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絶園のテンペスト 第16話 徘徊する亡霊 [TVアニメ]

♪~
(愛花・回想)《今夜は花火がきれいに見えそうですね》
(滝川吉野)《そうだね》
。。。浴衣
♪~

《あのさ浴衣のときはラインが出ないように下着を着けないって
 聞いたことあるけど 本当?》
(愛花)《上は着けていません。下は秘密です》

(愛花)《しかしどうしても知りたいという熱烈な欲望があるのなら
 吉野さんが じかに手を差し入れて確かめるのを許可しますが》
《あっ! えっと ごめんなさい! くだらないことを聞きました!》
《まあ。意気地のないことですね》
《あっ。ああ。》
《やっぱり愛花ちゃん 性格悪いよね》
《そういう吉野さんこそ自分を善良な人間と言い張る気ですか?》
(心の声)≪そりゃ。真広に隠れて愛花ちゃんとつきあっていて
 善良とは言えないだろうけど≫

《・バン!》
《バン! バン!》
《バン!》

(愛花)《私が知る中で吉野さんがいちばん怖い人だと思いますよ?》
♪~



。。。遊園地
(潤一郎)《葉風ちゃんが吉野君との関係を強く望むなら》
(潤一郎)《その彼女 はじまりの樹に殺されるよ》
(葉風)≪私が関係を強く望む?≫
≪ありえん。 別に私は吉野とこうしているだけで≫
あ。
≪そもそもそれがいかんのか!?≫
聞いてます?葉風さん。
(葉風)うおっ! なっ。何か言ったか?
ですから 鎖部の村に諜報員が入ったらしいって話ですけど。
(葉風)あっ。ああ。 そうだったな。
しかし 山本がなぜそんな情報を。
何か狙いがありそうだ。
えっ?

・始まるぞ!

(リポーター)皆さんあちらが絶園の魔法使いを名乗る人物が
破壊を予告した樹です。予告時刻は迫っていますが、
まだ 周囲に変化は見られません。

。。。見物人

(カメラマン)これでいたずらだったらつまらないですよねぇ。
(ディレクター)どうも本物っぽいんだよ。予告であの樹のことはじまりの樹と呼称されてたろ。
その呼び方 政府でもごく一部しか知らないあの樹の正式名称だそうだ。
えっ?

おい!

あれは!?
♪~

。。。やってくる魔法使い。・・・湾曲


(リポーター)なっ。なんでしょう?
 あの二人が絶園の魔法使いなのでしょうか?
♪~

。。。光を放つ魔法使い

あ?

。。。降りてくるもの。

おい! なんだ。あれ!?
♪~

。。。見せ場、仮面のもの。

あ  新たに魔法使いと思われる人影が樹の前に現れました!
映像には何も手を加えていません!


本当に魔法のようです!
♪~


(羽村)絶て。
♪~

。。。樹が消える。

ああっ! 

(一同)おおっ!
♪~

(リポーター)ほっ。本当です!本物の魔法使いです!
予告どおり 私たちの前に。

・あっ!

。。。帰っていく魔法使い・・っていうより超人?

見ろ! 
(リポーター)あっ 魔法使いが空へ 


□ かなたへ飛んでいきます!

しかし 派手に。
(葉風)戻るぞ。
えっ? ちょっと待ってください。予約したホテルの場所。
(葉風)そうではない。鎖部の里に戻ると言っているのだ。
えっ?
(葉風)諜報員とやらが入り込んだという話が誠なら放ってもおけん。
でも何か狙いがあるかもって。
だから 逆に確かめたくなる。それが私の性分だ。
それに。

それに?

は。なんでもない!

あっ 葉風さん。 あっ。

≪里に帰って頭を冷やしたいだけだ≫




。。。見物していた左門と真広
(不破真広)あの小心者にしちゃ上出来だったな。
(左門)失敗しても周囲に被害が出ないよう近づきにくい場所の樹を選んだのだ。
これでおじけづかれては先が大変だぞ。
あいつ、これからどうなるか理解してやがるかな?


(リポーター)もう一度 魔法使いの登場を!スタジオの佐竹さん!


(山本)お疲れ。無事成功のようね。
(羽村)ぷは!
しっ しっ 心臓が口から飛び出しそうです!

大丈夫だったんですか?あんな大げさなことして。
まだ序の口よ。だんだんと派手にしていくから。
ちょっ!まだやるんすか!?
国内は あと2か所。それから 海外。
海外!?
はぁ。 早く帰りたい。
残念だけどね。もう一つ、ミッションが残ってるの。
(羽村)ええ~!?
(山本)大丈夫よ 君は眠ってて。
(羽村)ご飯は!? お風呂は!?
♪~




。。。村に帰る葉風

・(村人)姫様だ!

