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屍鬼 第12話  第悼と腐汰話 の感想 [屍鬼]

・・・役所は、人は一人だけ田中だけ。・・・後は、起きあがりだけ。
   夏野、昭とかおりにこの村から逃げ出せと。
   自分は、やることがあると。
   夏野、徹を説得するが、所詮は化け物。血の飢えには耐えられない化け物。
   結城、夏野に接して不思議に思うが、現実派バカで、真実を知ろうとしない
   子供たち。。。村の迷信は信じない。大人げないと、かわす、小賢しい人。
   いつの間にかに梓にも魔の手が伸びている。
   パズルをとけば、おかしかろうが真実は見える。でも、見たくないもの。
なんとかの会もそうやって仲間を増やしているのかな。

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(夏野)この村の思い出には全部 徹ちゃんがいた。

(辰巳)あなたは僕たちを狩ろうとしている。

(敏夫)連中が死ぬのは、ひどくて人が死ぬのはひどくないのか!?

(沙子)屍鬼…。いいわ。とてもいい響き。気に入っちゃった。

脈を診る医者。
(敏夫)桐敷さんは間違いなく生きているよ。


。。。役場にて
(田中)《昼間 役場に勤める人間がわたししかいなくなってしまった》
《保険係の石田さんは失踪。ほかは退職し転居した》
《所長も体調を崩して欠勤が続いている》
《加速して増え続ける死亡届》
《逆に引っ越しが多い割に転居届はほとんどこない》
《このままでは村から人がいなくなってしまうんじゃないか》

どうも!
おお
(田中)《欠員を埋めるべく臨時雇用で入った2人》
《彼らはなぜか 夜にしか現れない》
・・・屍鬼でデスね。
♪~


。。。公園で待ち合わせをする夏野と昭とかおり。
(昭)兄ちゃーん!

。。。走ってくる。

(昭)昨日は連絡がつかなかったから、心配したぜ!
電話してきてくれて安心したよ。
(かおり)何かあったの?
(夏野)いや。そっちは?
(昭)こっちは 大ありだよ。俺、今日ついにさ…。

《みんな聞いてくれ!村で死人が出まくってることだけど》
《例の起き上がりのこと?》
(昭)《えっ!?》
《ああ。水口のキモババアが兼正に乗り込んだらな…》
《兼正は起き上がりじゃ。 退散!!》
(女子生徒たち)《ハハハハ!》
(男子生徒)《でも、結局 兼正の家族に怒られて帰ったんだろ?》
(男子生徒)《自分が退散!》
(一同)《アハハハ!》

(昭)俺。それ以上何も言えなくなっちまって…。
(かおり)結城さん。兼正の人たちは起き上がりじゃなかったのかな?
(夏野)お前たち、村を出ろ。
おっ。
 今すぐ村から逃げろ。
おっ。
(昭)どういうこと?

。。。見せる咬み痕。夏野

(かおり)結城さん…。
(昭)兄ちゃん…。嘘だろ?
(夏野)やつら、ここを 起き上がりの村にするつもりなのかもしれない。
夏から続く死者の数はもう分からない。
引っ越したやつらだって、もう生きてはいないだろう。
そうして死んだやつらが起き上がる。
もともとこの外場村は外から閉ざされていた。
よその人間は人と起き上がりが入れ替わっても気付かないだろう。
そんな村だからあいつらに選ばれた。
お前たちも例外じゃない。
俺が襲われたってことはお前たちも今日すぐ襲われたって不思議じゃないってことだ


だから逃げろ。
(昭)そんな…。嫌だよ。
(かおり)わたしも。
(夏野)迷ってる時間はたぶん もうない。
(昭)兄ちゃんはどうなんだよ?
(夏野)俺は、まだやることがある。
(昭)手伝うよ!俺にできることなら何だってやる!
(夏野)無理だ。お前たちには危険過ぎる。
(昭)逃げたからってどうなるわけじゃないよ!
(夏野)ここにいるよりはましだ。
(昭)でも、嫌だ!こんな兄ちゃん残してどっかよそへなんか行けるかよ!
俺たちは逃げない!!

(夏野)後悔するぞ。
(昭)逃げて後悔するより。ここに残って後悔した方がいいよ!
うん。
(夏野)分かった。ただし、俺には二度と近づくな。
(昭)えっ?
(かおり)結城さん?
(夏野)次に会うときは俺はもう俺じゃないかもしれない。

(夏野)分かったな?


