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絶園のテンペスト 第4話 罰あたり、ふたり [TVアニメ]

二人のきっかけ、とんでもない過去。

。。。バスで移動、降りる僻地

(不破真広)んん。
こんな田舎来るのはガキのころの遠足以来だな。
(滝川吉野)正確には 小3の遠足までだろ。
4年のころからずる休みしてたじゃないか。
お前 変なこと覚えてるのな。

・(子供)こっち!こっち!

(子供)待てよ!
(子供たち)あはははっ!


あぁ~あ あんな靴 グチャグチャにしちゃって。
世界がどんなになってるかなんてあいつらには関係ないんだろうな。

うおっ!
あっ 。よけんな!

僕たちにも あんなころが。
いや、なかったか。
そうだな。
お前は昔から相当ひねくれてたし。
なんだよ。それはこっちのセリフ。
へへっ。
♪~


。。。神社の中
はぁ。 本殿の中に隠すなんて葉風さん 、罰あたりだな。
そして 罰あたりがもう一人。

。。。守りの狛犬
こんなのただの置物だろ。
(葉風・通信)私の神ははじまりの樹だけだ。ほかの神など知らん。

ああ。そうですよね。

。。。雨が。
雨か 面倒だな。

そうだ。折り畳み傘を持ってきて。

旅行じゃないんだぞ。

用意周到って言ってほしいんだけど。
あ。真広!
おう!
もっと面倒なもんが来やがった!
。。。蝶が舞う。

(葉風・通信)果実か!?


(葉風)前回、飛んだのは3日前だぞ!左門め。儀式を早めるリスクより
私の手が伸びる方を恐れたか。
堅実好みのヤツらしいが。

(老人)降ってきたなぁ。こいつぁ。激しくなるかもしれんて。
(老人)ハウスの鍵 締めてこんと。


教えなきゃ!
(葉風・通信)間に合わん!

おい!
魔具を持ってる僕のそばにいれば大丈夫なんでしょ!

(葉風・通信)あれは事なかれ主義の冷静な男に見えていたが
案外熱血漢なのか?
さあ?
あいつはよく分からねぇとこがあるからな。


はあ? 黒鉄  病?
はい! すぐに避難してください! 周りの人にも呼びかけて。
(老人)ほらほら 忙しいんだ 邪魔だよ。
あ。待ってください!

信じろってのが無理だろ。
黒鉄病については政府が隠蔽している。
おとぎ話よりたちが悪い。
だからって、このまま 何もしないで見過ごすなんて。


・(子供)すげぇ!
(子供)あれ ムラサキアゲハじゃね?
うわっ。すごい! あっ。あそこにもたくさん。

魔具を

・ゴゴゴゴゴッ!
♪~
。。。山から出てくる果実
♪~

(2人)ううっ…。
♪~

。。。地割れ
うわっ!

吉野!

うっ くっ!
♪~

。。。出てくる目。



ザァーーー(雨音)

カシャ(携帯のシャッター音)
。。。写真に撮る真広

気にするな。
こいつらは生き残る術を見つけられなかっただけだ。
。。。金属になった子供たち
   傘をさしてあげる吉野

ゴロゴロゴロゴロ(雷鳴)


。。。家に
ごめんください。 すいませ ん。
もしも し。

・誰もいないんですね。じゃあ 裏口から失礼しま~す。

・ガチャ(ドアの音)

・おい。真広。人の家だぞ。

どっちにしろカチンカチンになってるだろ。
この雨じゃ身動き取れねぇんだし休んでいこうぜ。
だからって。
おっ。なんだ。これ?
水洗じゃないのか。初めて見た。

失礼します。
♪~

・おっ。風呂だ。ありがたいなぁ。すっかり冷えちまったから。

おい! 勝手に風呂はさすがに ってもう脱いでる!?

ああ?
なんだよ。野郎と一緒に入る趣味はねぇぞ。
♪ フフン フフフン(鼻歌)

うわっ! なっ。 シャワーないのかよ!

