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ラオウ外伝 天の覇王 #8 慟哭、闇に響く! の感想 [北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王]

リュウガとソウガの相互の理解、ラオウの覇道への至急の実現のための
近い。ソウガも鬼になる。
その真意を知らぬにラオウの変化、リュウガの行為、ソウガが鬼になったことに
不安を感じる。
拳王軍は、恐怖の軍となり、民衆に恐怖が刻まれていく。

そこに新手の勢力がでてきたことの連絡が入る。南斗に関連するものがキングを
名乗り、近隣の民衆を苦しめ、拳王の領土にも侵略をする。
そこへ討伐に赴くリュウガとレイナ、そこには、ジュウザがいる。しかも
彼は、キングの正体も知り、かつリュウガ・ジュウザ二人の妹ユリアのことも
知っていた。
なんと、ユリアは民衆の苦しみに耐え切れぬためシンの居城から飛び降りる。
(ここらからのことは北斗の拳では当然のストーリー、南斗6番目の将)
それに激高するリュウガ、しかし、ジュウザは、ユリアが生涯をささげた
ケンシロウが来る。奴さんにシンを討たせるのが筋だと語る。
リュウガをいさめて、撤退させる。
リュウガは、ラオウにキングのこと、ユリアの死を報告する。
ラオウは、平静を保っているようでそれでなく、玉座は崩れ落ちていた。

ラオウ、一人で愛した女の死を思う。
それを影で見ているレイナ、実は、レイナは
ラオウのことをひそかに愛していたという今回でした。


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乱世に覇を唱えんとするラオウの元に泰山天狼拳のリュウが加わる。
ラオウはリュウガを己が片腕とするが、その攻撃は峻烈がきわめる。
命乞いをする敵をも殺すほどであった。
ソウガはそれに異を唱え、ソウガとリュウガが激突する。

リュウガ、ソウガの義足を飛ばし戦いに終止符をうつ。
リュウガ、ソウガに手を指す伸べる。

リュウガ「我が星は天狼星。本来はどこにも属さない孤高の星だ。
     だが、俺に覇王になる力はない。
     せめて、捨石になろうと思ったのだ。」
ソウガ「はう。」
リュウガ「天が選びし、覇王は、おそらくは北斗。
     鬼となったラオウに俺は全てをかけようと思った。
     そのためにも俺も魔狼となって、あえて火の粉をかぶろう。」
ソウガ「では、リュウガよ。お前は。
    ラオウの悪評をすべてかぶろうというのか。」
リュウガ「そうだ。」
ソウガ「うん。」
ソウガ「いくぞ。また戦いが残っている。」
リュウガ「そうだな。」

リュウガ、ソウガ、獅子王イゴールに立ち向かう。
獅子王、リュウガに一撃で息絶える。

リュウガ「やるな。」
ソウガ「おまえこそ、おれとやりやっていた時は、手加減していたんだな。」
リュウガ「いや、おまえの気迫に押されただけだ。」
ソウガ「お前一人に悪行はきされんな。」

「いきるものなき死の城を築け。」

「ソウガ様、近くの村に敗走した敵兵が立てこもり、頑強に抵抗しております。
 どういたしましょう。」
ソウガ「かまわん。火矢を打ち込み、村を焼き払え。」
「それでは、なんのかかわりのない村人も犠牲になります。」
ソウガ「かまわんといったはずだ。」

ラオウ、雷帝軍を皆殺し。
ラオウ「敵に命乞いする兵など、拳王軍にいらぬ。
 天を握るものはこの拳王。
 命あるものは、拳王の恐ろしさをを伝えよ。」

ソウガ、村を焼き払う。
ソウガ「帰還する。」
「どうなっっているんだ。リュウガ様はともかく、ソウガ様まで鬼になってしまわれた。」

拳王府にて、
ラオウ「このたびは見事であった。」
リュウガ「拳王様におかれましても、お早い凱旋。執着しごくにございます。」
ラオウ「イゴールの雑兵は。」
ソウガ「一人たりとも、生きて大地を踏みしめているものはございません。」
ラオウ「うむ。」
ソウガ「拳王様にささげ物がございます。」
ソウガが、指を鳴らす。
ソウガ「雷帝と獅子王のどくろで作った杯です」
ラオ言う「うむ」
(魔王織田信長と同じか?)
ラオウ、リュウガ、ソウガで酒を飲み干す。
動揺する部下たち。「おおおおおお。」
動揺するレイナ。
サクヤは冷静沈着したもの。

