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屍鬼 第19話  第悼と柩話 の感想 [屍鬼]

ついにばれて、屍鬼を説明する敏夫、今後のことを話す。始まる「虫送りをする」
・・・害虫駆除。とくしゅほうじん。せいじや。そうじしゃ。ほけんかいしゃ。

村人が千鶴を知って殺したことを知る辰巳、沙子に知らせに。指示をだす沙子。
。。。時遅し。
静信は、沙子についている。辰巳にお願いされる静信。
。。。夜になると寝てしまう沙子を守って欲しいことを。

夜はみんなで見回りをして対策をしらせる。
朝になると虫出しをして、屍鬼をすみかから出していぶし焼き。
。。。地震もいまわしいもののたたきだし?でもいたよね。あぶない子供。
   あれもひょっとして人狼でなかったのか。あのなんとか中央あたりのこと。

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(かおり)わたしに戒名をもらえませんか?

(敏夫)静信が いなくなった?

(律子)あなたたちも…起き上がったのね?

(敏夫)あんたの娘を殺した犯人だよ。
うわあああ。
。。。石がなげつけられる。


。。。千鶴の回想
(千鶴)《♪「かもめの水兵さん」》
(千鶴)《あっ 痛っ!!痛い! 痛い痛い!》
(夫)《どうした!?》
(千鶴)《あなた! 手を切ったわ》
《こんなに血が!》
(夫)《うん? 大丈夫だよ。フフッ。大げさだなぁ》
《だって…》
。。。石が頭にあたる千鶴。

。。。倒れる千鶴。

♪~

(男性)殺しちまったんじゃないのか?
(敏夫)まだだ。こいつらはこの程度では死なない。

。。。持ってきている杭。
(田茂)若先生!何を!?
(敏夫)これは俺があらかじめ用意しておいた。
こいつらの息の根を止めるためにはどうしても…!!

。。。起き上がって敏夫に襲いかかる千鶴、
(千鶴)ハァァァァ!!

。。。とめる富雄
(敏夫)大川さん…!
(富雄)間違いねえんだな?こいつらが篤を殺してあんなふうにしちまった。
(敏夫)ああ。間違いない。
(富雄)分かった。
(千鶴)ああー!

(敏夫)清水さん。
(千鶴)あー お願い! 嫌ーっ!
    嫌ーっ!!
。。。杭に木槌を。。。
(武雄)はああああ!!
(悲鳴)


(千鶴)《不思議ね。わたし人間に戻りたいのかしら》
《そんなこともうとっくにどうでもよくなったと…》



。。。お機嫌の速見
(速見)♪「ハ~ンハハッハ」あっ。

。。。菓子が立つ。
(速見)おー すごい!!こんなことは初めてだ!
あら?祭りばやしが やんでるぞ?




(敏夫)こいつらは 自分たちを屍鬼と呼ぶ。「屍」の「鬼」だ。
屍鬼…。
(敏夫)この屍鬼こそが夏から続く死の原因だ。

(田代)俺の息子はあいつらに…。

(宗秀)うちの孫も…。

(敏夫)みんな。聞いてくれ。俺は屍鬼を狩ろうと思う。

な… 何を言いだすんだ!?そんなこと。

(敏夫)別に全員の賛同を得ようとは思わない。
やれるやつだけついてくればいい。
(広沢)敏夫君。警察を呼ぼう!
(敏夫)で、警察に「吸血鬼が増えて困ってます」とでも言うのか?
自分たちは今の今まで信じなかったくせに都合のいい話だな。
何も難しく考えることはない。
死体を墓に戻してやるだけのことだ。



。。。なにがおこっているかしらない沙子
(沙子)冷めてしまうわね。
(静信)あぁ…。

(辰巳)沙子。
(沙子)なあに? 辰巳。
(辰巳)千鶴がやられた。

(沙子)あ。詳しく教えて。
(辰巳)尾崎の医者だ。彼が千鶴を神社に連れていき、
    村の連中の前で殺したようだ。
    おそらく僕たちの存在を 村人たちにはっきり認識させるために。
    どうする?僕は村を脱出することを勧めるが。
(沙子)それはできないわ。
    これだけの仲間が逃げ出すなんてできると思う?
    村の外に みんなが隠れられる場所なんてないわ。
(辰巳)そうだな。
(静信)《そうか…》
    《敏夫は村の人たちに伝えることができたのか》
(沙子)とにかく尾崎ね。彼を排除して。
    中心を失えば集団なんて勝手に瓦解するわ。
    それから村人を襲って数を減らすの。
    襲った者には殺し合いをする    よう言い聞かせをして。
(辰巳)分かった。
(沙子)村から外部への連絡も遮断して。
(辰巳)了解。
。。。作戦を始める辰巳。


