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テガミバチ REVERSE #15 「おかえりなさい」 [テガミバチ]

(ゴーシュ)シルベット。大きくなたな。
(シルベット)じゃ?
(サンダーランド)スエード… なのか?
(ラグ)ゴーシュ…。
(ゴーシュ)ラグ… ラグ・シーイングなのですね。
キミに会いたかった。

。。。とびこむラグ
(ラグ)ゴーシュ!


(ラグ)お願いします。館長!
早くゴーシュとシルベットを一緒に住まわせてあげたいんです。
(ラルゴ)だ。そうだけど?
(サンダーランド)なぜ 私に振りますか?
(ラルゴ)だって、ほら… こういうことって。医者の許可次第じゃない?
(ラグ)サンダーランド博士。お願いします!
(サンダーランド)うん?
(ラグ)博士?
(サンダーランド)シーイング… キミの気持はよくわかる。
だが。目覚めたばかりのスエードにはまだ 安静が必要だ。
(ラグ)はい…。
(サンダーランド)それにスエードが失ったこころを取り戻せてるかどうかもまだ 確認できてはいない。
(ラグ)そんなことありません!
ゴーシュは僕の手紙弾でこころを取り戻しています。

回想
《込めすぎてこころをなくすな。すべてを失うことになるぞ。
 キミの大切な人を悲しませるな》

あれは僕の知っている。強くて優しい人でした。

だから お願いします。シルベットは待っています。
あの家で兄妹一緒に暮らせる日を。



(シルベット)お兄ちゃんが戻ってきたら
ラグとニッチの寝るところどうしよう…。


(サンダーランド)だがな シーイング…。
キミの言うとおり。スエードが本当にこころを取り戻せているとしたらなおさら 帰宅させるわけにはいかない。
(ラグ)え?
(サンダーランド)スエードには受けてもらわねばならない検査が山ほどある。 それに…。
(ラルゴ)記憶が混乱しているようだから、今はまだ控えているが
ゴーシュ・スエードには聞かねばならないことも山積しているからね。
(ラグ)聞かねばならないこと?
(ラルゴ)そう。なぜ 彼はアンバーグラウンド反政府組織 リバースに加担したのか?
そもそも テガミの強奪という犯罪に手を染めたのは彼自身の意思なのかどうか…。
(ラグ)そ… それはこころを失ったところをリバースに利用されてただけ!
だと… 思います。
(ラルゴ)ならば5年前 アカツキで何があって、彼はこころを失ったと思う?
(ラグ)え?
(ラルゴ)キミだって知りたいはずだよ。少年。
(ラグ)はい…。
(ラルゴ)そのためにもゴーシュにはまだ ハチノスにいてもらわねばならない。
(ラグ)そう… ですよね。
(サンダーランド)そういうことだ。
悪く思わないでくれよ。シーイング。
(ラルゴ)ただし…。
(サンダーランド)あ
今晩だけは特別だ。
家に戻ることを許可しよう。
(サンダーランド)か… 館長!
(ル呉)1日くらいいいじゃない。家に戻ることで記憶の混乱が早く解消する可能性だって あるわけだし。
(サンダーランド)まぁ…可能性は…。
(ラグ)本当ですか!?
(ラルゴ)あぁ。
今日には摩訶の少女とアリア君も配達から戻ってくるはずだ。
すごいお祝い  やるんだろ?
(ラグ)え?
(ラルゴ)ね
(ラグ)は… はい!
ありがとうございます。館長!僕。ゴーシュに伝えてきます。
(ラルゴ)今晩だけだよ。
(ラグ)はい!

(サンダーランド)理解ある上司のつもりか?
(ラルゴ)何か問題があるかい?
(サンダーランド)はぁ…。



。。。走るラグ。ゴーシュの元へ
(ラグ)ゴーシュ!
(ゴーシュ)ラグ・シーイング。
どうしたんですか?そんなに慌てて。
(ラグ)か… 館長が今日だけ家に戻っていいって!
ゴーシュ?

(ゴーシュ)シルベットを喜ばせてあげよう。
(ラグ)ええ。
じゃあ。あとで迎えにくるね。
(ゴーシュ)えっ?
(ラグ)僕、これから配達なんだ。
(ゴーシュ)そうなんですか。
(ラグ)近場をまわるだけだから、18刻までには戻れると思うけど。
(ゴーシュ)う。 でしたら…。
その配達、僕もつきあいます。
(ラグ)えっ?



