SSブログ

絶園のテンペスト 第11話 時の娘 [TVアニメ]

。。。おちこんでいる左門・・・あべさん。
(葉風・通信)では、破るぞ。時間の檻を。方法は必ずある!

(左門・心の声)≪日がいつも東から昇るように月が変わらず満ち欠けするように
世の理に守られた姫様にはどうやっても勝ちが巡ってくるというのか?≫

(滝川吉野)≪これで葉風さんの戻る道はつながった≫
≪愛花ちゃんの死は悲劇で終わらない≫
≪あとはその方法を見つけるだけ≫

真広。声は時間を越えている。さっきそう言ってたな?



(不破真広・通信)葉風 俺らがその人形で会話できる理屈はどうなってんだ?
(葉風)まず 同じ形と大きさの「もの」がひと組 必要だ。
同じであることによってその「もの」が一種の共鳴を引き起こしつながりが生まれる。



(通信)板でもいいし。私のように人形でもいい。ただし、形が複雑である方がつながりやすくもある。
それだけですか?


いや。その「もの」には術者の体の一部を埋め込まねばならん。
魔法使いの肉体の一部が入ることによって、それはいわば 術者の分身となって声を発する。更に



(通信)術者の部分が多く含まれているほどつながりは強くなるのだ。



そして この2つの人形には私の血液が大量に染み込ませてあるぞ。



その発想でいくなら十分に複雑で同じ形のものがここと向こうの島にあって
その両方に葉風さんの体の一部が埋め込まれていれば。

肉体も時間を越えさせられる。
ここまでの理屈が正しけりゃそうなるよな。


声と体を一緒にするな。
電話と物質転送機は違う、 いや



(通信)魔法論理的には可能か?応用できるものがあるかもしれん。



あるぜ。
(葉風・通信)何?

まったく同じ形をしたお前の体の一部がこっちとそっちにあるんだよ。
お前の全身骨格が!



はっ!



あっ!
(左門)く。≪そうだ≫
≪その骨が 時間の檻を破る鍵≫
≪姫様が勝つための鍵だ!≫




。。。絶園の樹を攻撃
ボゥン ボゥン ボゥン!
ドカドカドカドカ!

。。。夏村を引き留める潤一郎。

(潤一郎)ふふっ。

。。。はげましに潤一郎・
(山本)くっ。
すばらしい活躍でした。おねえさん。
あとは僕に任せて 飲み物でも、どうぞ。
(山本)あなたも魔法使い?
いえ。あいにくその才能はなくて。留年を重ねてる大学生です。ただし魔法使いの足止めは
得意ですよ。

(夏村)潤一郎殿。
世界の存亡が懸かっているのですよ?
中立のあなたが何故 我らの邪魔を。

ふっ。決まっている。あのおねえさんの乳がいい感じに揺れていたからだ!
・・・不純な動機
えっ?
。。。アップする巨乳。世界を救う?

そんな人を助けないなんて。男じゃないだろう! 違うかい!?

違います。

ふぅ。
そうか。まあ 理由はいいじゃないか。
気に入らなければ実力で変えてみたまえ。
♪~

。。。向かっていく夏村。あっさり倒される。

(潤一郎)その道の達人に技をかけられれば、何をされたか分からないうちに
倒されるといいます。魔法使い相手でも同じことですよ。

(夏村)くっ!
≪左門殿によれば、潤一郎殿は達人≫
≪前に立たれたら、その体力が尽きるまで転がされ続けると≫
≪ならば、有効な対処法は一つ≫
≪戦術的撤退だ!≫
。。。逃げるが勝ち。

させないって。
(夏村)うっ!
♪~
。。。こかされる夏村。


(潤一郎)こうなれば、当分君がまともに立っていられるときはない。

(山本)≪何がなんだか分からないけど、風はこちらに吹いてるみたいね≫



(葉風)そうか! 私自身の体なのだ。
時間がずれているゆえに私の体内とそちらの両方に



(通信)私の骨が存在する。共鳴 接続する物体としてこれほど強力なものはない。



だが、真広。タイムパラドックスはどうする?
確かにこれは葉風さんの骨だ。でも 葉風さんが時を越えて



(通信)ここに戻れば、葉風さんは島で骨にならない。



なら 左門は骨を回収できないからここに骨はないはず。
でも、骨はある。
ないはずのものがある。この矛盾をどうする?


はあ。だったら、骨だけ残して時間を越える なんてのはどうだ?

えっ?

葉風。お前の骨はこっちにあるんだ。
そっちに骨だけ残し、それ以外の肉の部分をこちらの骨に移し替える



(通信)ってな発想でなんとかならないか?
≪骨を残し、肉を移し替える?≫



肉だけが時間を越えれば、骨はちゃんと島に残る。
左門はその骨を回収してここに吊るした。
どこかに矛盾が出るか?