(沙子)《千鶴…。さぞ痛かったでしょう》
    《嫌われ 否定され》
(静信)沙子。
(沙子)う。こんなことなら殺しておけばよかったわ。
    あなたのお友達。
(静信)君は逃げるべきだ。
    敏夫は…。
(沙子)嫌よ!!
    だって、あともう少しなのよ。村はもう死にかけてる。



(敏夫)そもそも連中の本体というべきものは血なんだ。おそらく連中の血液は
    それ自体が生きている。つまり血管系の破壊に意味がある。心臓の破壊。
    大動脈の破壊。切断。脳みそをたたきつぶす。首を切断するってのも有効
    かもな。

    今にも吐きそうな顔をしてるな。だがそれしか手はない。
薬物とかで何とかならんのかね?
(敏夫)効きません。
しかし試してみんと。
(敏夫)試したんです。妻の恭子が起き上がったときに。
(ざわめき)
(宗秀)えっ!
(敏夫)食道や気管に塩酸を流し込んでも効かない。塩酸から農薬何を注射しても
    まったく効果がない。メスで切ったくらいでは傷はすぐ ふさがる。
    お望みならそれを撮影したビデオがあるが…。 見ますか?
い… いや。遠慮しておこう。
(敏夫)つまりくいを使うのが最も有効な…。
(武藤)無理です!
(敏夫)武藤さん…。
(武藤)わたしにはできません。くいを打って人を殺すなんて。
(武雄)連中は人間じゃない!
(武藤)分かってるんですか?清水さん。
     恵ちゃんだって起き上がっている可能性があるんですよ!
(武雄)うっ…。
(武藤)徹だって…。
    わたしは息子にくいを打って殺すなんてことできません!
(敏夫)武藤さん。あんたはこのまま放置しろと言うのか?
    共存はあり得ないんだぞ。
(武藤)それも分かります。
    ののしってください。わたしは逃げます。

(男性)あの… わたしも。
(男性)自分も…。

(富雄)あいつら…。
(敏夫)彼らは事態を甘く見ている。
    全然分かってないんだ。
(富雄)で、どうします?
    本格的な狩りは夜が明けてからにしよう。
    それまでにやつらの拠点の把握と逃がさないために村道の封鎖をしたい。
(武雄)村道の封鎖は わたしが何人か連れていってきます。
(富雄)かず子。お前。女衆を集めて怪しい場所はないかあちこち聞いて回って
    こい。絶対1人でうろうろするな。何人かで集まっていくんだ。

(敏夫)ついでに一騒動あることを説明してくれ。
    別に細かいことを言う必要はない。
    夏からこっち 続いていた災厄をはらう。
    そう「虫送りをする」と言うんだ。
    それで分かるやつはピンとくるだろう。手を貸してくれる気があったら
    神社に来るよう。そうでなかったら家に閉じこもっているように言うんだ。

(富雄)何だ!?
(男性)停電だ!!村の明かりが 全部 消えている!
。。。先に手を打つ屍鬼(ばんたん)


(佳枝)人が集まっているようだから気を付けなさい。
    江渕と葬儀社はマークされると思うから明け方に頼っては駄目。
    とにかくここまで戻ってくるか隠れなさい。
    それから戻ってくるときの抜け道に入るときは気を付けて。
    人に見られないように。山で仲間に会ったらそう伝えてちょうだい。

(ドアをたたく音)

(かず子)加奈美さん!夜遅くごめんね。加奈美さん!

(加奈美)何ですか?

