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デュラララ!! #18 死生有命  の感想 [デュラララ!!]

紀田の過去、中学生の時に黄巾賊だったときのこと。
やっぱり関わっている折原臨也。沙樹がひどい目にあわされているのに
電話に出ない臨也。全て計算尽く?門田が助けるが、
いかなかったという十字架を背負う紀田。それで、さびしさを補うために
竜ヶ崎を東京に誘うことに。
今は、杏里を傷つけた切り裂き魔、ダラーズを調べる。
杏里、それを知って逃げ出す、知りたくなくて。

次回 蒼天已死。。。黄巾賊が立ち上がるときに頭領がいったことば。
   今の政権交代も同じことになっていたと。。。
   もう、黄色(みんしゅとう等)の時代。ああ、前の連中、昔を懐かしみ
   ながら、そろそろかられる。バイバイ。

---------------------------------------------------------------------

♪~

(沙樹)時々来てくれますよ。その前まで…。

(臨也)久しぶりだね 紀田正臣君。

(法螺田)なんだ こりゃあ!?

(ハンドルネーム「甘楽」)他のチームとの抗争がきっかけで姿を消したんで

すけどね~。

(狩沢)まさか折原臨也に聞くわけにいかないもんねぇ。

(紀田正臣)オレを引き戻しやがってちくしょう… ちくしょう!

♪~
♪~
♪~

紀田、沙樹を見舞いに行く。
(沙樹)友達が入院したんだって?
(紀田)誰に聞いた?
(沙樹)窓から見えたよ。毎日、来てたもんね。やっぱり、女の子?
(紀田)ナイスバディで眼鏡アンバランスさが魅力の女子高生さ。
(沙樹)好きなの?
(紀田)ああ 親友と三角関係の真っ最中だよ。
(沙樹)私も入れれば 四角関係だよ。
(紀田)オレたちは もう終わった。
フィニッシュ 打ち切り店じまい。そうだろ?
(沙樹)なら、どうして 来てくれるの?また、昔に戻りたくなったとか?
(紀田)悪い 今日は もう帰るわ。
(沙樹)正臣は 戻ってくるよ。だってそれは決まってることだもん。
だから、いくらほかの女の子を好きになっても平気。
最後の最後に正臣は、その子たちより私の方を強く愛してくれるんだから。

(ナレーション)<聞かなくたって、分かってる>
<同じことの繰り返しだ>
<「たくさんの女の子とつきあってもきっと私のところに戻ってくる」>
(沙樹)そしたらそのほかの人との愛よりもっともっと高く高く愛してくれる

もん。
<でも、それから先の言葉は聞きたくなかった>
(沙樹)だって臨也さんが、そう言ってたもん。


(臨也)こうやって見てるとさ。
自分が神様だっていう錯覚に陥ってなかなか気持ちいいもんだよ。
三つ巴って、いいね。 しかもリーダー同士が密接にくっついてる。神様アタ~

ック!
えいや!えいや!蜜月が濃ければ、濃いほどそれが崩れたときの絶望は
高く高く燃え上がるもんだよ。
あはははっ!見ろ!駒が ゴミのようだ。
さてと… あとはそれぞれ駒以外のカードがどう動くかだよねぇ。
門田たちに 新羅 サイモンえっと…キングは、シズちゃんかな。やっぱ。
セルティは、クイーンだな。じゃあ、ジョーカーは…。
まあ。どうでもいいわ。
楽しくなってきたよね。君もそう思うだろ?
。。。セルティの首の語りかける臨也



昔のこと。
沙樹を見つめる紀田。
♪~
(臨也)死ななかったんだって?僥倖じゃないか。
生きてさえいればなんとでもなる。
(紀田)臨也さん…。
(臨也)君は頭がいいねぇ。彼女があんな状態になった原因が自分にあると分

かってる。
感情にのまれて、オレに殴りかかってこなかったことは称賛に値するよ。
(紀田)くっ!うわっ うぅ…。
(臨也)正解。今のはオレに怒りを向けて当然だ。
明らかに 悪意を持って君をからかったわけだから。意識不明か?
目を覚ますといいね。それとも 君にとっては永遠に目を覚ましてくれない方が

いいのかな?
(紀田)どういう意味っすか?
(臨也)分かってるくせに。君は怖いんだろ?
彼女が目を覚ましたら永遠に責められ続けるんじゃないかって。
だけど、仮にこのまま死んだとしたら どうだろう?
それこそ一生償えない罪悪感に まみれて生きることになる?
つまり彼女が、生きようが死のうが君の罪悪感にはなんの意味もないよね。
逃げられないって。過去ってやつはお構いなしに君のことを追い回すひたすら