(左門)うっ。


骨を共鳴させ 肉だけ時間を越えさせてこちらの骨の上で再構成させる。
。。。人体錬成
それなら、パラドックスは起こらないし。骨を通信具と考えれば声を肉にしただけで



(通信)会話できる理屈とも近い。
いける。
法と術はしかと見えておらんが おそらくいける!
(葉風)だが。
(通信)えっ?
(葉風)時間を越えるほどの魔法ならば、供物として相当なレベルの文明の産物が必要だ。



この島ではそんな供物は手に入らんぞ。
供物ですか? それなら たぶん。


(左門)少年たちよ。・・・説得のあべさん

ん?

(左門)いま少し いま少し。話を聞いてもらえまいか? ・・・牛歩




ボゥン! ドシューー!

(宇津井)押せ! 迷わず押し続けろ!
バシューー! 

あの壁の限界は近い!




(男たち)戻れ 戻れ。 。。。学会員。願い。
(部下)結界第1層 臨界! 第2層に振動発生!
(哲馬)今は無視しろ!復活の儀式を重ねる!

(部下)報告 急げ!



(早河)また果実が!?
(部下)衛星で確認。高速で富士山麓へ向かっています!



。。。飛行機。人間が石に。
ドカーン!
ドカン! ドカン!

(宇津井)なっ。なんだ!? 何が起こって。

ガタン! ん?

。。。近づくがっかいのごほんぞん。
あぁ ううっ!
。。。石になる人
♪~


。。。鎖がおちて、戦車に。
ドカーーン!



(左門)お前たちが導き出した時間を越える方法。
(左門)完全な正解だ。
加えて言うなら、もし我らが復活の儀式に失敗した際には早急に姫様と連絡がつくよう
その樽の一部に私の血液を染み込ませ、通信具となるようにもしてある。



(通信)よって 時間を越える魔法のために必要な供物は島の中にあらかじめ隠してあるのだ。



(吉野)≪読みどおりだ≫
≪堅実が信条の左門ならでは  だな≫



(左門)その供物が使用されたかどうか。骨と樽を回収に行った際確かめる時間はなかった。
まるで大きな力に妨げられるがごとく 折あしく海が荒れてな。

はっ。

(左門)少年出来すぎとは思わぬか?姫様が勝つよう何もかもがはじまりの樹に
運命を握られているとは感じぬか。

よせよ。何言っても 負け惜しみだろ。

(左門)だが、少年。お前もまた運命をねじ曲げられた一人であろう。

う。

(左門)お前は復讐のためにここに来たのだったな。
だが 都合よくお前やお前の友人のような特異な者が姫様に手を貸す状況になったのを
偶然と言えるものか?
偶然ではない!
はじまりの樹の企みだ!
お前が姫様に手を貸す状態になるよう理を操作して お前の妹を殺したのだ!

は。
。。。原因

(左門)お前の妹が死んだのは姫様が島に放置されたあとであろう。



(葉風)はっ!


(吉野)はっ!


(左門)ならば 少年。お前が本当に復讐すべきは妹を直接 殺した犯人ではない。
そのように運命を操り、理を仕組んだはじまりの樹ではないのか?



(葉風)≪はじまりの樹が私のために真広の妹を殺したとするなら≫



(左門)お前が姫様に味方するのはお前の心にかなっているのか?


・・・えっとまるで今回の総選挙。都合のいいように1年前に悪いことが
おこって、三年かかったことにほころび。ここぞとばかりに解散。
すべては、あしき政党のわるだくみ。これは偶然なのか。
戻れ戻れ ・・・すなわちもれもどれ政権。 宗徒団体のわるだくみ。



(左門)さあ。少年よ。いかに考える。
(吉野)≪僕も前に感じた。 愛花ちゃんの死は葉風さんにとって都合がよすぎると≫



(葉風)≪私も感じた。  真広の妹は私のために殺されたようだと≫


(吉野)≪葉風さんが島に流される前に愛花ちゃんは死んだはずだから
因果関係はない そう思い込もうとしていた≫
≪だけど 時間は2年もずれていたんだ≫



(葉風)≪私が流されたあとに真広の妹は殺されていた≫
≪これでははじまりの樹が私のために仕組んだと言われても否定できん≫
≪私が真広の妹の死の原因だと≫



(左門)少年。真に倒すべきははじまりの樹だ。その理不尽な意志を砕かずして
お前の復讐は終わらん。
その支配があるかぎり、我らは樹の奴隷にすぎんのだ!
少年。我らと共にあれ。
理を我らの手に戻し、本当の意味で世界を救うのだ!・・・がんばう。あべさん?嘘つき。



。。。崩壊した軍隊。
(潤一郎)事実上、軍は壊滅かな。
おねえさん。すぐまた仕掛ける準備が軍にはありますか?
今回だけでどれだけ無理したと思う?
じゃあ。君の任務も終わりということだ。
お互い無駄な争いはやめて休もうか。
(夏村)最初から無駄な争いではありませんか。
≪世界の行方は、あの二人の少年に託されたってことか?≫



(左門)さあ。少年よ。 我らと共に。さあ!