はぁ。
♪~

。。。温める?
(葉風・通信)ところで吉野。
なんでしょう。
(葉風・通信)風呂を借りるのはダメで、台所を借りるのはよしなのか?
これから長丁場になりますからね。
♪~

あ?
栄養はしっかりとらないと。

(葉風・通信)真広はまだ出てこないのか?果実にやられた村で長風呂とは。
(葉風・通信)時に吉野。お前と真広はいつからのつきあいなのだ?
小学校からですかね。
(葉風・通信)ふむ。 どうも真広とお前は普通に友達にはなりそうな感じがせんのだがな。
友達じゃなかったんですよ。
あいつは頭も運動神経もいいけど、周りをどこか小バカにしたように見てて。
(葉風・通信)手を焼きそうな子供だな。
ふふっ。 ただ 全部 真広の責任ってわけでもないんですけどね。


。。。回想
(教師・回想)《おはよう》
(生徒)《おはようございます》
(教師)《おはよう》
《おはようございます》

真広の父親は地元じゃ有名な名士でしたから。学校としても下手に真広を注意して
親からどなり込まれでもしたら 大変ですし。ほかの生徒もそんな空気は感じていて
ちょっと浮いた存在でしたね。
(葉風・通信)お前の性格からすると頼まれなくても真広みたいのは避けるであろう?

。。。けんか?
《ドカッ!》
《うっ!》
《バシッ!》
《ううっ!》

ええ、避けてましたよ。

ただちょっとした事件があったんです。


。。。お風呂
♪ フフン フンフンフ~ン

♪ トゥトゥ トゥトゥトゥトゥ~
よいしょ。


あれは 僕たちが小学校3年のときでした。

。。。ひとり歩く真広
バイクに乗ったひったくり犯が警察の車に追われ。

《ブオーーーッ!》

《ブオーーーッ!》

《キキーーッ!》

ハンドル操作をミスしたのか、歩道を 一人歩いていた真広に。

。。。朝
(吉野の父)《犯人は重体だってさ。まだ意識は戻らないって》
(吉野の母)《わあ。 怖~い。でも真広君は骨折で済んだんならよかったわよね。
       あっ。こら!吉野。またセロリ残して》
《マヨネーズ いっぱい掛けてから食べようと思った》
(吉野の母)《好き嫌いが多いと大きくなれないよ》
《嫌いじゃない。 苦手なだけ》
(吉野の父)《吉野。真広君と仲がいいのか?》
《ううん 僕 あいつ苦手なんだ》


(生徒)《見た 見た? テレビ!》
(生徒)《隣のクラスの相沢もちょっとテレビに出てたぞ!》
(生徒)《すげぇ! 有名人!》
(教師)《は~い 静かに!不破も入院で寂しいだろうからな。
     先生と一緒に誰か代表でお見舞いに行ってくれる人》
(教師)《お見舞いに行ってくれる人》
(生徒)《だってどうせあいつ喜ばないし》
(生徒)《そうそう。なんで来やがったとか言いそう》
(生徒)《だよね》 
(教師)《お前らなぁ。よ~し! じゃあ今日の日直!》

《えっ?》


。。。病院に、吉野。
(教師)《おおっ。よかったな顔色は 全然いいじゃないか。みんなも心配してたぞ》

(教師)《ほんと あれだけの事故だったのに運がよかったな。
     バイクも何も大破したって》
《先生》
(教師)《ん? どうした》
《ジュース飲みたい》
《おっ。そうか 特別だぞ?みんなにはないしょな》
《あっ あの  先生》

《・バタン(ドアの音)》


。。。二人にされる。
《はぁ》

《悪いが頼みがある》

《頼みだよ。聞こえてんだろ》

《え  え~っと僕は渋々 嫌々 お見舞いに来ただけで
 これ以上 君とは関わり合いになりたくないんだけど》
《正直なヤツだな》
《そういうことで頼みは先生か、お父さんに》
《だから 大人じゃまともに聞いてもらえそうにねぇから
 わざわざ お前に頼んでんだよ》
《俺の事故の状況とか犯人のこととか分かるかぎり調べて教えろ》

