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絶園のテンペスト 第19話 願ったものは [TVアニメ]

♪~
♪~
。。。
(滝川吉野・心の声)≪真広に言わなくちゃいけないことがある≫

 予定を変更して報道特別番組をお送りしております。
 今日未明 新たな魔法使いが再び現れました。

(不破真広)≪吉野から聞かなきゃいけないことがある≫

(キャスター)本日正午過ぎ 絶園の魔法使いと共に今回も新たな魔法使いが現れました。
バシン!
ガン!
ガキッ!

(羽村)くっ!
♪~
。。。戦闘?


≪約束した以上は次に会うときには言わなきゃならない≫

(キャスター)ただいま入りました情報です。赤城山上空で謎の巨大な果実が目撃され
そこには 絶園の魔法使いと新たな魔法使いの姿もあったとのことです。
この果実は以前からも目撃情報が寄せられており…。

政府の通達に従い、以後新たな魔法使いを舞姫と呼称します。
一連の事件に関し警察および 国防軍は静観の姿勢を崩さず。
関係各省庁への批判が相次いでいます。

≪吉野は≫
(回想)《お前に愛花ちゃんの彼氏が誰だったか教えてやる》

≪真広は≫
(吉野・真広)≪覚えているだろうか≫



(山本)んん。
(山本)はぁ。 あの姫様はなんちゅうことをしてくれたんや。
(早河)おかげで 政府もはじまりの樹破壊案には懐疑的だ。
(山本)いいかげん。あのお姫様とは合流したいところね。
(早河)とはいえ、ネックはあの二人だな。
 彼は戻ったのか?
(山本)あれから一度も。携帯も置いてっちゃったし。
(早河)問題ばかり増えていくな。
(山本)ほんと これ以上。

パキーン!

キキーーッ!


(早河)襲撃か!?

(哲馬)張っていた結界が吹き飛んだ。襲撃といえば襲撃だが。
。。。手をふっているおばか女
(山本)また問題が増えたわ。



≪吉野に会って愛花の彼氏が誰だったか聞いて俺はどうする?≫
≪どうしたいんだ?≫
♪~

。。。回想。ラーメン食う愛花。
《おい。愛花。お前は病弱な深窓の令嬢みたいな外見して
 どうして そう格好も生活態度も雑なんだ?》
(愛花)《それは中身が病弱な深窓の令嬢ではないからですよ》
(愛花)《真広こそ妹に自分の理想を押しつけようなんてとんだ悪趣味ですね》
《はぁ。お前の今の姿の方が趣味悪いぞ》
《こういう私を認められたら真広も一人前ですよ》
《あっ》
《中学生が生意気なこと言うな》
《その調子じゃお前、当分彼氏はできそうにねぇな》


。。。。買い物する吉野
(店主)はい、小倉あんが3つにクリームが3つあと豆乳クリームが2つね。
どうも。



(葉風)なるほど。はじまりの樹超兵器説に加えて、吉野に絶園の魔法使い疑惑 か。
(山本)驚かないのね。
(葉風)言いたいことは分かるが私が。吉野に操られているとしたら
 わざわざ羽村を鍛えてやったりはせんよ。
(山本)はぁ。それなんだけどしばらく舞姫は休んでくれない?
 羽村君、ボロボロだから。と言っても。


ドカッ!
(羽村)うわっ!
(潤一郎)考えるんじゃない。 感じるんだ。


(山本)潤一郎君にジムで鍛え直されてるみたいだけど。
(葉風)さすがの潤兄さんも尻に火がついたか。
(早河)どこぞの姫君のおかげですよ。
(葉風)まあ 。そう言うな。果実を飛ばす協力もしたではないか。
(哲馬)左門殿は果実を飛ばす準備に1年もかかったというのに。
(葉風)だから、私は姫様なのだよ。哲馬。
(哲馬)くっ。
(葉風)残る果実は一つだ。
それを絶園の樹に吸収させんかぎり樹は完全復活せんし、羽村の力も完全になるまい。
さて 多忙の早河をつきあわせるのも忍びない。場所を変えるか。フロイライン。
(山本)えっ?
(葉風)貴様の説をゆっくり聞きたいのでな。
(山本)喜んで。


