SSブログ

テガミバチ REVERSE #09 「ひとりばっちの200年」 [テガミバチ]

・・・ニッチのお姉さん。ラグを理解する。そして、妹を。。。
   (摩訶)ヒ カ リ の意味。。。?


長。呪われた摩訶の子は東の里でも噂になりまじめてます。
これ以上ブルー・ノーツ・ブルースを汚すわけにはいきませんよ。長!
長。ご決断を。


。。。双子を川に捨てにいく村人。
えい!
忌まわしき事柄は湖に凍らせた。
後世には立派な史実を伝えようではないか。
ああ。そうだな。そうするか。


。。。現在。
呪われた子じゃなかったんだ。
そんな…。
双子が姿を消したのは全部町長の先祖が招いたことか。
(ハリ)いや。それは…。
アンタも知ってたんだな。
知っていながら…。
わしだって、産まれる前の話なんだよ。
史実というのは断定できない仮説であり。ただの通説で… うわっ!
。。。おいたをうけるじじい。


な。何を…。
愚かな人よ。
気が変わった。
今度は私の気まぐれだ。
人、消えてなくなれ。

。。。攻撃を
   守るニッチ

(ラグ)ニッチ…。


なぜ人をかばう?
妹よ。この話は私とお前のことだよ。
そのくだらん遊びを続けるつもりか?
(ニッチ)遊びではない仕事だ。
ラグの仕事はテガミのこころを運ぶ。
ニッチはラグを守る何があってもそれは変わらない。
(ラグ)ニッチ…。

逃げろ!!

(ラグ)《僕は… 僕はニッチのために何もできないのか》


俗世界で成長も遂げられず人の下僕として付き添うことを
選んでいようとは。
哀れな妹。
お前も消してあげたほうがよいか。
。。。攻撃
のろま。

(ステーキ)ヌニー!
弱い。弱い!
ひ弱!

(ラグ)ニッチ!

(ステーキ)ヌニー!

とどめ。今度は別れが言えるな。
さようなら。私の妹。

。。。赤針。

。。。なにかが入ってくる
う。私の中に入ってくるこれは何だ?
・・・ラグがニッチと初めてあったとき

おっと… えっ?

ヨダカの駅でまるで捨てられているみたいだった。

あ… あの

暗いすき間から海色に光る目が僕をじっと見ていた。

まだテガミバチになっていない僕が届けるなら規則は関係ないでしょう。
コナー?
ねっ!
(コナー)ラ… ラグ。
あの子はいつかの僕と同じなんだ。
だから、僕はあの子をほっとけない。
宛先のラブサムワンダウンにキミを届けることが僕の役目です。
僕はラグ・シーイング。キミの名前を教えて

僕はその小さな女の子を助けたつもりでいた。

名前は マカ。
マカか。なんだすごくいい名前が…。
ジェニー キャロル スーザン エリザベス ケリー ジンメイ アビー。
まだまだ。いろいろある。
ホントの名前は?
ない。
えっ… ないの?
気に入ってるのは?
ない。
それなら、仮で僕がつけてもいい?
えっとね。そうだなぁ。
ニッチ… そうだ。ニッチってどう?
ニッチ?
ラグ・シーイング。
私にパンツを履かせた男はお前が初めてだ!
お前がつけた名前のニッチにした。
え…。
ニッチと呼べ。ラグ


でも本当に助けられたのは…。

ラグ。お前がさよならに悲しむなら、ニッチはお前のそばにいる。
ニッチ…。
さよならは悲しいか?
もし… もしもだよ。僕がこころをなくしてしまって。
ニッチのことを忘れてしまったら、ニッチはどうする?
平気だ!ラグが忘れてもニッチがラグを忘れないからな!
だからずっと一緒だ


私の中に何を入れた?
妹… 妹への感情。
これは私に撃ち込んだのはお前の… こころなのか!


(ラグ)ニッチ!
ヌニー!
(ラグ)ニッチ ニッチ!
ニッチ。しっかり。
ヌニー!


ずっと一緒だと?
摩訶と人が絆で結ばれる。か。

生意気なんだよ。愚かな人のクセに!



。。。外に逃げ出した愚民。(ぴょーごじん)
おい。1、000年生きられる水、持ってきたか?
少しだけな。
なんということを!
町長。アンタにはやらん。



自らをわきまえることすらできない生き物よ。
そして、摩訶の心を忘れ、自分がされたことすら忘れて
愚かな人に加担する哀れな妹!

なげ。嘆かわしい!なにもかもが嘆かわしい!
まとめ… まとめて消えろ!
消えろ。消えろ!
。。。大きな一撃。


(ラグ)ステーキ。ニッチを頼む。
ヌニ!
。。。ニッチを口に入れて、潜って逃げるステーキ
ヌニニー!


(ラグ)人が愚かだって?
妹を傷つけるのは愚かじゃないのか?
摩訶は愚かじゃないのか?
愚かじゃない生き物なんているのか?
これ以上ニッチを傷つけるなら、たとえお姉さんでも。許さない!

目に精霊虫。
かなりのエネルギーを残したまま琥珀化しているな。
人のにおいがしないのはそのためか。
いや。違うな。お前はいったい?
まあいい。何せよ。妹とはこれでお別れになる。
。。。水が

(ラグ)あ!