ひたすら ひたすら ひたすら…。
なんでだか分かるかい?さみしいからさ。
過去や思い出ってやつはとてもさみしがり屋でね。
オレはね神様って信じてないんだよ。存在が 確定してないからね。
未来でさえ確定してない世の中で過去は確かに存在している。
たとえ、それが 誤解や妄想に彩られたことだとしても。
本人が、それを信じるなら過去は確かに真実にほかならない。
それに基づいて行動を… あるいは生きざまを決めるというのなら
それは、確かに神の一種なんじゃないのかな。
(紀田)何が言いたいのかさっぱり分かりません!
(臨也)分かってるくせに。 君はもう彼女から逃げられないよ。彼女への罪悪

感は 過去となり
彼女は 君にとっての神になる。
まあ。いいんじゃないの?彼女のこと好きなんだからさ。
♪~



現在
(紀田)杏里も見事に復活だな。よかったよ。杏里も杏里のエロも無事で。
(竜ヶ峰帝人)エロは余計だよ。正臣。
でも、本当によかった。本当にね…。
(杏里)あの… ありがとう。二人とも。
(紀田)お礼なんてやめてくれよ。オレは杏里と杏里のエロが無事なら
それで満足なんだからさ。
(竜ヶ峰)僕もエロ以外は同じだよ。

紀田に携帯がなる。
(紀田)もしもし。 ああ~ そう。分かった。
そんじゃ。すぐ行くわ。悪い!
友達がなんか急用あるっつうからさ。
(竜ヶ峰)あっ。そうなの?
(紀田)恨むならオレの友達を好きなだけ恨んでくれ。
恨むなら、タダだしオレには被害がない。
まさに一石二鳥。一夫多妻だからな!
(竜ヶ峰)一夫多妻?
(紀田)じゃあ。また明日な~~!
走り去っていく紀田
(竜ヶ峰)はぁ…そんなに急ぎの用事なのかな?
(杏里)紀田君。最近ちょっと様子がおかしいと思いませんか?
(竜ヶ峰)そうかな。気のせいじゃない?

(紀田)
<黄巾賊の話を帝人にしたことはなかった>
<あいつのいる場所と こことどちらの現実もオレにとっては現実なのにそこに


 ひどく距離があるような気がして…>
<ケンカ ケンカの毎日だった>
<それを続けることでしかつながっていない仲間たちだった>
<自分を肯定してくれる誰かが欲しかった>
<そのころだ。沙樹に初めて出会ったのは>

(沙樹)《その黄色い布 すてきだね》
《えっ?》
(沙樹)《噂に聞いてたより、ずっとかっこいいね 紀田正臣君》
《何?なんで オレの名前 知ってんの?》
《エスパー?むしろ、エスパー伊東?》
《そんな人の心 読むようなまねしてっと
 バッグに詰めてお持ち帰りしちゃうよ~。 はい~》
(沙樹)《やだ。もう変なこと言い過ぎ!でもね。私じゃないよ。
     エスパーさんはちゃんと ほかにいるの》
《へえ~ 誰よ?》
《誰か霊感少女がここにいんの?》
(沙樹)《っていうか すごい人なんだよ》
《なんでも知ってるんだから》
《あ》
。。。情報屋の臨也
<会いたくないヤツに初めて会ったのも、そのときだった>
《やあ はじめまして。えっと~ 紀田正臣君だよね?》
《どちらさんっすか?》
《オレは、折原臨也情報屋ってやつさ。まあ、この子の後見人みたいなもんだ

よ。
 ああ。彼氏とかそういうんじゃないから安心していいよ。 よろしく》
♪~


現在。集会場
将軍!
(紀田)言ってんだろ。将軍じゃなくて、紀田正臣でいいってよ。
で… でも紀田さんってのもなんか…。ダラーズのことはどうしても分かりませ

ん。
うちの内部にもメンバーだったヤツがいますが。トップのヤツは分からないそ

うです。
半年前の初集会でも特定できなかったとか。
(紀田)なんか動きは ねぇのか?
リーダーから斬り裂き魔についての情報を求めるって、指令が出たそうです。
斬り裂き魔がダラーズだってのはガセなんですかね?
(紀田)そうだとしても臭いのは 間違いねぇだろ。
はあ…。
(紀田)ほかには?
法螺田さんが黒バイクのヤツにやられたって話がありますが…。
(紀田)えっ?法螺田さん?
(法螺田)ちょっと前ですけど白いガスマスクの変な野郎がいたんでからかっ

