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夏のあらし! 第12話  時の流れに身をまかせ の感想 [夏のあらし!]

前座、キテレツ大百科!!

(1) 加奈子とやよいの恩返し。・・・マスターの皮算よ。
(2) ジュンの彼女発覚。・・・嘘です。悪くふざけるカヤ。修羅場
(3) あらし、もてる。・・・はじめ、焼きもち。
             これから、あらしが助ける人
(4) (3) の山城さんを助けに過去に跳ぶ

シメ、夏のあらし・・・おしまい。

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マスター。また、ビールを積んでいる。「暇だなあ。」
カヤとジュンが振り向く。
「なんかおもしろい、話ないの?」
カヤ「あの」
「うん」
「また、本を読んだのです。」
マスター「ほおう」
ジュン「なんて言う本なのですか。」
「それがタイトルを忘れてしまったのよ。」
ジュン「どんな話か、聞かせてくださいよ。」
「ええ、それは、科学技術を溺愛するものの物語。
 科学のすいいを集めて、生み出されたロボット」
「鉄人28○」
「生み出したロボットで、辛苦を満たさんと」
「ジャイアントロボ○」
「辛苦を満たさんとする天才科学者」
「マジン○ーZ」
「彼は亡くした息子の代わりに、武器をそなえ高い運動能力を持ち、
 感情も備えた高性能の人造人間を生み出したのだけれども。
 そのロボットの人間のように成長することなく。」
「鉄腕アト○」
「その科学者が残した設計図を元に子孫が作ったからくりロボット
 には、決まった口癖があるの。」
カヤ「ああ。我が輩わかったなり。」・・・キテレツ大百科!の
                    コロ助


加奈子「あ」
やよい、両足で立って、踊る。「うふ。」
加奈子「あ」、口があっきぱなし。
加奈子、やよいを抱きしめる。
「ねえ。戻ろう。わたしはするべきことをしたよ。」
・・・加奈子を守ること。
「やよい」
「あたし達のこの体には、意味があったの。
 とても大切な意味があったの。
 それを果たせたのだからこんなしあわせなことはないわ。
 だからもう平気。わたし達になにが起こっても、平気よ。
「そう、ええ、わかったわ。」
。。。グラサンは、あらしとはじめが助けた男の子の子供。
   歴史が、あらしとはじめのやっていることで
   つじつまが合っている。必然性か?
   それとも冗談。
   タイムパラドックスは、証明できない。
やよいと加奈子は手を取り合い、
グラサン、今起こっていることを悩んでいる。
加奈子「戻るわよ」
やよい「うん」
手を合わせて、片方の手を男達に向ける。
はじめ、うなずく。グラサン頼りない。

。。。どれだけ時が過ぎようと、夏の暑さは変わらないものだ。
   だから、この季節になると思い出す。
   13才の夏。なにも知らなかった少年の日々。
   今でも僕の中で変わらずにあるものを。

