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咎狗の血  第8話  酷白/rein の感想 [咎狗の血]

アキラ、ケイスケへのことを源泉に自白しました。
ついに。
アキラが関わるラインとの関係。でも、危険なアキラの血。
そして、アキラ、ケイスケにあるが?

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♪~
(狗)ウゥ~ ウゥ~ ウゥ…。
ガチャ
(ドアの音)
(アルビトロ)ん?
♪~

(アルビトロ)ようこそ。我が城へ。
(アキラ)ん…。

(狗)ウゥ~…。
(アキラ)ん?
♪~

(アルビトロ)失礼。彼は 大事なお客様だ。いい子に。
まあ 掛けたまえ。
(アキラ)ケイスケについて何か知ってるんだろ?
(アルビトロ)もちろん。最近の彼の活躍には注目している。
(アキラ)活躍?
(アルビトロ)中立地帯にいた十数人の参加者を皆殺し…。
並大抵の者にはできまい。
よほど「ライン」との相性がいいのだろう。
(アキラ)くっ!好きでそうなったわけじゃない。
(アルビトロ)ほう… 彼が望んでラインに手を出したのではないと?
それはただ単に君の願望なのでは?
(アキラ)どういう意味だ?
(アルビトロ)お友達を助けたいかね?
私なら可能だ。

(アルビトロ)ただし一つ 協力してほしいことがある。
(アキラ)協力?
(アルビトロ)ふふふっ。
君の血を頂戴したい。
(アキラ)なんに使うつもりだ?

(アルビトロ)ともあれ掛けたまえ。ゆっくり話そうじゃないか。
♪~
♪~
♪~
♪~
♪~
(アルビトロ)君はそもそもラインとは何か分かっているのかね?
(アキラ)余計な話はいい。
(アルビトロ)本題にかかわる大事なことだ。
(アキラ)人を狂わせる危険なドラッグだろ。
(アルビトロ)ラインは人間の潜在能力を引き出す。神が与えたもうた宝だ!
その正体をトシマで知るのは私と王(イルレ)そして Premierのみ。
(アキラ)Premier?
(アルビトロ)ふふふふっ…。
。。。
(アルビトロ)戦前、政府は最強の兵士をつくるべく。Nicole Projec

tを計画。
極秘裏に専用の研究施設ENEDをつくった。
優秀な人材を集め、高度な研究が重ねられ、ついに奇跡が起きる。
被験者の1人 Premierの血液から人間の身体能力を飛躍的に向上させる物質

が発見されたのだ。
未知なる物質を発見した研究者たちはプロジェクト名から名を取り、Nicoleと

名付けた。
これがラインの原料だ。国の最重要機密だったが。数奇な運命をたどり。
今、私の手にある。そして君も…。
(アキラ)オレ?
(アルビトロ)検査をするまで断言はできないが。私は君がENEDの被験者だと確

信している。
(アキラ)ENEDなんて聞いたこともない。
(アルビトロ)Nicoleに真に適合できる者は極めてまれだ。ENEDは 国の

協力で 大量の孤児を集めていたそうだが?
(アキラ)オレやケイスケが いたのは普通の施設だ。
国とか軍の…。はっ!

(エマ・回想) 《私は エマ。 彼は グエンだ》
《まあ 公にはできない立場の者とでも思ってもらえればいい》

(アキラ)軍…。
(アルビトロ)適性がないと判断された子供は記憶を消して元の施設へ帰したそうだ


おそらくお友達も被験者だろう。
(アキラ)オレとケイスケが被験者?
(アルビトロ)まず間違いない。 だが君だけは少 事情が違っていたようだ。
(アキラ)どういうことだ?
(アルビトロ)君の血は Nicole…つまり ラインを中和するのだ。
(アキラ)中和?
。。。。
♪~

