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絶園のテンペスト 第15話 何やら企んでいるようであり [TVアニメ]

(不破真広)んん。
何が悲しくて お前と初売りを攻めなくちゃならないんだ?
(左門)身の回りの品をそろえる必要があるだろう。
ほかに頼まれたものもあるしな。

。。。パンツ
随分 派手なのはくんだな。
(左門)お前の着替えだが。



羽村とかいう絶園の魔法使い。今頃 どっかで顔合わせしてんだろ?
俺が不用意に近づかないよう連れ出しとくのが目的なんじゃねぇのか?

ピッピッ
(左門)それもある。
だが 物事には段取りがあろう。お前と会わせる前にこちらで先に人物確認するのが
当然ではないか?

そいつ、本物なのか?
(左門)姫様の見立てでは間違いなく。


(葉風・心の声)≪羽村めぐむ≫
≪あの力は 間違いなく本物の絶園の魔法使いだが。それは同時に不破愛花殺害の
 容疑者ということでもある≫
≪果たして真広はどう動くか≫
(葉風)ん?

あっ。
吉  ん?

。。。写真を見ている?
ああ?
♪~



(羽村)はぁ~。なんか流されてる気がするけど。優しい人だといいなぁ。


。。。。どこかの木
(山本)ということでよろしく。羽村君。
(羽村)あっ。はい。
(山本)私は エヴァンジェリン山本。
 フロイライン山本と呼んでくれればいいわ。
(羽村)か  変わったお名前ですね。
(山本)あっ。こちらは 魔法使いの夏村君。親しみやすくナッツと呼んであげてね。
(夏村)呼ばんでください。
ふふっ。 さて、羽村君。まずはいろいろ聞かせてくれるかな?
はっ。はい。
≪ああ 優しい人でよかった≫



いつの間にか運転手か?
(哲馬)運転だけではない。左門殿に何かあればボディーガードにもなる。
ふっ。誰が今更。
矢印野郎だからって逆走するんじゃねぇぞ。
(左門)目覚めて間もないというのに口数が減らんな。
それより お前よく諦めないでいられるな。
(左門)何がだ?
お前は長年かけた計画が冗談みたいな展開であっという間に砕かれるなんて
奇跡をくらわされたばかりだぞ。
(左門)ふっ。不破真広。もし お前が滅んだ世界を目の前にそこに神様が現れたとする。
「お前が どうやってもこの結果を変えられなかったのだ」と言われるのと
「お前が諦めねばこの結果は変えられたのだ」と言われるのとどちらがいい?
嫌な神様だな。
(左門)神とはそういうものだ。諦めたあとで 実は勝ち目があったと言われるのなら
諦めなかったあとで勝ち目がなかったと言われる方が私はマシと思うわけだ。
お前ならどうだ?
妹を殺したのははじまりの樹の理かもしれんのだぞ。
ならば 途中で復讐を投げ出すか?
お前には俺がそんなまともに見えるのか?
(左門)ふっ。お互い 往生際が悪いな。不破真広。
「真広」でいい。名字 一緒に呼ぶな。



(羽村)こんな感じですけど。

あ?
≪かくも たやすく≫

(夏村)魔法を使うのに手続きや供物を必要としないのか?
(羽村)はい。 こんなふうに出すぞってイメージするだけで…。
(夏村)体力や精神力の消耗は?
(羽村)さあ?

(夏村)≪手続きなしで消耗の実感もなく≫
≪なんと剣呑な≫
(山本)≪葉風さんの見立てどおり、いかにも使えなさそうね≫

(夏村)では、どれくらいの正確さで相手を攻撃できる?
(羽村)えっと。
♪~

≪例えばこの樹だけを消し去るイメージで≫
♪~
。。。やってしまうでたらめな精度

(夏村・山本)うっ。
あっ! 
(2人)あぁ…。

(羽村)あっ あぁ。

うわっ うわっ うわっ!


