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妖狐×僕SS 第1話 いぬとぼく [TVアニメ]

・・・半妖共同体マンション。

。。。桜の花。


時間は重みだ

僕はそう思う

♪~

妖館って知ってる?メゾン・ド・章樫?
そうそう あのセレブマンション。

僕には悪癖がある

1世帯に1人シークレットサービスが付くんでしょ?
新しい入居者ですって。
シークレットサービスって。ボディーガードよ。

旧家のお嬢様らしいわよ。

白鬼院家っていう大財閥の。


いや~ 注目の的ですね。


幼い頃からのもので

  自分では制御できない


(白鬼院凛々蝶)ふん。暇な主婦に注目されてうれしいか?
井戸端会議の議題にされるのはごめんだ。
さっさと仕事をしてもらおうか。

はあ。



無駄に虚勢をはって

  悪態をついてしまう

うん


これが

  僕の悪癖


  

(連勝)おお  凛々蝶着いてたのか。
なんだ。反ノ塚か。
ふん。久しぶりだな。
相変わらず無駄に悪態ついて自己嫌悪?
ふん。なんのことかな?
あれ? 荷物 そんだけ?
業者に頼んだ。
ふ~ん。そっか。
無駄な心配はやめてもらおう。
僕と君はただ実家が近いというだけの間柄だ。
(連勝)でも いろいろ知ってるぜ。小6のとき。

(回想)《凛々蝶ちゃんご飯 一緒に食べよ?》
《ふん。群れるのが好きだな》

って断っておいてあとで泣きながら。
違う!あれはただのアレルギー性鼻炎だ!
ケンカしたあとなんかものっそい丁寧な謝罪文が。
違う!あれはただの字の練習だ!
ふん!


(ナレーション)<ここは 通称 妖館>
<正式名は メゾン・ド・章樫>

<選ばれた者のみが入居を許される最高級マンション
と表向きはそういうことになっている>
♪~

。。。中に入る凛々蝶

ポーン(エレベーターの音)

んっと。

<僕は>

ひとりになるために

ここにきた

。。。上へ。


(連勝)あっ。俺 3号室だから。


ポーン


(連勝)やっぱ手伝って~ってときは声かけろよ。
ふん。わざわざご足労どうもだな。
♪~

うん。

。。。部屋を探して。
4号室 ここか。

。。。運ぶ荷物。落として。
んっ。
あっ。

。。。あがらなし。
んっ! はぁ。

んんっ! くっ。

んんっ! はぁ。

。。。上げてくれたひと。
んっ!
あっ。

。。。

(御狐神双熾)ふっ。

。。。見とれて。

あっ。 ふん。ありがとう  と言うべきか?

いいえ。

そのようなもったいないお言葉は不要でございます。
お会いできる日を心待ちにしておりました。凛々蝶様。

なっ 泣き!?

本日から凛々蝶様の生活の安全をサポートさせていただきます。
御狐神双熾と申します。

生活の安全。君は シークレットサービスか?
僕は契約していないが。
不要  ですか。
そう言っている。
では。
。。。刀を差し出す。抜く。
どうぞご処分なさってください。
はあ?君を?
僕は凛々蝶様のために存在しておりますので。凛々蝶様が不要だとおっしゃるのでしたらこの命など
当然 不要なので。
自分を大事にしろ!
なんというお優しいお言葉!
なっ。何を。
あなたは僕が思っていた以上のお方。
どうか僕をあなたのしもべに  いえ犬にしてください。



。。。夕食。
凛々蝶様 魚の骨を。
いらん!

(連勝)あれ~? 凛々蝶。シークレットサービス頼んでたのか?

頼んでない。
おそらく家の者が勝手に契約したんだろう。
(心の声)≪しかも  こんなに邪険に扱い難いヤツを≫
≪でもそれではここに来た意味が≫

シークレットサービスなどいらん世話だ。
今からでも契約破棄してもらおう。

では。でも死ぬな!