(アキラ)でも、なんでオレの血をなめて死ぬんだ?
(アルビトロ)死ぬ?
ああ… 君の血を摂取した中毒者のことか。
それは拒絶反応だ。Nicoleを中和することで毒素が生じるようでね。
それに耐え切れなかったのだろう。
(アルビトロ)だが、使い方次第ではその毒素を抑えることもできる。
君は奇跡を起こせるのだよ。その血でね。
(アキラ)オレの血でケイスケを…。
(アルビトロ)どうだろう?
お友達を助けるためにも協力してくれるね?
(アキラ)分かった。
♪~



。。。戻ってきたケイスケ。ラインをもって。
アキラがいない。
(ケイスケ)アキラ!
♪~

。。。飲んで。
カシャン!
(ケイスケ)どこへ逃げたって…。
必ず見つけるよ。アキラ。
♪~



ガチャ
(アキラ)ん?
(アルビトロ)待たせてすまない。
(アキラ)結果は?
(アルビトロ)もちろん予測していたとおりだよ。
(アキラ)それでどうすれば、ケイスケを助けられる?
(アルビトロ)少々時間が欲しい。
安全な使い方を見つける必要があるのでね。
(アキラ)どれぐらいだ?
(アルビトロ)無論急いでいるさ。
その間、君の部屋を用意したので休んでいたらどうかね?
(アキラ)いや、いい。また来る。
(アルビトロ)待ちたまえ!君の身に何かあっては困る!
。。。外に出るアキラ?



ガチャ
。。。拳銃で狙われる。
(アキラ)はっ…。
(アルビトロ)君は自分の価値をもっと理解してはくれまいか?
(アキラ)はっ…。
(アルビトロ)んん?
(アキラ)初めからこうするつもりだったんだろう!
(アルビトロ)美しい… その反抗的な目もゾクゾクするな。
さあ。部屋へ案内しよう。

(アキラ)触るな!
ドカッ!
バキ!
ううっ!
(アルビトロ)なっ!?
あっ…。くそっ!
。。。つかまえる。
♪~

(アルビトロ)ひぃ!お前たち銃を下ろせ!ひぃ~!やめたまえ!
無礼は詫びよう。お友達を助けたくはないのか!?
(アキラ)あんたは信用できない。この血の使い方本当は知ってるんだろ?
(アルビトロ)し… 知らない!
本当だ!すぐに分かるものではない!
♪~

。。。外に向うアキラ。
(アルビトロ)ひっ!
♪~

(アルビトロ)ひぃ!
(アキラ)はぁ はぁ…。

(アルビトロ)早く!あれを捕まえろ!撃つな!生かしたまま捕らえろ!
絶対に殺すな!待て!
♪~


。。。外へアキラ
アキラ…。
♪~




。。。歩くアキラ。

(アキラ)「Project Nicole」…。


。。。教会の源泉
(源泉)ん? あっ…。
アキラ…。へっ。いつからのぞいてたんだ?
(アキラ)ついさっきだ。
(源泉)声 掛けろよ。
(アキラ)なんか真剣だったから。
(源泉)げほっ げほっ…。
ったく。ガラにもないよな。リンには言うなよ。
それよりケイスケは見つかったのか?
(アキラ)ああ…。
(源泉)どうかしたか?
(アキラ)いや…。 これ分かるか?
(源泉)こう見えてもインテリなんだぞ。どれどれ…。
こいつは成分検査か…。この紙どこで手に入れた!?


♪~
。。。それをみる源泉。
(源泉)うっ…。
(アキラ)オッサン?
(源泉)悪ぃ…。
(源泉)ケイスケを助けたいんだな?
(アキラ)ああ。
(源泉)結論から言おう。
お前さんの血は危険すぎる。
絶対に使うな。
(アキラ)う。でも、アルビトロはうまく使う方法があるって…。
(源泉)そんな簡単なものじゃない。
(アキラ)いくら情報屋だからって。どうしてあんたが そこまで知ってるんだ!?
(源泉)あまり言いたくなかったんだが。オレはな。昔ENEDの研究員だったんだ


