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絶園のテンペスト 第1幕 魔法使いは、樽の中 [絶園のテンペスト]

。。。本当に樽の中から出た魔法使い。殺せいないわけは?
真広、契約する。望みをもって、魔法使いと。
なにかでてくるね。海坊主?


ミーン ミンミンミン
ミーン ミンミン


。。。歩いている。

・チリン チリン(自転車のベル)

・(不破真広)吉野!
俺 愛花 送っていくから。
(滝川吉野)そのまま サボるなよ。
次 遅刻したら、単位やばいんだから。
うん。 まあ。なんとかなるって。
じゃあな。
ああ。

じゃあね 愛花ちゃん。



挨拶ぐらい返してやれよ。
(愛花)真広には関係ありません。
ふっ。そこまで嫌ってやるなよ。
まあ。いいヤツでもないけど。悪いヤツでもないぞ。
(愛花) 中庸気取りの狡猾なヤツです。ああいう人は 平気で うそをつく。
はぁ。 厳しいな。


。。。吉野
「世の中の関節は外れてしまった」。

(愛花)「ああ。なんと呪われた因果か」。

(吉野)「世の中の関節は外れてしまった。ああ。なんと呪われた因果か
     それを直すために生れついたとは!」。


。。。海
♪~
。。。樽に入れられて流される。出てくる女のヒット
♪~

♪~
(葉風)うぅ。

(葉風)うっ。
♪~

。。。這い出て。息切らして


(葉風)おのれ 左門、謀ったな。
♪~

(葉風)なるほど。安物のサンダルにワンピースで孤島に置き去りにされたわけか。
♪~

(葉風)パンツ一丁で 放り出されなかった分少しは敬意を払われたらしいが
さすがの私もこれではろくに魔法を使えんな。
♪~
。。。無人島



(部下)左門殿。
(左門)ん?
あれで姫様を封じられたのでしょうか?
あの島では魔法を発動するに必要な供物は手に入らん。
さすれば姫様とてただの娘と変わりない。
(哲馬)では、姫様は。
(左門)ああ。あの島で骨となる。



(葉風)左門のことだ。島を見えなくする結界は張ってあるだろう。
外部に助けを求めるのもままならない。まさに絶海の孤島か。

だが、左門 安心するなよ!
私は鎖部葉風! 一族史上最強の魔法使い!
貴様の野望、必ず くじいてみせ。
グゥ~~(おなかの音)

。。。ふう

(葉風)とりあえずは食料を確保しないといかんな。




。。。吉野家
(アナウンサー)今回の国防軍による大規模な陸上演習は離島の防衛を想定して
 行われました。防衛省によりますとこの演習には情報共有や指揮統制能力を強化するためのC4Iシステムを装備した…。
(心の声)≪「明日のデート 楽しみにしています。今度すっぽかしたら許しません」≫
(アナウンサー)連携を重視した訓練を行うのは 今回が初めて。
。。。切り替え
さあ 今週も検証を。
。。。ピッ(リモコン操作音)

。。。洗い物
≪約束なんてものにどれほどの重さがあるんだろう≫



。。。授業中
ねえ。吉野って割とよくね?
まあね。真広いなけりゃ、ただの人だし。

・顔はいいんだし。とりあえずいっとけば?
・でもさ。彼女いるってうわさ 聞いたんだけど。

いるよ。

ん?

(3人)えっ?

・ええ~!?
・今のって うちらに言った?
・超何様! 上から目線!?
・うう~!



。。。聞かれることに
滝川。不破からその後 連絡もないのか?
もう1か月だろ?
はい。 まあ死んでなければ生きてますよ。
そんな適当な。
まあ。幼なじみのお前が言うなら、大丈夫なんだろうが
退学届出して いきなり消えたからな。
あいつのことだ。何か新聞に載るような事件を起こしそうでな。
そうですね。
えっ?
生きていれば 今頃誰かを殺してるかもしれませんね。


。。。帰り道
≪もし 約束に重さがあるのなら≫
♪~


。。。不良の前を

・吉野お前 一人か? ああ?

はぁ。
厄日だなどうにも。
5人か。

。。。やり合うことに



ファイト! ファイオー!


