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絶園のテンペスト 第7話 ファースト・キス [TVアニメ]

♪~
♪~
(愛花・回想)《真広 それはこう尋ねているのですね?
「お前は 俺の女になれるのか?」と》
(不破真広)《あ いや そこまで品のねぇこと言ってねぇよ》
(愛花)《ふっ では、妹と一体どうなりたいというんです?》
《何が妹だ。 お前、俺を兄なんて思ってないだろ》
(愛花)《当たり前です。血もつながってませんし》

《なあ。なんで、お前なんだ》
《不合理だろ》
《今までつきあった女と真逆で色気も胸も全然ないのに。
 どうして こう気になるんだ》
《やたら落ち着かないんだ》
(愛花)《睡眠不足ですよ》
《そんなわけあるか!》
♪~

《愛花。とにかくしばらく誰ともどうともなるな》
《俺に逆らうな。 いいな?》

(愛花)《では、すでに誰かとどうにかなっていた場合はどうします?》
《はっ》
《まっ。まさか 彼氏がいんのか!?》

(愛花)《合理的に考えて どうでしょう?》
。。。見返す
♪~


「愛が運命を導くかそれとも運命が愛を導くか」。
(滝川吉野)「それは われらの人生がめいめい試さねばならぬ問題だ」。
。。。なにかつながる関係。時計がまわる。
♪~



何やってんだ?
防寒だよ冷たい風が入ってこないように。葉風さんは?
決戦の前に 英気を養うやらなんやら言ってたからな。
ふっ。 どうせよだれでも垂らして眠りこけてるんだろ。


(葉風)んん。


あっ。ほら。
これ、どうしたんだ?
泊まらせてもらった家から借りてきたんだ。
すげぇな。お前。ちゃっかり泥棒。
借りただけだよ!ちゃんと返すから全部終わったら。

全部終わったら?

・バサッ(毛布を掛ける音)

あ。

はぁ。
(心の声)≪結果はどうなるとしても。
 もうすぐすべての不合理が正される≫
≪愛花ちゃんを殺した犯人が見つかったら、真広は 迷うことなく
 その手にかけるだろう≫
≪復讐≫
≪そのためだけに今の真広は存在するんだから≫
≪だとしたら復讐が終わった  その先は?≫

。。。寝ることに。吉野、愛花の写真を待ち受けで
ピッ ピピッ

久しぶりだな。
えっ?
お前、しょっちゅう携帯じ~っと眺めてたけどそれしなくなったろ 最近。
♪~

うぅ。腹立つくらい寒いな。


≪あの日≫

≪あの日は暑くて≫
《愛花ちゃん。こんなに 宿題残してたの?》
(愛花)《夏休みに人を休ませることのない宿題が出るなんて不合理ですから》
《もう》
《キス》
《えっ?》

《夏が終わる前にしましょうか》
《えっ!? それは  あっ!》
♪~
。。。動揺する


。。。落とした者をひろう。その前に愛花が
《あっ》

《ここでは嫌ですよ》
《僕も それは同意見だけど》
《初めて同士なんだし。場所にもこだわりたいですね》
《吉野さんに考えはありますか?》
《ええ~? いきなり言われても
 じゃあ愛花ちゃんには考えあるの?》
《とびきりの場所があるんです》



《別荘?》
(愛花)《ええ。夏休みの最後の1週間は毎年家族で過ごすんです》
《そこに僕も?》
《両親もきっと喜びます》
《でも 真広と1週間も一緒か》
(愛花)《私とも一緒なんですよ?》
《う~ん》
(愛花)《吉野さん。真広と仲よくしてあげてください。
 あの人の友達になれるのは吉野さんぐらいなんですから》

≪愛花ちゃん≫
≪真広の気持ち気付いてるんだろ?≫
≪だったら≫
《はぁ》


。。。携帯で呼び出し。
《ピッ》
《真広》
《 暇だろ 今から駅前に来いよ》
《いきなり暇って断定しないでほしいんだけどな…》
《じゃ。10分後な》
《10分!? 早すぎだって!》
《ツーツー(不通音)《
《おい!
 まったく》



(2人)《ふふっ。こんにちは~!》
《なっ! おい。真広》
《紹介するよ。 こいつ 滝川吉野》

(女子大生)《吉野君? 珍しい名前》

《ちょっと待って 僕 やっぱり用が…》
《うわっ!》
《さっ 行こうぜ》

《かわいい~》
《やばい 年下いいかも!》

《真広 これはちょっと許されないんじゃないか?》
《許されなかったらどうなるんだ?》


。。。ダーツ
《成敗!》
(女子大生たち)《すご~い!》
(女子大生)《超イケてる!》
(女子大生)《ねえ~》

《ふっ》
♪~

(2人)《わあ!》
《あっ》

(女子大生)《きゃあ!》
(女子大生)《やだ 二人ともうまい》
《もうプロじゃん》
《ふふっ》
《ねえ?》
(2人)《ん?》
♪~

。。。競争するかのように男二人。
《ちょっと》
《なんなの?》


。。。気分を害したようすの女性
(2人)《もう》
《バイバ~イ》
《おい》
《ん?》
《ああいうの本当にやめてくれ。迷惑なんだ》
《なんだよ。人がせっかく彼女つくってやろうってのに》
《そんなの誰が頼んだ》
《随分と余裕があるのな》
《お前の性格じゃあほっといたら いつまでも》
《彼女って 欲しいからつくるとかそういうものじゃないだろ》
《ん?》
《好きな子ができて その子と一緒にいたいから
 だから 彼女になってほしいって 思うんだろ。そういうのは》
《あっ》