。。。逃げ出すこと
(山本)何やってんのよ!
(羽村)たっ 試しにちょっと。
(山本)ちょっとじゃないでしょ!
以後こっちの許可なく魔法を使うな!
(羽村)はい。約束します! うぅ。
(山本)まったく!
≪あんまり優しい人じゃなかった≫



。。。アジト。
(羽村)あっ。あの。
んん。
(山本)ええ~ では、これより羽村めぐむ君の殺人容疑に関する取り調べを行いたいと思いま~す。
ええ~!?どっ。どういうことなんですか!?
(山本)絶園の魔法使いにはある殺人容疑がかかってるの。
(羽村)でも僕。
(左門)そう身構えるな。
くどくど聞く気はねぇ。一つだけ答えろ。
今から約1年前の11月23日午後10時から午前0時の間お前どこにいた?
えっ? えっ?
その日そのとき俺の妹が殺された。
翌朝、俺が死体を発見した。
いまだに犯人は分からねぇ。
それは気の毒に。
同情も感傷もいらねぇ。
それに今の世の中の状況じゃ、どちらかというとマシな話だろ?
ただ俺は愛花を殺した犯人が生きて存在しやがるのが許せねぇだけだ。
それは不合理で辻褄が合わねぇからだ。
それが正せるんなら、俺は何とでも引き換えにする。

(羽村)あの。
ああ?
(羽村)愛花って、誰?
俺の妹だよ!文脈から読み取れるだろ!
文脈って言われても。
ったく!
とにかく魔法を使って 犯人を捜した結果。絶園の魔法使いが最有力容疑者として挙がった。
答えろ。11月23日の深夜どこで何をしていたのか。
ええっ!?  そんな。1年以上も前のことなんて。
(羽村)あ。ちょっ ちょっと待って。おととしの11月って確か。 ピッ ピッ
あっ そうだ。 やっぱり。その日 そのとき ゆっちゃんと一緒にいたんだ。
ゆっちゃん?
(羽村)うん。高校2年のときからつきあってる彼女で、肌が雪みたいに白いから
ゆっちゃんって呼んでるんだ。基本 厳しいけどかわいいとこもあって。
知らねぇよ。
はぁ。
じゃあ。その女に確認すればアリバイは証明できるのか?
(羽村)できるけど、ゆっちゃんに会わせるわけにはいかない。
なんでだ?
(羽村)この件はおかしなことばっかりだ。どんな危険があるか分からない。
ちょっとでもゆっちゃんを巻き込みたくない。
(山本)へえ。
ふっ。
(羽村)それに最近 振られたばっかりでいろいろ気まずいんだ。
メールも電話も拒否されちゃってるし。引っ越したっていううわさも。
それお前自身すら会えねぇだろ!
(羽村)あはは。
もういい。
(羽村)それじゃあ僕の疑いは晴れたの?
いいや。
あとは 直接お前の体に聞く。
(羽村)えっ?
ええ~!?
・・・拷問?


(羽村)痛っ!何すんだよ!?
うっ。

魔法でもなんでも使っていい。
同じように 俺を床に倒してみろ。
(羽村)なんでも使っていいって。
ぼっ 僕は絶園の魔法使いなんだよ!?
そうだな。本気で殺しに来られたらひとたまりもないが。
それができるようなヤツなら同じように愛花も殺せたはずだ。
そっ そんな。
仮に俺がここで死んだとしても吉野と葉風は俺の敵を討ってくれるだろうなぁ。
(羽村)うっ。 

(左門)ふっ。
≪相変わらず駆け引きのうまいヤツだ≫
≪まともな者ならああ言われると慎重になる≫
≪また 羽村が意図を持って、冷酷な心を隠していたとしてもこの状況で不用意に
 姫様を敵に回す道は選ばんだろう≫

ほら、立てよ。
(羽村)くっ。
ふっ。お前 そんなだらしないから彼女に振られたんじゃないのか?
いや そもそも彼女だったかどうかも怪しいなぁ。
(左門)うむ。実在はするが、一方的に彼女と思い込んでいる可能性もあるな。
ああ~。はははっ。お前 ストーカーか なんかか?
おい。ストーカー野郎。
僕は。
僕は!
ふっ。

ストーカーなんかじゃない!
。。。はずす羽根村
あっ!
ドカッ!

当てる気ないの。バレバレだぞ。
やるなら 俺の手足、ぶった切るつもりでやれ。
≪どうしよう。なんか勝てる気がしないよ≫
(羽村)はぁ。
。。。落ち込む

(左門)≪力は本物だが心が ああも弱いとは≫
≪やはり 滝川吉野の方が絶園の魔法使いとしては≫
≪ヤツらも何か企んでいるようであり、一層油断ならんことになりそうだな≫



(官僚)さすがにこれ以上は抑えられませんでした。
(アナウンサー)近隣住民の話では特に異音なども。
(山本)まっ。しかたないわね。あれだけ派手にやっちゃったんだから。
(官僚)ネット上では絶園の魔法使いの仕業だといううわさも。
(早河)ほう。
(山本)うわさじゃなくて 事実なんだけどね。
(官僚)えっ?
(早河)気にするな。 ほかには?