(アキラ)えっ…。
(源泉)下っ端だが… アルビトロとはまあ同僚っつぅかな…。
(アキラ)ENEDの…。
(源泉)お前さんには酷な話だがな。ラインに手を出した人間が助かる可能性はない


それが現実なんだよ。
(アキラ)だからって。何もしないなんて冗談じゃない。
アルビトロはオレの血がラインをやってるヤツの体内に入ると毒になるって言ってた


(源泉)ああ。そのとおりだ。
(アキラ)でも、その毒さえどうにかできればケイスケを助けられるって…。
(源泉)だが、もしうまくいかなかったらどうする?
ケイスケが死んじまったらどうするんだ?
(アキラ)あっ…。オレは ケイスケを助けたい。
(源泉)冷静になれ。アキラ!アルビトロに追われてるんだろ?
ここを出たいならせめて夜明けまで待て。
今は危険だ。
(アキラ)なんで… どうして。ケイスケが…。
ダン!
(アキラ)オレの血が… なんで!?
(源泉)落ち着け。アキラ!つらいようだがすべて真実なんだ!ラインをやめられた

ヤツなんていない!
あれは悪魔のクスリなんだ!
(アキラ)だから、あきらめろって言うのか!
(源泉)すっかり変わっちまったケイスケを見たんだろ!

(アキラ)本当に… もうどうすることもできないのか?
(源泉)ここには病院も警察もない。他人を構えば自分が死ぬ。
トシマはそういう街だ。
(アキラ)でも…ケイスケは…。
(源泉)とりあえず。ケガの手当てをさせてくれ。



本隊がやけに騒がしかったのは気のせいか? 
(グエン)気づいたか。
日興連の連中が動きだしたとの噂は本当らしいな。
(グエン)CFCも日興連も建て前として、かつてはこの国のシンボルであった
首都の制圧をうたっている。
本当の目的はどちらもトシマにいるナノの捕獲だろう。
急がせろ!後れを取るわけにはいかん!
♪~


(リン・心の声)≪あの日も こんな夜だった≫
♪~
♪~
(回想)
♪~
。。。殺された仲間



シキ!どこだ?どこにいる!?

コツ コツ…(足音)
(リン)はっ!?
シキか!?
くっ!
♪~

(リン)今日こそは絶対に逃がさない。カタをつけてやる!
はあぁ~~!
キン!
♪~

ドサッ!
(リン)くっ!
(シキ)何度ぶざまな姿をさらせば気が済む…。
(リンン)くっ… うるさい!刀を抜け!それともオレなんか抜くまでもないってこ

とかよ!?
(シキ)いつまでも陳腐な感傷にとらわれている貴様に興味はない。
(リン)あんたは昔からそうだった。
出来の悪い弟のオレなんかにこれっぽっちの興味もなかった。
けど… オレにとってあんたはあこがれの自慢の兄貴だった。
ほんとにバカだったよ。腹違いの兄貴だからって、あんたを信じて。
あんたを目標にしてたなんて…。
そのせいで あいつらは… オレの仲間は…。
オレは絶対自分を許さない。それから…お前もだ!!
ガン!
(リン)ぐわっ!あっ…。
ドサッ!
(リン)くっ… 絶対に仲間の仇は討つ!
お前だけは必ず…必ず… 必ず。殺してやる!
(シキ)身の程を知れ。雑魚が。
(リン)くっ!
(シキ)自殺を手伝う趣味はない。うせろ。
(リン)うおぉ~~!
ガン!
(リン)うわっ!ぐはっ…。
うっ…。
♪~

(リン)ええい!
ガラガラッ…
。。。落ちるリン。
(リン)あっ…。
ガラガラガラッ…
。。。なんとか鉄骨に捕まるリン
(リン)あっ…。はっ!?

