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ラオウ外伝 天の覇王 #7 蒼き狼、大地を駆る! の感想 [北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王]

鬼になり拳法家に恐怖を植えつけてゆくラオウ。
恐怖の伝説を作る。三日間の命。

そのラオウの前に、一人の漢が現れる。泰山天狼拳のリュウガ。
漢は世をおさめるための鬼が目覚めるの待っていた。
ラオウ、欲するものを不要としたときに、将が入るなんと矛盾。
ラオウは即座にリュウガの従軍を認め、片腕とする。

リュウガの本当の目的はなにか、ここでは語られない。
(ユリアの死へのレクイエムか、幸福を考えてのことか?
同じことは、ジュウザにもいえる。)

レイナはサクヤにリュウガのことをたずねる。
サクヤは情報豊富、しかし本当はどうなのか知らない。

旧臣ソウガは不信感を振るえない。
そことき獅子王軍と雷帝軍、二つの軍閥が同時に攻め込んできたとの報が入る。
リュウガは早速、獅子王軍討伐に命令され出向くが、
投降する兵の虐殺にするのをソウガが怒りを双方ぶつかる。



以下、詳細

乱世に完全に覇を唱える漢が一人。その名はラオウ。
ラオウはおのれの覇業のため南斗の知将リュウロウを将として迎えようとした。
だがリュウロウはそれを拒否し、ラオウに覇道を捨てよという。
しかい、リュウロウはラオウの拳に倒れ、自らの甘さを笑止と笑う。
風を聞く森を後にしたラオウの姿は、一個の鬼であった。

ソウガに密偵からの報告が来る。
あの日、風を聞くの森でリュウロウと何があったがわからないが、ラオウは変わった。

ソウガ「どこへ行く、ラオウ。まだ、傷もいえぬのに。」
ソウガ「ラオウ」
ソウガの停止を無視して出て行くラオウ。

ソウガ「拳王様の足取りは?」
「いまだつかめず。ただ、うわさでは各地の名だたる拳法家の元を巡っているそうです。」
ソウガ「なに?」


ラオウ、拳法家を巡り、戦いをいぞみ、奥義秘伝書を取り上げ、三日の命にする。
残酷である。
「奥義を奪われた武芸家に生きてる価値はない。だが、すぐには殺さぬ。
 三日間の命を与えられしものは、その三日間その死の恐怖に嘆き、そして苦しみ抜く。
 それこそがこの拳王の伝説となるのだ。」
「お、鬼。」


トキ「そうか、ラオウが。」
サクヤ「ケンシロウか。おそらくは。」
トキ「ラオウは、おのれに時間がないことを悟ったな。」
サクヤ「ケンシロウは、たった一人悲しみを背負って、民衆のために戦ってます。
そのことを知った拳王様は、さらなる修羅の道へ歩み出したのでしょう。
覇業を急がねば。いずれ、ケンシロウが自分の前に立つ。」
トキ「だな。」
サクヤ「はい、リュウロウとの戦いの後、己の甘さを笑止と笑ったそうです。」
トキ「笑止と」
サクヤ「おそらくはリュウロウとの戦いで鬼となる覚悟を決められたのでしょう。
この乱世を治める鬼となる覚悟を。
これから拳王軍は、さらに恐ろしい集団となることでしょう。
各地に恐怖の伝説を撒き散らすように」
トキ「ラオウにケンシロウはかなわぬだろう。」
サクヤ「間違いなく。」
トキ「天はいずれの味方をするのか。ケンシロウかラオウか。」


荒野をいくラオウ。
ラオウ「ぬるい。これではらちがあかぬわ。」
そこへ、ある漢が待っている。
ラオウ「なにもの。」
漢「わが星は天狼。泰山天狼拳のリュウガ。」
ラオウ「あのリュウガか。」
リュウガ「一手、お手合わせを。」
ラオウ「いいだろう。」
リュウガ「参る。」
ラオウ「泰山天狼拳の冷たささ、この身で知るとはな。」
   「では知るがいい、わが拳を。」
リュウガ、吹き飛ばされる。
ラオウ「死ねい。」
ラオウ、拳を止める。
ラオウ「なぜだ。お前の拳には必殺の気合がなかった。
    最初から俺を倒す気がないのになぜ戦う。」
リュウガ「私は各地の王や貴族を隈なくこの眼で見てまいりました。
     いつぞやのリュウロウと対峙したあなたの激高を拝見し、
     確信したのです。
     そしてあなたは、鬼をなる覚悟を決められた。
     鬼となる覚悟を決めたあなたこそこの乱世を治める覇王だと。
     どうか私を伝説の傍らに。しかし悲しいかなこの私とて拳法家の一人
     頭ではわかっていても、この拳が納得しないのです。
     せめて一度北斗神拳とぶつかって見たいと。」
ラオウ「おのれの拳で何を見た。」
リュウガ「おおきなの力を。」
ラオウ「ふふふ、欲するものは不要と決めしとき、手にはいる。か。
    ついて来い。」
リュウガ「は。」


