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夏のあらし! 第6話 恋におちて の感想 [夏のあらし!]

なんか初々しいカヤの恋。60年間の思い。
しかし、報われない。歴史を変えることは出来ない。
あー、じゃあ。あらしは、なにに干渉しているの。
時間ジャッカーじゃないの必然なのか?


ジュン、なにやら女のことの悪口を言っている。
。。。女ってのは身勝手な生き物だと思う。
   そうしたいから。こっちの方が楽しいから
   正しいとか間違っているとか関係なくて
   自分がよければ。それでいいんだ。
「女って」

カヤ、あらしに
「驚いた。今日も跳ぶの。なんて軽々しい。
 あなた、そんなこと60年も繰り返してきたの。」
「うん」
はじめも頷く。・・・あほなやつら。
「いいこと、あらし、あなたはことの重大性をいっこもわかってないわ。」
「だってじっとしていられる。わたしみたいな子が他にいるかもしれないん
 だよ。行こう、はじめちゃん」「あいよ。」
時間をさかのぼる二人。置いてきぼりのカヤ。

カヤ、悩む。それを冷静に観察するジュン。
「調べてみたんでけど。カヤさん達が来た昭和20年って、
 戦争のまっただなかですよね。」
「そうよ。空襲の爆撃に巻き込まれて、気がついたら」
「うん」
「あなたもつうじる相手を探しているですか。」
「ええ」
「いっておきますけど。俺はお断りですよ。
 こんな危ないところなんかにはいかないですからね。」
「だいじょうぶよ。あなたとわたしがつうじることは決してないわ。」
「え」
「あら、ジュン。髪が」
カヤ、触れようとする。
ジュンが、その手を払いのける。「あ」
「女には、触って欲しくないんです。」
「男のくせに、情けないことをいうのね。」
カヤ、ジュンをさわりに行く。カヤが、ジュンを触ると光が。。。
・・・つうじた。
カヤ、変換中。

マスター、うるさいから「おい。なにしてんだ。ケンカしている間は、
  時給発生しねえぞ。。」
二人が、消えてしまった。


あらしとはじめが帰ってくる。はじめは、下手こいた帰り方。
方舟に「ただいまで」入ると、マスターが固まっている。
ジュン君とカヤがいないことに気づく。
「えっと、二人とも目の前で、」
「え」「えええ」

恋におちて  カヤ

夜中の喫茶小舟に現れるカヤとジュン。やっぱり、セーラー服姿のカヤ。
「まさか。時を跳んでしまったの。」
昭和20年4月2日のカレンダー
「昭和20年4月2日。もしかして、さっき見ていた新聞記事のせい。
 でもだとすると」
「ちょっと、カヤさん。跳んだって、まさか。」
「あなた、女の子なの。」
「え、な。なんで。」
「わたしは、女の子としかつうじないの。」
あ、ばれちゃった。
「ジュン。どうして男装なんて。」
「これは、訳があって。」

足の不自由なマスタが、現れる。「だれだ。う。カヤちゃんか」
「店長」
「そのこは。」
すかさず、カヤがごまかす。
なぜ、こんな時間に。憲兵が来るが、すかさず店長が迅速な対応をして
お許しをもらう。
カヤ「はあ。ごめんなさい。」顔を赤らめるカヤ。

とっておきの豆をごちそうされる二人。
ジュンは、カヤを観察している。
カヤは、おとなしくしている。
。。。そっか、カヤさんにしてみれば、久しぶりにあったことになるんだ。

カヤ、店長にドイツには戻れそうなのかい。「えっと」
で、スプーンでテーブルを削っている。
今は、帰国手段がないので。。。
「カヤちゃん。ドイツにいい人がいるんですね。」
「いえ、いません。そんなからかわないでください。」かわいくふるまうカヤ。
。。。以外、わかりやすい人なんだ。(ジュン)

ジュン「あ、おいしい。」

店長「夜も遅いし。送ろうか。」
「あ、それは悪いですよ。」
「いや、僕がそうしたいんだ。送らせてくれないか。」
。。。ふうん。昔の人の恋愛か!
桜の花びらが、ジュンの目にとまる。
「ね。カヤさん。俺、桜見て帰りたいな。」
桜の木々のなかをゆく三人。
ジュン、気を遣って離れている。
マスターは、自分だけ生き残ってしまったのかとなげく。
僕は、怖いんだ。日本の行く末がだ。
家族や友人や恋人がどんなつらい目にあうか。それを思うとたまらなくなる。
。。。いい雰囲気じゃん。でも会話の内容が暗すぎるなあ。あれじゃあ。

