NO.6 #11 伝えてくれ、ありのままを の感想

。。。なにかだぶる今の日本の状況、とーほく？
　　　過去に起きたこと？これから起きるかもしれないこと。
　　　でも、決していいことでない。また間違いが起きる予感。
　　　高い塀でわけられる世界？そして壊れる壁。
　　　傲慢な権力者（じ？ん）に天罰。



・（ドアの開く音）

（力河）ハァ　ハァ　ハァ　ハァ　ハァ　ハァ。
（力河）なあ。　もうずらかろうぜ。
俺たちの仕事はもう。
（イヌカシ）バカヤロー！
ここで落ち合う手はずだろうが！
（イヌカシ）ネズミと紫苑とよ！！


。。。上で会う紫苑とネズミ。沙布と。



（花火の音）

（アナウンス）あくなきいさかいと荒廃の中から友好と相互理解
そして　博愛を理念に、聖都市　ＮＯ．６は建造されました。
今日はこの誕生を祝い。恩恵に感謝を捧げ。


。。。動き出す摘発者。



。。。最上階で出会う沙布と紫苑
（紫苑）沙布。



。。。ＮＯ．６内
（莉莉）怖いよ。おばちゃん。
（火藍）大丈夫よ。莉莉。

。。莉莉が火藍に抱きついて。
（火藍）《何？　何が来るの？》



。。。祝典倒れる
（女性）朱璃？
朱璃。どうしたの！？
。。。急激な老化。そして、出てくる寄生蜂。

・（悲鳴）

。。。どんどん倒れるサンプル達。
　　　飛んで行く蜂。




。。。矯正施設最上部

（沙布）紫苑。
（沙布）会いたかったわ。紫苑。
♪～



（治安局員）こちら治安局。式典会場でエラーが続出。
サンプル予定数をはるかに上回ってる。いったいどうなってる。
うわぁぁぁ！



う。うう。

（ネズミ）沙布。
あんたに聞きたいことがある。

（沙布）あなたがネズミ？

（ネズミ）俺たちをここまで導いたのはあんたか？

一目会いたかったわ。

ちゃんと答えろ！うっ！
ネズミ！
あんただって聞いたんだろ！？
彼女の声を！

（沙布）マザーよ。矯正施設の全てを管理し、実験を担うメーンコンピューター。
もともとは月の雫にあったの。
４年前までは。

４年前。　あっ！

（沙布）４年前あなたは当局に捕らえられ月の雫に移送されようとしていた。
マザーで解析すれば、何か分かるとでも連中は考えたんでしょうね。

何かって？

（沙布）森の民について。
エリウリアスについて。

何で、あんたがそんなことを知ってる。

（沙布）あなたも聴いたでしょ。彼女の歌を。

あんたもなのか？

どういうことなんだ？沙布。どうして君がエリウリアスのことを知ってる？

（沙布）エリウリアスの存在を知って以来、ＮＯ．６はずっと彼女を欲してきた。
その絶大な力で、自分たちが滅ぼした大地を再生できると思い込んで。
そして、彼女を最も深く研究した科学者のデータを基に
たくさんの市民を苗床にして実験を繰り返してきた。
小ざかしい実験を。

彼女が怒っているわ。
だから、わざと理想的なサンプルを手に入れさせ。実験を成功させてやったの。

強欲でおごり高ぶったＮＯ．６に罰を与えるために。



。。。クーデターのほう。
（呼び出し音）
（楊眠）この回線を使うなと言ったろ！足がついたら。
（男性）そんなこと言ってる場合か！
　　　　式典会場を見ろ！
　　　　これもやつらの陰謀だ。
　　　　早くデータを流せ！



