シドニアの騎士第九惑星戦役 #06 起動

（ユレ）うふふっそれは大変だったわね。
（イザナ）もう。笑い事じゃないよおばあちゃん。
うふふ。ごめんなさい。でもよかったわ。あなた予定より遅れてから心配してたのよ。

。。着信音
ちょっと待って着信が入っちゃった。
分かったわ。じゃあ切るわね。
うん。またね。おばあちゃん。

。。。相手の名前に。
あっ!?ええっ！

（長道）イザナ？
な。長道。どうしたの？
あのえっと今日泊めてくれないかな？

えっ？あっあぁ。
えっええ～。
ええ～～!?
・・・なんで。身支度が。　テレビ電話って、見えてる？



。。。インターホン

やあ。
こんばんは。
こ　こんばんは。
はぁ。

ありがとう助かったよ。
うん。どうぞ上がって。
おじゃまします。
ちょうどよかった。さっきから変な音がしていて一人じゃ怖かったんだ。
なんか食べる？
うん。


。。。炊飯器

はぁ。いい匂いだなぁ。
ふふっ。

・ガン！
（２人）うわっ！

あっ。
はぁ。お風呂に入ってるときも別の配管から変な音がしたんだ。

。。。音。
うわっ！
もうやだよ。

。。。音

あっ。
なんだろうね。

出来たよ。海苔のおにぎりだよう。わっ！
。。。畳が。

。。。長道とイザナ抱きつきイベント。
　　　なぜかおにぎりはぶじ。見せる。なんかなまなましい３D？

うっ！
大丈夫？

。。。長道、手がイザナの無い乳に
あっ。
えっ!?
。。。真っ赤になるイザナ
あっあぁ。

。。。。振動。出てくるなにか。びっくりする二人
　　　　うねうねがとどく。


よくここまで届いたね。
（つむぎ）すみません。驚かせてしまって。
ううん。いいんだよ。一人で寂しかったんでしょ？
はい。私たちあと何回くらい会うことができるんだろうって考えていたら
なんだか切なくなってしまって。

こんな戦争さえなければ。
何回でも会えるよ。だから一緒に奇居子を倒して戦争を終わらせよう。
はい！




（ヌミ）制御装置の組み込みが完了しました。科戸瀬博士。
お疲れさま。ヌミちゃん。今回はあなたに随分助けてもらったわね。
（ヌミ）いえ。私の方こそお手伝いできて光栄です。

（心の声）≪この子がこんなに落合の奇居子学を理解していたなんて≫


（小林）ユレ博士例の新兵器が出来たそうだな。
あっ。まだ完成ではありません。艦長。一応形にはなったんですが胞衣で疑似的に構築した部分の制御が難しいんです。
今のまま起動実験を行うのは危険が伴います。
（小林）万全を期すにはどれくらいかかる？
（ユレ）模擬試験を繰り返してあと半年は。
（小林）大衆合船との戦争には必ずこの兵器が必要になる。起動実験は予定どおり行う。
（ユレ）ですが。
分かりました。



