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妖狐×僕SS 第5話 春の蜻蛉 [TVアニメ]

(回想)
《ザァーー(雨音)》
♪~

。。。便せんと封筒の組み合わせ。悩む凜々蝶・

《バサバサッ!》

(白鬼院凜々蝶)《あっ》

♪~



。。。現在。
ピッ ピッ ピッ ピッ(携帯操作音)
ピッ ピッ ピッ
♪~
。。。送信しますか。昔は封書で今はメール。
ピッ

(蜻蛉)ふっ。
。。。。変態、にやと。
♪~




。。。朝。
♪~
(メール着信音)
(メール着信音)

あっ。

ピッ ピッ ピッ
ん?

(凜々蝶)なんだ。これは?
♪~




。。。朝食。
(御狐神双熾)お待たせいたしました。
ごゆっくりお召し上がりください。

(心の声)≪昨日は結局 何もできなかった≫
いただきます。

≪こんな僕に僕だからと言ってくれた≫
≪僕を分かろうとしてくれた≫
≪彼に報いたいのに≫

ドクン(鼓動)
あ。ま また不整脈。

(御狐神)あ。凜々蝶様 どうなさいました?
(凜々蝶)な なんでもない。

・(卍里)ああっ!狐野郎!

あ。
。。。ポンポンポン ・・・狸
   ポンポンポン。 狸侍。


(卍里)昨日でケリがついたと思うなよ。
勝負はまだまだこれからだぜ! なんたって 俺は不良。

(残夏)そーたん。ちよたん。おっはよ~!


(御狐神)おはようございます。渡狸さん。夏目さん。

(卍里)お前は人の話を聞け~!


(凜々蝶)その制服は?



。。。同じ学校で。
(凜々蝶)クラスまで一緒とはな。
(卍里)けっ。
・・・三人横並び。なんとかくらぶ?




キーン コーン カーン(チャイム)

。。。下駄箱。

(連勝)おお~ 凜々蝶。学校で会うの初めてじゃん。

(凜々蝶)反ノ塚。君も今 帰りか?

(連勝)おう。

(メール着信音)
(凜々蝶)ん?

(連勝)着信音 味気ないなぁ。女子高生のくせに。

(凜々蝶)これは登録してないアドレスだからだ。
ふん。またこいつか。

(連勝)またって?
。。。見に来る連勝。
(凜々蝶)今朝も同じアドレスから来ていた。

キミノソバニイルヨ

(連勝)ストーカーかよ。おいおい。大丈夫か?
(凜々蝶)ふん。
 あいにくストーカーや誘拐犯には慣れているんでな。
(連勝)まあな。
お前、子供の頃から美人で金持ち
でそんな性格だから よく歪んだ愛情を向けられてたじゃん?
一応 御狐神さんに言っといた方がいいんじゃねぇ?
(凜々蝶)必要ない。
(連勝)そりゃ。普通の人間の男よりお前のが強いだろうけど。
(凜々蝶)余計な面倒をかけることもあるまい。
(連勝)へえ~。結構 気ぃ遣ってんじゃん。

(凜々蝶)う。大げさに騒ぎたくないだけだ。
(連勝)なんでもなかったら、お詫びの手紙でも書けばいいんだし。
(凜々蝶)あ。手紙?
(連勝)うん?
 子供の頃から、なんかっつったら書いてたじゃん。やたら丁寧で素直なやつ。
(凜々蝶)だから あれは字の練習だと何度言わせる!
(連勝)へいへい。


。。。、、門の前で待っている犬の御狐神

・おかえりなさいませ。

(凜々蝶)御狐神君。

(女生徒)カッコいい人がいる!
(女生徒)キラキラしてる!
(女生徒)彼氏かしら?


。。。かしげづく御狐神。
(御狐神)凜々蝶様のいない時間をただ死んだように過ごしておりました。
 凜々蝶様がいらして、初めて僕は生を受けるのです。

(連勝)おお~。

(凜々蝶)それは不便なことだな。

(御狐神)お兄様も おかえりなさいませ。
(連勝)あっ。気付いてたんだ。
(御狐神)凜々蝶様の大切なお兄様ですから。
(連勝)っていうか。お兄様ってなんだ?俺、こいつの兄貴じゃねぇぞ?
(凜々蝶)君が呼べって言ったんだろう。



。。。帰って。。。
(御狐神)それでは また後ほど。
何かございましたら、いつでもお呼びください。


。。。部屋で。
(凜々蝶)はぁ。

。。。のばして。

≪どうしたら、御狐神君に報いることができるんだろう≫
≪せめて 感謝していると伝えるだけでも≫

はぁ。

バサバサッ!

