シドニアの騎士第九惑星戦役 #10 進入

（科戸瀬イザナ）そのお風呂 一緒に入ろうよ。
（谷風長道）ええっ!?

この字おばあちゃんの。
ひどいよ！
イザナ！
放せ！
やだっ！

危ないって。イザナ！
長道は 僕のことなんてどうでもいいんでしょ!?
どうでもいいわけないじゃないか！


。。。ケンカを２人が
（２人）あぁ ああっ。

。。。
司令部？
（２人）あっ。

えっ？
はい 分かりました。

明日の偵察任務に当たるはずの人が任務を放棄して 逮捕されたって。
繰り上がりで僕が行くことになった。

（２人）えっ！



（管制官・通信）高速自立支援装甲隼風 出撃準備 完了！
（纈）隼風 射出！

。。。
（管制官・通信）隼風偵察部隊 掌位中央へ誘導開始。


。。。連結のようす
（隊長・通信）来るぞ！

（隊長・通信）そうだ。 ゆっくり近づけ。

（隊長・通信）機体 連結成功。

（隊長・通信）リングの横を通過中。

あっ！ 針路前方 もやのような。

（隊長）ヘイグス粒子砲を撃ってみる。

（操縦士）何かあるぞ！
（隊長・通信）なんだ これは!?
・・・集合体。きもい。エイのかたまり。亜人が好きそうな



不可視化した奇居子です！

（纈）偵察隊 隼風を破棄。 回避して。


。。。破棄
　　　奇居子

！
（操縦士）やだ！この膜 どんどん大きくなって。

（通信）きゃあ！
（管制官）六四〇号機 大破！

（纈）あっ 隊長機 ほかの機体は？

（隊長・通信）五一二 七二三号機 無事か!?
（通信）はい！
（操縦士・通信）なんとか無事だ。


（管制官）奇居子反応多数。左右より接近！
（纈）あっ。

（操縦士・）うわっ！撃ってきやがった。 ぐわっ！うわぁ！

（管制官・通信）五一二号機 大破。○六四号機 中破。
（纈）ほかの機体は？ 偵察隊応答して。
（管制官）通信障害過多。位置 再確認中。
（管制官）○六四 七二三号機大気圏内へ突入しました。
通信途絶！

（管制官）惑星ナインの奇居子本体観測数　更に増大。一斉に活発化したもよう。
（纈）あっ。艦長。

（小林）惑星ナインは大衆合船との戦争で拠点となる星だ。緑川 ナインの奇居子殲滅作戦を立案しろ。
（纈）しかし、すぐに救出に向かわなければ。
（小林）私が指示したのは救出ではなく奇居子の殲滅だ。

（纈）はい。



（つむぎ）そ そんな。 そんな！
（長道）くっ！

（操縦士）あぁ。
（操縦士）なんで？

（弦打）偵察隊は 見殺しか。
（勢威）やむをえん決断だ。

。。。
（長道）つむぎ 落ち着いて！
嫌っ！行かせてください！
んんっ！
早くしないと イザナさんが。

纈！

あっ じゃなくて 緑川司令補。
俺とつむぎを出撃させてください。お願いします！

（纈）谷風。いいかげんにして！
一人一人の希望をいちいち聞けるはずないでしょ！

落ち着くんだ つむぎ！


（岐神・心の声）≪まずいな。七二三号機の操縦士が死んだらつむぎの制御が利かなくなってしまうだろう≫


（佐々木）ったく！何やってんのよ。この子たちは。

。。。受信音
（佐々木）あっ。
（岐神）ちょっとよろしいですか？佐々木主任。
（佐々木）岐神君？どうしたのこんなときに？
（岐神）「東亜重工」が開発中の継衛改二ほぼ完成してるそうですね。
（佐々木）それが何？


（岐神）総司令 今回の相手は通常奇居子。
大した敵ではありません。大衆合船との戦闘の前に実戦でのデータを得る絶好の機会です。
融合個体と継衛改二の連携テストをやらせてください。
（小林）できるのか？佐々木。

（佐々木）くっ！ なんとかします。


（佐々木）んん くっ！
（技師）あ痛たたたっ。




（佐々木）ええ いいわよ！ そう そっちも。

（長道）継衛改二 完成してたんだ。

（佐々木）調整してる時間なんてないわ。おやっさんの勘で組んじゃってよ。

（整備士）あっ あのう。谷風操縦士ちょっといいですか？
この機体は今までの継衛とは比較にならないくらい軽いんです。
すごく操作感が違ってくると思うので気をつけてください。重力圏での戦闘になるでしょうし。

（長道）はい ありがとうございます。
でも似たような条件での仮象訓練を何千時間もやりました。たぶん 大丈夫です。

（丹波）よし。 継衛改二 出るぞ！



（岐神）危うくつむぎが暴走してしまうところだった。
昔と変わらんな。小林。

。。。出撃。なんかいい。



（長道）海蘊さん。つむぎそっちは どうですか？

。。。
（海蘊）ええ 大丈夫ですよ。

。。。外に。つむぎ。


（通信）つむぎ いつでも出られます。


。。。
谷風 出ます！

（海蘊）融合個体 出ます。



。。。宇宙で二機。青と赤

つむぎ 掌位するよ。
（通信）はい！


（つむぎ）≪イザナさん≫
（長道）≪必ず助けるからな≫
。。。そこに向かう。



。。。惑星の大気圏
はぁ はぁ はぁ。
≪隼風の分離装甲は大気圏突入用のいかだ≫
≪きっと 大丈夫≫

。。。苦しい体勢

（隊長）大気圏内に突入して奇居子を振り切るとはな。やるじゃないか 科戸瀬。
（イザナ）そ そうでもないです。機体が限界みたいです。
はぁ はぁ。

。。。警告
はっ！
≪追いつかれる！≫

。。。追ってくる。それ。寄生獣

。。。追っ払っても。迫るそれ。

はっ！
弾体加速装置が！

（イザナ）あっ。
≪奇居子が弾体加速装置を≫
≪弾の人工カビに引き寄せられているんだ≫
≪でもこれまで遭遇した奇居子はカビザシを持たない衛人にも襲いかかってきた≫

