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絶園のテンペスト 第23話 はじまりの戦い [TVアニメ]

♪~
♪~
。。。車で電話
(左門)早河。そちらの作業は進んでいるか?
(早河)絶園の魔法使いが御柱への攻撃を画策しているという情報はすでに流した。


(早河)現場にいる艦がどう対応するかある程度の意志統一は図られているだろう。
(左門)ある程度か。
(早河)結局、出たとこ勝負だろうが死ぬなよ。
(左門)己の行いを顧みれば、このあたりでそれくらいの報いを受けそうだがな。
(早河)ふっ。行いが悪いのはお互いさまだ。
お前にぶざまに死なれるとこちらも将来が心配になる。


(左門)ふっ。
 フロイラインたちはすでに日本を出て船や供物の手配中だ。
 私と潤一郎は姫様と羽村を伴い明日には出立する。
 そして不破真広と滝川吉野も共にな。
(早河)何ぃ!?
♪~



。。。部屋でにやにやの羽村

(真広)おう。呼んだか?
(羽村)あっ。あの。
(真広)あっ?
(羽村)真広君。もし僕に何かあったら。
。。。差し出す手紙
 これを出してほしいんだ!
(真広)振られた彼女宛てか?
(羽村)うん。無事に帰って来れたら必要ないんだけど。
(真広)はぁ。
。。。真広、破る手紙。
(羽村)ああっ!
な。なんてことするんだい! 書くのに3日かかったのに!ああ。
(真広)あのな お前に何かあったらその時点で 世界は終わりだ。
言いたいことがあるなら、生きて帰って 直接言え。
(羽村)だけどさ 映画の主人公みたいに捨て身の攻撃ではじまりの樹に
 勝利するって展開もあるだろう!?
 ほら 相打ちってやつだよ!
(真広)お前は映画の主人公じゃねぇだろ。
 捨て身の攻撃で負けたらどうする。
(羽村)あっ。 はぁ。
(真広)死んだら意味がねぇんだよ。
(羽村)真広君。



。。。特訓  何とかの間。
(回想)《はぁ はぁ》
《はぁ はぁ》
。。。いちゃってる羽村
(山本)《どうしたの? 二人して改まって》
(吉野)《僕たちも 御柱破壊チームに入れてほしいんです》
(羽村)《ええ!?  。。。落とすあれ。
 うわ 痛っ!痛っ! 痛ててっ!》
(山本)《御柱近くでは鎖部の魔法は使えないうえに秘密裏に
 御柱近海へ近づかねばならない。行動しやすい少人数が望まれるの》
(真広)《はっきり言えよ》
(山本)《あなたたちは足手まといよ》
(真広)《言ってくれるな》
(吉野)《僕たちのことは放置してもらってかまいません》
《命の危険にあっても助けは不要です》
(葉風)《そんな》
(山本)《さすがに御柱付近に連れていくのは危険よ》
(葉風)《ほかの鎖部の者たちは絶園の樹を見張ることになっている。
 二人はそちらに》
(吉野)《すみません》
《でも 僕は何かが起ころうとしているその中心に行きたいんです》
(葉風)《吉野!》
(真広)《俺の作戦でいくんだろ?》
(吉野)《あっ》
(真広)《だったら責任者を連れていくのは当然だ》
《違うか?》
(山本)《真広君の作戦は誰しも考えられる選択肢の一つよ。
 結局 それしかないから受け入れただけ》
(真広)《それしかないを決定したのは俺だろ?》
(山本)《はぁ。まったく あんたは。本当に放っておくわよ。
 泣いても知らないからね》
・・・問題共め
(吉野)《ありがとうございます》


(羽村心の声)≪死んだら意味がない。君はそう言うけど≫
だったら ますます君が行く意味はなくなってしまうのに。
(真広)ん?
(羽村)あっ。いや。



。。。現地
(山本)サンキュー フォー ウエイティング!
 レンタル料、ギリギリまで値切れたわ。浮いたお金で今夜は豪遊ね!
(哲馬)考えるだに無謀だな。たった1隻で100隻の武装艦を相手に
 しかも 僅か7名で。
(山本)問題ないわ。
 速度と防御は魔法で強化できるし。航行の際も完全に船体を隠せる。
(夏村)しかし艦艇が現在いる海域では鎖部の魔法を使えません。
 事実上羽村以外は艦艇に近づけない。
(山本)ふふふっ。