。。。夏野家で。
《徹ちゃんが来たのがおととい》
《もし 昨日も来られていたらこんなには動けなかっただろう》
《貧血がこれほどきついものとは思わなかった》
《なぜ来なかったんだろう?罪の意識からか?》

。。。外で見張る夏野
♪~

《不思議なものだな…》
《徹ちゃんが死んで棺に入っていたときは徹ちゃんでないもののように見えた》
《でも 今、目の前にいる。これ…》
《俺を襲うことをちゅうちょしている。
 これは。俺の記憶にある徹ちゃんそのままだ》

あっ。
俺は、ここだよ。

。。。十字架を見せる夏野
(徹)あぁ…!

効くんだ。こういうの。
何だよ。こんなものが怖いのかよ!
これを見るとどんな気分なわけ?

それとも 生きてるころから怖かったのか?

(徹)夏野…。

下の名前で呼ぶなって!!

(徹)うわっ!

共存はできないわけ?どうしても人を襲わないと駄目なのか?

(徹)無理だ。

きちんと理由を説明したら血を分けてくれる人だっているはずだ!
ちょっと待てば血なんて元の量に戻るんだから!
何も殺すことはないだろう!!

(徹)お前には分からないよ!
そんなことで解決できるなら最初から人を襲ったりしない!

初めは みんな嫌がるんだ。
人をあやめた罪を恐れるやつ。人をあやめた罰を恐れるやつ。
でも人をあやめても罰なんか下されないと分かると罪にはすぐ慣れるんだよ。
人を餌と思う罪に。

人は生きてる豚の肉を少しずつ削って食べたりなんかしない。
違うか?

。。。杭を徹に向ける夏野。
(夏野)十字架が効くならこれだっていけるよな?
(徹)や… やめてくれ!

(徹)夏野…。ああ。

(夏野)いっ。汚ねえよ!
もっと吸血鬼らしくしろよ!
そんな生きてるころのまんまでさ!

(徹)あっ。夏野…?

(夏野)腹がすいたら、俺の血を吸えばいい。
2人で何かいい方法を考えるんだ。
それまでほかを殺すくらいなら俺の血を吸え。

そして、村を出よう!辰巳たちの目の届かない場所へ!

(徹)くっ…。
無理だ!
辰巳から逃げるなんて…。

(夏野)だから吸ってくれ!徹ちゃん!!
(徹)くぅ…。
(夏野)徹ちゃん!!
(徹)うぅ… うわぁぁぁぁ!


(沙子)わたしたち屍鬼とは人を狩るもの。人と敵対するもの。仕方ないのよ。
人を襲わなければ死んでしまうんだもの。
(千鶴)屍鬼ねぇ…。
人を襲わずに済めばどんなにいいだろう。誰も好きでこんな生き物になったわけ
じゃないわ。
。。。血をグラスで飲む連中。

(徹)うぐっ… うぅ…。
うぅぅ…!
(夏野)徹ちゃん。


(沙子)でもね。ものすごくおなかがすくのよ。
それは とても とても空虚な空腹だわ。

。。。牙をむく徹。

(沙子)誰も耐えられない。

。。。夏野を襲う徹。

(沙子)人殺しなんてどうでもいいと思えるほどに…。
。。。グラスの血を飲み干す沙子


(恵)《超が付くほどの田舎である外場村でもさらにダサい外れにあるここ山入》
《この夏で住人は全滅》
《こんな場所、もうとっくに忘れられちゃってる》
《辰巳さんが入り口の道路をダイナマイトで爆破しちゃったから。
 なおさら陸の孤島だし》
(恵)うつだわー。わたし、どんどん田舎の方へ追いやられてる。
山奥の吸血鬼の村なんて…。
(辰巳)屍鬼というんだそうだ。桐敷家は吸血鬼という呼び名が嫌いなんだよ。
どうだい?結城 夏野君を襲うことはあきらめがついた?
(恵)もういいわ。
(辰巳)へへ。ところで君は、今 空いていたね。
(恵)ええ。誰かを襲うの?
(辰巳)君の友達の 田中 かおり。
(恵)かおりを?
(辰巳)…の父親を。
(恵)かおりのお父さん。
(辰巳)かおり君は、最近 結城 夏野君と仲良しのようでね。
(恵)かおりが結城君と!?
(辰巳)秘密を分かち合って手に手を取ってわれわれに対抗している。
友達の家族を襲うのは気が引けるなら、ほかに頼むが…。
(恵)やります!
わたしがやります。