カヤ、あんまり離れないで、一緒に歩きなさい。迷子にわよ。
。。。せっかく気を利かせているのに
「わかっているよ。さっさと、告白すれば。」
おっと、顔にそのままでてしまったあ、カヤさん。
「滅多なこと言わないで。」
動揺するカヤ、足もとを滑らせる。
店長がカヤを支える。
・・・ああ、なんてきれいな情景だろう。
。。。あ、絵みたい。

「ごめんなさい。わたしとんでもころを」カヤ
「いや。いいんだって。」
「でも」
「僕だって、少しくらい大事な人を守らないとさ。」
。。。ああ、今のって告白 ジュン、顔が真っ赤。

桜ときれいな満月。

「本当に申し訳ないのですが。私たちはこの辺で構です。」「え」
「どうか。お願いします。」「そうか。うん。すまなかったね。」

店長は帰って行く。

ジュン「なんで、あの人が嫌い。それともあなたの勝手な都合。」
「ジュン。あの人はね。一月後には、空襲で亡くなるのよ。」
「あ。だったら、助けなくちゃ。今のうちに教えてあげれば、
 空襲に巻き込まれずに生きのびることができるんでしょう。」
「できないのよ。」
「できないってどうして。これはとても危険なことなのよ。
 時を跳んで、過去で何かを起こせば、現在で創造もしない結果を生むのよ。
 本当は、こうしてここに来ることもあの人に会うことも絶対にしては
 いけないことなの。絶対に。
でも、わたしはつい何度も何度もあの人に会いに来てしまう。
 あの人に会うことだけはどうしてもやめられない。」
「だったら」
「わたしはあの時代。一度もあの人に好きだと言えなかった。
 今さら、わたしがあのときの気持ちを伝えてるなんて
 決してしてはいけないの。わかる。
 わたしは、60年あの人をただ見殺しにし続けてきたのよ。」
「すいません。」
「ジュン。泣いてはだめよ。」
ああ、なんて可憐なカヤさん。・・・あああ、なんて天然なあらしさん。


空襲警報
二日の深夜は空襲がないはず。まさか、歴史が変わった。


あらしとはじめのいる現在では。
やっぱり二人はつうじちゃんですかね。
変なあらすしさん。はじめがなにをいっても空返事。「たぶんね。」
一生懸命にテーブルを磨いている。
「ここの汚れがしつこいの。」「あ」
”の”と刻まれている。
「「の」の字」

「あの。すみません。塩ください。」はじめて、見た青年の顔

「あ、これって掘ってあるんだ。」「気づくの。遅お。」
「ずっと、汚れだと思って拭いてたよ。あははは。」
「そんなところもあらしさんの魅力っす。あ」スクラップを見つける。
 なんだこれ。上賀茂のか?」
「自由研究」

「塩ください。」

はじめの目には、横浜市街の爆撃が目に止まる。「あらしさん。」
不安なあらしさん。危ない時代にいったことに気がつく。

カヤ、店長を捜しに走る。
喫茶方舟に店長は帰ってきていない。
「あのう」
「ここなら、安全よ。軍需工場も。高射砲もないし。」
「あ、そうかなにより歴史が証明してますよね。今の方舟には
 爆撃の後なんて無いもの。
「ええ」
「なんとか。やり過ごして、早く元の時代に戻らないと」

「あの人、夜間空襲に慌てて出ていたんだわ。
 本当は今日私たちが来なければ、警報まで寝ていて、
 ここで助かるはずだったの。
 わたしがきたせいで。」
「カヤさん」
「いかなきゃ」
「へ、「カヤさんがいったら、ここでひとりぼっちになちゃうじゃん。
 万が一かえらなくなったらどうするの?
 まさか、いっしょについてこいっていうんじゃによね。」
「万が一。わたしがいって死ねば。どのみちあなたも帰れなくなる。
 あたしはいかなきゃならない。」
「あ、むちゃくちゃだ。忘れないで。こっちは無関係なのよ。
 あなたは、わたしを無事元の世界に戻す義務がある。
 そうでしょう。」
「むちゃだとか。それが当たり前の時代なのよ。わかって。」
「勝手に連れてきたくせに。しねって言うの。」
「そうよ。あたしも、ここでは、生身の人間なのよ。
 あなたとなにも変わらない。巻き込まれたからにはしようがないの。」
・・・えー、知らなかった。

。。。痛感した。この人の恋愛はこんなところで確実に根付いているのだ。
   う、本当に女っていう生き物は、なんて身勝手。
   あたしは死を目の前にしてなあこの女性にひきずられていかねば
   ならない。
ー逃げ場はない・・・・・


