることも何か関係がありそうだ。
(ラグ)ザジ。
この国は僕らの知らないことばっかりだね。
僕らを雇うアンバーグラウンド政府や首都がどんなところかも
本当のことは何も知らされていないんだ。

(ザジ)わかんねえこと気にしててもしかたねえだろ。
それよりコナーとテガミが心配だ。
いくぞラグ。
(ラグ)うん。


。。。馬車で帰る二人。
(ザジ)そういや。ラグ。テガミ弾に込めるノワールへのテガミは完成したのかよ。
(ラグ)うん。おとといピアスの町に着く前に。
(ザジ)よし。そいつをノワールにぶち込めば。
(ラグ)でも自信ないんだ。
僕のテガミがゴーシュのこころに届くかどうか。
(ザジ)届くさ。
じゃなきゃ。俺がヤツに悪意の心弾ぶち込んで
ぐちゃぐちゃにへこませてやっからよ。
この前の礼は 1、000倍にして返さねえとな。
(ラグ)ザジ。

(ザジ)ミス・マスカラトカゲだ。
(ラグ)このルートは鎧虫ポイントもないしすごく安全な道なのに。
(ザジ)凶暴で足の遅いマスカラトカゲを連れているなんてよほど大事なものを 運んでるんだな。
(ラグ)見えてきたよ!ラメントの町だ。
(ザジ)あそこに コナーが配達にきてるはずだ。

(鐘の音)
(ザジ)ラグ いたぞ! 倒れてる!
(ラグ)えっ!?

(ザジ)コナー。どうしたしっかりしろ!
ノワールに襲われたのか!?テガミは無事か!?
(コナー)ラグ… ザジ?
(ラグ)よかった。僕たちがわかるんだね!
(ザジ)しっかりしろ コナー!
ほら。リンゴ!
(コナー)いらない。
なああ。


(ラグ)大変だ… コナーのこころが死んじゃった。
ああ。
(コナー)ザジ…。
お金貸してよ。クッキー買うから。
(ラグ)なにこの袋の山?
修道院クッキー。これ全部食べたの?
(コナー)うん。だからお腹いっぱいでさ… ゲフッ!
リンゴはあとで食べるよ。
そろそろ食べようかな。
(ラグたち)早っ!


(二人)え~っ!?
(ザジ)修道女を好きになった!?
(コナー)うん。
ベリタブリィー修道院 ここだ!
すみません クッキーください!

こんにちは。クッキーは バターとシナモンとコーヒーのが。
(コナー)全部 3袋ずつ!
1、800リンです。
(コナー)はい。おつりはお布施に。
あなた… BEE?
(コナー)はい。集荷しにきました!
テガミあるなら、持っていきますよ。
今はありませんので… どうぞ。
ありがとう。BEEの人。修道院クッキーの優しい味をどうぞ。
ああ。


(ラグ)じゃあ。コナーはその子に会いたくて
何日も修道院のクッキーを買ってるってこと?
(コナー)うん。
(ザジ)くっだらねえ。
心配して損した。
(コナー)でも、そのきれいな子に会えたのは最初だけで
そのあとはずっと赤毛のマトリョーシカみたいな子なんだ。
(ラグ/ザジ)マトリョーシカ?


(サニー)あら、コナ-さん。また来てくれたんですか。
(コナー)やあ。サニー。
(サニー)今日、もう3回目ですよ。
(コナー)あの女の子いる?
(サニー)何度も言うようにあの子はあのときだけなのですよ。
クッキー作りは私の担当なので。
(コナー)はあ。
(サニー)いくつですか?
(コナー)3袋!ザジ。お金。
(ザジ)まだ食うのかよ?
どうぞ。
(コナー)さすがに飽きたけど…。
あ~ん。
でも おいしいものはうまい!
(ザジ)あたりめえだ。
(サニー)ウフフ。
(ラグ)あの…。
ここに その女の子を呼んでもらうことは できないんですか?
(サニー)ここは女帝様を信仰する厳格な修道院ですから
こうして お話しするのも本当はいけないことなのです。
名乗ることも 禁じられているのですが。
(コナー)えっ。そうなの?サニーも?
(サニー)ここ数日、コナーさんが本当によくいらっしゃるので。
いつの間にか。
(ザジ)もういいだろ。コナー。諦めろよ。
今はそれどころじゃねえんだ。
(サニー)あの!あ?
BEEの方が3人もこのラメントの町にどんなご用事が?
(ザジ)ちょっとした行き違いでね。もう ユウサリに戻るよ。
(サニー)コナーさんもユウサリに?
(コナー)僕はもう一日いる予定。
(ザジ)なに!?
(サニー)ではまた明日!
クッキーたくさん作っておきますね!

(ラグ)
《あの子もしかして コナーのこと…》
え?

(トカゲの鳴き声)
《あれは さっきの》
ありがとう。急いでそれを中へ。
《ロダ!》

(ザジ)何、見てんだ?
(ラグ)ザジャー!!
。。。隠れる二人。
うん?



(ザジ)あの修道院がリバースの拠点!?
確かに連中の隠れ処はあちこちにあるらしいけど。
(ラグ)間違いないよ。コナーが好きになった色の白い子って もしかしたら…。
(ザジ)ああ。おい、どこ行くんだよ。ラグ!
(ラグ)僕、旅人のフリをして修道院に潜入する。
(サジ)なんだって!?
(ラグ)リバースは この町で何かをやろうとしている。調べなくちゃ!
ロダがいるならゴーシュも きっとここに現れる!
よし。ザジは帰還!館長の指示を仰ぐんだ!
(ザジ)ゴーシュさんのことになるとすぐにムキになりやがって。
どうやって潜入すんだよ。
あそこは 男子禁制の女子修道院だぜ。
(ラグ)え?


(ノック)
(サニー)はい。どなた?
すみません。僕…。
いえ、私、燃料石を売りながら教会や聖堂を巡礼している者なのですが
今日 泊まるところがなくて。
(サニー)まあ。大変!
私と歳も変わらないような子がヨダカを巡礼とはなんと立派な。
さあ。入ってください。なんとかかけあってみましょう。
あ、ありがとうございます。

(ザジ)すげえ。ラグのヤツ。
何も怪しまれず。あっちゅう間に中入っちまった。
異様なまでに似合うな。アイツ。


(サニー)私。サニーです。あなたは?
えっ!? ラ… えっと。ララです。
(サニー)ララちゃん…。

(サニー)ごめんなさい。これから大事な祈りの刻なの。
少しの間ここで待っていてもらえますか?
あっ。はい。
(サニー)戻ったら空いてるベッドを探しますね。

《あんな優しい子もリバースの一員なんだろうか?
 考えてる場合じゃない!中を調べるチャンスだ!》

(サニー)
《急がなきゃ!》

《どこまで行くんだろう?
 それにしてもなんかスースーする》

(サニー)遅くなって申し訳ありません。

《見張り!?》

。。。集まり
《こんなにたくさんの人が》
《あ。ロダ!》

(ロダ)町に最後のテガミが運び込まれました。
このラメントの町での人柱が成功すれば我々 リバースの計画は政府やBEEにも止めることは
できなくなるでしょう。
人柱は世界を救う礎。
首都政府によって失われていく世界のこころを救うのです。
あなた方人柱が救うのです。
アンバーグラウンドを再生せよ!我々はリバース!
我々はリバース!
(ロダ)すべてを正しき形へ!リバース!
(一同)リバース!リバース!
《サニー… 人柱が世界を救う?いったいどういうことなんだ?》