凛々蝶様のお世話をするために存在する僕がほかに何をして生きればいいのか。
昨日までの生活に戻ればよい。
もう忘れました。

(連勝)いいじゃんイケメンボディーガード。

君は適当すぎるな。
ご都合の悪いときは捨て置いて、よろしいときだけ使っていただければ幸いです。
それで本当に幸せか?
もちろんです。以前より存じておりました。
う。
ずっとお会いしたいと思っておりました。
僕を知っていた?

(連勝)不思議なことでもねぇだろ。広くもないし結構なやり取りも多いしな。

(連勝)俺たちのコミュニティーは。

回想
《バシャッ!》
(教師)《ありがとうございます!》


。。。うなされて。
はっ! はぁ はぁ はぁ はぁ。
はぁ~。

。。。時計。
≪春休みだからといって油断した≫
≪もう9時≫

。。。着替えて。
≪食材の買い出しをしていない≫

朝食は ラウンジでとるか。
昨日は いろいろあったな。

《とにかく 契約は破棄だ!分かったな!》
《じゃあもう会うこともないだろうが》

《だからそんな目で見るな!》

あのシークレットサービスもさすがに今日は来ないだろう。


。。。部屋を開けると。
おはようございます。凛々蝶様。
あっ。

今日もお美しくていらっしゃいますね。
凛々蝶様の美しさは本当に名は体を表すと。
いっ、いつからいた!
お目覚めの時間を伺っておりませんでしたので、6時から待たせていただきました。
6!? バカか!春先とはいえまだ寒いのに!
ですが、凛々蝶様がこのドアを開けてもうすぐ出てこられるのかと思うと寒さなど
気になりません。
忠犬か!
そういうのはやめろ。用事があるなら起こせばいいだろう。
なんとお優しい。
ふん。家の前で野たれ死にされても迷惑なだけだ。
気をつけます。ですが凛々蝶様が胸にとどめてくださるのならたとえ凍死しても本望。
忠犬か!
朝食の方はラウンジで召し上がりますか?
というかシークレットサービスの件は断ったはずだが。
ちなみに今日のメニューはベーグルサンドにサラダフルーツヨーグルトでございます。
いらん世話だと言ってるのにその世話以上のことをしてくるな。君は。
はぁ。


(丈太郎)ドレッシングは シェイク中だ。


(カルタ)あっ。

。。。接近。

あっ。

(カルタ)おはようございます。
おはようございます。

(カルタ)誰?
君が誰だ?

私 髏々宮カルタシークレットサービス。
2号室の人を守ってます。
4号室の白鬼院凛々蝶です。
よろしく?
ふん。まあよろしくぐらいは言っても うっ、うわっ。
。。。お菓子を手にかぶせる?
(カルタ)お近づきのしるし。

いただきます。


シークレットサービスの方ですね。
今日はマンション内を散策されてはどうでしょう?
ご案内します。
ひとりでいいと 何度言わせる。
あっ。わざわざ すまなかったな。
とにかく僕は君を。
あっ。どうもご丁寧にだな。
ぜひご案内させていただけませんか?
君は流れに乗せるのがうまいくえないヤツだ。
凛々蝶様は律儀ですてきな方です。
♪~


。。。探索。
大浴場です。個室にも浴室はございますが気分転換にいかがでしょう?

(ちの)ほぉ~! はっは~!


大浴場の真上がここ屋上庭園です。
考え事をされるときなど抜けるような空とリラックスできる庭園はきっと役立つと思いますよ。
この小橋の下石で出来た川なので。

(2人)あっ。

。。。
(野ばら)メ。
メ?

(野ばら)メニア~ック!
うぅ。
えっ!? えっ? えっ?

(野ばら)黒髪 パッツン 色白つり目ちびっこで細いのにプニプニ黒タイツ着用。
あなた。ヤバいわよ!
君は誰だ!?