(佐奈)ん?

(村人)姫様が戻ってこられたぞ!
(老婆)帰って来るまで死ねんと思うとったわ。
(葉風)皆も元気で何よりだ。

(ミキ ヒロユキ)姫様~!

(葉風)おおっ ヒロユキ。ミキも。すっかり大きくなって。
(ヒロユキ)姫様、魔法で男を引っ掛けてきたのか?
バカ! 何を。

・(佐奈)姫様~!

ん? 佐奈!
♪~


(葉風)元気になったなぁ。佐奈。
うん。

お兄さんの墓?
(葉風)私が島に送られる半年ほど前だったか。病でな。
すこぶる仲のいい兄妹だったからこの子までショックで寝込んでしまって。
でも もうすっかり。
(葉風)ああ。時が癒やしてくれたようだ。
2年たったのだなと改めて思うここに来るとな。



。。。遠目に観察する山本達。
(山本)狙いどおり運んだものね。
(哲馬)誘いをかけたのはあんただろ。
だって 左門さんに頼まれたから。
ねえ。あの二人を呼んだのは確かめるためなんでしょ?
絶園の魔法使いが誰なのか。
(哲馬)はぁ。 そこにいるだろ。

ぐぅ~。

(山本)こっちの頼りない方じゃなくて。
絶園の心を持つ者を。



(葉風)幽霊?
(村下)はあ。ゆうべ 神社で白い顔の幽霊を見たとぬかす子供がおりましてな。
なるほど。それがこの村に入り込んだ者だという線は確かにあるな。
闇夜に紛れる姿で潜む者がおれば、幽霊と見間違えてもおかしくもない。
ちょうどいい。
(村下)はっ?
そのうわさも広めてかまわん。
さすれば、子供らが恐れて余計な場所に行かぬであろう。
(村下)承知。
(葉風)少し我らも探ってみるか。ついでに村を案内する。
(村下)しかしゆっくりできぬのですか?ようやくお帰りになったというのに。
(葉風)すまぬ。故あってまだ旅の途中だ。
知ってのとおりはじまりの樹によって世界は大きく変えられた。
今は左門の意見にも耳を傾けねばならぬと思っている。
(裏村下)姫様。随分と分別が。
あっ。いえ、ご立派になられた。

男だね。
おぼこは 男で変わるからのう。
(2人)ひゃははははっ!

ち 違う! この者は。

てれる年でもなかろうに。
姫様の年にはわしら子供はうじゃうじゃと。
うじゃうじゃと。
(老婆たち)ひゃははははっ! 

こっ ここっ こっ。


葉風さん 。ちょっと速いですよ。
情けないぞ。 もっと昔は ほらあれに滑車を掛けてぶら下がって渡ったと聞くぞ。
うわっ。 無理でしょ。
しかたない。

あ。
≪いかん! スキンシップなどしてしまったら、また気持ちが高ぶってしまうではないか≫
あっ。すいません。えっ?
。。。つんつん、葉風
やはり先に行く。
えっ? うっ うわ~!



立派な神社ですね。
(葉風)おそらくここに古文書でも探しに来たのであろう。また来る可能性は高い。
はじまりの樹の由来とかを示すものがあったりするんですか?
いや、記録はほとんど形としては残っておらず。口伝で伝わっているのみだ。


(山本)じゃあ。諜報員がこの村を探っても何も奪えるものはないということ?
この村に住む者たちがどのような力を持つか、もちろん知っているはずだ。
あっ。
(哲馬)絶園の魔法使いが現れた今となっては当然そこに目が行くだろう。
ここは魔法が使える者ばかりが住む村なのだ。

・スーッ(ふすまの音)
(羽村)いや~ 気持ちよかった。総檜っていうんですか?なんか立派でしたよ。左門さん家のお風呂。
(山本)くつろぎすぎ。旅館じゃないのよ。

(夏村)すでに姫様よりお触れが出ているそうです。いかなる事情があろうと
当分魔法を使うことを一切 禁ずると。
(哲馬)さすがに手を打ってきたか。ここが魔法使いの村であることが知られるのだけは避けねばな。
ほかには?
(羽村)あっ。さっき 僕も屋敷の人に変な話 聞きましたけど。
(山本)変な話?
(羽村)この村で幽霊を見た子がいるって。