(結城)夏野。医者に行かなくて、大丈夫なのか?
(夏野)大丈夫だよ。ただの寝不足だからさ。
(結城)しかし…。
(夏野)平気だって。色々あったからさ疲れてたんだよ。
(結城)なら。いいが…。


(結城)梓。
(梓)何?
(結城)その…。村では新種の伝染病が はやってるとかそういう噂があるんだが…


(梓)それで?
(結城)ひょっとしたら、夏野はその…。
(梓)ねえ。よく考えてみて。新種の伝染病なんて世界規模で考えてもそうそう
あるものじゃないわ。なのに 今この広い世界のこの日本のこの村でそれが発生した

なんて非科学的なことを信じてるの?
(結城)いや…。尾崎君が そう言ってたから。
(梓)あの人だって、しょせんは田舎のお医者さまなのよ。
都会の研究機関の発表ならともかく…。
。。。すこしおかしな梓。
(結城)ああ…。もういい。


。。。医者の前の道で
《だが もし本当にそうだったら…》

(正志郎)おや?あなたは確か工房の…。こんにちは。
(結城)あっ…。
(正志郎)この間うちの前におられましたよね?
(結城)いや…。あのときは災難でしたね。
(正志郎)ハハハハ!さすがに 死体扱いされるとは思いませんでしたよ。
結城さんも都会から越してこられたんですよね?
それなら、わたしの気持ちも分かっていただけるでしょう?
(結城)はあ…。
(正志郎)このところ死人が多い理由が伝染病かもってことになりましたが
わたしは正直それもどうかと思ってましたよ。
(結城)というと?
(正志郎)新種の伝染病…。
何だか映画でしか聞かない話ですよね?
妄想に近いと思いませんか?田舎の迷信に近いと言った方がいいかもしれない。
まさか、あなたはそんな話を真に受けておられませんよね?
(結城)え… ええ。
(正志郎)いや。よかった!さすが都会の方は理性的だ。
安心しましたよ。あなたのような方がこの村にいらして。
では。
。。。行くのをやめる結城


。。。家に戻ると。
(昭・かおり)すいませーん!
《また 子供か…》
(かおり・昭)すいませーん!
(結城)何か用かな?
(昭)あの 兄ちゃん…。いや。夏野さんはいますか?
(結城)君たちは誰だい?
(かおり)田中っていいます。兄ちゃんの友達です。
(結城)聞いたことがないな。
(かおり)あ… あの昨日から夏野さん具合が悪そうだったからお見舞いに…。
(結城)今日はずる休みするって起きてもこないよ。
だから、また後日。
(かおり・昭)あっ!
(夏野)父さん!
入れてやってくれ。
(昭)お邪魔しまーす!

。。。夏野の部屋
(夏野)なぜ来た?
(昭)だって。ほっとけるかよ!
(かおり)これ見て。起き上がりに効果があるか分からないけど…。
効くと… わたしは思うの。お部屋にたくさん付けておくね。
。。。御札を貼る2人

(夏野)俺だって死ぬつもりはない。絶対にこの村から出てやるんだ。
ずっとそう考えていた。
都会に戻るために大学受験の準備もしている。
(昭)そうだよ。出よう。兄ちゃん!!
辛抱強く粘って チャンスを待とう!いつか突破口が見つかるはずだよ!


。。。夏野の部屋に張られた御札。。。良く効くらしい。かんべしにも。
(結城)な…! 何だ!これは!

夏野。 また、お前が…。

いや。あの子たちだ!
夏野の具合がこんなことで良くなると思っているのか?
田舎ならではの迷信深さ。起き上がり。伝染病。たたり。
もうごめんだ!
。。。こやって、ながーたはおかしくなる。


。。。次に日。
(昭)すいませーん!昨日も来た田中ですけど。
(かおり)すいませーん!