。。。もう蜂だらけ

。。。流れるリークした情報
ナ　ＮＯ．６市民の皆さん。よく聴いてください。この都市は魔窟です。
これからその証拠を。





。。。最上階

何を言ってるんだ。沙布。
いったいどうしたんだ！
実験って何？
サンプルって？
沙布、答えてくれ！

紫苑！
この期に及んでまだ分かろうとしないのか？
彼女自身がエリウリアスなんだ！

沙布。

やつらは、沙布を媒体にして　エリウリアスを覚醒させたんだ。

。。。回想する紫苑。沙布のこと。


（沙布）忘れないでほしかったの。あなたのよく知る私の姿を。
あなたの中の私を。
会いたかった。
ただ、あなたに会いたかった。
その願いを彼女がかなえてくれたの。

エリウリアスはここにいるわ。

沙布。

愛してるわ。紫苑。

うっ。
うぉぉぉぉ！！
（泣き声）

（沙布）マザーを壊して。
あ
（沙布）エリウリアスを解き放つことができるのは森の民の最後の生き残りである。

。。。爆弾を奪う紫苑

あっ。　紫苑！

僕が壊す！　そんなもの。
こんな街。
ＮＯ．６は僕が壊してやる！！

ぐあっ！

紫苑！
こいつは俺の仕事だ！

放せ！

目を覚ませ！！
紫苑。第三の道はどこへいった！

あんなものただの奇麗事だ！

決意だろ！
敵か味方か。壁の内か外か。
その壁を壊せばいいとあんたが言ったんだ！
そうすれば、ＮＯ．６も西ブロックもなくなると！

（沙布）はっ。・・・聞いちゃった。

大した冗句だな。
最高の夢物語だよ。

う。

・（殴る音）
うっ！


（沙布）どうして。

俺は紫苑に、紫苑のままで、いてほしいだけだ。

。。。ネズミ、爆弾をメインコンピュータに。
うっ。


。。。紫苑をエレベータ内のはこぶネズミ。
沙布。　沙布！
よせ！　あれはもう沙布じゃない。
放せ！
沙布を　沙布を助けるんだ！

。。閉まるエレベータ。
沙布。君も一緒だ！
一緒に逃げるんだ！
沙布っ！！



。。。残った沙布。

（エリウリアス）《あなたは私》
。。。うなづいて。
（エリウリアス）《さあ。行きましょう》

。。。爆発する最上階。
♪～


うっ！
♪～




。。。都市に広がる光。風が。

（火藍）莉莉。中へ入りましょう。
♪～



。。。街の中の蜂が光に。
　　　巻き上がるひかり。


。。。逃げ出す三下達。


（アナウンス）緊急事態発生レベル５。　総員速やかに退避せよ。
繰り返す！緊急事態発生。



。。。エレベータから降りて、退避を考える。

マザーが消滅した時点で他のコンピューターも自爆するようプログラムされていたのか。
紫苑。　退避ルートはどっちだ？
なぜ殺した。

うん？
沙布を救うためにここに来た。
殺すためじゃない。

君は利用したのか？

えっ？

そうだ。利用したんだ！
君の目的は最初から、矯正施設の破壊だった。
沙布の救出は、口実にすぎなかった！
君は沙布を利用したんだ！！

そうだ。そのとおりだよ。紫苑。
俺の目的は、最初から矯正施設を破壊することだった。
そして　それは見事成功したってわけだ。

ネズミ？

フフッ。　何だよ。その顔は。
あんたと俺はしょせん。

・（足音）

あ

あ？

えい。
。。。撃ってくる警備兵。（バカ共）
　　　紫苑の盾になるネズミ
　　　撃たれるネズミ
♪～


。。。壊れるいつわえりの都市ＮＯ．６　壁が崩壊？





。。。銃撃戦。
♪～

（力河）おい。予定の時間は過ぎてるぞ。どうしたんだよ。紫苑。

・（爆発音）


お。何だ？
（力河）あいつら、やりやがったか！
♪～





。。。診断室に逃げ込む二人、

しっかりしろ！ネズミ！
あっ！

うっ　ううっ。。

大丈夫！　僕が助けるから。

。。。回想。

今度だって。
今度だって、きっと。

ネズミ！しっかりしろ！
こんな所で死んでいいのかよ！

生きてるやつが勝ちなんだろ！
死ぬな！！　目を開けろ！

そうだ。みんなで、生きてここから脱出するんだ。


。。。ネズミを抱えて移動する紫苑。
もう少しの我慢だ。

。。。ダストダクトを
・（電子音）

よし。

さあ　ネズミ。