カヤとジュンは、マスターを救いに行くが、
。。。不思議な気分だ。時代の違いを除けば、自分たちとそう遠くない
   日常が感じられる。横浜が爆撃されなかったのは、新型爆弾の
   投下目標に選定されていたからだとカヤさんはいっていた。

「ジュン、急いで。」
「カヤさん。本当に爆弾が落ちるの。ここに」
「そうよ。横浜はもう候補からはずれたの。
 くわえて米軍の指揮官が替わって、これからは、民間人だろうと
 街ごと。」

あたりが明るくなる。
「なに」
「照明弾よ。」
「は」
B29が飛んでいる。爆弾が投下される音
夕立の音?
爆弾がおとされ、火の手が上がる。
ジュンの呆然とした顔。恐怖に覆われる。

。。。だめだ。こんな絶対に。現実じゃない

カヤの声で、正気に戻るジュン。
「しっかりなさい。はしるわよ。手を離さないで。」
「うん」手をにぎり締めるジュン。

店長は、自分の家の前
「店長」
「カヤちゃん、なぜここへ。」
「早く避難してください。」
「家が、両親が中にいるかも知れないんだ。」
「無事です。皆さんと八幡神社にいるところを見ました。」
「ほんとうに」
「ええ」
「神社からここまではだいぶある。なぜ、わかる。」
「それは、前に来たとき」・・・あああ、いってはいけないことを
「どういうことなんだい。カヤちゃん。」
「いえません。」
。。。この期に及んで、この人はまた歴史うんぬんを気にして。
「とにかくここは危険だ。僕は中を確認してくる。」
「そんな。無理です。」
「しかし」
。。。ああ、なんであたしはこんなところにいるの。
   油のにおい。立ちこめる煙。耳からはなれない爆撃機の轟音。
   いやな夕立のような音。そして死の予感。
   なのにこの二人ときたら、一方的に人を巻き込んでひるまないほど
   好きなくせに。それを言わない。
   相手だって、カヤさんのこと好きなくせに応えてあげない。
「お願いです。速く逃げて。」
「だめだ、すぐに追いかけるから、カヤちゃんは先に避難していてくれ。」
「いやです。」
「カヤちゃん」
。。。そんな。そんな場合じゃないでしょう。
「いい加減にしてえ。こんなときになにぐだぐたとやってんのよ。
 こんな。こんな目にあって、なんで信じてあげないの。
 ここまで遊びに来たとでも。
 女が命を賭けてんよ。男のくせにその意味もわかんないの。
 カヤさんもカヤさんだよ。意気地なし。自分の気持ち殺してまで、
 守るもんなんて絶対ない。
 こんな理不尽な死に方いや。
 お願いだから家に帰してえ。」

「しまった。炎に囲まれた。」
カヤとジュン周りを見る。
。。。もうだめだ。こんなところで死ぬなんて。
光の輪が広がる。
「ジュン」・・・やってきた天然ペア。
はじめとあらしが、消化器をもって出現する。
あらし「正義の味方」
はじめ「参上」
「いいか。ジュン。ヒーローの消化器は30秒しかもたねえ。
 さくさく逃げるべし。」
ジュン、安心する。

喫茶方舟にて。
大雨が降っている。
「おい。なんともねえならもう元気出せよなあ。」
あらし「さあ、帰ろう。」
「お。なんだてめえ、その目泣いてた。うわー、だっせえ。男のくせに。。。。」
はじめに額をバッチと弾かれる。
「いたあ。」
「よかったじゃねえか。生きてる証拠だ。」
二人手を振って、帰って行く。
目がほころんでいるジュン。
。。。生きてる奇跡だ。

「まったく勝手なことをいってくれたものね。
 あたしの60年間を台無しにするつもり。」
「う、ああ」

目がきついが
「ありがとう、すこしだけ楽になったわ。」
カヤ、ジュンに手を差し出す。
ジュンが手を触れて、現在に戻る。

。。。あとですこし考えてみた。
   あんな目にあっても思いを伝えられないこの人は、
   どんな気持ちで60年を生きてきたのだろう。
   無愛想きわまりない。その口をついて出た言葉は、
   60年分の思い。
   ありがとう。だと気がした。


やよい。加奈子。また、おもしろい本のはなし。・・・漫画でしょう。
そのえんでるな指導者には決まった口癖があるの。
「いやーん。まいっちん。。。」・・・ああ、まいっちんぐマチコ先生
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