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絶園のテンペスト 第5話 全てのことには、わけがある [TVアニメ]

。。。20年前のことはバカの公務員のせい。

。。。無人島
♪~
(葉風)んん。
ゴキッ
(葉風)うっ。
(葉風)ふぅ~。

今日で130日。
この生活にもさすがに飽きたな。
グゥ~~
(不破真広・通信)お目覚めか? のんきなもんだな。


こっちは歩きづめだが なかなか黒鉄病の範囲から抜けられねぇ。
(葉風・通信)絶園の果実は? 飛んだ方向は記録しただろうな?
一応はな。
(滝川吉野)ほんとにこれで?
(葉風・通信)ああ。必ず絞り込める目指すべき場所をな。


(夏村)失礼します。
・ガラガラ(扉の音)
(夏村)お疲れのご様子。
(左門)錯覚だ。儀式を手伝わせてすまんな。
(夏村)いえ。 ただ。
(左門)あの二人の動向が気になる  か?
(夏村)はい。 望んだ相手を探す術があれば、すぐ捕らえられるのですが。
(左門)我らが魔法は 理を守り、正す力だ。人を殺すといった世の理を犯した者なら
 それを正すためとして探せるがでなければ無理だな。
(夏村)ただ、同様にあの二人もこの場所をたやすくは見つけられないでしょう
 結界で守られ この異変さえ外からは見えないのですから。
(左門)だが、手がかりは残る。空に上がった果実はほぼ一直線で絶園の樹へ向かって飛ぶ。
さまざまの場所から飛んだ複数の果実の方向を測れば、その軌道は必然的に一点で交わる
この地でな。
そして 果実はすでに5つ以上飛んでいる。
(夏村)では 姫様は。
(左門)間違いなく絞り込んでいよう。
姫様の手はこちらの喉元にかかったも同じだ。


すでに拠点は絞れた。貴様らが私に従えばあと数手で左門を詰められる。

(通信)いいか? 魔法使いとしては私が最強だ。一族の力を全て合わせても 
取るに足らん。私が敵対すれば、その時点で 左門の負けは決まる。
だから、ろくに魔法を使えないそこにあなたを放り出したんでしょう?
(葉風・通信)そうだ。

だが 左門は私を殺さなかった。
殺してしまえば、後の憂いもないというのに。あえて孤島に閉じ込めるという
面倒を選んだ。
なぜだと思う?


(左門)本来 絶園の樹の復活を早め、制御しようということ自体に無理がある。
一つ間違えばその恐るべき破壊の力を扱いきれず目的を果たすどころか
取り返しのつかんことになる。

(男たち)戻れ 戻れ戻れ 戻れ。




もし 絶園の樹が狂嵐となれば左門ごときが100人いてもその力は抑えられん。


(通信)それを抑えられるのは 私だけだ。
つまり 左門がお前を生かしておいたのは、万が一のときの保険ってわけだ。


そう。 左門は堅実な男だ。
常に最悪を考え、その対策を用意する。
だから まさかのとき、いつでも私を日本に戻せる用意をしている必ずな。



姫様は本土に協力者を見つけたからといって、自分がいる島を探させはしない。
それには時間も金もかかりすぎる。
姫様は絶園の樹の復活を妨害させ、絶園の力を狂わせようとする。必ずな。
力が狂えば私は姫様を島からここに戻さざるをえない。そして姫様が戻れば
最悪は避けられても我らの負けだ。



(葉風)もとより困難な絶園の樹の復活を。僅か4か月ばかりの準備で行っているのだ。
外部からの妨害であっけなく崩れるぞ。
左門は剣の下に立っているよ。



姫様のことです。妨害に足る強力な魔具を用意しているのでは?
(左門)同じ心配をするものだな。
(夏村)誰とです?
(左門)哲馬だ。分かる範囲で かつて姫様が赴いた場所を当たっている。