《そんなの知って、どうするの?》
《俺に突っ込んできたひったくり犯あれはわざとだよ》
《はあ?》
《俺を殺す気で俺を狙って突っ込んできたんだ》
《あ?》


《あのとき ヘルメットで表情が分からなかったけど
 明らかに殺気がしたんだ》

《たぶん ひったくりを警察に見つかって逃げているところで運悪く俺をひき殺したって
 見せかけようとしたんだ俺を殺す本当の理由を隠すために》

《そこまで分かってるなら、警察とかお父さんにそう言えばいいじゃないか》
《俺が感じただけで、大人は動かねぇ》
《だからこそ手がかりを探してんだ》
《で なんで 僕が》
《ほかに頼めるヤツがいねぇんだよ》
《それは 君に友達がいないからじゃ》
《うるせぇ! お前こそどうなんだよ!》
《俺と一緒のクラスっていう割に全然覚えがねぇぞ》
《名前も思い出せねぇ》
《そんな影の薄いヤツに友達がいんのか?》
《それが人に物を頼む態度かい?》
《お前こそ入院してるクラスメイトに優しくしようって気は起きねぇのか?》
《そんな》

《・ガラガラ(ドアの音)》
(教師)《おっ? なんかにぎやかだな 仲いいじゃないか。
     ちょっと待ってろよ 今 コップについでやる》
《うわっ!》
《先生》
《こいつ また来てくれるって》
《ええ~!?》
(教師)《そうか! よかった。よかった。友達ってのはさ、何よりの薬だからな。
     先生はお前ら 合うと思ってたんだよ》


。。。
《ごちそうさま》
(吉野の母)《もうごちそうさま?ちゃんと 野菜食べたの?あら》
。。。食べてますね。
《苦手なものは先に食べちゃうことにしたんだ》


《とりあえずこれだけ調べてきたよ》
《これ 全部お前一人で?》
《君みたいに勘だけで何かしようとかそういうのはどうかと思うんだ》
《ふん》
《これが犯人の人の証明写真》
《そっちは住んでるアパート》
《あっ あと君のお父さんの会社のパンフレットをもらってきたんだけど
 この人、君ん家の運転手の人でしょ?》
《ん? ああ。こんな顔のヤツいたっけな》
《前に一度学校に君の送迎に来てたから覚えていたんだ》
《お前、変なこと覚えてるのな》
《たぶんこないだ 父さんに辞めさせられちゃったヤツだ》
《こいつがどうした?》
《たぶんこの人が犯人だよ》
《ふ~ん  ん?》
《はあ!? あっ! いっ》

《具合悪いんだから落ち着きなよ》
《どうして こいつが犯人になるんだ?》
《もし犯人がひったくり犯のふりをしてわざと事故を起こしたんならさ
 君の通学路とか寄り道するルートとか知ってないとうまくいかないよね》
《でも、うたぐり深い君のことじゃあ。君を調べてる人がいたら
 すぐに気付きそうなものだし》
《微妙にケンカ売ってるだろ》
《でも いつも君を送り迎えしてる人だったら》
《それで ちょっと調べたら、この二人知り合いだったんだ》
《理由とかはよく分からないけど。君のお父さんはこの人から恨みを買っていたんだと思う》
《その復讐で息子を殺そうとして。知っている人に手伝わせたんだと思うよ》


《おい》
《何?》
《電話取ってくれ》
《えっ? 手、届くよね?》
《なんかむかつくから取れよ》
《はあ?》
♪~


《(呼び出し音)》
《あっ。父さん? うん》
《あの、犯人分かったんだけど》

(葉風・通信)犯人を調べろと言われて真犯人まで当ててしまったのか。
当てたってほど大げさなものじゃあ。
それに 早いとこ真犯人を見つけたかったんです。真広から解放されたくて。
(葉風・通信)厄介事から逃げるためか。まあお前らしいが。
当初の計画では犯人は真広をひき殺して逃げきる予定だったみたいなんです。
逃走に手を貸すようコンテナ車とか準備していたみたいなんですけど。
(葉風・通信)そこが真広の悪運の強さか。なるほどな。 それでお前と真広は
仲よくなったのか?
いえ。僕はもうあいつには関わる気がなかったんですが。


(教師)》いや~! 吉野がこんなに仲よくなるなんてなぁ》
《だから 仲よくなんて》
(教師)《先生、すっごくうれしいぞ》
《はあ?》
(教師)《今日から 真広係に任命する!》
。。。ましろ係?
《真広  係》