(罪j)おい ちゃんと話聞けよ! コナー!
いいか? あの修道院はリバースの隠れ処で…。
(コナー)そんなのあるわけない!
毎日クッキーを買いに行ってるけどおかしなところなんて何もないよ!
それにあんなきれいで優しそうな女の子がテガミを盗んだり
そんな悪いことできるはずがないじゃないか!
(ザジ)ヤツらは正しいと思ってやってんだっての!
ったくアホか!
俺は報告しに帰館するからな!
コナーは修道院をしっかり見張ってろよ!
(コナー)ラグは?
(ザジ)ラグ?
う~ん…。
《僕も女装して潜入したいとか言い出しかねねえな…》
ラグも別の場所で見張ってらぁ。じゃあな!
今のラグには ニッチがいねえんだ。
何かあればお前だけが頼りなんだぜ!コナー。
頼んだぞ!
(コナー)フンッ!


(コナー)
《みんな どこへ行くんだろう?》

(足音)
《リバースが首都や政府の何を知っていて何をするつもりか確かめなくちゃ》

(ロダ)そこのあなた。
え?
(ロダ)この通路は修復中で通れませんよ。
初めて見る顔ですね。
た、旅の者です。
今日はここで休ませてもらえることになったんですがサニーさんと
はぐれてしまって…。
向こうを探してみます。
え?
(ロダ)きれい。この髪は銀色?
は、はい。
(ロダ)目は琥珀色かしら。
はい。
(ロダ)かわいいのね。
え?
あ、あの…。
(ロダ)逆らってはダメ。
ああ。
(ロダ)テガミバチでは何も救えないの。
ラグ・シーイング。
。。。短剣できりかかるロダ


(ロダ)あなたに邪魔はさせない。
(ラグ)ロダ。何をするつもりなんだ?
(ロダ)あなたこそそんな格好で何をするつもり?
(ラグ)あっ。いや。これは…。
(ロダ)スカートの中まで丸見えよ。
(ラグ)うわぁっ!
《え、僕は何を…》

(ラグ)ラグロケット!
心弾銃は… あんなところに。

(ロダ)本当にかわいいのね。何も知らない政府の働きバチ。
(ラグ)え?
(ロダ)高いエネルギーを持った精霊という生物を人の手で作り出す計画。
首都で私はいくつもの生き物と融合された。
失敗作の烙印を押され捨てられた私には融合以前の記憶はない。
(ラグ)ああ。あれが…。
(ロダ)私の持つこのこころはどの生き物のものだったのかわからない。
首都 アカツキは哀れなこころを食い物にして繁栄しているのよ。
。。。ラグに手を出すロイだ
(ロダ)でも、もうすぐそれも終わる。


(ロダ)首都はヤツがすべて食い尽くす。
(ラグ)ヤツ?


・・・ないかが首都に向っている。

(ラグ)お前たちはいったい…。
リバースは何をするつもりなんだ?


次回「カペルネ襲来」
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テガミバチ REVERSE #09 「ひとりばっちの200年」 [テガミバチ]

・・・ニッチのお姉さん。ラグを理解する。そして、妹を。。。
   (摩訶)ヒ カ リ の意味。。。?


長。呪われた摩訶の子は東の里でも噂になりまじめてます。
これ以上ブルー・ノーツ・ブルースを汚すわけにはいきませんよ。長!
長。ご決断を。


。。。双子を川に捨てにいく村人。
えい!
忌まわしき事柄は湖に凍らせた。
後世には立派な史実を伝えようではないか。
ああ。そうだな。そうするか。


。。。現在。
呪われた子じゃなかったんだ。
そんな…。
双子が姿を消したのは全部町長の先祖が招いたことか。
(ハリ)いや。それは…。
アンタも知ってたんだな。
知っていながら…。
わしだって、産まれる前の話なんだよ。
史実というのは断定できない仮説であり。ただの通説で… うわっ!
。。。おいたをうけるじじい。


な。何を…。
愚かな人よ。
気が変わった。
今度は私の気まぐれだ。
人、消えてなくなれ。

。。。攻撃を
   守るニッチ

(ラグ)ニッチ…。


なぜ人をかばう?
妹よ。この話は私とお前のことだよ。
そのくだらん遊びを続けるつもりか?
(ニッチ)遊びではない仕事だ。
ラグの仕事はテガミのこころを運ぶ。
ニッチはラグを守る何があってもそれは変わらない。
(ラグ)ニッチ…。

逃げろ!!

(ラグ)《僕は… 僕はニッチのために何もできないのか》


俗世界で成長も遂げられず人の下僕として付き添うことを
選んでいようとは。
哀れな妹。
お前も消してあげたほうがよいか。
。。。攻撃
のろま。

(ステーキ)ヌニー!
弱い。弱い!
ひ弱!

(ラグ)ニッチ!

(ステーキ)ヌニー!

とどめ。今度は別れが言えるな。
さようなら。私の妹。

。。。赤針。

。。。なにかが入ってくる
う。私の中に入ってくるこれは何だ?
・・・ラグがニッチと初めてあったとき

おっと… えっ?

ヨダカの駅でまるで捨てられているみたいだった。

あ… あの

暗いすき間から海色に光る目が僕をじっと見ていた。

まだテガミバチになっていない僕が届けるなら規則は関係ないでしょう。
コナー?
ねっ!
(コナー)ラ… ラグ。
あの子はいつかの僕と同じなんだ。
だから、僕はあの子をほっとけない。
宛先のラブサムワンダウンにキミを届けることが僕の役目です。
僕はラグ・シーイング。キミの名前を教えて

僕はその小さな女の子を助けたつもりでいた。

名前は マカ。
マカか。なんだすごくいい名前が…。
ジェニー キャロル スーザン エリザベス ケリー ジンメイ アビー。
まだまだ。いろいろある。
ホントの名前は?
ない。
えっ… ないの?
気に入ってるのは?
ない。
それなら、仮で僕がつけてもいい?
えっとね。そうだなぁ。
ニッチ… そうだ。ニッチってどう?
ニッチ?
ラグ・シーイング。
私にパンツを履かせた男はお前が初めてだ!
お前がつけた名前のニッチにした。
え…。
ニッチと呼べ。ラグ


でも本当に助けられたのは…。

ラグ。お前がさよならに悲しむなら、ニッチはお前のそばにいる。
ニッチ…。
さよならは悲しいか?
もし… もしもだよ。僕がこころをなくしてしまって。
ニッチのことを忘れてしまったら、ニッチはどうする?
平気だ!ラグが忘れてもニッチがラグを忘れないからな!
だからずっと一緒だ


私の中に何を入れた?
妹… 妹への感情。
これは私に撃ち込んだのはお前の… こころなのか!


(ラグ)ニッチ!
ヌニー!
(ラグ)ニッチ ニッチ!
ニッチ。しっかり。
ヌニー!


ずっと一緒だと?
摩訶と人が絆で結ばれる。か。

生意気なんだよ。愚かな人のクセに!