はじめら、現在に戻ってくる。
はじめ「本当に直るんだろうな。」
加奈子「わたし達、幽体いは、存在感というような特殊なエネルギー
 が必要なの。」
ジュン「存在感。」
「わたしとやよいは今まで、お互いの残り少ない力を
 やりとりして、存在を維持してきたのよ。
 嵐山さんから、奪った存在する力を元に戻せば。」
加奈子とやよいが手を合わせて、残りの手であらしに力を
戻す。
・・・三角形。・・・アクエリオン?
あらしに、緑の光が与えられる。
はじめ「あらしさん。」心配そう。
あらしは、目が覚める。「ここは、あたしどおして。みんな」
はじめ、あらしさんに抱きつく。
「あ。はじめちゃん。」
「よかった。よかった。戻って」
二人だけの世界
「なーに。どうしたの。はじめちゃん。」
やよい「あ、これで一安心ですね。」
やよいと加奈子が透けてくる。
カヤ「伏見さん。山崎さん。」
やよい「みなさん。今まで、ごめんなさい。」
加奈子「たわしたちは、自分を守ろうとするあまり、
    あなた方を傷つけてしまた。」
「だから、その罰を受けなければいけません。」
ジュン「そんな」
加奈子「今ので、わたし達は、存在する力をほとんど、
    使い果たしたの。」
はじめ「ああ」
加奈子「大丈夫覚悟はできているわ。ねえ、やよい。」
「はい」
はじめ「そんなあ。待てよ。」
やよい「いろいろ、ありがとう。はいめちゃん。」
はじめ「待ててば。」
やよい、笑顔で「さようなら。」
加奈子と手を取って、消えていく。
あらし「二人とも早まらないで。はじめちゃん」
あらし、はじめの手を取る「え」
カヤ「ジュン」
「あ」
4人が手を繋いで、加奈子とやよいに手を置く。
存在する力が戻ってくる。
「う。ああ」「ああ」
加奈子「存在が戻った。」
やよい「どうして。」
あらし「それはねえ。わたしには、はじめちゃんが。
    つうじた相手がいるからだよ。」
二人「ああ」
あらし「この時代の人と通じると、薄れかけた存在感が戻るみたい
    なの。」
加奈子「ええ」 グラサン「おお」
カヤ「存在を意識するからなのか。
   それとも生命の力に触れるからなのか。」
やよい「ああ、それじゃあ。わたし達は。」
あらし「つうじる現在人をみつければ、消えはしないはず。」
やよいと加奈子「ああ、えー」

グラサン「まったく、人騒がせだぜ。 ・・・幽霊です。
     屋敷に隠れてないで、もっと人と会っていれば、
     早くわかっただろうに。」
マスター
「車いすの子を守って暮らしていたんじゃ。不用心なことは
 できねえだろう。
 いいじゃん。丸く収まったなら。」
店で帽子をかぶるマスター。(詐欺師)
あらし「そう。やよいちゃんも山崎さんもあの日を境に幽体に
    なったの。」
加奈子「ええ、気がついたら。こんなからだに。」
カヤ「あたしとあらし以外にも、同じ境遇の人がいたとはねえ
   身に起きたことは悲しいけど。再会はうれしいわ。」
やよい「はい。わたしもあらしさんやカヤさんと再会できて、
    本当にうれしいです。」
加奈子もまんざらではないかお。
あらし「これからもよろしくね。」
ジュン「でも、二人がつうじる相手を探さないといけませんね。」
加奈子「心配ないわ。当面はこの男から、エネルギーを補給する
 から。」グラサンを指さす
グラサン「ああ。おい、何勝手なことをいてるんだ。」
「どうせ、ろくに仕事ないんでしょう。
 うちで屋敷の下働きを兼ねて雇うわ。」
「冗談じゃなえ。誰がおめえなんかに。」
はじめ、グラサンをたたく。「なんだよ。」
「命がけで誰かを助けられるような勇敢な人になるじゃなかった
 のかあ。あらしさんみたいに。」
「なんでおめえそれを。だあ。もしかして、おれのオヤジの命を
 救ったあらしってのは。」
「まさか。そのあらしさんの級友を見捨てたりはしねえよなあ。」
「うえええ」
アラシ、にっこりする。「これにて一件落着ね。」

加奈子「待って、まだよ。」
「あ」
「わたし達はみんなに迷惑をかけたし、助けもらったお礼もあるわ。
「ご恩返しをしなければ、いけません。」
あらし「いいよ、そんなの気にしなくてえ。」
加奈子「それじゃあ。わたし達の気がすまないわ。
    なんでもいいからいって」