。。。演習
（纈）これより一七式継衛改と一八式による混合掌位訓練を行う。


（サマリ）四機掌位！

。。。

。。。観察するもの
（丹波）いい加速だ。継衛改のいる四機掌位は速いな。
（佐々木）新型推進機関も安定してきたしいい感じね。


。。。来るもの


（つむぎ）つむぎです。遅れましたが　訓練に参加させていただきます。
（海蘊）私はつむぎの新操縦士岐神海蘊です。よろしくお願いします。


（サマリ）なんて速度だ。
（勢威）全然追いつけないぞ。

（纈）すごいわね。

（弦打）一体どういう原理で飛んでんだよ？

（つむぎ）えっ？よよく分かりません。


（佐々木）衛人にも応用できればいいんだけど。
岐神君本当は解明してるんじゃないの？
（岐神）残念ながらまだまだ分からないことだらけなんです本当に。


衛人隊これより融合個体つむぎとの掌位訓練に移行する。

（サマリ）了解！掌位解除！


（つむぎ）谷風さんお願いします。
うん。いくよつむぎ。

。。。谷風さん


（サマリ）すごい機動性だな。
（弦打）にしても谷風とあの融合個体相性はばっちりじゃねぇか。
なあ？サマリ。
そうだな。

。。。機動性


（管制官）谷風機・つむぎ混合掌位の平均速度一八式通常値の８倍を突破。まだいけそうです。
（管制官）旋回性能値も１０倍以上です。
これほどとはね。



。。。帰還
・（海蘊）谷風長道さん。
あっはい。
（海蘊）つむぎはあなたのことを本当に気に入っているみたいですわ。これからも私ともども仲よくしてくださいまし。
あっ。うん。
あのつむぎのこと頼みます。
（海蘊）ええ。分かっていますわ。ではお先に。
あっ。どうも。


まだ時間あるな。よし。



。。。家探し
えっとこんにちは。
あら。谷風さんこんにちは。
あのまた相談があるんですが。
はい？
・・・きれいなお姉さん

この間の配管図は役に立ちました？
ええ。おかげさまで。ありがとうございました。
それでその、今日は別の相談なんですが。
はい。なんでしょう？
旧管がいっぱい通ってる物件を探してるんです。
へえ。いいじゃないですか。
そんなに配管好きだったなんて。
下調べしたんで。ちょっとこれを見てもらえますか？
えっと、外周壁のここかこの区画で。できれば人が少ない所がいいんですが。
外周壁!?
はい。
あっ。これを。
。。。証明書
ここれは無制限居住許可証！　んんっ！　私外周壁の物件を案内するなんて初めてなんですよ。
また配管図を探してきますから。ちょっと待ってください。

しかし羨ましいですよ。外周壁に住めるなんて。。。。あぶなしげ。
そそそうなんですか？
そうですよ！

操縦士の方は幹線軌道機関のすぐ近くに住まなければいけないんですよね。あっここなんてどうです？
古い物件ですけど旧管がこんなにうねってますよ。
はあ。ちょっと通りにくいかな。
えっ？
あっ。いや。
もう少し東寄りでありませんか？
う～ん。それじゃ。ああ！これはどうですか？
ああ。いいかもしれませんね。


。。。模型屋
（纈）こんにちは。
おお。纈ちゃん久しぶり。
（纈）最近非番が潰れちゃうことが多くて。なかなか来れなかったんですよ。
おじさん。何かいいの入荷してます？
ん？
あっ何作ってるんですか？　あっ！もしかしてそれは。

（店主）重力子放射線射出装置だよ。
理論上最強の兵器。
すご～い！自作ですか？
小さいころに「架空兵器大全」で見ましたよ。
（２人）「この兵器に貫通できないものはない！」。
俺、今でもあの本持ってるよ。
（纈）それにしても懐かしいなぁ。

。。。鼻歌の纈


気に入ってもらえてよかったですわ。
はい。


谷風さん？


今日は現地までつきあってもらってありがとうございました。
いいえ。私も美しい配管が見れて。


あそこは住居管理局。
はっ！ちっうかつだった。
。。。長門ウォッチャーとして



。。。イザナの家
ただいま。
おかえり。
早かったんだね。合鍵渡しておいてよかった。
うん。
あっそうだ。
もし長道さえよければなんだけどこのままここに住んじゃっても。ん？何これ？配管図？
そう。実は今日引っ越し先を下見してきたんだ。
えっ？あっ。そ。そうなんだ。
ここが今日見てきた物件。　そしてここが。
ん？あ。つむぎの部屋！
うん。
すごい！外周壁の物件だよ。これ。
あのさ。
ん？
イザナも一緒にここに引っ越さない？
えっ？

もちろん。イザナさえよければだけど。
ふん。何がイザナさえよければだよ。
・・・すねちんのイザナ
え？
ここ外周壁だよ？
長道は許可されるかもしれないけど、僕みたいな平の操縦士が住んでいい場所じゃないよ。
え。そ、れなら大丈夫！
同居人が１人まで認められるってここに書いてあるよ。ほら。
ねっ。イザナ？
・・・なざめようと長門
んん。

ごめんよ。イザナに相談してからにしようと思ってたんだけど、今日急に時間が空いたんで。
ふふ。　別にいいよ一緒に引っ越してやっても。
・・・しりにしかれている長門
ああ・。