。。。外に逃げ出した愚民。(ぴょーごじん)
おい。1、000年生きられる水、持ってきたか?
少しだけな。
なんということを!
町長。アンタにはやらん。



自らをわきまえることすらできない生き物よ。
そして、摩訶の心を忘れ、自分がされたことすら忘れて
愚かな人に加担する哀れな妹!

なげ。嘆かわしい!なにもかもが嘆かわしい!
まとめ… まとめて消えろ!
消えろ。消えろ!
。。。大きな一撃。


(ラグ)ステーキ。ニッチを頼む。
ヌニ!
。。。ニッチを口に入れて、潜って逃げるステーキ
ヌニニー!


(ラグ)人が愚かだって?
妹を傷つけるのは愚かじゃないのか?
摩訶は愚かじゃないのか?
愚かじゃない生き物なんているのか?
これ以上ニッチを傷つけるなら、たとえお姉さんでも。許さない!

目に精霊虫。
かなりのエネルギーを残したまま琥珀化しているな。
人のにおいがしないのはそのためか。
いや。違うな。お前はいったい?
まあいい。何せよ。妹とはこれでお別れになる。
。。。水が

(ラグ)あ!

。。。ニッチを捕まえる摩訶。
ヌニー!

妹よ。あのときの別れがなければ摩訶としてここでともに。
。。。捕縛する姉。
さらばだ。妹!

(ラグ)やめろ!!

(ラグ)人も摩訶もない!ニッチは ニッチだ!
僕の大切な ニッチなんだ!

。。。心弾銃を撃つ。赤針

。。。サーカス団に引き渡すラグ。
《これは、チップだ。
え?
じゃあ。ごくろうさん。
あっ。ニッチ!
ありがとう。
え?
ラグ。さらばだ。
待て!

行くな!

行くな!

どこへ行く!》

あ。
ヌニー!

ニッチ!
いつも…。
(ラグ)お姉さん…。

いつも一緒だった。
覚えている。
星明かりの届かない暗い部屋。
目が覚めるとそれはいつもそばにいた。

いつも2人だった…。
《おぞましいバケモノめ!
もっと早く葬るべきだったな。
摩訶を恐れて、手が出せなかったが。これだけ姿を現さないとなると。
あの飢饉で死んでしまったか。コイツらに興味がないのかどちらかだろう。
長!決断を!


。。。川に投げ捨てる
えいっ!


。。。流される。離れてしまう。

起きろ!

起きろ!
流れる水のほうへ行ってしまうよ。

ああ… 遠くなる…。
消えてしまう…。
いつもいつも2人だった。

私と妹…。

《あれ。どこ?
妹。いない。
妹…。
私は1人になってしまった。
ああ~っ!
悲しいよ。寂しいよ。
妹…。
。。。大きくなる。
ああ~っ!》
。。。もらい泣きをするラグ。泣き虫。


どれくらいの時が流れただろうか。
大きな感情の揺れが静まると私は成長を遂げていた。
そして、自分が何者で、何をすべきかを理解した。
刻まれた摩訶の記憶。
命の理に従うように私はここにたどり着いたのだ。

(ラグ)それでニッチは… ニッチを捜そうとはしなかったんですか?

私と同じように妹も成長を遂げれば必ずここに導かれてくるはずだ。
私が助けに行かねば生き残れないような妹なら、摩訶の役目を継ぐ資格はない。

(ラグ)それでずっと…。
愚かなのはお姉さんのほうだよ。
世界でたった1人、会いたい妹なのに。
ずっと一緒にいたかった妹なのに。
ひとりぼっちで200年もこんなところで待っていたなんて。
人はそんなに愚かじゃないよ!
そんな立派に愚かになんてなれないよ!

おもいしろいことを言うヤツだ。
私のほうが愚か… か。
私も結局、愚かな人から生まれた子。ということか。


...ニッチは運ばれる。
ヌニヌ!
ヌニヌ ヌニヌ!
ヌニー ヌニー!

(ラグ)ニッチ!

安心しろ。
摩訶が妹をティルナの泉に連れて行くだけだ。
(ラグ)ティルナの泉?
肉体の傷を癒やす泉が洞窟の奥にあるのだ。
まぁ。人が噂した1、000年 生きられる水などというものはどこにもないけどな。
(ラグ)《お姉さんも あの顔するんだ》
・・・同じ顔?おかしなぶさいく顔。



私だけによこさないのはずるいぞ!
離せ!いいかげんにしろ。町長!
町長!
うるさい。水よこせ!
わしも 1、000年 生きたいんじゃ!
。。。川にはまるアホ。
町長!
冷たい凍る!
助けて助けて!



(ラグ)お姉さん教えてください。
氷の柱の生物たちはいったい…。
ヤツらはこころがすべて抜け落ちたとき変化を始める。
摩訶は世界の秩序を乱さぬよう。ヤツらが変化を遂げる前に凍らせてこの地に閉じ込めている。
ニッチはいつ返してもらえるんでしょうか?
ティルナの泉は肉体の傷を癒やしてくれるが、わずかな時が必要だ。
それまでは預かろう。
(ラグ)え?
安心しろ。
治ればすぐお前のもとへ返してやる。

妹もいつかは大きな感情の揺れを経験し、成長を遂げるだろう。
それまでは妹が何よりもこころを寄せているお前のそばにいさせてやりたい。
(ラグ)お姉さん…。
さよならが悲しいのは、私もよく知っているからな。
(ラグ)あ。
お前の仕事はテガミを届けることだと言ったが。
(ラグ)はい。
テガミとは何だ?
(ラグ)テガミは人のこころそのものです。
こころ?
テガミを受けとるとどうなる?
(ラグ)う… 嬉しかったり自分のこころを揺さぶられたり…。
では、私たちへのテガミは妹だな。
よく届けてくれたぞ。ラグよ。
(ラグ)え。ニッチを… ニッチをお願いします。
お姉さんもお元気で。


。。。出ていくラグ。
(ラグ)大変なお仕事何百年もご苦労さまです。
失礼します。



(摩訶)ヒ カ リ…。

あれがヒカリ?
まさか…。

ラグが人か、
人の形を成した何かか確かめるには少し成長を待たなければ。
ひとつ楽しみができたな。
テガミはこころ。
こころを届けるものか…。




次回「ベリタブリィー修道院」
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テガミバチ REVERSE #08 「ブルー・ノーツ・ブルース」 [テガミバチ]

。。。双子の姉妹の再会話。200年の月日。不老の摩訶


<湖を間に隔て、摩訶と人は互いにその存在を認めながら共存していたという。
 金色に輝く幻想的な姿が闇空の中舞い上がるのを
 大勢のブルー・ノーツ・ブルース住人が目撃している。
 人は摩訶を神聖な生き物として崇め摩訶はこの地を守る存在として
 人のこころに恩恵をもたらしていた。
 そう。人から汚れたこころが生まれるまでは>

。。。本を読む
(ラグ)汚れた。こころ?
ブルー・ノーツ・ブルース。
ここに摩訶が生息していたってこと?
じゃあ。やっぱり…。
ねぇ。ニッチ。さっきの200年前生まれたってどういうこと?
(ニッチ)20年ほど前?
えっ?
2年ほど?
(ラグ)う~ん。わかんないけど、あの里がニッチの生まれたところなんだね?
覚えてるってことは最近までいたっていうこと?
(ニッチ)ニッチがあかぼうのときだった。
(ラグ)あかぼう… 赤ん坊?
ニッチって、赤ん坊のときの記憶があるの!?
(ニッチ)なんとなくあかぼうだった。
(ラグ)それホントに覚えてるの?
でも。じゃあ あの町にニッチのこと知ってる人もいるかもね!
町に着いたら聞いて…。
(ニッチ)ラグ。
言わないほうがよい。ニッチのことは。
。。。先に行くニッチ
(ラグ)あっ。ニッチ!待ってよ。ニッチ!
洞窟?