はっ!

。。。手紙。

(連勝)《子供の頃から なんかっつったら書いてたじゃん。
     やたら丁寧で素直なやつ》

あっ。
♪~

。。。書くことに。
≪いきなり手紙だなんて 大げさだろうか?≫
≪やはり≫

。。。メール
♪~

形式的に感謝の気持ちを伝えるだけだ。
大げさなんてことはない。
♪~

。。。組み合わせ。
   考える。
♪~

  思索中。書き出して。

あっ。
。。。鳥?
♪~

。。。書き損じ?
あっ。
♪~


。。。便せんを買いに行くことに。
よく選んでみる。
♪~

(店員)そちらは 当店オリジナルの一点物になっております。
(凜々蝶)ふん。まあまあのセンスだと言っておこう。
ありがとうございました。こちらを下さい。
♪~

。。。夕方。。。そして、暗くなる。
見ている誰か。

(凜々蝶)遅くなってしまった。
しかし。

(メール着信音)
あっ。またか。

ピッ ピッ

ヒトリデナンテ
 アブナイヨ  ・・・カタカナ?

≪近くにいる?≫

ワタシタチハ
ヨルノヤミハ
  キケン

あっ。


≪「ワタシタチ」?≫
≪こいつも妖怪の先祖返り?≫


。。。接近する音。
コツ コツ コツ(足音)

。。。手が伸びてくる。
(凜々蝶)はっ!

(御狐神)凜々蝶様に何かご用でしょうか?

(凜々蝶)あ。

なんだぁ 彼氏いたんだぁ~。

(凜々蝶)えっ?

お幸せにぃ~。
。。。去って行く酔っ払い。


(凜々蝶)君。どうしてここへ?
(御狐神)凜々蝶様こそお一人で何をなさっていたのですか?
危険だとは思われないのでしょうか?
(凜々蝶)ふん。今の酔っ払いのことなら気付いていた。
見くびるな。
(御狐神)そうではありません。
お兄様から伺いました。
メールのことです。
(凜々蝶)あっ。
(御狐神)なんのために僕がいるのでしょうか?
なぜ話してくださらなかったのですか?
それでなくとも、夜の外出は我々にとって危険なのに。
買い物だろうとなんだろうとお申しつけくださるのでしたらなんでもいたします。
凜々蝶様に何かあったら 凜々蝶様をお守りできないのなら
僕に意味はありません。
♪~

(凜々蝶)あっ。
。。。拾う買い物。
♪~

(凜々蝶)意味なら  ある。

(御狐神)えっ?

≪君が≫

僕だからと
 
 言ってくれた

♪~

あ。うう。

≪君が≫

。。。回想。
《そんなお気持ちでいらしたのですか》
《そんなことを ずっとお一人で抱えて》

《では 試してみましょう》

《すみません。 あまりにも腹が立ったので》

《凜々蝶様はただ不器用なだけ》
《真面目で 律儀で 誠実で そして とてもとても 繊細な方》

気付いてくれた

♪~

≪そうだ。だから僕も≫

。。。桜舞う。
♪~


≪僕も気付きたいんだ。君のことに≫

(凜々蝶)御狐神君。
あ。

あ?
♪~

(御狐神)凜々蝶様!
(凜々蝶)えっ?

。。。刀の相打ち。
ガキン!

(凜々蝶)なっ!?

。。。。戯れ。
♪~

(蜻蛉)ふっ。

(凜々蝶)はっ。

ガキッ!


(凜々蝶)凜々蝶様は後ろへ。 あっ。

(凜々蝶)君か僕のところへくだらんメールを送ってきたのは。

(蜻蛉)ああ。そうだ。
(蜻蛉)少しもおびえないので 私もつまらんと思っていたのだ。

(蜻蛉)ふふふふっ。貴様もあの程度のプレイでは物足りなかったか。
久しぶりだなぁ。我が肉便器たちよ!
。。。痛いセリフ。

(凜々蝶)えっ 肉!?

(御狐神)いつもながら、悪ふざけが過ぎますね。

(凜々蝶)君の知り合いか?

(蜻蛉)何? 何を言っているんだ。私のことを忘れたのか?薄情者め。
あ?
(蜻蛉)私は 青鬼院 蜻蛉。
双熾の元主人であり、貴様の婚約者ではないか。
(凜々蝶)はっ!