(真広)はぁ~。


(葉風)惑星がほかの惑星に侵略する能力を奪うための文明破壊兵器か。
(山本)そう。「文明破壊機」とでも名付けましょうか。文明がある段階に達すれば
 破壊するようプログラムされた無人兵器。その生命体が生まれた星だけで
 穏やかに暮らすため宇宙にばらまかれた超兵器。それに対して付けられた名が
 はじまりの樹。あなたの神様。
(山本)鎖部一族も兵器システムの一環でしょうね。一族が供物として捧げる
 文明の産物をサンプルにその文明レベルを判断している とか。
(葉風)ふっ。あまりに想像を外れた話だ。
 我々が使うのは魔法だぞ。
 理を統べる超自然の力だぞ。それを異星人の兵器だとするのはいくらなんでも。
(山本)あまりに進んだ科学は魔法と区別がつかない。
 私たちが魔法と呼び恐れる力は未知の科学の産物でないとどうして言える?
(葉風)では 絶園の樹はどう説明する?
 はじまりの樹の目的を妨害し 破壊する樹がなぜ 同じ惑星に存在するのだ?
(山本)そうね二つの樹は 最初から一つのものとしてデザインされ
 同時に地球に現れたとした方がむしろ自然かもね。
(葉風)そうすると超兵器説は無理筋ということになるが。
(山本)発想の方向性としては正しいと思う。あれがどこかの何かが
 邪な意思を持って私たちの世界に侵入させたものだってことは。


。。。吉野、電話をかけるが、出ない。
ピッ
お土産、冷めちゃったな。


(葉風)貴様の説、はじまりの姫君としては複雑な気分だが同感ではある。
それでも今 はじまりの樹は曲がりなりにも私の制御を受けている。
邪悪な意思があるにせよ。なぜそこに住む者によって制御が可能にされているのか
それも腑に落ちんしな。
≪ひとまずお姫様は冷静に物を見られているようね≫

(山本)で、吉野君とはうまくいってるの?
(葉風)どうして いきなりそういう話になるのだ。
(山本)もし はじまりの樹が倒すべき侵略者ならその姫宮であるあなたを殺すのは
 絶園の魔法使いである吉野君になるかもしれないじゃない。
(葉風)まだ吉野だという確証はない。
 だがそうだなそれはそれで 悪くない。
(山本)≪ここのところは要注意か≫
≪愛ゆえにこの姫様は最後の最後で何をやらかすかしれない≫
≪ほれた男のために死ぬって結構甘美だからね≫

(葉風)そうだ。フロイライン。ひとつ 頼まれてほしいのだが。
(山本)ん?
(葉風)富士山麓から左門の樽と真広が使用していた木彫りの人形を回収するよう
 指示してもらえないか?
(山本)樽と人形?



。。。墓
(真広)
≪何も答えない墓に何を願っている?≫
≪何を祈っている?≫
≪死んでから何を言っても全部手遅れだろ≫
≪墓に参って何を慰められたがってる?≫
≪理屈に合いやしねぇ≫

≪そういや 吉野も≫

≪やっぱり俺には場違いだな≫
≪こういう所に来れば 気分も少しは変わると思ったが≫
はぁ~。
≪俺はどう変わることを望んだ?≫

。。。あたまをかく真広。後ろから吉野。

(真広)帰るか。こんな所で 知った顔にでも。
はっ!

(吉野)あっ。


(真広」なんでこんな所にいるんだ?
いやいや。それはこっちのセリフだって。
自分の家の墓参りもろくにしなかったお前がどうして。

散歩だ。散歩。ほかに意味はねぇ。
はぁ。
で なんで お前はここにいる?

みんな 僕らに気を遣ってか別行動のままになってるからさ。
さすがに悪いから僕からお前に会いに手土産も買って近くまで来たんだけど。
よりによって こんなとこでいきなり会うなんてなぁ。

俺もお前もうかつだな。
なんで気付かなかったんだか。

ん?

「ハムレット」じゃ妹の死後 その兄とその恋人は墓地でばったり再会するじゃねぇか。

はっ!

約束だ。

えっ?

愛花の彼氏のこと聞かせろよ。
ついでにお前の彼女のことも。

あ。


話す手間は変わらないだろ?

そうだな。まったく変わらない。


。。。回転焼き。
(真広)まずいな。 すっかり冷めてるじゃねぇか。
(吉野)こっち食べるか?
どっちにしても冷めてるだろ。

というわけで僕が愛花ちゃんの彼氏なんだよ。
んぐっ!
いきなり「というわけで」で済ますなよ。
最初からきっちり説明しろ。
説明していいのか?
あっ?
僕と愛花ちゃんがいつからつきあってどこにデートに行って
どこから手をつなぐようになって そしていつごろキスをするようになったか。
う。キスしたのか!? あ、 愛花とキスしやがったのか!?