おい!
そこで何をしているんだ!
それ以上神聖な場所に近づくなよ!
(ラグ)す。すみません!
おい。あの格好。
テガミ…。
テガミバチだ!
(ラグ)えっ?


いやぁ。先ほどは失礼しました!
寒かったでしょう?
こんな辺境までよくぞおいでくださいました!
とれたばかりの新鮮ピコピコの活け作りをお試しあれ!
(ラグ)お… お構いなく。
僕は聞きたいことがあって、この町に来ただけで。
(ハリ)聞きたいこととは?
私が町長の ハリ・トーノフです。
ようこそ。氷河の里 ブルー・ノーツ・ブルースへ。
(ラグ)BEEのラグ・シーイングです。
この子は僕のディンゴのズワイガニは!?
ニッチ。爪!爪!肩に爪が刺さってる。

(ハリ)こちらでよろしいですか?
(ラグ)えっ!?ズワイガニは大丈夫です!
(ハリ)この者があなたが捜しているという黒ずくめの男を見かけたそうです。
はい。真っ白ないでたちの少女と一緒でした。
(ラグ)その人です!その人はどこで何を?
あなたたちが歩いていた氷河湖路です。
あの先にある洞窟へ向かっていきました。
(ラグ)あの大きな洞窟。
ありがとうございます。行こう。ニッチ。
(ハリ)待ちなさい。
あの洞窟は我々にとって何よりも神聖な場所。
政府の方であろうとも入るのを許すわけにはいきません。
その男が何者かはわかりませんが。もし洞窟に入ったのなら無事ではすまないでしょう。
(ラグ)え?
(ハリ)あの洞窟は摩訶の住処である地底湖。
ブルー・ノーツ・スケールにつながる路なのですから。
(ラグ)あっ。摩訶の?
あの…。
(ハリ)なんです?
(ラグ)この本の中の 「人の心から汚れが 生まれるまでは」というのは
どういう意味なんですか?
(ハリ)この里のあさはかなる者が禁断の実を食べてしまったのです。
(ラグ)禁断の?
(ハリ)摩訶はそれに失望し姿を現さなくなってしまった。
200年ほど前 ブルー・ノーツ・ブルースは飢饉にみまわれました。
町からはすべての地熱が奪われ、わずかな畑も凍りつき多くの民が死んでいったのです。
生き残った者の中に腹に子を宿したセリカという女がいました。
セリカは摩訶の住処である地底の湖の水を飲むと
1、000年生きられるという噂を耳にしました。
それは飢えた心が生み出したお伽話のようなものだったのでしょう。
だが欲深く、命に執着したセリカはあろうことかその噂を信じ、人が神聖な場所として
足を踏み入れたことのなかった洞窟へと足を踏み入れてしまったのです。
地熱が戻り始め、人々が安堵し始めた頃、セリカは町に戻ってきました。
セリカは誰とも話さず。驚くことに数か月食事もとらずに生き続け、
子供を産むとすぐに死んでしまいました。
そして、それを見たすべての人々は人が呪われたことを知るのです。
セリカの汚れたこころが生み出したそれは双子の赤子。
摩訶を真似たような海色の瞳 金色の髪 獣の爪。
(ラグ)それで、その子は?
(ハリ)呪われた赤子はある日忽然と姿を消し二度と町には戻ってこなかったそうです。
私たちはもう一度摩訶と共存できる環境を取り戻したい。
摩訶に認められる正しい人になるため、日々努力を重ねているのです。
呪われるのは勝手だがこの地では摩訶が神であるということをお忘れなく。
シーイングさん。
(ラグ)呪い?
(ハリ)ともかく今日はゆっくりとお休みください。

。。。寝ることに
《ニッチは本当に200年前に生まれてたのか…》
《呪われた子として…》

《お前がさよならに悲しむなら、ニッチは ラグのそばにいる

《僕は何を気にしてるんだ?ニッチは僕の大切な友達なのに…。
 ニッチが呪われた子のわけがないじゃないか!》

(ニッチ)ラグ!
(ラグ)うわっ!
(ニッチ)調べにいくか?
(ラグ)え?
(ニッチ)ど… つく!
(ラグ)ニッチはこの町を覚えてる?
(ニッチ)う~ん。ニッチ。あかぼうだったからな。
でも。嫌な感じはなんかある。
(ラグ)ごめんよ。ニッチ。
何も知らずにそんなところにニッチを連れてきてしまって。
(ニッチ)平気だ!ニッチはラグのディンゴなのだ!
ラグが行くなら、どこへでも一緒についていく!
(ラグ)は
。。。抱き住めるラグ
(ニッチ)ラグ?
(ラグ)ありがとう。ニッチ。
行こう!一緒に!

《行こう!摩訶の洞窟へ!》


(ハリ)あの子たち…。
あっ。まさか!




。。。洞窟へ
(ラグ)大きな引きずられた跡…。
やっぱりここに何かあるんだ!
行こう。ニッチ!


(ラグ)それにしてもすごい霧だな…。
全然 前が…。
氷のトンネルだ!
鎧虫!?

こ、これは…。

あっ!こ、氷漬けの鎧虫…。

(ニッチ)ラグ!

(ラグ)いちばん大きくて太い柱が割れてる…。
あっ。ここにも心弾銃の薬莢が…。
いつもの鎧虫とどこか形は違うけど
これも… ヘラジカ頭のあれもやっぱり鎧虫なんだ。
あれはゴーシュがここからおびき出したのか?
そうか!鎧虫は体内にこころを響かせなきゃ倒せない。
この鎧虫たちは凍ったまままだ生きてるんだ。

ニッチ?




。。。奧へ
(ラグ)地底湖…。
じゃあ。ここが町長さんの言ってたブルー・ノーツ・スケール… 摩訶の住処。

。。。何か出てくる
(ラグ)うわっ!
これが… 摩訶!
(ニッチ)ううん
(ラグ)ニッチ!どんな生き物かわからないんだ!下がって!


これはめちゅら… 珍しい。ふぉ… 訪問者だわ。
にぴゃく年ぶりね。

妹よ。

(ラグ)200年ぶり?
じゃあ。あなたがニッチのお姉さん?