じゃあ。最悪 諜報員が見つからなくてもいいってこと?
(葉風)魔法さえ見られなければそれでかまわぬ。
それこそ幽霊話で終われば害もない。
幽霊か。 でも なんかおかしいですね。魔法使いの子供たちが幽霊を怖がるって。
そうか? 哲馬など怖がりだったぞ。
よく脅かしてはちびらせたものだ。
≪あの人が葉風さんに微妙な敵対心を持ってる理由が分かったような≫
どうかしたのか?
あっ その じゃあ。葉風さんは平気なんですか?
当たり前だ。
はじまりの樹の姫宮が幽霊などと。
ああ。
≪いや ここは怖がってみせた方がかわいげがあるというものか?≫
≪待て 待て 何を考えている!≫
≪この期に及んで≫
。。。。ぽかぽかと頭を叩く一休さんてきな葉風?
あっ。 どうかしましたか?
いや んんっ! その あれだなお前も目に見えるものしか信じぬたちであろう。
そう見えますか?
違うのか?
「『見える』とやらはぼくの知ったことではない」。
何?
「ハムレット」のセリフです。
あの話の発端も幽霊なんですよ。
毒殺された王様がその息子であるハムレットに真相を伝え、復讐を迫る。
本当に亡霊が見えたのかと母親に問われて。



。。。。回想
《バン!》
《バン! バン!》

《ご不満のようですね》
《そりゃ、いちばん怖い人って言われたからね》
《そんなふうに見えるのかなって》
《ふふっ》
《「見えるですって?いや 事実そうなのだ。『見える』とやらは
 ぼくの知ったことではない」》
《はぁ  また「ハムレット」》
(愛花)《たぶん吉野さんなら 亡霊が見えても見えないと言い張りそうですね》
《そもそも僕は信じてないし》
《だんだん真広に似てつまらない人になってきましたね。不合理なものは認めない》

《バン!》
《バン! バン!》

(愛花)《ぼんやりと悲しいですね咲いては消えて》

(愛花)《去っていった人に霊でもいいから会いたい
 そんな気持ちも否定しますか?》
《う~ん》
(愛花)《例えば私の霊ならどうですか?》
《ああ》
♪~



。。。空を見ると遠い目の吉野。葉風は?


・(村人)見つかったか!?

・(村人)いや まだ。

一体 いつから。
夕方に 一人で出かけたっきり。とにかくほかを捜そう。

(葉風)どうした!

姫様。大変です!佐奈が行方知れずに!



。。。本を読む真広。資料を撃つ夏村
《カタカタカタ(キーボード操作音)》
《復讐を望み破滅する者の話がそれほど面白いか?》
《意外だな。読んだことあるのか?》
《高校生のとき 彼女と一緒に舞台で見た》
《お前にも高校のときがあったのか?》
《人をなんだと思っている》
《ハムレットの間違いはな。亡霊なんていもしないもんを真に受けたからだ》
《理屈に合わないもんを信じた時点で破滅は決まってたんだよ》
《お前は 死者の声を霊魂を信じないのか?》
《そいつは生きている人間の気の迷いだ》
《死んだら それまでだよ》
《死人は生き返らない》
《こちらの願いも聞きはしない》
《全部 幻だよ》
《言い忘れてたこと 言えなかったことを 幽霊にでも聞いてほしくて
 そんな夢を見るのさ》
《あるいは 自分の願望を幽霊の形で見るのかもな》


(哲馬)そいつは不破真広の言うとおりだな。
幽霊などただの気の迷いにすぎん。
(山本)随分きっぱり否定するのね。
案外苦手だったりとか?
バ バカ言え!・・・大当たり
いずれにせよ。子供が見たとかいう幽霊は忍び込んだ諜報員と考えた方が筋が通る。
当たってみる価値はありそうだ。
(山本)だけど 面白いわね。真広君。亡霊を否定しておきながら「ハムレット」
が好きだというのも。
う。


《俺が好きなわけじゃない》
《愛花のヤツが やたら引用してやがったんだよ》
≪妹を失った兄と彼女の恋人が最後に殺し合う話だぞ≫
≪それを兄の前で?≫
《「ハムレット」だけじゃねぇ》
《ん?》
《たまには こいつからも引用してやがったよ》
(夏村)《「テンペスト」?》
《そいつの内容は知らねぇか?》
《最後にはすべてを許し、皆が自由に幸せになって終わる話さ》


(山本)「ハムレット」と「テンペスト」?
同じ復讐話だが結末は まったく異なる。
(哲馬)見ろ!
(山本)あっ。

(葉風)佐奈~!
(村下)佐奈や!
佐奈~! 

・ガサガサッ

(裏村下)火だ!神社から 火が上がっている!



(山本)あっ! 吊り橋が!