(かず子)少し話があるの。
(加奈美)ごめんなさい。今ちょっと開けられないの。

(かず子)じゃあそのままでいいから聞いて。この辺で急に人が戻ってきたりし  

   てる家ってあるかしら?無人なはずなのに物音がする家とか。
(加奈美)いいえ。何かあったの?
(かず子)これからやるの。
     ことしは死人が多かったり妙なことが続いたから
     それを何とかしようってことになったの。虫送りをするの。
(加奈美)虫送り…!?鬼をはらうの?
(かず子)そうよ。分かるの?じゃあ手伝う気があったら神社に行って。
     でなかったらうちにこもっていて。
(加奈美)分かったわ。

。。。屍鬼がいる
(妙の泣き声)
(加奈美)お母さん。ひもじくても我慢して。
     わたし以外の人間を決して襲わないで。
(妙)うん…。


...ひさんな家の中。
(かず子)ごめんなさい!元子さん!
(かず子)夜にごめんね!元子さん。ちょっと話があるの!



。。。村に行く正雄と恵み
(正雄)嫌だ!!冗談じゃないよ!村なんかに行ったらみんなくいを持って
    待ち構えてるんだ! うわっ!!
(恵)ちょっと!大声上げながらついてこないで!
(正雄)だって。そうだろ。こういうことが起こらないようにするのが
    兼正の役目じゃないのか!?
(恵み)とにかくついてこないで。
(正雄)し… 清水ぅ!
(正雄)なぁ。清水。2人で逃げようぜ。
(恵)うぇー ゲホッ!
(正雄)な…!?
(恵)逃げる?2人で?
   夜が明けて寝る場所はあるの?お金は持ってるの?
   車の運転でもできるの?誰か襲ってきたら殴れる?
   あいさつできるの?英語は?掛け算は?分数分かる?お箸の持ち方は?
   サイテー。

。。。先に進む恵
(正雄)ま… 待てよ!

(恵み)だから邪魔しないでって言ってるの!
(正雄)お… 俺…。
(恵)いい?
   ここでちゃんと働かなかったらわたしたちここに置き捨てられるのよ。
   分かんないわけ?
(正雄)置き捨て…。
(恵)フン!
(正雄)嫌だ。俺も行く!

(恵)あんたみたいな本当に口先だけでふ抜けなやつは邪魔なの。ついてこないで。
《ホントに… わたしたち…》

。。。高台から見る結城の家。
(恵み)結城君…。



。。。徹、律子の世話を。
(律子)ハァ… ハァ…。
(徹)《律ちゃん…》

(徹)襲うんだ!!起きて。そいつを襲え!!腹が減って苦しいんだろう!襲え!!
   あんたが襲わないなら、俺が襲う!目の前で絞め殺してやるぞ!!
   そいつが…
   その女が「一思いに殺してくれ」と泣いて頼むようにしてやるぞ!!
(徹の泣き声)
。。。泣いている徹



。。。銃の標的で監視している。
(正志郎)あっ!
(辰巳)千鶴だ。
    沙子は千鶴に甘かった。
    千鶴がほころびになるんじゃないかと思っていた。
(正志郎)尾崎は狡猾なんだ。千鶴には荷が重過ぎた。
(辰巳)あの男を排除してくれ。千鶴の敵を討て。
。。。うなずく正志郎



。。。かおり、家に籠もっている。
(かおり)恵ちゃんがわたしを殺しに来る。恵ちゃんがわたしを殺しに来る。
     恵ちゃんがわたしを殺しに来る。
     恵ちゃんがわたしを殺しに来る…!
     恵ちゃんがわたしを殺しに来る…!!

《ざまあみろ!》

     恵ちゃん…。

《恵ちゃん。わたしはあなたに復讐する権利がある!》

(物音)

(ラブのうなり声)


。。。階下にいく。
   影が。

(かおり)シッ。

(ラブの うなり声)

《恵ちゃん…》

《わたしには…!》

(かおり)待ってたよ! 恵ちゃ…。

(田中)おお。かお…。
。。。父をバットでたたくめぐみ


(クラクション)
(篤)チクショー!
   千鶴は俺の女なのに!千鶴をやったからっていい気になんなよ。
   やぶ医者!お前にルールってもんを教えてやる。
   俺はまだ俺の取り分ももらってねえ!