自信満々じゃねぇか。姫様は。
はじまりの樹に庇護されているって思いが葉風さんの根底にあるから。
はぁ よく分からねぇ根拠だがな。

(心の声)≪この世の理を 造り 守る はじまりの樹≫
≪そして この世の理を 断ち 砕く 絶園の樹≫
≪かつて この世を破壊しようとした絶園の樹ははじまりの樹に敗れ
 その身をバラバラにされ封じられた≫
≪一方ではじまりの樹も深く傷つき、なんとか世界を支えながらも
 今は再生のために眠っているという≫
≪鎖部一族の役目ははじまりの樹が再生するときまで絶園の樹が
 果実となった身を集め復活するのを抑えること≫
≪そのため、一族の者ははじまりの樹の理を借り受けることができるという≫
≪そして そのはじまりの樹に守られている一族の姫≫
≪何もかも 彼女の思いどおりに進むのは当然ということになるのかもしれないけど≫
≪でも どうも引っ掛かる≫

おい 吉野。
あ。
あれじゃねぇのか?
♪~



(葉風・通信)鯨の骨格標本が中庭にある。魔具はその近くに埋めた。
どうして こんな所に?
(葉風・通信)どうということもないが 昔 村の子供たちとこの辺りに遊びに来たことがある。
水族館なんて 俺もガキのころ以来だぜ。
お前は?
えっ?
まあ。そうかな。
さっさと 用件、済まそうぜ。
♪~



(部下)あの二人。
(哲馬)おそらくな。黒鉄病の影響範囲で動ける人間など限られている。
左門殿にまたとない手土産ができそうだ。
ふっ。



。。。水族館
ガッチガチの剥製だらけだな。
ああ。
水族館ってより 博物館って感じ。


。。。水槽を見て
(愛花・回想)《吉野さん全てのことにはわけがあるんです。
 日々起こる悲劇も不幸もいつか起こる最良の結末のための価値ある出来事なんです。
 その意味ではただの不幸なんてないのかもしれません》
《ふふっ。それくらい人生がうまくいってくれるといいんだけどね》
(愛花)《そうでも思わないと。真広みたいのが兄だなんてやってられませんから》
《あ。でも あいつは愛花ちゃんを大事にしてるよ》
(愛花)《そのせいで 吉野さんとこうしているのを真広に隠さないといけませんね》
《そりゃ。バレたら生き埋めにでもされかねないからね》
《ふふっ》
《それでも全てのことにはわけがあります》
《これも いつかは美しい結末の伏線になるでしょう》
《「ホレイショー この天地のあいだには人間の学問などの夢にも思いおよばぬことが
  いくらでもあるのだ」》
《僕はホレイショーじゃないよ》
《それにこういうとき「ハムレット」のセリフを引用しなくても》
≪愛花ちゃん  君は本当にそう思っていたのか?≫
≪本当に 全てのことにはわけがあるって≫


おい。吉野 。そっちは?

あっ。

見つけたか?

どうした?

あっ。いや なんでもない。


(葉風・通信)回収は?
終わった。
(葉風・通信)よし。あとは。
待て。

槍男。  いや、一人じゃねぇな。


。。。瞬間移動。
(哲馬)槍男。 ふっ。
夏村のことか。

で、お次は 矢印野郎。
葉風。お前の一族はみんな キャラが立ってんなぁ。


哲馬だな。頭は切れるが


(通信)こざかしい男だ。
ふん。相変わらず お口が悪い。
(葉風・通信)久しいな。哲馬。
(哲馬)麗しいお姿を見られぬのが残念です。
(葉風・通信)心にもないことを。



この二人には 手を出すな。
(哲馬・通信)黙って ついてきてもらえば手荒なまねはいたしません。



だいたい 左門殿の言葉に耳を傾ける度量があなたにあれば、
この者たちを巻き込む必要などなかった。
(葉風・通信)はじまりの樹を復活させるのが 我が一族の理。



なぜ 理に背こうとするのだ。



昔から 独りよがりで周りを振り回してきた あなたです。ここまで分別つかぬまま
お育ちになるとはあきれて 物も。
(葉風・通信)分からぬか?お前たちの行為は裏切りなのだぞ。
あなたが島で朽ち果てるのが一族のため。
そう思っているのは



(通信)私だけではないはず。
(通信)おい 葉風。
長話はそのくらいにしたらどうだ?
あいにくだがおとなしくついていく気はこれっぽっちもねぇ!
。。。攻撃を真広

うわっ!
うっ!

