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屍鬼 第16話  第悼と髏苦話 の感想 [屍鬼]

どんどんすすむ。屍鬼化。

徹、後悔する。沙子のもとにいかされる。聞かされる沙子の身の上、明治頃か?
かわいかった沙子。
あの吸血鬼を連れてきたことが。。。不幸の始まり。

田中良和も屍鬼に家族もとへ、妻をえじきに。警戒する昭とかおる。
自衛を始める。。。さきばしった昭、辰巳に捕まって。。。縛り付けられてえさに

敏夫と夏野は手をくんで、屍鬼を倒すことに、交渉はなしと。

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(千鶴)誰も 好きでこんな生き物になったわけじゃないわ。

(敏夫)片付けるのを手伝ってくれ。

(長谷川)この世に化け物や魔法は存在しない。

(千鶴)せんせ…。

(夏野)清水 恵は死んだと思っているのか?

♪~

。。。墓。
(沙子)《昔。まだ土葬が一般的だったころの お話》
《その女の子のおうちはとても裕福だった》
《それはハイカラな洋館で何十人も奉公人を抱えるとてもとても大きなおうち》
(沙子)《女の子は両親に愛されながら何不自由なく育っていったわ》
(沙子)《でも、ある日》《父親の友達があの人を連れてきたの…》
。。。吸血鬼。沙子の運命。
♪~

。。。徹、夏野を見舞っている
(徹)夏野…。俺はまた人を殺したよ。

(徹)こうやって、罪を重ねていく。
(正志郎)フフッ。お墓参りかね?
(正志郎)そんなことをしたら、むしろ苦しむばかりだと思うが。
(徹)あんたに何が分かる!
(正志郎)うん? フッ。確かに。
(徹)制裁に来たのか?
(正志郎)沙子が呼んでいる。兼正に行きなさい。


。。。村を見ている奈緒。
(奈緒)《お父さんが死んだ》《わたしが殺した》

(辰巳)腐臭がするね。徳次郎さんは起き上がらない。
(奈緒)《わたしの実の父母は酒に溺れ、賭け事に溺れ、
     詐欺まがいの事件を起こしてどこかへ逃げてしまった》
《6歳のとき わたしを残して》
《両親が欲しかった》
《温かい家庭が欲しかった》
《自分の居場所となる家が欲しかった》

あ。ああ。

(奈緒)《幹康がそれを与えてくれた》
《愛する夫と息子》
《わたしはお母さんとお父さんを実の両親のように思っていた》
《だから呼び寄せたかった》

。。。鉄柱にゴンと
(奈緒)《でも、幹康も進もお母さんもお父さんも起き上がらなかった…》

。。。走る奈緒。
(奈緒)《わたしの起き上がる性質はあの実の父母から受け継いだのだろう》
《あの悪い人たちから生まれた子だから!》
《優しいみんなは死に。わたしはこんな生き物になった》
《きっとみんなは穏やかに目を閉じたまま安穏としたどこかに集い 安らかに眠るに

違いない》

(奈緒)あっ!

ハァハァハァ…。
《わたしはそこにたどり着けない》
《あのとき 桐敷 正志郎に訪ねてきてくださいと言ったのはわたし》
《でも、のとき正志郎を招いたのは淳ちゃんだって一緒なのに…》
《不公平だよ。淳ちゃんだってそう思うでしょ?》
《不公平でかわいそうだって思ってくれるよね?》
。。。ああ、怖い顔。悪霊。


(徹)《兼正の住人からの呼び出しは制裁を意味する》
《中でも沙子からの呼び出しは一番重い》
《叱責と大きなペナルティー》
《最悪 殺される》

(足音)
出てくる沙子

(沙子)座って。
う。

《屍鬼は通常の食べ物は受け付けないが水分なんかは取って取れないこともない》
(沙子)どうぞ。
(徹)《人間ごっこだ》

(沙子)あなた結城 夏野君を殺したことで苦しんでいるんですって?
(徹)当たり前だろう!
(沙子)フフフ。 わたしは人を襲うことが悪いことだと思っていないわ。
(徹)どうしてだよ?これは人殺しなんだぞ!
(沙子)自分を責めるくらいなら自分を憎んで殺せるほどでなければ駄目よ。
(徹)ああ
(沙子)そういえば、昔本当に昔土葬が一般的だったころあなたと同じように
1人で苦しむ女の子がいたわ。
その女の子はある日目覚めたら真っ暗な棺おけの中にいたの。
(悲鳴)ああ。
(沙子)女の子はたくさん泣いたし。叫んだわ。そしたら人が来て助けてくれたの。

そしてその人をわたし襲ったの。
(徹)《「わたし」?》
(沙子)だってとてもおなかがすいてたんだもの。
家に戻ると間もなくわたしは知らない町に送られて。
そこにあった蔵に押し込められた。

