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絶園のテンペスト 第6話 矛盾する、頭蓋 [TVアニメ]

(潤一郎)これは間違いない。
(潤一郎)僕は彼女の遺体を確認したんだ。
     彼女は孤島で 樽と共に死んでいる。

(潤一郎)ひと月半ほど前かな。左門さんたちから連絡があってね。
     鎖部の本家に行ったんだよ。



(潤一郎・回想)《潤一郎です》
(左門)《入れ》

(左門)《よく来てくれた。潤一郎》

《なんのご用ですか?》
《姫様を亡き者にした》
♪~

(潤一郎)《はじまりの樹の加護を最大限に受ける葉風ちゃんをどうやって?》
《そもそも彼女を殺すなんて 理を犯しすぎです》
《反動で何が起こるか》
《賭けだったよ。姫様を薬で眠らせ、あの樽に入れて孤島に置き去りにした》
《加護が十分であれば、脱出することも不可能ではない》
《だが はじまりの樹はまだ完全に目覚めてはいない》
(潤一郎)《自然の理が彼女を殺すかどうかサイコロを振りましたか》
《確かに それはあなたが理を犯したことにならないかもしれません》
(左門)《昨日 樽と共に島から遺体を回収した》
。。。見せる白骨
♪~
ああ。

(左門)《鳥や磯の生物に食われたのか。姫様はすでに骨と化していたよ》


(不破真広)骨だけでよく葉風と確信できたな。
(潤一郎)頭蓋骨がね。葉風ちゃんだったんだよ。
     あの子の頭の形 きれいだったから。
(2人)あぁ。

直感的に分かったんだこれは葉風ちゃんだってね。


《潤一郎。一族はこれから絶園の樹復活を 本格的に進める》
《そうですか》
《僕は魔法を使えませんし。なるべく中立でいるように先代に遺言されています》
《ああ。 だから、お前が復活を支持すれば一族も一層まとまるのだがな》
《本当に葉風ちゃんを殺したんですか?》
《うそをついてどうする?》
(潤一郎)《あなたらしくない手をとったものだなと。
 直接 殺さないとはいえ やは あとで何が起こるか読みきれないのに》
♪~

《当面弔っている暇はない》
《骨は本家で預かるが。供養は頼む》



(潤一郎)葉風ちゃんが一族で 孤立していたのは知ってたけど
まさかお弔いまで任されるなんて。
葉風ちゃんが生きてると思ってるみたいだね。

あれが殺して死ぬヤツか?
同感だ。はじまりの樹の加護もあるし。

メッセージを瓶に入れて、島から流すだけで外部との接触に成功しそうな強運な子だ。
(滝川吉野・心の声)≪鋭い≫
(潤一郎)まあ、詮索はよそう。僕はそれを預かるように頼まれただけだ。
何をすべきかは君たちの方が分かってるんだろ?

お前、それでいいのか?
(潤一郎)えっ?
何かやばいことが起こってるのは気付いてんだろ?
これが僕にできる精一杯。
それに。
それに?
いや。君らに言うべきことでもないか。

はぁ 行くぞ。吉野。
あっ。 おじゃましました。

。。。出て行く二人



。。。バスで移動する二人、
ピッピッピッ
あぁ~あ。 ああ~。
あの野郎、何者だ?


(葉風)先代の遠い縁者で幼いときに両親を亡くして一族に引き取られた。
だから 魔法も使えんし。権限も特に与えられていないが。
先代に信頼されていたこともあって、一族では知られている。
(通信)えらく気を許してたみたいだな。「葉風ちゃん」って、なんだよ。
権限がないだけに私を姫として敬う必要もないと、まあ 妹のようにだな。


頭なでてもらって喜んでたってわけかよ。
(葉風・通信)喜んでなどおらん! 

(乗客)ん?

ともかく信用はできるんですね?



できる。 潤兄さんだけはうそをつかんし裏切らん。
へえ~。
じゃあ。その潤兄さんがお前が死んでると言ったのは?