(蜻蛉)久しぶりだなぁ。ブタども!
無事 帰還したぞ!
。。。カルタを従えて。

(連勝)あっ。
(野ばら)あぁ。 

(懺悔)かげた~ん!
ピョン! おかえり。
(蜻蛉)うむ。

(野ばら)誰!? っていうかあぁ。カルタちゃんになんて格好を!
。。。首輪と食べ物。

(野ばら)ペロペロ ペロペロ! メニアック!
。。。近くで観察する野ばら。

(残夏)2号室の住人だよ。放浪癖があるからあんまりいないけどね~。
 前に話した幼なじみの1人だよ。
(蜻蛉)久しぶりだなぁ。M奴隷よ。
(2人)ねえ~!

(連勝)それで成り立ってるんだ関係として。


・ガシャン!(食器を落とす音)
(卍里)おっ。おっ。お前。

(蜻蛉)貴様もいたか。 久しいな。家畜よ。

(残夏)ふふふふっ。

(卍里)あっ  あぁ。。。。悲しい過去が。ラスカル!?

(蜻蛉・残夏)♪ ブンチャッチャ ブンチャッチャ
♪ ブンチャッチャ ブンチャッチャ
。。。繋がれる狸。

♪ い~つのことだか
♪ 思い出してご~らん

。。。コブラと狸
♪ あんなこと
♪ こんなこと

。。。トリミング。・・・あははは!
♪ あったでしょ~

。。。葉っぱをきられそうに。・・・切ったら狸のまま?

ぎゃあ~~~!! 
うっ。 ああっ。

(蜻蛉)ふははははっ!
相変わらずいい声で啼くではないか。
よいぞ よいぞ~。


(残夏)全員そろうのは久しぶりだね~。
ねっ。そーたん。
(御狐神)はい。
改めましておかえりなさいませ 蜻蛉様。
お会いできてうれしく思います。

(蜻蛉)先ほどはなかなか楽しかったぞ。
そうだ。貴様たちに土産がある。

(残夏)どこ行ってたの?
(蜻蛉)沖縄だ。

(卍里)うぅ。
(カルタ)サーターアンダギー。

(蜻蛉)ふふ~。卍里、貴様にはアイアンメイデン。
(卍里)うっ!

(蜻蛉)貴様には荒縄。
(御狐神)ありがとうございます。

(蜻蛉)貴様にはムチだ。
(懺悔)沖縄 関係ないじゃ~ん。

(蜻蛉)貴様らは初対面だったなぁ、では、お近づきのしるしに三角木馬だ。
。。。面を食べる連勝。
(連勝)ん?

(蜻蛉)貴様にはボールギャグを。
(野ばら)近寄ったら凍らすわよ。
(連勝)あっ。
。。。一緒に凍らせる野ばら

(蜻蛉)極寒プレイか~。よいぞ 。よいぞ~。
(野ばら)男で。しかも変態で。名前も名乗らないヤツとはお近づきになれないわ。

(蜻蛉)なるほど 一理あるなぁ メスブタよ。

(連勝)あれ? 野ばらねえさん?すげぇ寒いんだけど?


(蜻蛉)ふはははっ。我が名は青鬼院 蜻蛉。
2号室の住人であり、カルタのご主人様だ!

(カルタ)もぐもぐ。。。無邪気。どっちがSS?

(蜻蛉)加えて、双熾の元主であり、白鬼院凜々蝶の婚約者だ。

(卍里)えっ?
(野ばら)こっ 婚約者!?

(連勝)ああ~。そういや、そんなんいたなぁ。確か毎日手紙書いてたろ?

(凜々蝶)う。
。。。手紙が来ることが待ち遠しかった。


(連勝)結構 気に入ってたんじゃねぇの?

(凜々蝶)違う!
くだらないな。
家同士が勝手に決めた話だし。拘束力はない。
現に子供の頃以来会ってないし。
ほとんど消えた話だ。

(連勝)でも、手紙が来なくなったときは落ち込んでたじゃん。

(凜々蝶)ふん。
 字の練習ができなくなったことを憂いていたんだ。
(連勝)ふ~ん。

。。。うどんがだめに。
(凜々蝶)取り替えてもらえるかな?


(蜻蛉)私は貴様を結構気に入っているぞ。
従順すぎるより反抗的な方が調教しがいがある。

(凜々蝶)ふん。

(蜻蛉)その表情、よいぞ。よいぞ~。
許婚殿は一見 Sを装っているが、その実 Mの素質があるようだ。
(凜々蝶)誰がMだ!
(蜻蛉)私は S。 相性もばっちりだなぁ。
ちなみにお前もSだな。しかも表に出さない分 私よりさらに ねちっこい。
。。。御狐神のことを。

(凜々蝶)人のことを君のワールドで語るな!

(蜻蛉)私のワールドではない! 人は必ずSとMに分かれているのだ。
私はひと目見ただけでそれを見分けることができる。
お前は M! 。。。卍里を

(卍里)ふっ。ふざけんな!
誰がMだ! 俺は不良。

(蜻蛉)お前は S!