。。。手をさしだす紫苑。
早く！　僕が受け止めるから！

・（銃声）
。。。胸を打たれる紫苑

。。。手を取り合って、一緒に落ちる二人。


。。。上では爆発。
（爆発音）



（イヌカシ）撃ってこねえな。

（爆発音）

（力河）おい。　ここも、もうヤバいぞ。

（イヌカシ）くそっ！
あいつら何やってんだ。

・（物音）

あ？

（イヌカシ）紫苑！　ネズミ！
（力河）紫苑！


（イヌカシ）何があったんだ。ネズミ！
（力河）おい。しっかりしろ！　紫苑！
　　　　紫苑！　紫苑！！

（イヌカシ）おい！
これはどういうことだ。ネズミ！

（力河）まず。ここを出るぞ！
（イヌカシ）くそっ！
♪～


。。。爆発を繰り返す施設。


（月の雫の鳴き声）
♪～


。。。火藍、莉莉を抱きしめて難が去るのを待つ。




。。。安全なところで逃げる四人。
　　　死んでいる紫苑。

（力河のすすり泣き）
（力河）紫苑。

（イヌカシ）行くぞ。おっさん。ここもいつまで持つか。
（力河）でも！
（イヌカシ）いくら泣いたって、死んだやつは生き返らない！
せめて、ここよりましな所に埋めてやろうぜ。

立てるか？ネズミ。

。。。手をふりほどくネズミ。紫苑の側から離れないネズミ。

（イヌカシ）ネズミ。
紫苑はもう。

（イヌカシ）俺は生きるぞ。こんな所で死んでたまるか！！
ネズミ。
死ぬなら、勝手に死ね！
どだい守るべきものを持った時点でお前の負けだったんだ！
ざまあみろっ！！
おっさん。行くぞ！

（力河）うぅ。

。。。行ってしまう二人。


。。。ネズミ、紫苑にかける布。

（ネズミ）
♪「風は　魂をさらい」
♪「人は　心を奪う」
♪「大地よ　雨風よ　

　　天よ　光」

。。。壁を破壊する。天罰。



・（クラバットの鳴き声）

（莉莉）ネズミさん？


。。。光が壊す壁。
♪「ここに　全てをとどめて」
♪「ここに　全てをとどめ」
♪「ここで生きて」
♪～



。。。倒れているネズミ


光を背景に出てくる沙布。
紫苑を抱えて。
見ているネズミ

（沙布）♪「ここに　全てをとどめ」
♪「ここで生きて」
♪「魂よ　心よ　愛よ　思いよ」
♪「ここに帰り　ここに　とどまって」
♪～

♪～
。。。笑顔にネズミを見る沙布。消えていく。
ああ。
なあ。

。。。上に見える大蜂。光。　光になって消える。
　　　天に帰る。

あ。ああ。
。。。ネズミ。傷がなおったことを。

ネズミ。

あ。

今、沙布の歌声が。

ふ。
♪～


施設から離れる２人。ＮＯ．６を見て。
♪～

あぜんとするばかたち。とーでんかな？

。。。壁がこわれていることに唖然となる力河、イヌカシ。
♪～


。。。壊れた壁。

この光景をあんたに見せたかったんだろうな。
えっ？
エリウリアスは。　沙布は。
ああ。
ＮＯ．６の壁はなくなった。
ここから始まるのは。
♪～


。。。動き出す市民。壊れた壁へ。
　　　中と外。
♪～


。。。出てくる火藍と莉莉。
（莉莉）おばちゃん。みんな、どこ行くの？


。。。壊れた壁。
（火藍）あっ！

（莉莉）どうしたの？


。。。走って行く火藍。
（火藍）紫苑！

（莉莉）おばちゃん？


（クラバットの鳴き声）
アハハ！　くすぐったいよ。


。。。走る火藍。紫苑に会いに。
紫苑。　あっ！
紫苑！！
♪～
♪～



。。。壊れた壁を見ている紫苑とネズミ
　　　立ち去るネズミ。

ネズミ。
♪～

。。。ここで。ＢＬか？キス？

あんたなら大丈夫さ。
あ。
♪～



。。。犬がもってくる赤ん坊。
お前。

。。。赤ちゃん。
あ～。

この子を守ってくれたんだな。

（吠え声）

（ハムレットの鳴き声）

ハムレットもな。

（ハムレットの鳴き声）

（赤ん坊の笑い声）
♪～

。。。子どもを抱える紫苑。例のメモリチップを足で踏みつぶす。



再会を必ず。

（ハムレットの鳴き声）

行こう　ハムレット。
（ハムレットの鳴き声）

。。。ＮＯ．６へ歩く紫苑。
♪～

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