。。。洞窟に村人
あんな子供がこんな洞窟に?
(ハリ)あの海色の瞳 金色の髪。
ディンゴの少女は摩訶の子に違いない。
摩訶に会おうとするのは必然ではないか。
いつもは前に進めないほど立ち込めている霧が恐ろしいほどに晴れているのがその証拠。
摩訶が子を招き入れたのだ。



(ラグ)あ。あの… は、はじめまして!
僕。ラグ・シーイングといいます。
ニッチ… 妹さんとは友達であり。ディンゴ… え~と同僚です。
そのお姉さんはホントにその…。
あの。すみません。
まず。あのその…。
パンツ。はいてくださ~い!
パンツおいでください?
はいてください。
で、できたら、その胸もあの…。
胸のほうもお願いしたいのですが。なんかニッチもその…やたら気にしてるようですし。
ううん。
(ラグ)あ。ありがとうございます。とても助かります!
ニッチ。ちょれ…それが今の名か?妹よ。
それにしても何かしら、その姿は。
つるぺたんちんちくりんにも程がある。
成長をすっかり忘れてしまったか。妹よ。
(ニッチ)妹違う!ニッチはお前など知らないぞ!
成長はこれからすっかりかます!
かます?何も覚えていないのだな。
忘れてしまったのか?人が私たちにしたことも。

うむ… 摩訶はここに人のニオイを感じていないようだ。
私もそう思う。
そこの。お前は人か?
それとも人の形をなした何かなのか?
(ラグ)え?
どれ割って中身を確かめるか。
(ラグ)あ。わ。
ニッチ!
。。。防御するニッチ。
ほう…。
ちんちくりんでも剣は使えるようだな。
(ニッチ)ラグを痛くするヤツはニッチがやっつける。
ディンゴとして。
ディンゴ?


(町人たち)うわあ!
摩訶… 摩訶なのか?
(ラグ)ちょ… 町長さん?

(ハリ)おお。摩訶よ!なんと神々しいそのお姿。
こんな近くで拝見できるとは。
私どもは氷河の里に暮らす者です。
申し遅れました。私は町長の…。

去れ!

(ハリ)え?

お前たちを招いた覚えはない。
ここから去れ。人よ。

(ハリ)あなたは誰です?
私は摩訶にお話があるのですよ。
町長。あれも摩訶の子では?
(ハリ)何?
だが双子と…。
摩訶はもう長い間人と交わす言葉を失っている。
ならば伝えていただきたい。
私たちはあなたに認められる正しい人になるため、何代も努力を重ねてきたのです。
こらっ。勝手に!
私たちは摩訶と共存できる人になったのです。
人を誤解しないでください。
もう昔のままの人ではない。
我々はセリカのようなこころの汚れた人とは違うんだ。
おい。今その話はあまりしなくても。


何も知らないようだな?そこの者以外は。
おお。

摩訶はここでこの地を守ってきただけに過ぎない。
もともと人などに興味はないのだ。
しかし、正しいだの汚れただのお前たちが口にすると滑稽だな。
少しその話をしてやろうか。

お前。こんなときに何やってるんだ?
これ伝説の1、000年生きられる水だよな?
バカお前!言ってるそばから。
ちょ… 俺も。
何やってんだ。やめろ!
少しだけだ。


摩訶は人への興味もなく期待もしていない。
だが、たった一度人の心を感じとってしまったのだ。
200年前。この地の地熱が下がりはじめた。
大掛かりに、だがひっそりと地熱を生み出す精霊琥珀の採掘が始まったからだ。
(ラグ)えっ…。
精霊琥珀を失ったため里では多くの人が死んだ。
だが、摩訶は自らの役目を果たしながらそれを静観していた。
そこにある日。傷を負い、今にもこと切れそうな身ごもった女が洞窟に現れた。

《去れ。人よ。
 ここから去れ。
(セリカ)できません。
私は死ぬためにここに来た。
食べるなり何なりしてください。
ここから出て行けば里の人たちに》
腹の子まで殺されてしまいます》
何の気まぐれだったのだろう。
摩訶は人の話に耳を傾けた。
《地熱が戻るように
地の守り神である摩訶にいけにえを捧げるべきだと。
里で身寄りのない私が選ばれました。
子供が産まれるまではとお願いしたけれど受け入れてもらえず
私が逃げ出そうとしたので、大勢の人に殴られここに放り込まれたのです。
夫は飢えて死にました。
私ももうすぐです。
摩訶様お願いです。
私が生きているうちにこの命をもらってください。
代わりに子供を助けて。
子供だけは生きさせてあげたいの》
懇願しながら息を引き取ろうとしている女。
摩訶は初めて人のこころに触れた。
そのとき一粒の涙がこぼれた。
。。。涙が。。。
《人よ。お前のこころをもらった。
 願いはじき叶うだろう》
やがて、セリカは里に戻った。
《セリカだ!セリカ うわぁ!》
そして、子を産み落とした。
《長を呼んで!たたり!たたりが!
産声ひとつあげないなんてなんて恐ろしい。
それでセリカは?
これを産んですぐに。
そうか それだけが救いだな》
20年経っても摩訶は姿を現すことがなく。双子は水だけを与えられ
それだけでも生き続けていた。
《長! 呪われた摩訶の子は》
東の里でも噂になり始めています。
これ以上 ブルー・ノーツ・ブルースを汚すわけにはいきませんよ。長!
長。ご決断を。
ううん。

。。。捨てにいく村人達。
えい!

忌まわしき事柄は湖に凍らせた。
後世には立派な史実を伝えようではないか。
ああ。そうだな。そうするか》


次回「ひとりばっちの200年」
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テガミバチ REVERSE #07 「Film noir(フィルム ノワール)」 [テガミバチ]

・・・ラグ、ゴーシュの記憶を垣間見る。そして、記憶がまだ残っていることを
   知って、望みがあることを。
   のんきなニッチでした。


(ラグ)すごいばあ。なにもかも凍っている。
この一帯は地熱がないからな。永久氷河となっているのさ。
見えたぞ。あそこだあれがヘラジカ頭だ。
氷河の先に町も見えるだろう。
(ラグ)あれがブルー・ノーツ・ブルース。

。。。そこについて
(ラグ)じゃあ。このへんなんですね。ゴーシュ…。
いや。ノワールを見たのは?
ああ。このあたりで徒歩の旅人など見かけないからな。
あの鴉のような男と真っ白な娘は よく覚えとるよ。



。。。テガミ ハチノス
(ラルゴ)ヨダカ北 ブル-・ノーツ・ブルースの近くで
トド便の運転手がノワールらしき人物を目撃。
その後、運転手は男たちが去った方向で強い光が立ち上がるのを見た。
おそらく心弾の光だ。
(ラグ)空を染めるほどの強い心弾。それってもしかして…。
(ラルゴ)ノワールだとすれば北の辺境で何をしていたのか?
(アリア)あなたのモノに込められたこころを感知する能力ならそれを探ることが
できるかもしれない。
(ラグ)じゃあ!
(ラルゴ)うん。
今すぐ北へ発ってくれ。ラグ・シーイング。
(ラグ)はい!
(ラルゴ)うん。相変わらずいい返事だね。


(ラグ)ブルー・ノーツ・ブルースか。どんなところなんだろうね。ニッチ。
うん。
(サンダーランド)ブルー・ノーツ・ブルース… 実に興味深い。
(ラグ)サンダーランド博士!
。。。戦闘態勢のニッチ
わあっ。いけません ニッチ!
(サンダーランド)あの町には摩訶の目撃証言が残っているのだよ。
(ラグ)摩訶の?
(ニッチ)うん?
(サンダーランド)キミのディンゴが体に流れる摩訶の血を目覚めさせ
新たな大いなる力をついに見せることに…。
(ラグ)ニッチ。ブルー・ノーツ・ブルースって知ってる?
(ニッチ)ブル?う~ん。
(サンダーランド)はっ。
(ニッチ)知らない。
ヌニー。
ヌニー!
(サンダーランド)摩訶の血の目覚め。私の研究!
(ラグ)すみません。博士!行くよ ニッチ。