(シキ)そこで己の無力さを呪っていろ。

(リン)待て!くっ!
ガラガラガラッ…
(リン)あっ…。
ガシャ!ドサッ!
。。。下におちるリン。
ダン!ジャラ…
♪~


アキラ、源泉に手当を受ける。

(回想)
《なあ。オレ。すごいだろ?》
《アキラも、こういうオレを望んでただろ?》
《アキラ~!》
。。。血を流させるアキラ
♪~


(アキラ)はっ…。
(源泉)アキラ 大丈夫か?
(アキラ)あっ ああ…。
(源泉)さっきはすまなかったな。オレも 大人気なかった。
ちょいと驚きすぎてな。まあ オレを信用するかどうかはお前さん次第だが…。 疲

れてるだろ嫌でなけりゃ ここで休んでけ。
(アキラ)ああ…。
(源泉)ほれろくに飲み食いしてないだろ。補給しとけ。
間もなくここは戦場になる。
(アキラ)トシマが?
(源泉)ああ。CFCと日興連が軍を動かした。
気の利いた連中はとっくに 逃げる準備を始めてるさ。
オレはなお前さんに犬死になんかしてほしくないんだ。
お前一人なら逃がしてやれる。
(アキラ)ケイスケを置いて逃げるわけにはいかない。
(源泉)そうか…。しかし なんだって。お前さんみたいなのがこんな所へ来ちまっ

たのかねぇ…。
(アキラ)冤罪を晴らすためだ。
(源泉)冤罪?
(アキラ)やってもいない殺人容疑で捕まって。終身刑が嫌なら王(イルレ)を倒せ

と言われた。
たぶん取り引きを持ちかけてきたのは軍の人間だと思う。
(源泉)そりゃあ。はめられたな。
(アキラ)ううん。ケイスケはそんなオレを心配して追いかけてきたんだ。
(源泉)自分のせいだなんて言うんじゃないぞ。
イグラに参加したのだってケイスケが 自分で決めたことだ。
(アキラ)でも、ラインに手を出すまでケイスケを追い詰めたのはオレだ。
オレ。これまでずっとあいつの好意に甘えっぱなしで、あいつがいて当たり前だって

思って…。
ケイスケの気持ちを考えたこともなかった。
ケイスケの気持ちを知ろうともしなかった。
ケイスケをあそこまで追い詰めたのはオレなんだ!
(源泉)誰も他人の考えなんて分からんさ。自分の思いだってなかなかうまいこと伝

えられない。
だが、ここぞというときは伝えなけりゃならない。あきらめずにな。
ケイスケは、お前さんを追っかけてトシマに来たって言ってたな?
命を懸けて。
(アキラ)ああ。
(源泉)だったら、なおさらあきらめずに伝えることだ。お前さんの今の気持ちを。
いちばん大事なのは、血の効果でも助ける方法でもない。アキラお前の心だよ。
本気でケイスケを助けたいならここに連れてこい。オレが逃がしてやる。
(アキラ)オッサン…。
(源泉)リンもな。
♪~
♪~


源泉の回想

《ははははっ!》
《ふふっ あははっ!》

(源泉の息子) 《ふふふっ。 あはははっ!お父さん!》
(源泉)《ん? ははっ。よっ! ははははっ!》
(源泉の息子)《あははっ!》
(2人)《あはははっ!》
(源泉)《うわっ!? あぁ…》
。。。
(源泉)あんたはこれも試練だっていうのか?
(源泉)勘弁してくれ。
♪~


。。。アキラ。。。
(アキラ)あっ。
(ケイスケ)よう!
なんだよ。そんな顔して。そんなに怖がらなくていいのに。
(アキラ)ケイスケ…。
(ケイスケ)なんだよ?
(アキラ)ずっと捜してた… 会いたかったんだお前に。
♪~
♪~
♪~
♪~


ねえ。アキラ。オレにとって。アキラはヒーローなんだよ。
いつも アキラを追いかけて。ウザいよな?だからさぁ。
今更 そんな目でオレを見るなよ!アキラ~!

次回「薬束/bond」
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