真広!
♪~

うわっ!
ドォーーーン!



。。。逃げに吉野。
真広 こっちだ!
ごほごほっ!

くそっ! 逃がすな!




。。。水族館内を逃走する二人。

(2人)あっ! ふっ!
ふん!

。。。割れる水槽
ガン!


。。。撤退。
退くぞ!



ここまで来ればしばらくは大丈夫だ。
思い切ったことしやがって。
ははっ。
。。。魔具での品の吉野見る。




。。。一緒に来たときの回想
《だから いいよ。こういうのあまり着けないし》
《それにちょっと子供っぽすぎるような》
(愛花)《人がプレゼントしようというのに文句を言うものではありません》
《それにこういう平凡なものの方が吉野さんには似合います》
《随分な》
《どんなものだろうと贈り物一つで、そこに物語が芽生えたりするものです》
《美しい結末の?》
(愛花)《さあ?それはどうでしょう》
《ん?》
《ふふっ。やっぱり変かも》
《ふふふふっ》



≪動揺することなんて何もない≫
≪どこの水族館で売っていてもおかしくない。平凡なネックレス≫
≪たまたまつながっただけの偶然≫


《それでも 全てのことには》


あの矢印野郎に随分と嫌われてるみたいだな。
(葉風・通信)昔から私に反抗的なヤツではあった。
クソ生意気な姫様には誰でも逆らいたくなるもんだぜ。
(葉風・通信)真面目に聞け。あいつは下手に頭が切れるせいか
理に落ちぬことをひどく嫌う。



(通信)魔法使いの一族のくせに?
鎖部の魔法ははじまりの樹に供物を与える見返りとして力を授かる。
合理的なギブ・アンド・テイクの構造が一応はある。
だが はじまりの樹によって、庇護されている私のあり方は理屈のつかぬものに
ヤツには見えるらしい。



確かにな。お前に言わせりゃ俺と知り合ったこともただの偶然じゃねぇってことになる。



(葉風)そうだ。それさえも導かれた運命。理が理によって定義できぬというのは
皮肉な話かもしれん。



(通信)だが それでも全てのことには理が働いているのだ。
違う。
ん?
(葉風・通信)なぜだ?なぜ。違うと断言できる。
あっ。
いや。なんでも。


≪全てのことにわけがあるなら、君が無残に殺されたのは真広に世界を救わせるためだった
 とでもいうのかい?≫
。。。???



吉野おとりになって連中を引き寄せてくれねぇか?
何をやろうと。
さっきのお前と似たようなことだ。
魚になってな。
♪~


。。。気を引く吉野・
(2人)あっ! 

・(部下)いたぞ!
♪~

。。。飛びながら、捜索。


き。どこに行った!?
♪~

。。。真広、水槽の中から
へっ!


。。。水槽を割って、水攻め。
(部下たち)うわ~! 
(哲馬)うわっ!
♪~


(哲馬)ううっ。 くそっ!

動くな。

(哲馬)何ぃ!?

水族館ってのは案外 電気をくう施設みてぇだな。。。。手に電気の線。
部下を引き連れて帰りな。こんなとこで感電したくなけりゃな。
(葉風・通信)言うとおりにした方が身のためだぞ。こやつはやると言えば
やる男だ。
♪~



あのまま逃がして よかったのかなぁ?
ふ。もっと過激にやりたかったか?
いや。
でも こちらの動きが。
(葉風・通信)伝わったところでどうということもなかろう。



(葉風)特製の魔具を回収すれば あとはこちらから攻め込む以外あまり選択の余地もない。
(通信)特製の魔具?
言葉どおり特別な力を持つ魔具だ。そら恐ろしいほどのな。



(通信)だからこればかりは 信用できる相手に預かってもらっている。
お前が他人を信用するのか?
(葉風・通信)一人だけ  一族の中で 妙な立場にあってな。今も大学生のはずだ。
のんきな人だから変わらず同じ所で暮らしていよう。