てたら
黒バイクにやられまして…。
(紀田)黒バイク?
(法螺田)はい。なんか黒い油みたいなもんにまとわりつかれたっつうかなん

つうか…。
(紀田)黒バイクって、本当は何者なんだろうな?
ダラーズの一員だって噂ですが…。
(紀田)まあ いいや。
ところであんたらオレらより年上だよな?
(法螺田)ええ まあ…。
(紀田)それ以上 年上の連中を引きずり込まないでくれよ。
なんとか組のなんとかさんなんて人たちの名前が出てくるようになったらその

ときは終わりだからな。
(法螺田)はあ…。
(紀田)オレたちは ガキだ。
いくら人数がいようが大人の力にゃ勝てないし利用されるだけされて終わりだ


オレが折原臨也にそうされたみたいにな。


過去に戻る
《うわっ!》
《くっ!》
《やめろ! おい!》
<沙樹は、オレが少しでも迷うことがあれば、臨也さんに聞けば大丈夫だよ
 と言った>
<何かにつけて、彼の意見を持ち出した>
<みんな最初はうっとうしく思っていたけれど。
 実際そのとおりにすればいろいろなことがうまくいった>
<オレはヤツを信じなかった>
<必要以上に近づこうとは思わなかった>
(沙樹)《臨也さんはほんとにすごいの。なんでも分かってるし。
     絶対に 間違えないの》
《じゃあヤツが死ねっつったら 死ぬの?》
《たぶんね…》
<かわいそうな子なんだなと思った>
<彼女を臨也という男の呪縛から解放してあげたいと思った>
《オレたちって、さつきあってるって言えんのかな?》
(沙樹)《どうだろうね?》
《お前はさ。なんでオレなんかと 一緒にいんのよ?》
《ん~ 好きだからだよ》
《あの臨也ってヤツが オレを好きになれとでも言ったのかよ?》
(沙樹)《うん。最初だけね》
《えっ?》
(沙樹)《臨也さんは人の恋愛には口出さないもん》
《なんで?今でもオレのこと好きなんだよ?》
《かっこいいから。ん~。いや。かわいいからかな》
《正臣は?私のこと好き?》
《ヤツへの狂信的な態度をやめたら、好きになってもいいかな~》
(沙樹)《しょうがないよ欠点の一つぐらい目をつぶってくれるとうれしいな


《自分で欠点って分かってんのかよ》
(沙樹)《まあね。直すつもりないけど》
《欠点なら直せよ。オレも手伝ってやるからさ》
<そうしてオレたちはつきあいはじめた>


<オレが沙樹とつきあうことをとがめる人間はいなかった>
<オレは本気だったし。黄巾賊はブルースクウェアとの抗争でそれどころでは

なかった>
<ヤツらのケンカのしかたは汚かった>
<少人数を大人数で襲ってくる>
<勝てるケンカしか仕掛けてこない>
<100人以上の仲間たちがやられた>
<みんな怖がっていた。オレもだ>
<黄巾賊を解散し。居場所がなくなってしまうことが怖かった。だから…>
(沙樹)《臨也さんに相談するといいよ》
<オレは頼ってしまったのだ。恐ろしさのあまりあの男を>

(臨也)《ようこそ!》
<仲間のためだと自分を納得させて…>
《まあ。ゆっくり話そうじゃないか》
<ヤツの情報は黄巾賊を劇的に変えた>
<ブルースクウェアの情報だけじゃなく、具体的な戦い方まで提示してくれた


<劣勢だったオレたちの立場は簡単に逆転した>
<オレはいつの間にかこの男に対する危機感を失っていた。
 それどころか。勝てる…オレは勝利を楽しんでいた。けれど…>
・・・司馬懿仲達のような臨也。


((□))
((□(泉井)紀田~正臣く~ん?))
((誰だ?))
((□(泉井)はじめまして~ブルースクウェアのトップの泉井君で~す。
  今日は、クイズ大会で~す!第1問こちらに特別ゲストを呼んでま~す。
  それは、誰でしょうか~?ヒント。
  君のとってもとってもとってもとっても大事な人で~す))
((おい!))
((□(泉井)ブブ~!時間切れ…と言いたいとこだけど。
  あんた。今、心の中で一人思い浮かべちゃったりした?
  じゃあ。ピンポン ピンポンピンポ~ンですよぉ!))
((てめぇ 沙樹を…沙樹をどうした!?))
((□(泉井)では 第2問で~す。君の大事な彼女は今どんな格好になってい