真広 よく考えろ!

う。

最初に左門たちが葉風さんを島流しにしなければ、愛花ちゃんを死なせる理は
仕組まれなかったはずだ!
だったら、死の原因を作ったのは左門たちということにならないか!?
絶園の樹復活のために、愛花ちゃんは犠牲にされただけなんじゃないのか!?


(左門)だが、この世のために絶園の樹は。

それに愛花ちゃんを殺したのは一族の誰かだ!
(通信)それを考えたって、左門たちにつくのが正しいとは思えない!
≪吉野 その言い分は正しいかもしれんが。私の責任が消えるとも思えん≫
≪なんの意図があって そうか!≫



(吉野)≪僕の言葉で 今の真広が迷うかは怪しい≫
≪でも、少しでも迷えば、葉風さんが供物を見つける時間が稼げる≫



(葉風)≪左門はこの島に時間を越えられるだけの供物を隠したと言った≫
≪また、緊急の場合 私を呼び戻す気であったとも≫
≪なら、分かりづらい場所に隠すはずがない≫
≪広くない島だ≫
≪自分で見つけるのも不可能ではない≫
吉野。感謝する。
貴様には生涯をかけて感謝しよう。



(吉野)ああ。
≪愛花ちゃんが死んだのが、もし葉風さんのせいだとしても でも≫


(愛花・回想)《それでも すべてのことには訳があります》
《これもいつかは美しい結末の伏線になるでしょう》
≪葉風さんを見捨てるのは間違ってる≫
≪愛花ちゃんのためにならない気がするんだ≫



(葉風)悩むのはあとだ。真広。貴様にはいくらでも謝罪する。償いもする。
だが、この過去にいては何も償うことはできん!
だから私はそちらに戻るなんとしてでも!
≪必ず供物を見つける≫
≪見つけられるのが 私の理だ!≫



(左門)少年。それならば鎖部の者が犯人というのも出来すぎだ。
それも我らを敵対させるため、こずるく仕組まれたようではないか。
そもそも一族の者が殺人を犯すのはリスクが大きすぎるのだ。




(山本)ごほごほっ ごほっ。
ははっ 折れたあばらが肺に刺さったかな?
(潤一郎)治してあげなよ。
♪~

。。。夏村、治療
失礼。樹の中の樹。大樹の中の大樹。
♪~

(山本)うそ  痛みが。

(潤一郎)致命傷や病気は難しいですけど。

その。 

礼をする必要はありませんよ。死なれたら困るのは彼の方ですから。

(夏村)潤一郎殿!

(潤一郎)はじまりの樹に仕える鎖部の一族には理をみだりに犯す行為は
禁じられています。中でも 殺人は最大の禁忌。
もし 直接その手で人を殺せば、反動として魔法が使えなくなるんです。
はじまりの樹に許しを請う儀式を行うまでは。
儀式を行ったかどうかは一族で高い地位にある者が調べればすぐ分かります。
そして たとえはじまりの樹に許されたあとでもよほどの理由がないかぎり
一族内で厳罰に処されることになる。
魔法を悪用させないためにも絶対そうします。



結界は守り通したが人も死にすぎた。
樹による結果は我らに反動がないとはいえ 喜ぶことでもない。
(部下)哲馬殿。1年前に一族で殺人を犯した者の調査ですが。
終わったか。
それで 犯人は?




(左門)我ら一族は魔法の力をみだりに使えぬよう樹の力と掟に強く縛られている。
それゆえ 鎖部の者が人を殺めるなどありえん。
(葉風)それでも


鎖部の者が犯人なのは間違いない。私が探査しても魔法の網に何者もかからなかったのだ。
(通信)どういうことです?
例外が一つだけあるのだ。
はじまりの樹にその罪を許された者ならば、人を殺しても 網にはかからん。



つまり儀式を行って許された者ですか?