。。。一緒に
《ゴ… ゴーシュと一緒に配達だなんて、どうしよう…》

(ゴーシュ)うん
(ゴーシュ)どうかしました?
(ラグ)なんでもない…。


。。。
(ピサロ)あっ。BEEのボーズやないか。
(ラグ)ピサロさん。
(ピサロ)今日はディンゴの妖精さん、一緒やないんか?
(ラグ)えっ? あ…。

(ゴーシュ)今日は僕が彼のディンゴなんです。
(ラグ)えっ!?
(ピサロ)ふ~ん。妖精さんはお休みかいな。
ボーズ?

《ゴ… ゴーシュが 僕のディンゴ…》
(ゴーシュ)ラグ・シーイング?
迷惑でしたか?
(ラグ)そ。そんなことない!
《あっ。そうだ。せっかくゴーシュと一緒なんだ。
テガミバチとして一人前にやれるところを見せなきゃ!》
(ゴーシュ)ラグ・シーイング?
(ラグ)わかったよ。ゴーシュ。
今日は一日ディンゴとして僕につきあってもらうね。
(ゴーシュ)はい。


~配達
 どっこけ。


。。。テガミを渡して。

(ゴーシュ)あの… ラグ・シーイング。
(ラグ)なに?
(ゴーシュ)受け取りにサインをもらわなくてよかったんですか?
(ラグ)うん?  ああ!

すみません!サインお願いします!



。。。くたびれるラグ
(ゴーシュ)どうしたんですか?
(ラグ)えっ?
(ゴーシュ)見るからに元気がないですが。
(ラグ)うん…。
(ゴーシュ)ひょっとして僕が配達についてきてしまったせいですか?
(ラグ)そんなこと… な、なくもないのかな…。
僕。自分がテガミバチとして一人前にやれてるところをゴーシュに見てもらう気でいたんだ。
それなのに…。
(ゴーシュ)大丈夫ですよ。
(ラグ)えっ?
(ゴーシュ)キミが一人前のテガミバチだということはすでに僕のこころに
しっかりと届いています。
(ラグ)あ
僕がなくしたこころを取り戻せたのはキミのおかげなのですから。
(ラグ)ゴーシュ…。う。

(ゴーシュ)思い出しますね。
(ラグ)えっ?
僕がゴーシュに配達されたときのこと?
(ゴーシュ)ええ。
(ラグ)けどあのときの場所はジョゼの白砂漠の近くだし。これとは違って…。
(ゴーシュ)チップ花の綿毛。
でしたよね?
(ラグ)うん!

。。。見ている綿毛。
(ゴーシュ)ラグ・シーイング。
話しておかなければならないことがあります。
(ラグ)なに?
(ゴーシュ)キミとの約束を守れませんでした。
(ラグ)僕との約束?
(ゴーシュ)アカツキに行ったらキミのお母さんのことを調べてみるという。
(ラグ)覚えててくれたの?
(ゴーシュ)ええ。

 すみません。

(ラグ)
《まさかゴーシュはそのことを僕に伝えて謝るために
 配達につきあってくれたんじゃ…》
。。。泣き出すラグ
(泣く声)

(ゴーシュ)ど… どうしました?

(泣き声)

(ラグ)ゴーシュ…。
ゴーシュ!
。。。抱き付くラグ
(泣き声)
(ラグ)戻ってきたんだ。
ホントに僕の… 僕のゴーシュ・スエードが…。
(泣き声)
ゴーシュ! ゴーシュ…。
(泣き声)


。。。帰路のラグとゴーシュ
(ゴーシュ)うん? 何かついてますか?
(ラグ)えっ… ううん。
こうしてゴーシュと一緒にシルベットの待つ家に戻れるなんてなんだか夢みたいで…。
(ゴーシュ)あっ!
(ラグ)ゴーシュ。急ごう!
。。。見ているロダ。
(ゴーシュ)あっ ちょ… ちょっと!
ラグ・シーイング!



。。。家に。
(ラグ)ただいま!

(ニッチ)ラグよ!ニッチも帰ったぞ!
ニッチはラグのディンゴとして約束ったぞ!
(ステーキ)ヌフゥ!
(アリア)シーッ!
(ニッチ)うん?