《なんだよ?》

《しらけた》
《はあ?》
《あっ》



。。。帰ってきて。そして、スイカ。
《夏休みとはいえこんな時間に帰宅とはいいご身分ですね》
《吉野につきあってやってたんだ》
《吉野さん?》
《あいつだっていいかげん彼女の一人も欲しいだろうから
 女を紹介してやろうと思ってな》
《吉野だって、まんざらでもなさそうだったし》
《真広なんかの知り合いに吉野さんとつきあえる人がいるとは思えませんけど》
《そうでもないぞ。いいとこの女子大生とかいてな》
《「君の鎖骨を箸でつまんでみたいなぁ」とか言いそうなゆがんだ吉野さんに
 いいとこの女子大生が耐えられるわけありませんよ》
《お前の吉野像が悪意でゆがんでるよ》
《いいですか? 吉野さんはよく言えば順応性が高く。
 悪く言えば主体性がないんです。どんなむちゃくちゃな状況でも普通に
 行動することができますが。
 自分で積極的に動いたり状況を変えようとすることはない
 だから およそ女性を引っ張っていくような気質ではありません》
《ふ~ん》
《逆に引っ張ってもらわないとダメなタイプです》
《普通の女性なら あんな煮えきらない人は願い下げでしょう》
《まあ それはもっともだけどよ》
《吉野さんと合うのは真広みたいなのです》
《うっ! 俺?》
《気ままで身勝手で なんでも自分の思いどおりにしたがって
 人を振り回してもまったく気にしない王族みたいな人。
 そういう人にとって吉野さんは最適でしょう》
《気持ち悪いこと言うなって》
《別に男同士でつきあえなんて言ってるわけじゃありませんよ》
《真広のような横暴で尊大な女性などそうはいないと言ってるんです》
《それでも 真広は吉野さんを大切にした方がいい》
《えっ?》
《あの人は何があっても必ず味方になってくれるでしょうから》
♪~



《はぁ。真広にはほんと参るよな》
《もしかして僕と愛花ちゃんのこと感づいてたりするんだろうか》
《だから無理やり 彼女なんて》
《いや。それはないか》
《あいつ、勘は働くくせに肝心なところは鈍いし》

(メール着信音)
《愛花ちゃん!》

   女子大生の鎖骨はどうでしたか。

《はぁ。 あの兄妹にはほんと振り回されるよ》





ブオォーーー!(エンジン音)

・ブオォーー!
。。。トラック

ああ~。うっせぇ。寝られやしねぇ。
意外とデリケートなんだ。
意外でもなんでもねぇよ。俺はお坊ちゃんだからな。
自分で言うか。
なあ。
ん?
お前 昔、言ってたろ。ほれた女とつきあえなきゃ。彼女なんていたって意味ねぇって。

そんなこと言ったっけ?
それ、よく分からねぇ。
いつも向こうから言い寄られて。
そんなんばっかだったからさ。
なあ。好きな女とつきあう気分ってどんな感じなんだ?
どうなんだろうな。
どんな形であれ。別れって必ず来るだろ。
好きな人とつきあえたら余計にそれを考えるのきついんじゃないか?
そんなもんか。
そんなもんだよ。

星、きれいだな。
前も星見たよな。一緒に。
ああ。 俺ん家の別荘でか。
うん。夏休み。
あれ?お前、星嫌いだって言ってなかったっけ?
冬の星は好きなんだよ。
なんつうか 凛々しくて冷たいっていうか。
ちょっとやそっとじゃ届かない高い所にあって。

≪真広は一生気付かないかもしれない。
 自分が愛花ちゃんにただ恋をしていたってことを≫

≪あの真広が愛花ちゃんには触れるのさえ緊張していた≫
≪そばにいてもどうしていいか戸惑っていた≫
≪愛花ちゃんも口ではなんと言っていても。真広を嫌ってはいなかったろう≫
♪~

≪出会い方が違えば あるいは二人は≫

あっ!
♪~
。。。キスする?

待て 真広! 愛花ちゃん!
うわっ!
あっ。




。。。夏の日に
《邪魔! ああ~ めんどくせぇ》
(愛花)《できることは自分たちの手で。それがお父様の方針でしょ》
《でも ご両親が来られなくなっちゃうなんて》
《お仕事ですから、しかたありません》
《あっ。吉野さん。手が空いたら 階段も拭いておいてください》
《はぁ。  はい》

《お前、 吉野のことほんっと嫌いなんだな》
《えっ?》
《別荘に誘うなんて思い切りこき使って 憂さ晴らししようっていうんだろ》
《それともなんか企んでるのか?》
《企み ふふっ。そうかもしれませんね》


。。。夕食
《ジューー(肉を焼く音)》
《ああっ。お前!》
《そんないっぺんに焼いたら焦げるだろ!》
《真広こそ、そのソースは お肉を焼く前に塗っておくべきでしょう!》
《まあ。まあ。楽しく食べようよ》
。。。睨まれる吉野

《はぁ。 僕が焼かせていただきます》



《あっ。次 もろこしな。吉野》
《僕も食べたいんだけど》
《(メール着信音)》
♪~
  食事が終わったら、裏庭で
  落ち合いましょう
あ?


