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妖狐×僕SS 第2話 淋しがり屋の犬 [TVアニメ]

(白鬼院凜々蝶・ナレーション) <メゾン・ド・章樫>

<通称 妖館>
♪~

<妖怪の血が混じる一族の先祖返りたちが集うマンション>

(野ばら)私たちは れっきとした人間よ。

何言ってんのか分かんねぇんだよ!いいから おとなしくしろ!

(カルタ)私に触らないで。

(連勝)おお~ マジで?
(カルタ)ん?

(連勝)やっぱ これが落ち着くわ。

(ちの)やぁ~! とぉ~! へへっ。

<僕は一人になるためにここに来た>
♪~

。。。桜の花をみて。犬が。

(心の声)≪はずなのに≫
(御狐神双熾)凜々蝶様。本当に行ってしまわれるのですか。僕を捨てて。
すぐに戻る。
ああ。凜々蝶様と離れている間の一瞬が永遠のように感じられるのです。
君。
凜々蝶様。
。。。トイレのマーク
トイレぐらいは 普通に行かせんか!
ここで ずっとお帰りをお待ちしております。

(女性トレーナー)ゴールデン・レトリバー大好きな主人のそばにいるだけで
世界で いちばん幸せといった 表情をしてくれます。
しかし。

凜々蝶様。
ああ あなたのいない時間とはなんと空虚で無意味なのでしょう。

(女性トレーナー)愛情をいっぱい注いであげましょう。

≪似てる≫
♪~
♪~



(連勝)おお~。凜々蝶。う~っす。
ふん。気安く話しかけるなと言ったことをお忘れか? おはよう。
(連勝)ん?朝メシ。そんだけ?少なくね?
大きなお世話だな。君こそ 朝からカレーうどんとは。
どうでもいいがこちらに汁を飛ばすなよ。
(連勝)大丈夫 大丈夫。 俺 結構 器用。
ズルズルズル ベチャッ
(連勝)おっと。

言った端から。

。。。ふいてあげる凜々蝶。
(連勝)おお~ 悪い 悪い。

(連勝)で。どうよ?
何がだ?
(連勝)シークレットサービス。
あとで買い物の付き添いをしてもらう約束だ。
引っ越してきたばかりで入り用のものもあるしな。
(連勝)へえ~。


(連勝)意外に仲よくしてんじゃん。すぐ解雇すんのかと思ったけど。
まあ。いつまでもつか分からんがな。
(連勝)やっとできたお友達  ママうれしいわ。凜々蝶ちゃん。
ち  違う!
(連勝)まあ。なんかあったときはあれだお前の「必殺☆言いにくいことは文に
したためる」。手紙だと妙に素直なんだよなぁ。
あれ キュンときたよ?
忘れろ!
言っただろう。あれは字の練習だと。
(連勝)へいへい。

それとこれカレー染みに。

(連勝)相変わらず 律儀だな。



おはようございます 凜々蝶様。
う。
本日もよろしくお願いいたします。
うっ。
今日のお召し物もよくお似合いですね。
凜々蝶様ははっきりとしたお顔立ちですから、どんな服も完璧に着こなして。
世辞はもういらない。
おはようございます。
右手  具合はどうだ?
大丈夫です。ご存じのとおり僕たちの体は普通の人間より丈夫に出来ていますから。
凜々蝶様 朝食はラウンジでとられますか?
あっ。もうとった。ん?
。。。間が寒い。
では、凜々蝶様はご自分で朝食を注文し、ご自分で席まで運び。
あまつさえご自分でコップに 水をつがれたのですね。
僕はもう 不要ということですか?
どこまでしたいんだ。
すべて。お目覚めの瞬間から。
君。うっとうしさに拍車がかかってないか?
そんな。  僕はただ 凜々蝶様のお世話がしたいと願っているだけで。
あ。う。
そして 凜々蝶様もそれを許してくださいましたよね?
≪うかつな発言のせいで≫

・ポーン(エレベーターの音)

・(連勝)おっ。よかった。まだいた。

なんだ。反ノ塚。なんか用か?
(連勝)俺も買い物。
はあ?