(コナー)ラグ。
(ラグ)コナー ザジ。
(ザジ)ラグ。北に行くんだって?
(ラグ)あのへんルートもなくて…。
(ザジ)おい。ラグ。俺の次の配達先も北だ。
ブルー・ノーツ・ブルースにも俺が代わって行ってやる。
(コナー)ザジ?
(ラグ)ダメだよ。
だって、僕のは配達じゃなくて…。
(ザジ)ノワールの目撃情報があるんだろ?
それでノワールに会ったらどうすんだよ?
(ラグ)どうするってこころを取り戻す。
(ザジ)取り戻すったって、テガミ弾に込めるテガミは書けたのか?
(ラグ)うっ。書けてにゃい…。
(ザジ)うん?
(ラグ)書けてないんだよ!
毎晩徹夜して、書こうとするんだけど。いざ書こうとするとあれもこれもって…。
結局、書けなくなっちゃって。
(ザジ)まっ。俺に任せろ。
こころのないノワールなんざ、ぶっ倒してやるぜ。
(ラグ)ダメだよ!ゴーシュの中にはまだ こころが残ってるんだから!
(ザジ)残ってるってなんでわかる?
(ラグ)僕は… 僕はゴーシュを信じてるから。
。。。いってしまうラグ
(コナー)あっ。ラグ。
ザジ。なんであんな意地悪言うんだよ。



。。。みているラグ
ヌニ~!
(ラグ)すごい!
氷が本当にシカの角みたいだ。
ゴーシュはここで何のために心弾を…。
あっ。あれが湖。
なんか神秘的なところだね。
さすが摩訶の伝説が残る…。
。。。ニッチ、本能が?スキーを始める。
(ラグ)わっ!
ニッチ!

飛んだ!

。。。転がっていくラグ
うわっ!うわぁ~!


。。。下に起きるラグ
ニッチ…。
なっ!

。。。とくしゅほうじん
鎧虫!
でも…。
もしかしてゴーシュの心弾はこれに?
それならバラバラになるはずなのに…。
それになんて大きさだろう!
鎧虫百科事典でも見たことないや!
トド便のおじさんもこのことは何も言ってなかったけど…。

薬莢…。
もしかしてゴーシュの!?
《ゴーシュの心弾銃のものならこの中にゴーシュのこころのかけらが
 残ってるはずだ》
見せてくれ!ゴーシュのこころ!
響け!赤針!
。。。足下がくだけて
えっ!? ああ。うわぁ~!!





。。。配達のザジ
(ザジ)なんだって!?手紙が盗まれた?


。。。途中で休憩
(ザジ)6つの町に寄って集荷できたのは半分以下か。
気に入らねえな。ヴァシュカ。
ラグ… ニッチがいるから大丈夫だと思うけど。
アイツ。ゴーシュさんのことになると…。


そこか。
誰だか知らねえが俺は今機嫌が悪いんだ。
用があんなら10秒で出てこい。

1 2 3
4 5 6 7 8 9 10。
はい。時間切れ。青棘!

。。。ザジ、後ろをとられる。
(ノワール)僕の名はノワール。
キミのテガミ 略奪いたします。
(ザジ)な。ざけんな!

。。。サジの相方ヴァシュカ、ノワールに
(ノワール)響け。ジムノペディ!



。。。街を見ているのんきなニッチ
(ニッチ)イヤな感じがする。
・・・役立たず?




。。。永久凍土の下?
(ラグ)いてて…。
これは…。
あの薬莢に残されていたゴーシュのこころのかけら。


。。。ゴーシュのこころのかけらの情景
(ゴーシュ)ああ。
(ゴーシュ)ここは…。

手を…。
。。。ああ。うう。

(ロレンス)目覚めたな。
あなたは?覚えていないのだな。
私はロレンス。
ゴーシュ・スエード。キミの生還に祝福を捧げよう。
(ゴーシュ)ゴーシュ・スエード。
誰だ…。
(ローレンス)哀れな男だな。
母の記憶だけでなく。こころのすべてを失ってしまったか。

(ラグ)あれは本物の精霊になれなかった者。

(ローレンス)それでも喜ばしいことに変わりはない。
キミは私たちと共に世界を変える存在になる。
光から生還したたった1人の人間なのだから。
(ゴーシュ)光…。
(ローレンス)これからキミの世話はこの子の役目となる。
彼女は私が以前いたところの生まれでね。
好きに使うがいい。



。。。ノワール、テガミを
(ザジ)渡さねえぞ。
くそ。ゴーシュ・スエード…。
ぐっ…。
。。。おりあげるテガミ
(ノワール)そのまま寝ていることだ。
(ザジ)俺は…。
。。。たちあがる
(ザジ)俺はこころをすべてなくしたらどうなるか知ってる。
俺の両親は鎧虫にこころを食われた。
こころをすべて失ったら、取り戻すことはできない。
ラグにあんな思いはさせねえ。
こころをなくしたお前をラグに近づけるかよ!



。。。ゴーシュのこころのかけらの情景

(ラグ)ゴーシュ…。

(ゴーシュ…)ここは 教会なのか?

このアンバーグラウンドでは首都アカツキに住める選ばれた者たちだけが
人工太陽の光と豊かさを受け、国の外側に向かうほど深い闇と貧困に包まれています。
(ゴーシュ…)なぜそんな理不尽がまかりとおる?
すべて政府が決めたこと。あなたもその政府に仕えていた。
国家公務郵便配達員 BEEとして。
(ゴーシュ)僕が?

(ゴーシュ)あっ。
(ローレンス)もうすぐだもうすぐ我々が立ち上がるときが来る。
アカツキに住む思い上がった人間たちを打ち倒し真に平等な世界を築き上げる。見よ!
(一同)おお!
(ローレンス)あの者は光から生還したただ一人の者だ。
我々に下された力だ。
リバース! リバース!
(一同)リバース! リバース! リバース!


。。。光の塔
(ゴーシュ)あの光の中で心をなくした。
そういえば聞いていなかったな。キミの名前。
名はありません。

(ゴーシュ)じゃあ。僕と同じだ。
頼みがある。見せてくれないか。
自分がゴーシュ・スエードだった場所を。


。。。だどるゴーシュ


(シルベット)あっ

(シルベット)大丈夫です。私1人でも何でもできるし。
どこにでも行けるんですから。

。。。すれちがう二人
   振り返るゴーシュ。気づかないシルベット。



(ゴーシュ)どうした?
聞こえた。

。。。洞窟の中へ

。。。流れ着く実験体。
逃げてきたのね。あそこから。
(ゴーシュ)これは?
アカツキでは実験が行われている。
あらゆるものを人と掛け合わせ、太古の精霊を作り出そうと…。
でも、すべて失敗した。
失敗作は処分される。
やっと逃げ出しても、命を永らえることができる者はほとんどいない。
(ゴーシュ)キミも逃げてきたのか?
せめて墓に埋めてあげよう。
はい。
。。。墓を作る。



(ローレンス)ゴーシュ。キミにこれを返していい頃だろう。
キミの心弾銃 ジムノペディだ。
記憶は戻らなくとも、こころが回復すれば
いつかまた 心弾が 撃てるようになるかもしれない。
そのときこそ…。
。。。撃つ。
言ってくれ。
僕は何をすればいい?
(ローレンス)すばらしい… すばらしいぞ ゴーシュ。
(ゴーシュ)やめろ。
その名は二度と使うな。
ゴーシュ・スエードはもういないのだから。
(ローレンス)ハハ… ハハハハハハ!
ならば私がつけてやる。
キミの名はノワール。
私の略奪者 マローダー。
(ゴーシュ)ノワール… 闇か。
そうだ。光は僕の敵だ。

(ラグ)ゴーシュ。本当にこころのすべてを?