(野ばら)んふ~。どうかなぁ? な・い・しょ。
(卍里)遮るな! ついでに Mってなんだ!?

(蜻蛉)食べたいか? 食べられたいか?
(カルタ)食べたい。 
(蜻蛉)S!

(凜々蝶)そっ。そうなのか?


(蜻蛉)お前は S!
(野ばら)近寄るなって言ったでしょ。
。。。凍らせる。

(蜻蛉)ぐいっ!
さあ 。参ろうか 許婚殿。
(凜々蝶)何をする!
(蜻蛉)この私が自らめくるめくSとMの世界にお前を導いてくれよう。
(凜々蝶)そっ。そんなもの。
(蜻蛉)行くぞ!
♪~



。。。厨房
(蜻蛉)あの子供は S。 あの男は M。
(凜々蝶)は。  はあ。

(蜻蛉)次へ!

。。。メイド2
(蜻蛉)S!
。。。メイド1
あっちはM と見せかけてのS!
。。。メイド3
M!

。。。いかついあれ。
一見 S風のM。


(蜻蛉)ふははははっ!


。。。待つ。
(蜻蛉)このエレベーター待たせるなぁ。S! 
ポーン(エレベーターの音)

。。。風呂。
(蜻蛉)うむ。 おおっ! うむ。熱い S。
だが、じんわりと気持ちよくなっていく。M!

。。。洗面?
コーン!
いい音だ。S!

(蜻蛉)菓子! んぐんぐ。
ベタつくなぁ。S。 だが、うまい! M!

コンコン
この水槽 硬い。S。

M! S! M! S! S! M!

カーペット、ふかふか。 なかなかの踏み心地。M!
そんなに踏まれたいか? ならば、踏んでやろう!どうだ どうだ~!

(凜々蝶)もういい。



(蜻蛉)屋上高いぞ! S!
(凜々蝶)もういい。


(蜻蛉)夜、暗いぞ! S~!!
(凜々蝶)もういい!


ジリリリッ(時計のアラーム音)
(蜻蛉)ん?
おっと。
時間だ。

(凜々蝶)ん?



。。。迎えの車
(蜻蛉)そろそろ行かねば。飛行機に間に合わない。

(凜々蝶)何をしに来た。

(蜻蛉)許婚殿が妖館に入居したと聞いてな。旅の途中に寄ってみたのだ。
 どうだ。ありがたいだろう?
(凜々蝶)ふん。
(蜻蛉)それに大事な話もあったのだが。今日は時間もない。
 次の機会としておこう。
(凜々蝶)ふん。どうせ大した話でもないだろうが旅の無事は祈ってやろう。
 道中気をつけたまえ。
(蜻蛉)ふっ。では、さらばだ。性玩具ども。
 また、この私が調教しに来てやる。
 その日まで首を長くして待っているがよい。
 ふははははっ!


。。。。行ってしまう変態

(卍里)お前、よくあんなんと文通できたな。すげぇぜ。

(カルタ)蜻様。好き。

(卍里)ええっ!?

(凜々蝶)言ったろ。ただの字の練習だと。
それに。


(御狐神)凜々蝶様。
(凜々蝶)う
(御狐神)ここは冷えます。お部屋に戻りましょう。
(凜々蝶)そうだな。

≪あの男に何か伝えたかったわけではない≫
♪~
♪~

・・・とんでもないED。政治家にはMが多い?
   放送禁止?
♪~


。。。寝床で。
≪あの男に何か伝えたかったわけではない≫
≪ただ≫

。。。さみしかった。
(子供たち)《あははっ ふふふっ》

。。。いつも一人食事も。
♪~


《・カタン(手紙を投函する音)》
《あっ!》
♪~

。。。手紙をみつけて。
《あっ》
《ふふっ。ふふふっ》
。。。楽しみにしていた手紙。
♪~


≪御狐神君はあの男に仕えていたと言っていた≫
≪じゃあ僕に婚約者がいるということを≫

。。。桜吹雪。






(卍里)豆狸だからってなめんじゃねぇぜ。俺は不良だ!

(カルタ)もぐもぐ。

(卍里)愛玩動物 上等! 気をつけねぇとやけどするぜ!

(カルタ)もぐもぐ。 渡狸、いいなぁ。かわいくて。

(卍里)かっ。かわいくねぇ。
(カルタ)かわいい渡狸 好き。駄目?
(卍里)うっ。

(カルタ)次回 「妖狐×僕SS」 「考えるよりも」。

(卍里)だっ、駄目じゃねぇ! いいです!。。。バカです。
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