僕と一緒にさせておけば、真広はおとなしくしてるし。
いざというとき抑えも利くって思われたらしくて。
それから クラスは中学までずっと一緒。
2人1組で行動するときも全部あいつと一緒にされて。
(葉風・通信)それは災難だったな。
まったくそのとおりです。
ただ 真広は周りから嫌われていたっていうよりどちらかというと憧れられていたと思います。
なんでもできて、好き放題に行動して、いつも不敵に身勝手に生きて。
友達になりたい子も多かったと思います。
でも 真広は容易に人を寄せつけませんから。
子供だって、真広みたいなのに不用意に近づけば逆に傷つくことがあるってことぐらい分かる。
(葉風)幸か不幸か 真広に不用意に近づいてしまったのがお前というわけか。
真広に関わったせいで僕も遠くに来たもんですよ。


遠くへ  か。
お前は遠くへ行けるから真広と関われたのだよ。


それ違いがありますか?
(葉風・通信)ないと思う方がどうかしている。
ん?

・ああ~いい湯だった。 おっ?
メシか。

不合理なメシだな。 はぁ。
なんで味噌汁にセロリが入ってんだよ。
普通はセロリは生だろ。

生で食べると苦いんだよ。
はあ?
♪~



。。。その晩
静かだ。
田舎だからな。
それだけじゃないよ。虫の声もしない。
やっぱみんな 黒鉄病で。
そういや。蝶はなんで大丈夫なんだ? 葉風。
昼寝か?
のんきなもんだよな。
♪~

。。。回想、真広兄妹

あのさ。真広。
。。。寝ている真広
♪~


はぁ。 なんだよ。
自分だってのんきなもんじゃないか。
。。。真広の妹のことを回想
♪~



。。。早朝、真広
ザッザッザッ(足音)
(葉風・通信)朝の散歩か?お前にも風情の分かる心があったとはな。

チャリン
(葉風・通信)その音 飲料水を手に入れるのに金を使うようになったか。
蹴っただけじゃあ。何が出るか分からないからな。
それだけだ。


お前と吉野はいつからのつきあいなのだ?
ふわぁ~。
くだらねぇ事故があって、くだらねぇ結果になって。まあいろいろあっての腐れ縁だな。
(葉風・通信)「くだらねぇ」ばかりだな。事故の件は吉野から聞いたが。
なんだ。だったら、わざわざ 俺に聞くなよ。
あれにはくだらねぇオチもある。
《『真広君がバイクにひかれそうになったのは子犬をとっさに助けようとしたからです。
 僕は助けた子犬の飼い主を探すように頼まれました。真広君は本当はとっても優しい人です」》
(教師)《す  す  すばらしい!みんな 不破に拍手~!》
(生徒)《すげぇじゃん。真広って》

《ふふっ》


それからクラスの俺を見る目が変に生暖かくなって、どれだけ居心地悪かったか。
(葉風・通信)なるほど微妙に嫌な話だ。
吉野はあんな顔して性格が悪いって知ったのはそれがきっかけだったな。


真広に嫌々つきあわされた意趣返しか。
(通信)なんだよ。
いや。
もし貴様と吉野が出会わなかったらどうなっていただろうな。


吉野と出会わなかったら。
(葉風・通信)何も変わらんか?
ひょっとしたらこんな遠くへは来れなかったかもな。


ふふっ。
(通信)だからなんだってんだよ。
(葉風)すまん・なんでもない。 ちょっとな。
訳分からねぇ。
はぁ。
♪~

。。。傘をさした子供たちの元へ真広
(葉風・通信)ん? どうした。
いや なんでもない。
・・・水を添えている
♪~
♪~
♪~
♪~
♪~


(愛花)吉野さん。全てのことにはわけがあるんです。

特製の魔具?

(左門)勝つための切り札はある。

自信満々じゃねぇか。
(葉風)そうだ。それさえも導かれた運命。

(哲馬)左門殿にまたとない手土産ができそうだ。

(愛花)これもいつかは美しい結末の伏線になるでしょう。

全てのことには、
    わけがある。

・・・とーほくがああなったわけも。とある団体の放逐のためかな?
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