。。。病院に行く篤

(辰巳)まずいなぁ。やはり若先生を排除する前に夜明けが来るか。


。。。沙子の家に
(辰巳)食べてませんね。
(静信)辰巳さん…。敏夫は?
(辰巳)フン。気になりますか。まだどうにかしたという報告はありません。
    あとしばらくで夜が明けます。
    沙子をお願いしてもいいですか?
(静信)僕に…?
(辰巳)沙子は夜が明けると深い眠りについてしまう。そして、また夜になるまで 

   目覚めることはできない。屋敷はもう村人たちに包囲されています。
    夜が明ければ中に踏み込んでくるでしょう。
    あなたには沙子と一緒に地下室に隠れてもらいたい。
    僕は出ていかねばなりません。
(静信)僕は…。
(辰巳)村人をどうこうしろとは言いません。
    ただ、沙子に不利になることをしないでもらいたい。
    できれば、危険から遠ざける手伝いをしてもらいたいんですよ。
(静信)それなら、約束できると思うよ。体力的におぼつかないけどね。
(辰巳)注射をして点滴の処置をしていきます。それでかなり改善されるはずです。
(静信)ありがとう。

(辰巳)あ。あなたは変わった人だ。
(静信)そうかな。
(辰巳)それともう1つお願いがあるんですが。
(静信)何だい?
(辰巳)人狼は血を吸わないと本来の力を出せないんです。
(静信)う。どうぞ。
。。。腕を出す。静信



。。。神社。
(富雄)若先生。そろそろ夜が明ける。
(敏夫)よし。
    始めよう。



。。。屋敷。寝こんでいる静信
(沙子)気分ひどい?
(静信)いや。こんなもんじゃないかな。
(沙子)ねえ。教えてもらえるかしら。どうして彼は弟を殺したの?
(静信)彼?
(沙子)室井さんの書いている小説。
(静信)ああ…。どうしてだったんだろう。
(沙子)じゃあ。室井さんは?
(静信)えっ?
(沙子)室井さんはどうして自分を殺そうと思ったの?
(静信)あぁ…。
    分からない。
(沙子)えっ?変なの。
(静信)そうだね。
(沙子)わたしは分かるわ。
(静信)うん?
(沙子)彼は弟を殺さないと生きていけなかったのよ。
(静信)そうか。君たちのように?
(沙子)そうよ。自分が生きていけないから殺す。
    いつだって理由はそれだけ。

。。。集まる村人。

(沙子)理由のない殺意なんてないわ。
(静信)やっぱり原稿の書き込みは君だったんだね。



。。。江渕クリニックへ押し入る村人
(ガラスの割れる音)

(田茂)な… 何なんだ。これは!?
(田代)クリニックじゃない!屍鬼の隠れ家だったんだ。



。。。屋敷
(沙子)お寺に行った人にお願いしてちょっとだけ持ち出してもらったの。
    どうしても読みたかったから。
(静信)そうだね。あれが世に出ることはないだろうから。
    それまで村も僕も…。


。。。死体を見つける村人。
(宗秀)これが屍鬼なのか?
(宗貴)いや・たぶん違う。まだ起き上がってない死体だ。
    棺がすり替えられていたんだ!



。。。屋敷
(沙子)わたしひどいことをしてるわ。
(静信)ここへ来たのは僕の意思だよ。
(沙子)最後まで読みたい…。
    ...寝てしまう沙子。


(村人たちの怒号)

。。。寺のほう。
(光男)ちょっと様子を見てきます。


。。。壊して、屍鬼を外に出す。
うおー!

(鶴見)うぅ…。
(光男)ハッ。 鶴見君!

(鶴見)やめてくれ! 頼む。お願い!
(男性)てやー!!
(光男)あっ…。
。。。始末されます。



。。。屋敷の地下で
(静信)《僕は…》



。。。屋敷に攻め入る村人
(村人たち)うおー!!

(武雄)誰もいない。ゆうべのうちに逃げ出したのか!?

(富雄)うーっ! ここも空か。
(敏夫)《ここにいたのか。静信》

。。。窓を壊す富雄
(敏夫)大川さん!
(富雄)こうしときゃ。万が一連中がここに逃げ込もうと戻ってきても
    もう使えねえだろ。
(敏夫)確かにそうだ。

(敏夫)よし!そうしよう。
    窓は全部壊そう。隠れられるような戸棚もだ。
    敵の拠点をつぶしていくんだ!

。。。ようしゃない敏夫。



。。。屋敷の地下
(静信)《沙子の言うとおりだとしたら僕は村に対してなにがしかの殺意を
     抱いていることになるのか》

♪~
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