拳王府
ラオウ「出先で思わぬ拾い物をした。」
リュウガ「おれは、泰山天狼拳のリュウガ」
ソウガ「リュウガ、泰山天狼拳のリュウガか。」
レイナ「え。」
ラオウ「今後は我が片腕となってもらう。」
サクヤの眼光。
ざわめく臣たち。
不安なレイナの表情。
ソウガが、リュウガをにらめつける。


レイナ「いいの、兄さん。」
ソウガ「うん。」
レイナ「リュウガはなにもの。信用していいの。」
ソウガ「ラオウには、ラオウの考えがあるのだろう。」
レイナ不安な表情「う。」


レイナ、サクヤの元に訪れる。
レイナ「入るわよ。」
サクヤ「リュウガのことでしょうか。」
レイナ「ソウガに聞いても何も答えてくれない。あなたなら知っているかと思って。」
サクヤ「あれが、天狼星です。狼の目のごとく天空でもっとも強く輝く星です。
    南斗にもつかず北斗にもつかず、あえて天をかける孤高の狼となった星。」
レイナ「その孤高の星がなぜ拳王様の下に。」
サクヤ「それはわかりませぬ。
    彼の操りるは、泰山天狼拳、
    その拳はあまりに早く、流血もなく寒さを感じると言われております。
    彼が拳王軍に加われば、千の兵を得たと同じ。」
レイナ「だから、拳王様も片腕にするとおっしゃったの。」
サクヤ「リュウロウの代わりです。
    思い出してください、拳王様がなぜリュウロウの元に訪れたか。
    我が拳王軍を率いる将が足りなかったからです。
    リュウロウは失いましたが。代わりに」
レイナ「リュウガを得た。」
サクヤ「それとリュウガには、一人弟がおります。」
レイナ「弟。」
サクヤ「はい、名を雲のジュウザ。」
レイナ「ジュウザ」
サクヤ「我流拳、天賦の才に裏打ちされた無形の拳。
    無形ゆえに誰にも読むことができません。
    ケンシロウの恋人ユリアの幼馴染にして、くしき運命にもて遊ばれたものです。」
レイナ「ユリアの幼馴染。ということは拳王様もご存知なの。」
サクヤ「トキ様から伺ったことがあります。。」

トキが鳥の卵を取ろうとした。ラオウは力で木をおって落とす。
しかし、当の卵はなく。ジュウザにとられていた。
ジュウザ「いかにもおまえらしいやり方だ。必要以上のものまでとってしまう。」
ラオウ「では、貴様ならどうするというのだ。」
ジュウザ「おれか。俺は食うだけ。」
ラオウ「上等だ。このおれが取ろうしたものを掠め取るとなあ。」
ジュウザ「むきになるなよ。」
ジュウザ、後ろ向きになって、ラオウに卵を投げつけ、当てる。
ラオウ「おのれ。」
ふりむくとジュウザがいなくなっていた。不思議がる、トキ。
リュウケン「怒るな、ラオウ。怒れば。やつの術中にはまるぞ。」
恐るべしジュウザ、この二人に匹敵する才の持ち主よ。

レイナ「リュウケンさえ、認めた才能だというの。」
サクヤ「はい、おそらくは拳王様とほぼ互角。」
レイナ「う。そのリュウガとジュウザの兄弟がそろえば拳王軍は、無敵。」
サクヤ「事はそう簡単には参りません。」
レイナ「う。」
サクヤ「雲のジュウザは、その名のとおり自由気まま。いずれにもつかず。
    ただ流れるのみ。」
レイナ「でも可能がないわけないでしょう。こちらにお兄さんがいるのだから。」
サクヤ「何事にも可能性はあります。」
レイナ「ふん。ただ拳王様はそこまで見こしてリュウガを片腕にしようとしたんだわ。」