。。。その場所へ
へえ！
こっちだよ。
んん。はぁ。
駅からちょっと遠くない？
大丈夫。建物のすぐ裏に軍事区画へ直通の昇降軌道があるんだ。

見えてきたよ。
あっ。

。。。その家。なんかすごい・。

うわぁ！
いい所だね。
でしょ？

つむぎを呼ぶね。

わあふふっ。

イザナ息を止めて！
えっ？
管の中にホコリがたまってるから圧力をかけるって。
え？あっ。うん。

。。。出てくるオバキュー

こんにちは。

あっごめんなさい！
ごほっ！いいいよ。
どうせ掃除するつもりだったし。
ホコリ以外は問題なかった？
ええ。なんにも。
大きさも十分でしたしとても、快適にここまで来られました。
それならよかった。
はい。
（２人）はははっ。



。。。その晩
どうしたんですか？谷風さん。元気がないですね。
つむぎ。まだ起きてたのか？
私ほんとは眠らなくても平気なんです。
眠ろうと思えば眠ることもできますが。
変わってるんです。私。
はは。　これ後ろの壁に張り付いていたんだ。
そそれはノコギリクワガタじゃないですか。
し！声が大きいよ。
たぶんイザナは寝てるから。
あの触ってもいいですか？
うん。でも優しくね。
私実物を見るの初めてです。
俺もだよ。

きれいな形。あ！
・・・にげちゃう。それ。
あ。
ごめんなさい。
いいよ。どうせ逃がすつもりだったし。
きっとクワガタにしてみれば私たちは対話不能な恐ろしい捕食者でしかないのでしょうね。
うんそうかもしれないね。


。。。回想
（星白）あまりにお互いが異質すぎて正しい対話の方法が分からないだけかもしれないでしょ？
・・・人と半島人の関係もそうかも。

≪星白≫

あの。谷風さん？
ん？あ。ああ。
もう。こんな時間か。寝た方がいいね。
あっ。はい。
じゃあねおやすみ。
おやすみなさい。


。。。ベッド
ん？
うわっ！つむぎ？
あの。私谷風さんと一緒に寝たいです。
ええ!?
駄目ですか？
あ。うん。いいよ。
わあ！

。。。イザナには？　裏切りかも
　　　しんどい長道


（管制官）浮遊小惑星近傍を通過中。距離１８万キロ単位。
（管制官）せっかく近くを通るのに資源採掘もしないんですね。
（航行長）艦長の指示であえて小惑星に近い針路を取ったからてっきり採掘目的だと思ったのに。



。。。実験場
（小林）ほう。

（作業員）射出装置準備作業最終段階。設置作業員は実験区画から順次退避せよ。
（作業員）ヘイグス粒子供給源流路制御順調。当該区画以外の影響なし。
（作業員）ヘイグス還流装置および逆流防止安全弁動作確認。
（作業員）射出実験操作班最終配備確認。

（小林）これがそうなのか？
（落合）まるで奇居子ですね。
（ユレ）はい。胞衣のなんでも作り出す性質を利用して初めて完成させることができたんです。
（岐神）重力子放射線射出装置。科学者落合の夢の兵器の一つ。

（ユレ）操作室聞こえる？ヘイグス粒子供給源を接続して。

（ヌミ）了解しました。

（ユレ）慎重にね。


（ヌミ）ヘイグス粒子供給源接続します。

（ヌミ）流路確保。供給開始します。

（ユレ）射出装置起動開始。
流路分配安全弁解除。
射出装置起動。


。。。機動
（ヌミ）起動しました。
（ユレ）目標近傍浮遊小惑星。


（ユレ）照準固定。射出準備完了しました。
（小林）撃て。
（ユレ）重力子放射線射出！
。。。射出音


（ユレ）あっ。

（岐神）ふっふふふっ。
。。。不適な笑み

。、。。破壊。なにを


（ユレ）射出成功です。着弾地点放射線の軌道軸周囲１００キロ単位のあらゆる物質が消失しました。
艦長？

（小林）すばらしい。

・・・触手があれな装置。ニャルトホテップ