。。。ニッチを捕まえる摩訶。
ヌニー!

妹よ。あのときの別れがなければ摩訶としてここでともに。
。。。捕縛する姉。
さらばだ。妹!

(ラグ)やめろ!!

(ラグ)人も摩訶もない!ニッチは ニッチだ!
僕の大切な ニッチなんだ!

。。。心弾銃を撃つ。赤針

。。。サーカス団に引き渡すラグ。
《これは、チップだ。
え?
じゃあ。ごくろうさん。
あっ。ニッチ!
ありがとう。
え?
ラグ。さらばだ。
待て!

行くな!

行くな!

どこへ行く!》

あ。
ヌニー!

ニッチ!
いつも…。
(ラグ)お姉さん…。

いつも一緒だった。
覚えている。
星明かりの届かない暗い部屋。
目が覚めるとそれはいつもそばにいた。

いつも2人だった…。
《おぞましいバケモノめ!
もっと早く葬るべきだったな。
摩訶を恐れて、手が出せなかったが。これだけ姿を現さないとなると。
あの飢饉で死んでしまったか。コイツらに興味がないのかどちらかだろう。
長!決断を!


。。。川に投げ捨てる
えいっ!


。。。流される。離れてしまう。

起きろ!

起きろ!
流れる水のほうへ行ってしまうよ。

ああ… 遠くなる…。
消えてしまう…。
いつもいつも2人だった。

私と妹…。

《あれ。どこ?
妹。いない。
妹…。
私は1人になってしまった。
ああ~っ!
悲しいよ。寂しいよ。
妹…。
。。。大きくなる。
ああ~っ!》
。。。もらい泣きをするラグ。泣き虫。


どれくらいの時が流れただろうか。
大きな感情の揺れが静まると私は成長を遂げていた。
そして、自分が何者で、何をすべきかを理解した。
刻まれた摩訶の記憶。
命の理に従うように私はここにたどり着いたのだ。

(ラグ)それでニッチは… ニッチを捜そうとはしなかったんですか?

私と同じように妹も成長を遂げれば必ずここに導かれてくるはずだ。
私が助けに行かねば生き残れないような妹なら、摩訶の役目を継ぐ資格はない。

(ラグ)それでずっと…。
愚かなのはお姉さんのほうだよ。
世界でたった1人、会いたい妹なのに。
ずっと一緒にいたかった妹なのに。
ひとりぼっちで200年もこんなところで待っていたなんて。
人はそんなに愚かじゃないよ!
そんな立派に愚かになんてなれないよ!

おもいしろいことを言うヤツだ。
私のほうが愚か… か。
私も結局、愚かな人から生まれた子。ということか。


...ニッチは運ばれる。
ヌニヌ!
ヌニヌ ヌニヌ!
ヌニー ヌニー!

(ラグ)ニッチ!

安心しろ。
摩訶が妹をティルナの泉に連れて行くだけだ。
(ラグ)ティルナの泉?
肉体の傷を癒やす泉が洞窟の奥にあるのだ。
まぁ。人が噂した1、000年 生きられる水などというものはどこにもないけどな。
(ラグ)《お姉さんも あの顔するんだ》
・・・同じ顔?おかしなぶさいく顔。



私だけによこさないのはずるいぞ!
離せ!いいかげんにしろ。町長!
町長!
うるさい。水よこせ!
わしも 1、000年 生きたいんじゃ!
。。。川にはまるアホ。
町長!
冷たい凍る!
助けて助けて!



(ラグ)お姉さん教えてください。
氷の柱の生物たちはいったい…。
ヤツらはこころがすべて抜け落ちたとき変化を始める。
摩訶は世界の秩序を乱さぬよう。ヤツらが変化を遂げる前に凍らせてこの地に閉じ込めている。
ニッチはいつ返してもらえるんでしょうか?
ティルナの泉は肉体の傷を癒やしてくれるが、わずかな時が必要だ。
それまでは預かろう。
(ラグ)え?
安心しろ。
治ればすぐお前のもとへ返してやる。

妹もいつかは大きな感情の揺れを経験し、成長を遂げるだろう。
それまでは妹が何よりもこころを寄せているお前のそばにいさせてやりたい。
(ラグ)お姉さん…。
さよならが悲しいのは、私もよく知っているからな。
(ラグ)あ。
お前の仕事はテガミを届けることだと言ったが。
(ラグ)はい。
テガミとは何だ?
(ラグ)テガミは人のこころそのものです。
こころ?
テガミを受けとるとどうなる?
(ラグ)う… 嬉しかったり自分のこころを揺さぶられたり…。
では、私たちへのテガミは妹だな。
よく届けてくれたぞ。ラグよ。
(ラグ)え。ニッチを… ニッチをお願いします。
お姉さんもお元気で。


。。。出ていくラグ。
(ラグ)大変なお仕事何百年もご苦労さまです。
失礼します。



(摩訶)ヒ カ リ…。

あれがヒカリ?
まさか…。

ラグが人か、
人の形を成した何かか確かめるには少し成長を待たなければ。
ひとつ楽しみができたな。
テガミはこころ。
こころを届けるものか…。




次回「ベリタブリィー修道院」
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0