るでしょうか~?
  第3問!))
((□ ゴキッ!))
((□(沙樹)うわぁ~~!!))
(□(泉井)今のはどこの骨が折れた音でしょう?ヒント…
  彼女は、しばらく歩けないと思いま~す。最終問題で~す。
  てめぇが、あと20分以内にこないだオレらをはめた立体駐車場まで来な

ければ
  この女の子は一体どうなってしまうんでしょうか!?)
((□ ツーツー(不通音)))
<後悔していた。甘えていたんだ>
<なんだかんだ言っても、自分たちは中学生だと。子供のケンカの延長だと>
<そうじゃなかった。これは戦争だ>
<しかもそれを起こしたのは自分なんだ>
臨也に電話する紀田。
((□(呼び出し音)))
((出ろよ… 出てくれよ…))
((□))
着信者を見て切ってしまう臨也。
((□(ガイダンス)ただいま電話に…))
((何なんだよ ちくしょう!))
♪~


《泉井さんこの女 気絶しちゃいましたよ》
(泉井)((つまんねぇの。 まだ 足何か所か折っただけじゃんかよ))

<オレは走った。行くしかない。
 行って、沙樹にあんな悲鳴を上げさせたヤツらを全員殺してやる!>
((はぁ はぁ はぁ はぁ…))
((□(呼び出し音)))
((□(ガイダンス)ただいま…))


《だから 黄巾賊…あれのリーダーをぶっちめようって話なんですよ》
(門田)《オレは気乗りしねぇっつってんだろ》
《いや あいつの彼女をさらったらしいんですわ。
 ガキだけど。結構いい女っすよ。それだけで十分 楽しめるっしょ?》
(門田)《さらった?そうか。なら、今すぐ行くわ》
《でしょ~? やっぱ ここは…》
(門田)《目ぇ覚めたら泉井のヤツに言っとけ。あばよ。クソ野郎ってな》
《バキッ!》殴る門田。
《があっ!!》


沙樹を助けに走る紀田。
《はぁ はぁ はぁ…》
《はぁ はぁ…。 あっ!》


《キキィーー》

《あっ!》
《ああっ…》

<動けなくなった。さっきまでの気持ちなんて消えてしまって。
 なんで沙樹がやばいってのにオレは足がすくんでるんだよ…>
《なんで…なんで、こんなに怖いんだよ》
《沙樹のためなら、なんでもしてやろうと思ってたのに!》
<オレは非力なただの中学生だった>


《つうか。このままだと死ぬんじゃねぇっすか?別に いいっすけど》
(泉井)((血は、出てねぇから大丈夫なんじゃね?))
(遊馬崎)((どうも~っす!))
(泉井)((えっ?))
(遊馬崎)((いやいやいや。うわっ。マジでさらってきちゃってるんっすね

))
(泉井)《なんだ 遊馬崎かよ。門田は どうした?》
(遊馬崎)《こうして現実では、映画や漫画のように助けが来ることなく。
女の子はめちゃくちゃにされちゃうんでした。だからオレは思うんっすよ》
(泉井)《ああ?》
(遊馬崎)《ここで、彼女を助けるヒーローが現れたら。
もしかしたら、この世界は二次元になって。
オレってば、超能力とか使える異世界の救世主になって、
女の子たちとキャッキャイヒヒでムニムニウフフなことになると信じて夢に向

かってヒアウィゴー!》
(泉井)《相変わらず。キメェ野郎だな》
(遊馬崎)《ジャジャジャジャ~ン!
 。。。火炎瓶を出して
というわけで現実をハッピーエンド式ヒーロー物の二次元世界にしちゃおう計

画発動っす。
バンザ~イ!》
油をまいで、火をつける。
(泉井)《おい!》
《うわぁ~!》
《ああ~~!》
《うわぁ~!》
《ジリリリリ…(非常ベル)》
女を助け出す遊馬崎
(遊馬崎)《にひっ!》
門田達の車がやってくる。
《キキィーー》
♪~

(門田)《急げ!》
二人を回収して行ってしまう
(泉井)《門田!てめぇら~!》


(狩沢)《あんまり動かさない方がいいね。すぐに病院に運んだ方がいいよ》
《お前ら本当にこれでいいのか?》
(遊馬崎)《オレら、門田さんについてってんっすから》
《ブルースクウェアには未練はないっすよ》
(渡草)《正直、泉井とか法螺田とかほんと苦手だったんだよね》
(狩沢)《右に同じだよ~っと。 へへっ》
帽子をすてる門田。
♪~