(連勝)車だろ? 乗せてって。
う。




(女性トレーナー)アメリカン・コッカースパニエル。従順ですが甘えん坊で
主人にまとわりつくような一面があります。そのうえ賢いので、いつの間にか主人の方
が言いなりになっていたという展開に注意しましょう。

≪似てる≫

お飲み物のおかわりはいかがですか?
いや。もういい。しかし 怠惰な君が買い物とはな。
(連勝)ちょいとお使い頼まれてさ。
ん?



(あゆむ)これって 私らの仕事?
(ちの)見て。見て。すご~い!
(野ばら)はい。これ。なんでも カルタちゃんの好きなものでいいからお願いね。
(カルタ)好きなもの?

(野ばら)あぁ。
食いしん坊少女 メニアック!

(カルタ)あっ。

(野ばら)あぁ。 まだ見ぬ食べ物に遠い思いをはせるカルタちゃん きゃわっ! 

あっ。ちよちゃんは?

(野ばら)大丈夫 大丈夫。そんなことよりおねえさんにあ~んさせて。あ~ん!



。。。皿を見る
(連勝)高っ。

≪彼は僕のことを知っていると言っていた≫

(回想)《最初にお話ししましたね。ずっと存じていたと》

≪僕が救った?僕にそんな覚えはない≫

(連勝)《不思議なことでもねぇだろ。広くもないし結構なやり取りも多いしな。
俺たちのコミュニティーは》

≪確かに不思議なことではないが≫
≪でも≫

《僕がなんのためにここにいるのか。それはただただ 凜々蝶様への忠誠心です》
《名家のご令嬢であろうとなかろうとどこの誰であろうと関係ありません》

≪彼はこんな僕に家柄とか関係なく僕だからと言ってくれた≫
≪それが僕にとって、どれだけ得難い言葉だったか≫

≪その言葉に報いたい≫
≪すぐには変われないかもしれない≫
≪でも せめて 何か応えられないだろうか≫

どうかなさいましたか?
あっ。
き  君の生活の方はもう整っているのか?
何か必要なものとか。
はい。大丈夫です。
お心遣いありがとうございます。
ふん。おめでたい解釈だな。 僕はただパートナーとして君が万全であるようにと考
えているだけだ。
ありがとうございます。
凜々蝶様がおそばにいることを許可してくださったので僕の心身ひいては生活
も万全です。
許可してくださったので。
脅迫か?



(連勝)ふわぁ~ あぁ~。

あとは携帯電話だけですね。
ああ 。そうだな。
(連勝)持ってなかったんだ。 ってそっか。かける友達いなかったもんねぇ。

凜々蝶様。
そんな哀れみはいらん!
ふん。1人暮らしを始めるんだ。
携帯ぐらい持っていた方が便利だろう。
(連勝)まあな。 で、どれ買うか決めてんの?
ふん。愚問だ。僕の持ち物はなんであれ厳選に厳選を重ねた中で残ったものだけだからな。
調べはついている。

(連勝)おお~。

さすがです。凜々蝶様。
♪~




。。。ショップに。メガネをかける。
手にする携帯園話。

これで 必要なものは そろったな。
で 反ノ塚。君の買い物とは何なんだ?
(連勝)ん? ああ~。


ケーキ? 君が?
(連勝)なんで? 俺とケーキ 超しっくり。
ふん。カップ麺ならな。
お二人は 仲がよろしいのですね。
はあ? 君の目は節穴か?
(連勝)まあなつきあい長いし。俺は凜々蝶にとって兄さんみたいなもんかな。
ただの近所のな。
(連勝)こいつ敵つくりまくりじゃん?ついつい頼れるお兄さんやっちゃうみたいな?
近所のただのな。
(連勝)お兄様って呼んでいいぜ。
では。ぜひそのように。

呼ばなくていい!