(通信)その人は葉風さんの側についてくれてるわけ?
どちらでもない。というか、そういうゴタゴタに巻き込まれるのを避けるように去っていった。




。。。葉風の回想
(子供)《ふふっ》
(子供)《あはははっ》

(子供)《あっち行こう》
(子供たち)《ふふふふっ》

(子供)《姫様?》
《ん?》
《なんか 元気ないぞ》
《すまんな》
《潤一郎様が出ていったから?》
《なんで出ていったの?》
《潤兄さんは争い事が嫌いだからな》


《・コツ コツ コツ…(足音)》

(葉風)《左門》
(左門)《お話があります》
《随分と仰々しいな。いよいよ。最終通告とでも》

《あっ》

《こら! 堂々と盗んでいくな!》
(左門)《姫様のお力に畏敬の念を抱くがゆえです》
《なるほど私の身の回りから供物となるものを遠ざけるためにこの子らも唆し
 私を誘い込んだか》
《ああ。お前たちはただ私と遊びたかっただけだ》
《何も問題はない》
《姫様のエッチな格好が見たかったのか?》
《そんなようなものだ》
《見るからにムッツリスケベという顔だろう》


(左門)《もう一度、じっくり話し合う時間を頂きたい》
《私の屋敷までお越しいただけませんか?》

《嫌だと言えば?》 
《不本意ながら 力ずくでも》
《抵抗するつもりはない》
《だが》
♪~
。。。かんべ~。下に魔具。
♪~

。。。発動される魔法。
山をくりぬく。



。。。空に浮く水の乗り物。
(葉風)《左門。貴様では勝てん》
《世の理が私と共にあるかぎり貴様に勝機は巡りはしない》
(左門)《姫様 姫様に勝とうなど この左門。
 一度たりとて考えたことはございません。
 ただ いま一度、話会う機会をあたえて》
♪~



(夏村)左門殿。哲馬殿から連絡があり例の二人を見つけたものの取り逃がしたと。
(左門)そうか やはり動いているか。

(男たち)戻れ 戻れ 戻れ 戻れ戻れ 戻れ。




。。。男の場所へ。
ここら辺で間違いないんだけど。
あれじゃねぇか?



(葉風)念を押すが 潤兄さんには私の現状については一切話すな。
なるべく心配をさせたくない。


(通信)ただ魔具を受け取れ。 いいな?
コンコン 

・(潤一郎)はい。

(潤一郎)どちらさまで?
あっ。夜分遅く申し訳ありません。
星村  鎖部潤一郎さんですね?
(潤一郎)はあ。
葉風さんからの依頼で魔具を受け取りに来ました。
葉風ちゃんの?

入っていいか?
(潤一郎)あっ 一応 合言葉を言ってくれる?

はぁ。
「揺れないちちは ちちじゃない」。
オッケー。 じゃあ。中に。

≪この合言葉 誰の趣味なんだろ≫



(潤一郎)しかし あの子がそこまで考えていたとはね。君たちも災難だったね。
葉風ちゃんに見込まれるなんて。昔はおもらしもする
(通信)かわいい子だったんだよ。
早くしろよ。 俺らが暇そうに見えるか?
真広。
うん それも もっともな話か。

≪なんか恐ろしく動じない人だな≫
≪仏壇?≫

(潤一郎)あった。預けられたときのままだけど壊れたりはしてないと思うよ。
あっ。どうも。
(潤一郎)線香くらい上げていくかい?
え?

あの どなたのです?
(潤一郎)葉風ちゃんだよ。
(2人)なっ。

もしかして彼女が亡くなったの知らなかった?



左門め。私が死んだと言ってあるのか!


おい!そんなこと言われて信じたのか!?
(潤一郎)まさか。そんな単純じゃないよ。
でも、これは間違いない。僕は彼女の遺体を確認したんだ。彼女は孤島で樽と共に死んでいる。


あああ。。。葉風



(左門)はじまりの理が姫様に味方をしようと勝つための切り札はある。
♪~

姫様は今でも樽の中だ。
♪~
♪~
♪~




(左門)姫様を亡き者にした。

(愛花)あなたは 私と
 どうなりたいんですか?

(真広)俺がお前を救ってやるよ。

(早河)我々は魔法使いに戦争を仕掛ける。

(山本)これで 私も魔法使いの仲間入り?

(潤一郎)あの子の頭の形、きれいだったから。

(葉風)幽霊などこの世におらん。


  矛 盾 す る、
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