レイナ「兄さん。待ってえ。」
レイナ「なぜ。何があったの。敵兵を皆殺しにするなんて。兄さん、らしくない。」
ソウガ「お前には、わからぬ。」
レイナ「はう。あ。」
ソウガ「わかってはいけないことだ。」
レイナ「はあああ。」


「申し上げます。近頃キングと名のるものがサザンクロスタウンを根城に
 勢力を広げつつあります。周囲の町での略奪はすさまじいものがあり、
 我が領土にもしばしば侵入を繰り返しております。」
ラオウ「キング、なにものだ。」
「招待はまだつかめませんが。まだ、若く、壮絶な拳法の使い手とか。」
ラオウ「サザンクロス、南十字星か。」
リュウガ「そのような小物は、このリュウガにお任せを。」
ラオウ「うん、お前に任せよう。」
レイナ「お待ちください。その陣、このレイナを副将としておつれください。」
サクヤ「あなたにおありですか。血の川を越える覚悟が。」


市民
「拳王軍だ。」
「逃げろ。」
レイナ「前はこれほどではなかったわ。民衆のおびえようは日に日にひどくなってゆく。
    今じゃ拳王軍は恐怖の的よ。
    風を聞く森でリュウロウとラオウがあってから変わってしまったわ。
    そしてソウガもあなたと獅子王を殺しにいってから変わってしまった。
    いったい、なにがあったの。」
リュウガ「兄を思う妹か。俺にも妹がいる。」
レイナ「は、答えになってないじゃない。
    あなたは、一体なにものなの。」
リュウガ「鬼だ。」
レイナ「え。」
リュウガ「時間がない。拳王様はお前にそう言わなかったか?
     鬼になるべき時がきたのだ。」

レイナ、昨晩のソウガのことを思い出す。
ソウガ「わかっては、いけないことだ。」
レイナ 兄さんもラオウのために血の川を越えるつもりなの。

「拳王軍が動き出したらしいぞ。本格的にこのサザンクロスタウンを制圧する気だ。」
「へ、なんも怖くねえ。俺たちにはキング様がついてらあ。」
「いくら、拳王でも、キング様にかかればいちころよ。はははは。」
壁を壊して、リュウガとレイナが登場する。
レイナ「拳王軍よ」
雑兵を切り刻む。
リュウガ「拳王様に歯向かうものには死あるのみ。」
そこへ、ガラスのコップをほってじゃまするものあり。ジュウザ、邪魔をする。
ジュウザ「その辺にしといてくれんねか。酒がまずくなる。」
リュウガ「あ、お前は。ジュウザ」
レイナ 彼が、雲のジュウザ。
ジュウザ「久しぶりだなあ。リュウガ。どこでなにをしているのかと思ったら、
     ラオウの手下になっているとはなあ。孤高の星が泣くぜ。」
リュウガ「ジュウザ、おまえこそ、ここでなにをしている。
ジュウザ「なにをって、知ってのとおりおれは雲のジュウザ。好きなときに女を抱き、
     好きなときに酒を飲む。どこにも属さず、だれにも付かず。
     雲のように自由に生きているだけさ。」
リュウガ「今は乱世。この孤高の星でさえ、帰属を明らかにせねばならぬ。
     おまえのような生き方は許されぬ。
     この世を治めるのは、分裂した南斗ではなく北斗だ。
     おまえも拳王軍に入れ。」
ジュウザ「おいおい、冗談はよしてくれ。言ったはず、おれはどこにも属さん。」
リュウガ「気ままは許されぬぞ。たとえ、弟であろうと。」
ジュウサ「いまさら、兄貴風ふかせようていうのか。」
リュウガ「ならば、ここでかたをつけるか。」
ジュウザ「かわい子ちゃんたち、ちょっとの間、向こうへ行っていてくれるかな。
     危ないからねえ。」
「あんまり待たせないでよう。」