マスター「それじゃあ。こういうのはどう。」
・・・狐のわるだくみ。
加奈子とやよいがメイドの服に着替えて、接客をする。
やよい「あの、これは?」
「ご恩返しだよう。ここでウェートレスとしてご奉仕する。」
加奈子「冗談じゃないわ。なんでこんな・」
「なんでもいってくれと、いっただろう。」
はじめ「へえ。わかいいじゃにか。加奈子」
グラサン「いい女に見えるじゃないか、加奈子」
「おお」
あらし「かわいいわよ。山崎さん。」
加奈子、照れ隠しをする。
「あ、う」
グラサン「あははは。これは、おもしれえ。
 かわいい服着たら、中身も女らしくなるのか。」
加奈子、起こっている。
「へ、まあ。孫にも衣装。番茶も出花。
 あのおっかねえ女がおしとやかにウェートレスたあ。
 これは、見物を。」
マスターが、グラサンの頭にコーヒーを注ぎ出す。「う。ああ」
顔が熱く、真っ赤になる。「あつーう」
「なにするんだあ。てめえ。」
「うちの子いじめたら容赦しなよ。」
「だからって、限度があるだろうよ。」
加奈子とやよい「うふ。」「あ」

風見鶏が、チレじかになっている。・・・???

「伏見やよいと申します。よろしくお願いします。」
「新しい子かね。華やかだね。」
「今に珍しく物腰がやわらかいが多くていい店だ、師匠。」

マスター「狙い通り。」
ジュン、マスターを見ている。

そこへ、ジュンの友達がやってくる。
ジュン「いらっしゃいませ。あ。」
「お。えへへへ。近くで撮影があったんできっちゃたあ。
 まって。ここではモデルをやってることは秘密に。」
小声で話をするジュン。
「大丈夫。わかっているって。」

「初めまして、わたし姫川洋子と申します。上賀茂ジュンの彼女です

。」
ジュン「ええ」
「おおお」
「ジュンたら、バイト先のこと全然教えてくれなくてえ。
 寂しいからちょっと覗いてみようかなって来ちゃいました。」
「おい」
「勉強。勉強。男になりきるチャンスよ。」

「塩ください。」男が言う。

はじめ「許せん。てめえ、カヤさんと二股かけていたのか!」
「え、あ。それは。その」
カヤさんにスポットライトが。。。
。。。わたしが、おんなだってしているのはカヤさんだけ。
   なんとかごまかして。電波を送るジュン。
電波を受け取るカヤさん
カヤ「あ、ああ。なんてことかしら。
   わたしという女がありながら、ジュンが若い娘と逢瀬を
   重ねていたなんてえ。」
「へえ。」
「信じていなのに。わたしは、なにも知らずに純情をもてあそばれて
 いたのね。」
・・・ああ、そっち方向にごまかないで。ジュンの心の叫び