トキ「風がさわぐ、また波乱が始まるか。」

サクヤ「聖帝の策略ではないのだな。」
密偵「はい、それは間違いございません。」
サクヤ「今のことソウガには伝えるな。去れ。」


サクヤ
北の獅子王イゴール、南の雷帝ライン。しめし合わせて、南北から拳王軍に迫るか。
聖帝の策力ではなくあやつらにしては考えたものだ。
ふん、さっそくリュウガ殿のお手並みを拝見できるか。

ソウガ「なに、2つの軍が同時にだと。」
使い「は、両軍同時にわが領地に攻め入り、この拳王府めがけて進んでます。」
ラオウ「南の雷帝は、俺自らが打つ。
    北の獅子王へは兵を半分率いてリュウガがあたれ。」
ソウガ「お待ちください。リュウガ様は我が軍に入ったばかり、その実力も
    心根も定かではありません。
    いきなり一軍をひきいる将にするにはあまりにも危険では。」
ラオウ「天狼星のうわさは聞いておろう。このものは一軍をまかせ、我が片腕にたる逸材。」
ソウガ「しかし。」
ラオウ「くどい。ならば共に行き、その目で確かめよ。」
ソウガ「おおせとあらば。」
ラオウ「レイナは俺と来い。サクヤは城を守れ。」
サクヤ「は。」

リュウガ「われらは、北だ。行くぞ軍師。」

ソウガ「イゴール軍だ。陣形を整えろ。」
「は。」
リュウガ、単独単騎で突入する。
ソウガ 先走りしよって。
「リュウガ殿を死なせるな。ものども続けえ。」

リュウガ、泰山天狼拳で一撃で倒す。

ソウガ あれが、泰山天狼拳
「いけえ。」

リュウガとイゴールが対峙する。
イゴール「ちったあ、骨のありそうなやつだなあ。」
リュウガ「名は。」
イゴール「死に腐るものに名のる必要はねえ。」
リュウガ「では。名の知れぬ男として死ね。」
イゴール、リュウガに敗れる。
イゴール「ち、ちべたい。」

イゴールの部下たち投降するという。
リュウガ「ならぬ。拳王軍にさからうものは何人であろうと存在を許すことはできぬ。
     あの世で拳王様に逆らった愚公を悔いるがいい。」
敵兵を切る。
ソウガ「待て」と静止する。
リュウガ「これは軍師なんのようかな。」
ソウガ「こやつらは投降するといっているのだ。これ以上の殺戮は無意味。」
リュウガ「ぬるいことを。」
ソウガ「なにい。」
リュウガ「命惜しさに投降したものは、再び命惜しさに寝返ると思わぬか。
     軍師がそんな手ぬるいことをいっているから、
     いつまでたってもこの国は治まらぬのだ。」
ソウガ「貴様。」

サクヤ「リュウガの手は血塗られていることでしょう。」
トキ「天狼は、魔狼に落ちたか。」
サクヤ「落ちたのか、、自ら望んでなったのかわかりません。」
サクヤ「リュウガは恐ろしいほどの決意をしております。
    そして、拳王様はそれ以上。」
トキ「全ては天の定めるところ。血塗られた修羅の道へ一歩踏み出したものたちを
   止めることはできぬ。」


リュウガ「戦中だぞ、軍師。こんなところに呼び出してなんのようだ。」
ソウガ「将と軍師、意見がそぐわぬところを兵にみられれば、統率が乱れる。」
リュウガ「ふん。ちいさいな。」
リュウガ「その程度のことで乱れる兵ならば、拳王軍には必要なきものたちだ。」
ソウガ「リュウガよ、なぜ無駄な殺戮を繰り返す。」
リュウガ「あまい、そんなことではいつまでもこの戦乱の世を治めることができぬ。
     誰かが鬼とならねばならんのだ。」
ソウガ「それでも貴様のやり方は許せぬ。」
リュウガ「許せなかったらどうする。」
ソウガ「こうだ。」

その信念をかけ、両雄がぶつかる。しかし、ラオウの覇業にとって、
ソウガ、リュウガどちらもかけてはならぬ。
このたたきの行く末天はいずれに味方するのか。
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