分からん。勘の鋭い人だし。軽率な判断をするとも思えない。
なのに骨を私のものとした。
なぜだ。



単純に考えれば彼が左門と手を組んで、僕らをだまそうとしている?
なら あの場で俺らを捕まえれば済む話だ。
それに生きている証拠はある。
リアルタイムにその人形でつながってるのを知らなかったから?
にしても 、うそとしちゃ苦しいぞ。
葉風が死んでるって証拠はあいつの証言だけだ。
なら、左門はただ一族全体に葉風さんが死んでいると思わせたかった  とかは?



思わせてどうする? だいたい堅実な左門が偽造した骨ごときでだまし通せるとは思わんだろう。
(通信)でも、あいつは その頭蓋骨一つでお前が死んだと確信したぜ。
だから分からん。それが本当に私の骨でないかぎり。
それとも お前、幽霊か何かか?
(葉風・通信)幽霊などこの世におらん。
お。そうだな。そんな不合理なものはいねぇな。

≪それを言うならこの全部が不合理だよ≫
あ。真広! 蝶だ!
何!? うっ。

キキーーッ!(ブレーキ音)
♪~

。。。出てくる実
♪~

。。。バスがあぶないかった。



(潤一郎)ひどいな。あれが絶園の果実か。
この辺も黒鉄病の影響範囲に?

・(夏村)潤一郎殿。
♪~



。。。外の様子を運転手
そのまま走れ。 でないとこの辺りから出られなくなるぞ。
(運転手)なっ 何が。
いいから、前向いて アクセル踏んでろ。
そんで あとでありがたがれ。俺らの近くにいなかったら今頃金属になってたってな。
(運転手)えっ。

大丈夫ですか?
左門のヤツ 相当焦ってるな。
みたいだね。
葉風、骨の問題は棚上げだ。
答えがなんであれ復活を邪魔すりゃ勝ちだろ。



(通信)違うか?
よし。許可する。左門のところへ向かえ。



(通信)一気にたたくぞ。
へっ。




。。。潤一郎と夏村
久しぶりだね。 
(夏村)よくご無事で。

先代からもらった魔具があったから。
(夏村)もはや状況は後戻りできぬところまで来ています。
中立などと言われずに我らのところに来られませんか?
心情的には葉風ちゃんの味方だけどね。
では 力ずくでも。

う~ん  左門さんは放っておけって言うと思うけど。
それは後ほど確かめます!
。。。すぐに負ける
なっ!?

(潤一郎)魔法使いでもない僕がどうして左門さんから一目置かれていると思う?
≪魔法? いや≫
(潤一郎)ともかく 僕は手を貸す気はない。
それに これ、今日だけで 何人死んでる?
しかし、ご存じのはずです。本当に恐ろしいのはそんなことではないと。
≪確かに。あの二人は知らされていないのだろうな。
 絶園の樹よりむしろ葉風ちゃんとはじまりの樹の方がこの世を崩壊させかねないことを≫
♪~



。。。ガソリンが漏れているバス
さて どうする?
歩くしかないだろうね。
あっさり言ってくれるぜ。

いいな? 今来た道を戻ろうなんて考えるなよ。
えっ?
カチンカチンになりたきゃ、別にかまわないけどな。
♪~



。。。歩く二人
潤一郎さんの話をしてるときの葉風さん、ちょっと乙女だったね。
(葉風・通信)なんだと!?
そういう話はこいつが寝てるときにしろ。
(葉風・通信)寝てるときでもするな! 第一 潤兄さんと私は そのような。
(2人)はははっ。
(葉風・通信)何がおかしい!
♪~



ピッピッ ピッピッピッ
彼女にか?
ん? ああ。

そんなに心配なら一緒にいてやりゃいいじゃねぇか。

ピピッ ピッピッピッ

知ってたか?愛花に彼氏がいたってうわさ。
いや。
いつだったかのバレンタインデーにあいつチョコ買ってた。
あっ。
どうかしたか?
いや。
ほら 彼女そういうのあげたりするような子に見えなかったから。
≪まずい  顔に出た?≫

んっ。
ほんとに分かってねぇんだよな。お前。愛花のこと。

≪信じたのか? これで≫
♪~


。。。明ける預かり物。
なんで鎖?
ふっ。特別だからじゃねぇか?
よう、葉風。特製の魔具ってなんで こうがっちりした武器なんだ?