(沙子)日に一度人がご飯を運んでくる。だからその人を襲っていた。
次から次へと顔触れが変わったわ。今から思うと怖い話ね。
きっと両親はこんなわたしでも養ってくれていたんだわ。

(沙子)蔵の中ではたくさんのことを知ったし、学んだわ。
自分が どういう生き物なのかも理解した。それでそこを逃げ出したの。

(沙子)親切な人を犠牲にしながら家に戻ったわ。

(沙子)家には別の人が住んでいた。家族は引っ越していたの。だから捜した。

(沙子)ずっとずっと捜したの。
♪~


(沙子)そうしているうちにお母さまが生きているはずもないほど時間がたち
それでもずっとずっと捜して気付いたら、妹だって死んで当然なほど時間が
たってしまったわ。

(徹)どうして その話を俺に?
(沙子)さあ…。
あなたなら分かってくれそうな気がしたからかしら。
その女の子の気持ちが。



(佐知子)昭!! 何やってんの!早く起きなさい!朝食が冷めるでしょ!

(昭)はーい!

(かおり)いってきまーす!
(かおり)昭。 寝癖。
(昭)あーん?
。。。父の位牌。



♪(恵の鼻歌)
(恵)今日も たくさん吸ったわー!控えなきゃ太っちゃーう!あら?

。。。田中良和 かおりと昭の父。
(恵)おっじさーん!
(良和)お。恵ちゃん!何てことをしてくれたんだ!
(恵)おじさんの血を吸ったこと?
あなたにわたしを責める資格あるの?
ここにいるってことはおじさんもやったんでしょ?

わたしたちが起き上がって最初にする。あれ。

。。。えづけのための人間が
《あぁ… あぁ…。 んぐ!》

(恵)弱った人間2~3人の血を吸う儀式。
ねぇ。殺したんでしょ?じゃないと外に出してもらえないはずよ!
(良和)あ… あれは誰だったんだ?
(恵)初心者用に都会から間引いてきた人間よ。
いきなり村の知り合いは襲えないでしょ?

(恵)で、どうするの?
だーかーらー!
あしたからは自分で食事をしないといけないのよ。
(良和)えっ!?
(恵)家族がいいと思うわ!
(良和)あ
(恵)おじさんが起き上がったんだもの血縁は起き上がる確率が高いわ。
1人じゃ寂しいでしょ?
(良和)君は何てことを!
(恵)おじさんがやらなくてもほかの誰かが襲うのよ。
(良和)君は家族を…!?
(恵)冗談じゃないわ!!
あんな人たちここに来てほしくない!
(良和)あ
(恵)ともかくあしたまた声掛けるわね!
(正雄)女って怖え…。



(物音)
。。。わんわん。
良和、自分の家に?

《自分の家。家族たちの住まう場所》
《帰ってきたよ。ただいま》
《よくぞ戻ったと迎え入れておくれ》

(良和)な!これが閉ざされているということか。
もう家族の一員ではないわたしは招待されないかぎり入れないのだ。
(ラブの吠え声)
(良和)ラブ。 お前も…!
(ラブの吠え声)
(物音)
(ラブの吠え声)
(ラブの吠え声)
(佐知子)ラブ!何の騒ぎなの?
(ラブの吠え声)
(ラブの吠え声)
(佐知子)ご近所の迷惑でしょ。やめなさい!
(ラブの吠え声)
(良和)佐知子。
(ラブの吠え声)
(良和)わたしだよ。
(佐和子)ひぃー!! で… 出たっ!!
あぁぁ…。
(良和)どうした?わたしだよ。
(良和)… あんた。何 迷ってきたの!
(良和)佐知子…。
(佐知子)ここは戻ってくる場所じゃないよ!
あんた。死んだの!あっち行きなさい!!帰ってくるな!
あっ! あぁ…! あぁ…!あっ!あぁ…!
あぁ…! あぁ…!あぁぁぁぁ! あぁ…! あぁ…!
(ラブの吠え声)
(佐和子)な… 何で 帰ってきたの…!!
あぁ!!あぁぁぁ!

た…!
。。。良和、妻をかむ。

。。。見ている恵。
(ラブの遠吠え)

(恵)フフ~ン!