。。。警告するロダ?
ノワール!
。。。ノワール、ザジをかわす。

(ザジ)これは… ノワールの記憶。
...ノワールに首を捕まれて。
(ザジ)ヘッ。なにが ノワールだ。
アンタのこころ、ラグが 取り戻すって言ってたぜ。
イテッ!
。。。去っていくノワール
今日のところは俺の負けだ。
今日のところはな!
。。。神弾銃を撃つザジ。




(ニッチ)ラグ。どこだ!?
(ステーキ)ヌニー!



。。。ゴーシュのこころのかけらの情景
(ゴーシュ)キミにも名前がないとな。
僕がつけても構わないか?
はい。
(ゴーシュ)ロダ… ロダと呼ぼう。
言葉の意味はわからないが、今ふと頭に浮かんだ名だ。



(ラグ)ロダ…。

(ラグ)なくしてない。わずかだけど覚えてる。
きっと取り戻せる!
ゴーシュはこころをすべて失ったわけじゃないんだ!


。。。氷の壁を壊すニッチ。
(ニッチ)ラグ!
(ラグ)ニッチ!

。。。外に出るラグ。
《薬莢に込められていたのは今までのこころだけ。
 あの抜け殻のようなものが何なのかは見えなかった》


(ラグ)よし。町へ行こう!
ここで、ゴーシュが何をしていたのか聞くんだ。
(ニッチ)町?
(ステーキ)ヌニ?

(ラグ)ニッチ!? そっちは逆だよ!町は湖の向こう側だから。
(ニッチ)こっちのほうがいい。
(ラグ)へ
(ニッチ)向こうは氷がもろくて危ないぞ。
(ラグ)ニッチ。なんでそんなこと知ってるの?
(ニッチ)あの里でニッチは生まれた。
     200年ほど前。


次回「ブルー・ノーツ・ブルース」
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テガミバチ REVERSE #06 「少女人形」 [テガミバチ]

。。。人形を作るシルベット。自分と同じ思いの少女のために徹夜する。
   ラグ、シルベットの思いを人形込められた思いを見る
   なもなき盗賊をぶんぶんいわしてやっつける?


(ニッチ)ラグ 明日は どこ配達か?
(ラグ)明日は 珍しく非番だから僕らの配達は お休み。
ニッチも寝坊できるよ。
寝坊?うん!
よし! 明日は寝坊を試してみる。
僕も 手紙弾ちゃんと完成させなくちゃ。
今夜は シルベットにも相談にのってもらおうと思ってるんだ。


(シルベット)ああ。う~ん!
ナイス。ファニーフェイス!
(ラグ)ただいま~!
(扉が開く音)

あっ。帰ってきた!
ラグ。おかえり!ただいま。シルベット。
ニッチとステーキもご苦労様。
(ステーキ)ヌニ!

あっ。そうそうシルベットに郵便きてるよ。
テガミ?誰からだろう?
あれ?ザジとコナーは?
今日は配達で戻れないみたい。
そうか。残念!じゃあ。すぐご飯の用意するわね。
あっ。シルベット!
うん?
あとでゴーシュに書いているテガミのこと相談にのってもらえるかな?
参考に昔話も聞かせてほしいんだ。
お兄ちゃんと私の話?いいよ。
じゃあ。食事のあと…。
(お腹がなる音)
私の部屋で話そうか
うん!
あっ!もう!ニッチ。砂だらけ!
食事の前に着替えなさい!


。。。ラグに食事を。。。
   シルベット、手紙を読む。
「私はドグラの街に住む M・クローチェ。10歳の女の子です。
 夜想道のお店カタンで見かけてから、私はスエードさんの作るお人形が大好きになりました」
これってファンレター?
へぇ~。すごいね!
カタンってシルベットの人形を売っているお店でしょ?
続きはなんて?
えっと…「今日はどうしてもお願いを聞いてほしくてテガミを書きました。
スエードさんに私に似せたお人形を百十日の十二刻までに作ってほしいのです」
え?百十日って明日だ!
「私の家族が急に炭坑へ働きに行くことになったのです。
 1人でさみしくないように私そっくりなお人形を私の代わりにあげたいのです」。
優しい子だね。
でも明日までに一から作るのは無理じゃない?
炭坑のあて先を聞いておいてさ人形ができあがったらテガミとして送るほかないよね。

。。。うう。
シルベット?


えっと。確かこのへんに…。
あった!
。。。人形が出てくる。
この子を直せばなんとかなるかな。
でもいろいろ手を入れなきゃダメね。
黒毛系の髪に変えて目の石も変えなきゃ。

ねぇ。シルベット手紙弾のことなんだけど。
。。。聞いていない。
あっ。カットしたホタル石があったはず。あれを使って…。
レース縫っておけばよかったな。

。。。その晩、相手にしてもらえないラグ。



(ラグ)ハァ~。
結局、何も書けなかった。
あっ。おはよう。シルベット。
昨日ずっと明かりがついてた…。
(シルベット)サンドイッチ作ったからそれ食べてね。
私はドグラの街まで人形を届けてくるから。
へ?人形ってできたの?
じゃあ。よろしく!
よ、よろしくって…。
いってきます!
え?シルベ…。
《眠い。どうしよう。こりゃ。また何が何やら。ニッチは寝坊を試してる。
 僕、ズボン履いてないし目も開かないし。あれ。開いてる?》
ああ~っ。待ってよ。シルベット!


1人で平気なのに。
お兄ちゃんが首都に行ってからラグが来るまでずっと1人で生活してたんだから。
それはわかってるけど、届け物なら僕に言ってよ。
今日、ラグお休みでしょ?
いや。でも…。
急いでるし。今日の十二刻までにどうしても人形を届けたいの。
う。
ドグラの街までなら馬車便も出てるし。
ほら、それだ。
え?
このところテガミが盗まれたりしていろいろと物騒なんだ。
1人で乗ってて人形とられちゃっても知らないよ。
ラグ。何怒ってるの?
お、怒ってないよ。
そう。ならお願い。
え。あ… うん。
ってことはラグは私のディンゴね。
はいはい。ディンゴとして。ディンゴとして。
。。。なげやり。
あっ。そういえばニッチ…。


として?
ラグ?ラグよ。ラグ!
ラグは寝ぼってない!
ラグ?ラグよ!
・・・寝ぼけている



サイ馬車が来てるよ。あれに乗ろう!
置いてっちゃうわよ。ディンゴのラグ!
《早っ!ディンゴいらないかも》
待ってよ。シルベット!