鎖部の魔法は殺傷能力の高い武器をはじまりの樹に捧げると
強い魔法を使いやすい傾向にある。


矛盾してないか? それ。
この世の理を守るはじまりの樹が破壊的な武器を



(通信)望むってのは。
そうか?
はじまりの樹がことごとく兵器を吸収し 塵とすれば戦争は激減するであろう?
世の安定は一層守られると思わんか?


ふん、世の安定か。
俺にはどうでもいいことだな。

≪確かに 真広の中で世の中の関節が外れてしまったのは、昨日今日の話ではない≫
≪あの日以来 ずっと≫

吉野。
あ。囲まれてる。
えっ?

魔具は持っているよな?


。。。火を消される
うっ!
まずい!
くっ! これじゃあ。魔法もへったくれもねぇ!
ガッ!
うっ!
放せ! 放せ!
吉 うっ!
。。。連れ去られる吉野。




。。。連行される吉野
(山本)少し気が咎める?
彼に秘密で私と取り引きしてたこと。
別に。真広にはもっと大きな隠し事をしているわけだし。
そうか。そうなるわね。
だけど、なんか激しすぎない?妹さんへの彼の気持ち。
そうですか?
(山本)兄妹っていっても血はつながってなかったわけでしょ?
あ。知ってたんですか?
♪~




。。。真広の回想
(愛花)《あなたは私と どうなりたいんですか? 真広》
《真広》



(葉風・通信)真広! 真広!
黙れ。
吉 
うっ!
くそっ  吉野!
(葉風・通信)真広!? どうした。真広!



たぶん 真広は自分でも分かってませんよ愛花ちゃんに抱いていたものが
どういう感情に基づく衝動でなんと呼ばれる思いなのか。
でも はたから見れば、丸分かりなんですけどね。


後をつける気になれば、楽ですよね。これだけ大仰な一団がお付きで囲んでいれば。
(山本)彼、追ってくるかしら?
どうでしょう? あっ。
あれですか?まだ富士山麓まではありますよね。
(山本)君に会わせたい人がいるのよ。


。。。止まる車
・ガチャ 

(早河)やあ。無事で何より。
つらっと言うのね。人をやばい所に送り込んどいて。
君を信頼している。
(山本)涙が出そう。 彼。
(早河)情報提供に感謝する。
あっ。
紹介するわ。早河巧。
黒鉄病対策本部長補佐。
私の古い友人でもある。
そのよしみで公にはやりづらい仕事をやってもらっている。
(山本)ボランティアみたいなものね。銃器の使用許可も もらえたし。

あなたがこの軍を?
私の祖父が鎖部一族の長と友人だったということもあり、魔法が社会的な問題を
起こしたときには秘密裏に 素早く動ける国家的組織を作る必要があった。
そうは言っても後手後手に回ることも多くてね。
(早河)常識の範囲から逸脱したことばかり起きて戸惑っているのは確かだ。
だが、それを手をこまねいて 見ているわけにはいかない。
我々は魔法使いに戦争を仕掛ける。
戦争?
この現実離れした事象が、だが確実にあらゆる社会構造に影響を与え
時には消滅させようとさえしている。もはや武力で抗する以外にない。

(山本)ま まあ、急に大きな話をしても。
あっ これ頼まれていたもの。
ああ。助かります。
じゃあ。お返しです。
これで私も魔法使いの仲間入り?
制限とかありますけどね。
(山本)なんに使うの?
んん~。保険みたいなものかな。
計算外で動くヤツがいるし。
それで一人で来ようと思ったわけ?
まあ。 それもいいですか?
(山本)えっ?
バックアップですよね?
目ざといわね。でも危なすぎるわ。
いざとなれば、冷徹に撃てる子よ。君は。
いざというとき 取り乱す方が心配じゃありませんか?