俺の愛花に何してやがんだ!
お前のじゃないって。
お前のでもないだろ!
いやこの場合「僕の」という方が正しくないか?
だって僕は正真正銘愛花ちゃんの彼氏なんだから。

俺に隠れて、こそこそつきあってたくせに。ここへきて開き直りやがって。
まあ半殺しにされる覚悟で来たわけだから。

ほんとにお前が愛花の彼氏なんだよな。
彼氏なんだよ。
それで僕を殴らないのか?
殴られるようなことしたのか?
ほら、兄であるお前に隠れて愛花ちゃんとつきあってたわけだし。
別に兄だからって、報告の義務はねぇよ。
でも愛花ちゃんだぞ?
じゃあ 。愛花の弱み握って無理やりつきあってたとかなのか?
いや逆に弱み握られてた気分だったけど。
なら、俺がお前を殴る理由はねぇよ。
ん?
それは理屈に合わねぇ。
俺は愛花にとって何者でもなかったんだからな。
俺は愛花と友達だったわけでもねぇ。
いい兄だったこともねぇ。
兄であることすらまともに認めたこともねぇ。
ましてや恋人でもなければ、好きだと言ったこともねぇ。
俺は何も愛花に伝えてないんだ。
好きかどうかってのもつい最近まで自覚すらしてなかった。
そんな自覚すらなかったんだ。
その俺が愛花が好きでつきあってたヤツをなんで殴る資格がある?
理屈に合わねぇ。全然合わねぇよ。
はぁ。 不合理すぎる。
あの愛花にも好きな男がいて、そいつと楽しく過ごせていたなら、喜んでやるのが筋だろ。
それがお前ならなおさらだ。

≪真広は強いな≫

愛花はいい子だったろ?
性格は悪かったけどね。
いい子だったろ!?
胸は小さかったけどね。
ちっ。
彼氏だからって何を言ってもいいわけじゃねぇぞ。


そういやお前が富士で異常なくらい葉風に肩入れしたの。愛花が理由か?
あそこで何もしなかったら、愛花ちゃんの死が悲劇のためのものになると思った。
だからそれを止めようと思った。
今もそのために動いてるつもりだよ。
お前が愛花ちゃんの復讐のために何をしようとかまわない。
でも 僕はせめて 愛花ちゃんの死によって 世界が救われたと思える最後にしてみせる。
「テンペスト」  か。
知っているのか?
何しろ 俺は愛花の兄だからな。
俺は愛花を殺したヤツを許す気はねぇ。
たとえそれで悲劇で終わるとしてもだ。
はぁ。 場合によっては僕らは敵同士か?
愛花の彼氏と仲よくする義務もねぇだろ。
しかし吉野お前よく愛花とつきあってたのを隠してられたな。
愛花ちゃんがしっかりしてたからね。
違うだろ。愛花が死んでからだ。
ああ。
まあ。なんとかね。
ふん。
≪無駄に強ぇヤツだよ≫

真広こそよく僕を信用できるな。
何がだ?
愛花ちゃんが死んだあとも変わらず平然と暮らしてきた僕を本気で愛花ちゃんと
つきあっていたかって疑いそうなものだけど。

お前が泣くも悲しむも俺の前ではしねぇヤツってのは知ってる。
俺もお前の前では泣きもわめきもしてないだろ。

僕の前以外じゃ泣いたりしたのか?
(愛花)《こういう私を認められたら真広も一人前ですよ》
《あっ》
《中学生が生意気なこと言うな》
《その調子じゃお前、当分彼氏はできそうにねぇな》

まったく。
俺は本当に 本当に愛花のことが好きなんだな。

やっぱり 1発くらい僕のこと殴っとくか?
殴るとしたら1発で済まねぇよ。


。。。電話で報告を受ける左門
(左門)私だ。
(夏村)申し訳ありません。夏村です。
(左門)どうした。 問題が起こったか?
(夏村)問題といいますか。 
(左門)なんだ?
(夏村)今 不破真広と滝川吉野が一緒にマンションに戻ってきました。
(左門)何ぃ!?
(哲馬)ん?
(左門)わ  和解!? 
(夏村)はい。妹の件についても和解が成立したようで。
(左門)姫様はそこにいるのか?
(夏村)あっ いえ、先ほど お知らせしたところひどく慌てていらして。
(左門)分かった。私も明日戻る。 何かあったら連絡をくれ。
ピッ
はぁ~。
≪本来なら 二人の和解は喜ぶべきことなのだが≫
≪一体 どうなっている?≫
≪私はいつまでこんなことに悩まされるのだ≫
。。。ガキのお守りはたいへん。



。。。みんなの家。
(葉風)真広!
私の吉野に何もしなかったろうな!?
(真広)してねぇよ。 あといつから吉野はお前のものになったんだ?
(葉風)言葉のあやだ。
(真広)それ、間違った使い方してねぇか?