(シルベット)お兄ちゃん…。

(ゴーシュ)シルベット。
(シルベット)おかえりなさい。お兄ちゃん。
(ゴーシュ)ただいま。シルベット。
。。。なきだすシルベット
(シルベット)おかえりなさい!お兄ちゃん!
(泣き声)

(シルベット)よかった… 本当に よかった。
ありがとう。ラグ。
ラグを信じてて本当によかった。
もう一度 お兄ちゃんにおかえりなさいって 言うことができた…。
(ラグ)シルベット…。
(シルベット)本当に 本当にありがとう!
(ラグ)うっ… うぅ…。
(泣き声)


(ニッチ)ラグもシルベットもいたいのか?
(アリア)そうじゃないの。
(ニッチ)う~ん…。


。。。夕食
(シルベット)えっ。お兄ちゃんと?
(ラグ)うん。配達に行ったんだ。
(シルベット)ずるい!その間、ラグはお兄ちゃんをひとり占めしてたってことよね?
だからそんなに嬉しそうなんだ。
(ラグ)えっ?いや。違わ  ないけど。

(シルベット)ラルゴさんもこんな日くらい配達をお休みにしてくれれば
よかったのに。

(ラグ)それは違うよ。シルベット。
(シルベットとアリア)えっ?
(ゴーシュ)離れて暮らす人々にとってテガミは書く人のこころ そのものなんだ。
それを首を長くして待っている人がいる以上そう簡単には休めない。
テガミバチってそういう仕事だから。

(シルベット)お兄ちゃんみたい。
(ゴーシュ)えっ?
(シルベット)ラグったら、お兄ちゃんが帰って来たからって。もう。
(ラグ)そう言えばゴーシュが教えてくれたことだった。
(ゴーシュ)今はもうキミ自身がそう思ってるはずです。
(ラグ)うん。ゴーシュ。

(ニッチ)ゴーシュはラグの喜びなのだな。
(ラグ)えっ?
(ニッチ)そうか 喜びか。
(ラグ)ああ


(シルベット)はい。お兄ちゃんの大好物 私の特製スープ。
(ラグ)いただきます!

(シルベット)おかわりしてね。
(ラグ)う。うん。
いただきます。

(ラグ)
《ゲボマズッ!
 シ シルベットには悪いけどこれをおいしいって 
 食べられるのはゴーシュだけだよ。 あっ。でも…》

(アリア)
《フランクリン:かわいそうになアンタの大切な人。
 そのこころも光の一部となって世界に散らばってしまった。
 もう 拾い集めることなど できはしないのだ》
う。


(ゴーシュ)こんなにこころが温かくなるのは何年ぶりかな。
(ラグ)ああ。
(アリア)ああ
(ゴーシュ)おいしいな。シルベットは天才だ。
(シルベット)あ。ああ。
。。。なきだすシルベット
   アリア、飲んで。ああと。

(ゴーシュ)シルベット。おかわり入れてくれるかい。
(シルベット)うん。お兄ちゃん。
(ラグ)僕もおかわり!
(シルベット)えっ。ラグも?
アリアさんもいかがですか?
(アリア)えっ。私も?・・・いやよ。こんなの。。。。
。。。外にいるロダ。



(ラグ)おやすみなさい。ゴーシュ。
。。。あくびをするラグ。寝ているニッチ



。。。帰るアリア。
(アリア)ごちそうさま。
(シルベット)おやすみなさい アリアさん。



。。。ハチノス
(ノック)
(ラルゴ)う。博士。こんな時間に何か?
(サンダーランド)言い忘れたことがあったのでな。
(ラルゴ)ううん
(サンダーランド)今のスエードは手紙弾によってシーイングが知っている限りの記憶は
手に入れたはずだ。
だから、ノワールのままっだったとしても、ある程度装うことはできるだろう。
????



。。。朝。ゴーシュをに声をかけるシルベット
兄ちゃん。朝よ!
お兄ちゃん!


(ラグ)僕が起こしてくる。
(シルベット)うん。お願い。


(ラグ)ゴーシュ。おはよう。
。。。いない。
(ニッチ)もうおでかけか?
ラグ?
ヌニ?
(ラグ)あ。ああ。



(ガラード)ロレンス。
ハチノスからの報告によればノワールは ゴーシュ・スエードの
こころを取り戻したそうだ。
(ロレンス)こころを?
(バレンタイン)それが本当ならマローダーとしてはもう使いものにならんだろう。
このくさ酸っぱいのはクセになるな。
(ロレンス)余計なことを話されでもしたら面倒だ。
始末しろ。
(ガラード)了解した。
。。。刺客がいく。裏切り者。



次回「ロダ、彷徨う」
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鋼の錬金術師 画像

もう見ました、面白いですね
by 鋼の錬金術師 画像 (2011-01-17 10:48) 

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