(遊馬崎)《窓から捨てればかっこいいのに》
(門田)《オレは街は汚さない主義なんだよ。 ん?》
紀田を見かける門田。
行ってしまう車。
立ち止まっている紀田。
♪~


<沙樹はやがて目を覚ました>
<その証言によってリーダーの泉井は逮捕され、
 弱体化したブルースクウェアは強制的に解散に追い込まれた>


病院の前にいる紀田。
声をかける門田。
(門田)《おい》
《えっ?》
(門田)《お前 黄巾賊の紀田だろ?》
《あの… あなたたちは?》
(門田)《ん~。なんて説明したもんかな。オレは門田ってんだけどよ》
《ああ…あんたたちが 仲間を裏切って、沙樹を助けてくれたって聞きました》
《あの…ありがとうございました》
(門田)《いや。あの子を見舞ってきた帰りなんだけどよ。
     お前、まだ行ってないんだって?》
《あなたたちには関係ないじゃないですか》
(門田)《口言づてを頼まれた。あの子の病室からだとこの辺は丸見えなんだ

よ。
「いつも来てくれて。ありがとう」だとよ。
あの子にはお前は途中でブルースクウェアの連中に囲まれて、
ぎりぎり間に合わなかったそう伝えてある。
彼女はお前を憎んだりはしてなかったぜ。じゃあな》
《なんで…なんでそんなこと言ったんだよ…》
《そんなことオレがいつ頼んだ!》
《やめろって頼まれても。オレは彼女にそう伝えただろうぜ》
《分かってるんだろ!オレは… オレは逃げたんだ》
《足がすくんで、動けなかったんだ》
(門田)《ああ。知ってる》
《ついでに言うなら、今もあの子から逃げてるしな》
《オレにそんな彼女をだませっていうのかよ!ほんとは彼女を見捨てて逃げた

オレに!》
(門田)《おい!調子に乗んなよ》
《逃げたことに罪悪感を覚えてんなら、一生うそをついてるって気まずさぐら

い背負い続けろ》
《それが彼女にしてやれる償いだろうがよ》
《それでも、あの子にうそはつきたくねぇってんなら、
 逃げねぇでちゃんと向き合って言ってやれ》
《過去から逃げるのは許してやる。だけどな、せめて今と明日からは逃げんじ

ゃねぇよ!》

(遊馬崎)《あれ~? なんか門田さんがかっこいいこと言ってる》
(狩沢)《すっご~い!これからドタチンのことポエマーポエたんって…》

<結局、オレは行けなかった>
<行こうとした。何度も足を運んだ。ただひと言別れようと告げるために>
<でも、できなかった>
<オレは黄巾賊を離れた>


(ハンドルネーム「帝人」)((紀田君はもう 高校とか決めてるの?))
(ハンドルネーム「正臣」)((オレは来良学園を受ける。近いしな))
<オレは来良を賛美する言葉を打ち込み続けた>
<さみしかったんだ。帝人と話すと心が落ち着いた>
おまえも
来いよ
<そしてオレは帝人と再会した>
<杏里とも出会った。このまま平穏な高校生活が続くんだと思っていた。
 なのに…>
くそっ!オレを…オレをここに引き戻しやがって。
<決して。戻るつもりはなかった>


(臨也)《君はもう彼女から逃げられないよ》
((彼女への罪悪感は過去となり、彼女は君にとっての神になる))
<そのとおりだ。だから、オレはここにいる>
<杏里を… 仲間を傷つけた斬り裂き魔を倒す>
<斬り裂き魔がダラーズならダラーズも倒す>
<オレはもう立ちすくまない>
<今度こそきっと。必ず…>

誰だ!?
(紀田)どうした?
中をのぞいてる女がいたんです。今、追わせてます。
(紀田)女?
ダラーズですかね?
(紀田)話が聞きたい。穏便に捕まえろ。
はい!
(紀田)オレはこっちから回る。

<そこに迷いはないはずなのに>
<だから戻ってきたそれだけなのに…>
<なのに、どうして…どうして。こんなにオレの中に不安が響いているんだ?


そっちだ!
(杏里)はぁ はぁ はぁ…。
いないぞ!
(杏里)はぁ はぁ はぁ はぁ…。

こけかける杏里
(杏里)きゃあ!
どうして? どうして…どうして。紀田君が…。
雨が降り出す。
ザァーー(雨音)
♪~
♪~
♪~
♪~
(葛原)少女は走る。ひたすら走る。
ただ。追いすがる影から逃れるために。
彼女が知った。あまりにも残酷な真実から逃れるために。

次回 蒼天已死
・・・むかしのせいけんとうとそれをかっかげるかんとかかい。
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