(山本)扱いには気をつけて。
では、作戦を教えていただけませんか?
(早河)もちろん。 それが知りたくて話に乗ってきたのだろう?
正直こちらも期待していた。
最強の魔法使いに最も近い所にいる君たちの協力をね。



(早河)軍は2日後の1600ジャストに攻撃開始を予定している。
敵の行動を分散させる必要がありますね。
僕らは反対側から結界に入ります。


(兵)おい。立ち入りは禁止されている!


(山本)どうしたの?
(部下)民間人が接近したようです。

(早河)モニターできるか?

あっ。
真広!
それ以上の接近は許可されない。速やかに退去せよ!

うっせぇな!
そこにいるんだろ。吉野!
撃つ度胸あんのかよ?
こっちは丸腰だぜ。

動くな!

はっ!
バキッ!

(山本)発砲許可を!
(早河)相手は子供だ。
子供扱いできる相手かどうか、すぐに分かるわ。

カチッ
ダダダダダッ!

うわっ!

うっ!
♪~


むちゃだ。あいつ! うっ!
♪~
。。。出す車

どこへ!?
逃げるに決まってるでしょ!
あくまで私たちはあなたを拉致したんだから!


。。。真広、軍隊をあしらう。
バシッ!
ぐわっ!
♪~

。。。吉野を追う真広。車に飛び乗る。


・ダン!
(山本)上!?

ったく!
(山本)あっ。ちょっと!

吉野!
うわっ! うっ。ううっ!
♪~


大丈夫か!?
何考えてんだよ!
ぼやっとするな。こっちだ!
えっ?
。。。逃げてしまった吉野達
♪~



(早河)兵は撤収させてくれ。
(部下)はい。

どう思う? あの子たち。
当面の目的は同じでも見えてるものは相当異なっているようだ。
そうね。彼らの協力が吉と出るか凶と出るか ちょっとした賭けよね。




(吉野・真広)はぁ はぁ はぁ はぁ
はぁ はぁ はぁ はぁ。

なんで来たんだ?
なんでって。何がだ?
いや。だから。
いるのか?
えっ?
理由がいるのか?
あっ。いや。

はぁ。
俺がお前を救ってやるよ。
ああ。
♪~

≪「俺が世界を救ってやるよ」そう言い放ったときと同じ
 まったく気負いのない言葉だった≫
♪~


。。。元の場所へ戻る。
何考えてんだよ 大事なものを。
ふわぁ。 悪かったな。
あっ。いや。
≪どうして 真広は僕を疑おうとしないのか≫
≪それとも≫

(葉風・通信)随分な扱いではないか。
安心しな。約束を守ってもらうまでは捨てはしねぇ。
(葉風・通信)はぁ。本当にお前は復讐だけできればそれでいいのだな。
ああ。それでいい。 行こうぜ。

≪それともただ認めたくないだけなのか?≫
≪ありきたりな感情に自分が振り回されていることを
 認めたくないのと同様に≫
♪~

。。。回想
《じゃあ。俺はお前とどうにかなれるのか?》
(愛花)《それはこう尋ねているのですね?》
《「お前は俺の女になれるのか?」と》
。。。血のつながりの妹とのこと。想い。
♪~
♪~
♪~
♪~


彼女って欲しいからつくるとか
そういうものじゃないだろ。

紹介するよ。こいつ。滝川吉野。
(女子大生)かわいい~。
(女子大生)やばい。年下いいかも!


意外とデリケートなんだ。

(愛花)キス。
あっ。
(愛花)ここでは嫌ですよ。

  ファースト・キス
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