(哲馬)魔法の存在を確かめるためとはいえ、随分と強引な手を使ってきたな。
(山本)じゃあ 諜報員が?
待て!うまくいけば見極められる。滝川吉野が絶園の魔法使いか否か。
吉野君も疑いをかけられて気の毒ね。もう一人が あんな調子だから。

(羽村)いや~ 何度入っても気持ちがいいなぁ。
♪~



。。。吊り橋の向こう
(村下)ん? おい 。佐奈だ!
(2人)はっ!

(葉風)佐奈!
なぜ こんな所に来ていたのだ!
幽霊のうわさは聞いていたはずだ。
聞いていたから来たのかも。
(葉風)何?
分かるような気がします。
(羽村)とにかく助けねば! やむをえん。
(村下)姫様。魔法は御法度とご自分で。
魔法を使わせるのが向こうの狙いだ。
放っておけば林にまで火が移るぞ!
カメラをどこかに仕掛けてる可能性だってある!
ならば どうする!?魔法が使えなければここにいるのはただの子供と老人だけだ!
あ。

。。。吉野助けに。

(葉風)吉野!


ふん! んん~…。
くっ!


(葉風)何をする気だ!
この鎖をロープに掛けて渡れば。
(葉風)バカを言え! 危険だぞ!
佐奈ちゃんとあいつを切り離して僕が引き付けます!
吉野!


≪もし自分の兄の幽霊なら そう願ってここに来たんだ≫
≪たとえ幽霊だろうと会いたくて≫
♪~

。。。切れるロープ。
吉野!

。。。なんとか向こう側に吉野
くっ!

はぁ。



(山本)吉野君が。
(哲馬)冷静なあの男には珍しい。
だがすべて計算ずくだとすれば?
でもあんな命懸けのまねができると思う?
どこが命懸けだ。
彼が魔具を持っているのを忘れたのか?
♪~


。。。接近する吉野
くっ!
(諜報員)うわっ!
うお!
(諜報員)ううっ。
林の奥に逃げろ!

ガッ!
がはっ!
ふん!
うっ! くっ。うお~!
。。。銃を出す諜報員
♪~

。。。崩れる神社


(葉風)吉野!

はっ。

(葉風)聞き届けよ!
。。。。魔法を使う。


うわっ!
(諜報員)うわ~~!



(哲馬)やはり使った! いや 滝川吉野が使わせた。


(老婆)うぶな娘が色気づいたら。
(老婆)手に負えんがの。
(老婆たち)ひゃははははっ!




はっ。
。。。逃げる諜報員

待て! うっ。
あっ!
♪~



。。。夏村が押さえに。
(哲馬)いい働きだったよ。こちらにとってはな。




。。。魔法で吉野の元へ葉風。
大丈夫か!?
ちょっと足をくじいたかなって。
気付かれたみたいですね。魔法のこと。
そんなことは。

そんなことは。
どうでもいい!

。。。抱きつかれる吉野・・・ラッキー?
えっ?
(葉風)心配 したのだぞ。
葉風さん。



(山本)この成り行きすべてが絶園の魔法使いのお芝居だったというの?
(哲馬)自分のためにはじまりの樹の姫宮が理を犯すことさえいとわなくなる。
そんな力を持つ者が絶園の魔法使い以外どこにいる?
(山本)でも たぶん葉風さんはあなたとまったく異なった吉野君を見ている。
(哲馬)あんたにはどう見えてるんだ?
(山本)分からない。見えている何を信じればいいのか。



(佐奈)うぅ~! うぅ。

(葉風)≪ああ。ダメだ≫
≪たとえ やましさに押し潰されようと 私は 私は吉野が好きだ≫




。。。一晩たって。
(山本)自国のって。
この国の諜報機関から送り込まれたっていうの?
(早河)正直予想外だったが。鎖部の村と魔法の関係が知られたことはか
 えって好都合となるかもしれん。 
(山本)どういうこと?
(早河)こちらの握っているカードを有効に使える機会が増えそうだ。
(山本)あなたの復帰も早まりそうね。
(早河)そう願いたいものだが。
(山本)こちらもね面白いものが見つかったかも。
(早河)面白いもの?
(山本)はじまりの樹や絶園の樹がなんであるか。その手がかりになるようなものが。
♪~
♪~
♪~
♪~
♪~

(左門)高校生にとっての彼女とは同じ学校の生徒。

(葉風)これは何か!? ラブコメか!?

(左門)ならば人妻はどうだ?

(愛花)あなたまで腐れ外道認定されることでしょう。

(真広)それはねぇだろ。

(愛花)私も人間かき氷に興味がないでもありません。

(吉野)マリンスノー か。

   マ リ ン ス ノ ー

タグ:吉野 葉風
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