(かおり)昭。起きて!もう9時よ。遅刻 遅刻!
(昭)嘘? 何で母ちゃん起こしてくれなかったの?
(あくび)
(昭)何だよ。もう!いっつも起きろ。起きろ。うるさいくせに…。

(かおり)お母さん。もう9時だよ。学校、行くね。
(佐和子)そう…。
(かおり)ああ。

(かおり)昭。ゆうべ。ラブが吠えてた。
(昭)あん?
(かおり)どうしよう…。

(昭)あっ。恵だ!
あいつら。俺たちを皆殺しにするつもりなんだ。
(かおり)恵ちゃん…。どうして…。

(昭)く、俺、溝辺町に行ってくる。
(かおり)えっ。 何しに?
(昭)また、八幡さまでお守りとかを買うんだよ。
(かおり)でも 学校は?
(昭)学校なんか関係ないだろ!それに俺たちは父親に死なれた
かわいそうな子供なんだよ。大目に見てくれるさ。
かおりは物置にある角材でくいを作ってろ!
(かおり)な… 何よ!偉そうに。
(昭)兄ちゃんを殺され。父ちゃんを殺され。この上母ちゃんまで…。

(昭)こうなりゃ 徹底抗戦だ!!



。。。居炉端会議。
(武子)あれにはびっくりしたね。
(笈太郎)ああ。
(弥栄子)おや。田中さんとこの息子じゃないかい?
こんな時間にどこ行くんだい?
(昭)母ちゃんが具合悪くて出らんないからさ。用事を頼まれて。
(武子)おやまぁ。お父さんが亡くなったばかりなのに大変だね。
(笈太郎)金物屋の嫁さんだって逝っちまってなぁ。
(笑い声)

(昭)何 笑ってんだよ!

(笈太郎)あぁ?
(昭)こんなにばたばた死んでんのにさ!
どうして大人は笑って何もしないんだ!?
どうして放っておくんだ!!
(笈太郎)な… 何を…。
(弥栄子)笈太郎さん。
すまないねぇ。わたしたちも何も考えてないわけじゃないんだけどね。
尾崎の先生にもどうにもできないんだろう?
(笈太郎)ああ。わしらだってなぁ村全部が 少しずつ変になってどうしたら
いいやら…。あちこち家が空になったかと思うといつの間にか人が戻ってたり。
(武子)そうだね。どうしたらいいのか…。
(昭)もう。いいよ!

(武子)あぁ。そう!郁美さんとこも!
(弥栄子)親子でいなくなったらしいね。
(武子)それがさ最近夜になると誰かいるらしいんだよ。
(弥栄子)戻ったのかい?
(武子)いいや。それが死んだ前田の巌さんに見えたって。
(笈太郎)武さん。何、バカなことを!
(昭)それ、どこ?



(昭)かおり!くい、できた?
(かおり)な… 何よ!まだ2本しかできてないわよ。

(昭)それは?
(かおり)これで2本。
(昭)もらってく!
(かおり)昭!

。。。走っていく
《俺はやるよ。兄ちゃん!もう 大人には頼らない!》


(弥栄子)あれ、何ていうんだ? 紙切れのは。
(笈太郎)そりゃ。紙吹雪だろ。
(弥栄子)アハハ。そうだった。
(武子)困ったねぇ。


。。。祭りの準備。
♪(神楽)
♪~


(敏夫)霜月神楽の練習が始まったようだ。
(夏野)悠長なことだ。
あとしばらくでこの村の主人は人間から屍鬼に移ることになる。
この状況から逆転するチャンスはおそらく一度。
やつらが勝利を確信する寸前か。
耐えて待つ必要がある。たとえどれほど犠牲が進んでも。
・・・日の下でも大丈夫夏野。

(敏夫)言っとくが俺は屍鬼を滅ぼすつもりだ。
説得や交渉をするつもりはない。
(夏野)もちろんだ。 屍鬼は全て滅ぼす。
そして俺もだ。
。。。さっといく夏野。



(昭)大丈夫だ。やつらは夜にしか出てこない。時間はじゅうぶんにある。

《内側から 板が張られてる》
《中に光を入れないようにしているんだ》

(昭)兄ちゃん…。

うぅぅ!
くそー! あぁ! あぁ!

ハァハァハァ…。

。。。中を覗く。
(昭)《やはり空き家って感じがしない》
。。。懐中電灯で照らす。
《だけど…》

(昭)《誰もいない?》
《板や石こうの袋が置いてあるほかは変な所は…》

(昭)カーテン?

。。。カーテンを取って見る
《押し入れ…》

。。。押し入れの中に横たわっているもの。
(昭)あっ!!

(昭)《前田のじいさんだ》

。。。触ってみる
(昭)冷たい。み… 見つけたぞ。

(昭)やっつけてやるからな 全員!
こいつらは人殺しだ。
兄ちゃんも 父ちゃんもこいつらが殺した。
だから 俺だって ひどいことだなんて思わないからな!
やるんだ!!

。。。杭を打つ。昭
   後ろに出てくる辰巳。



。。。捕まる昭、ヒモにくくられて、
《うん…。 あれ?》
。。。時間が、夜に向かっている

んー! んっ! んー!

んーっ!! んっ! んっ!

。。。目を覚ます前田のおっちゃん。
   恐怖の昭。
(昭の悲鳴)

♪~
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