「塩ください。」男の声

洋子「ひどい、ジュンが浮気してたんなんて。」なみだを見せる。
泣いて逃げ出す。
「洋子」
「ジュンのばかあ。あなたを殺して、わたしも死ぬわ。」

「塩ください。」男の声「塩」

はじめ「女を泣かせるとは、男のかざかみにもおけねえ。
  その根性たたきなおしてやる。」
「真に受けるな。ばか。
 洋子も仕事の邪魔しないで、帰ってくれよ。」

「ええ、お客だから、いいじゃない。」

やよい「なんだか。もめているみたいですね。」
加奈子「痴情のもつれよ。ほっときなさい。」
「でも、私達は、助けられ身だし。お友達としてほっとけおけないわ

。」
「やよい」

「あのう」
「はい」
「差し出がかもしれませんが。殿方に対してはもっと広い
 心で、穏やかで接した方がいいかと。」
「ああ」
「まして、好いた方ならなおのこと。むやみに騒いでことを
 荒立てては、よい解決も得られなくなってしまいます。
 どうか、ここは怒りを納めていただけないでしょうか。」
みんなが見ている。
「ううん。あなた、そんなことじゃあ。だめよ。」
「え」
「女だからって我慢していると不満が募って関係が壊れるわよ。
 これに自分を出して、主張をしたほうが、
 楽しく恋愛できるでしょう。」
「ええ」
「黙っていたら、泣きを見るだけよ。」
「あ。ああ」
「それに女の方から、がんがんいってやった方が
 男のためにもなるの。」
やよいが泣いている。
加奈子切れる。
「それより、アイスコーヒーひとつ。」
「ついでにこっちも塩ください。」
「はーい」
加奈子が接近する。
加奈子の目が光る。ナイフの閃光が「お待たせ。しました。」
ナイフの上にアイスコーヒーが載っている。
のけぞる洋子「ぐあああ」
塩男、結構のかっこう。「塩」
見ているみんな、うわあああ。
「きゃああ」
「加奈子抑えて。」
「こんな小娘になんかへり下ることないわ。」
あらし「でも、お客様なんだから。」
「周りを省みない女のものいいは、身の毛がよだつのよ。」
はじめ「まわりを省みないのは、お前だ。」
風見鶏のちでジカ、堕ちる。


はじめ「まったく。やよいさんはともかく。
    加奈子は乱暴でいけねえや。」
あらし「えへへへ。大変な時代を生きていたからね。」
「あらしさん」
「でも、昔の知り合いにあるとなんか懐かしい気分になるなあ。」
「あらしさんって、またにばあさんくさいときがありますよね。」
あらし、はじめに水をかける。「つめてえ」
「あ。ごめん。はじめちゃん。」
「あらしさんって、なんだかんだで、若ぶっていると思ったら、
 けっこう気にしいだったんですね。」
「もう」あらし、本当に水をかける。
「あちゃあ」
はじめに水かけすぎて、近くに来た男性にもかける。
「あ、冷たい」
「おお」
「あ、元気あるね」
「すいません。」二人

「お店の中にどうぞ。すぐに乾かしますので。」
「おや、あなたは」
「え」
「おひさしぶりです。」
あらし、きょとんとする。
はじめ「ううん」


あらし「ほんとうにすみません。すぐ乾かしてまいりますので。」
「そんなにお気になさらず。おう、仕事も終わりましたし。」

カヤ「まったく不注意ね。ふざけているからこんなことに」
アイロンをかけている。
はじめ「カヤさん。あいつ、知ってます。」
「え」
「あらしさんを知っているらしくて。あいつも同じ時代にいた
 幽霊かなって思って。」
「そう。わたしは記憶にないわ。」
「そうですか。ってことh、現在人なのか。」

あらし「それであのうわたしのとこをご存知で。」
「ああ、失敬。先ほどはそうとつなものいいでしたね。
 俺あなたに、会ったことがあるんですよ。」
「わたしに?」
「山城武といいます。聞き覚えありませんか?」
「山城武」

「軽率だな。わすれると本来の目的を逃すぞ。」軍服の人

マスター「ああ。いい雰囲気じゃあねえか。
     あれは、むかしでも体は16,17だもんなあ。
     やっぱ、恋する年ごろだもんんあ。」
はじめ動揺する。「ああ」
やよい「嵐山先輩が恋」
はじめ、がっかり。
ジュン「新鮮だなあ。恋の話でも恥ずかしいですか。」