そうか！

。。。掘るエネルギーパック
ええい！


（隊長）な 何してるんだ。科戸瀬。今、燃料を捨てたのか!?
そうです。奇居子が反応しているのはカビと おそらく高濃度のヘイグス粒子です。
（隊長）なんだって!?
あっ。見てください！
奇居子が追ってくるのをやめました。


。。。それを
（隊長）あっ。ああ。そうだな。
しかし 燃料なしでは。
機体にためた電力で翼を操作し行けるとこまで滑空してみます。

。。。滑空。グライダー
　　　岩がいっぱい。浮遊。アバターの星みたい


。。。惑星。
そこに長道

（長道）司令部イザナから通信はありましたか？
（纈）途絶えたままよ。惑星ナインの大気内に突入したあとの状況はつかめてないわ。

くっ！
（つぐみ）谷風さんイザナさんは きっと大丈夫です。

はぁ。
うん。そうだね。つむぎ。


。。。

よし。もうすぐイザナが消息を絶った場所だ。
大気圏突入用意。 はっ！

（つぐみ）正面に奇居子です！

つむぎ 掌位解除！

（通信）くっ！
。。。攻撃。


撃破を確認。 掌位！
（つぐみ）はい！



。。。見ているほう。
（操縦士たち）おお！

（弦打）あっ。息がぴったりじゃねぇかよ。



（つぐみ）あっ。
どうした。つむぎ？
（つぐみ）いえ。大気の奥で 今何か。
ん？

。。。ヘイグス粒子反応が直下に


（長道・つむぎ ）ああっ！
ぐわぁ～！

。。。落下に
うわぁ～～!!



。。。シドニア
（管制官）谷風機浮島に墜落。
（管制官）ガス雲内部に高ヘイグス反応。ヘイグス粒子砲の可能性大。
（管制官）大気内部からの攻撃です。
（纈）谷風さん。
（管制官）走査範囲を拡大。□発生源の追跡開始。

（操縦士たち）あぁ。
（操縦士）あの速度で衝突したら。
なんてこった 谷風。



。。。落ちた長道

（佐々木）谷風 谷風！ 応答して！

。。。長道は。

（佐々木・通信）谷風 谷風！ 応答して！
は 　はい！
生きてる。機体は？
（佐々木）動くに決まってるでしょ。早く立ちなさい！




（管制官たち）あぁ。

（纈）ふぅ。新型でよかった。

（一同）あっ。
すげぇな。あの衝撃で機体がなんともないだと？

（整備士）すごいでしょ。見た目は継衛改と変わりませんが装甲材も中身も以前とは 全く別物ですよ。
（技師）従来の素材で造った付属兵器はほとんど壊れました。

（佐々木）谷風 新素材で命拾いしたわね。継衛改だったらバラバラだったわよ。
（長道）は はい。
（通信）ザザ ザザ

（纈）ノイズが ひどいわね。
（管制官）大気圏内では重度の通信障害が発生しています。



。。。長道は

つむぎ！ どこだ!?

あっ。
つむぎ！

。。。探しに。岩がいっぱい

・・・爆発
はっ！


（融合個体管制官）融合個体 通信回復！
（纈）つむぎ無事なのね？ 状況は!?
（海蘊）現在 交戦中！

。。。撃ってくる

（海蘊）この奇居子浮島をうまく盾にして。
地形を完全に把握しているようですわ。

。。。長道が
あっ。
つむぎ 高度を取るんだ！

。。。
はっ 効いてない。
（海蘊）≪この奇居 何か違いますわ≫


（通信）くっ！

（通信）谷風さん そっちに行きました！


。。。迫るそれ。
（長道）あっ！

紅い奇居子。
。。。見えるうそれ。なんか番号が７０１と。赤い。


（管制官）出現奇居子の胞衣干渉波照合中。
（管制官）ヘイグス粒子密度 測定中。ほかの奇居子よりもはるかに高密度です！
（管制官）胞衣干渉波の固有パターン ガ４９０と一致！
（管制官）えっ！
（管制官）どうなってるの？

（纈）まさか 紅天蛾!?
（管制官）固有パターン再照合します。９５％一致。間違いありません。紅天蛾です！
（サマリ）あっ 。生きていたのか。

。。。紅天蛾、笑い。

くっ 紅天蛾！

。。。攻撃
ううっ あっ！

（海蘊）≪直撃のはず≫
あっ！

。。。見える是ｄン某。守っている。寄生獣の後藤みたいに胞衣を盾にして


（通信）谷風さんイザナさんのところへ早く！

。。。紅天蛾とつぐみが。