(山本)そのためにあるのが不破真広の作戦でしょう?
 艦艇を魔法が使える海域に引きずり出せれば勝機はあるじゃない。
(哲馬)小僧の戯れ言をそこまで信じるか?
(山本)責任者としてここまで来ると言ってるし。
 イレギュラーがあったらそのつど修正させるわよ。
(夏村)彼らが来ることをあんなに反対していたのに。
 随分と肩入れしているようですね。
(山本)わっ! やだ。ほんとだ。
 ふふっ。特別な時に特別な場所にいる少年たち  か。
(夏村)えっ?
(山本)まっ。心配してもしかたないって。早く準備を進めましょう!
(哲馬)うわっ! なっ。何をする!?
(山本)あと問題はその格好よね。
。。。ここにも問題児のおばさん。



(潤一郎)う~ん。 ちょっと多すぎかなぁ。
 これは置いてこうか。
。。。吉野。
(吉野)こっ。これ全部写真集ですか?
(潤一郎)うん。
 静止画像で揺れるさまを想像するといい精神統一になるんだ。
 しかもデータじゃダメなんだよね。 絶対に紙。
(吉野)あっ。 そうですか。
・・・変態ですね。
(潤一郎)吉野君は随分荷物が少ないね。
(吉野)はい。準備とか心構えとか。どれだけ綿密にしても意味がないって
 真広に教わりましたから。
 うわっ。 ・・・葉風がぶつかって、わざと。

(潤一郎)葉風ちゃん。
(吉野)葉風さん。

(葉風)心構えのない者が決戦の地に出向こうとはな。

(潤一郎)あぁ。あ。ただの女の子だな。
(吉野)もうすぐ本当にそうなるんですね。
(潤一郎)ああ。作戦がうまくいけばね。はじまりの樹を倒せば葉風ちゃんだけではなく
 鎖部一族は 魔法を使えなくなる。




。。。空港
(左門)確かこの辺りで待っているはずなのだが。
(羽村)はぁ はぁ。

・(山本)団体さ~ん。
 こっち こっち~!
ふふふふふっ。
 ハハッ。

。。。のりのりだなと吉野
(潤一郎)おお。
(吉野)溶け込んでるなぁ。

(哲馬)屈辱!
(哲馬)耐えてください。
 大舞台を前に鎖部の鉄の意志が試されているのです。
・・・いや。山本の趣味でしょ。



(真広)じゃあ。作戦をざっと洗い直すか。
だいたい御柱から30キロ離れた地点。この艦艇の輪がある所から10キロ以上離れた付近に
こちらは陣取る。
そこでまずはこのいちばん内側にいる調査船に手を打つ必要がある。

羽村が海中を高速移動して メンバーの何人かを調査船へ運ぶ。

(羽村)はい!

(左門)潤一郎と山本、夏村という手はずだな。

(山本)よろしくね。

(真広)いや夏村は左門と動いてもらう。
 代わりに俺と吉野だ。

(山本)ちょっとあなたたち!

(真広)調査船は武装してねぇし。乗員も非戦闘員だろ?
 しかも魔法は使えねぇ。
 だったら 腕っぷしだけの問題だ。

(山本)でも。

(真広)左門に任せたミッションは骨が折れる。
もう一人 必要だと考えてた。夏村にはそっちに回ってもらう。
いいな?

。。。こっくりと左門
(夏村)分かった。

。。。すねている葉風。かわいい。

(真広)決まりだ。潤一郎、吉野。ちょっと来てくれ。
 羽村。お前もだよ。
(羽村)あっ。ああ。
(真広)今回のキモはお前なんだからな。 しっかりしろよ。
。。。おすねの葉風
(羽村)分かってる。




(吉野)はぁ はぁ はぁ。

・(山本)あら、どうしたの?
 明日は早いんだからもう休まないと。

(吉野)あの 葉風さん。見ませんでしたか?
(左門)寝つけずひと泳ぎしてくると言っておられたが。
(吉野)あっ。ありがとうございます。
。。。捜しに行く吉野

(左門)あまりに些末な感情が大局を動かすこともある。
 それを見越して滝川吉野の参加を認めたのか?
(山本)ふふっ。どうかしらね。
 でも まあこういうのは男も女も変わらないのよ。好きな子が見てたら
 俄然 張り切っちゃうのは。