マスター「お。戻ってくるぞ。」
あらし。首をかしげる。

台所
マスター「おい。どうなのよ。あいつ。」
カヤ「ずいぶん話し込んでいたようだけど」
あらし「山城さんは、わたしことを知ってるんだって。」
やよい「さすがは、嵐山先輩。女学校でも有名は人気のあるひと
    でしたから。」
「でも、わたしは、記憶にないよのねえ。」
ジュン「なんぱの口実じゃないですか。」
加奈子「まったく不純ね。知らない男と馴れ馴れしく話すなんて。」
マスター「んで。どうすんだよ。」
「それなんですけね。デートにさそわれちゃいました。」
「おおお」
やよい「それで、嵐山先輩は申し出をうけたんですか。」
「ううん。断る理由もなかったし。」
「はああ」やよい、お焦がれる。
加奈子「不潔よ。やよいこれ以上ちいちゃだめ。」
カヤ「むやみに、現在人と関わって大丈夫なの?
   私達の存在が知れ渡って、騒ぎになると困るわよ。」
「ううん。でもなんていうか。ほっておけないのあの人のこと。
 どうだ。はじめちゃん。わたしはこう見えても、
 結構いけてるみたいらしいのだよ。
 もう、ばあさんくさいなんていわせないよ。あははは。」
勝ち誇っているあらすさん。・・・そんなに気にしていた。
「ふん。その程度なんていうことないすよ。」
はじめ、出てゆく。
マスター「どこいくんだよ。」
「けへへへ。V」


あらしさん、例の男性と車ででデート。
マスター「その着物でいくのかよ。」
「あ」
「わたしの勝負服、貸したのに。」
ジュン「勝負服?」
「うんとセクシーなやつ。下着込みで」
。。。ああ、これで正解のような気がする。
マスターの今の服もだいたい問題がある。若作りの変な服。
「いいかい。あらしさん。」
「あ、はい。
 では、いってまいります。」
加奈子「心配だわ」
やよい「ああ、素敵です。嵐山先輩。時代を超えて晴れやかです。」
加奈子「なんて、無節操な。
    ああ、なってはだめよ。やよい。」
マスター「あれ、はじめは。」
ジュン「買出しに行くって。さっき。」
はじめ、ちゃりでいく、
マスター「ちゃりで。」
ジュン「ちゃりですよね。」


はじめ、あらしさんの乗っている車を追いかっける。
・・・アホ野郎

「今日は久々に地元を楽しめるよ。どっかいきたいところはある?」
「うん。わたしとあった場所て覚えてますか?」
「ああ、もちろん。」
「だったら、そこへいきませんか。」
「いいよ。実はおれもそこにつれて生きたかたんだ。」
あらしの目

追いかけるはじめ。
・・・おれ、なにしようとしてるんだよ、こんなことして、
   そんなことはどうでもいい。
   ここは男として負けるかよ。コノ野郎。
   なんでもやってやらあ。
うわあああ。
はじめ、こける。・・・だめでした。


二人は海岸にいく。
「ここでわたしと会ったんですか。」
「俺はここで夜の海に入ったんだ。」
「まさか、なにか思いつめて。」
「昼間は人が多くてね。あははは。ちょっとくさってね。
 急に泳ぎたくなって、服を着たまま海に入ったんだ。
 そして思いのほか、波が強くでやばいと思って引き返そうと
 思っても、塩にどんどん流されて、
 助けを呼ぼうにも誰もいない。
 あたりが真っ暗な海。冷たい波に体力を奪われて、
 もうだめだと思った。
 でも、そのとき俺はその人に助けられたんだ。」
「う」
「どうやたんだが。全然覚えていないけど。
 気がついたら、おれは、砂浜で説教されていた。
 君は本当にそっくりなんだ。
 その10年前の女の子に。」
あらしの顔のアップ
「あ」男が光って見える。
「君がその10年前の彼女じゃないって分かっているのに。
 あまりにそっくりなので、話してみたくて。」
「そうですか。」
「悪かかったね。」
「いいえ、わたしもよい話が聞けました。」