・(5人)ははははっ。
手応えねぇの。
よっ。
おい。いくら入ってる?
おっ!

・結構持ってるじゃねぇの。
・じゃ 行くか ゲーセン。


(吉野)うん。 やっぱり無理だ。
何人も相手になんて。
でも。
≪でも 真広となら≫



(2人・回想)《ん?》
(愛花)《15人も相手になんて 逃げた方がいいことぐらい
 子供でも分かるでしょう》
《ケンカは数じゃねぇよ》
《それに吉野もいたしな。囲まれたって楽勝だ》
《つまり吉野さんがすべて悪いんですね》
《ええっ!? 僕は被害者だよ!》
《真広に巻き込まれて しかたなく》
《なら 一人で逃げればいい》
《ははっ》
《真広を見捨てるわけにはいかないじゃないか!》
(愛花)《バカですか》
。。。せまる愛花
《あなたが逃げれば、真広も勝ち目がないから逃げますよ》
《今更 被害者ぶる方がよほど卑劣です》
《お前な》
《みんな言ってますよ滝川吉野さえいなければ
 不破真広は とっくに殺されてるか、警察に捕まってるのにって》
《あなたが悪いんです》

《すべてはあなたの罪》
♪~



。。。雨
≪なあ。真広お前が求めているものは手に入りにくいうえに
 つまらないものだ≫
≪たとえ手に入ったって お前を幸せにするもんじゃない≫
♪~



。。。声をかける女
(山本)君が不破真広君?
はぁ。
また真広  か?
(山本)失礼。私はエヴァンジェリン山本。親しい人にはフロイライン山本と
呼ばれている。無職の28歳。
怪しい者じゃないから。
いやいや。丸ごと全部 怪しいですって。

(山本)君のプロフィールは?
滝川吉野。高2。
(山本)不破真広君とはどういう関係?
つきあいだけは長いですね。
(山本)それだけでお墓参りまでするかな。真広君と最近 連絡は?
ひと月前にいなくなって それきりです。
本当?

本当  あっ!
悪いけど 問題は差し迫っているの。

≪いきなり突きつけられる銃 リアリティーがなさすぎる≫
≪でも≫

≪でも≫

(山本)2週間前 ある地域で10代後半とおぼしき少年が目撃された。
そして1週間前 同一と思われる少年が別の地域でも。どちらの地域も
現在立ち入り禁止の厳重封鎖中。

あ。待ってください。 そんなこと ニュースでも。

(山本)2番目の地域で少年は死の危険にあった人間を1人 助けている。
そのとき 名を尋ねられて少年は不破真広と名乗った。

おっしゃってることのほとんどが謎ですけど  あいつは人助けなんてするタイプじゃないですよ。
親友が ひどい言いぐさね。
事実あいつはひどいんです。
相手がきれいな女の子でも?そうね。15歳くらいの。
ああ。
♪~

なら助けたかもしれません。

そういう子が真広君の好み?

真広には妹がいましたから、似た子を見ると放っておけなかったのかも
しれません。
あいつは愛花ちゃんを何より大事にしてましたから。
(山本)大事にしてた? どうして過去形?
ああ
♪~

彼女は今 その下です。
♪~


。。。回想
《吉野 どうして愛花は殺された?》
《警察の言うとおりだろ》
《金銭目的の何者かに家》
《そういうことを聞いているんじゃない》
《愛花は 普通に生活してた  あの日まで》
《なのにどうして こんなふうに死ぬと決められたんだ?》
《そのうえいまだに犯人は捕まってない》
《まだ分からない》
《事件から10か月 手がかり一つつかめていない》
《遺留物はない。目撃者もない。犯人が単独か複数かも割り出せてない》
《だからまだ》
《捜査本部もほとんど動かなくなった》
《これから先、事件が進展する可能性はない》

《不合理だろ!》
。。。花束をまく
《くっ。辻褄が合わない》
《そこが人の世の奥ゆかしさというやつじゃないか?》
《他人事か》
《まあ。お前は愛花に相当嫌われてたからな》
《で、その不合理をお前はどうするんだ?》
《犯人を自力で見つけて自力で裁くのか?》
《ああ。そうだな》

《どんな手を使っても辻褄を合わせてやる》
♪~



なるほどね。
。。。吉野を引き寄せ
ううっ!
本当に 何も知らない?
≪えっと  どうする?≫

・・・舞っている蝶。魔法使いのあれかね
蝶。
何?
いえ。アゲハ蝶が飛んでるんです。
それがどうしたのよ!?
アゲハ蝶はサナギで冬を越すはずです。
雪降ってるんですよ!?
1匹ぐらい何かの間違いだってことあるでしょ。
あっ!