彼女は シークレットサービスの雪小路野ばらさん。

(野ばら)あら私としたことが。

昨日入居された白鬼院凛々蝶様です。

(野ばら)凛々蝶ちゃん。変わった名前。メニアック。
反ノ塚のシークレットサービスをしている雪小路野ばらよ。仲よくしましょ
も・ち・ろ・ん 性的な意味でね~。 ・・・フェチ

性的な意味!?

(野ばら)あは~!


すがすがしいほど素直な方ですね。
素直。


≪僕には無縁の言葉だ≫



。。。夢でうなされて。
はっ!
はぁ はぁ はぁ はぁ はぁ。

≪不安なとき過去が僕を襲う≫


。。。入って来るいぬ。
あっ!おはようございます。
本日はお目覚めの時間を伺っておりましたので。




ハーブティーをどうぞ。

いただきます。

ラベンダーには鎮静効果があります。
一昨日も昨夜も遅くまでお部屋の明かりがついていたようですが。

君は僕のことを知っていたというが、嫌にならないのか?
白鬼院家 古くから栄え続けている名家。それが僕の家。

(女中)《おはようございます。凛々蝶様》

(子供)《いい気になんなよな》
(子供)《家が金持ちなだけじゃん》
(子供)《つまんないのよ あんたって》
(子供たち)《あはははっ》

(教師)《お前たち 何をしている!》

(女中頭)《わざわざ すみません》
(教師)《いえ。担任として当然のことです》
(女中頭)《先生のお名前 旦那様方にもお伝えしておきましょう》
(教師)《ありがとうございます!》

寂しかった。白鬼院という名でいじめられることも守られることも。
僕自身には何もない。
僕に付いてる家柄そっちが本体のようなものだ。

そんな そんなお気持ちでいらしたのですか。
あ。
そんなことをずっとおひとりで抱えて。
な  泣くな! ほら。
凛々蝶様。

はぁ。
よく泣くな君は。
僕にこういう悪癖がついたのは、あのころのことがきっかけだと思う。

(子供)《つまんないのよ。あんたって》

あの言葉は真実だ。
僕は弱かった。
白鬼院家の型におとなしくはまっているだけだった。
そんな自分が寂しくてみじめで虚勢をはって。
でも僕は変わらなくてはいけない。
自信を持ってまっとうに人と関われるようになるまではそれまではひとりでいないと。
今はただ人を不快にさせるだけだ。

そのようなこと。

一緒にいればいずれ君だって。

では試してみましょう。

うん?
♪~


それに凛々蝶様は僕が思っていた以上にかわいらしい方でした。
義を重んじるすばらしい方で、てれ屋な。
もういい!



。。。夜。
風呂あがりにポカリ。

≪彼はいい人なのだろう≫
≪でも浮かれては駄目だ≫
≪勝手に浮かれてまた勝手に傷ついては同じことの繰り返しだ≫

ガタン!(電源が落ちる音)

はっ。
停電?

。。。襲われる。
うっ!
(男)動くな。何がすげぇセキュリティーのセレブマンションだ。スカスカだったぜ。
さあ。静かに部屋まで案内して金を出しな。
ふっ。

うん?

なんだ。ただの人間か。

なんだと!?

不運なヤツだ。よりによってこの妖館に入るとは。

。。。目が赤く光る。

(男)なっ!

(男)目が光って。

ここのセキュリティーは対人間用ではない。
僕らにとって君たちなど脅威ではないからな。

(男)ひっ! 動くな! 動くな~!

バン!(銃声)

はっ!
。。。手で銃を受ける双熾
あぁ。


遅くなり申し訳ありません。

凛々蝶様に銃口を向けましたね。
♪~

。。。変身。妖狐に。

あっ。あぁ。ば  化け 化け物! ひぃ。


(野ばら)化け物ですって? 失礼ね。私たちはれっきとした人間よ。
先祖に妖怪と交わった者がいてその先祖返りなだけ。
私たちみたいなのは純血の妖怪に狙われやすいの。
だから、かたまって暮らし助け合おうってこのマンションのシステムが作られたの。
強盗ごときに化け物扱いされたくないわよ。
しかもムサい男だし。
せめて、レオタードの3姉妹とかにしてよね。・・・キャッツアイ

趣味に走ってんなぁ。

何言ってんのか分かんねぇんだよ!いいからおとなしくしろ!