うん
(ラルゴ)いつものキャンディ・フィリップス・ライトと何かない?エミュー君。
(エミュー)旬の辺境情報いいのが入りましたよ。ロイドさん。
おっ。きたね。
気に入っていただけると思います。
お代はもう2枚ほど。
高い一服だな。
期待を裏切ったら、お仕置きだよ エミュー。
怖っ!奥へどうぞ。


。。。移動中
それが女の子に似せた人形?
うん。家を出る前にちゃんとチェックをする時間がなかったから。
ボタンもよし裏地もよし。
すごいやそれをひと晩で…。
僕なんかゴーシュへのテガミ一行も書けなかったのに。
そっか。それでラグは怒ってるんだ?
えっ?
私がラグの相談に乗らずに人形を作ってたから。
あ。いや…。
ごめんね。ラグ。
でも、それって、ヤキモチ?
そ… そんなんじゃないよ!
その人形はあとからだって作れるじゃないか。
でも手紙弾はゴーシュの心を取り戻すたった一つの方法かもしれないんだし。
シルベットの願いはゴーシュが帰ってくることじゃなかっ… た…。
。。。寝ているシルベット。
シルベット?
(寝息)
《ね… 寝てる…。
 そっか。昨日徹夜したから》
僕もなんだか…。
アンタら、どこで降りるんだね?
えっと 。ドグラの街です。
着いたら起こしてあげるよ。
アンタも少し眠りなさい。
えっ。いいんですか?
困ったときはお互い様ですよ。



。。。ディンゴ出撃
(ニッチ)ラグ!ラグはどっちか?
ヌニ!
シルベットのにおい。

ラグよ!



。。。進む場所
よく眠っておりますな。
それではそろそろ始めますかのう?
は?
とぼけんでもよろしい。
わしと2人っきりになってゆきずりにしっぽりしたかったのだろう?
ゆき ずり の!
しっぽりチュータイム!
。。。殴られるじじい。
ぬお~!

ったく。ここまで乗ってもガキカップルとエロジジイしかいねえとは。
ここんとこきついわ。
とはいえ乗客の多い便は自警団の目もあるし
まあ、こんなガラクタでもいくらかにはなるだろう。
《1人盗賊 アウトバーン参上!
 でも 名乗ったことがないので誰も知らない》
チャオ!
・・・なんとかひとり


ああ~!おっと!
ああ。痛っ!
ああ 痛い 痛い。
頭打った。
おお。いてえ…。
えっ!?えっ!?おばあさんじゃない。
あっ!あっ。それ!
私の人形。
アンタ。もしかして盗賊?
チッ。もっと寝てろって。クソガキ!
。。。なげる。
きゃあ!
させるか!
なに!?
シルベットは 僕が守る。
ディンゴですから。
クソ!
。。。逃げるこそ泥
あっ。待て!シルベットの人形を返せ!
この… 離せ!クソガキ!
人形を返せ!
(2人)うわぁ~!!

。。。外におちてしまう。

あっ。何じゃ?
・・・サイの馬車?止まる。


ラグ!


イタタ…。
あっ!人形は…。
あっ。あんなところに!
。。。崖の木にひっかかっている。


ラグ!

ラグ!
シルベット。大丈夫だから下がって。
気をつけてね。ラグ。


何をする。やめんか!
チッ。手綱を渡せっての。あっ!
。。。馬車の運転手をひきずりおとす。


アイツ!


。。。シルベット。見に行く。
大丈夫ですか?
ああ。
ヘッ。あばよ。クソガキ。


ひどい…。


助けて!
助けてくれ!



おじいさん?あんな人だったっけ?
頭きた!
追いかけっこなら負けない!
。。。車いすでおっかけるシルベット。

この車イスの女豹から逃れられると思って?



。。。ラグ。人形を。。
ダメだ。これ以上は近づけない。
どうしたら…。

ラグ!
この声は!

(ラグ)ニッチ。なんで ここに!?
(ニッチ)ラグ。どこ行った!こっそり配達どこ行った!
ニッチをねぼらせてどこ行った!
(ラグ)ここです。
あっ。それ、ノクターン!
持ってきてくれたの?さすがニッチだ!

(ニッチ)さすが…。
そうだ!人形に心弾を当てて崖の上に飛ばせばいいんだよ!
貸してくれる。ニッチ?

う。

(ラグ)ありがとう。ニッチ!
人形を受け取って、シルベットに渡して。
(ニッチ)承知した!


(ラグ)心弾銃ノクターン第20番 心弾装填!
赤針!


。。。とばされる人形。それを拾うニッチ
ヌニ~!

(ラグ)ニッチ!


《ゴーシュ:首都アカツキに栄転だ!
(ゴーシュ)アカツキで兄さんは必ず ヘッド・ビーになってみせる》

《これは人形の記憶?それとも…》

《ゴーシュ:ヘッド・ビーになれたらお前の足だって必ず治せる。
 すごいお金が稼げるんだ!
 働いて働いて稼ぎまくるぞ!
(ゴーシュ)シルベット?
。。。泣いているシルベット
シルベット…。

(シルベット)何もいらないから。歩けるようにならなくてもいいから。
       どこにも行かないで お兄ちゃん》

《シルベットが人形に込めた こころ》

《ゴーシュ:シルベット そのリボンもらっていいかい?
 えっ お兄ちゃんが使うの?
 いや。首都で離れていてもシルベットを近くに感じるような
 何かそんなものがあればと思ったんだけど。
うん。
はい。
ありがとう。

《離れていても近くに》


そうだ。お人形を作って渡そう!
《いつもそばでお兄ちゃんを励ませるように。
 お兄ちゃんが私を忘れないように》
イタッ!
私そっくりな人形を。


(シルベット)今日、首都へ出発?そんな!
予定が早まったんだ。すまない。
ヘッド・ビーになって必ず迎えに来るよ。
必ず。
お兄ちゃん。


お兄ちゃんがテガミバチを解雇?
(アリア)ゴーシュはもうテガミバチではなくなってしまったの。
心をなくして首都から姿を消してしまったのよ。
ごめんなさい。シルベット。
(シルベット)ウソよ。アリアさん!
ウソばっかり!
ウソよ。ウソよ!


私にそっくりなお人形を私の代わりにあげたいのです。
次、いつ会えるかわからなくなってしまうから。
大好きな兄に持っていてほしいのです。
私を忘れないように。


できた!
やっとできたよ。お兄ちゃん。
お兄ちゃんに渡せなくて、ごめんね》
ああ。。。見ているラグ



。。。おっかける車いすのシルベット

助けてくれ~!
待ちなさい!
ゲッ。なんだ。このガキ
こんなガキに負けるな!

ガキガキ、うっさい!

チッ!コラッ。もっと速く走れ!

くらいなさい。今、必殺のシルベット ヒップ スライド 目潰しアタック!
。。。とまるサイ。

うわあ!


ガキにもいろいろあるの!
なめんな!


。。。後のこと
1人盗賊 アウトバーン?知らんなあ。

シルベットを怒らせたらダメだよね。
ヌニ~


はい。頼まれてたお人形よ。
わあ。ありがとう!

《お兄ちゃん…》
《ゴーシュの心 手紙弾で必ず取り戻すよ。
 シルベット》



(ラルゴ)北の辺境で略奪者ノワールの足跡を見つけた。
(アリア)ゴーシュの?
(アルゴ)調べてみる価値ありそうだよ。アリア君。


次回「Film noir(フィルム ノワール)」
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