。。。おっぱい
そんな。
バシッ!
(山本)うっ!

うお~!

(山本)ふっ!
うわ~!
うっ。


(山本)おあいにくさま銃は1丁じゃないの。

。。。光、出てくるあいつ
・ドカッ!

(山本)ううっ!


ああ?人の家の墓の前で何してやがる。


真広!?

真広。 お前 どこから?
あっちだ。
あっちって。
だから、飛んできたんだよ。
はあ!?
それよりあの女は何者だ?
28歳 無職のフロイライン山本さんだ。
なんの冗談だよ?
山本さんも空飛ぶお前に言われたくないと思う。
こいつらを追ってきたんだ。
。。。おきて銃を撃つ山本
はっ!真広!

バキュン!
♪~

????

当たったらどうしたんだ。
不破真広。やはり君は魔法使いに会っているのね。

魔法使い!?

あんた 政府の人間か?

(山本)残念。ただのボランティア。役人や政治家が魔法を信じると思う?
答えなさい!あなたは黒鉄病とどう関わっているの!?
このままだと日本は滅びかね。

だから なんだよ!

バキッ!
うっ!
♪~

ボゥン!
くっ。

。。。やりあう二人
くっ!
ボゥン!


はっ!
ゼロ距離でも効かないか!

。。。瞬間で詰める真広
はっ!
いいぜ。その強気なとこ。
でも、今は寝てろよ!
。。。頭をたたきつけることを
ああっ!


ふぅ。 さて、行くか。 ん?

何か言いたいことでもあんのか?

ありすぎてどこから手をつけていいか分からない。
だったら 黙っておけよ。


。。。追いかける吉野
おい。待てよ。真広!
おい!

・ドカーン

あ?
この町も終わりだな。
あっ。

大丈夫ですか!?

ほっとけ。
もう金属化が始まってる。

えっ。金属化?


ガタン!

あっ!

あの女が言ってた黒鉄病ってやつだ。

黒鉄病。
。。。鉄になる男
♪~

。。。さわる
硬い。
♪~


。。。町の方
プーーッ!(クラクション)


黒鉄病。生物を金属化する呪的現象だよ。
病気じゃないが、状況だけ見ればたちの悪い伝染病だな。
すでに3つ以上の地域で同じことが起こってる。
政府は必死に隠しているがいつまでもつか。
ここらも何か理由つけて封鎖されるぞ。

あの人が言ってた地域封鎖って。
あっ。僕らは大丈夫なのか?
ああ。
いちばん影響のあるときに俺の近くにいたからな。 ん?
。。。傷をみる真広
あの女にやられたか?
いや。うちの3年の。
そんな話、今はいいから。
また。あいつらか。 懲りないヤツらだな。
教えてくれ。真広。一体 何が起こっている?
あの女も言ってただろ。魔法さ。
えっ?
それを扱う一族がバカな野望を抱いたんだ。
より大きな力を得ようと目覚めさせてはいけないものを目覚めさせようとしている。



。。。儀式
(男たち)戻れ 戻れ 戻れ 戻れ戻れ。
ガシャン ガシャン
(男たち)戻れ 戻れ 戻れ
戻れ 戻れ 戻れ 戻れ
戻れ 戻れ 戻れ。




黒鉄病はただの前触れだ。
そいつが目覚めれば日本はおろか 世の中すべてがひっくり返る。
≪変な感じだ≫
≪絵空事みたいな景色と真広の言葉≫
そんなバカな連中を止められるヤツが一人だけいる。
その一族の姫にして、史上最強の魔法使い。鎖部葉風。
≪そのすべてが なぜだろうこんなにも信じられる≫
史上最強のって、お前魔法使いの弟子にでもなったつもりか?
弟子だって?
俺が手を貸してやってるのさ。
ん?