あらし、帰ってくる。
「ただいまあ。」
みんな振り向く。「あ」はじめは、見ない。
やよい「お帰りなさい。嵐山先輩。」
マスター「それでどうだった。」
「楽しかったですよ。
 ドライブして、
 海に行って、
 食事して、
 送っていただきました。」
やよい「さすが、先輩。進んでます。」
加奈子「考えられない。破廉恥行為だわ。
 やよいは、絶対にまねしてはだめよ。」
マスター「ああ、そんだけ。」つまんない。
カヤ「妙な真似はされなかった。」
あらし、顔をふって、否定する。「ううん。いい人だったよ。」
マスター「ああ、だから、勝負服かしてやるっていったのに。」
「どうしたの、はじめちゃん。怪我」怪我をしている。
マスター「はじめは、過去の女を捨てて生まれ変わたんだよなあ。」
「うるせえ。話しかけるな。」
「泣くなよ。世界の半分は女だぜ。」
「泣いてねえし。関係ねえ。
 男ってな、ひきどきが肝心ダ。
 ああ、いいとこじゃないかあいつ。
 手は引いても、あらしさんが跳ぶのは協力するぜ。
 一度引き受けた以上は、途中で投げたりしなねえから。
 心配するな。」
はじめの後ろには、女性ばかり。

あらしさんがはじめちゃんに近づく。
「あのね。はじめちゃん。
 わたし、あの人として分かったことがあるの。
 あたし、やっぱりあの人に会ったことはなかったの。」
あらし、はじめを抱きしめる。「う」
「でも、あの人はわたしに命を救われた過去があるんだって。
 それで思ったんだよ。
 ああ、これからわたしが助けに行く人が現れたんだって。」
「お」
やよい「ああ」加奈子、にくらしい。
二人とも赤くなっている。
「詳しく知りたくても、細かいことは直接あって、
 感覚で掴むしかないから」
マスターとジュン。
ジュン「なんだあ。それでデートにいたんですね。」
「なんでえ。つなんねえの。」
「心配かけてごめんね。はじめちゃん。」
「ひん。おれは、はなからそうだとわかっていたぜ。
 あらしさんを信じてましたよ。」
なぜに旭の旗
マスター「おお。ばかだ。」
あらし「あの人を助けにいきたいの。一緒に跳んでくれる。
 はじめちゃん」
「ひん。しかたねえ。」
ふたり手を触れる。
「あの野郎、世話かけやがって。いくぜえ。あらしさん。」
箱舟の風見鳥が回っている。

4人が集まっている
カヤ「ひと騒動だったわね。」
あらし「うん。でも、全部まるくおさまったから。」
やよい「無事でよかったです。
    山城さんも。わたしたちも。」
加奈子「もうして、みんなでいるとあの時代が帰ってきたみたい。」
あらし「ここは、むかしのままだものね。」
カヤ「ええ、なんだか。このお店だけ。あのころに戻ったみたい。」
あらし「でも。あたしたち、みんなを認めてくれたのって、
 はじめちゃんなんだよ。」

はじめ「あらしさん。マスターが歓迎会をやるそうです。」
カヤ「あらずいぶん気が利いているわね。」
ジュン「飲んで騒ぐ理由がほしいだけだそうですよ。」
加奈子「まあ。あのひとらしいわね。」
やよいが、わらている。
カヤ「男の子は、ひと夏で成長するものなのかもね。」
あらしさん、にっこり。

あらしさん「早く。」
カヤ「本人がきずいてないところが、かわいいわ。
あらし「うん。いまいく。」


ご機嫌はいがが。やよい
とてもよろしくてよ、加奈子。
あらし「そう、それはよかったわ。」
やよい「また、おもしろい本を読みましたのよ。」
カヤ「まあ。それはなんという本かしら。」
「それは。ああタイトルを忘れてしまったわ。」
ジュン「どんなお話か聞かせてくださる。」
「ええ、よろしくてよ。
 それは時を越えし物語。60年の時を経て存在せし少女と
 邂逅する少年。少女は、少年を波乱に満ちた冒険の旅へと
 いざなう。」
マスター「まあ。なんて心躍るお話でしょう。」
「そのかたりべには決まった口癖があるの。」
グラサン「なーに。聞かせて。」
「どれだけ時が過ぎようと、夏の暑さは変わらないものだ。」
はじめ「だから、この季節になると思い出す。」
あらし「13才の夏。なにも知らなかった少年の日々。」
みんなで「今でも僕の中で変わらずにあるものを。」
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