(葉風)なんだ? 部屋の模様替えか。
(真広)2人余計に増えたからな。
(吉野)この部屋は女子専用の寝室に?

(葉風)なんなら、私と吉野専用の寝室でもいいぞ!
。。。いいよと吉野、手をふる
(真広)なんだ?まさか愛花に義理立てしてるのか?
(吉野)しなかったら お前 怒るだろ?
まあ、それでお前を殴っても理屈には合うだろうな。

。。。吉野の腕を胸にあてる葉風
殴られるくらいで済むなら私に手を出せ。吉野。
(吉野)存外 不破愛花より柔らかくてたまらんかもしれんぞ。
確かに愛花ちゃんは骨っぽくて固かったですけどね。

(真広)くっ。

(真広)腕も ゴボウみたいに細くて。

(真広)おい!吉野!

(羽村)ただいま。 あっ。

。。。。どたばた喜劇
(真広)人の妹を根菜で例えるな!
(吉野)いや悪気はなかったんだよ。
(葉風)真広。邪魔をするな!
♪~



。。。洗い物の吉野。
   いいきにデザートを口にする姫様、
(葉風)これでよかったのか?
(真広)さあな。
 お前こそこれでいいのかよ?
 吉野はたぶん愛花しか見てねぇぞ。
(葉風)この世にはかなわぬ恋の方が多いものだ。高望みはせんよ。
 それに私は自身の生まれと行いの責任を取らねばならん。
(真広)そういや お前、愛花を殺した犯人を見つける手を考えついたらしいじゃねぇか。

(羽根村)ん?

(葉風)ああ。
 うまくいけば、真実を目にすることができよう。
 しかし それがどんなものであれ、悲劇は止めねばならん。
(真広)吉野のためにか?
(葉風)ほかに何がある?
(真広)そこはうそでも世界のためと言っとけ。
 左門が泣くぞ。
(葉風)貴様が言うな。

(葉風)世界のためなどよりほれた男のための方が迷わず事を選べる。
 究極のところ何かのためより誰かのための方が強くあれるのだ。
 んん。

(葉風)真広。頼むぞ。
 貴様も誰のための戦いか見誤るなよ。
(真広)俺は。
 俺のためにしか動かねぇよ。


。。。外に逃げた羽村

・(山本)最強の魔法使い様がなんとも頼りない顔してるじゃないの。
(羽村)みんな、信念に従って行動してるのは分かります。
 でも 何が正しいのか、分からなくなっちゃって。
(山本)そうね。真広君 吉野君 葉風さん あの三人は強いけれど 
 彼らが未来に願うのは所詮かなわない夢なのよ。
 失ったものに未練ばかり残し行き止まりに向かって走るだけ。
 死人に足をつかまれた子たちに従うのが果たして正しいかしらね?
(羽村)じゃあ。左門さんと早河さんは?
(山本)あの二人はなるべく多くの人間が生き残る選択をしようとはしているけど
 そのためにはどんな犠牲が出てもかまわないとも思ってる。
 そんな連中が正しいなんて私はとても言えないわ。
(羽村)笑い事じゃないですって。
(山本)そうね。 でもそれぞれの正義なんて立場が変わればただの悪い冗談よ。
 要は君自身はなんのために戦うか。それだけ決めときなさい。



(葉風)最後の果実を飛ばす前に確かめねばならんことがある。
 一体誰が不破愛花を殺したのか。あるいはそこに今の混乱した状況と二つの大樹の
 真実があるとも思える。

(葉風)そこで私は再び 過去に戻ろうと思う。
 不破愛花の殺される前の時間にな。
♪~
。。。後戻り。
♪~
♪~
♪~
♪~

(葉風)初めてマッサージ機というものを使ってみたがくすぐったいだけだな。

。。。葉風、愛花とすれ違う?
(愛花)値段も手ごろで おすすめです。


    フーダニット(誰がやったか)

・・・(パタリロ!)誰が殺したクックロビン


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