。。。人形
(葉風・通信)おい。真広。これは公平な取り引きだ。
恩を着せられる筋合いはない。
そうは言っても葉風、俺がいなくて困るのは


(通信)お前だろ。
(葉風)ほう。
貴様の妹を殺した犯人を私が見つけてやらなくともいいというのか?


おい。その人形は!?
(葉風・通信)誰かいるのか?
ああ。 こいつは。

・ドーーン!


。。。海
いつものが来る。今度は海だ。
(葉風・通信)分かった。方角を正確に測れ。
あっ。真広!
♪~


。。。海へ
1か月前、俺は 砂浜に流れ着いてたガラス瓶を見つけた。
中にはこの人形と板切れが入っていた。
そこには文字が書かれていた。
「魔法を信じ、魂と引き換えでもかなえたい願いがあるなら
 この人形に釘を打て」。


(葉風)いかに島を隠しても 海は世界とつながっている。
海流研究や海での遭難者が使う情報伝達法瓶詰のメッセージだ。
無人島でも 瓶くらい漂流物で手に入る。
あとは 中身を詰めたそれを流し都合のいい者に拾われるかどうかだったが
私の運はやはり強い。
。。。魚を食べる葉風
♪~

左門。パンツ一丁でも私は手ごわいぞ。
それで 孤島の魔法使いと話せる魔法が発動した。
そして、俺たちは取り引きをした。
それがさっきの。
俺が手を貸すそのかわり、愛花を殺した犯人を魔法とやらで見つけてみせろとな。

愛花が殺されたのは不合理だ。 魔法も不合理だ。
なら、二つをぶつければ辻褄が合う。
愛花を殺したヤツをこの手で殺してやれる。

≪すべてを信じられる≫
≪だけど≫

そういやお前ん家の親は隣町に働きに出てるんだったな。
なら、セーフか。
えっ? あっ。ああ。
彼女は大丈夫なのか?
えっ?

ああ。 ここにはいない。
そっか。
僕につきあってる子がいるって お前、知っていたのか。
ああ。どいつだかが話してた。
≪すべてが狂ってる≫

・ゴゴゴゴゴッ

はっ!
♪~

見ろ。吉野俺らが止めようとしているもの。その力の一部だ。
♪~

。。。海に穴
せり上がる不自然さ。


あぁ。


(男たち)戻れ 戻れ。
(左門) 今こそ戻れ。分かたれし果実。樹の中の樹。大樹の中の大樹。
 美しき絶園の樹に!
(男たち)美しい 美しい
 果実 果実。 美しい。
♪~



。。。出てくるなにか?

こんなの 
もうとっくに世界はおかしくなってるんじゃないか?
この世がバラバラになろうとかまいやしない。
だが、吉野俺が世界を救ってやるよ!
♪~

。。。宙にういたなぞの球体、中身が見え出す。

≪ああ「世の中の」≫
「世の中の関節は外れてしまった」。


。。。回想
(愛花)《中庸気取りの狡猾なヤツです。ああいう人は平気でうそをつく》
《はぁ  厳しいな》
(愛花)《そして 私もうそをつく》
♪~


「世の中の関節は外れてしまった。ああ。なんと呪われた因果か」
。。。殺された妹。
「それを直すために 生れついたとは!」。
♪~
。。。目が開くそれ。化け物。邪神かな。ふくはらとかにでた。
   もどれ もどれ 星辰
♪~
♪~
♪~
♪~



(愛花)真広。キスとはどういう感じがするものなのですか?
死んだ人間は喜びも悲しみもしない。
永遠に来ない明日の約束。

葉風。約束は守ってもらうぞ。
(葉風)滝川吉野 魔具までくれてやって信用できるのか?
取り引きしませんか?
愛花を殺したヤツをこの手で殺すのをな!
ここがすべての始まりの場所。

「彼女はとてもきれいだった、
       と少年は言った」
♪~
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