・はぁ はぁ はぁ。

(葉風)あっ。

はぁ はぁ。
(吉野)葉風さん。
 ありがとうございます。
 僕たちの参加を許してくれて。

(葉風)許したつもりは一度としてない。
(吉野)葉風さん。
(葉風)お前は私の気持ちを知っているな。
(吉野)えっ?
(葉風)私はお前にほれている!
♪~

(吉野)葉風さ。
(葉風)ほれた男をいらぬ危険に巻き込みたくないとそう願うことのどこが悪い!?
(吉野)あ。
♪~

(吉野)本当にまっすぐですね。
(葉風)バカにしているのか!?
(吉野)あ。僕は愛花ちゃんの死は受け入れたつもりです。
(葉風)吉野?
(吉野)だけど愛花ちゃんの死の必要性については。
 僕とはまったく関係のないところでの愛花ちゃんの決断。
 僕の助けなどまったく必要ないとすべてを自分で片づけた。
(葉風)それは違う!お前たちにはどうすることもできなかっ。
(吉野)分かっています!
(葉風)あの娘はお前たちを思ってこそ。
(吉野)それは分かっています。 だからこそ 葉風さんだけじゃない。
 山本さん。羽村さん。潤一郎さん。
 最初は敵だった左門さんたちも不思議な縁で出会って共同生活をして
 いつしかとても関わりの強い大切な存在になっていった。
 もう僕は大切な人たちが大切なことを決めるその瞬間に関係のないところに
 いたくないんです!
(葉風)吉野。
(吉野)大切な人の戦いを見届けたい。
♪~

。。。泳ぐ葉風
(吉野)葉風さん うわっ!
♪~

。。。プールからあがって。
(葉風)私は助けんぞ。お前に何があったとしても。
(吉野)はい。 助けてもらって足を引っ張るようなことになれば
 もう こうして葉風さんと向き合うことができませんから。
♪~

(葉風)分かった。見ていろ。
(吉野)えっ?
(葉風)私たちの戦いを  私を見ていろ!
(吉野)はい!
。。。盛り上がる葉風、いいとこ見せないと。



。。。朝
(真広)ほらよ。甘いもん追加。
(羽村)ありがとう。
(真広)今日の作戦はお前の体力をどれだけ温存できるかにかかってる。
 気合い入れて食えよ。

 ゴクッ
(羽村)ほかの人が絶園の魔法使いならもっと簡単にはじまりの樹を
 倒せるんだろうけど。
(真広)そうだな。 多少の犠牲が出てももっと確実な策をとっただろうな。
(羽村)うっ。
(真広)お前は人が死にまくるような戦いを許せるようなヤツじゃないからな。
(羽村)迷惑かけてるよね。
(真広)それも悪くねぇって思ってるからこそみんなが乗ったんだろ。

 さんざん犠牲者の出たあの富士の戦い。
 左門も早河も多くの人間を助けたいと願っていた。
 きれい事だけで言えば一人の犠牲者だって出したくなかったはずだ。
 でもなお前にはきれい事を現実にする力があるんだよ。
 
(羽村)マヒド君!
(真広)お前。俺がここに来ることには意味がないと言ったな。
(羽村)うっ  やっぱ聞こえてたんだ。
(真広)意味ならあるんだよ。 俺はこの目で見ておくべきなんだ。
(羽村)えっ?
(真広)今の俺はなんの資格も力もねぇガキだ。
 けどな。30年以内に必ず世界を変えられる立場に立ってやる。
 この世界を魔法なんかなくともまっとうな形にしてみせてやる。
(羽村)世界を変えられる立場ってどんな立場?
(真広)さあな。 まあなんかあるだろ。
(羽村)そんないいかげんな。
 うっ!
。。。放つままれる羽村
(真広)俺はなお前が正直羨ましいんだよ。
(羽村)えっ?
(真広)今その資格を持ってるのはお前だ。
 あとのことは考えるな。
 失敗しようが。どれだけ犠牲を出そうが、俺はお前の味方だ。
 お前の失敗は俺が帳消しにしてやる。
 こんな大舞台 一生に二度もねぇぞ。
 せいぜい楽しんでこい。

(羽村)うん!
・・・遠足は行って戻ってくるまで



(研究者)現在、御柱の周囲に配備された艦艇は100隻を超え
 絶園の魔法使いの攻撃に。
(早河)≪そろそろか。この難局に不破真広の作戦が
 机上の空論で終わるか。世界を救う最初の一手になるか≫
(早河)あの少年の持って生まれたものが問われるな。
♪~



。。。そこにちかづいている船。
(左門)そろそろ羽村が5人を運び終えたころか。
(哲馬)予定ではすでに次の準備に入っているはずです。
(左門)うむ。

・コツコツ コツコツ(足音)
。。。出てくる仮装
(葉風)私が出る時間となったようだな。

(左門)お似合いですよ。

(葉風)うれしくない褒め言葉だな。

(左門)鎖部の魔法が使えるのはせいぜいここから5キロ先まで。
 それ以上御柱に近づけば無効化されます。
 位置取りにはくれぐれもご注意を。

(葉風)分かった。
♪~


。。。飛んで
(葉風)艦艇100隻 見事翻弄してみせよう!