ふん。じゃあ そろそろ帰るか。
(連勝)いや。もうちょっとブラブラしていこうぜ。具体的には6時まで。
なぜ具体的?
ほかに買うものとかはないの? えっと 御狐神さんは?
僕は凜々蝶様のシークレットサービスとしてご一緒しているのですからどうぞ 
お気になさらないでください。
(連勝)ええ~?つまんねぇだろ それじゃあ。
まさか。

ん?

こうして 凜々蝶様のお買い物に付き添えるだけで
夢のような心地です。
(連勝)お前 何したの?
分からん。
♪~



。。。帰る3人。
≪彼が僕にしてくれたように彼のことでもう少し気付けることが≫
≪できることはないだろうか?≫


(連勝)ただいま。

なぜラウンジに?
(連勝)いいから。いいから。 うっ!
あら?

。。。いきなりドアが。


(連勝)おいおい。ペラペラになったじゃん。
(野ばら)つっこまないわよ。それどころじゃないの。
お?
カルタちゃんが帰って来ないの。
えっ?



(連勝)カルタが帰って来ない?
(野ばらうん。
携帯が ずっとつながらないわ。もう逢魔が時よ。
まさか。

(野ばら)はっ! 私のカルタちゃんがどこかで触手責めに遭ってるかもと思っ
たらこうしちゃいられないわ!

(連勝)眼鏡 曇ってんぞ。

はぁっ はぁっ。

日が沈むな。

お。

危ない時間になってきたな。
(連勝)俺たち妖怪の血を引く先祖返りにはな。
凜々蝶様は ここでお待ちを。
言ってる場合か。
早く済ませるぞ。



(連勝)んじゃ。手分けして捜そうぜ。初携帯の番号 教えろよ。
。。。情報の赤外線通信。

最初の使い道がこれとはな。
(連勝)準備いいか~?

と  登録はこれで。
できてますよ。 ふふっ。
当たり前だ。

(連勝)んじゃ。俺、空から行くから。
待て 人に見られたらどうする!

(連勝)大丈夫 大丈夫 風に飛ばされる紙切れのふりするから。
ピューー(風の音)
(連勝)おお~!

バカが!
君まで行方不明になって。
あっ!

。。。壁?


凜々蝶様!



。。。中に。
あっ。

なんだ。ここは?

ドン
あっ!

。。。手で確認。
壁?



凜々蝶様!

(連勝)ほぉ~。

凜々蝶様! 凜々蝶様!
ご無事ですか? 凜々蝶様!

(連勝)どうしたよ? これ。
おそらく凜々蝶様はこの壁の向こうに。
(連勝)えっ?
お兄様は様子をうかがってきていただけますか?
(連勝)いいけどお前は?
僕は。
。。。変化する。
♪~

(連勝)おお~。
♪~

。。。刀を抜いて。
こちらからなんとかしてみます。




。。。。上から。
(連勝)お~い 凜々蝶。
あ。反ノ塚。

(連勝)ふぃ~ 高かった。大丈夫か?
ふん。愚問だ。
これはただの塗り壁だ。
夜道に現れ 道を塞ぐというそれだけの妖怪だ。


ぬりかべ。
夜道に見えない壁を作り出し、とうせんぼする妖怪。
近年では壁に手足がついた形で描かれ事がおおいが。
元は耳がたれた犬のような妖怪。
。。。大阪、兵庫のさかいめにいそう?


(連勝)それだけ?
そうだ。
(連勝)夜道ってことは朝になったら消えんの?
おそらくな。

(連勝)じゃあ。寝るか。

順応力 高すぎだろ。

(連勝)まあ。半分冗談だけどよ一人で帰るわけにもいかないだろ。
カルタも見つかってないし。
彼は無事だったか?
(連勝)ああ~。そうだった。無事だって伝えてこなきゃだわ。心配してたから。

《おはようございます。凜々蝶様》
《凜々蝶様と離れている間の一瞬はまるで永遠のようです》
《お二人は仲がよろしいのですね》
《夢のような心地です》
《ご存じのとおり僕たちの体は普通の人間より丈夫に出来ていますから》

ふん。こんなもの。
破って通ればいい!