(官僚)これを。

(官僚)海外からの調査団が富士へ入山しました。あくまで支援活動の一環ではありますが。
(早河)連中もそれほどまぬけじゃない。すぐに鎖部の秘密にもたどりつくだろう。
(山本)まずいじゃない。それ!
(早河)いや。これまで 防戦一方だったが2つともこちらから攻めるいい武器になる。
(山本)随分 楽しそうね。

(官僚)早く中央に戻ってくださいよ。また動きがあれば連絡します。

(山本)例の件も早急?
(早河)その前に鎖部左門を説得する必要がある。
それと。
(山本)あのお姫様ね。




。。。遊園地
(一同)きゃあ~~!

行こ 行こ 早く。

あっち あっち あっち!

(葉風)いちゃいちゃしてるな。
(滝川吉野)いちゃいちゃしてますね。
(葉風)寒いのによくやるな。
よくやりますね。
(葉風)はぁ。
何かうそのようだな。
10億単位の人間が一夜で消失し、世界は異形に変容させられたというのに
以前と変わらず恋人同士は新年を祝いこうして歩いている。
こんな危機感のない風景があっていいものか。
我々はまともな感覚さえ大樹に書き換えられてしまったのではないか。
それは違います。

ん?

はじまりの樹がこうして現れる前から世界では戦争や飢え
犯罪や災害貧困や病で毎日何万という死者が出ていました。
なのに危機感なんて 誰も持ってやしませんでしたよ。
何億 死のうともともと世界はこんなです。
ふふっ。 いっそ今は死者の数を先払いしたみたいに世界中から争いがなくなり
歴史上最もこの光景がふさわしい時代になっているのかもしれませんよ。

少し不思議だな。
はい?
お前の物の見方はSF的だということだ。
SFの略は「少し不思議」じゃありませんよ?
あっ。それもありだったかな?
しかも時々どこを見ているか分からん。
ん?
視野が広いのか狭いのか。優しいのか冷たいのかもはっきりせんぞ。
はあ  すみません。
謝るようなことではない。
≪結局今のままがいいということなのか≫


(潤一郎)やあ。1週間ぶり。

(2人)あっ!

(葉風)はっ!あ  相変わらず唐突だな。潤兄さん。
(潤一郎)それより吉野君。
はっ?
これであったかいコーヒー買ってきてくれるかな三人分。
(葉風)潤兄さん吉野に使い走りのまねをさせるなど。
いいですよ。じゃあ。


なんの用だ? 潤兄さん。
わざわざ吉野に席を外させてまで。
葉風ちゃんさ。吉野君に恋してるよね?
はあ~?

(一同)きゃあ~~!




。。。羽村
はあ!
ドカッ!
(羽村)うっ! ううっ!

だいぶ マシになってきたな。
これだけ器用に切れるんなら派手に骨までぶった切れよ。
だから血を見るのが怖いんだよ!
しょうがねぇな。


(山本)調子はどう?
(夏村)この数日間の特訓で僅かではありますが魔法の精度も向上しています。
しかし あまりに精神が弱すぎるのが気になりますが。

(山本)≪確かにね≫
≪精神面で言えば吉野君の方が≫

そういやお前はじまりの樹を倒そうと富士に向かってたんだって?
(羽村)うっ。うん。
そんなんでよくそんな大それたことを考えたな。
(羽村)それは世界を救ったら ゆっちゃんに見直してもらえるんじゃないか って。
振られた女のためにって不純な動機だな。
そんなこと シスコンの君に言われたくないよ!

(哲馬・山本・夏村)はっ!

ああ!?

(夏村)≪よくぞ言ってやった≫
(山本)≪誰もが1回は言ってやりたかった≫
(哲馬)≪禁断の言葉を≫

ぶっ! うっ!
誰がシスコンだ。誰が!
だいたい 愛花とは血はつながってねぇ。
戸籍の上では妹だが。実際は妹でもなんでもねぇんだ。
だから シスコンじゃねぇ。
それシスコンどころか。
どころか?
ただの恋なんじゃ。
え?




。。。遊園地
(葉風)恋~!?
何を言ってるんだ。潤兄さん。
違うかい?
違うに決まっている。
あんな年下のうらなりなど恋愛対象になるものか。
第一 吉野には彼女がいるのだぞ?
まったく  ああいう男に彼女がいるのも希有な話だ。
それこそ奇跡であろう。
うん。うん。それで?