(梓)はい?。。。吸血されている梓。おしまい。
(かおり)あの… またお見舞いに来たんですけど…。
(梓)どうぞ。
(昭)お。お邪魔します。


(昭)何か兄ちゃんの母ちゃん暗い感じだな。
(かおり)こら!
(昭)兄ちゃん。具合どう? えっ!?

。。。御札がはってない。

(昭)兄ちゃん!
(かおり)悪くなってる。恵ちゃんのときと似てるわ。
(昭)縁起でもないこと言うなよ。
(かおり)だって…。

(結城)帰ってもらえないか。
見てのとおり夏野は君たちの相手をしている状態にはない。これは返しておく。
妙なものを持ち込むのはやめてほしい!
(かおり)あの… その…。

(かおり)か… 看病させてほしいんです!
今晩そばに付いててあげたらいけませんか?
ご迷惑は掛けません!お願いします!!
(昭)お… お願いします!
(結城)看病なら、家族であるわたしたちがしている。
非常識なこと言ってないで帰ってくれ!
(昭)嫌だ…。
絶対に嫌だ!!
(かおり)昭!
(昭)俺。帰らない!!
(かおり)駄目よ。お父さんとケンカなんて。
(昭)だって!
(かおり)家の中が駄目なら外から見張ればいいわ。
(昭)外って… 夜中に!?
(かおり)怖い?

(昭)分かったよ!もうお前には頼まない!!
けど、これだけは覚えておけよ!助ける方法を知っているのは俺たちだけだ!
このまま放っといたら兄ちゃんは殺される。
(結城)殺される?
(昭)起き上がりなんだよ!!
(かおり)昭!
(昭)なのに邪魔ばっかりして。
(かおり)いくよ。
(昭)まるでお前が兄ちゃんを殺そうとしてるみたいじゃねえか!!
(かおり)ほら!
(昭)兄ちゃんは絶対に助けるからな!!
(かおり)お邪魔しました。


。。。思い直す結城。。。。現実主義のバカ。
(結城)起き上がり…。仕方ないか。田舎の迷信深い子供たちだ。
わたしも大人げなかったな。・・・リクでした。


(昭)武装だ!こうなりゃ。武装して徹底抗戦だ!!
俺は 釘バット持ってくる!!
(かおり)わたしはフライパン。

(結城)待ってくれ!

(昭)何だよ?
(結城)さっきはすまなかった。
(昭・かおり)えっ?
(結城)たちがあまりにも真剣だったから、わたしも少し考えてみたんだ。
もしかしたら、君たちの方が正しいんじゃないかとね。
兼正が起き上がりだとすれば、全てのつじつまが合うんだよ。
(昭)じゃあ信じてくれるの?
(結城)ああ。だから、今夜は夏野のそばを離れず見張っていようと思うんだ。
(昭)ホントに?
(結城)約束する!家族を守るのは父親の務めだ。
だから夏野のことはわたしに任せてくれ。
きっと起き上がりから守ってみせる。
(昭)分かったよ。あんたの子供だあんたが守れ。これ置いてくから。
(昭)起き上がりはこういう神聖なものに弱いと思うんだ。
(結城)それは心強い。
(田中)何かあったら、田中 良和の所に電話して。
電話帳に載ってっから!
(結城)分かった。ありがとう。
(昭)行こう。かおり。

(結城)フゥ~。

。。。お守りをゴミ箱に


。。。帰路につく昭とかおりの父。
(田中)しかし、何だってみんな夜にしか働かないんだ?
おっ?

ああ 恵ちゃんか。こんな時間にお出掛けかい?
(恵)こんばんはおじさま。ちょっとジュースを買いに。
暗いから足元に気を付けるんだよ。
(恵)はーい。
うん?何だろう…。
何かおかしい。
そうだ。あの子は死んだ。

。。。恵、抱きつく。
(恵)おじさまも気を付けて。
ああ。



。。。同じ頃、
(結城)寒くないのか?
(夏野)うん。この方がいいや。何だか息苦しくてさ…。
(結城)夏野。あまり具合が良くないようなら、あした 大きい病院に行かないか?

精神的なものかもしれない。
薬か何かくれるだろう。
(夏野)父さんのホワイトホースでもいいけど。
(結城)調子に乗るな。
じゃあ。時々、見に来るからな。
(結城)ああ。
バタン(ドアの閉まる音)
♪~

。。。外で光る赤い眼の徹。
♪~
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