(葉風)そう。許され すでに理を正されたゆえ網にかからん。
そしてその特権を持つのは鎖部の者だけ。
魔法の網にかからないからこそ、犯人は鎖部の者と



(通信)断定できるのだ。
(左門)犯人がいるなら、定期の調査によって必ずあぶり出し罰していた
常ならばな。
だが この一年ばかり、絶園の樹復活に専念し。おろそかに。
見ろ! 何もかもがお前たちに都合よすぎる!
姫様を利している!
生も死も すべてはじまりの樹の思うがままだ!
少年。そこから自由になろうとは思わんか!?



(葉風)≪左門は供物をどこへ隠した?≫
≪見つかる。 見つかるはずだ≫
≪私が望むかぎり見つからないわけがない≫




(吉野)≪真広。軽はずみな行動はするな≫
(左門)≪いま少し  いま少し 考えよ。何が正しいかを≫

《ゴロゴロゴロゴロ…(雷鳴)》


。。。回想
(愛花)《気付いてたら 閉めたらどうです?》
《台風が近づいているそうですよ》
《機嫌が悪いですね》
《吉野さんとケンカでもしましたか?》

(愛花)《図星のようですね》
《あいつが悪いんだ》
《理屈に合わねぇことばかり言いやがって》
(愛花)《理屈に合わないことがすべて間違っているとも言えませんよ》
《吉野さんはあれで問題ある人ですけど。大抵の場合、正しいんじゃありません?》
《なんにしたって 世の中には許せねぇこともあるんだよ》
(愛花)《「お互いの思い出に過ぎ去った悲しみの重荷を負わせるのはよしましょう」》
《許しても許さなくても 過ぎたことで 何か変わるわけでもないのでしょう?》
《それ 「ハムレット」のじゃねぇな》
《覚えがねぇ》

《嵐》
《ん?》
(愛花)《「テンペスト」です》
《ピシャーン!》



(哲馬・通信)左門殿。1年前に殺人を犯した者の調査が終わりました。
(左門)そうか! 犯人が特定できたか!


(吉野)≪しまった!≫


くそう。



吉野。時間稼ぎを狙ってたのはお前だけじゃない。
この報告が来るまで少しでも俺たちを動揺させ、葉風の動きを妨害しようとしてたんだよ。
もちろん。俺が説得に応じればそれでもよかったろう。
だが、犯人を特定して連れてきても俺らが葉風に味方する理由をなくせる。
そういう約束だったからな。
俺らを切断できれば、葉風の勝つ流れを遅らせられる。
その間に絶園の樹復活にこぎ着けようって、この土壇場 計算してたのさ。

(左門)≪この少年、感情を乱すどころか冷静にそこまで頭を回していたのか?≫

左門。お前の言うことはもっともだ。
なんで 鎖部のヤツに愛花が殺されたか。そいつを無視するのは合理的じゃねぇよな。
犯人が分かったんだ。早く連れてこさせろよ。
はじまりの樹までぶっ倒す必然があるかどうかそいつの話を聞こうじゃねぇか!

(左門)哲馬 至急だ。犯人を連れてきてくれ。
(哲馬・通信)いえ。それが左門殿。
(左門)うん?
(哲馬・通信)一族内に理を犯した者はいません。
(左門)何ぃ!?
(哲馬・通信)犯人は一族にいないのです!

。。。それぞれ

(左門)そんなバカな!
(哲馬・通信)何度も確認しました!間違いありません。
(左門)バ  バカな!

どういうことだ 葉風!



(葉風)そんなはずはない!たとえ 犯人が死んでいてもはじまりの樹に
許された者以外は。
♪~

まさか。



(左門)ここにおいて、身内をかばいはせん!分かるであろう!

バカ言ってんじゃねぇぞ。
魔法で犯人が特定できねぇんなら、俺はなんのためにここまで来た!?
理屈に合わねぇ!
おかしいだろ!
ふざけんじゃねぇぞ!

(吉野)魔法の網にかからない犯人がほかにいるとでも?
(葉風・通信)いるかもしれん。
(吉野)えっ?



(葉風)いるかもしれんのだ  ただ一人魔法の網にかからぬ者が!



(通信)はじまりの樹に従わぬ者。理を犯しても罪にならぬ者。


(葉風)いや。破壊こそが理の者が!



なんだよ それは!適当なこと。
(葉風・通信)私が!



私がはじまりの樹の姫宮であるように破壊の理に祝福された御子が
絶園の樹の復活を感じて一人生まれていたかもしれんのだ。
いわば絶園の魔法使いが!
♪~


(左門)ああ。

(吉野)絶園の魔法使い?
♪~
♪~




(葉風)我が名は鎖部葉風。はじまりの姫宮。2年の時を越え、帰って来たぞ。

  しばし天の祝福より
       遠ざかり・・・・・・・
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0