。。。警報
ウウーー(サイレン)
(船員)コンタクト! 方位330!絶園の魔法使い 確認!

(艦長)何ぃ!?
(船員)距離4000! まっすぐ突っ込んできます!

。。。攻撃する魔法使い

(艦長)迎撃開始!
待ってください!あの質量の海水が艦の近くで破裂したら。
(艦長)うっ どうすれば。

(船員)艦長!

。。。出てくる舞姫。
攻撃を防御。
バシャッ!


(船員たち)おおっ。

(船員)舞姫…。
舞姫に助けられた?


(真広)《葉風の扮した絶園の魔法使いが鎖部の魔法が使える地点から
 目に見える形で艦隊を攻撃してみせる》
《そして 羽村。お前は反対に舞姫として出て葉風の攻撃をはね返す》
《実際はかなり手前で葉風の魔法は無力化されるからあくまで
 はね返したふりだがな》
《だがこれで舞姫が艦と御柱を守る気があるって印象づけられる》


(羽村)援護を!


(船員)舞姫が援護を求めている。
(艦長)くっ。 全艦攻撃!目標は絶園の魔法使い!

ボゥン!
バシュー!
♪~

ドカーン!


(真広)
《羽村は艦の連中に援護を命じ 葉風への攻撃に向かえ》
《舞姫が守ってくれるとなれば、艦の連中は遠慮なく葉風へ攻撃をかける》
《葉風は御柱の周りにいる艦すべてがお前への攻撃に参加しやすいよう
 艦が展開している輪に沿うように飛べ》
♪~

ドカン!

。。。しつような攻撃
(葉風)ぐっ!


(真広)
《標的は小さいし。高速で動いている》
《必ず前に出たくなってくるはずだ》
《引きずり出し。鎖部の魔法が効く範囲に入ってくれればこっちのものだ》
。。。戦いたくてうずうずする性


(左門)艦が引かれはじめたか。
(夏村)左門殿我々も。
(左門)そうだな。


(真広)《羽村。お前は艦からのミサイル攻撃の邪魔にならないよう
 葉風から距離を取って攻撃を続けろ》
《あくまで葉風が艦のいる方に飛ぶのを妨害しているようにな》

ドカン!

♪~


(真広)
《葉風も舞姫に押されている格好で飛ぶ位置を少しずつ御柱から遠くし
 少しでも艦を前に出させるんだ》
《そして、重要なのは葉風は絶園の魔法使いらしい
 羽村は舞姫らしい 魔法の使い方をすることだ》


(葉風)集中砲火はうるさいが。供物の補充には困らんな!

ドカ ドカ ドカ!

(葉風)≪まったく真広はむちゃをさせる≫
≪調査船の退避は まだか≫


(乗員)何が起こっている! 連絡は!?
通信障害が発生してます!

・ガタン!
。。。入る吉野

だっ。誰だ。お前は!?
(真広)動くな!
 船底に爆発物を取り付けた。
 これを押せば 確実にこの船は沈む!


(山本)こっちの要求は 一つ。


(潤一郎)大至急、御柱からできるだけ離れてください。
 それ以上は求めてないよ。
 簡単でしょ?
 それにここも安全じゃないし。
♪~

。。。やりあう魔法使い?海の中
ガン!
ザバーン!
♪~


。。、海から出る
(哲馬)行け!
(葉風)行け!
♪~


。。。見ている吉野
(吉野)頼みます。羽村さん!

(真広)そのまま まっすぐ御柱から離脱するんだ。
≪任せたぞ 羽村!≫
♪~


。。。羽村、御柱まで



ガキン!
(哲馬)うっ。
(葉風)哲馬!精彩を欠けば気付かれるぞ!
(哲馬)くっ!

(葉風)≪見えているか?私の戦いが≫
 ≪吉野≫



(真広)調査船の退避は じきに終了だ。
(吉野)とうとうだね。
(真広)ああ。
 あいつと御柱の一騎打ちだ。

(吉野)≪葉風さん≫
♪~

。。。なんで銃をみっている調査員。
バキュン!
♪~

。。。撃たれる吉野
あ。ああ

(真広)吉野!!



。。。御柱の前の
(羽村)はぁ はぁ はぁはぁ はぁ はぁ。
 これが御柱。ひるむな。ここから先は誰の助けもない。
 僕だけの戦いなんだ。

・・・へたれ戦いに。
♪~
♪~
♪~
♪~
♪~

(店員)はい 牛W 持ち帰り!

(真広)くそっ!
何かが足りない!決定的な何かが。


  そ れ ぞ れ の 物 語

・・・役割をもったものたち。モブでない。
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