。。。食べる真広、 しっと愛花。

《おい 焦げてるぞ 吉野》
《あっ。 ははっ》
♪~




。。。満点の星
《うわぁ~》
《すごい》
(愛花)》でしょう?》
《私たちの暮らす街ではここまでの星は見ることができない》
《こんなにいっぱいの星、見たことないよ
 こぼれ落ちそうなぐらい》
(愛花)《夏の星は本当に節操がないですからねめったやたらと輝いて》
《愛花ちゃん。星 嫌いなの?》
《好きです》
《えっ?》
《輝きを必死に誇示しようとする》
《消えゆく間際に自分がここにいるということを分かってもらおうと》
《その愚直な願いが好きです》
《愛花ちゃん》

《吉野さんはここにいますね》
《うん》
《愛花ちゃんも》
♪~
。。。いいところで、キス。


《・吉野。どこだ?》

《あっ。何やってんだよ。お前ら》
《おい。トランプしようぜ》
《別荘っていったら、まずはこれだろ》
《ふぅ。 では、負けた人が朝食の準備ですね》
《げっ! お前も交ざんのかよ》
(愛花)《当たり前です》
《っていうか。お前ら 何やってたんだ?》
《あっ えっと 星見てたんだ》
《ああ。夏の星って苦手だ》
《無節操に光りまくってなんかかゆくなってくる》
《部屋戻ろうぜ》

(愛花)《携帯マナーモードにしておいてくださいね》
。。。?
《えっ?》



《ああ~ むかつく!》
《お前、トランプ やたら強いことなんで 今まで隠してたんだよ》
《そんなプロフィール、わざわざ言うことじゃないだろ》
。。。携帯をマナーモードに
《愛花も強いんだよな。俺より頭悪いくせにさ》
《はぁ~》
《吉野》
《ん?》
《愛花と二人きりにならない方がいいぜ》
《えっ?》
《愛花のヤツ邪悪なこと考えてるっぽいからさ》
《邪悪な?》
《出会ったころから、そうだったんだよな》
《あいつの考えは分からねぇ》
《つっけんどんでかわいげなくて、こんな女と一緒に暮らすなんて
 無理だって思った》
《なのにいつの間にかするっと家族の中に溶け込んでた》
《するっと入ってくんだよな》
《ほんと何考えてんだか》
《愛花ちゃんが何考えてるか、真広は知りたいのか?》
《ああ。しゃくだからな》
《あのさ》
《ん?》
《お前 愛花ちゃんを
 あ。ああ。》
《ん?》
《いや》
《この分だと 1週間ずっとお前が朝食当番だな》
《げっ!》


。。。朝
《(メール着信・マナーモード)》
。。。メールを見て
《あっ!》

《ぐぅ~ ぐぅ~》


。。。ひまわりばたけ。
(愛花)《野生の勘、働くんでしょうか? 真広は》
《う~ん》
(愛花)》このままじゃ、いつまでもできそうにありませんね》
《あっ》
《吉野さんが男らしく引っ張ってくれないから》
《そんなこと言われても  あっ!》
《愛花ちゃん。危ないって!》
《うわ~!》
♪~
。。。こけて。

《あ  愛花ちゃん?》
《吉野さん》
。。。近づく顔
♪~

。。。寸止め
《やっぱりやめておきます》
《えっ? 愛花ちゃん》
(愛花)《ひまわりに見られていますから》
《愛花  ちゃん》

。。。夢オチ。



うう~ん ん?
うっ。 寒っ。
はぁ。

起きたか。
いよいよだな。吉野。
それ。
魔具なんざ、興味ないと思ってたけど。
はっ!
さすがに盛り上がる。
♪~

。。。むけられる銃。
はははっ 何 本気でびびってんだよ。
撃つわけないだろ。
ふぅ。
「決心は記憶の奴隷にすぎぬ記憶次第でどうとでもなる」。
「ハムレット」か  悪くないな。
今日でこの復讐劇も終わりだ。

≪「見たまえ。夜明けの空が茜色の衣をまとって
  あの東の丘の露を踏みつつ越えて来る」≫

行くぞ。
ああ。


。。。最終の戦い
♪~
♪~
♪~
♪~
♪~


今日で何かが変わると思うか?

(葉風)雌雄を決するときが来たな。左門。
(左門)ならば、姫様 今日でその運 尽きさせましょう。

(潤一郎)そのため この世界は一度消滅する。

(山本)出たわね 絶園の樹。

「ただ ただ復讐さえすればいいのだ」。


  魔女を断つ、
       時間


。。。なんとかの夜?
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