(連勝)うわ~。
♪~

。。。変化する。夜叉?かっこいい。
♪~

滅するようなことはないだろうが、覚悟してもらおうか。

。。。外と中。
♪~

悪いが斬り捨てるぞ!

淋しがり屋の犬が。

待っているからな!

ザシュー! ザシュー!

・・・消える壁。
♪~

ああ。

うああ。



(連勝)おお~。おお~。消えてゆく。


君。
凜々蝶様!
おっ。おい!
ご無事で。
凜々蝶様。

ふん。
大げさなヤツだ。


。。。呼び出し音。

あっ。
(連勝)ん?

。。。呼び出し音。
(連勝)はい。俺。


どこから出したんだ。
さすが。お兄様ですね。

(連勝)えっ?カルタ帰って来た?

(2人)えっ…。

(連勝)あっ。ああ~。おお~ へ~い。 ピッ(携帯操作音)

(連勝)まあ。なんだ。その よくある話だ。




ガチャ バタン(ドアの音)
(野ばら)おかえりなさ~い ア~ンド。
パン! パン! パン!

(野ばら)妖館へようこそ!
(ちの)わ~い!
(連勝)ようこそ~。

なっ。なっ。なんだ。これは!?

(野ばら)うふっ 歓迎会よ。

(カルタ)遅くなって ごめんなさい。
なかなか見つからなくて。
これ お祝いっぽいかなって。

(連勝)うん。それ クリスマス会だな。

歓迎会。

(ちの)おいしそう~!
(カルタ)うん。

≪とてもありがたいが≫
≪また悪態をついてしまったら雰囲気を悪くしてしまうかもしれない≫

凜々蝶様?
僕は遠慮して。

(連勝)まあ。そう言うなよ。これは双熾の歓迎会でもあるんだぜ。

あ。

僕はただのシークレットサービスです。
そのようなこと。

(連勝)いいから。いいから。

ふん。まあ。料理を無駄にするのも材料がもったいないしな。

(連勝)おっ。
♪~



では 凜々蝶様とご一緒します。


あはははっ。


ふふっ。
♪~



(カルタ)鳥、食べる。

では 切り分けましょう。

(野ばら)カルタちゃん。また、あ~んさせて。あ~ん!

君、ソースがたれるぞ。
(連勝)大丈夫 大丈夫。
ベチャッ
(連勝)おっと。
♪~
♪~
♪~


・シャーー(シャワーの音)
。。。戻ってくる。
パチッ(スイッチの音)

。。。外を見て。
ふぅ。

ピッ ピッ ピッ
あっ。
。。。2人の携帯情報。
♪~

ピッ ピッ ピッ
あっ!

<今はまだ僕にできることがあまり分からないけど>

あっ。

ピピピピピッ ピッ

お  送ってしまった! あっ。いやでも本当にこれで送れてるのか?

<これから もっと一緒にいたら気付けるようになるかもしれない>

。。。犬の方。
ピッピッピッ ピッ
あっ。


   何かと至らない
   私ですが、
   これから
   どうぞ宜しくお願い
   致します。

。。。胸に。
♪~


こっ こっ こっ これでよかったのか?
「WELCOME」って、変じゃないか?

<それを彼の言葉への>

読み返せるから  恥ずかしい。

  報いにいたいと
      思うんだ





ふん。今日も最後まで見ていたのか。
まあ。ご苦労なことだな。
本日もご視聴ありがとうございましたとおっしゃっております。
まあ。次も暇があったら、見てみるといい。
次回もぜひご覧ください「妖狐×僕SS」「ほんとうの契約」 お楽しみにと
おっしゃっております。
つ  通訳するな!
凜々蝶様は本当にてれ屋でかわいらしいお方ですね。
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