(葉風)だが あやつは大した男ではあるがな。
富士での剛腕にして、緻密な駆け引きでは死ぬような目に遭いながら気にしたふうもない。
胆力は非凡というほかなく かと思えば実にこまやかで気が利くところもあり
まだ若いゆえ至らぬ点も多いがそれくらいなければ愛嬌がない。
。。。あこがれ
体つきはなよっとしてそうで、意外に 肉づきや胸板はしっかりしていて。
。。。恋する乙女
あっ。いや 触れたことはないのだが。
というか触ってはダメだろう!
触れるなら、耳たぶとかちょうどよく柔らかそうでひと晩中でも触っていられる気がするな。
髪の毛もこうくしとかでとかしてやりたいと。
あっ。うん。そうだな。温泉地に行く予定もあるのでそのときにでも。

触りたいとか耳たぶとかそれ完全に恋してるよね。
えっ?
。。。ぱちくり。盲目。
してるのか?
そうでもない相手の耳たぶをひと晩中でも触っていられる方が怖いかな。
(葉風)はっ! そういえば。

(葉風)あやつが携帯でじっと彼女の写真らしきものを見つめているのに気付いて
なぜか猛烈に腹が立つやら寂しいやら。
そうか。それでだったのか!
恋!



。。。真広
恋だぁ? バカ言え。
妹に恋する兄がいるわけないだろ。
いっ、いや。さっき 妹じゃないって。
。。。飲み物を
うわっ!
休憩だ。
ありがとう。
忘れるなよ。
まだ俺はお前が愛花を殺したかもしれないと疑ってるんだぞ。

・ガチャ

バタン

(山本)意外といいコンビかもね。
(哲馬)ところで例の計画。いよいよ実行か?
(山本)今まさに早河があなたたちの主を説得中よ。堅実第一のあの人が素直に同意するかどうか。
(夏村)左門殿は堅実といっても堅実に大勝負される方でもあるのですけれど。



(早河)すでにデザインは終え、製作に入っている。
う。
(早河)我々はあまりにもはじまりの樹と絶園の樹を知らなさすぎる。
二つの樹はどういう神なのか。理をどれほど操れるのか。はじまりの樹はいつからそこにあったのか。
この計画はそこまで白紙にして考えるきっかけになる。
どうだ?
(左門)確かに鎖部一族にとって魔法は樹はあまりに身近でありすぎるゆえ、
前提から誤って捉えていたおそれはある。
計画に手を貸そう。
ただし、この先 実行において勝手な判断は認めんぞ。
(早河)無論だ あとは。
(左門)姫様がなんとおっしゃるかだが。
(早河)てこずりそうだな。 ああ。 内容からすると説得には時間がかかるだろうな。

(葉風)好きにしろ! 何かあっても私がはじまりの樹に干渉すればすぐ収まろう!
(左門)しっ
 しかし けっ、計画の詳細も知らないまま。
(葉風)くどい!
ツーツーツー(不通音)
(左門)あっ。



(潤一郎)いいのかい?
(葉風)大した話ではない。それより、潤兄さん。私はこれからどうすればいい?
まさか吉野に恋してしまうなどこんなこと予定にないぞ!
(潤一郎)予定して恋するのもどうかと思うけどね。
それはともかく 吉野君を好きになるのはまずいよ。
(葉風)分かっている。 今は色恋にうつつを抜かしている場合では。
(潤一郎)そういう意味じゃなくて 吉野君には彼女がいるだろ?
(葉風)あっ。 うむ。
彼女がいる相手を好きになるのは不毛だな。
(潤一郎)そうじゃなくてさ。葉風ちゃんが吉野君との関係を強く望むなら。
その彼女、はじまりの樹に殺されるよ。
(葉風)はっ。

いけ いけ~!
。。。。ヒーローショー



。。。画策
(山本)はじまりの樹の下で僕と握手!
(羽村)あっ あの これ、まさか 僕のことですか!?
えっ?ん?

(山本)絶園の魔法使いいよいよ。
(羽村)うわっ!
(山本)メジャーデビューだ!
(羽村)えっ?ええ~~っ!?
・・・おもちゃ扱い。
♪~
♪~
♪~
♪~

(哲馬)幽霊などただの気の迷いにすぎん。

(吉野)幽霊か。 でも、なんか おかしいですね。

。。。花火を2人で
(葉風)いや。ここは怖がってみせた方がかわいげがあるというものか?

(老婆)うぶな娘が色気づいたら手に負えんがの。

(山本)まだ序の口よ。だんだんと派手にしていくから。

(羽村)ご飯は!? お風呂は!?

(老婆たち)ひゃははははっ!

   徘 徊 す る 亡 霊

・・・だんだんラブコメ、いろじかけも。 魔法は?
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