。。。カルタに手をかけるが。
えっ? あっ。
♪~

。。。階上に逃げる男。お化けに

(カルタ)私に触らないで。

(男)あぁ。




おケガはございませんか?
ケ  ケガをしているのは君だ。
あっ。失念しておりました。申し訳ありません。
では左で。
そうじゃない!
お気になさらないでください。僕は凛々蝶様をお守りするためにあるのですから。
バカか!
凛々蝶様。凛々蝶様とケガまで負って。
そんなに長いものに巻かれたいか!
そんなもののために体を張るのか!

なっ。
。。。双熾、足にキスを。

何をす
つま先へのキスは忠誠の証しです。
僕がなんのために ここにいるのかそれはただただ凛々蝶様への忠誠心です。
名家のご令嬢であろうとなかろうとどこの誰であろうと関係ありません。
最初にお話ししましたね。ずっと存じていたと。
僕を救ってくれた敬愛すべき恩人。それはほかならぬあなたなのです。
あ。
どれほどお会いしたかったか。
なのにこの失態。
全身全霊をもって挽回させていただく所存です。
ですから ですから どうか どうか おそばにいさせていただけませんか?

好きにしろ。
あっ。
どうせ言っても分からないんだろうしな。
よいのですか? こんな僕でも。
どんな君だろうと好きな場所で好きに生きればいい。
凛々蝶様。ありがとうございます。
ふつつか者ですがよろしくお願いいたします。

いや。足を放せ。



。。。朝。朝食。
(連勝)いや~ 昨日はビビったな。

。。。ボケ役。
(カルタ)怖かった。

うん。お前が。



凛々蝶様 昨夜はよくお眠りになられたようですね。
ふん。疲れていただけだ。

(野ばら)ちょっと反ノ塚。これあんたの芯じゃないの?
(連勝)おお~ マジで?

。。。本性を。

(カルタ)ん?

(連勝)サンキュー。

(野ばら)手間かけさせんじゃないわよ。

(連勝)悪ぃ 悪ぃ。

(野ばら)もう。

(連勝)やっぱ、これが落ち着くわ。人間バージョンだといろいろちゃんとしなきゃじゃん?



君のどのへんがちゃんとしていた?

反ノ塚様は一反木綿だったのですね。
なんだ。同じマンションなのに知らなかったのか?
はい。僕は凛々蝶様がご入居される前日に入ったばかりですので。
ふん。その偶然のせいで、君を雇うはめになったというわけか。

凛々蝶様。偶然などではないのですよ。
う。
僕は凛々蝶様のおられる所にあるわけですし。
あ。
凛々蝶様もそれを許してくださいましたよね?
昨夜のあれはそんな意味では。というか。偶然じゃない!?
凛々蝶様は責任感の強いすばらしいお方。
前言撤回などなさらないでしょう?

。。。天然黒 ピュアブラック

き  君。

。。。言質を  とった・・・?  

君は一体!? まさか スト。
まさか。僕は凛々蝶様の犬です。

<この先何度も思い出すことになる>
<長い長い時間のお話の始まりのときでした>
♪~
♪~
♪~
♪~
♪~
凛々蝶様。凛々蝶様にお仕えすることができ、こんなにうれしいことはございません。
それにしても凛々蝶様は本当にお美しい。
まるで美しいという言葉が命を持ち具現化したような存在。それが。
ふん。世辞はよせ。
今は予告の時間だぞ。
予告など、凛々蝶様の美しさの前には語る価値などございません。
僕のこの卑しい口は凛々蝶様の美しさを1分1秒いえ 時間が許すかぎり語り続けることを欲して。
もういい!
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