ジュウザ「お前の天狼拳と俺の我流拳、どちが上かやってみるのもまた一興。」

レイナ「ちょっと、待ってあなたたち兄弟なんでしょう。
    兄弟で争うなんて」

ジュウザ笑う。「うふふふ。ラオウたち兄弟みたいにか。」
レイナ「あ。」
ジュウザ「やめた。やめた。興がそがれたぜ。
     おまえら、サザンクロスタウンになにしに来た。」
リュウガ「キングと呼ばれている男を倒す。」
ジュウザ「キングがだれだかしっているのか。」
リュウガ「南斗の使い手、正体は知らぬ。」
ジュウザ「教えれやるよ。お前もしっている。南斗こしゅう拳のシン。」
リュウガ「な。」
ジュウザ「やつが、ケンシロウからユリアを奪ったのは、知っているだろう。」
リュウガ「うむ。」
ジュウザ「その後、キングと名乗り、サザンクロスタウンを根城にしているのさ。」
リュウガ「ならばちょうどよい。いますぐシンを倒し、この兄の手でユリアを
     奪い返す。」
レイナ 「ユリア、兄の手で。」
(リュウガ「俺に妹がいる。」)
レイナ「それじゃ。」
ジュウサ「ユリアは、俺たち兄弟の妹だ。」
レイナ「あ。」
レイナ ユリア。あのラオウがかつて愛した人。その人がリュウガとジュウサの妹。
ジュウザ「だが、もう遅い。ユリアは死んだ。」
リュウガ「う。。あ。ユリアが死んだ。だと」
ジュウサ「そうだ。シンはユリアを愛するがゆえに略奪を繰り返した。
     奪った金銀財宝でユリアの関心を買おうとしたんだ。
     しかし、自分のために民衆が苦しむを見かねたユリアは、シンの城から
     その身を躍らせた。」
リュウガ「うそだ。ユリアが死ぬはずがない。
     第一、なぜ、お前がそのことを知っている。」
ジュウザ「おれは、雲のジュウザ。どこへでも行くし、あらゆることを耳にする。
     信じたくないことまでなあ。」
リュウガ「ふん。」
ジュウザ「どこへ行く。」
リュウガ「知れたこと。妹の敵を討つ。シンをこの手で八つ裂きにしてくれる。」
ジュウザ「やめておけ。」
リュウガ「うん。」
ジュウザ「ケンシロウがこのサザンクロスタウンに近づいている。」
リュウガ「ケンシロウが。」
ジュウザ「やっこさん。シンの部下のスペードを倒したんだ。
     それからシンは罪はない人を処刑してまわっている。
    そこにこんなものを残してなあ。」
レイナ「胸に七つの傷の男に告ぐ。貴様が逃げている間、この諸兄は続く。キング」
リュウガ「ううう。」
ジュウザ「ケンシロウはもうすぐシンと対決する。俺たちの出る幕じゃねえのさ。」
リュウガ「しかし。」
ジュウザ「俺もお前も認めたじゃないか。ユリアが生涯をケンシロウに託すことを。
     しかもやっこさんは、自分の命と引き換えにユリアを奪われた。
     そのケンシロウに敵を討たせてやるってのが筋ってモンじゃないか。」
リュウガ、無言。
レイナ「ユリアが死んだことケンシロウに教えたの。」
ジュウザ「勘弁してくれよ。そこまでの義理はねえ。
     それに言えるかよこんな残酷なことをよ。
     どちらが勝つかをそれを待ちながら、俺はここで飲む。」

レイナ「いいの私たちがやらないで。」
リュウガ「キングが、南斗こしゅ拳のシンならば、俺とて無傷では済まん。」
レイナ「うん。」
リュウガ「無傷では済まぬが、倒す自身がある。」
リュウガ ケンシロウ。あの未熟だった北斗の末弟がどれほど成長していることか。
     われらの妹ユリアが生涯を託した男。

ラオウ「ユリアが死んだと。」
リュウガ「はい。ケンシロウが、シンの元にも向かっているとのこと。
     われらでは判断できかねるため。いったん、兵を引きました。」
ラオウ「うん、ケンシロウとシンのことは捨て置け。これはやつらの問題だ。
    我が覇業の妨げにもならぬ。」
ラオウ「軍議はこれまで。」


ラオウと黒王。
ラオウ「俺のこころがわかるのか。国王よ、かけがえのない女が死んだ。
    これも天の定めなのか。」
それを影からみるレイナ。サクヤもいる。
レイナ「うん。」
サクヤ「あなたは川を越える勇気がありますか。」
レイナ「血の川なら越える。鬼となって見せる。」
サクヤ「いいえ、違う川を、向こう岸に愛する人が待つ川を。」
レイナ「あ。」
サクヤ「その人が愛した女を失った悲しみにくれているとわかっていながら」
レイナ「越えてみせるわ。」

かつて愛した人を失った悲しみが、ラオウの全身を貫き、魂さえを血を流す
ような無言の叫びを上げる。だが彼は、進まねばならぬ己の覇道を、己の道を。
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